JP2011133083A - クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】保持溝に対するチューブ等の長尺物の挿入抵抗を軽減し、複数の長尺物を複数の保持溝に同時に挿入できるクリップを提供する。
【解決手段】このクリップ10は、長尺物を受け入れて保持する保持溝15が3つ以上並列して設けられ、隣り合う保持溝15の間には支持壁25が形成され、この支持壁25には、その先端部から所定深さでスリット30が形成され、このスリット30を介して一対の分離片27,27が設けられ、各分離片27の保持溝15に面した側面には、保持溝内方に向けて突出した抜け止め突部28が設けられており、スリット30は、基端に設けられた拡径孔31と、長さ方向途中に形成された幅狭部33と、この幅狭部33からスリット入口に向けて広がった拡開部35とを有し、幅狭部33は、抜け止め突部28よりも、支持壁基部側に形成され、保持溝15に長尺物を挿入する際、分離片27が撓んで幅狭部33が当接するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、チューブやパイプ等の長尺物を複数本並列して保持するためのクリップに関する。
近年、血管等の管状器官内にチューブ状のカテーテルを挿入して、このカテーテルを介して、制癌剤や栄養剤等の薬液や、造影剤等の流体を注入することが行われている。このカテーテルを挿入するにあたっては、ガイドワイヤを先行して管状器官内に挿入した後、その外周に沿ってカテーテルを移動させて、目的位置にカテーテルの先端を到達させるようにしている。
上記ガイドワイヤは、ガイドワイヤ自体の保護や管状器官内に挿入する際の取扱いやすさ等の観点から、所定長さで伸びる収容チューブに収容されることが一般的である。この収容チューブは、全体として渦巻き状に巻回されていると共に、その周方向の複数個所に、隣り合ったチューブどうしを並列させた状態で保持固定するためのクリップが装着されており、上記渦巻き形状に保形されるようになっている。
上記のように、複数のチューブやパイプ等を並列させて保持するためのクリップとしては、以前から様々な形態のものが用いられている。例えば、下記特許文献1には、開閉可能な蓋部を有する基体部と、パイプを保持するパイプ保持部とを有するクリップが開示されている。前記パイプ保持部は、複数の保持溝が壁部を介して画成されており、この壁部に略U字状をなした差込溝が形成されている。また、基体部の蓋部の内面には、前記差込溝に挿入される突起が設けられている。
そして、複数のパイプを各保持溝に同時に挿入すると、壁部の差込溝によって分離された部分が互いに閉じるように撓み変形して、パイプを保持溝の奥方に挿入できるようになっている。
特開2004−100928号公報
しかしながら、上記特許文献1のクリップにおけるU字状の差込溝は、複数のパイプを各保持溝に同時に挿入しようとすると、U字状の差込溝の溝底にかかる応力がR形状に沿って分散し、壁部の差込溝によって分離された部分が曲がりにくいため、挿入抵抗が大きくなるという問題点があった。
したがって、本発明の目的は、保持溝に対するチューブやパイプ等の長尺物の挿入抵抗を軽減して、複数の長尺物を複数の保持溝に同時に挿入することができるクリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のクリップは、管状、線状又は棒状の長尺物を保持するクリップであって、前記長尺物を受け入れて保持する保持溝が3つ以上並列して設けられ、隣り合う前記保持溝の間には支持壁が形成され、前記支持壁には、その先端部から所定深さでスリットが形成され、このスリットを介して一対の分離片が設けられ、各分離片の前記保持溝に面した側面には、前記保持溝内方に向けて突出した抜け止め突部が設けられており、前記スリットは、基端に設けられた拡径孔と、長さ方向途中に形成された幅狭部と、この幅狭部からスリット入口に向けて広がった拡開部とを有し、前記スリットの幅狭部は、前記保持溝の抜け止め突部よりも、前記支持壁の基部側に形成されていて、前記保持溝に前記長尺物を挿入する際、前記分離片が撓んで前記幅狭部が当接するように構成されていることを特徴する。
本発明のクリップにおいては、前記分離片の抜け止め突部より先端側は、先端に向けて保持溝内への突出高さが低くなる傾斜面をなしていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記拡径孔の支持壁基部側の下端と、前記保持溝に保持される前記長尺物の下端との保持溝挿入方向に沿ったDは、前記長尺物の半径Rに対して0.1〜1.5倍とされていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、複数の長尺物が前記保持溝に保持されたとき、隣接する長尺物の中心どうしの間隔Pが、長尺物の半径Rの3倍よりも小さくなるように、前記保持溝が形成されていることが好ましい。
本発明のクリップにおいては、前記長尺物は、体内挿入具の収容チューブであることが好ましい。
本発明によれば、前記保持溝に長尺物を挿入すると、分離片の保持溝に面した側面に設けられた抜け止め突部が押圧されて、スリットによって形成された分離片が互いに近づくように撓み、前記スリットの幅狭部の両側内面どうしが互いに当接する。
すると、この1点の当接部に応力が集中し、該当接部を支点として分離片が撓みやすくなり、挿入抵抗を増大させることなく、抜け止め突部を乗り越えさせて長尺物を保持溝内に挿入することができる。
このように、長尺物の挿入抵抗を低く抑えることができるため、長尺物に過大な力を負荷しなくても、保持溝にスムーズに挿入することができ、長尺物が、弾性材料からなる管状のチューブ等であっても変形させたり破断させたりする虞れがない。
その結果、複数の長尺物を保持溝に同時に挿入することができ、作業性を向上させることができる。
こうして、保持溝内に挿入された長尺物は、抜け止め突部によって引き抜きを防止されると共に、スリットの基端に拡径孔を設けたことにより、初期の引き抜き荷重を高めて抜け止め効果を高めることができる。
本発明のクリップの一実施形態を示す斜視図である。 (A)は同クリップの平面図、(B)は同クリップの正面図である。 同クリップの要部拡大正面図である。 同クリップの保持溝に長尺物を挿入する際の状態を示し、(A)はその第1工程を示す要部拡大正面図、(B)は第2工程を示す要部拡大正面図、(C)は第3工程を示す要部拡大正面図、(D)は第4工程を示す要部拡大正面図である。 (A)は同クリップの複数の保持溝に、複数の長尺物を挿入する前の状態を示す説明図、(B)は同クリップの複数の保持溝に、複数の長尺物を同時に挿入した状態を示す説明図である。 同クリップを、渦巻き状に巻回された体内挿入具の収容チューブを、保形する際に用いた状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明のクリップの一実施形態について説明する。
図1に示すように、このクリップは、チューブやパイプ等の長尺物を複数本並列させて保持するためのもので、前記長尺物を受け入れて保持する保持溝15が3つ以上並列して設けられている。この実施形態では、図6に示すように、ガイドワイヤW等の体内挿入具を収容するための、体内挿入具の収容チューブ1(以下、「収容チューブ1」という)を、所定の渦巻き形状に保形するために用いられるものである。
図2(A),(B)を併せて参照すると、この実施形態のクリップ10は、所定方向に長く伸びる細長板状のベース部20を有し、このベース部20の一方の面には、両端に側壁21が設けられ、側壁21の間に所定間隔で支持壁25が設けられており、側壁21とそれと隣接する支持壁25との間、及び隣接し合う支持壁25どうしの間に保持溝15が形成されている。側壁21及び支持壁25は、ベース部20の幅方向(長手方向に直交する方向)全体に亘って延設されており、保持溝15の内周面が円弧状をなしている。
この実施形態では、保持溝15がベース部20の長手方向に並列して5つ設けられている。その結果、図2(A)に示すように、複数の長尺物(収容チューブ1)が、その軸方向をベース部20の長手方向に直交するように配置させて、各保持溝15に並列して保持されるようになっている。
本発明では、図3に示すように、複数の長尺物が前記保持溝15にそれぞれ保持された状態で、隣接する長尺物の中心C,Cどうしの間隔Pが、長尺物の半径Rの3倍よりも小さくなるように、前記保持溝15が配置されていることが好ましい。本発明は、上記のように、保持溝15に挿入される隣接する長尺物の中心C,Cどうしの間隔P(図3参照)を狭くしたものにおいて、複数の長尺物を保持溝15内に低挿入力で同時に挿入することができようにすることを目的としている。
前記支持壁25の先端部からは、所定深さでスリット30が形成されており、このスリット30を介して、撓み可能な一対の分離片27,27が設けられている。なお、スリット30は、支持壁25の延設方向(ベース部20の幅方向に沿う方向)全長に亘って形成されている(図2(A)参照)。また、各分離片27の前記保持溝15に面した側面には、保持溝15内方に向けて、所定高さで抜け止め突部28が突出しており、保持溝15に保持された長尺物の上部外周面を抑え付けて、同長尺物を抜け止め保持するようになっている(図4(E)参照)。
また、図3に示すように、各分離片27の前記抜け止め突部28よりも、支持壁25の先端側の側面は、支持壁25の先端に向けて、保持溝15内方への突出高さが、次第に低くなる傾斜面29をなしており、保持溝15内に収容チューブ1等の長尺物を挿入するときのガイドとなっている(図4(A)参照)。
図3を参照すると、前記スリット30は、基端に設けられた拡径孔31と、その長さ方向途中に形成された幅狭部33と、この幅狭部33からスリット入口に向けて所定角度で広がった拡開部35とを有している。この実施形態における前記拡径孔31は、その下半部31aが円弧状の周面をなし、上半部31bは幅狭部33に向けて緩やかなカーブを描きつつ次第に幅狭とされ、再び緩やかなカーブを描いて次第に幅広となり、幅狭部33が内面側に突出した曲面状となっている。
また、前記幅狭部33は、分離片27の抜け止め突部28よりも、前記支持壁25の基部側に形成されている。その結果、図4(A)に示すように、複数の保持溝15にそれぞれ収容チューブ1等の長尺物を挿入していくと、各抜け止め突部28が長尺物に押圧されて、図4(B)に示すように、幅狭部33の両側内面どうしが互いに当接し、この当接した部分S(図4(B)参照)を支点として、各分離片27,27が撓み変形するようになっている。
なお、上記拡径孔31は、図3に示すような、円弧状の周面を有する下半部31aと、幅狭部33に向けて緩やかなカーブを描きつつ次第に幅狭とされた上半部31bとからなる異形孔形状に限定されず、丸孔や、楕円形状の孔等であってもよい。
図3に示すように、前記拡径孔31の支持壁基部側の下端と、前記保持溝15に保持される収容チューブ1等の長尺物の下端との保持溝15への挿入方向に沿った距離Dは、同長尺物の半径Rに対して0.1〜1.5倍とされていることが好ましく、0.5〜1.2倍であることがより好ましい。その結果、挿入される長尺物に応じて、スリット30を適当な深さに設定することができ、保持溝15に対する長尺物の挿入抵抗を小さくしつつ、保持溝15へ配置された長尺物への保持力を高めることができる。なお、上記距離Dが、長尺物の半径Rに対して0.1倍未満であると、スリット30が深すぎて、保持溝15内に収容保持された長尺物への保持力に問題が生じ、1.5倍を超えると、スリット30が浅すぎて、保持溝15へ長尺物を挿入する際の挿入抵抗を十分に低減させることができず好ましくない。
以上説明したクリップ10は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂により一体的に成形されている。
次にこのクリップ10の使用方法及び作用効果について説明する。
この実施形態におけるクリップ10は、前述したように、ガイドワイヤW等を収容する管状の収容チューブ1を、所定の渦巻き形状に保形するために用いられるものである。ただし、自動車の燃料系や冷却系等で用いられるチューブやパイプ等の管状の長尺物や、電装部品で用いられるケーブルやワイヤハーネス等の線状や棒状をなす長尺物を、保持固定するために用いてもよい。
そして、このクリップ10を使用するに当たっては、所定長さで伸びる収容チューブ1を、環状に屈曲させて1巻目のループを作成した後、そのループの外周に沿って2巻目のループを巻き、これを複数繰り返して渦巻き状に巻回する(図6参照)。ここではチューブが5周巻かれているので、周方向に見たときに5本のチューブが並列して配置された状態となっている。この渦巻き形状を維持しつつ、図5(A)に示すように、並列に保持された5本の収容チューブ1に、クリップ10の5つの保持溝15の先端開口部を整合させて、収容チューブ1に向けて押し込む。
すると、図4(A)に示すように、各保持溝15内に収容チューブ1が入り込んでいく。このとき、クリップ10の各分離片27の、抜け止め突部28より先端側の側面は、支持壁先端に向けて保持溝内への突出高さが低くなる傾斜面29をなしているので、保持溝15内に収容チューブ1等の長尺物を挿入するときのガイドとなり、長尺物をスムーズに挿入することができる。例えば、図4(A)の想像線で示すように、保持溝15の先端開口から収容チューブ1が位置ずれしていても、傾斜面29に当接した収容チューブ1が、保持溝15の先端開口中央へとガイドされて、保持溝15内にスムーズに挿入することができる。
そして、保持溝15内へと挿入された複数の収容チューブ1により、各分離片27の抜け止め突部28,28がそれぞれ押圧されて、図4(B)に示す如く、スリット30の幅狭部33の両側内面どうしが互いに当接し、この当接した部分Sを支点として、一対の分離片27,27が内方(保持溝15の開口を広げる方向)に撓み変形していく。
更に、各収容チューブ1が押し込まれると、図4(C)に示すように、スリット30の拡開部35の両側内面どうしが更に近づくように撓み変形し、収容チューブ1自体もやや変形して、図4(D)に示すように、収容チューブ1が抜け止め突部28を乗り超え、保持溝15の奥方まで完全に押し込まれる。すると、図4(D)及び図5(B)に示すように、一対の分離片27,27がそれぞれ弾性復帰し、各収容チューブ1の上部外周面に当接して、複数の保持溝15内に複数の収容チューブ1を、並列した状態で抜け止め保持することができる。
なお、クリップ10の長手方向両端部の保持溝15,15においては、収容チューブ1を挿入するとき、クリップ両端の円弧状に屈曲した側壁21,21が上記分離片27と同様に撓み変形し、その抜け止め突部22で収容チューブ1を抜け止め保持するようになっている。
上記作業を繰り返して、渦巻き形状に保形された収容チューブ1の周方向の所定箇所に、クリップ10を複数個装着させることにより、図6に示すように収容チューブ1を渦巻き形状に巻回した状態に保持することができる。
そして、このクリップ10においては、スリット30の基端に拡径孔31を形成して、その長さ方向途中に幅狭部33を設けたことにより、この幅狭部33の両側内面の互いに当接した部分Sを支点として一対の分離片27,27が撓み変形するので、上記特許文献1のクリップのように、単純なU字状の差込溝を形成した場合と比較して、分離片27,27を撓みやすくさせることができ、収容チューブ1等の長尺物の、保持溝15への挿入抵抗を大幅に軽減することができる。その結果、複数の長尺物を、複数の保持溝15に同時に挿入することができ、作業性を向上させることができる。
また、長尺物の挿入抵抗を低く抑えることができるため、長尺物に過大な力を負荷しなくても、保持溝15内にスムーズに挿入することができ、長尺物が、弾性材料からなる管状のチューブ等であったり、上記の収容チューブ1のように、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、塩化ビニル、シリコーン等のような比較的剛性の低い軟質の樹脂材料で形成されていたとしても、変形させたり破断させたりする虞れがなく、確実に保持溝15に並列保持することができる。
更に、図4(E)及び図5(B)に示すように、保持溝15の奥方まで長尺物が完全に挿入されると、スリット30の幅狭部33の両側内面が離れて、各分離片27,27が弾性復帰して長尺物が抜け止め保持されるようになっている。このとき、本クリップ10における分離片27は、スリット30の基端に拡径孔31を設けて、その途中に幅狭部33を形成したことにより撓みやすくなっているので、スリット30をそれほど深く形成しなくても、分離片27を十分に撓ませることが可能となっている。その結果、分離片27の肉厚や剛性を十分に確保することができるので、保持溝15に収容された収容チューブ1等の長尺部に対する保持力を維持することができる。また、スリット30の基端に拡径孔31を設けたことにより、初期の荷重を高くして、収容チューブ1が抜けにくくすることができる。
また、この実施形態においては、クリップ10で保持すべき長尺物を、体内挿入具の収容チューブ1としたので、上述したように、収容チューブ1を渦巻き状に巻回して、収容チューブ1を並列状態にし、この収容チューブ1の並列部分に、クリップ10の複数の保持溝15を押し付けるだけの簡単な作業で(図5(A)参照)、並列した収容チューブ1を複数の保持溝15内に同時に挿入することができ(図5(B))、その結果、収容チューブ1を渦巻き状に巻回された状態に保形することが可能となり、作業性を高めることができる。また、このクリップ10では3つ以上の保持溝15(ここでは5つの保持溝15)を設けたので、渦巻状にした収容チューブ1の並列した部分を効率的に保持することができ、必要なクリップ数を減らすことが可能となり、コスト低減を図ることができる。
なお、渦巻き形状に保形された収容チューブ1からクリップ10を取り外したい場合には、収容チューブ1を固定した状態で、クリップ10をチューブから離れる方向に強く引っ張り、スリット30を介して一対の分離片27,27を撓み変形させると共に、クリップ両端の側壁21,21を撓み変形させて、複数の保持溝15からチューブをそれぞれ引き抜くことで、クリップ10を収容チューブ1から取り外すことができる。
<実施例1>
図1〜6に示すように、支持壁25にスリット30が設けられ、保持溝15を5つ備えるクリップ10を製造した。同クリップ10の保持溝15の内径は、3.0mmである。
<比較例1>
支持壁25にスリットがなく、保持溝を3つ備えた従来のクリップを用いた。
<試験例>
上記実施例1及び比較例1のクリップを用いて、下記押し込み試験及び引き抜き試験を行った。
(1)押し込み試験
ガイドワイヤの収容チューブ(外径3.1mm)を用い、図6に示すように渦巻き状に巻回して、複数本のチューブが並列して配置された状態とし、これらのチューブの下半部を、図示しない試験台に形成された同心状の周溝に嵌入して位置決め保持した。
そして、並列配置された複数本の収容チューブ1の上方に、各クリップの複数の保持溝15を整合配置して、図5(A)の想像線で示すように、同クリップのベース部20の裏面に、引張試験機のヘッドHを当接させ、5mm/minの圧縮速度で、保持溝15内に収容チューブ1が完全に収容されるまで、クリップを収容チューブ1に対して押し込み、そのときの押し込み荷重を測定した。
(2)引き抜き試験
複数の保持溝15に複数本の収容チューブ1が収容保持された、クリップのベース部20の裏面に、図5(B)に示すように、引張試験機のヘッドHを両面テープで接着固定して、25mm/minの引張速度で、各保持溝15から各収容チューブ1が引き抜かれるまで、クリップを引っ張った。そのときの引き抜き荷重を測定した。
実施例1及び比較例1の上記押し込み試験結果を下記表1に示す。また、上記引き抜き試験結果を下記表2に示す。
表1に示すように、5個の保持溝15を有する実施例1のクリップ10の平均押し込み荷重は、52.2Nであり、3個の保持溝15を有する比較例1のクリップの平均押し込み荷重53.7Nよりも低く、保持溝15の数を増やしても、挿入抵抗を低く維持することが可能であることを確認できた。
また、表2に示すように、3個の保持溝15を有する比較例1のクリップの平均引き抜き荷重30.3Nに対して、5個の保持溝15を有する実施例1のクリップの平均引き抜き荷重は32.4Nであった。したがって、実施例1のクリップの引き抜き荷重は、比較例1と遜色ない程度に維持されていることがわかった。
10 クリップ
15 保持溝
25 支持壁
27 分離片
28 抜け止め突部
29 傾斜面
30 スリット
31 拡径孔
33 幅狭部
35 拡開部

Claims (5)

  1. 管状、線状又は棒状の長尺物を保持するクリップであって、
    前記長尺物を受け入れて保持する保持溝が3つ以上並列して設けられ、隣り合う前記保持溝の間には支持壁が形成され、
    前記支持壁には、その先端部から所定深さでスリットが形成され、このスリットを介して一対の分離片が設けられ、各分離片の前記保持溝に面した側面には、前記保持溝内方に向けて突出した抜け止め突部が設けられており、
    前記スリットは、基端に設けられた拡径孔と、長さ方向途中に形成された幅狭部と、この幅狭部からスリット入口に向けて広がった拡開部とを有し、
    前記スリットの幅狭部は、前記保持溝の抜け止め突部よりも、前記支持壁の基部側に形成されていて、前記保持溝に前記長尺物を挿入する際、前記分離片が撓んで前記幅狭部が当接するように構成されていることを特徴とするクリップ。
  2. 前記分離片の抜け止め突部より先端側は、先端に向けて保持溝内への突出高さが低くなる傾斜面をなしている請求項1記載のクリップ。
  3. 前記拡径孔の支持壁基部側の下端と、前記保持溝に保持される前記長尺物の下端との保持溝挿入方向に沿ったDは、前記長尺物の半径Rに対して0.1〜1.5倍とされている請求項1又は2記載のクリップ。
  4. 複数の長尺物が前記保持溝に保持されたとき、隣接する長尺物の中心どうしの間隔Pが、長尺物の半径Rの3倍よりも小さくなるように、前記保持溝が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のクリップ。
  5. 前記長尺物は、体内挿入具の収容チューブである請求項1〜4のいずれか1つに記載のクリップ。
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