JP2017139730A - ケーブル型アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに一定の間隔Sを設けて平行に配置し、連結部によって連結された複数のLCXの伝送損失を低く抑えることが可能なケーブル型アンテナを提供する。【解決手段】複数のLCX2が互いに一定の間隔を設けて平行して配置されると共に、複数のLCX2が連結部51を介して連結された構造を有し、複数のLCX2が連結部51の一面側に配置され、LCX2に設けられたスロットは、LCX2と連結部51とが連結される側とは反対側に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブル型アンテナに関する。
漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky Coaxial Cable)は、通常の同軸ケーブルの外部導体にスロットと呼ばれる孔部を設けたケーブル型アンテナである。LCXでは、このようなスロットを通じて、ケーブル内部の電磁波信号をケーブル外部に放射(送信)したり、ケーブル外部の電磁波信号をケーブル内部に取り込んだり(受信)することができる。すなわち、この漏洩同軸ケーブルは、伝送路とアンテナとの両方の機能を持った特殊な細長い送受信アンテナと言える。
LCXは、金属体等の障害物が多く存在する細長いエリアで使用するアンテナとして特に有効である。例えば、曲がりくねったトンネルや金属体が多数存在する場所などでは、電磁波の不感地帯が生じやすい。このような場所では、一般的な固定アンテナを用いた場合、多数の固定アンテナを設置しなければならない。一方、LCXによるケーブル型アンテナを用いた場合には、LCXの延長方向に周期的に並ぶ多数のスロットがそれぞれアンテナとして機能するため、アンテナの設置数を減らすことが可能である。この場合、LCXの延長方向に多数のアンテナが配置されたことになる。
そのため、1本のLCXを設置するだけで、上述した細長く金属体等の障害物が多く存在する環境における電磁波の不感地帯の発生を抑制できる。また、アンテナの設置工事についても、上述した一般的な固定アンテナを多数設置する工事に比べて、LCXを敷設するだけでよいため、非常に簡単に実施できる。さらに、一般的な固定アンテナでは、アンテナの設置数に合わせて送受信機の数を増やす必要がある。これに対して、LCXを用いたケーブル型アンテナでは、LCXの一端に1つの送受信機を接続すればよいため、送受信機の数を減らすことが可能である。
ところで、近年、送信側と受信側にそれぞれ複数のアンテナを用いるMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)と呼ばれる無線通信装置の実用化が進んでいる。例えば、このMIMOにおいて、複数の漏洩同軸ケーブルを平行に並べて配置した結束漏洩伝送線路をアレイアンテナとして用いる無線通信装置が提案されている(特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載の結束漏洩同軸ケーブルは、複数本のLCXを平行に配置し、各々のLCXのシース(外部被覆)が、それらの長手方向に沿って互いに固着される(一体的に形成される)ことにより、互いに結束されている(特許文献1の図3を参照。)。また、特許文献1に記載結束漏洩同軸ケーブルは、複数本のLCXを平行に配置し、各々のLCXのシースが支持材によって連結されている(特許文献1の図7を参照。)。
特開2011−199760号公報
しかしながら、複数のLCXを近接した状態で平行に並べて配置し、支持材で連結した場合には、一方のLCXのスロットから漏れ出た電磁波がシース及び支持材を通して他方のLCXまで伝わり干渉することで、各LCXの伝送損失が増大するという問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて平行に配置し、連結部によって連結した場合でも、各漏洩同軸ケーブルの伝送損失を低く抑えることが可能なケーブル型アンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 複数の漏洩同軸ケーブルが互いに一定の間隔を設けて平行して配置されると共に、前記複数の漏洩同軸ケーブルが連結部を介して連結された構造を有し、
前記複数の漏洩同軸ケーブルが前記連結部の一面側に配置され、
前記漏洩同軸ケーブルに設けられたスロットは、前記漏洩同軸ケーブルと前記連結部とが連結される側とは反対側に設けられていることを特徴とするケーブル型アンテナ。
〔2〕 前記間隔は、前記漏洩同軸ケーブルのスロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4〜λの範囲にあることを特徴とする前記〔1〕に記載のケーブル型アンテナ。
〔3〕 前記連結部の厚みは、漏洩同軸ケーブルのサイズDに対して、D/8〜Dの範囲にあることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のケーブル型アンテナ。
以上のように、本発明によれば、複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて平行に配置し、連結部によって連結した場合でも、各漏洩同軸ケーブルの伝送損失を低く抑えることが可能なケーブル型アンテナを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す斜視図である。 図1に示すケーブル型アンテナの構成を示す断面図である。 1本のLCXの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブル型アンテナの変形例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブル型アンテナの別の構成例を示す斜視図である。 図5に示すケーブル型アンテナの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信装置の一構成例を示す平面図である。 比較例として示すケーブル型アンテナの構成を示す断面図である。 2本の隣り合うLCXの中心間距離が12mmのときの連結部の全長と伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。 2本の隣り合うLCXの中心間距離が17mmのときの連結部の全長と伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。 2本の隣り合うLCXの中心間距離が22mmのときの連結部の全長と伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(ケーブル型アンテナ)
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1及び図2に示すケーブル型アンテナ50について説明する。なお、図1は、ケーブル型アンテナ50の構成を示す斜視図である。図2は、ケーブル型アンテナ50の構成を示す断面図である。
ケーブル型アンテナ50は、図1及び図2に示すように、複数(本実施形態では2本)の漏洩同軸ケーブル(以下、LCXという。)2が同一の長さを有して、互いに平行に配置された状態で連結部51により一体に連結された構造を有している。
各LCX2は、図3に示すように、線状の中心導体5と、中心導体5を同心円状に被覆する絶縁体6と、絶縁体6を同心円状に被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロット7が開口して設けられた外部導体8とを有し、シース4が外部導体8を同心円状に被覆した構造を有している。なお、図3は、1本のLCX2の構成を示す斜視図である。
中心導体5及び外部導体8には、電気抵抗の低い銅が多く用いられるのが一般的であるが、アルミニウムや銀などが用いられることもある。絶縁体6には、高周波帯域での伝送損失の低減を目的に誘電体損失(tanδ)の低いポリエチレンが用いられている。或いは、tanδを低くするために、発砲性のポリエチレンが用いられてもよい。シース4には、例えばポリエチレンや塩化ビニル、難燃性のポリエチレンなどが用いられている。また、耐火型のLCX2として、仮に燃焼しても中心導体5と外部導体8とが直ちに短絡しないように、絶縁体6の周囲にガラス繊維製のテープを巻き付けた構造(図示せず。)を採用してもよい。
複数のスロット7は、LCX2の延長方向において一定のピッチPで直線状に並んで配置されると共に、それぞれが同じ方向に向かって開口している。スロット7の開口形状については、特に限定されるものではなく、例えば丸孔であっても長孔でもよい。本実施形態では、ジグザグ状に配置されたスロット7として、LCX2の延長方向に対して斜めとなる長孔が、その斜めとなる向きを交互に変えながら並んで配置されている。また、垂直型のスロット7として、LCX2の延長方向に対して垂直となる長孔が並んで配置された構成(図示せず。)としてもよい。
連結部51は、図1及び図2に示すように、互いに平行となるLCX2の間に一定の間隔Sを設けた状態で、各LCX2のシース4の間を連結している。連結部51は、シース4と同じ材料からなり、各LCX2の外部導体8を被覆するシース4と共に、一括押出により成形される。このため、各LCX2のシース4及び連結部51は、互いに境目なく一体化したものとなっている。
複数のLCX2は、連結部51の一面側に配置されている。連結部51は、複数のLCX2の間で、LCX2の長さ方向に亘って略矩形平板状に形成されている。また、各LCX2のシース4は、外部導体8を同心円状に被覆した状態で、連結部51の一面に接した状態で一体に配置されている。
各LCX2のスロット7は、各LCX2のシース4と連結部51とが連結する側とは反対側に設けられている。すなわち、各LCX2のスロット7は、各LCX2のシース4と連結部51とが一体に連結した位置から見て、中心導体5を挟んで反対側に設けられている。
なお、上述した「各LCX2のスロット7は、各LCX2のシース4と連結部51とが連結する側とは反対側に設けられている」とは、連結部51側から見たときに、各LCX2の中心導体5を結ぶ仮想線L(図2中に示す1点鎖線)を挟んで連結部41から離れた側にスロット7が位置する場合を言う。したがって、上述したLCX2のシース4と連結部51との連結位置とは中心導体5を挟んで反対側にスロット7が位置する場合に限らず、仮想線Lを挟んで連結部51側とは反対側であれば、スロット7の位置をずらして配置することも可能である。
これにより、一方のLCX2のスロット7からシース4及び連結部51を経て他方のLCX2のスロット7まで辿る経路長を、図8のような従来のケーブル型アンテナに比べて長くすることができる。したがって、一方のLCX2のスロット7から漏れ出た電磁波は、他方のLCX2のスロット7に辿り着くまでの間に弱まるので、隣り合うLCX2同士の間で生じる干渉による伝送損失が低減され、電磁波信号をケーブル外部に効率よく放射(送信)したり、電磁波信号をケーブル内部に効率よく取り込んだり(受信)することができる。
図2に示すように、本実施形態のケーブル型アンテナ50において、間隔Sは、隣り合うLCX2の外部導体8間の距離である。間隔Sは、LCX2の各スロット7から放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4以上とすることが好ましい。この間隔Sがλ/4よりも小さいと、隣り合うLCX2同士の間で生じる干渉により、LCX2の伝送損失が大きくなる。一方、この間隔Sを大きくすることによって、LCX2の伝送損失を低く抑えることができる。しかしながら、間隔Sをλよりも大きくしても、LCX2の伝送損失はほとんど変化しなくなるため、ケーブル型アンテナ50の大型化を防ぐためには、間隔Sをλ以下とすることが好ましい。
また、図2に示す連結部51の厚みTは、LCX2のサイズD(Dの前の数字で外部導体8の概略内径[単位:mm]を表す。)に対して、D/8〜Dとすることが好ましい。この厚みTが薄いほど、LCX2の伝送損失が低くなる傾向があるが、D/8〜Dの範囲であれば、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ50では、2本のLCX2を互いに一定の間隔Sを設けて平行に配置し、連結部51によって連結した場合でも、各LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
さらに、本実施形態のケーブル型アンテナ50では、各LCX2のスロット7が、各LCX2のシース4と連結部51とが連結する側とは反対側に設けられているので、隣り合うLCX2によって挟まれた空間には誘電体からなる連結部51が存在しない。また、連結部51が存在したとしてもほんの僅かであり、ほとんど空気のみが存在することになる。これにより、隣り合うLCX2の間で発生する誘電体損失が抑制され、LCX2の伝送損失を低下させることができる。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ50では、2本のLCX2を一体化することによって、2本のLCX2を別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ50を敷設する際の作業性を高めることが可能である。具体的に、このケーブル型アンテナ50を敷設する際は、上述した連結部51を設置面にビス等により取り付けることで、容易に敷設することが可能である。
なお、本実施形態では、上記ケーブル型アンテナ50の構成に必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においてその構成を適宜変更して実施することが可能である。なお、以下の説明では、上記ケーブル型アンテナ50と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
具体的に、上記ケーブル型アンテナ50の変形例としては、上記連結部51の代わりに、例えば図4(A)〜(C)に示すような連結部51A〜51Cを備えた構成としてもよい。なお、図4(A)〜(C)は、連結部51A〜51Cの構成を示す断面図である。
このうち、図4(A)に示す連結部51Aは、各LCX2と連結部51との間がシース4の外周部と同じ幅で連結された構成である。この構成の場合、複数のLCX2と連結部51との間を強固に連結することが可能である。
一方、図4(B)に示す連結部51Bは、シース4の外周面が連結部51の他面と連続した面を形成するように各LCX2と連結部51とが連結された構成である。この構成の場合、連結部51の一面からのLCX2の高さを下げることができ、その高さを下げた分だけシース4の材料費を低く抑えることが可能である。
一方、図4(C)に示す連結部51Cは、上記連結部51A,51Bを組み合わせた構成、すなわち、各LCX2と連結部51との間がシース4の外周部と同じ幅で連結され、なお且つ、シース4の外周面が連結部51の他面と連続した面を形成するように各LCX2と連結部51とが連結された構成である。この構成の場合、上記連結部51A,51Bと同じ効果を得ることが可能である。
また、上記実施形態では、2本のLCX2を備えたケーブル型アンテナ50を例示しているが、上記ケーブル型アンテナ1Bと同様に、4本のLCX2を備えたケーブル型アンテナ50Aのような構成とすることも可能である。なお、図5は、ケーブル型アンテナ50Aの構成を示す斜視図である。図6は、ケーブル型アンテナ50Aの構成を示す断面図である。
ケーブル型アンテナ50Aでは、上記ケーブル型アンテナ50の場合と同様に、各LCX2のスロット7の前面とは反対(背面)側において、各LCX2の間を連結する連結部51Dを備えることで、この連結部51Dを通じて隣り合う一方のLCX2のスロット7から他方のLCX2のスロット7へと伝わる電磁波の距離を伸ばすことができる。
したがって、ケーブル型アンテナ50Aでは、4本のLCX2を互いに一定の間隔Sを設けて平行に配置し、連結部51Dによって連結した場合でも、各LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ50Aでは、4本のLCX2を一体化することによって、4本のLCX2を別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ50Aを敷設する際の作業性を高めることが可能である。具体的に、このケーブル型アンテナ50Aを敷設する際は、上述した連結部51Dを設置面にビス等により取り付けることで、容易に敷設することが可能である。
(無線通信装置)
次に、例えば図7に示す無線通信装置100について説明する。なお、図7は、無線通信装置100の構成を示す平面図である。
無線通信装置100は、図7に示すように、上記ケーブル型アンテナ50Aと、ケーブル型アンテナ50Aに接続されるアクセスポイント(以下、APという。)101とを備えている。また、AP101は、無線LANの上位回線(図示せず。)と電気的に接続されている。
具体的に、各LCX2の一端には、AP101のアンテナ端子に接続するためのコネクタ102が取り付けられている。一方、各LCX2の他端には、終端抵抗103が取り付けられている。
以上のような構成を有する無線通信装置100では、ケーブル型アンテナ50Aが異なる信号S1,S2,S3,S4を同時に送受信する4×4MIMO通信用アンテナとして機能する。
すなわち、この無線通信装置100では、異なる信号S1〜S4をケーブル型アンテナ50Aの各LCX2から同時に送信することができる。逆に、異なる信号S1〜S4をケーブル型アンテナ50Aの各LCX2によって同時に受信することも可能である。
以上のように、本実施形態の無線通信装置100では、上記ケーブル型アンテナ50Aを用いた4×4MIMO無線通信装置を構築することが可能である。なお、本実施形態の無線通信装置100では、上記ケーブル型アンテナ50Aの代わりに、上記ケーブル型アンテナ50を用いた場合は、2×2MIMO無線通信装置を構築することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、本発明を適用したケーブル型アンテナ50,50Aは、上述した無線LANアクセスポイント(AP)用のアンテナに適用した場合に限らず、例えば携帯電話などの基地局側の無線通信用アンテナなどに適用することもが可能である。
この場合、本発明を適用したケーブル型アンテナ50,50Aは、上述したAP101の代わりに、基地局側の無線機と接続することで、上述した2×2MIMO又は4×4MIMO無線通信装置を構築することが可能である。
さらに、本発明を適用したケーブル型アンテナでは、LCX2の本数について、2本や4本などの偶数本のLCX2を備えた構成に限定されるものではなく、例えば3本などの奇数本のLCX2を備えた構成としてもよい。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
本実施例では、先ず、上記ケーブル型アンテナ50に伝送損失測定装置を接続し、周波数を5.2GHz、波長(λ)を57.7mmとし、隣り合うLCX2の中心間距離を12mm、LCXのサイズを5D、シース4の材質をPVCとし、連結部51の長さを12mmとしたときの伝送損失[dB/m]を測定した。その測定結果を下記表1に示す。なお、ケーブル型アンテナ50の場合、「連結部の長さ」は、LCX2の中心間距離と同じ12mmである。
また、比較例として、図8に示すようなケーブル型アンテナ300を用意した。なお、図8では、上記ケーブル型アンテナ50と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。図8に示すケーブル型アンテナ300は、2本のLCX2の中心間を連結部301により連結した構成である。それ以外は、上記ケーブル型アンテナ50と同じ構成である。
そして、図8に示すケーブル型アンテナ300に伝送損失測定装置を接続し、周波数を5.2GHz、波長(λ)を57.7mmとし、隣り合うLCX2の中心間距離を12mm、LCXのサイズを5D、シース4の材質をPVCとしたときの伝送損失[dB/m]を測定した。なお、ケーブル型アンテナ300の場合、「連結部の長さ」は、LCX2の中心間距離よりも短い5mmである。
Figure 2017139730
また、表1に示す測定結果から、2本の隣り合うLCXの中心間距離が12mmのときの連結部の長さと伝送損失との関係をまとめたグラフを図9に示す。
表1及び図9に示すように、実施例となるケーブル型アンテナ50では、比較例となるケーブル型アンテナ300に比べて、伝送損失が低くなっていることがわかる。
次に、上記ケーブル型アンテナ50,300について、2本の隣り合うLCXの中心間距離を17mmに変更して、LCXの中心間距離が12mmのときと同じ条件で伝送損失の測定を行った。その測定結果をまとめたものを下記表2に示す。また、表2に示す測定結果から、2本の隣り合うLCXの中心間距離が17mmのときの連結部の長さと伝送損失との関係をまとめたグラフを図10に示す。
Figure 2017139730
表2及び図10に示すように、実施例となるケーブル型アンテナ50では、比較例となるケーブル型アンテナ300に比べて、伝送損失が低くなっていることがわかる。
次に、上記ケーブル型アンテナ50,300について、2本の隣り合うLCXの中心間距離を22mmに変更して、LCXの中心間距離が12mmのときと同じ条件で伝送損失の測定を行った。その測定結果をまとめたものを下記表3に示す。また、表2に示す測定結果から、2本の隣り合うLCXの中心間距離が22mmのときの連結部の長さと伝送損失との関係をまとめたグラフを図11に示す。
Figure 2017139730
表3及び図11に示すように、実施例となるケーブル型アンテナ50では、比較例となるケーブル型アンテナ300に比べて、伝送損失が低くなっていることがわかる。
50,50A…ケーブル型アンテナ 2…漏洩同軸ケーブル(LCX) 4…シース 5…中心導体 6…絶縁体 7…スロット 8…外部導体 51,51A〜51D…連結部 100…無線通信装置 101…アクセスポイント(AP)

Claims (3)

  1. 複数の漏洩同軸ケーブルが互いに一定の間隔を設けて平行して配置されると共に、前記複数の漏洩同軸ケーブルが連結部を介して連結された構造を有し、
    前記複数の漏洩同軸ケーブルが前記連結部の一面側に配置され、
    前記漏洩同軸ケーブルに設けられたスロットは、前記漏洩同軸ケーブルと前記連結部とが連結される側とは反対側に設けられていることを特徴とするケーブル型アンテナ。
  2. 前記間隔は、前記漏洩同軸ケーブルのスロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4〜λの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のケーブル型アンテナ。
  3. 前記連結部の厚みは、漏洩同軸ケーブルのサイズDに対して、D/8〜Dの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル型アンテナ。
JP2016196452A 2016-02-02 2016-10-04 ケーブル型アンテナ Pending JP2017139730A (ja)

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