以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分については同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことができる。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)の構成は、その図の別の部分の構成、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)の構成、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)の構成と組み合わせることができる。
なお、図において、大きさ、厚さ、又は領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、本発明の実施形態の一態様は、必ずしもそのスケールに限定されない。または、図は、理想的な例を模式的に示したものである。よって、本発明の実施形態の一態様は、図に示す形状などに限定されない。例えば、製造技術による形状のばらつき、誤差による形状のばらつきなどを含むことが可能である。
なお、XとYとが接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅または電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。
なお、XとYとが接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同じであるとする。
なお、回路図上は独立している構成要素同士が電気的に接続しているように図示されている場合であっても、実際には、例えば配線の一部が電極としても機能する場合など、一の導電層が、配線及び電極のような複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。本明細書において電気的に接続とは、このような、一の導電層が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
なお、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有するすべての端子について、その接続先を特定しなくても、当業者であれば、発明の一態様を構成することは可能な場合がある。特に、端子の接続先が複数のケースが考えられる場合には、その端子の接続先を特定の箇所に限定する必要はない。したがって、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、受動素子(容量素子、抵抗素子など)などが有する一部の端子についてのみ、その接続先を特定することによって、発明の一態様を構成することが可能な場合がある。
なお、ある回路について、少なくとも接続先を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。または、ある回路について、少なくとも機能を特定すれば、当業者であれば、発明を特定することが可能な場合がある。したがって、ある回路について、機能を特定しなくても、接続先を特定すれば、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。または、ある回路について、接続先を特定しなくても、機能を特定すれば、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。
なおトランジスタは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域またはドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域またはソース電極)の間にチャネル領域を有しており、ドレインとチャネル領域とソースとを介して電流を流すことができる。ここで、ソースとドレインとは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難である。そこで、本書類(明細書、特許請求の範囲又は図面など)においては、ソース及びドレインとして機能する領域を、ソースもしくはドレインと呼ばない場合がある。その場合、一例としては、それぞれを第1端子、第2端子と表記する場合がある。あるいは、それぞれを第1の電極、第2の電極と表記する場合がある。あるいは、それぞれを第1の領域、第2の領域と表記する場合がある。あるいは、ソース領域、ドレイン領域と表記する場合がある。
なお、本明細書において画素は、一つの色要素(例えばR(赤)G(緑)B(青)のいずれか1つ)の明るさを制御できる表示単位に相当するものとする。従って、カラー表示装置の場合には、カラー画像の最小表示単位は、Rの画素とGの画素とBの画素との三画素から構成されるものとする。ただし、カラー画像を表示するための色要素は、三色に限定されず、三色以上を用いても良いし、RGB以外の色を用いても良い。
なお、第1、第2、第3などの語句は、様々な要素、部材、領域、層、区域を他のものと区別して記述するために用いられる。よって、第1、第2、第3などの語句は、要素、部材、領域、層、区域などの数を限定するものではない。さらに、例えば、「第1の」を「第2の」又は「第3の」などと置き換えることが可能である。
なおスイッチは、端子間の導通状態(ON)と非導通状態(OFF)を切り替えて動作する機能を有しており、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している素子である。スイッチは、一例として、電気的スイッチ又は機械的なスイッチなどを用いることが出来る。例えば、トランジスタ、ダイオード、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチなどで構成すればよい。また、スイッチはトランジスタを組み合わせた論理回路でもよい。スイッチとしてトランジスタを用いる場合、該トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。ただし、オフ電流が少ないトランジスタを用いることが望ましく、入力電位に応じて、トランジスタの極性を使い分ける構成が好適である。
なおオフ電流が少ないトランジスタとしては、LDD領域を有するトランジスタ、マルチゲート構造を有するトランジスタ、または半導体層として酸化物半導体を用いるトランジスタ等がある。また、トランジスタを組み合わせてスイッチとして動作させる場合、nチャネル型とpチャネル型の両方を用いた相補型のスイッチにしてもよい。相補型のスイッチにすることで、スイッチに入力する電位が、出力電位と比べて相対的に変化しても、適切に動作させることが出来る。
なお、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、スイッチは、入力端子(ソースまたはドレインの一方)と、出力端子(ソースまたはドレインの他方)と、導通を制御する端子(ゲート)とを有している場合がある。一方、スイッチとしてダイオードを用いる場合、スイッチは、導通を制御する端子を有していない場合がある。したがって、トランジスタよりもダイオードをスイッチとして用いた方が、端子を制御するための配線を少なくすることが出来る。
なお、トランジスタの一例としては、チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造のトランジスタを適用することができる。チャネルの上下にゲート電極が配置される構造にすることにより、複数のトランジスタが並列に接続されたような回路構成となる。よって、チャネル領域が増えるため、電流値の増加を図ることができる。または、チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造にすることにより、空乏層ができやすくなるため、S値の改善を図ることができる。
なお、トランジスタの一例としては、チャネル領域(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっている構造のトランジスタを用いることができる。チャネル領域(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なる構造にすることによって、チャネル領域の一部に電荷が溜まることにより動作が不安定になることを防ぐことができる。
なお、本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
(実施の形態1)
本発明の一態様で説明する回路は、一例としては、発光素子を有する画素回路として用いることができる。ただし、画素回路だけでなく、負荷に電流を流すための電流源として機能する回路としても用いることができる。または、例えば、本発明の実施形態の一態様は、アナログ回路として用いることや、映像信号線駆動回路(ソースドライバ)の一部として用いることも出来る。
なお、電流源は、それに接続された負荷(回路)に加わる電圧が変化しても、一定の電流を供給する機能を有している。なお、電流源とは別の電源として、電圧源がある。電圧源は、それに接続された負荷(回路)に流れる電流が変化しても、一定の電圧を供給する機能を有している。したがって、電流源も電圧源も、電圧と電流とを供給する機能を有しているが、電流と電圧のどちらを一定供給するのかという点で、異なった機能を有するものである。
なお、本明細書中において負荷とは、例えば、整流性を有するもの、容量性を有するもの、抵抗性を有するもの、スイッチを有する回路、画素回路など、様々な物がある。よって、負荷は、特定のものに限定されない。例えば、整流性を有するものは、印加するバイアス方向により抵抗値が異なる電流電圧特性を有し、ほとんど一方向のみに電流が流れる電気的特性を有するものであるとする。図1の回路構成においては、例えば、負荷150はトランジスタ101から配線132に向けて電流が流れるように設けられているものとする。
なお、このとき、負荷と、電流源を有する回路とは、別の人によって、製造される場合がある。したがって、電流源を有する回路は、必ずしも、負荷と接続されている必要はない。
または、負荷150の別の例としては、表示素子(例えば液晶素子)、発光素子(例えばEL素子、無機LED素子、LEDチップなど)、または、表示素子や発光素子の一部(例えば、画素電極、陽極電極、陰極電極)などがある。そこで、本実施の形態では、負荷を発光素子(EL素子など)として、半導体装置の一形態である表示装置の画素回路に用いる場合の一例について説明する。
まず、本発明の画素回路の一例について、図1を用いて説明する。図1に示す画素回路100は、トランジスタ101、負荷150、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ113、スイッチ114、スイッチ115、容量素子121、容量素子122を有する。
なお、容量素子は、トランジスタのゲート容量(寄生容量)を利用することにより、削除することが出来る。よって、画素回路100は、容量素子を有さないことが可能である。
なお、図1に示す画素回路100は、トランジスタのしきい値電圧等の電流特性のばらつきを補正するために、トランジスタのゲートに保持されている電荷を放電するための回路を有している。実際には、本回路は、配線間に設けられる複数のスイッチのオンまたはオフを制御することによって、トランジスタの電流特性のばらつきを補正することが出来るような、回路の接続関係を有している。
または、画素回路100は、負荷150に電流を供給することができる電流源回路としての機能を有している。
スイッチ111の一方の電極(端子)は、配線133に接続され、他方の電極(端子)は、容量素子121の一方の電極(端子)に接続されている。スイッチ111の他方の電極、及び、容量素子121の一方の電極が接続されている節点をノード141とする。容量素子121の他方の電極は、スイッチ112の一方の電極に接続されている。容量素子121の他方の電極、及び、スイッチ112の一方の電極が接続されている節点をノード142とする。スイッチ112の他方の電極は、配線134に接続されている。スイッチ114の一方の電極は、ノード141に接続され、他方の電極は容量素子122の一方の電極に接続されている。スイッチ114の他方の電極、及び、容量素子122の一方の電極が接続されている節点をノード143とする。容量素子122の他方の電極は、スイッチ115の一方の電極に接続され、スイッチ115の他方の電極は配線135に接続されている。容量素子122の他方の電極、及び、スイッチ115の一方の電極が接続されている節点をノード144とする。スイッチ113の一方の電極はノード142に接続され、他方の電極はノード143に接続されている。トランジスタ101のソースまたはドレインの一方(第1の電極(端子)ともいう)はノード144に接続され、ソースまたはドレインの他方(第2の電極(端子)ともいう)は配線131に接続され、ゲートはノード141に接続されている。負荷150の一方の電極は、ノード144に接続され、他方の電極は配線132に接続されている。また、トランジスタ101の第2の電極が接続されている節点をノード145とする。図1では、トランジスタ101の第2の電極と配線131がノード145を介して接続されている。
また、図1に示す画素回路100は、配線131、配線132、配線133、配線134、及び配線135に接続されている。なお、図1では、画素回路100に接続される配線131、配線132、配線133、配線134、及び配線135について、画素回路100の外側に設けるように図示している。しかしながら、実際には配線と画素回路100は電気的に接続されており、画素回路100が各配線を含むものとして説明することも可能である。
また、配線131は、一例としては、少なくとも、高電位側電源電位である電位VDD(以下、単に「VDD」ともいう)を供給する回路181に接続される。なお、トランジスタ101の極性や、負荷150の電流特性などによっては、回路181は、低電位側電源電位である電位VSS(以下、単に「VSS」ともいう)を供給する場合もある。回路181の例としては、電源回路、増幅回路などがある。したがって、配線131は、電位VDDを、伝えることが出来る機能、または、供給することが出来る機能を有している。または、配線131は、トランジスタ101に電流を供給することが出来る機能を有している。または、配線131は、電源線としての機能を有している。または、配線131は、負荷150に電流を供給することが出来る機能を有している。または、配線131には、一例として、負荷150を逆バイアス状態にするための電位や、ノード144の電位を制御するための電位が供給される場合もある。なお、配線131には、一定の電位が供給されることが好適である。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されず、一定ではない電位、例えば、パルス信号が供給されてもよい。その場合の回路181の例としては、デジタル回路、シフトレジスタ回路、走査線駆動回路などがある。
また、配線133は、一例としては、少なくとも、映像信号Vsig(以下、単に「Vsig」ともいう)を供給する機能を有する回路183に接続される。回路183の例としては、ソースドライバ(信号線駆動回路)などがある。したがって、配線133は、Vsigを、伝えることが出来る機能、または、供給することが出来る機能を有している。または、配線133には、一例として、プリチャージ信号、初期化用信号、負荷150を逆バイアス状態に制御できるようにするための信号などが供給される場合もある。
Vsigは、例えば、負荷150に供給したい電流の大きさに応じて変動する電位を有する。例えば負荷150に供給する電流が一定値であれば、Vsigは一定の電位の信号であり、一定値でなければ、Vsigは、時間と共に、負荷150に供給する電流の大きさに応じて変化する電位の信号となる。この信号により、映像を表示することが可能となる。
また、配線134は、一例としては、少なくとも、電位V1(以下、単に「V1」ともいう)を供給する回路184に接続される。回路184の例としては、電源回路、増幅回路などがある。したがって、配線134は、V1を、伝えることが出来る機能、または、供給することが出来る機能を有している。または、配線134は、容量素子121に電荷を供給することが出来る機能を有している。または、配線134は、ノード142の電位をV1に固定することができる機能を有している。なお、配線134には、一定の電位が供給されることが好適である。ただし、本発明の実施の形態の一態様は、これに限定されず、一定ではない電位、例えば、パルス信号が供給されてもよい。その場合の回路184の例としては、デジタル回路、シフトレジスタ回路、走査線駆動回路などがある。
また、配線135は、一例としては、少なくとも、電位V2(以下、単に「V2」ともいう)を供給する回路185に接続される。回路185の例としては、電源回路、増幅回路などがある。したがって、配線135は、V2を伝えることが出来る機能、または、供給することが出来る機能を有している。または、配線135は、容量素子122に電荷を供給することが出来る機能を有している。または、配線135は、ノード144の電位をV2に固定することができる機能を有している。または、配線135は、トランジスタ101のソースの電位をV1に固定することができる機能を有している。または、配線135は、トランジスタ101を初期化することができる機能を有している。なお、配線135には、一定の電位が供給されることが好適である。ただし、本発明の実施の形態の一態様は、これに限定されず、一定ではない電位、例えば、パルス信号が供給されてもよい。その場合の回路185の例としては、デジタル回路、シフトレジスタ回路、走査線駆動回路などがある。
また、配線132は、一例としては、少なくとも、電位V3(以下、単に「V3」ともいう)を供給する回路182に接続される。回路182の例としては、電源回路、増幅回路などがある。したがって、配線132は、V3を伝えることが出来る機能、または、供給することが出来る機能を有している。または、配線132は、負荷150に電荷を供給することが出来る機能を有している。または、配線132は、負荷150の陰極の電位をV3に固定することができる機能を有している。なお、配線132には、一定の電位が供給されることが好適である。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されず、一定ではない電位、例えば、パルス信号が供給されてもよい。その場合の回路182の例としては、デジタル回路、シフトレジスタ回路、走査線駆動回路などがある。
なお、容量素子121および容量素子122は、一例としては、配線、半導体層、または電極等で絶縁膜を挟んだ構成とすればよい。また、容量素子121は、一例としては、Vsigに応じた電圧を保持することが出来る機能を有している。また、容量素子122は、一例としては、トランジスタ101の特性に応じた電圧(例えば、しきい値電圧に応じた電圧、移動度に応じた電圧など)を保持することが出来る機能を有している。または、容量素子122は、負荷150に供給される電流の大きさに応じた電圧を保持することが出来る機能を有している。
次に、一例として、エレクトロルミネセンス素子(EL素子)に代表される発光素子を負荷150として用いた場合の、画素回路100の動作について図2乃至図8を用いて説明する。負荷150がEL素子ではないものの場合も、同様に動作させることが可能である。
図2(A)乃至図2(C)は、期間201乃至期間205までの動作を説明するフローチャートである。図2(A)は、期間201に初期化動作とVsig取得動作を行う場合のフローチャートであり、図2(B)は、期間202にVth取得動作とVsig取得動作を行う場合のフローチャートである。なお、必要に応じて、期間203を省略してもよいし、Vsig取得動作を期間203で行ってもよい。また、期間204と期間205を同時に行ってもよい。Vth取得動作とVsig取得動作は、それぞれ別の期間に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
図2(C)は、Vth取得動作を行った後にVsig取得動作を行う場合のフローチャートである。図2(C)に示すように、期間202でVth取得動作を行った後に、期間2021としてVsig取得動作を行ってもよい。なお、期間202でVsig取得動作を行った後に、期間2021としてVth取得動作を行ってもよい。Vth取得動作とVsig取得動作を同時に行わないため、図2(A)および図2(B)に比べて動作期間が一つ増えるが、半導体装置をより正確に動作させることができる。
図2に示すように、期間201乃至期間205が、それぞれ別の期間に設けられている。そのため、それぞれの動作が適切に行いやすくなっている。特に、期間201、期間202、期間2021、期間204及び/又は期間205の動作期間を長く確保することができるため、半導体装置をより正確に動作させることができる。
なお、図2のフローチャートにおいて、各ステップの間、または、各ステップと同時に、さらに別の動作が追加して行われることも可能である。
なお、次のステップに移るときには、前のステップが完全に終了したあとに、移るようにすることが望ましい。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されず、前のステップが完全に終了する前に、次のステップに移ることも可能である。
なお、図2では、期間201乃至期間205が、それぞれ別の期間に設けられているが、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。
図3は、図2(A)のフローチャートに対応する画素回路100の動作を説明するタイミングチャートの一例である。ここでは、一例として、配線131の電位は、配線132の電位よりも高い場合について示している。よって、トランジスタ101のソースは、ノード144と接続されている側に相当することになる。図3において、1フレーム期間は、初期化動作とVsig取得動作を行う期間201、トランジスタ101のしきい値電圧Vth(以下、単に「Vth」ともいう)取得動作を行う期間202、VthとVsigの保持動作を行う期間203、VthとVsigを足し合わせる期間204、画像表示動作を行う期間205を含む。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されず、例えば、一部の期間(期間203など)を設けないことも可能であるし、さらに別の期間を設けることも可能である。
なお、1フレーム期間とは1画面分の画像を表示する期間に相当し、期間201乃至期間203、または、期間201乃至期間204をまとめてアドレス期間と呼ぶ場合がある。
図4乃至図8は、各動作期間における画素回路100の動作の一例を説明する回路図である。図7及び図8は、図4乃至図6に示すスイッチ111乃至スイッチ115の記載を省略し、画素回路100の動作を、よりわかりやすく示した回路図である。本実施の形態では、一例として、負荷150が有する電極のうち、ノード144に接続する電極を陽極(アノード)とし、配線132に接続する電極を陰極(カソード)とする。また、負荷150は、負荷150が有する陽極と陰極の間の電位差がVEL(負荷150のしきい値電圧)を上回った時に発光するものとする。また、トランジスタ101には、本実施の形態では、一例として、nチャネル型のトランジスタを用いるものとし、ゲート電極とソース電極間の電位差Vgs(以下、単に「Vgs」ともいう)がVthを上回った時にソース電極とドレイン電極間が導通状態(オン状態)となるものとする。
ここで、Vsigはビデオ信号に相当する画素の階調を表示するための信号であり、本実施の形態では輝度データに応じた電位である。また、最大輝度を得るためのVsigをVsigHとし、最小輝度を得られるためのVsigをVsigLとする。したがって、Vsigの電位はVsigLからVsigHの間で変化する。また、Vsigに電位が連続的に変化するアナログ信号を用いてもよいし、電位が離散的な値の間で変化するデジタル信号を用いてもよい。
なお、V1は、少なくとも期間201及び期間202の期間中は、固定電位が好ましい。また、V1は、例えば、VsigLと等しい電位とすることもできる。なお、本明細書で言う等しいとは、20%以下、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下の誤差を含むものとする。また、V1の電位を調整することにより、トランジスタ101のVgsを変化させることができる。
なお、V2及びV3は、少なくとも期間201の期間中は、固定電位が好ましい。また、V2及びV3はVDDよりも低い電位が好ましい。また、トランジスタ101にnチャネル型のトランジスタを用いる場合は、V2及びV3はVDD−Vthよりも低い電位が好ましい。例えば、V2及びV3をGND電位やVSS電位としてもよい。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。
また、V3は、後述する数式3より、V3≧Vsig−Vth−VELを満たすように設定することが好ましい。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。また、V3は、Vth及びVELの変動(ばらつき)を考慮して決定することが好ましい。また、V1乃至V3の電位は、必要に応じて変動させてもよい。
本実施の形態では、一例として、Vth=2V、VEL=1V、VsigH=5V、VsigL=0V、V1=0V、V2=−3V、V3=2Vとして説明する。
まず、期間201で、画素回路100の初期化動作とVsig取得動作を行う(図4(A)、図7(A)参照)。初期化動作とは、容量素子122に、トランジスタ101がオン状態となるのに必要な電荷を蓄積し、トランジスタ101をオン状態にする動作である。または、トランジスタ101のノード144側がソースとなるように、ノード144の電位を設定する動作でもある。また、期間201では、負荷150への電荷の供給を停止することが好ましい。本実施の形態では、期間201において、負荷150からの発光を停止することが好ましい。
期間201では、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ114、スイッチ115は、オン状態である。スイッチ113は、オフ状態である。すると、ノード141の電位がVsigとなり、ノード142の電位がV1となる。また、ノード143の電位がVsigとなり、ノード144の電位がV2となる。本実施の形態ではトランジスタ101はnチャネル型のトランジスタであるため、V2をVDDよりも低い電位とすることで、トランジスタ101のノード144側がソースとなり、配線131側がドレインとなる。
また、V2は、数式1を満たすように設定することが好ましい。V2を、数式1を満たすように設定すると、ノード144と配線132の間の電位差をVEL以下、または負荷150に逆バイアスが印加される状態とすることができ、負荷150に不要な電流が流れて消費電力が増加することを防ぐことができる。本実施の形態では、負荷150の一例として発光素子を用いるため、負荷150からの不要な発光を防ぐことができる。または、逆バイアス状態となることによって、負荷150の劣化が低減され、劣化した負荷150の特性を改善することも可能である。
また、この後に行うVthの取得をより確実におこなうため、Vsigは数式2を満たすように設定することが好ましい。
ここで、図2(A)の場合は、Vsig取得動作も行われる。Vsig取得動作とは、容量素子121にVsigに応じた電圧を書き込む動作である。スイッチ113をオフ状態とし、スイッチ111、およびスイッチ112をオン状態とすることで、容量素子121にVsigとV1の電圧差が供給される。本実施の形態ではV1=0Vであるため、容量素子121にVsigの電圧が入力される。
Vsigは、VsigHからVsigLまでの輝度データに応じた電位である。本実施の形態では、ノード141及びノード143に、Vsigとして輝度データに応じた5Vから0Vの電位が供給されるものとする。また、V1を0V、V2を−3V、V3を2Vとし、ノード142に0V、ノード144に−3V、配線132と接続する負荷150の陰極に2Vが供給されるものとする。なお、V2およびVsigは、Vth及びVELの変動(ばらつき)を考慮して決定することが好ましい。
なお、Vsig取得動作を行わない場合には、スイッチ112及びスイッチ113をオフ状態にしてもよい。その場合、ノード142は、フローティング状態となる。または、その場合には、スイッチ112をオフにして、スイッチ113をオンにしてもよい。
なお、図2(B)に示すように、Vsig取得動作を期間202で行ってもよい。Vsig取得動作を期間202で行う場合、期間201中スイッチ112がオフ状態であれば、スイッチ113をオン状態として、容量素子121に電荷が蓄積されないようにしてもよい。すなわち、期間201で容量素子121に映像信号を書き込んでもよいし、書き込まなくてもよい。別の言い方をすれば、期間201で容量素子121に映像信号を完全に供給するのではなく、期間201で途中まで容量素子121に映像信号を供給して、期間202で書き込みを終了するようにしてもよい。つまり、Vsig取得動作は、期間201と期間202の両方で完了するように行っても良い。
次に、期間202で、トランジスタ101のVth取得動作を行う(図4(B)、図7(B)参照)。Vth取得動作とは、容量素子122にVthに応じた電圧を書き込む動作である。なお、容量素子122に書き込まれる電圧は、トランジスタ101のVthと完全に等しい電圧でなくてもよい。
まず、期間201終了後に、スイッチ115をオフ状態とする。スイッチ115をオフ状態とすることで、ノード144が浮遊した状態(フローティング状態)となる。しかしながら、期間201において、トランジスタ101がオン状態となっているため、配線131から、トランジスタ101を介して、ノード144へ電流が流れる。
ノード144がフローティング状態の時にトランジスタ101を介してノード144へ電流が流れると、流れた電流量に応じてノード144の電位が上昇する。そして、ノード143とノード144の電位差(Vgs)がVthと等しくなると、トランジスタ101がオフ状態となり、ノード144の電位上昇が停止する。または、VgsがVthに近くなってくると、トランジスタ101に流れる電流が小さくなり、ノード144の電位上昇が緩やかになる。よって、ノード144の電位は、Vsig−Vth、または、それに近い電位となるまで上昇することとなる。そして、このときのVgsは、容量素子122に蓄積される。すなわち、トランジスタ101のVthに相当する電位が容量素子122に書き込まれる。
なお、Vgsはトランジスタ101のしきい値電圧Vthに等しくなるまでには、非常に長い時間が必要となる場合がある。したがって、Vgsは、しきい値電圧Vthまで完全に低下させずに、動作させる場合も多い。つまり、本実施の形態ではトランジスタ101はnチャネル型のトランジスタであるため、Vgsが、しきい値電圧Vthよりも、わずかに高い値となった状態で、期間202を終了させる場合も多い。また、トランジスタ101にpチャネル型のトランジスタを用いた場合は、Vgsが、しきい値電圧Vthよりも、わずかに低い値となった状態で、期間202を終了させる場合も多い。つまり、期間202が終了した時点では、Vgsはトランジスタ101のVthに応じた大きさの電圧になっている、ということも出来る。
なお、ノード144の電位はトランジスタ101がオフ状態になるまで上昇する。そのため、ノード144の電位がノード141の電位よりも高くなることも可能である。したがって、トランジスタ101のしきい値電圧Vthが正の値であっても(ノーマリオフ型またはエンハンスメント型のトランジスタ)、負の値であっても(ノーマリオン型またはデプリーション型のトランジスタ)、トランジスタ101のしきい値電圧を取得することが可能である。または、トランジスタの劣化によって、トランジスタ101がノーマリオフ型からノーマリオン型へと変化するような場合であっても、常に、トランジスタ101のしきい値電圧を取得することが可能である。
なお、Vgsがトランジスタ101のしきい値電圧Vthに等しくなるまでの時間(ノード144の電位が上昇し、トランジスタ101がオフ状態になるまでの時間)は、トランジスタ101の移動度に応じて異なる。つまり、移動度が高いトランジスタ101は、移動度が低いトランジスタ101よりも短い時間でVgsをしきい値電圧Vthと等しくすることができるが、移動度が低いトランジスタ101は、移動度が高いトランジスタ101よりも長い時間が必要になる。したがって、移動度が高いトランジスタ101と移動度が低いトランジスタ101を同じ時間放電させることにより、前者の場合のVgsを小さく、後者の場合のVgs大きくすることができる。つまり、放電させる時間を適切に設定することにより、移動度のばらつきが補正されたVgsを取得することができるため、移動度のばらつきによる輝度のばらつきを低減することが可能となる。具体的には、Vgsが、移動度が高いトランジスタ101のしきい値電圧Vthと等しくなる以前に期間202を終了すればよい。
なお、ノード144の電位上昇の際に、ノード144と配線132の電位差がVELよりも大きくなると、負荷150に電流が流れ、ノード143とノード144の電位差がVthにならない場合がある。このため、Vsigは数式3の関係を満たすように設定することが好ましい。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。
本実施の形態では、Vsig=5乃至0V、VEL=1V、V3=2V、Vth=2Vとしているため、数式3の関係を満たしている。
なお、期間202において、スイッチ112はオン状態でもよいしオフ状態でもよいし、途中で状態を変えても良い。図2(B)のフローチャートに示すように、期間202でVsigを取得する場合は、期間202でスイッチ113をオフ状態として、スイッチ111とスイッチ112をオン状態とすればよい。期間201でVsigを取得した場合は、期間202でスイッチ112をオフ状態として、ノード142をフローティング状態としてもよい。すなわち、期間201もしくは期間202の一方、または両方の期間で、容量素子121にVsigを書き込めばよい。両方の期間でVsigを書き込む場合には、長い期間をかけて信号を入力することができることになるため、より正確に信号を入力することが出来る。
次に、期間203で、スイッチ111乃至スイッチ115をオフ状態にして、取得したVsigとVthの保持動作を行う(図5(A)、図7(C)参照)。この時点で、容量素子121に、Vsig−V1の電圧が保持され、容量素子122に、Vthの大きさに応じた電圧が保持される。この時、Vsig−V1が0V以上であることが好ましい。それにより、期間205において、トランジスタ101から負荷150に電流を供給することが出来る。ただし、黒を表示する場合、トランジスタ101のオフ電流をより少なくするため、Vsig−V1を負の電圧にする場合もある。これにより、黒表示における輝度をより低くすることが出来るため、コントラストを向上させることが出来る。
期間203では、ノード141乃至ノード144がフローティング状態となるため、配線133乃至配線135の電位が変動しても、容量素子121および容量素子122に書き込まれた電圧を保持することができる。
なお、期間203において、スイッチ115をオン状態にしておいてもよい。これにより、負荷150が不用意に発光してしまうことを低減することが出来る。
なお、期間203では、配線133とノード141とが導通していない。よって、配線133に他の画素回路100が接続されている場合、他の画素回路100において、期間201を開始させてもよい。つまり、他の画素回路100のスイッチ111をオン状態にしてもよい。このようにすることにより、配線133に複数の画素回路100が接続されている場合であっても、各画素回路100に、十分な期間を割り当てることができ、正確に信号を取得することが出来る。
本実施の形態では、容量素子121に5乃至0Vが保持され、容量素子122に、2Vが保持される。
なお、期間203を設けずに、期間202の後に、期間204を設けることも可能である。
次に、期間204で容量素子121の電圧と、容量素子122の電圧とを足し合わせる動作を行う。そして、その足し合わせた電圧が、トランジスタ101のVgsとなる。期間204において、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ114をオフ状態とし、スイッチ113、スイッチ115をオン状態とする。すると、容量素子121と容量素子122が直列に接続され、トランジスタ101のゲートとソースとの間に容量素子121及び容量素子122に保持された電圧の和が印加される(図5(B)、図7(D)参照)。
本実施の形態では、Vsig及びVthをそれぞれ独立して取得し、その後、両者を足し合わせる動作を行う。すなわち、Vth取得動作、Vsig取得動作、及び、VthとVsigを足し合わせる動作を同時に行っていない。
この時、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ114を先にオフ状態としてからスイッチ113とスイッチ115をオン状態とすることが好ましい。これは、例えば、スイッチ112とスイッチ113が同時にオン状態となると、ノード143にV1が供給され、容量素子122に保持された電圧が変動する恐れがあるためである。
なお、期間204においてスイッチ113をオン状態とすると、容量素子121の電圧と容量素子122の電圧が足しあわされてトランジスタ101が導通状態となり、電流が流れるようになる。また、スイッチ115をオン状態とすることでノード144の電位がV2に固定される。よって、前述の電流は、負荷150の方ではなくスイッチ115を介して配線135に流れるため、負荷150が発光することはない。
スイッチ113がオンした瞬間の時のノード141の電位は、2×Vsig−V1で表される。また、ノード141とノード144の電位差がVgsに相当し、Vgs=Vsig−V1+Vthと表すことができる。本実施の形態では、V1=0Vとしたため、Vgs=Vsig+Vthと表すことができる。
次に、期間205において、スイッチ115をオフ状態とすると、このVgsに応じた電流がトランジスタ101及び負荷150に流れ、流れた電流値に応じて、ノード144の電位が上昇し、負荷150(本実施の形態では発光素子)が発光する(図6、図8参照)。
なお、期間204において、スイッチ115をオフ状態とすると、期間204の直後、または、ほぼ同時期に、期間205が始まり、画像表示動作が行われることとなる。
なお、ノード141乃至ノード143は、フローティング状態となっているため、ノード144の電位の上昇に伴って、それらの電位も上昇する。つまり、トランジスタ101のソース電位の上昇とともに、トランジスタ101のゲート電位も上昇するため、トランジスタ101のVgsは変化しない。つまり、ブートストラップ動作が行われることになる。
本実施の形態に開示する構成を用いると、トランジスタ101のVthが劣化などによって変化しても、変化したVthに応じた電圧を容量素子122に保持することができる。すなわち、トランジスタ101のVthが変化しても、Vsigに応じた電流を正確に負荷150に供給することが可能となる。
また、複数の画素回路100において、それぞれの画素回路100が有するトランジスタ101のVthにばらつきが生じている場合でも、実質的にばらつきが無いものと見なすことができる。このため、表示装置に本実施の形態に開示する構成を適用することで、表示品位の良好な表示装置を実現することができる。
また、トランジスタ101のVthとVsigを、それぞれ別の容量素子に書き込み、その後、両者の電圧を合計して、トランジスタ101のVgsとして供給することが出来る。このため、それぞれの電圧を取得するときに、それぞれの動作を正確に完了させることができ、信号波形のなまりによる電位の変動を防ぐことができる。本実施の形態に開示する構成を表示装置に適用することで、表示品位の良好な表示装置を実現することができる。
また、本実施の形態に開示する構成によれば、VthとVsigの取得後に、両者を保持することが可能であるため、時間的に余裕を持って負荷150に電流を流し始めることができる。よって、周辺駆動回路の負荷をへらし、消費電力を低減することが可能となる。
なお、期間205において、負荷150に流れる電流Iは、トランジスタ101を飽和領域で動作させた場合、数式4で表される。
また、期間205において、トランジスタ101を線形領域で動作させた場合、負荷150に流れる電流Iは数式5で表される。
ここで、Wはトランジスタ101のチャネル幅、Lはチャネル長、μは移動度、Coxは蓄積容量、Vdsはドレインとソースとの間の電圧を示す。
数式4及び数式5より、トランジスタ101の動作領域が飽和領域、線形領域のいずれの場合においても、負荷150に流れる電流は、トランジスタ101のVthに依存しない。よって、トランジスタ101のVthのばらつきに起因した電流Iのばらつきを抑制し、輝度データに対応した電流値を負荷150に供給することができる。
以上のことから、トランジスタ101のVthばらつきに起因した、負荷150の輝度ばらつきを抑制することができる。
さらに、トランジスタ101を飽和領域で動作させた場合においては、負荷150の劣化や特性のばらつきによる輝度のばらつきも抑制できる。負荷150が劣化すると、負荷150のVELや電圧電流特性が変動するため、ノード144の電位も変動する。すなわち、トランジスタ101のソースの電位が変動する。このとき、トランジスタ101のゲートはノード141に接続されており、なおかつトランジスタ101のゲートはフローティング状態となっている。そのため、ソース電位の変動に伴い、同じ電位だけトランジスタ101のゲートの電位も変動する。よって、VELが変化してもトランジスタ101のVgsは変化しないため、たとえ負荷150が劣化してもトランジスタ101及び負荷150に流れる電流に影響しない。なお、数式4においても、負荷150に流れる電流Iはソース電位やドレイン電位に依存しないことがわかる。
よって、トランジスタ101を飽和領域で動作させた場合においては、トランジスタ101及び負荷150の特性の劣化やばらつきに起因した、トランジスタ101に流れる電流のばらつきを抑制することができる。
なお、トランジスタ101を飽和領域で動作させた場合、チャネル長Lが短いほど、ドレイン電圧を著しく増大させると降伏現象により電流が大量に流れやすい。
また、ドレイン電圧をピンチオフ電圧より増大させるとピンチオフ点がソース側に移動し、実質チャネルとして機能する実効的なチャネル長は減少する。これにより、電流値が増大する。この現象をチャネル長変調、キンク効果などと呼ぶ。なお、ピンチオフ点とはチャネルが消滅していきゲート下においてチャネルの厚さが0となる境界箇所であり、ピンチオフ電圧とはピンチオフ点がドレイン端となる時の電圧を指す。この現象も、チャネル長Lが短いほど起こり易い。
以上のことから、トランジスタ101を飽和領域で動作させる場合、Vdsに対する電流Iは、一定に近い方が好ましい。よって、トランジスタ101のチャネル長Lは長い方が好ましい。たとえば、トランジスタのチャネル長Lは、チャネル幅Wより長い方が好ましい。また、チャネル長Lは10μm以上50μm以下、より望ましくは15μm以上40μm以下が好ましい。または、画素回路100が有する別のトランジスタ(例えば、スイッチ111乃至スイッチ115がトランジスタを用いて構成されている場合)や、回路181乃至185が有するトランジスタと比較して、それらのトランジスタよりも、トランジスタ101のチャネル長Lは長い方が好ましい。ただし、トランジスタ101のチャネル長L及びチャネル幅Wはこれに限定されない。
なお、チャネル形成領域において、酸化物半導体を用いて形成されたトランジスタは、少数キャリアの数が非常に少ないため、ピンチオフ現象が起きにくい。そのため、トランジスタ101として、チャネル形成領域が酸化物半導体を有するようなトランジスタを用いることにより、負荷150の劣化の影響をより少なくすることが出来る。
以上のように、トランジスタのVthのばらつきに起因した、電流値のばらつきを抑制することができるため、本発明においてそのトランジスタによって制御された電流の供給先は特に限定されない。そのため、負荷150として、代表的にはEL素子(有機EL素子、無機EL素子又は有機物及び無機物を含むEL素子)を適用することができる。また、電子放出素子、液晶素子、電子インクなどを適用することもできる。
また、トランジスタ101は負荷150に供給する電流や電圧を制御する機能を有していれば良いため、特にトランジスタの種類は限定されず様々なものを用いることができる。例えば、結晶性半導体膜を用いた薄膜トランジスタ(TFT)、非晶質シリコンや多結晶シリコンに代表される非単結晶半導体膜を用いた薄膜トランジスタ、半導体基板やSOI基板を用いて形成されるトランジスタ、MOS型トランジスタ、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、GaAsやCdTeなどの化合物半導体を用いたトランジスタ、ZnOやInGaZnOなどの酸化物半導体を用いたトランジスタ、有機半導体やカーボンナノチューブを用いたトランジスタ、その他のトランジスタをトランジスタ101に適用することができる。
なお、画素回路100内に生じる寄生容量や、トランジスタ101のゲート容量を容量素子121及び容量素子122として用いることで、容量素子121及び容量素子122を省略することができる。本実施の形態に開示する画素構成はあくまで一例であり、本発明の技術思想の範囲内であれば、トランジスタ101、負荷150、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ113、スイッチ114、スイッチ115、容量素子121、または容量素子122の内の一つもしくは複数を省略してもよく、上記構成の接続を変更することも可能である。また、上記構成の一部もしくは全部に、さらに他の素子や配線を追加しても構わない。
したがって、本発明の一態様は、トランジスタ101を有しまたは有さず、負荷150を有しまたは有さず、スイッチ111を有しまたは有さず、スイッチ112を有しまたは有さず、スイッチ113を有しまたは有さず、スイッチ114を有しまたは有さず、スイッチ115を有しまたは有さず、容量素子121を有しまたは有さず、容量素子122を有しまたは有さない半導体装置であると言い換えることが可能である。
また、画素回路100の動作例として期間201乃至期間205を用いて説明したが、本実施の形態に開示する動作例はあくまで一例であり、本発明の技術思想の範囲内であれば、期間201乃至期間205の内の一つもしくは複数を省略してもよく、各期間の順番の変更や、新たな期間を追加することも可能である。また、期間201乃至期間205の一部もしくは全部に、本実施の形態で開示されていない動作を追加してもよい。
したがって、本発明の一態様は、期間201を有しまたは有さず、期間202を有しまたは有さず、期間203を有しまたは有さず、期間204を有しまたは有さず、期間205を有しまたは有さない半導体装置の駆動方法であると言い換えることが可能である。
また、上記説明で用いた数式は、あくまで動作条件の一例を説明するためのものである。よって、本発明の一態様において、上記数式を用いてもよいし、用いなくてもよいことは言うまでもない。
また、画素回路100として図9乃至図14に示す構成を用いることができる。これらの回路においても、トランジスタ101のVthを取得することもできる。
図9に示す画素回路100は、図1に示した画素回路100のノード141とノード145の間にスイッチ171を設け、ノード144と配線132の間に容量素子123を設けた構成を有する。図9に示す画素回路100でのVthの取得は以下のように行うことができる。まず、初期化動作として、スイッチ111及びスイッチ113をオフ状態とした後に、スイッチ171、スイッチ114及びスイッチ115をオン状態とする。なお、スイッチ113がオフ状態である場合には、スイッチ112は、オフ状態でもオン状態でもよい。ただし、スイッチ113がオン状態の場合には、スイッチ112は、オフ状態にしておくことが望ましい。また、スイッチ113は、オン状態でもよいが、スイッチ113をオン状態にすると、容量素子121の電荷が放電されるため、放電されないほうがよい場合には、スイッチ113はオフ状態にしておくことが望ましい。すると、ノード141及びノード145の電位がVDDとなり、ノード144の電位がV2となる。この時、トランジスタ101はオン状態となるため、ノード145とノード144間に電流が流れるが、ノード144の電位は、V2のまま維持され、負荷150に電流は流れない。次に、Vth取得動作として、スイッチ115をオフ状態とする。すると、ノード141とノード144間の電位差が、Vthに相当する電圧になるまでノード144の電位が上昇する。その後、スイッチ114をオフ状態とすることで、容量素子122にVthに相当する電圧が保持される。なお、Vthの取得動作終了後は、スイッチ171をオフ状態とすることが好ましい。
また、図9に示す画素回路100において、期間204で容量素子121の電圧と容量素子122の電圧を足し合わせた後に、スイッチ111、スイッチ112及びスイッチ114をオフ状態とし、スイッチ113及びスイッチ171をオン状態とする期間2041(図示せず)を設けてもよい。なお、期間2041において、スイッチ115はオン状態でもよいし、オフ状態でもよい。
期間2041では、期間2041の長さに応じてトランジスタ101のゲートとソースの間の電圧がdVxだけ減少する。dVxは、期間2041の長さと、トランジスタの移動度などの電気特性に応じて変化する電位の変化量である。
期間2041の長さを適切に設定し、トランジスタ101のゲートとソースの間の電圧を所望の値にすることにより、画素間のトランジスタ101の移動度のばらつきを軽減し、トランジスタ101の移動度のばらつきによる表示品位の低下を抑制できる。また、容量素子123の容量値を調節することにより、dVxを変化させることができる。なお、図9では容量素子123の一方の端子を配線132に接続しているが、これに限定されない。容量素子123の一方の端子は、少なくとも期間2041中に任意の固定電位が供給される配線に接続されていればよい。例えば、配線134または配線135に接続してもよく、図示しない共通電位が供給される配線に接続してもよい。
なお、容量素子123は、図9以外の構成を有する画素回路100に設けることも可能である。また、図9以外の構成を有する画素回路100においても、期間2041を適用してトランジスタ101の移動度のばらつきを軽減することができる。
また、期間2041を適用しない場合であっても、画素回路100に容量素子123を設けることができる。また、容量素子123を設けずに、期間2041を適用することも可能である。
図10に示す画素回路100は、図1に示した画素回路100のノード141に、スイッチ171の一方の端子を接続した構成を有する。また、スイッチ171の他方の端子は回路186に接続する。回路186は、回路181乃至回路185と同様の構成を用いることができる。回路186は、スイッチ171を介してノード141にトランジスタ101をオン状態とする電位を供給する。図10に示す画素回路100でのVthの取得は、図9に示す画素回路100と同様に行うことができる。なお、この場合、スイッチ171がオン状態のときのトランジスタ101のゲートの電位の大きさは、回路186を用いて、制御することができる。したがって、トランジスタ101のゲートの電位を低くすることによって、Vth取得動作時に、ノード141の電位が上がりすぎないように調整することができる。ノード141の電位が上がりすぎないため、負荷150に電流が流れにくくすることができる。または、トランジスタ101のゲートの電位の大きさを制御することができるため、トランジスタ101がノーマリオン(デプリーション型)のトランジスタであったとしても、正常に、Vthを取得することが出来る。
図11に示す画素回路100は、図9に示した画素回路100のノード145と配線131の間に、スイッチ172を設けた構成を有する。図11に示す画素回路100でのVthの取得は以下のように行うことができる。まず、初期化動作として、スイッチ111及びスイッチ113をオフ状態とした後に、スイッチ171、スイッチ172、スイッチ114及びスイッチ115をオン状態とする。なお、スイッチ113がオフ状態である場合には、スイッチ112は、オフ状態でもオン状態でもよい。ただし、スイッチ113がオン状態の場合には、スイッチ112は、オフ状態にしておくことが望ましい。また、スイッチ113は、オン状態でもよいが、スイッチ113をオン状態にすると、容量素子121の電荷が放電されるため、放電されないほうがよい場合には、スイッチ113はオフ状態にしておくことが望ましい。すると、ノード141及びノード145の電位がVDDとなり、ノード144の電位がV2となる。この時、トランジスタ101はオン状態となるため、ノード145とノード144間に電流が流れるが、ノード144の電位は、V2のまま維持され、負荷150に電流は流れない。次に、Vth取得動作として、スイッチ172をオフ状態とする。すると、初期化動作時に容量素子122に蓄積された電荷が移動し、ノード141とノード144間の電位差が、Vthに相当する電圧になるまでノード145の電位が低下する。その後、スイッチ114をオフ状態とすると、容量素子122にVthに相当する電圧が保持される。なお、Vthの取得動作終了後は、スイッチ171をオフ状態とすることが好ましい。なお、Vth取得動作中は、スイッチ115はオン状態でもオフ状態でも構わない。ただし、スイッチ115がオン状態であるほうが、ノード144の電位が安定するため、好適である。
図12に示す画素回路100は、図9に示した画素回路100のノード144と負荷150の間にスイッチ174を設けた構成を有する。図12に示す画素回路100でのVthの取得は、図9に示す画素回路100の場合と同様に行うことができる。また、初期化動作及びVth取得動作中にスイッチ174をオフ状態とすることで、前述した数式1の条件を満さなくても負荷150に不要な電流が流れることがないため、画素回路100に適用する電位設定の自由度を高めることができる。
図13に示す画素回路100は、図1に示した画素回路100のノード144と負荷150の間にスイッチ174を設けた構成を有する。図13に示す画素回路100でのVthの取得は、図1に示す画素回路100の場合と同様に行うことができる。また、初期化動作及びVth取得動作中にスイッチ174をオフ状態とすることで、前述した数式1の条件を満さなくても負荷150に不要な電流が流れることがないため、画素回路100に適用する電位設定の自由度を高めることができる。または、スイッチ174をオフ状態とすることによって、トランジスタ101と負荷150とに電流が流れないようにすることができる。よって、負荷150に電流が流れないような期間を設ける場合には、スイッチ174を制御して、実現することが可能である。
図14に示す画素回路100は、図13に示す画素回路100から、スイッチ115を除去した構成を有する。図14に示す画素回路100でのVthの取得は、図1に示す画素回路100の場合と同様に行うことができるが、スイッチ115の動作が無い点が異なる。図14に示す画素回路100でのVthの取得は、Vth取得動作中にスイッチ174をオフ状態とすることで実現できる。なお、Vth取得動作以外の動作期間ではスイッチ174をオン状態とするため、初期化動作時にノード144と配線132が導通し、負荷150に電流が流れる。すなわち、負荷150に発光素子を用いる場合は、初期化動作時に発光することになるが、初期化動作は非常に短時間で行われるため、実質的に表示品位の低下は生じない。
なお、図9乃至図14に示す画素回路100では、初期化動作及びVth取得動作時において、スイッチ113がオフ状態の場合には、スイッチ112はオン状態でもオフ状態でも構わない。また、図9乃至図14に示す画素回路100では、Vsigの取得を、初期化動作及びVth取得動作以外の動作期間で行うため、前述の数式2の条件を満さなくてもよい。よって、画素回路100に適用する電位設定の自由度を高めることができる。また、スイッチ111がオフ状態のときに、初期化動作及びVth取得動作を行うため、配線133の電位の状態によらずに、初期化動作及びVth取得動作を行うことが出来る。したがって、初期化動作及びVth取得動作の期間を、十分に長く確保することができる。また、図12乃至図14に示す画素回路100では、ノード144と負荷150の間にスイッチ174を設けることにより、前述の数式3の条件を考慮する必要がない。よって、画素回路100に適用する電位設定の自由度を高めることができる。
また、本実施の形態では、トランジスタ101にnチャネル型のトランジスタを用いる例について説明したが、トランジスタ101にpチャネル型トランジスタを用いてもよい。トランジスタ101にpチャネル型のトランジスタを用いた場合の画素回路の一例を図15に示す。トランジスタ101にpチャネル型のトランジスタを用いる場合は、配線131に供給する電位をV2及びV3よりも低い電位、例えば電位VSS(以下、単に「VSS」ともいう)とする。また、負荷150が有する電極のうち、配線132に接続する電極を陽極とし、ノード144に接続する電極を陰極とする。また、数式1乃至数式3は、各数式の不等号の向きを逆にすることで、図15に開示した構成例に適用することができる。
また、スイッチ111乃至スイッチ115を、pチャネル型のトランジスタとし、トランジスタ101をnチャネル型のトランジスタとしてもよい。また、画素回路100を構成する各スイッチの導電型を異ならせるように設ける構成とすることも可能である。例えば、スイッチ111をpチャネル型のトランジスタで形成し、スイッチ112をnチャネル型のトランジスタで形成し、スイッチ113をpチャネル型トランジスタで形成し、スイッチ114をnチャネル型のトランジスタで形成し、スイッチ115をpチャネル型のトランジスタで形成することも可能である。
図16に、図1に示した画素回路100の配置例を示す。図16では、画素回路100(R)が赤(R)に対応した画素に相当し、画素回路100(G)が緑(G)に対応した画素に相当し、画素回路100(B)が青(B)に対応した画素に相当する。本発明の一態様では、画素回路100(R)が有するトランジスタ101(R)と、画素回路100(G)が有するトランジスタ101(G)と、画素回路100(B)が有するトランジスタ101(B)との少なくとも一つにおいて、そのチャネル幅とチャネル長の比が他と異なっていても良い。上記構成により、画素回路100(R)が有する負荷150(R)、画素回路100(G)が有する負荷150(G)、画素回路100(B)が有する負荷150(B)のそれぞれに供給される電流を異なる値に設定することができる。負荷150(R)、負荷150(G)、負荷150(B)としては、各色相に対応した発光素子を用いてもよい。
また、画素回路100(R)は、配線131(R)、配線132(R)、配線133(R)、配線134(R)、及び配線135(R)に接続され、画素回路100(G)は、配線131(G)、配線132(G)、配線133(G)、配線134(G)、及び配線135(G)に接続され、画素回路100(B)は、配線131(B)、配線132(B)、配線133(B)、配線134(B)、及び配線135(B)に接続されている。
また、図17(A)に、図16と異なる配置例を示す。図17(A)は、図16において画素ごとに接続する配線131(R)、配線131(G)、及び配線131(B)を、共通の配線131とした例を示している。配線131は、配線133(R)、配線133(G)、及び配線133(B)と交差して配置される。
また、図17(A)では、図16において画素ごとに接続する配線135(R)、配線135(G)、及び配線135(B)を、共通の配線135とした例を示している。また図17(A)では、図16において画素ごとに接続する配線132(R)、配線132(G)、及び配線132(B)を、共通の配線132とした例を示している。また図17(A)では、図16において画素ごとに接続する配線134(R)、配線134(G)、及び配線134(B)を、共通の配線134とした例を示している。
図17(A)に例示する構成を用いることで、配線が削減された分だけ、画素が設けられる領域における配線の占有面積を削減することができる。よって、高精細化が容易となり、表示品位の良い表示装置を実現することができる。また、半導体装置の集積化を容易とすることができる。また、配線が削減された分だけ周辺回路の削減も可能となるため、表示装置を構成する部品数を削減することができ、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。
また、図17(B)は、図17(A)に示した画素回路100に接続する配線134、及び配線135を省略し、配線134、及び配線135に接続していた端子を配線132に接続する構成例を示している。図17(B)に例示する構成を用いることで、画素が設けられる領域における配線の占有面積をさらに小さくすることができる。
なお、図16及び図17に示した配線131乃至配線135の一部または全部は、交差して配置されてもよいし、並走して配置されてもよい。
なお、図1におけるスイッチ111、スイッチ112、スイッチ113、スイッチ114及びスイッチ115には、例えば、トランジスタを用いることができる。一例として、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ113、スイッチ114及びスイッチ115に、nチャネル型のトランジスタを用いた場合の回路図について図18に示す。なお、図1の構成と共通するところは共通の符号を用いてその説明を省略する。図18のように、全て同じ極性のトランジスタを用いることによって、少ない工程数で半導体装置を製造することが可能となり、製造コストを低減することが出来る。なお、スイッチ111、スイッチ112、スイッチ113、スイッチ114及びスイッチ115の、少なくとも一つに、pチャネル型のトランジスタを適用することも可能である。
図18において、トランジスタ111Tがスイッチ111に相当する。トランジスタ112Tがスイッチ112に相当する。トランジスタ113Tがスイッチ113に相当する。トランジスタ114Tがスイッチ114に相当する。トランジスタ115Tがスイッチ115に相当する。
トランジスタ111Tはゲートが配線161に接続され、第1端子が配線133に接続され、第2端子がノード141に接続されている。よって、配線161の電位がHレベルのときにトランジスタ111Tは導通状態となり、配線161の電位がLレベルのときにトランジスタ111Tは非導通状態となる。
また、トランジスタ112Tはゲートが配線162に接続され、第1端子が配線134に接続され、第2端子がノード142に接続されている。よって、配線162の電位がHレベルのときにトランジスタ112Tは導通状態となり、配線162の電位がLレベルのときにトランジスタ112Tは非導通状態となる。
また、トランジスタ113Tはゲートが配線163に接続され、第1端子がノード142に接続され、第2端子がノード143に接続されている。よって、配線163の電位がHレベルのときにトランジスタ113Tは導通状態となり、配線163の電位がLレベルのときにトランジスタ113Tは非導通状態となる。
また、トランジスタ114Tはゲートが配線164に接続され、第1端子がノード141に接続され、第2端子がノード143に接続されている。よって、配線164の電位がHレベルのときにトランジスタ114Tは導通状態となり、配線164の電位がLレベルのときにトランジスタ114Tは非導通状態となる。
また、トランジスタ115Tはゲートが配線165に接続され、第1端子が配線135に接続され、第2端子がノード144に接続されている。よって、配線165の電位がHレベルのときにトランジスタ115Tは導通状態となり、配線165の電位がLレベルのときにトランジスタ115Tは非導通状態となる。
なお、一例として、配線161は、回路186Aに接続され、配線162は、回路186Bに接続され、配線163は、回路186Cに接続され、配線164は、回路186Dに接続され、配線165は、回路186Eに接続される。回路186A乃至回路186Eは、一例としては、少なくとも、HレベルまたはLレベルの信号を供給する機能を有している。なお、回路186A乃至回路186Eは、それぞれ、別々の回路でもよいし、幾つかがまとまって1つの回路となっていてもよい。回路186A乃至回路186Eの例としては、ゲートドライバ(走査線駆動回路)などがある。したがって、配線161は、HレベルまたはLレベルの信号を、伝えることが出来る機能、または、供給することが出来る機能を有している。または、配線161は、スイッチ111又はトランジスタ111Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。配線162は、スイッチ112又はトランジスタ112Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。配線163は、スイッチ113又はトランジスタ113Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。配線164は、スイッチ114又はトランジスタ114Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。配線165は、スイッチ115又はトランジスタ115Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。
なお、配線161、配線162、配線163、配線164、配線165は、それぞれ、別々の配線として構成させることが出来る。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されず、複数本の配線を1本の配線にまとめることが可能である。そのため、少ない配線数で回路を構成することが出来る。
なお、トランジスタ101は、電流を流すときには、飽和領域で動作する場合が多い。よって、チャネル長またはゲート長を、トランジスタ111T、トランジスタ112T、トランジスタ113T、トランジスタ114T、トランジスタ115Tよりも長くすることが望ましい。チャネル長またはゲート長を長くすることにより、飽和領域での特性がフラットになり、キンク効果を低減することが出来る。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されない。
なお、トランジスタ101は、電流を流すときには、飽和領域で動作する場合が多い。よって、チャネル幅またはゲート幅を、トランジスタ111T、トランジスタ112T、トランジスタ113T、トランジスタ114T、トランジスタ115Tのいずれか、または全てよりも長くすることが望ましい。チャネル幅またはゲート幅を長くすることにより、飽和領域においても、多くの電流を流すことが出来る。ただし、本発明の実施形態の一態様は、これに限定されず、トランジスタ101のチャネル幅またはゲート幅は、トランジスタ111T、トランジスタ112T、トランジスタ113T、トランジスタ114T、トランジスタ115Tのいずれか、または全てと同じでもよいし、短くてもよい。
なお、図18で示した画素回路100を適用した表示装置の構成例を、図19のブロック図に示す。
表示装置は、例えば、信号線駆動回路301、走査線駆動回路302A、走査線駆動回路302B、走査線駆動回路302C、走査線駆動回路302D、走査線駆動回路302E、電位供給回路303、電位供給回路304、電位供給回路305、電位供給回路306、および画素領域310を有する。画素領域310には、信号線駆動回路301から列方向に伸張して配置された複数の信号線S1乃至Snが設けられている。また画素領域310には、走査線駆動回路302Aから行方向に伸張して配置された複数の走査線Ga1乃至Gamが設けられている。また画素領域310には、走査線駆動回路302Bから行方向に伸張して配置された複数の走査線Gb1乃至Gbmが設けられている。また画素領域310には、走査線駆動回路302Cから行方向に伸張して配置された複数の走査線Gc1乃至Gcmが設けられている。また画素領域310には、走査線駆動回路302Dから行方向に伸張して配置された複数の走査線Gd1乃至Gdmが設けられている。また画素領域310には、走査線駆動回路302Eから行方向に伸張して配置された複数の走査線Ge1乃至Gemが設けられている。
また画素領域310には、電位供給回路303から列方向に伸張して配置された複数の配線Ba1乃至Banが設けられている。また画素領域310には、電位供給回路304から列方向に伸張して配置された複数の配線Bb1乃至Bbnが設けられている。また画素領域310には、電位供給回路305から列方向に伸張して配置された複数の配線P1乃至Pnが設けられている。また画素領域310には、電位供給回路306から列方向に伸張して配置された複数の配線L1乃至Lnが設けられている。
また画素領域310には、マトリクスに配置された複数の画素回路100が設けられている。そして、各画素回路100は、それぞれ、信号線Sj(信号線S1〜Snのうちいずれか一)、走査線Gai(走査線Ga1〜Gamのうちいずれか一)、走査線Gbi(走査線Gb1〜Gbmのうちいずれか一)、走査線Gci(走査線Gc1〜Gcmのうちいずれか一)、走査線Gdi(走査線Gd1〜Gdmのうちいずれか一)、走査線Gei(走査線Ge1〜Gemのうちいずれか一)、配線Baj(配線Ba1〜Banのうちいずれか一)、配線Bbj(配線Bb1〜Bbnのうちいずれか一)、配線Pj(配線P1〜Pnのうちいずれか一)、及び配線Lj(配線L1〜Lnのうちいずれか一)と接続されている。
なお、走査線Gaiは図18の配線161に相当する。走査線Gbjは図18の配線162に相当する。走査線Gcjは図18の配線163に相当する。走査線Gdjは図18の配線164に相当する。走査線Gejは図18の配線165に相当する。信号線Sjは図18の配線133に相当する。配線Pjは図18の配線131に相当する。配線Ljは図18の配線132に相当する。
なお、配線Pjは、隣接する左右の画素でまとめて、例えば、2画素につき1本にして、本数を減らすことも可能である。または、配線Ljは、隣接する左右の画素でまとめて、例えば、2画素につき1本にして、本数を減らすことも可能である。
なお、配線Pjは、行方向に伸張して、走査線Gaiなどと平行に配置することも可能である。その場合、配線Pjは、隣接する上下の画素でまとめて、例えば、2画素につき1本にして、本数を減らすことも可能である。または、配線Ljは、行方向に伸張して、走査線Gaiなどと平行に配置することも可能である。その場合、配線Ljは、隣接する上下の画素でまとめて、例えば、2画素につき1本にして、本数を減らすことも可能である。
図20は、図18に示した画素回路100に接続する配線135を省略し、トランジスタ112Tの第1端子と、トランジスタ115Tの第1端子を配線134に接続した構成例を示している。このような構成とすることで、配線135が削減された分だけ、画素が設けられる領域での配線が占める面積を削減することができる。また、回路185を不要とすることで、表示装置を構成する部品数を削減することができるため、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。
図45は、図18に示した画素回路100に接続する配線162を省略し、トランジスタ112Tのゲートを配線161に接続する構成例を示している。このような構成とすることで、配線162が削減された分だけ、画素が設けられる領域での配線が占める面積を削減することができる。また、回路186Bを不要とすることで、表示装置を構成する部品数を削減することができるため、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。
図46は、図18に示した画素回路100が有するトランジスタ114Tをpチャネル型のトランジスタとし、画素回路100に接続する配線164を省略し、トランジスタ114Tのゲートを配線163に接続する構成例を示している。このような構成とすることで、配線164が削減された分だけ、画素が設けられる領域での配線が占める面積を削減することができる。また、回路186Dを不要とすることで、表示装置を構成する部品数を削減することができるため、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。
図47は、図18に示した画素回路100が有するトランジスタ111T、トランジスタ112T、トランジスタ113Tをpチャネル型のトランジスタとし、画素回路100に接続する配線162、配線164を省略し、トランジスタ112Tのゲートを配線161に接続し、トランジスタ114Tのゲートを配線163に接続する構成例を示している。このような構成とすることで、配線162、配線164が削減された分だけ、画素が設けられる領域での配線が占める面積を削減することができる。また、回路186B、回路186Dを不要とすることで、表示装置を構成する部品数を削減することができるため、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。
図48は、図18に示した画素回路100に接続する配線134、配線135を省略し、トランジスタ112Tの第1端子をノード146に接続し、トランジスタ115Tの第1端子をノード147に接続する構成例を示している。また、ノード146、ノード147は、当該画素回路100とは異なる行のトランジスタの導通を制御する配線161乃至配線165のいずれかに接続する。このような構成とすることで、配線134、配線135が削減された分だけ、画素が設けられる領域での配線が占める面積を削減することができる。また、回路184、回路185を不要とすることで、表示装置を構成する部品数を削減することができるため、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。
図49は、図9に示した画素回路100のスイッチ171に、nチャネル型のトランジスタを用いる場合の構成例を示している。なお、他の図面を用いて説明する構成と共通する構成は、その説明を省略する。図49において、トランジスタ171Tが図9中のスイッチ171に相当する。トランジスタ171Tのゲートは、配線166に接続され、ソースまたはドレインの一方はノード141に接続され、ソースまたはドレインの他方はノード145に接続されている。また、配線166は回路186Fに接続される。回路186Fは、回路186A乃至回路186Eと同様の機能を有する。例えば、回路186Fは、配線166に少なくとも、HレベルまたはLレベルの信号を供給する機能を有している。また、配線166は、スイッチ171又はトランジスタ171Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。
図50は、図49に示した画素回路100に接続する配線166を省略し、画素回路100が有するトランジスタ171Tのゲートを配線164に接続する構成例を示している。このような構成とすることで、配線166が削減された分だけ、画素が設けられる領域での配線が占める面積を削減することができる。また、回路186Fを不要とすることで、表示装置を構成する部品数を削減することができるため、表示装置の生産性及び信頼性を向上させることができる。また、トランジスタ171Tのゲートを、一行前の配線161または配線162に接続してもよい。
図51は、図49に示した画素回路100が有するトランジスタ171Tのソースまたはドレインの他方を回路187に接続する構成例を示している。回路187の例としては、電源回路、増幅回路などがある。また、回路187は一定の電位のみを出力する回路に限定されず、一定ではない電位、例えば、パルス信号を出力する回路としてもよい。その場合の回路187の例としては、デジタル回路、シフトレジスタ回路、走査線駆動回路などがある。
図52は、図11に示した画素回路100のスイッチ172に、nチャネル型のトランジスタを用いる場合の構成例を示している。なお、他の図面を用いて説明する構成と共通する構成は、その説明を省略する。図52において、トランジスタ172Tが図11中のスイッチ172に相当する。トランジスタ172Tのゲートは、配線167に接続され、ソースまたはドレインの一方はノード145に接続され、ソースまたはドレインの他方は配線131に接続されている。また、配線167は回路186Gに接続される。回路186Gは、回路186A乃至回路186Fと同様の機能を有する。例えば、回路186Gは、配線167に少なくとも、HレベルまたはLレベルの信号を供給する機能を有している。また、配線167は、スイッチ172又はトランジスタ172Tの導通状態を制御することが出来る機能を有している。
図53は、図13に示した画素回路100のスイッチ174に、nチャネル型のトランジスタを用いる場合の構成例を示している。なお、他の図面を用いて説明する構成と共通する構成は、その説明を省略する。図53において、トランジスタ174Tがスイッチ174に相当する。トランジスタ174Tのゲートは、配線166に接続され、ソースまたはドレインの一方は負荷150に接続され、ソースまたはドレインの他方はノード144に接続されている。
なお、本実施の形態において、トランジスタのしきい値電圧などのばらつきを補正するような動作を行ったが、本発明の一態様は、これに限定されない。例えば、しきい値電圧のばらつきを補正するような動作を行わずに、負荷150に電流を供給して動作させることも可能である。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせて、また、置き換えて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、上記実施の形態で説明した画素回路を、負荷に電流を流すための電流源として表示装置の信号線駆動回路の一部に用いる構成例について、図21乃至図24を用いて説明する。
図21に示す表示装置51は、画素領域52、ゲート線駆動回路53、信号線駆動回路54を有している。ゲート線駆動回路53は、画素領域52に選択信号を順次出力する。信号線駆動回路54は、画素領域52にビデオ信号を順次出力する。画素領域52は、複数の画素を有し、ビデオ信号に従って、光の状態を制御することにより、画像を表示する。信号線駆動回路54から画素領域52へ入力するビデオ信号は、電流である。つまり、各画素に配置された表示素子や表示素子を制御する素子は、信号線駆動回路54から入力されるビデオ信号(電流)によって、状態を変化させる。画素に配置する表示素子の例としては、EL素子、FED(フィールドエミッションディスプレイ)で用いる素子、液晶素子、電子インク、電気泳動素子、グレーティングライトバルブ(GLV)などがあげられる。液晶素子を用いた表示装置の一例としては、液晶ディスプレイ(透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイ、投射型液晶ディスプレイ)などがある。電子インク又は電気泳動素子を用いた表示装置の一例としては、電子ペーパーなどがある。
なお、ゲート線駆動回路53や信号線駆動回路54は、複数配置されていてもよい。
信号線駆動回路54は、構成を複数の部分に分けられる。大まかには、一例として、シフトレジスタ55、第1ラッチ回路56(LAT1)、第2ラッチ回路57(LAT2)、デジタル・アナログ変換回路58に分けられる。デジタル・アナログ変換回路58には、電圧を電流に変換する機能も有しており、ガンマ補正を行う機能も有していてもよい。つまり、デジタル・アナログ変換回路58には、画素に電流(ビデオ信号)を出力する回路、すなわち、電流源回路を有しており、該電流源回路として上記実施の形態で説明した画素回路を適用することが出来る。
信号線駆動回路54の動作を簡単に説明する。シフトレジスタ55は、フリップフロップ回路(FF)等を複数列用いて構成され、クロック信号(S−CLK)、スタートパルス(SP)、クロック反転信号(S−CLKb)が入力される、これらの信号のタイミングに従って、順次サンプリングパルスが出力される。
シフトレジスタ55より出力されたサンプリングパルスは、第1ラッチ回路56(LAT1)に入力される。第1ラッチ回路56(LAT1)には、ビデオ信号線より、ビデオ信号VSが入力されており、サンプリングパルスが入力されるタイミングに従って、各列でビデオ信号を保持していく。なお、デジタル・アナログ変換回路58を配置している場合は、ビデオ信号はデジタル値である。また、この段階でのビデオ信号は、電圧であることが多い。
ただし、第1ラッチ回路56や第2ラッチ回路57が、アナログ値を保存できる回路である場合は、デジタル・アナログ変換回路58は省略できる場合が多い。その場合、ビデオ信号は、電流であることも多い。また、画素領域52に出力するデータが2値、つまり、デジタル値である場合は、デジタル・アナログ変換回路58は省略できる場合が多い。
第1ラッチ回路56(LAT1)において、最終列までビデオ信号の保持が完了すると、水平帰線期間中に、ラッチ制御線よりラッチパルスLP(Latch Pulse)が入力され、第1ラッチ回路56(LAT1)に保持されていたビデオ信号は、一斉に第2ラッチ回路57(LAT2)に転送される。その後、第2ラッチ回路57(LAT2)に保持されたビデオ信号は、1行分が同時に、デジタル・アナログ変換回路58へと入力される。そして、デジタル・アナログ変換回路58から出力される信号は、画素領域52へ入力される。
第2ラッチ回路57(LAT2)に保持されたビデオ信号がデジタル・アナログ変換回路58に入力され、そして、画素領域52に入力されている間、シフトレジスタ55においては再びサンプリングパルスが出力される。つまり、同時に2つの動作が行われる。これにより、線順次駆動が可能となる。以後、この動作を繰り返す。
なお、デジタル・アナログ変換回路58が有している電流源回路が、設定動作と出力動作とを行うような回路である場合、電流源回路に、電流を流す回路が必要となる。そのような場合、リファレンス用電流源回路59が配置されている。
なお、信号線駆動回路やその一部は、画素領域52と同一基板上に存在せず、例えば、外付けのICチップを用いて構成されることもある。その場合、ICチップと基板にはCOG(Chip On Glass)やTAB(Tape Automated Bonding)やプリント基板などを用いて接続される。
なお、表示装置や信号線駆動回路などの構成は、図21に限定されない。
例えば、第1ラッチ回路56や第2ラッチ回路57が、アナログ値を保存できる回路である場合、図22に示すように、リファレンス用電流源回路60から第1ラッチ回路56(LAT1)に、ビデオ信号VS(アナログ電流)が入力されることもある。また、図22において、第2ラッチ回路57が存在しない場合もある。
次いで信号線駆動回路54に上記実施の形態で説明した画素回路を電流源回路として適用する際の具体的な構成について説明する。
まず、信号線駆動回路に適用する電流源回路の回路構成の一例を図23に示す。図23に示す回路190は、実施の形態1で図1を用いて説明した画素回路100とほぼ同様の構成を有する。なお、画素回路100の構成と共通するところは共通の符号を用いてその説明を省略する。図23に示す回路190は、回路183から供給される電位Vsigに応じて、トランジスタ101のしきい値電圧のばらつきが低減された電流を出力することができる。
なお回路190で設定されるしきい値電圧のばらつきが低減された電流は、負荷17と回路190の間に設けられるスイッチ70による導通状態または非導通状態の制御により、負荷17への電流の供給が制御される構成とする。この場合、例えば複数の回路190と複数のスイッチ70を配置し、複数のスイッチ70による制御により負荷17に流す電流量を制御することも可能である。
例えば、図24に示すように、複数の回路190として回路190_1乃至回路190_3を設け、また、複数のスイッチ70としてスイッチ70_1、スイッチ70_2、及びスイッチ70_3を設け、スイッチ70_1、スイッチ70_2、及びスイッチ70_3を制御することにより負荷17に流す電流量を切り替える構成とすることができる。また、回路190_1、回路190_2、及び回路190_3で流す電流量を異ならせるまたは同じにするように回路183により電位Vsigを設定し、さらに、スイッチの導通状態に応じて負荷17に流れる電流量を制御する構成としてもよい。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせて、また、置き換えて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、図18に示した画素回路の構成例について図25乃至図34を用いて説明する。
図25は、図18に示した画素回路に対応する構成の上面図である。また、図26(A)は、図25における2点鎖線A1−A2で示した部位の断面図であり、図26(B)は、図25における2点鎖線B1−B2で示した部位の断面図である。
図25では、図18に対応する構成として、トランジスタ101、トランジスタ111T、トランジスタ112T、トランジスタ113T、トランジスタ114T、トランジスタ115T、負荷150(一方の電極のみ図示)、容量素子121、容量素子122、配線109、配線161、配線162、配線163、配線164、配線165、配線132、配線134、及び配線135を示している。なお、本実施の形態では、負荷150として発光素子(EL素子など)を用いる例について説明する。
また、図25に示す各構成は、導電層851、半導体層852、導電層853、導電層854、導電層855、コンタクトホール856、コンタクトホール858によって形成される。なお、本実施の形態で用いる上面図では、基板及び絶縁層の記載を省略している。
導電層851は、ゲート電極、又は走査線として機能する領域を有する。導電層851はトランジスタ等の各素子を形成する基板上に設けられる。
基板に使用することができる基板に大きな制限はないが、ガラス基板を用いることが好ましい。なお、基板の例としては、半導体基板(例えば単結晶基板又はシリコン基板)、SOI基板、石英基板、プラスチック基板、金属基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイルを有する基板、タングステン基板、タングステン・ホイルを有する基板、可撓性基板、貼り合わせフィルム、繊維状の材料を含む紙、又は基材フィルムなどがある。ガラス基板の一例としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、又はソーダライムガラスなどがある。可撓性基板の一例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチック、又はアクリル等の可撓性を有する合成樹脂などがある。貼り合わせフィルムの一例としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリフッ化ビニル、又は塩化ビニルなどがある。基材フィルムの一例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、無機蒸着フィルム、又は紙類などがある。特に、半導体基板、単結晶基板、又はSOI基板などを用いてトランジスタを製造することによって、特性、サイズ、又は形状などのばらつきが少なく、電流能力が高く、サイズの小さいトランジスタを製造することができる。このようなトランジスタによって回路を構成すると、回路の低消費電力化、又は回路の高集積化を図ることができる。
なお、ある基板を用いてトランジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを転置し、別の基板上にトランジスタを配置してもよい。トランジスタが転置される基板の一例としては、上述したトランジスタを形成することが可能な基板に加え、紙基板、セロファン基板、石材基板、木材基板、布基板(天然繊維(絹、綿、麻)、合成繊維(ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル)若しくは再生繊維(アセテート、キュプラ、レーヨン、再生ポリエステル)などを含む)、皮革基板、又はゴム基板などがある。これらの基板を用いることにより、特性のよいトランジスタの形成、消費電力の小さいトランジスタの形成、壊れにくい装置の製造、耐熱性の付与、軽量化、又は薄型化を図ることができる。
なお基板と導電層851との間に下地となる絶縁層を設ける構成としてもよい。なお下地となる絶縁層は、窒化シリコン、酸化シリコン、窒化酸化シリコン、又は酸化窒化シリコン、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、又は酸化窒化アルミニウムから選ばれた材料を、単層でまたは積層して形成することが好ましい。これらの材料を用いて下地となる絶縁層を形成することで、基板からの不純物元素の拡散を防止することができる。
なお、本明細書中において、窒化酸化物とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、酸化窒化物とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものを示す。なお、各元素の含有量は、例えば、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)等を用いて測定することができる。
導電層851の材料は、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、ネオジム(Nd)、スカンジウム(Sc)等の金属材料またはこれらを主成分とする合金材料を用いて、単層でまたは積層して形成することができる。
半導体層852は、トランジスタのチャネルが形成される領域を有する。
半導体層852は、非晶質(アモルファス)シリコンを含んでいてもよい。半導体層852は、多結晶シリコンを含んでいてもよい。または、半導体層852は、有機半導体、酸化物半導体などを含んでいてもよい。
導電層853は、配線、トランジスタのソース又はドレインとして機能する領域を有する。
導電層853としては、例えば、Mo、Ti、Cr、Ta、W、Al、Mg、Cuから選ばれた元素、または上述した元素を成分とする合金か、上述した元素を組み合わせた合金膜等を用いることができる。また、Al、Cuなどの金属層の下側又は上側の一方または双方にTi、Mo、Wなどの高融点金属層を積層させた構成としても良い。また、Al膜に生ずるヒロックやウィスカーの発生を防止する元素(Si、Nd、Scなど)が添加されているAl材料を用いることで耐熱性を向上させることが可能となる。
また、導電層853としては導電性の金属酸化物で形成しても良い。導電性の金属酸化物としては酸化インジウム(In2O3)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム酸化スズ(In2O3―SnO2、ITOと略記する)、酸化インジウム酸化亜鉛(In2O3―ZnO)またはこれらの金属酸化物材料に酸化シリコンを含ませたものを用いることができる。
導電層855は、負荷150(本実施の形態では発光素子)の一方の電極として機能する領域を有する。導電層855は、負荷150が発する光を対向基板側より取り出す場合には光を反射する機能を有する材料を用いて形成し、発光素子が発する光を素子基板側より取り出す場合には光を透過する機能を有する材料を用いて形成する。
コンタクトホール856は、導電層851と導電層853とを接続する機能を有する。導電層851と導電層853との間に、ゲート絶縁層として機能する絶縁層401を有する。
絶縁層401は、プラズマCVD法又はスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、又は酸化ハフニウムを単層で又は積層して形成することができる。
コンタクトホール858は、導電層853と導電層855とを接続する機能を有する。導電層853と導電層855との間には表面の平坦性を付与する絶縁層403を有する。表面の平坦性を付与する絶縁層としては、ポリイミド、アクリル樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、等の有機材料を用いることができる。また上記有機材料の他に、低誘電率材料(low−k材料)等を用いることができる。
また、導電層853と導電層855との間に、パッシベーション層として機能する絶縁層402を設けてもよい。パッシベーション層としては、窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化シリコン、窒化酸化アルミニウムなどの無機絶縁物を用いることができる。また、図26(A)に示すように、導電層853と導電層855との間に、パッシベーション層として機能する絶縁層402と、表面の平坦性を付与する絶縁層403とを積層して設けてもよい。
次に、図26(A)及び図26(B)を用いて、図25に示した上面図におけるトランジスタ101と容量素子121の断面構成について説明する。
図25及び図26(A)では、トランジスタ101としてボトムゲート型のトランジスタを用いる例を示している。図25及び図26(A)に例示するボトムゲート型のトランジスタ101は、逆スタガ型のトランジスタともいう。なお、トランジスタの構造は特に限定されず、例えば、トップゲート型又はボトムゲート型の、スタガ型やプレーナ型などを用いることができる。また、トランジスタは半導体層中にチャネル形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造でも、二つ形成されるダブルゲート構造もしくは三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。また、チャネル形成領域の上層及び下層に、それぞれゲート絶縁層を介して配置された2つのゲート電極層を有する、デュアルゲート型でもよい。
図26(A)に示すトランジスタ101は、基板400上に、ゲートとなる導電層851、ゲート絶縁層として機能する絶縁層401、半導体層852、ソース及びドレインとなる導電層853を含む。また、トランジスタ101を覆い、パッシベーション層として機能する絶縁層402が設けられている。また、絶縁層402上に、表面の平坦性を付与する絶縁層403が設けられている。
また図26(B)に示す容量素子121の断面図は、基板400上に、一方の電極となる導電層851、絶縁層401、半導体層852、他方の電極となる導電層853を含む。また、容量素子121を覆い、パッシベーション層として機能する絶縁層402が設けられている。また絶縁層402上に、表面の平坦性を付与する絶縁層403が設けられている。
なお、表示装置に適用しうる画素の構成は、図25の上面図に示す構成に限定されず、他の構成とすることも可能である。
図25と異なる構成を有する画素の上面図を図27に示す。図27が図25と異なる点として、回路を電流源として機能させることができるトランジスタ101のトランジスタサイズが、スイッチとして機能するトランジスタのトランジスタサイズより大きい点がある。当該構成とすることにより、回路を電流源として機能させることができるトランジスタ101が流すことのできる電流量を増やすことができる。
また、図25及び図27と異なる構成を有する画素の上面図を、図28及び図29に示す。図28及び図29が、図25及び図27と異なる点として、トランジスタ101の一方の端子となる電極を環囲するように、他方の端子となる電極の形状がU字状になっている点がある。当該構成とすることにより、トランジスタの占有面積が小さくてもチャネル幅を長く設定することが可能であるため、回路を電流源として機能させることができるトランジスタ101が流すことのできる電流量を増やすことができる。また、トランジスタ101の一方の端子となる電極側に生じる寄生容量よりも、他方の端子となるU字状の電極側に生じる寄生容量を大きくすることが出来る。
なお、上述の図18で説明した画素回路は、負荷150として異なる色を発光する発光素子の画素を並置した場合に、各色で回路を電流源として機能させることができるトランジスタ101または容量素子122の大きさを異ならせる構成としてもよい。各色で回路を電流源として機能させることができるトランジスタ101の大きさを異ならせた画素回路の構成例を、図30の上面図に示す。図30において、トランジスタ101Rは、赤色の発光を行う負荷150を有する画素における、回路を電流源として機能させることができるトランジスタである。また図30において、トランジスタ101Gは、緑色の発光を行う負荷150を有する画素における、回路を電流源として機能させることができるトランジスタである。また図30において、トランジスタ101Bは、青色の発光を行う負荷150を有する画素における、回路を電流源として機能させることができるトランジスタである。また図30において、容量素子122Rは、赤色の発光を行う負荷150を有する画素における、容量素子である。また図30において、容量素子122Gは、緑色の発光を行う負荷150を有する画素における、容量素子である。また図30において、容量素子122Bは、青色の発光を行う負荷150を有する画素における、容量素子である。当該構成とすることにより、各色の負荷150に適切な量の電流を供給することができる。
なお、上述の図18で説明した画素回路は、異なる色を発光する負荷150の画素を並置した場合において、各色で電源線として機能する配線131の太さを異ならせる構成としてもよい。各色で電源線として機能する配線131の幅を異ならせた、上面図の構成を図31に示す。図31において、配線131Rは、赤色の発光を行う負荷150に電流を供給するための配線に対応する。また図31において、配線131Gは、緑色の発光を行う負荷150に電流を供給するための配線に対応する。また図31において、配線131Bは、青色の発光を行う負荷150に電流を供給するための配線に対応する。当該構成とすることにより、各色の負荷150に適切な量の電流を供給することができる。
また上述の図18で説明した画素回路は、異なる色を発光する負荷150の画素を並置した場合において、各色で負荷150の電極面積を異ならせる構成としてもよい。各色で負荷150の電極面積を異ならせた上面図の構成を図31に併せて示す。図31において、負荷150Rは、赤色の発光を行う発光素子に対応する。また図31において、負荷150Gは、緑色の発光を行う発光素子に対応する。また図31において、負荷150Bは、青色の発光を行う発光素子に対応する。当該構成とすることにより、各色の輝度のバランスを調整することができる。
なお上述した上面図では、各トランジスタを逆スタガ型のトランジスタとして示したが、各トランジスタをトップゲート型のトランジスタとしてもよい。図32に画素回路を構成する各トランジスタをトップゲート型とした場合の上面図を示す。図33(A)は、図32における2点鎖線C1−C2で示した部位の断面図であり、図33(B)は、図32における2点鎖線D1−D2で示した部位の断面図である。なお、トランジスタの構成以外について図32と図25を比較すると、図32は図25に比べてコンタクトホール859が増えている。
コンタクトホール859は、絶縁層401と絶縁層412中に形成され、半導体層852と導電層853とを接続する機能を有する。
なお図32に示すように画素回路を構成するトランジスタをトップゲート型とした場合、半導体層を非晶質シリコンまたは多結晶シリコンとする構成とすることが好ましい。当該構成とすることにより半導体層にリンまたはボロン等の不純物元素を導入して導電性を高めることでトランジスタ間の配線として用いることができる。
ここで図33を用いて、図32で説明した上面図におけるトランジスタ101と容量素子121の断面図の構成について説明する。
図33(A)は、トランジスタ101に適用可能なトップゲート型のトランジスタの断面構成の一例を示している。図33(B)は、容量素子121に適用可能な断面構成の一例を示している。
図32及び図33(A)に例示するトップゲート型のトランジスタ101は、プレーナ型のトランジスタともいう。また、トランジスタはチャネル形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造でも、二つ形成されるダブルゲート構造もしくは三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。また、チャネル領域の上下にゲート絶縁層を介して配置された2つのゲート電極層を有する、デュアルゲート型でもよい。
図33(A)に示すトランジスタ101の断面図は、基板400上に、不純物が導入されて導電性が向上した不純物領域852nを有する半導体層852、ゲート絶縁層として機能する絶縁層401、ゲートとなる導電層851、層間絶縁層として機能する絶縁層412、ソース及びドレインとなる導電層853を含む。また、絶縁層412及び導電層853を覆い、表面の平坦性を付与する絶縁層413が設けられている。
また図33(B)に示す容量素子121の断面図は、基板400上に、絶縁層401、一方の電極となる導電層851、絶縁層412、他方の電極となる導電層853を含む。また、絶縁層412及び導電層853を覆い、表面の平坦性を付与する絶縁層413が設けられている。
図34に、リンまたはボロン等の不純物元素を導入するなどして導電性を高めた半導体層を配線として利用する構成の上面図を示す。なお図34においては、導電性を高めた導電層を半導体層860で表している。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせて、また、置き換えて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記実施の形態で図18を用いて説明した表示装置の画素回路を構成する各トランジスタに、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタを適用した回路構成について述べる。
図35に示す画素回路600は、図18に示す画素回路100が有するトランジスタに、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタを適用した構成を有している。図35におけるトランジスタ601、トランジスタ611T乃至トランジスタ615Tは、それぞれ図18におけるトランジスタ101、トランジスタ111T乃至トランジスタ115Tに対応する。チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することできる。従って誤動作の少ない回路構成とすることができる。
なお本明細書で説明するオフ電流とは、トランジスタが非導通状態のときに、ソースとドレインの間に流れる電流をいう。nチャネル型のトランジスタ(例えば、閾値電圧が0乃至2V程度)では、ゲートとソースとの間に印加される電圧が負の電圧の場合に、ソースとドレインとの間を流れる電流のことをいう。
次いで、チャネルが形成される半導体層に用いる酸化物半導体について以下に説明する。
酸化物半導体としては、例えば、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物半導体や、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物半導体、In−Sn−Zn系酸化物半導体、In−Al−Zn系酸化物半導体、Sn−Ga−Zn系酸化物半導体、Al−Ga−Zn系酸化物半導体、Sn−Al−Zn系酸化物半導体、Hf−In−Zn系酸化物半導体や、二元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物半導体、Sn−Zn系酸化物半導体、Al−Zn系酸化物半導体、Zn−Mg系酸化物半導体、Sn−Mg系酸化物半導体、In−Mg系酸化物半導体や、In−Ga系酸化物半導体、一元系金属の酸化物であるIn系酸化物半導体、Sn系酸化物半導体、Zn系酸化物半導体などを用いることができる。また、上記酸化物半導体にInとGaとSnとZn以外の元素、例えばSiO2を含ませてもよい。
例えば、In−Sn−Zn系酸化物半導体とは、インジウム(In)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)を有する酸化物半導体、という意味であり、その組成は問わない。また例えば、In−Ga−Zn系酸化物半導体とは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)を有する酸化物半導体、という意味であり、その組成は問わない。In−Ga−Zn系酸化物半導体は、IGZOと呼ぶことができる。
また、In−Sn−Zn系酸化物半導体をスパッタリング法によって形成する場合、ターゲットの組成は、原子数比でIn:Sn:Znが、1:2:2、2:1:3、1:1:1、または20:45:35などを用いる。
また、In−Zn系酸化物半導体をスパッタリング法によって形成する場合、ターゲットの組成は、原子数比で、In:Zn=50:1〜1:2(モル数比に換算するとIn2O3:ZnO=25:1〜1:4)、好ましくはIn:Zn=20:1〜1:1(モル数比に換算するとIn2O3:ZnO=10:1〜1:2)、さらに好ましくはIn:Zn=1.5:1〜15:1(モル数比に換算するとIn2O3:ZnO=3:4〜15:2)とする。例えば、ターゲットは、原子数比がIn:Zn:O=X:Y:Zのとき、Z>1.5X+Yとする。
また、In−Ga−Zn系酸化物半導体をスパッタリング法によって形成する場合、ターゲットの組成は、原子数比で、In:Ga:Zn=1:1:0.5、In:Ga:Zn=1:1:1、又はIn:Ga:Zn=1:1:2とすることができる。
また、ターゲットの純度を、99.99%以上とすることで、酸化物半導体に混入するアルカリ金属、水素原子、水素分子、水、水酸基、または水素化物等を低減することができる。また、当該ターゲットを用いることで、酸化物半導体において、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の濃度を低減することができる。
なお、酸化物半導体は不純物に対して鈍感であり、膜中にはかなりの金属不純物が含まれていても問題がなく、ナトリウム(Na)のようなアルカリ金属が多量に含まれる廉価なソーダ石灰ガラスも使えると指摘されている(神谷、野村、細野、「アモルファス酸化物半導体の物性とデバイス開発の現状」、固体物理、2009年9月号、Vol.44、pp.621−633.)。しかし、このような指摘は適切でない。アルカリ金属は酸化物半導体を構成する元素ではないため、不純物である。アルカリ土類金属も、酸化物半導体を構成する元素ではない場合において、不純物となる。特に、アルカリ金属のうちNaは、酸化物半導体層に接する絶縁膜が酸化物である場合、当該絶縁膜中に拡散してNa+となる。また、Naは、酸化物半導体層内において、酸化物半導体を構成する金属と酸素の結合を分断する、或いは、その結合中に割り込む。その結果、例えば、閾値電圧がマイナス方向にシフトすることによるノーマリオン化、移動度の低下等の、トランジスタの特性の劣化が起こり、加えて、特性のばらつきも生じる。この不純物によりもたらされるトランジスタの特性の劣化と、特性のばらつきは、酸化物半導体層中の水素濃度が十分に低い場合において顕著に現れる。従って、酸化物半導体層中の水素濃度が1×1018/cm3以下、より好ましくは1×1017/cm3以下である場合には、上記不純物の濃度を低減することが望ましい。具体的に、二次イオン質量分析法によるNa濃度の測定値は、5×1016/cm3以下、好ましくは1×1016/cm3以下、更に好ましくは1×1015/cm3以下とするとよい。同様に、Li濃度の測定値は、5×1015/cm3以下、好ましくは1×1015/cm3以下とするとよい。同様に、K濃度の測定値は、5×1015/cm3以下、好ましくは1×1015/cm3以下とするとよい。
以下では、酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜などをいう。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnO4の結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnO4の結晶の(110)面に帰属される。InGaZnO4の単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
なお、酸化物半導体を構成する酸素の一部は窒素で置換されてもよい。CAAC−OSに含まれる結晶構造の一例について図36乃至図39を用いて詳細に説明する。なお、特に断りがない限り、図36乃至図39は上方向をc軸方向とし、c軸方向と直交する面をab面とする。なお、単に上半分、下半分という場合、ab面を境にした場合の上半分、下半分をいう。また、図36において丸で囲まれたOは4配位のOを示し、二重丸で囲まれたOは3配位のOを示す。
図36(A)に、1個の6配位のInと、Inに近接の6個の4配位の酸素原子(以下4配位のO)と、を有する構造を示す。ここでは、金属原子が1個に対して、近接の酸素原子のみ示した構造を小グループと呼ぶ。図36(A)の構造は、八面体構造をとるが、簡単のため平面構造で示している。なお、図36(A)の上半分および下半分にはそれぞれ3個ずつ4配位のOがある。図36(A)に示す小グループは電荷が0である。
図36(B)に、1個の5配位のGaと、Gaに近接の3個の3配位の酸素原子(以下3配位のO)と、Gaに近接の2個の4配位のOと、を有する構造を示す。3配位のOは、いずれもab面に存在する。図36(B)の上半分および下半分にはそれぞれ1個ずつ4配位のOがある。また、Inも5配位をとるため、図36(B)に示す構造をとりうる。図36(B)に示す小グループは電荷が0である。
図36(C)に、1個の4配位のZnと、Znに近接の4個の4配位のOと、を有する構造を示す。図36(C)の上半分には1個の4配位のOがあり、下半分には3個の4配位のOがある。または、図36(C)の上半分に3個の4配位のOがあり、下半分に1個の4配位のOがあってもよい。図36(C)に示す小グループは電荷が0である。
図36(D)に、1個の6配位のSnと、Snに近接の6個の4配位のOと、を有する構造を示す。図36(D)の上半分には3個の4配位のOがあり、下半分には3個の4配位のOがある。図36(D)に示す小グループは電荷が+1となる。
図36(E)に、2個のZnを含む小グループを示す。図36(E)の上半分には1個の4配位のOがあり、下半分には1個の4配位のOがある。図36(E)に示す小グループは電荷が−1となる。
ここでは、複数の小グループの集合体を中グループと呼び、複数の中グループの集合体を大グループ(ユニットともいう。)と呼ぶ。
ここで、これらの小グループ同士が結合する規則について説明する。図36(A)に示す6配位のInの上半分の3個のOは、下方向にそれぞれ3個の近接Inを有し、下半分の3個のOは、上方向にそれぞれ3個の近接Inを有する。図36(B)に示す5配位のGaの上半分の1個のOは下方向に1個の近接Gaを有し、下半分の1個のOは上方向に1個の近接Gaを有する。図36(C)に示す4配位のZnの上半分の1個のOは、下方向に1個の近接Znを有し、下半分の3個のOは、上方向にそれぞれ3個の近接Znを有する。この様に、金属原子の上方向の4配位のOの数と、そのOの下方向にある近接金属原子の数は等しく、同様に金属原子の下方向の4配位のOの数と、そのOの上方向にある近接金属原子の数は等しい。Oは4配位なので、下方向にある近接金属原子の数と、上方向にある近接金属原子の数の和は4になる。従って、金属原子の上方向にある4配位のOの数と、別の金属原子の下方向にある4配位のOの数との和が4個のとき、金属原子を有する二種の小グループ同士は結合することができる。その理由を以下に示す。例えば、6配位の金属原子(InまたはSn)が下半分の4配位のOを介して結合する場合、4配位のOが3個であるため、5配位の金属原子(GaまたはIn)、または4配位の金属原子(Zn)のいずれかと結合することになる。
これらの配位数を有する金属原子は、c軸方向において、4配位のOを介して結合する。また、このほかにも、層構造の合計の電荷が0となるように複数の小グループが結合して中グループを構成する。
図37(A)に、In−Sn−Zn系酸化物の層構造を構成する中グループのモデル図を示す。図37(B)に、3つの中グループで構成される大グループを示す。なお、図37(C)は、図37(B)の層構造をc軸方向から観察した場合の原子配列を示す。
図37(A)においては、簡単のため、3配位のOは省略し、4配位のOは個数のみ示し、例えば、Snの上半分および下半分にはそれぞれ3個ずつ4配位のOがあることを丸枠の3として示している。同様に、図37(A)において、Inの上半分および下半分にはそれぞれ1個ずつ4配位のOがあり、丸枠の1として示している。また、同様に、図37(A)において、下半分には1個の4配位のOがあり、上半分には3個の4配位のOがあるZnと、上半分には1個の4配位のOがあり、下半分には3個の4配位のOがあるZnとを示している。
図37(A)において、In−Sn−Zn系酸化物の層構造を構成する中グループは、上から順に4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるSnが、4配位のOが1個ずつ上半分および下半分にあるInと結合し、そのInが、上半分に3個の4配位のOがあるZnと結合し、そのZnの下半分の1個の4配位のOを介して4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるInと結合し、そのInが、上半分に1個の4配位のOがあるZn2個からなる小グループと結合し、この小グループの下半分の1個の4配位のOを介して4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるSnと結合している構成である。この中グループが複数結合して大グループを構成する。
ここで、3配位のOおよび4配位のOの場合、結合1本当たりの電荷はそれぞれ−0.667、−0.5と考えることができる。例えば、In(6配位または5配位)、Zn(4配位)、Sn(5配位または6配位)の電荷は、それぞれ+3、+2、+4である。従って、Snを含む小グループは電荷が+1となる。そのため、Snを含む層構造を形成するためには、電荷+1を打ち消す電荷−1が必要となる。電荷−1をとる構造として、図36(E)に示すように、2個のZnを含む小グループが挙げられる。例えば、Snを含む小グループが1個に対し、2個のZnを含む小グループが1個あれば、電荷が打ち消されるため、層構造の合計の電荷を0とすることができる。
具体的には、図37(B)に示した大グループが繰り返されることで、In−Sn−Zn系酸化物の結晶(In2SnZn3O8)を得ることができる。なお、得られるIn−Sn−Zn系酸化物の層構造は、In2SnZn2O7(ZnO)m(mは0または自然数。)とする組成式で表すことができる。
また、このほかにも、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物や、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する。)、In−Al−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物や、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物や、二元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物や、In−Ga系酸化物などを用いた場合も同様である。
例えば、図38(A)に、In−Ga−Zn系酸化物の層構造を構成する中グループのモデル図を示す。
図38(A)において、In−Ga−Zn系酸化物の層構造を構成する中グループは、上から順に4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるInが、4配位のOが1個上半分にあるZnと結合し、そのZnの下半分の3個の4配位のOを介して、4配位のOが1個ずつ上半分および下半分にあるGaと結合し、そのGaの下半分の1個の4配位のOを介して、4配位のOが3個ずつ上半分および下半分にあるInと結合している構成である。この中グループが複数結合して大グループを構成する。
図38(B)に3つの中グループで構成される大グループを示す。なお、図38(C)は、図38(B)の層構造をc軸方向から観察した場合の原子配列を示している。
ここで、In(6配位または5配位)、Zn(4配位)、Ga(5配位)の電荷は、それぞれ+3、+2、+3であるため、In、ZnおよびGaのいずれかを含む小グループは、電荷が0となる。そのため、これらの小グループの組み合わせであれば中グループの合計の電荷は常に0となる。
また、In−Ga−Zn系酸化物の層構造を構成する中グループは、図38(A)に示した中グループに限定されず、In、Ga、Znの配列が異なる中グループを組み合わせた大グループも取りうる。
具体的には、図38(B)に示した大グループが繰り返されることで、In−Ga−Zn系酸化物の結晶を得ることができる。なお、得られるIn−Ga−Zn系酸化物の層構造は、InGaO3(ZnO)n(nは自然数。)とする組成式で表すことができる。
n=1(InGaZnO4)の場合は、例えば、図39(A)に示す結晶構造を取りうる。なお、図39(A)に示す結晶構造において、図36(B)で説明したように、Ga及びInは5配位をとるため、GaがInに置き換わった構造も取りうる。
また、n=2(InGaZn2O5)の場合は、例えば、図39(B)に示す結晶構造を取りうる。なお、図39(B)に示す結晶構造において、図36(B)で説明したように、Ga及びInは5配位をとるため、GaがInに置き換わった構造も取りうる。
また、CAAC−OSを含む膜(以下、「CAAC−OS膜」ともいう)は、例えば、多結晶である酸化物半導体スパッタリング用ターゲットを用い、スパッタリング法によって成膜することができる。当該スパッタリング用ターゲットにイオンが衝突すると、スパッタリング用ターゲットに含まれる結晶領域がa−b面から劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のスパッタリング粒子として剥離することがある。この場合、当該平板状のスパッタリング粒子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、スパッタリング用ターゲットの結晶状態が基板に転写され、基板上にCAAC−OS膜を成膜することができる。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物濃度を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制できる。例えば、成膜室内に存在する不純物(水素、水、二酸化炭素および窒素など)を低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物を低減すればよい。具体的には、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板付着後にスパッタリング粒子のマイグレーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平板状のスパッタリング粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージを軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体積%とする。
スパッタリング用ターゲットの一例として、In−Ga−Zn系酸化物ターゲットについて以下に示す。
InOX粉末、GaOY粉末およびZnOZ粉末を所定の比率で混合し、加圧処理後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga−Zn系酸化物ターゲットとする。なお、X、YおよびZは任意の正数である。ここで、所定の比率は、例えば、InOX粉末、GaOY粉末およびZnOZ粉末が、2:2:1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、4:2:3または3:1:2のmol数比である。なお、粉末の種類、およびその混合する比率は、作製するスパッタリング用ターゲットによって適宜変更すればよい。
また、CAAC−OS膜が成膜される膜表面(被成膜面)は平坦であることが好ましい。CAAC−OS膜は、当該被成膜面に概略垂直となるc軸を有するため、当該被成膜面に存在する凹凸は、CAAC−OS膜における結晶粒界の発生を誘発することになるからである。よって、CAAC−OS膜が成膜される前に当該被成膜表面に対して化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)などの平坦化処理を行うことが好ましい。また、当該被成膜面の平均ラフネスは、0.5nm以下であることが好ましく、0.3nm以下であることがより好ましい。
なお、スパッタリング等で成膜された酸化物半導体中には、不純物としての水分又は水素(水酸基を含む)が含まれていることがある。本発明の一態様では、酸化物半導体(または、酸化物半導体によって形成された半導体層)中の水分又は水素などの不純物を低減(脱水化または脱水素化)するために、酸化物半導体に対して、減圧雰囲気下、窒素や希ガスなどの不活性ガス雰囲気下、酸素ガス雰囲気下、又は超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、好ましくは10ppb以下の空気)雰囲気下で、酸化物半導体に加熱処理を施す。
酸化物半導体に加熱処理を施すことで、酸化物半導体中の水分又は水素を脱離させることができる。具体的には、250℃以上750℃以下、好ましくは400℃以上基板の歪み点未満の温度で加熱処理を行えば良い。例えば、500℃、3分間以上6分間以下で行えばよい。加熱処理にRTA法を用いれば、短時間に脱水化又は脱水素化が行えるため、ガラス基板の歪点を超える温度でも処理することができる。
こうして酸化物半導体中の水分又は水素を脱離させた後、酸素を添加する。こうして、酸化物半導体中等における酸素欠陥を低減し、酸化物半導体をi型化又はi型に限りなく近くすることができる。
酸素の添加は、例えば、酸化物半導体に接して化学量論的組成より酸素が多い領域を有する絶縁膜を形成し、その後加熱することによって行うことができる。こうして、絶縁膜中の過剰な酸素を酸化物半導体に供給して、酸化物半導体を酸素を過剰に含む状態とすることができる。過剰に含まれる酸素は、例えば、酸化物半導体を構成する結晶の格子間に存在する。
なお、化学量論的組成より酸素が多い領域を有する絶縁膜は、酸化物半導体に接する絶縁膜のうち、上層に位置する絶縁膜又は下層に位置する絶縁膜のうち、どちらか一方のみに用いても良いが、両方の絶縁膜に用いる方が好ましい。化学量論的組成より酸素が多い領域を有する絶縁膜を、酸化物半導体に接する絶縁膜の、上層及び下層に位置する絶縁膜に用い、酸化物半導体を挟む構成とすることで、上記効果をより高めることができる。
ここで、化学量論的組成より酸素が多い領域を有する絶縁膜は、単層の絶縁膜であっても良いし、積層された複数の絶縁膜で構成されていても良い。なお、当該絶縁膜は、水分や、水素などの不純物を極力含まないことが望ましい。絶縁膜に水素が含まれると、その水素が酸化物半導体へ侵入し、又は水素が酸化物半導体中の酸素を引き抜き、酸化物半導体が低抵抗化(n型化)してしまい、寄生チャネルが形成されるおそれがある。よって、絶縁膜はできるだけ水素を含まない膜になるように、成膜方法に水素を用いないことが重要である。また、絶縁膜には、バリア性の高い材料を用いるのが望ましい。例えば、バリア性の高い絶縁膜として、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、窒化アルミニウム膜、酸化アルミニウム膜、又は窒化酸化アルミニウム膜などを用いることができる。複数の積層された絶縁膜を用いる場合、窒素の含有比率が低い酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜などの絶縁膜を、上記バリア性の高い絶縁膜よりも、酸化物半導体に近い側に形成する。そして、窒素の含有比率が低い絶縁膜を間に挟んで、酸化物半導体と重なるように、バリア性の高い絶縁膜を形成する。バリア性の高い絶縁膜を用いることで、酸化物半導体内や他の絶縁膜の界面とその近傍に、水分又は水素などの不純物が入り込むのを防ぐことができる。また、酸化物半導体に接するように窒素の比率が低い酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜などの絶縁膜を形成することで、バリア性の高い材料を用いた絶縁膜が直接酸化物半導体に接するのを防ぐことができる。
また、酸化物半導体中の水分又は水素を脱離させた後の酸素添加は、酸素雰囲気下で酸化物半導体に加熱処理を施すことによっておこなってもよい。加熱処理の温度は、例えば100℃以上350℃未満、好ましくは150℃以上250℃未満で行う。上記酸素雰囲気下の加熱処理に用いられる酸素ガスには、水、水素などが含まれないことが好ましい。又は、加熱処理装置に導入する酸素ガスの純度を、6N(99.9999%)以上、好ましくは7N(99.99999%)以上、(即ち酸素中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
或いは、酸化物半導体中の水分又は水素を脱離させた後の酸素添加は、イオン注入法又はイオンドーピング法などを用い行ってもよい。例えば、2.45GHzのマイクロ波でプラズマ化した酸素を酸化物半導体に添加すれば良い。
このように形成した酸化物半導体層をトランジスタの半導体層として用いることができる。こうして、オフ電流を著しく低減したトランジスタが得られる。
またはトランジスタ601の半導体層は、微結晶シリコンを含んでいてもよい。微結晶シリコンとは、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体である。微結晶シリコンは、結晶粒径が2nm以上200nm以下、好ましくは10nm以上80nm以下、より好ましくは20nm以上50nm以下、さらに好ましくは25nm以上33nm以下の柱状結晶または針状結晶が基板表面に対して法線方向に成長している。このため、柱状結晶または針状結晶の界面には、粒界が形成される場合もある。
またはトランジスタ601の半導体層は、非晶質(アモルファス)シリコンを含んでいてもよい。またはトランジスタ601の半導体層は、多結晶シリコンを含んでいてもよい。またはトランジスタ601の半導体層は、有機半導体、カーボンナノチューブなどを含んでいてもよい。
なお、トランジスタ601の半導体層を、複数の酸化物半導体が積層された構造としてもよい。例えば、半導体層を、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層の積層として、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層に異なる組成の金属酸化物を用いてもよい。例えば、第1の酸化物半導体層に三元系金属の酸化物を用い、第2の酸化物半導体層に二元系金属の酸化物を用いてもよい。また、例えば、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層を、どちらも三元系金属の酸化物としてもよい。
また、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層の構成元素を同一とし、両者の組成を異ならせてもよい。例えば、第1の酸化物半導体層の原子数比をIn:Ga:Zn=1:1:1とし、第2の酸化物半導体層の原子数比をIn:Ga:Zn=3:1:2としてもよい。また、第1の酸化物半導体層の原子数比をIn:Ga:Zn=1:3:2とし、第2の酸化物半導体層の原子数比をIn:Ga:Zn=2:1:3としてもよい。
この時、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層のうち、ゲート電極に近い側(チャネル側)の酸化物半導体層のInとGaの含有率をIn>Gaとするとよい。またゲート電極から遠い側(バックチャネル側)の酸化物半導体層のInとGaの含有率をIn≦Gaとするとよい。
酸化物半導体では主として重金属のs軌道がキャリア伝導に寄与しており、Inの含有率を多くすることによりs軌道のオーバーラップが多くなる傾向があるため、In>Gaの組成となる酸化物はIn≦Gaの組成となる酸化物と比較して高い移動度を備える。また、GaはInと比較して酸素欠損の形成エネルギーが大きく酸素欠損が生じにくいため、In≦Gaの組成となる酸化物はIn>Gaの組成となる酸化物と比較して安定した特性を備える。
チャネル側にIn>Gaの組成となる酸化物半導体を適用し、バックチャネル側にIn≦Gaの組成となる酸化物半導体を適用することで、トランジスタの移動度及び信頼性をさらに高めることが可能となる。
また、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層に、結晶性の異なる酸化物半導体を適用してもよい。すなわち、単結晶酸化物半導体、多結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体、またはCAAC−OSを適宜組み合わせた構成としてもよい。また、第1の酸化物半導体層と第2の酸化物半導体層の少なくともどちらか一方に非晶質酸化物半導体を適用すると、半導体層の内部応力や外部からの応力を緩和し、トランジスタの特性ばらつきが低減され、また、トランジスタの信頼性をさらに高めることが可能となる。
一方で、非晶質酸化物半導体は水素などのドナーとなる不純物を吸収しやすく、また、酸素欠損が生じやすいためn型化されやすい。このため、チャネル側の酸化物半導体層は、CAAC−OSなどの結晶性を有する酸化物半導体を適用することが好ましい。
また、トランジスタとしてボトムゲート構造のチャネルエッチング型のトランジスタを用いる場合、バックチャネル側に非晶質酸化物半導体を用いると、ソース電極及びドレイン電極形成時のエッチング処理により酸素欠損が生じ、n型化されやすい。このため、チャネルエッチング型のトランジスタを用いる場合は、バックチャネル側の酸化物半導体層に結晶性を有する酸化物半導体を適用することが好ましい。
また、半導体層を3層以上の積層構造とし、複数層の結晶性を有する酸化物半導体層で非晶質酸化物半導体層を挟む構造としてもよい。また、結晶性を有する酸化物半導体層と非晶質酸化物半導体層を交互に積層する構造としてもよい。
半導体層を複数層の積層構造とする場合の上記構成は、それぞれを適宜組み合わせて用いることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせて、また、置き換えて実施することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、駆動回路を有する半導体装置の一例について説明する。
本実施の形態に係る半導体装置の構成例について図40を用いて説明する。
図40(A)に示す半導体装置は、駆動回路(Drvともいう)901と、駆動回路902と、配線903と、配線904と、配線905と、単位回路(UCともいう)910と、を有する。なお、単位回路910を複数設けてもよい。例えば、単位回路を画素回路として複数設けることにより、表示装置を構成できる。
駆動回路901は、配線903を介して単位回路910に電位又は信号を入力することにより単位回路910を制御する機能を有する。
駆動回路901は、例えばシフトレジスタなどを用いて構成される。
駆動回路902は、配線904を介して単位回路910に電位又は信号を入力することにより単位回路910を制御する機能を有する。
駆動回路902は、例えばシフトレジスタなどを用いて構成される。
なお、単位回路910と同一基板上に駆動回路901及び902の一つを設けてもよい。
配線905としては、例えば電位を供給する配線又は信号を供給する配線などが挙げられる。配線905は、駆動回路901又は他の回路に接続される。なお、配線905の数は、複数でもよい。
図40(B)に示すように、単位回路910の異なる素子に接続された複数の配線を単位回路910が設けられる領域900の外で接続することにより配線905としてもよい。
図40を用いて説明したように、本実施の形態に係る半導体装置の一例では、単位回路及び駆動回路を同一基板上に設けることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせて、また、置き換えて実施することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した画素構成を有する表示パネルの構成について図41(A)、(B)を用いて説明する。
なお、図41(A)は、表示パネル6000を示す上面図である。図41(B)は、図41(A)における1点鎖線E1−E2で示した部位の断面図である。表示パネル6000は、図41(A)において点線で示された信号線駆動回路6701、画素部6702、第1の走査線駆動回路6703、第2の走査線駆動回路6706を有する。また、基板6710、封止基板6704、シール材6705を有し、シール材6705で囲まれた内側は、空間6707になっている。
なお、基板6710上に形成される配線6708は、信号線駆動回路6701、第1の走査線駆動回路6703、及び第2の走査線駆動回路6706に入力される信号を伝送するための配線であり、外部入力端子となるFPC(Flexible Printed Circuit)6709からビデオ信号、クロック信号、スタート信号等を受け取る。FPC6709と表示パネルとの接続部上にはICチップ6719(メモリ回路や、バッファ回路などが形成された半導体チップ)がCOG(Chip On Glass)等で実装されている。なお、ここではFPC6709しか図示されていないが、このFPC6709にはプリント配線基板(PWB:Printed Wiring Board)が取り付けられていても良い。本明細書における表示装置とは、表示パネル本体だけでなく、それにFPCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとする。また、ICチップなどが実装されたものを含むものとする。
次に、断面構造について図41(B)を用いて説明する。基板6710上には画素部6702とその周辺駆動回路(第1の走査線駆動回路6703、第2の走査線駆動回路6706及び信号線駆動回路6701)が形成されているが、ここでは、信号線駆動回路6701と、画素部6702が示されている。
なお、信号線駆動回路6701はnチャネル型のトランジスタ6720やnチャネル型のトランジスタ6721のように単極性のトランジスタで構成されている。なお、画素構成には図25や図33の画素構成を適用することにより単極性のトランジスタで画素を構成することができる。よって、周辺駆動回路をnチャネル型トランジスタで構成すれば単極性表示パネルを作製することができる。もちろん、単極性のトランジスタだけでなく、pチャネル型トランジスタも用いてCMOS回路を形成しても良い。また、本実施の形態では、基板上に周辺駆動回路を一体形成した表示パネルを示すが、必ずしもその必要はなく、周辺駆動回路の全部若しくは一部をICチップなどに形成し、COGなどで実装しても良い。その場合には駆動回路は単極性にする必要がなく、pチャネル型トランジスタを組み合わせて用いることができる。
また、画素部6702はトランジスタ6711と、トランジスタ6712とを有している。なお、トランジスタ6712のソース電極は第1の電極6713(画素電極)と接続されている。また、第1の電極6713の端部を覆って絶縁層6714が形成されている。ここでは、ポジ型の感光性アクリル樹脂膜を用いることにより形成する。
また、カバレッジを良好なものとするため、第1の電極6713の端部を覆う絶縁層6714の上端部または下端部に曲率を有する曲面が形成されるように絶縁層6714を形成する。例えば、絶縁層6714の材料としてポジ型の感光性アクリルを用いた場合、絶縁層6714の上端部のみに曲率半径(0.2μm〜3μm)を有する曲面を持たせることが好ましい。また、絶縁層6714として、ネガ型の感光性樹脂、或いはポジ型の感光性樹脂のいずれも使用することができる。
第1の電極6713上には、有機化合物を含む層6716、および第2の電極6717(対向電極)がそれぞれ形成されている。ここで、陽極として機能する第1の電極6713に用いる材料としては、仕事関数の大きい材料を用いることが望ましい。例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)膜、インジウム亜鉛酸化物膜、窒化チタン膜、クロム膜、タングステン膜、Zn膜、Pt膜などの単層膜の他、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜と窒化チタン膜との3層構造等を用いることができる。なお、積層構造とすると、配線としての抵抗も低く、良好なオーミックコンタクトがとれ、さらに陽極として機能させることができる。
また、有機化合物を含む層6716は、蒸着マスクを用いた蒸着法、またはインクジェット法によって形成される。有機化合物を含む層6716には、元素周期表第4族金属錯体をその一部に用いることとし、その他、組み合わせて用いることのできる材料としては、低分子系材料であっても高分子系材料であっても良い。また、有機化合物を含む層に用いる材料としては、通常、有機化合物を単層もしくは積層で用いる場合が多いが、本実施の形態においては、有機化合物からなる膜の一部に無機化合物を用いる構成も含めることとする。さらに、公知の三重項材料を用いることも可能である。
さらに、有機化合物を含む層6716上に形成される、陰極として機能する第2の電極6717に用いる材料としては、仕事関数の小さい材料(Al、Ag、Li、Ca、またはこれらの合金であるMgAg、MgIn、AlLi、CaF2、またはCa3N2)を用いればよい。なお、有機化合物を含む層6716で生じた光が第2の電極6717を透過させる場合には、第2の電極6717(陰極)として、膜厚を薄くした金属薄膜と、透明導電膜(ITO(酸化インジウム酸化スズ)、酸化インジウム酸化亜鉛(In2O3―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)との積層を用いるのが良い。
さらにシール材6705で封止基板6704を基板6710と貼り合わせることにより、基板6710、封止基板6704、およびシール材6705で囲まれた空間6707に発光素子6718が備えられた構造になっている。なお、空間6707には、不活性気体(窒素やアルゴン等)が充填される場合の他、樹脂材料やシール材6705で充填される構成も含むものとする。
なお、シール材6705にはエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、これらの材料はできるだけ水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。また、封止基板6704に用いる材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニルフロライド)、ポリエステルまたはアクリル等からなるプラスチック基板を用いることができる。
以上のようにして、上記実施の形態の画素構成を有する表示パネルを得ることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせて、また、置き換えて実施することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、表示モジュールとしての機能を有する半導体装置の例について説明する。
本実施の形態に係る半導体装置の構成例について図42を用いて説明する。図42は、本実施の形態に係る半導体装置の構成例を説明するための図である。
図42に示す半導体装置は、表示パネル951と、端子953を介して表示パネル951に接続された回路基板952と、表示パネル951に重畳するタッチパネル954と、を有する。
表示パネル951としては、本発明の一態様の半導体装置を適用できる。
回路基板952には、例えば表示パネル951又はタッチパネル954の駆動を制御する機能を有する回路などが設けられる。
タッチパネル954としては、例えば容量式タッチパネル、抵抗膜式タッチパネル、及び光学式タッチパネルなどの一つ又は複数を用いることができる。なお、タッチパネル954の代わりに又はタッチパネル954に加えて、例えばハウジング、放熱板、光学フィルム、偏光板、位相差板、プリズムシート、拡散板、バックライトなどを設けて、表示モジュールにしてもよい。
図42に示すように、本実施の形態に係る半導体装置は、他の実施の形態に示す半導体装置とタッチパネルなどの他の構成要素を用いて構成される。
なお、タッチパネルは、表示パネル951と一体形成されていてもよい。例えば、トランジスタや発光素子が形成された基板(素子基板)の上に、対向基板が設けられている場合、その対向基板の表面に、タッチパネル用の電極などを形成してもよい。対向基板は、発光素子を封止する機能を有している場合があるが、タッチパネルの機能も有していてもよい。または、素子基板は、タッチパネル機能を有していてもよい。
(実施の形態8)
本実施の形態においては、電子機器の例について説明する。
図43(A)乃至図43(H)、図44(A)乃至図44(H)は、電子機器を示す図である。これらの電子機器は、筐体5000、表示部5001、スピーカ5003、LEDランプ5004、操作キー5005(電源スイッチ、又は操作スイッチを含む)、接続端子5006、センサ5007(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、におい又は赤外線を測定する機能を含むもの)、マイクロフォン5008、等を有することができる。
図43(A)はモバイルコンピュータであり、上述したものの他に、スイッチ5009、赤外線ポート5010、等を有することができる。図43(B)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(たとえば、DVD再生装置)であり、上述したものの他に、第2表示部5002、記録媒体読込部5011、等を有することができる。図43(C)はゴーグル型ディスプレイであり、上述したものの他に、第2表示部5002、支持部5012、イヤホン5013、等を有することができる。図43(D)は携帯型遊技機であり、上述したものの他に、記録媒体読込部5011、等を有することができる。図43(E)はテレビ受像機能付きデジタルカメラであり、上述したものの他に、アンテナ5014、シャッターボタン5015、受像部5016、等を有することができる。図43(F)は携帯型遊技機であり、上述したものの他に、第2表示部5002、記録媒体読込部5011、等を有することができる。図43(G)はテレビ受像器であり、上述したものの他に、チューナ、画像処理部、等を有することができる。図43(H)は持ち運び型テレビ受像器であり、上述したものの他に、信号の送受信が可能な充電器5017、等を有することができる。図44(A)はディスプレイであり、上述したものの他に、支持台5018、等を有することができる。図44(B)はカメラであり、上述したものの他に、外部接続ポート5019、シャッターボタン5015、受像部5016、等を有することができる。図44(C)はコンピュータであり、上述したものの他に、ポインティングデバイス5020、外部接続ポート5019、リーダ/ライタ5021、等を有することができる。図44(D)は携帯電話機であり、上述したものの他に、送信部、受信部、携帯電話・移動端末向けの1セグメント部分受信サービス用チューナ、等を有することができる。
図43(A)乃至図43(H)、図44(A)乃至図44(D)に示す電子機器は、様々な機能を有することができる。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、無線通信機能を用いて様々なコンピュータネットワークに接続する機能、無線通信機能を用いて様々なデータの送信又は受信を行う機能、記録媒体に記録されているプログラム又はデータを読み出して表示部に表示する機能、等を有することができる。さらに、複数の表示部を有する電子機器においては、一つの表示部を主として画像情報を表示し、別の一つの表示部を主として文字情報を表示する機能、または、複数の表示部に視差を考慮した画像を表示することで立体的な画像を表示する機能、等を有することができる。さらに、受像部を有する電子機器においては、静止画を撮影する機能、動画を撮影する機能、撮影した画像を自動または手動で補正する機能、撮影した画像を記録媒体(外部又はカメラに内蔵)に保存する機能、撮影した画像を表示部に表示する機能、等を有することができる。なお、図43(A)乃至図43(H)、図44(A)乃至図44(D)に示す電子機器が有することのできる機能はこれらに限定されず、様々な機能を有することができる。
本実施の形態において述べた電子機器は、何らかの情報を表示するための表示部を有することを特徴とする。
次に、半導体装置の応用例を説明する。
図44(E)に、半導体装置を、建造物と一体にして設けた例について示す。図44(E)は、筐体5022、表示部5023、操作部であるリモコン装置5024、スピーカ5025等を含む。半導体装置は、壁かけ型として建物と一体となっており、設置するスペースを広く必要とすることなく設置可能である。
図44(F)に、建造物内に半導体装置を、建造物と一体にして設けた別の例について示す。表示パネル5026は、ユニットバス5027と一体に取り付けられており、入浴者は表示パネル5026の視聴が可能になる。
なお、本実施の形態において、建造物として壁、ユニットバスを例としたが、本実施の形態はこれに限定されず、様々な建造物に半導体装置を設置することができる。
次に、半導体装置を、移動体と一体にして設けた例について示す。
図44(G)は、半導体装置を、自動車に設けた例について示した図である。表示パネル5028は、自動車の車体5029に取り付けられており、車体の動作又は車体内外から入力される情報をオンデマンドに表示することができる。なお、ナビゲーション機能を有していてもよい。
図44(H)は、半導体装置を、旅客用飛行機と一体にして設けた例について示した図である。図44(H)は、旅客用飛行機の座席上部の天井5030に表示パネル5031を設けたときの、使用時の形状について示した図である。表示パネル5031は、天井5030とヒンジ部5032を介して一体に取り付けられており、ヒンジ部5032の伸縮により乗客は表示パネル5031の視聴が可能になる。表示パネル5031は乗客が操作することで情報を表示する機能を有する。
なお、本実施の形態において、移動体としては自動車車体、飛行機機体について例示したがこれに限定されず、自動二輪車、自動四輪車(自動車、バス等を含む)、電車(モノレール、鉄道等を含む)、船舶等、様々なものに設置することができる。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することが可能である。したがって、ある部分を述べる図または文章が記載されている場合、その一部分の図または文章を取り出した内容も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。そのため、例えば、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、配線、受動素子(容量素子、抵抗素子など)、導電層、絶縁層、半導体層、有機材料、無機材料、部品、装置、動作方法、製造方法などが単数又は複数記載された図面または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。例えば、N個(Nは整数)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を有して構成される回路図から、M個(Mは整数で、M<N)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を抜き出して、発明の一態様を構成することが可能である。別の例としては、N個(Nは整数)の層を有して構成される断面図から、M個(Mは整数で、M<N)の層を抜き出して、発明の一態様を構成することが可能である。さらに別の例としては、N個(Nは整数)の要素を有して構成されるフローチャートから、M個(Mは整数で、M<N)の要素を抜き出して、発明の一態様を構成することが可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念を導き出すことは、当業者であれば容易に理解される。したがって、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。
なお、本明細書等においては、少なくとも図に記載した内容(図の中の一部でもよい)は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。したがって、ある内容について、図に記載されていれば、文章を用いて述べていなくても、その内容は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。同様に、図の一部を取り出した図についても、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。