JP6110601B2 - 摩擦クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、同一の回転中心軸を軸心とする摩擦部材と摩擦相手部材との間に摩擦力が生じることにより係合状態となる摩擦クラッチに関する。
自動車等に用いられる動力伝達装置には、同一の回転中心軸上に配置された駆動側の回転部材と、被駆動側の回転部材との間において、機械的動力の伝達と遮断を行うクラッチが一般的に用いられる。各種のクラッチのうち、駆動側の回転部材と被駆動側の回転部材との係合を摩擦力によって行うクラッチとして摩擦クラッチが知られている。例えば、下記の特許文献1には、複数の摩擦部材と摩擦相手部材(クラッチ部材)が、回転中心軸の軸方向において交互に配置され、摩擦部材と摩擦相手部材が係合することにより、機械的動力の伝達が行われる(多板)摩擦クラッチを有する動力伝達装置が開示されている。
特許文献1には、複数のクラッチ部材(摩擦部材/摩擦相手部材)のうち、回転中心軸の軸方向の一方の端にある部材を第1ピストンが押し、他方の端にある部材を第2ピストンが押す構造が開示されている。第1ピストン及び第2ピストンは、それぞれ、油圧を受けて回転中心軸の軸方向のうち摩擦部材と摩擦相手部材が係合する側に移動して、それぞれ摩擦部材又は摩擦相手部材を押している。
特開平3−37421号公報
ところで、特許文献1のように、油圧を受けて作動するピストン(以下、油圧ピストンと記す)により、摩擦部材又は摩擦相手部材(以下、単に「摩擦部材等」と記す)を押す構成の摩擦クラッチを採用した場合は、油圧ピストンに供給される油圧やオイルの量を制御することにより、機械的な力を受けて作動する部材により摩擦部材等を押す構成を採用した場合に比べて、ピストンのストロークやその速度を精度良く制御することができる。このため、油圧ピストンを用いた摩擦クラッチは、摩擦部材と摩擦相手部材との間に生じる摩擦力、つまり摩擦クラッチにおいて伝達されるトルクを比較的高い精度で制御することができ、解放状態から係合状態にする間において摩擦クラッチに振動が生じることを抑制することができる。
しかし、油圧ピストンを採用した摩擦クラッチの場合、摩擦部材と摩擦相手部材が完全に係合した状態、すなわち摩擦クラッチの連結状態を維持するためには、その間、当該油圧ピストンに対して、オイルポンプ等により油圧を供給し、油圧ピストンに供給される油圧を保ち続ける必要がある。ハードウェア構成によっては、当該オイルポンプを作動させるために、摩擦クラッチの連結状態を保つ間、当該オイルポンプに機械的動力や電力を供給し続ける必要が生じる場合がある。油圧ピストンにより摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる摩擦クラッチの場合、当該摩擦クラッチの連結状態を維持するために、エネルギが必要となる場合が多い。
一方、機械的な力を受けて作動する部材により摩擦部材等を押す構成の摩擦クラッチを採用した場合は、摩擦クラッチの連結状態を維持するのに、油圧を供給することや、油圧を保ち続ける必要は無いが、上述した油圧ピストンの利点である、ストロークやストローク速度、すなわち摩擦部材と摩擦相手部材との間に生じる摩擦力(すなわちクラッチにおいて伝達されるトルク)を、高い精度で制御することが困難な場合が多く、駆動側と被駆動側に回転速度差がある場合に解放状態から係合状態にする動作を行うと、その間に摩擦クラッチに振動が生じることがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、連結状態を保つのに必要なエネルギを抑制しつつ、解放状態から係合状態にする間に振動が生じることを抑制可能な摩擦クラッチを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る摩擦クラッチは、同一の回転中心軸を軸心とする摩擦部材と摩擦相手部材との間に摩擦力が生じることにより係合状態となる摩擦クラッチであって、油圧を受けて回転中心軸の軸方向に移動して摩擦部材又は摩擦相手部材を押して係合状態とする油圧ピストン部材と、摩擦部材及び摩擦相手部材を挟んで前記油圧ピストン部材と対向して設けられ、機械的な力を受けて回転中心軸の軸方向に移動して摩擦部材又は摩擦相手部材を押して係合状態とする機械的押し部材と、を備えることを特徴とする。
上記の摩擦クラッチにおいて、回転中心軸を軸心として略筒状をなしている周壁部を有し、当該周壁部の径方向外側に摩擦部材が配置されるクラッチハブと、回転中心軸を軸心として、回転中心軸の径方向外側において略筒状をなしている外周壁部と、当該外周壁部の縁から回転中心軸の径方向に延びる径方向部とを有し、当該外周壁部の径方向内側に摩擦相手部材が配置されるクラッチドラムと、を備え、前記クラッチドラムの径方向部と前記油圧ピストン部材との間には、当該油圧ピストン部材が油圧を受ける油圧室が形成されているものとすることができる。
上記の摩擦クラッチにおいて、前記クラッチドラムに設けられ、回転中心軸の軸方向のうち摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる向きとは逆向きに、前記油圧ピストン部材を付勢する付勢部材を備え、前記油圧ピストン部材は、前記油圧室の油圧を受け、前記付勢部材の付勢力に抗して回転中心軸の軸方向に移動して、摩擦部材又は摩擦相手部材を押すものとすることができる。
上記の摩擦クラッチにおいて、摩擦部材と摩擦相手部材との回転速度差が判定閾値以下である場合には、前記機械的押し部材により、摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる係合動作が行われ、摩擦部材と摩擦相手部材との回転速度差が前記判定閾値を超える場合には、前記油圧ピストン部材により、摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる係合動作が行われるものとすることができる。
上記の摩擦クラッチにおいて、前記油圧ピストン部材により係合動作を行われた後、摩擦クラッチの連結状態を維持したまま、前記油圧室の油圧を低下させると共に前記機械的押し部材により摩擦部材又は摩擦相手部材を押して、当該油圧ピストン部材と当該機械的押し部材とを回転中心軸の軸方向に移動させるものとすることができる。
本発明によれば、摩擦クラッチの連結状態を維持する場合には、機械的押し部材により摩擦部材又は摩擦相手部材を押して係合動作を行うことで、油圧ピストン部材に油圧を供給する必要がなく、油圧ピストン部材により係合させる場合に比べて連結状態を維持するのに必要なエネルギを抑制することができる。一方、摩擦部材と摩擦相手部材との間に回転速度差がある場合などにおいては、油圧ピストン部材により係合動作を行うことで、機械的押し部材により係合動作を行う場合に比べて、係合動作を行っている間に摩擦クラッチに振動が生じることを抑制することができる。
実施形態の摩擦クラッチの構造を示す断面図である。 実施形態に係るクラッチ操作システムを示す模式図である。 実施形態に係るクラッチ操作システムにおいて制御装置が実行する摩擦クラッチの制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」と記す)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
まず、本実施形態に係る摩擦クラッチの構造について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る摩擦クラッチの構造を示す断面図である。なお、図1において、摩擦クラッチの断面のうち、発明の要旨に係る一部を示している。
図1に示すように、摩擦クラッチ(friction clutch)10は、回転中心軸C(図に一点鎖線で示す)を軸心として回転する摩擦材である摩擦部材3と、当該摩擦部材3と同一の回転中心軸Cを軸心として回転する摩擦材であり、且つ摩擦部材3が係合する相手の摩擦材(以下、「摩擦相手部材」と記す)4とを有している。摩擦クラッチ10は、摩擦部材3と摩擦相手部材4との間に摩擦力が生じることにより、駆動側の回転部材と被駆動側の回転部材が係合して、これら回転部材の間において機械的動力の伝達がなされる、すなわち「係合状態」となるものである。
なお、本実施形態において、摩擦部材3及び摩擦相手部材4は、回転中心軸を軸心とする円板状のクラッチ板(clutch plate)として構成されている。摩擦クラッチ10は、回転中心軸Cの軸方向に複数のクラッチ板が配列された、いわゆる「多板式」のクラッチとして構成されており、且つ、各クラッチ板が、オイルに浸かるよう構成された、いわゆる「湿式」のクラッチとして構成されている。
摩擦クラッチ10は、回転中心軸Cを軸心とする略円筒状をなしている部分(以下、周壁部と記す)33の径方向外側に摩擦材が配置されるシリンダ状の部材(以下、クラッチハブと記す)30と、クラッチハブ30と同一の回転中心軸Cを軸心とする略円筒状をなしている部分(以下、外周壁部と記す)22の径方向内側に摩擦材が配置されるシリンダ状の部材(以下、クラッチドラムと記す)20とを有している。つまり、摩擦クラッチ10においては、クラッチドラム20及びクラッチハブ30のうち、一方が駆動側の回転部材となり、他方が被駆動側の回転部材となる。
なお、以下の説明において、回転中心軸Cの軸方向のうち、摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させる向き(軸方向内側)を「軸方向係合側」と記して、図に矢印E1,E2で示す。また、回転中心軸Cの軸方向のうち軸方向係合側とは逆向き、すなわち摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させない向き(軸方向外側)を「軸方向解放側」と記して、図に矢印D1,D2で示す。なお、「軸方向係合側」と「軸方向解放側」は、摩擦部材3及び摩擦相手部材4を基準として向きを定義している。そこで、油圧ピストン部材50にとって「軸方向係合側」を図に矢印E1で示し「軸方向解放側」を図に矢印D1で示す。同様に、機械的押し部材60にとって「軸方向係合側」を図に矢印E2で示し「軸方向解放側」を図に矢印D2で示す。
また、本明細書において、摩擦クラッチを作動させず、駆動側の回転部材と被駆動側の回転部材との間における動力伝達が遮断された状態を「解放状態」と記す。一方、クラッチを作動させて、駆動側の回転部材と被駆動側の回転部材が同一の回転速度で一体に回転する状態を「連結状態」と記す。また、駆動側の回転部材と被駆動側の回転部材が係合して、これら回転部材の間においてトルクの伝達がある状態を「係合状態」と記す。つまり摩擦クラッチの「係合状態」には、上述した「連結状態」が含まれる。
クラッチドラム20の外周壁部22の外径は、クラッチハブ30の周壁部33に比べて大きく構成されている。当該外周壁部22の径方向内側には、回転中心軸Cを軸心とする円環状をなしており、回転中心軸Cの軸方向に厚みを有する板状の摩擦材である摩擦相手部材4が、複数配置されている。クラッチドラム20の外周壁部22の径方向内側の面である内壁面25には、「歯すじ」が回転中心軸Cの軸方向に延びるスプライン26が形成されている。摩擦相手部材4は、クラッチドラム20のスプライン26と回転中心軸Cの周方向に係合しており、且つ、外周壁部22に対して回転中心軸Cの軸方向に所定の距離だけ滑動可能に構成されている。
クラッチハブ30の周壁部33の外径は、クラッチドラム20の外周壁部22に比べて小さく構成されている。クラッチハブ30の周壁部33の径方向外側には、回転中心軸Cを中心とする円環状をなし、回転中心軸Cの軸方向に厚みを有する板状の摩擦材である摩擦部材3が、複数配置されている。クラッチハブ30の周壁部33の径方向外側には、「歯すじ(tooth traces)」が回転中心軸Cの軸方向に延びるスプライン38が形成されている。摩擦部材3は、当該スプライン38と回転中心軸Cの周方向に係合しており、且つ、周壁部33に対して回転中心軸Cの軸方向に所定の距離だけ滑動可能に構成されている。
摩擦クラッチ10において、クラッチハブ30に係合する摩擦部材3と、クラッチドラム20に係合する摩擦相手部材4は、回転中心軸Cの軸方向において交互に配置されている。摩擦部材3と、その係合相手である摩擦相手部材4が係合することにより、その係合面には、摩擦力が生じる。これにより、クラッチドラム20及びクラッチハブ30のうち駆動側の回転部材の機械的動力が、被駆動側の回転部材に伝達される。
また、図1に戻り、クラッチドラム20は、外周壁部22のうち軸方向解放側Dの縁21から、回転中心軸Cに向けて、径方向内側に延びている部分(以下、径方向部と記す)40を有している。径方向部40は、回転中心軸Cの中心に穴が空いた略円板状をなしている。径方向部40のうち回転中心軸Cの径方向内側の縁41からは、外周壁部22に対して回転中心軸Cの径方向内側において回転中心軸Cを軸心とする略円筒状をなしている部分(以下、内周壁部と記す)44が延びている。外周壁部22と径方向部40と内周壁部44は、一体に成形されて、クラッチドラム20を構成している。
摩擦クラッチ10は、上述した摩擦相手部材4と摩擦部材3とを係合させるための機構として、油圧を受けて回転中心軸Cの軸方向係合側E1に移動することにより、摩擦相手部材4を回転中心軸Cの軸方向係合側Eに押す部材(以下、油圧ピストン部材と記す)50を有している。油圧ピストン部材50は、回転中心軸Cを軸心とする略円環状をなしており、回転中心軸Cの径方向に延びている部分51と、当該部分51の回転中心軸Cの径方向外側において摩擦相手部材4に向けて回転中心軸Cの軸方向係合側E1に延びており、摩擦相手部材4に当接する部分52とを有している。
加えて、摩擦クラッチ10は、摩擦部材3と摩擦相手部材4が係合しない向き、すなわち軸方向解放側D1に、油圧ピストン部材50を付勢する付勢部材(以下、リターンスプリングと記す)53と、リターンスプリング53をクラッチドラム20の内周壁部44に保持する部材(以下、スプリングリテーナと記す)54とを有している。
回転中心軸Cの軸方向においてクラッチドラム20の径方向部40と油圧ピストン部材50との間には、作動媒体であるオイルが供給されて、油圧ピストン部材50に油圧を作用させるための空間(以下、油圧室と記す)55が形成されている。油圧ピストン部材50のうち回転中心軸Cの径方向外側の縁とクラッチドラム20の外周壁部22との間には、油圧室55にあるオイルを密閉するための部材(以下、外周壁側シール部材と記す)56が設けられている。加えて、油圧ピストン部材50のうち回転中心軸Cの径方向内側の縁とクラッチドラム20の内周壁部44との間にも、油圧室55にオイルを密閉するための部材(以下、内周壁側シール部材と記す)57が設けられている。
クラッチドラム20の内周壁部44には、当該油圧室55にオイル(すなわち油圧)を供給するための貫通孔58が形成されている。当該貫通孔58を介して後述するオイルポンプ70からオイルが供給されることで、油圧室55に油圧が生じる。油圧ピストン部材50は、油圧室55の油圧が所定の値より高い場合、当該油圧を受け、リターンスプリング53の付勢力に抗して回転中心軸Cの軸方向係合側E1に移動することが可能に構成されている。
油圧ピストン部材50は、回転中心軸Cの軸方向係合側E1に移動することにより、複数の摩擦相手部材4のうち対向する摩擦相手部材4を押す。これにより、油圧ピストン部材50は、摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させて、摩擦相手部材4と摩擦部材3との間において回転中心軸Cの周方向に摩擦力を生じさせる。このようにして、油圧ピストン部材50は、クラッチドラム20とクラッチハブ30とを係合させる、つまり摩擦クラッチ10を係合状態にすることができる。摩擦クラッチ10を係合状態にすることにより、クラッチドラム20とクラッチハブ30との間においては、摩擦部材3と摩擦相手部材4とを介して機械的動力の伝達がなされる。
一方、油圧室55の油圧が所定の値より低い場合、油圧ピストン部材50は、リターンスプリング53の付勢力により、回転中心軸Cの軸方向解放側D1に移動する。すると、摩擦相手部材4と摩擦部材3との回転速度差により、摩擦相手部材4と摩擦部材3との間に隙間が生じて、摩擦相手部材と摩擦部材3との間に摩擦力が生じなくなる。クラッチドラム20とクラッチハブ30との間において機械的動力の伝達が遮断される。
さらに、摩擦クラッチ10は、上述した摩擦相手部材36と摩擦部材3とを係合させるための機構として、摩擦部材3及び摩擦相手部材4を挟んで油圧ピストン部材50と対向して設けられており、機械的な力を受けて回転中心軸Cの軸方向係合側E2に移動することにより、摩擦相手部材4を回転中心軸Cの軸方向係合側E2に押す部材(以下、機械的押し部材と記す)60を備えている。機械的押し部材60は、回転中心軸Cを軸心とする略円環状をなしているスリーブであり、回転中心軸Cの軸方向に延びている部分61と、回転中心軸Cの軸方向係合側Eにおいて、摩擦相手部材4と当接する端部62とを有している。
加えて、摩擦クラッチ10には、機械的押し部材60に機械的な力を与えることにより、機械的押し部材60の回転中心軸Cの軸方向の移動を操作する操作部材64(図に二点鎖線で示す)が設けられている。操作部材64は、後述するアクチュエータにより駆動される。機械的押し部材60は、操作部材64からの機械的な力を受けて、回転中心軸Cの軸方向係合側E2に移動することが可能に構成されている。
機械的押し部材60は、回転中心軸Cの軸方向係合側E2に移動することにより、複数の摩擦相手部材4のうち、対向する摩擦相手部材4を押す。これにより、機械的押し部材60は、摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させて、摩擦相手部材4と摩擦部材3との間において回転中心軸Cの周方向に摩擦力を生じさせる。このようにして、機械的押し部材60は、クラッチドラム20とクラッチハブ30とを係合させる、すなわち摩擦クラッチ10を係合状態にすることができる。
一方、機械的押し部材60は、回転中心軸Cの軸方向解放側D2に移動することにより、摩擦相手部材4と摩擦部材3との回転速度差により、摩擦相手部材4と摩擦部材3との間に隙間が生じて、摩擦相手部材と摩擦部材3との間に摩擦力が生じなくなる。これにより、クラッチドラム20とクラッチハブ30との間において機械的動力の伝達が遮断される。
なお、以下の説明において、摩擦クラッチ10が解放状態から係合状態(連結状態を含む)になるまでの動作、すなわち摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させる動作を「係合動作」と記す。これに対して、摩擦クラッチ10が係合状態(連結状態を含む)から解放状態になるまでの動作、すなわち摩擦部材3と摩擦相手部材4との係合を解く動作を「解放動作」と記す。本実施形態の摩擦クラッチ10は、油圧ピストン部材50により係合動作を行うことに加えて、機械的押し部材60により係合動作を行うことも可能となっている。なお、油圧ピストン部材50と機械的押し部材60の双方により係合動作を行うことも可能である。また、係合状態にある摩擦クラッチ10は、油圧ピストン部材50により解放動作を行うことと、機械的押し部材60により解放動作を行うことも可能となっている。
なお、以下の説明において、油圧ピストン部材50により係合動作を行わせることにより摩擦クラッチ10を係合状態(連結状態を含む)にすることを「油圧係合」と記す。これに対して、機械的押し部材60により係合動作を行わせることにより、摩擦クラッチ10を係合状態(連結状態を含む)にすることを「機械係合」と記す。
以上のように構成された摩擦クラッチ10を操作するためのシステム(以下、クラッチ操作システムと記す)について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態のクラッチ操作システムを示す模式図である。
図2に示すように、クラッチ操作システム1は、油圧ピストン部材50を駆動する油圧を供給するオイルポンプ70と、機械的押し部材60に機械的な力を与える操作部材64を駆動するアクチュエータ80とを有している。
オイルポンプ70は、回転する部材等からの機械的動力を受けて作動することにより、油圧を発生させて、摩擦クラッチ10の油圧室55に向けて油圧を供給する。オイルポンプ70は、制御弁(図示せず)等により、油圧室55に供給する油圧を調節する機能を有している。オイルポンプ70が油圧室55に供給する油圧は、制御装置100により制御される。
一方、アクチュエータ80は、例えば、電気駆動のアクチュエータや、空気圧駆動又は油圧駆動のアクチュエータで構成されており、操作部材64を介して機械的押し部材60を駆動する。アクチュエータ80は、操作部材64の操作量を制御することが可能に構成されている。操作部材64の操作量に応じて、機械的押し部材60は、回転中心軸Cの軸方向に移動する。アクチュエータ80による操作部材64の操作量は、制御装置100により制御される。
また、クラッチ操作システム1には、オイルポンプ70とアクチュエータ80とを制御することにより、油圧ピストン部材50と機械的押し部材60とを協調させて制御する制御手段として電子制御装置(以下、単に「制御装置」と記す)100とを有している。制御装置100は、演算処理装置としてCPU、主記憶装置としてのRAM、補助記憶装置としてのROM等(図示せず)を有している。上述した各種の制御対象を制御する制御処理を示したプログラム、及び当該制御処理プログラムにおいて予め設定されている定数(以下、制御定数と記す)は、制御装置100のROMに予め記憶されている。また、上述の制御処理においてRAMに設定される変数を「制御変数」と記す。なお、制御装置100には、例えば、自動車を制御する電子制御装置等がある。
制御装置100は、アクチュエータ80の作動を制御することにより、機械的押し部材60の回転中心軸Cの軸方向の移動、すなわち機械的押し部材60による係合動作と解放動作を制御可能に構成されている。加えて、制御装置100は、オイルポンプ70から油圧室55に供給される油圧を制御することにより、油圧ピストン部材50の回転中心軸の軸方向の移動、すなわち油圧ピストン部材50による係合動作と解放動作を制御可能に構成されている。
次に、クラッチ操作システム1において制御装置100が実行する摩擦クラッチ10の制御と、摩擦クラッチ10の動作について、図2及び図3を用いて説明する。図3は、クラッチ操作システムにおいて制御装置が実行する摩擦クラッチの制御を示すフローチャートである。
図2及び図3に示すように、制御装置100は、まず、ステップS02において各種の制御変数を取得する。取得される制御変数には、摩擦クラッチ10を連結状態にする旨の指令、クラッチドラム20とクラッチハブ30との回転速度差等が含まれる。
そして、ステップS04において、制御装置100は、摩擦クラッチ10を連結状態にする旨の指令(以下、単に「クラッチ連結指令」と記す)があるか否かを判定する。クラッチ連結指令がない場合(S04,No)、ステップS06において、制御装置100は、摩擦クラッチ10を解放状態に制御する。具体的には、制御装置100は、摩擦部材3と摩擦相手部材4が係合しないよう、すなわち摩擦クラッチ10が解放状態となるように、油圧ピストン部材50と機械的押し部材60のうち少なくとも一方による解放動作を行わせる。
一方、クラッチ連結指令がある場合(S04,Yes)、制御装置100は、ステップS08において、クラッチドラム20とクラッチハブ30の回転速度差が、所定の判定閾値以下であるか否かを判定する。当該判定閾値は、摩擦クラッチ10を解放状態から即座に連結状態にする際に、当該摩擦クラッチ10の係合動作に伴うショックが生じないような、クラッチドラム20とクラッチハブ30の回転速度差の上限値に設定されている。なお、当該判定閾値は、予め適合実験等により定められており、制御定数として制御装置100のROMに予め記憶されている。
クラッチドラム20とクラッチハブ30の回転速度差が判定閾値以下である場合(S08,Yes)、制御装置100は、ステップS10において、機械的押し部材60により摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させる係合動作を行わせて、摩擦クラッチ10を係合状態にする「機械係合」を行う。具体的には、制御装置100は、アクチュエータ80を制御し、機械的押し部材60を回転中心軸Cの軸方向係合側Eに移動させる。摩擦クラッチ10は、機械的押し部材60が摩擦相手部材4を回転中心軸Cの軸方向係合側Eに押すことより、摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させて、係合状態(連結状態を含む)となる。このように、クラッチドラム20とクラッチハブ30との間の回転速度差が比較的小さい場合には、機械的押し部材60により摩擦クラッチ10の係合動作を行わせることで、油圧を必要とすることなく、摩擦クラッチ10を即座に連結状態にすることができる。また、摩擦クラッチ10の連結状態をそのまま維持するのに、オイルポンプ70等により油圧を発生させる必要が無く、機械的押し部材60に機械的な力を与えて操作する操作部材64の位置を固定するだけで良い。
一方、クラッチドラム20とクラッチハブ30の回転速度差が判定閾値を超える場合(S08,No)、制御装置100は、ステップS12において、油圧ピストン部材50により摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させる係合動作を行わせて、摩擦クラッチ10を係合状態にする「油圧係合」を行う。具体的には、制御装置100は、オイルポンプ70を制御して、油圧ピストン部材50を回転中心軸Cの軸方向係合側Eに移動させる。摩擦クラッチ10は、油圧ピストン部材50が摩擦相手部材4を回転中心軸Cの軸方向係合側Eに押すことにより、摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させて、係合状態(連結状態を含む)となる。このように、クラッチドラム20とクラッチハブ30との間の回転速度差が比較的大きい場合には、油圧ピストン部材50により係合動作を行わせることで、振動が生じることを抑制しつつ摩擦クラッチ10を係合状態又は連結状態にすることができる。
そして、ステップS14において制御装置100は、摩擦クラッチ10が連結状態となったか否かを判定する。摩擦クラッチ10が連結状態ではない、すなわち摩擦部材3と摩擦相手部材4との間に滑りが生じており、クラッチドラム20とクラッチハブ30との間に回転速度差がある場合(S14,No)には、そのまま油圧ピストン部材50による係合動作を継続して、摩擦クラッチ10を連結状態にする。
一方、摩擦クラッチ10が連結状態となった場合(S14,Yes)すなわちクラッチドラム20とクラッチハブ30との間に回転速度差が無い場合には、制御装置100は、油圧係合から機械係合に移行させる。具体的には、アクチュエータ80を制御して機械的押し部材60が対向する摩擦相手部材4を押すと共に、オイルポンプ70を制御して油圧室55の油圧を低下させる。これにより、油圧ピストン部材50と機械的押し部材60が摩擦部材3と摩擦相手部材4を挟み込んだ状態(すなわち摩擦クラッチ10の連結状態を維持した状態)で、油圧ピストン部材50を軸方向解放側D1に移動させると共に機械的押し部材60を軸方向係合側E2に移動させる。このとき、油圧室55のオイルは、貫通孔58から排出されて、油圧ピストン部材50と機械的押し部材60は、同一の方向(矢印D1,矢印E2参照)に移動する。油圧ピストン部材50がクラッチドラム20の径方向部40に当接した場合など、オイルポンプ70が油圧を発生させる必要がなくなった時点で、油圧係合から機械係合への移行が完了する。
このようにして、制御装置100は、摩擦クラッチ10を、油圧係合により連結状態にした後、当該連結状態を維持したまま油圧係合から機械係合に移行させている。これにより、摩擦クラッチ10の連結状態を維持するために、オイルポンプ70を作動させて油圧室55に油圧を供給する必要がなくなる。摩擦クラッチ10の連結状態をこのまま維持するには、機会係合に移行した後、機械的押し部材60に機械的な力を与えて操作する操作部材64の位置を固定するだけで良い。
以上に説明したように本実施形態の摩擦クラッチ10は、同一の回転中心軸Cを軸心とする摩擦部材3と摩擦相手部材4との間に摩擦力が生じることにより係合状態となるものであって、油圧を受けて回転中心軸Cの軸方向に移動して摩擦部材3又は摩擦相手部材4を押す油圧ピストン部材50と、摩擦部材3及び摩擦相手部材を挟んで油圧ピストン部材50と対向して設けられ、機械的な力を受けて回転中心軸Cの軸方向に移動して摩擦部材3又は摩擦相手部材4を押す機械的押し部材60とを備えるものとした。
摩擦クラッチ10の連結状態を維持する場合には、機械的押し部材60により摩擦部材3又は摩擦相手部材4を押して係合動作を行うことで、油圧ピストン部材50に油圧を供給する必要がなく、油圧ピストン部材50により係合させる場合に比べて連結状態を維持するのに必要なエネルギを抑制することができる。一方、摩擦部材3と摩擦相手部材4との間に回転速度差がある場合などにおいては、機械的押し部材60により係合動作を行うことで、油圧ピストン部材により係合動作を行う場合に比べて、係合動作を行っている間に摩擦クラッチ10に振動が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態の摩擦クラッチ10において、回転中心軸Cを軸心として略筒状をなしている周壁部33を有し、当該周壁部33の径方向外側に摩擦部材3が配置されるクラッチハブ30と、回転中心軸Cを軸心として当該回転中心軸の径方向外側において略筒状をなしている外周壁部22と、当該外周壁部22の縁21から回転中心軸Cの径方向に延びる径方向部40とを有し、当該外周壁部22の径方向内側に摩擦相手部材4が配置されるクラッチドラム20とを備え、クラッチドラム20の径方向部40と油圧ピストン部材50との間には、当該油圧ピストン部材50が油圧を受ける油圧室55が形成されているものとした。油圧室55の油圧を精度良く制御することにより、係合動作を行っている間に生じる振動を抑制することができる。
また、本実施形態の摩擦クラッチ10において、クラッチドラム20に設けられ、回転中心軸Cの軸方向のうち摩擦部材3と摩擦相手部材4とを係合させる向きとは逆向き(すなわち軸方向解放側D1)に、油圧ピストン部材50を付勢する付勢部材としてリターンスプリング53を備え、油圧ピストン部材50は、油圧室55の油圧を受け、リターンスプリング53の付勢力に抗して回転中心軸Cの軸方向に移動して、摩擦部材3又は摩擦相手部材4を押すものとした。油圧室55の油圧を低下させるだけで、係合状態にある摩擦クラッチ10を解放状態にすることができる。
また、本実施形態の摩擦クラッチ10において、摩擦部材3と摩擦相手部材4との回転速度差が判定閾値以下である場合には、機械的押し部材により、当該摩擦部材3と当該摩擦相手部材とを係合させる係合動作が行われ、摩擦部材3と摩擦相手部材4との回転速度差が判定閾値を超える場合には、油圧ピストン部材50により、当該摩擦部材3と当該摩擦相手部材とを係合させる係合動作が行われる。
摩擦部材3と摩擦相手部材4との回転速度差が比較的大きい場合には、油圧ピストン部材50により係合動作を行わせることで、振動が生じることを抑制して、摩擦クラッチ10を係合状態又は連結状態にすることができる。一方、摩擦部材3と摩擦相手部材4との回転速度差が比較的小さい場合には、機械的押し部材60により摩擦クラッチ10の係合動作を行わせることで、油圧を必要とすることなく、摩擦クラッチ10を即座に連結状態にすることができる。また、摩擦クラッチ10の連結状態をそのまま維持するのに、オイルポンプ70等により油圧を発生させる必要が無い。
また、本実施形態の摩擦クラッチ10において、油圧ピストン部材50により係合動作を行われた後、摩擦クラッチ10の連結状態を維持したまま、油圧室55の油圧を低下させると共に機械的押し部材60により摩擦部材3又は摩擦相手部材4を押して、当該油圧ピストン部材50と当該機械的押し部材60とを回転中心軸Cの軸方向に移動させるものとした。摩擦クラッチ10を、油圧ピストン部材50による係合動作により連結状態にした後、当該連結状態を維持するために、油圧を供給する必要がなくなる。
なお、上述した実施形態において、油圧ピストン部材50及び機械的押し部材60は、クラッチドラム20の外周壁部22の径方向内側に配置された摩擦相手部材4を押すものとしたが、油圧ピストン部材50が押す摩擦材は、これに限定されるものではない。油圧ピストン部材50及び機械的押し部材60は、油圧室55の油圧を受けて回転中心軸Cの軸方向係合側Eに移動することにより、摩擦相手部材4と摩擦部材3とを係合させることが可能であれば良く、クラッチハブ30の周壁部33の径方向外側に配置された摩擦部材3を押すものとしても良い。
また、上述した実施形態において、機械的押し部材60に機械的な力を与えて操作する操作部材64は、アクチュエータ80により駆動されるものとしたが、操作部材64を操作する態様は、これに限定されるものではない。例えば、操作部材64は、人間の力により操作されるものとしても良い。
1 クラッチ操作システム
3 摩擦部材(摩擦材、クラッチ板)
4 摩擦相手部材(摩擦材、クラッチ板)
10 摩擦クラッチ
20 クラッチドラム(回転部材)
22 クラッチドラムの外周壁部
30 クラッチハブ(回転部材)
33 クラッチハブの周壁部
40 クラッチドラムの径方向部
44 クラッチドラムの内周壁部
50 油圧ピストン部材
53 リターンスプリング(付勢部材)
55 油圧室
60 機械的押し部材
64 操作部材
70 オイルポンプ
80 アクチュエータ
100 制御装置(制御手段、電子制御装置)
C 回転中心軸
D1,D2 回転中心軸の軸方向解放側
E1,E2 回転中心軸の軸方向係合側

Claims (5)

  1. 同一の回転中心軸を軸心とする摩擦部材と摩擦相手部材との間に摩擦力が生じることにより係合状態となる摩擦クラッチであって、
    油圧を受けて回転中心軸の軸方向に移動して摩擦部材又は摩擦相手部材を押して係合状態とする油圧ピストン部材と、
    摩擦部材及び摩擦相手部材を挟んで前記油圧ピストン部材と対向して設けられ、機械的な力を受けて回転中心軸の軸方向に移動して摩擦部材又は摩擦相手部材を押して係合状態とする機械的押し部材と、
    を備えることを特徴とする摩擦クラッチ。
  2. 請求項1に記載の摩擦クラッチにおいて、
    回転中心軸を軸心として略筒状をなしている周壁部を有し、当該周壁部の径方向外側に摩擦部材が配置されるクラッチハブと、
    回転中心軸を軸心として、回転中心軸の径方向外側において略筒状をなしている外周壁部と、当該外周壁部の縁から回転中心軸の径方向に延びる径方向部とを有し、当該外周壁部の径方向内側に摩擦相手部材が配置されるクラッチドラムと、
    を備え、
    前記クラッチドラムの径方向部と前記油圧ピストン部材との間には、当該油圧ピストン部材が油圧を受ける油圧室が形成されている
    摩擦クラッチ。
  3. 請求項2に記載の摩擦クラッチにおいて、
    前記クラッチドラムに設けられ、回転中心軸の軸方向のうち摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる向きとは逆向きに、前記油圧ピストン部材を付勢する付勢部材を備え、
    前記油圧ピストン部材は、前記油圧室の油圧を受け、前記付勢部材の付勢力に抗して回転中心軸の軸方向に移動して、摩擦部材又は摩擦相手部材を押す
    摩擦クラッチ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の摩擦クラッチにおいて、
    摩擦部材と摩擦相手部材との回転速度差が判定閾値以下である場合には、前記機械的押し部材により、摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる係合動作が行われ、
    摩擦部材と摩擦相手部材との回転速度差が前記判定閾値を超える場合には、前記油圧ピストン部材により、摩擦部材と摩擦相手部材とを係合させる係合動作が行われる
    摩擦クラッチ。
  5. 請求項4に記載の摩擦クラッチにおいて、
    前記油圧ピストン部材により係合動作を行われた後、摩擦クラッチの連結状態を維持したまま、前記油圧ピストン部材が受ける油圧を低下させると共に前記機械的押し部材により摩擦部材又は摩擦相手部材を押して、当該油圧ピストン部材と当該機械的押し部材とを回転中心軸の軸方向に移動させる
    摩擦クラッチ。
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