JP6110269B2 - シリンダヘッドの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッドの加工方法に関する。
従来、内燃機関の吸気ポートにおいて、円錐台状のスロート部と、スロート部と燃焼室の内部とを連通させるようにスロート部の一端に接続され且つ複数の環状の面が形成されたバルブシート部と、を備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−246885号公報
この構成によれば、複数の環状の面において互いに隣接する二つの面の接続角度をそれぞれ同一にすることで、吸気がバルブシート部の周面に沿って流れるようにすることができ、燃焼室の中心軸寄りで吸気の流入量を増加させることができる。しかし、バルブシート部が楕円や長方形の環状に形成されると、複数の環状の面において互いに隣接する二つの面の外径をそれぞれ調整する必要がある。そのため、バルブシート部の内面形状が複雑となり、その結果、バルブシート部の内面形状を加工により形成することが困難となるという課題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、バルブシートの内面形状を容易に加工することができ、且つ、燃焼室の中心軸寄りで吸気の流入量を増加させることができるシリンダヘッド及びシリンダヘッドの加工方法を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1に係るシリンダヘッドの加工方法は、燃焼室(40)に吸気を導入する吸気ポート(44)と、前記吸気ポート(44)の前記燃焼室(40)の側の開口(42)を開閉可能に設けられたバルブ(46)と、前記開口(42)に装着され、且つ、前記吸気を前記燃焼室(40)に流通させる流通孔(51)を形成する環状のバルブシート(50)と、を備え、前記バルブシート(50)の前記流通孔(51)には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)が形成され、且つ、前記二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)の間の境界部分(53a〜53c)のうち前記燃焼室(40)の中心軸(C3)寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面(54)が形成されるシリンダヘッドの加工方法であって、加工刃(60)を前記バルブシート(50)の下端側から挿入し、前記バルブシート(50)に前記二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)を形成する加工を施した後、前記バルブシート(50)に前記二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)を形成する加工を施した後、前記加工刃(60)を前記燃焼室(40)の中心軸(C3)側にずらすことにより、同一の前記加工刃(60)を用いて前記第二の加工面(54)を形成する加工を施すことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、燃焼室の中心軸寄りに臨む円弧状の範囲を加工するだけで、バルブシートの流通孔のうち燃焼室の中心軸寄りの部分の形状を滑らかにすることができる。よって、バルブシートの内面形状を容易に加工することができ、且つ、燃焼室の中心軸寄りで吸気の流入量を増加させることができる。加えて、第一の加工面の加工に用いる加工刃と同一の加工刃を用いて第二の加工面の加工を行うことができるため、専用の加工刃を用いる必要がない。よって、加工工程の短縮及び簡素化を図ることができる。
本発明の第一実施形態におけるエンジンの左側面図である。 上記エンジンのシリンダヘッドの左側面図である。 上記エンジンの吸気ポートにおけるバルブシートの内面形状を示す正面図である。 上記バルブシートの内面形状を示す左側面図である。 図4の要部拡大図である。 上記バルブシートの第二の加工面をバルブシートの下端面に垂直な方向から見た下面図である。 上記バルブシートの内面形状の加工面を説明するための図である。 上記バルブシートの内面形状の加工方法を説明するための図である。 本実施形態の比較例に係るバルブシートの内面形状を示す左側面図である。 (A)、(B)本実施形態の比較例に係る吸気通路の流速分布を示す図である。 (A)、(B)本実施形態に係る吸気通路の流速分布を示す図である。 本実施形態に係るバルブリフトと流量係数との関係を比較例と共に示すグラフである。 第二実施形態に係るバルブシートの内面形状を示す左側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ本実施形態のエンジン10を搭載する車両における向きと同一とする。以下の説明に用いる図中適所には、前方を示す矢印FR、及び上方を示す矢印UPが示されている。
(第一実施形態)
図1に示すエンジン(内燃機関)10は、水冷四ストロークDOHC四バルブ式の直列四気筒エンジンであり、自動二輪車等の鞍乗り型車両の原動機に用いられる。エンジン10において、クランク軸12の回転中心軸線(クランク軸線)C1は、左右方向(車体幅方向)に沿って延びる。クランクケース11の前部上方には、シリンダ13が起立する。クランクケース11の前部内には、クランク軸12が収容される。クランクケース11の後部内には、トランスミッション14が収容される。クランクケース11及びシリンダ13等の本体部品は、アルミ合金製である。シリンダ13内には、鉄製のシリンダスリーブ15が鋳込み等により一体的に鋳込まれる。シリンダ13の起立方向に沿う軸線(シリンダ軸線)C2は、鉛直方向に対して上部が前方に位置するように傾斜する。図中矢印F1はクランク軸12のエンジン運転時の回転方向(正転方向)を示す。
シリンダ13は、クランクケース11の前部上方に取り付けられる(又は一体形成される)シリンダブロック16と、シリンダブロック16の上方に取り付けられるシリンダヘッド17と、シリンダヘッド17の上方に取り付けられるヘッドカバー18と、を有する。シリンダブロック16内には、シリンダ軸線C2に沿う円筒状のシリンダスリーブ15が設けられる。シリンダスリーブ15内には、ピストン25が往復動可能に嵌装される。ピストン25を左右方向で貫通するピストンピン25aには、コネクティングロッド26の小端部27が揺動自在に取り付けられる。コネクティングロッド26の大端部28は、クランク軸12のクランクピン12aに回転自在に取り付けられる。図中符号29は、コネクティングロッド26における小端部27及び大端部28間に渡って延びる柄部を示す。
シリンダヘッド17の後部内には、吸気ポート44が形成される。シリンダヘッド17の前部内には、排気ポート45が形成される。
図1及び図2に示すように、吸気ポート44の燃焼室側開口である吸気弁口42は、吸気バルブ(バルブ)46によって開閉される。排気ポート45の燃焼室側開口である排気弁口43は、排気バルブ47によって開閉される。吸気ポート44のシリンダ外側開口には、吸気系部品であるインレットパイプ20等が接続される。排気ポート45のシリンダ外側開口には、排気系部品である不図示の排気管が接続される。
吸気ポート44及び排気ポート45は、それぞれのシリンダ外側開口からシリンダ中心側に延びた後、シリンダブロック16側に向けて下方に湾曲し、吸気弁口42及び排気弁口43に至る。吸気弁口42は排気弁口43よりも大径であり、シリンダ軸線C2を対称軸にした振り分け位置よりもやや前方にオフセットして配置される。これに伴い、吸気バルブ46及び排気バルブ47もやや前方にオフセットして配置される。
シリンダヘッド17内には、クランク軸12と平行をなして左右に延びる吸気カム軸38a及び排気カム軸38bが配設される。吸気カム軸38aには吸気バルブ46を作動させる吸気カム39aが取り付けられ、排気カム軸38bには排気バルブ47を作動させる排気カム39bが取り付けられる。吸気カム軸38a及び排気カム軸38bの各々は、例えばカムチェーンを介してクランク軸12と同期して連係駆動する。
吸気バルブ46及び排気バルブ47は、それぞれ吸気カム39a及び排気カム39bによって開作動する。吸気バルブ46及び排気バルブ47は、それぞれ吸気弁口42及び排気弁口43に整合する傘状の弁体46a,47aと、各弁体46a,47aからヘッドカバー18側に延びる棒状のステム46b,47bと、を有する。両ステム46b,47bは、図1における側面視でヘッドカバー18側に開くV字状をなすように、シリンダ軸線C2に対して傾斜して配置される。各カム軸38a,38b及び各カム39a,39bは、吸気バルブ46及び排気バルブ47と同様、シリンダ軸線C2に対してやや前方にオフセットして配置される。
各ステム46b,47bの先端部には、それぞれリテーナ46c,47cが取り付けられる。各リテーナ46c,47cとシリンダヘッド17の座面との間には、それぞれバルブスプリング46d,47dが縮設される。これら各バルブスプリング46d,47dのバネ力によって、吸気バルブ46及び排気バルブ47がヘッドカバー18側に付勢され、吸気弁口42及び排気弁口43を閉塞する。一方、各カム軸38a,38bの作動により、各バルブスプリング46d,47dの付勢力に抗して吸気バルブ46及び排気バルブ47を燃焼室40側にストロークさせることで、吸気バルブ46及び排気バルブ47が吸気弁口42及び排気弁口43を開放する。各ステム46b,47bは、それぞれ筒状のバルブガイド46e,47eを介してシリンダヘッド17にストローク可能に保持される。
吸気バルブ46の開弁時にピストン25が下降すると、インレットパイプ20を通じて吸気ポート44内に外気が導入されるとともに、インジェクタ23から燃料が噴射され、これらが混合気となって燃焼室40に導入される。この混合気は、吸気バルブ46の閉弁後にピストン25の上昇により圧縮され、不図示の点火プラグにより点火されて燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気バルブ47の開弁時にピストン25の上昇により燃焼室40から排気ポート45を通じて排出され、不図示の排気管等を介して排気される。
シリンダヘッド17の後部に連結管19を介して接続されるインレットパイプ20には、吸気上流側から順に不図示のスロットル弁、タンブル制御弁65及びインジェクタ23が設けられる。インレットパイプ20の後方には、不図示のエアクリーナが接続される、このエアクリーナを経た外気が、インレットパイプ20を経てエンジン10内に導入される。以下、吸気上流側、吸気下流側を単に上流側、下流側ということがある。
燃焼室40は、シリンダスリーブ15内のピストン25の頂面25bと、シリンダヘッド17におけるピストン25の頂面25bに対向する天井面41と、の間に形成される。
(シリンダヘッド)
図2は、エンジン10のシリンダヘッド17の左側面図である。図3は、エンジン10の吸気ポート44におけるバルブシート50の内面形状を示す正面図である。図4は、バルブシート50の内面形状を示す左側面図である。図5は、図4の要部拡大図である。図6は、バルブシート50の第二の加工面54をバルブシート50の下端面50aに垂直な方向から見た下面図である。
尚、図2、図4及び図5において、矢印INは吸気の流入方向、矢印EXは排気の流出方向を示す。
図2及び図3に示すように、シリンダヘッド17は、燃焼室40に吸気を導入する吸気ポート44と、燃焼室40からの排気を排出する排気ポート45と、吸気ポート44の燃焼室40の側の吸気弁口42を開閉可能に設けられた吸気バルブ46(図1参照)と、排気ポート45の燃焼室40の側の排気弁口43を開閉可能に設けられた排気バルブ47(図1参照)と、吸気弁口42に装着され、且つ、吸気を燃焼室40に流通させる流通孔51を形成する環状のバルブシート50と、を備える。
図2〜図4に示すように、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上(例えば本実施形態では四つ)の環状の第一の加工面52a〜52dが形成され、且つ、四つの環状の第一の加工面52a〜52dの間の境界部分53a〜53cのうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面54が形成される。尚、境界部分53a〜53cは、互いに隣り合う第一の加工面52a〜52dの間の領域及び互いに隣り合う第一の加工面52a〜52dの稜線の両方を含む。
言い換えると、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上(例えば本実施形態では四つ)の環状の第一の加工を施し、且つ、四つの環状の第一の加工を施すことによって生じる稜線(境界部分53a〜53c)のうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む稜線(境界部分53a)の一部に第二の加工を施すことによって形成された複数(例えば本実施形態では五つ)の面52a〜52d,54が形成される。
尚、燃焼室40の中心軸C3は、燃焼室40のピストン25の頂面25b(図1参照)に垂直な軸線である。本実施形態において燃焼室40の中心軸C3は、シリンダ軸線C2(図1参照)と一致する。また、図4において、符号52は四つの第一の加工面52a〜52dを有する第一の加工面群、符号53は三つの境界部分53a〜53cを有する境界部分群である。
第一の加工面52a〜52dの各々は、閉じた環状の面(環状面)である。第二の加工面54は、開いた環状(円弧状)の面(非環状面)である。
以下の説明において、第一の加工面52a〜52dを環状面52a〜52d、第二の加工面54を非環状面54とそれぞれ称することがある。
本実施形態において、バルブシート50の内面形状は、図4に示すように、四つの第一の環状面52a〜52d及び一つの非環状面54を有する。バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って第一の環状面52a、第二の環状面52b、第三の環状面52c及び第四の環状面52dがこの順に形成される。
本実施形態では、バルブシート50の流通孔51に四つの環状の第一の加工を施すことによって三つの稜線(境界部分53a〜53c)が形成される。バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って第一の稜線(第一の境界部分53a)、第二の稜線(第二の境界部分53b)及び第三の稜線(第三の境界部分53c)がこの順に形成される。第一の稜線(第一の境界部分53a)は第一の環状面52aと第二の環状面52bの稜線(境界部分)、第二の稜線(第二の境界部分53b)は第二の環状面52bと第三の環状面52cの稜線(境界部分)、第三の稜線(第三の境界部分53c)は第三の環状面52cと第四の環状面52dの稜線(境界部分)である。
図4に示すように、第一の稜線(第一の境界部分53a)は、第一の稜線(第一の境界部分53a)の燃焼室40の中心軸C3側が第一の稜線(第一の境界部分53a)の燃焼室40の中心軸C3とは反対側よりも吸気上流側に配置されるようにバルブシート50の下端面50aに対して傾斜する。第二の稜線(第二の境界部分53b)及び第三の稜線(第三の境界部分53c)の各々は、バルブシート50の下端面50aと平行である。
非環状面54は、三つの境界部分53a〜53cのうち第一の境界部分53aの燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む一部に第二の加工を施すことによって形成される。
図4及び図5に示すように、バルブシート50の流通孔51の吸気下流側の開口面積S2は、吸気上流側の開口面積S1よりも大きい(S2>S1)。尚、吸気上流側の開口面積S1は第一の環状面52aにおける吸気上流側の開口面積、吸気下流側の開口面積S2は第四の環状面52dにおける吸気下流側の開口面積である。
バルブシート50の周方向に直交する断面で、非環状面54は、バルブシート50の内周側に凸となる曲面に形成される。これにより、第二の加工前に燃焼室40の中心軸C3側において第一の環状面52aと第二の環状面52bの稜線となっていた部分の形状が曲面状となり滑らかになる。
図6に示すように、第二の加工を施すことによって形成された非環状面54は、非環状面54の燃焼室40の中心軸C3に最も近い部分を通り、且つ、流通孔51の中心軸C5を含む面と平行な線C4を基準として線対称な三日月形状である。
尚、線C4は、言い換えると、非環状面54の燃焼室40の中心軸C3に最も近い部分を通り、且つ、非環状面54に沿って流入する吸気の流入方向に平行な線である。
非環状面54は、流通孔51の半周内に形成される。
具体的には、バルブシート50の下端面50aに垂直な方向から見て、流通孔51の中心Cpと非環状面54の周方向の一端とを結ぶ直線L1と、流通孔51の中心Cpと非環状面54の周方向の他端とを結ぶ直線L2と、のなす角度をθとする。尚、バルブシート50の外形形状は円柱状であり、流通孔51の中心Cpはバルブシート50の中心と一致する。
角度θは、30°以上180°未満に設定される。本実施形態において例えば角度θは90°程度である。角度θが30°未満となると、吸気バルブ46のステム46bにより遮られる範囲に重なり、得られる効果が限定的となる。一方、角度θが180°以上となると、加工範囲が広がることにより、加工工程が増えてコスト上昇を招くおそれがある。
本実施形態において非環状面54は、バルブシート50の下端面50aに垂直な方向から見て、三日月形状を有する。
図5に示すように、非環状面54の吸気上流側には上側輪郭線54aが形成されると共に吸気下流側には下側輪郭線54bが形成される。
非環状面54の燃焼室40の中心軸C3に最も近い部分を通り、且つ、流通孔51の中心軸C5を含む面に垂直な方向から見て、上側輪郭線54aが吸気下流側に凸となる曲線状であり、下側輪郭線54bが直線状である。
尚、非環状面54の燃焼室40の中心軸C3に最も近い部分を通り、且つ、流通孔51の中心軸C5を含む面は、言い換えると、線C4と流通孔51の中心軸C5とを含む面である。線C4は、線C4と流通孔51の中心軸C5とを含む面に垂直な方向から見て、非環状面54の曲線の接線と一致する。流通孔51の中心軸C5は、流通孔51の中心Cpを通り且つバルブシート50の高さ方向に平行な線、すなわち、バルブシート50の下端面50aに垂直な軸線である。
上側輪郭線54aは、上側輪郭線54aの燃焼室40の中心軸C3側が上側輪郭線54aの燃焼室40の中心軸C3とは反対側よりも吸気上流側に配置されるようにバルブシート50の下端面50aに対して傾斜する。下側輪郭線54bは、バルブシート50の下端面50aと平行である。
尚、下側輪郭線54bは、線C4と流通孔51の中心軸C5とを含む面に垂直な方向から見て、実質的に直線状であればよい。すなわち、下側輪郭線54bは、線C4と流通孔51の中心軸C5とを含む面に垂直な方向から見て、真っ直ぐな直線状であってもよいし、上側輪郭線54aの曲線の曲率よりも小さい曲率を有する曲線であってもよい。但し、下側輪郭線54bは、線C4と流通孔51の中心軸C5とを含む面に垂直な方向とは異なる方向から見ると、曲線状である。
バルブシート50の流通孔51は、流通孔51の中心軸C5と、流通孔51の中心軸C5を挟んで燃焼室40の中心軸C3とは反対側の端縁と、の間の距離Dtが、第一の稜線(第一の境界部分53a)(図4参照)を基準として吸気上流側に向けて徐々に大きくなるように形成される。言い換えると、バルブシート50の流通孔51は、流通孔51の中心軸C5を挟んで燃焼室40の中心軸C3とは反対側の端縁が第一の稜線(第一の境界部分53a)を基準として吸気下流側から吸気上流側に向けて燃焼室40の中心軸C3から徐々に遠ざかるように形成される。
(シリンダヘッドの加工方法)
次に、図7及び図8を用いて、本実施形態に係るシリンダヘッド17の加工方法を説明する。図7はバルブシート50の内面形状の加工面を説明するための図である。図8はバルブシート50の内面形状の加工方法を説明するための図である。
図7に示すように、バルブシート50の内面形状は、バルブシート50を加工する前の内面(未加工面)50Sに対し、少なくとも二以上(例えば本実施形態では四つ)の第一の加工面を含む第一次加工面CT1を形成し、その後、第二次加工面CT2を形成することにより形成する。
第二次加工面CT2は、第一次加工面CT1を形成することによって生じる稜線(境界部分53a〜53c)のうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む稜線(境界部分53a)の一部に非環状面54(図4参照)を形成すると共に、流通孔51を距離Dt(図5参照)が第一の稜線(第一の境界部分53a)(図4参照)を基準として吸気上流側に向けて徐々に大きくなるように形成することにより形成する。
本実施形態では、図8に示すように、加工刃60をバルブシート50の下端側から挿入し、バルブシート50に四つの環状の第一の加工面52a〜52d(図4参照)を形成する加工(第一の加工)を施した後、第二の加工面54(図4参照)を形成する加工(第二の加工)を施す。
具体的には、バルブシート50に四つの環状の第一の加工面52a〜52d(図4参照)を形成する加工を施した後、加工刃60を燃焼室40の中心軸C3側にずらすことにより、同一の加工刃60を用いて第二の加工面54(図4参照)を形成する加工を施す。
第一の加工においては、加工刃60をバルブシート50の下端側から流通孔51の中心軸C5に沿って所定量進行させ、バルブシート50の吸気下流側の内周面を切削加工する。第二の加工においては、加工刃60を流通孔51の中心軸C5に対して燃焼室40の中心軸C3とは反対側に所定角度α傾斜させた第一の軸C1に沿って所定量進行させ、バルブシート50の吸気上流側の内周面を切削加工すると共に、加工刃60を第一の軸C1に対して燃焼室40の中心軸C3とは反対側に所定角度β傾斜させた第二の軸C2に向けて傾動させ、バルブシート50の内周面に生じた稜線の円弧状の範囲を切削加工する。
尚、第一の軸CL1は、目的とする第一の環状面52a(図4参照)の中心軸である。第二の軸CL2は、第一の軸C1に交差し、且つ、目的とする第二の加工面54(図4参照)を線C4と流通孔51の中心軸C5とを含む面に垂直な方向から見たときの第二の加工面54の曲線の吸気下流側における接線と平行な軸である。
これにより、バルブシート50の流通孔51に、五つの面52a〜52d,54が形成される。
尚、バルブシート50の内面形状の加工は、バルブシート50を吸気ポート44の吸気弁口42に装着した状態、言い換えるとバルブシート50をシリンダヘッド17に圧入した状態で行う。
そのため、バルブシート50の内面形状と吸気ポート44の内面形状を一括して加工することができる。また、バルブシート50と吸気ポート44との接続部分を滑らかに高精度で加工することができる。さらに、バルブシート50の内面形状と吸気ポート44の内面形状を別個に加工する場合に対して、バルブシート50の位置決めが不要となるため、加工工程の短縮及び簡素化を図ることができる。
次に、図9〜図12を用いて、本実施形態に係るシリンダヘッド17(バルブシート50の内面形状)の作用及び効果について、比較例に係るバルブシート1050の内面形状と比較して説明する。
図9は、本実施形態の比較例に係るバルブシート1050の内面形状を示す左側面図である。比較例に係るバルブシート1050は、第二の加工面を備えない構成である。
図9に示すように、比較例に係るバルブシート1050の流通孔1051には、四つの環状面1052a〜1052dが形成され、吸気上流側から吸気下流側に亘って第一の環状面1052a、第二の環状面1052b、第三の環状面1052c及び第四の環状面1052dがこの順に形成される。
比較例では、バルブシート1050の流通孔1051に三つの稜線1053a〜1053cが形成される。バルブシート1050の流通孔1051には、吸気上流側から吸気下流側に亘って第一の稜線1053a、第二の稜線1053b及び第三の稜線1053cがこの順に形成される。第一の稜線1053aは第一の環状面1052aと第二の環状面1052bの稜線、第二の稜線1053bは第二の環状面1052bと第三の環状面1052cの稜線、第三の稜線1053cは第三の環状面1052cと第四の環状面1052dの稜線である。第一の稜線1053a、第二の稜線1053b及び第三の稜線1053cの各々は、バルブシート1050の下端面1050aと平行である。
これに対し、本実施形態では、図4に示したように、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って四つの環状面52a〜52dが形成され、且つ、四つの環状面52a〜52dの間の境界部分53a〜53cのうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に非環状面54が形成される。そのため、比較例と比較して、バルブシート50の流通孔51のうち燃焼室40の中心軸C3寄りの部分の形状が滑らかである。
次に、図10〜図12を用いて、本実施形態に係る実施例及び比較例の各々についてのシミュレーション結果を説明する。
尚、シミュレーションは、数値流体力学(Computational Fluid Dynamics : CFD)による数値解析手法で行った。
図10(A)、(B)は、本実施形態の比較例(以下、比較例と称することがある。)に係る吸気通路の流速分布を示す図である。図11(A)、(B)は、本実施形態の実施例(以下、本実施例と称することがある。)に係る吸気通路の流速分布を示す図である。
尚、図10(A)及び図11(A)はシリンダを吸気バルブのステムの長軸を含む面で切断したときの縦断面図、図10(B)及び図11(B)はシリンダをストローク(上死点と下死点との間の距離)の半分の位置で切断したときの横断面図である。
図10(A)及び図11(A)に示すように、本実施例においては比較例と比較して、流通孔の燃焼室の中心軸寄りの部分PT1で吸気の流速が大きい。また、図10(B)及び図11(B)に示すように、本実施例においては比較例と比較して、燃焼室の排気側の部分PT2で排気の流速が大きい。
図12は、本実施例に係るバルブリフトと流量係数との関係を比較例と共に示すグラフである。尚、バルブリフトは、吸気バルブがカムによって開かれる量である。流量係数は、吸気が単位時間当たりにシリンダ内に流入する流量である。図12において、横軸はバルブリフト[mm]、縦軸は流量係数である。
図12に示すように、比較例においては、流量係数は、バルブリフトが4mmまでは、バルブリフトの増加に比例して増加するが、バルブリフトが4mmを超えると緩やかな傾きで増加する。
本実施例においては、流量係数は、バルブリフトが4mmまでは、バルブリフトの増加に比例して増加する。しかし、バルブリフトが4mmを超えると緩やかな傾きで増加するが、その増加量はバルブリフトが4mmから10mmまでの全範囲において比較例と比較して大きい。
表1は、本実施例に係るバルブリフトと流量係数との関係を比較例との差と共に示す表である。比較例との差Δは、本実施例に係る流量係数をZ1、比較例に係る流量係数をZ2としたとき、Δ=(Z1/Z2−1)×100で表される。
表1におけるバルブリフトと流量係数の各々は、図12の本実施例に係るバルブリフトと流量係数にそれぞれ対応する。
表1に示すように、本実施例に係る流量係数は、バルブリフトが1mmから2mmにおいて、比較例と同じである。一方、バルブリフトが3mmから9mmまでの範囲においては、比較例との差が漸次増加していき、バルブリフトが9mmを超えるあたりから増加量は飽和する。
以上説明したように、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、燃焼室40に吸気を導入する吸気ポート44と、吸気ポート44の燃焼室40の側の吸気弁口42を開閉可能に設けられた吸気バルブ46と、吸気弁口42に装着され、且つ、吸気を燃焼室40に流通させる流通孔51を形成する環状のバルブシート50と、を備え、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上の環状の第一の加工面52a〜52dが形成され、且つ、二以上の環状の第一の加工面52a〜52dの間の境界部分53a〜53cのうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面54がされるものである。
本実施形態に係るシリンダヘッド17の加工方法は、加工刃60をバルブシート50の下端側から挿入し、バルブシート50に二以上の環状の第一の加工面52a〜52dを形成する加工を施した後、第二の加工面54を形成する加工を施すものである。
本実施形態によれば、燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲を加工するだけで、バルブシート50の流通孔51のうち燃焼室40の中心軸C3寄りの部分の形状を滑らかにすることができる。よって、バルブシート50の内面形状を容易に加工することができ、且つ、燃焼室40の中心軸C3寄りで吸気の流入量を増加させることができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、第二の加工面54が第二の加工面54の燃焼室40の中心軸C3に最も近い部分を通り、且つ、流通孔51の中心軸C5を含む面と平行な線C4を基準として線対称な三日月形状であることで、吸気を第二の加工面54の周方向の一端側と他端側とで均等に流通させることができる。そのため、第二の加工面54の周方向の一端側と他端側とで吸気の流れがばらつくことを抑制することができる。よって、燃焼室40に導入される吸気の流れが乱れることを抑制することができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、第二の加工面54が流通孔51の半周内に形成されることで、第二の加工面54の燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む部分における吸気の流入抵抗を小さくすることができる。よって、吸気を燃焼室に流入しやすくすることができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、バルブシート50の周方向に直交する断面で、第二の加工面54がバルブシート50の内周側に凸となる曲面に形成されることで、第二の加工面54に沿って流れる吸気の流速を大きくすることができる。よって、燃焼室40の中心軸C3寄りで燃焼室40への吸気の流入量を増加させることができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、境界部分53aは、境界部分53aの燃焼室40の中心軸C3側が境界部分53aの燃焼室40の中心軸C3とは反対側よりも吸気上流側に配置されるようにバルブシート50の下端面50aに対して傾斜することで、境界部分53aの一部と第二の加工面54の輪郭線とを連続的に且つなだらかに繋ぐことができるため、流通孔51の内面形状を滑らかにすることができる。よって、燃焼室40に導入される吸気の流れが乱れることを抑制することができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、第二の加工面54の吸気上流側には上側輪郭線54aが形成されると共に吸気下流側には下側輪郭線54bが形成され、第二の加工面54の燃焼室40の中心軸C3に最も近い部分を通り、且つ、流通孔51の中心軸C5を含む面に垂直な方向から見て、上側輪郭線54aが吸気下流側に凸となる曲線状であり、且つ、下側輪郭線54bが直線状であることで、第二の加工面54の上側輪郭線54aを通過する吸気を第二の加工面54に沿わせて吸気下流側に向けて拡散させることができる。よって、燃焼室40の中心軸C3寄りで燃焼室40への吸気の流入量を増加させることができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、流通孔51は、流通孔51の中心軸C5と、流通孔51の中心軸C5を挟んで燃焼室40の中心軸C3とは反対側の端縁と、の間の距離Dtが、境界部分53aを基準として吸気上流側に向けて徐々に大きくなるように形成されることで、バルブシート50の流通孔51のうち燃焼室40の中心軸C3とは反対側の部分の面積を大きくすることができる。よって、流通孔51全体として燃焼室40への吸気の流入量を増加させることができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド17の加工方法は、バルブシート50に二以上の環状の第一の加工面52a〜52dを形成する加工を施した後、加工刃60を燃焼室40の中心軸C3側にずらすことにより、同一の加工刃60を用いて第二の加工面54を形成する加工を施すことで、第一の加工面52a〜52dの加工に用いる加工刃と同一の加工刃を用いて第二の加工面54の加工を行うことができるため、専用の加工刃を用いる必要がない。よって、加工工程の短縮及び簡素化を図ることができる。
尚、本実施形態では、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って四つの環状の第一の加工面52a〜52dが形成され、且つ、四つの環状の第一の加工面52a〜52dの間の境界部分53a〜53cのうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面54が形成される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、二つ又は三つの環状の第一の加工面が形成され、且つ、二つ又は三つの環状の第一の加工面の間の境界部分のうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面が形成されていてもよい。すなわち、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上の環状の第一の加工面が形成され、且つ、二以上の環状の第一の加工面の間の境界部分のうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面が形成されていればよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図13を参照して説明する。
第二実施形態は、第一実施形態に対して、第二の加工面54が、加工が施されない曲面54’である点で特に異なる。図13において、第一実施形態と同一構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13は、第二実施形態に係るバルブシート50の内面形状を示す左側面図である。図13は、第一実施形態に係る図4に対応する。
図13に示すように、第二実施形態では、バルブシート50がシリンダヘッド17(図1参照)に嵌装された素材の状態における流通孔51の内周面の一部がそのまま第一実施形態に係る第二の加工面54に置き換えられる場合を説明する。
第二実施形態では、先ず、バルブシート50の下端から加工面52b〜52dを形成するための加工を施す。続いて、加工刃60(図8参照)の角度を異ならせて次の加工面52aを形成するための加工を施す。このとき、隣り合う加工面52a,52bの境界部分には、燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に加工が施されない曲面54’が残存する。曲面54’は、加工面52a,52bに隣接し、且つ、連続して配置される。
以上説明したように、本実施形態に係るシリンダヘッド17は、燃焼室40に吸気を導入する吸気ポート44と、吸気ポート44の燃焼室40の側の吸気弁口42を開閉可能に設けられた吸気バルブ46と、吸気弁口42に装着され、且つ、吸気を燃焼室40に流通させる流通孔51を形成する環状のバルブシート50と、を備え、バルブシート50の流通孔51には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上の環状の第一の加工面52a〜52dが形成され、且つ、二以上の環状の第一の加工面52a〜52dの間の境界部分53a〜53cのうち燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲に加工が施されない曲面54’が残存するものである。
本実施形態によれば、燃焼室40の中心軸C3寄りに臨む円弧状の範囲をバルブシート50がシリンダヘッド17に嵌装された素材の状態における流通孔51の内周面の一部がそのままバルブシート50の流通孔51として利用できるので、加工工程を削減しながらバルブシート50の流通孔51のうち燃焼室40の中心軸C3寄りの部分の形状を滑らかにすることができる。よって、バルブシート50の内面形状を容易に加工することができ、且つ、燃焼室40の中心軸C3寄りで吸気の流入量を増加させることができる。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、OHC式等の種々動弁機構のエンジン、並列又はV型等の複数気筒エンジン、クランク軸を車両前後方向に沿わせた縦置きエンジン等、各種形式のレシプロエンジンに適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
17 シリンダヘッド
40 燃焼室
42 吸気弁口(開口)
44 吸気ポート
46 吸気バルブ(バルブ)
50 バルブシート
50a バルブシートの下端面
51 流通孔
52a〜52d 環状面(第一の加工面)
53a〜53c 境界部分
54 非環状面(第二の加工面)
54’ 加工が施されない曲面
54a 第二の加工面の上側輪郭線
54b 第二の加工面の下側輪郭線
60 加工刃
C3 燃焼室の中心軸
C4 第二の加工面の燃焼室の中心軸に最も近い部分を通り、且つ、流通孔の中心軸を含む面と平行な線
C5 流通孔の中心軸
Dt 流通孔の中心軸と、流通孔の中心軸を挟んで燃焼室の中心とは反対側の端縁、との間の距離

Claims (1)

  1. 燃焼室(40)に吸気を導入する吸気ポート(44)と、
    前記吸気ポート(44)の前記燃焼室(40)の側の開口(42)を開閉可能に設けられたバルブ(46)と、
    前記開口(42)に装着され、且つ、前記吸気を前記燃焼室(40)に流通させる流通孔(51)を形成する環状のバルブシート(50)と、を備え、
    前記バルブシート(50)の前記流通孔(51)には、吸気上流側から吸気下流側に亘って少なくとも二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)が形成され、且つ、前記二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)の間の境界部分(53a〜53c)のうち前記燃焼室(40)の中心軸(C3)寄りに臨む円弧状の範囲に第二の加工面(54)が形成されるシリンダヘッドの加工方法であって、
    加工刃(60)を前記バルブシート(50)の下端側から挿入し、前記バルブシート(50)に前記二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)を形成する加工を施した後、前記バルブシート(50)に前記二以上の環状の第一の加工面(52a〜52d)を形
    成する加工を施した後、前記加工刃(60)を前記燃焼室(40)の中心軸(C3)側に
    ずらすことにより、同一の前記加工刃(60)を用いて前記第二の加工面(54)を形成
    する加工を施すことを特徴とするシリンダヘッドの加工方法。
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