JP6109435B1 - 搬送装置、搬送装置の速度制御方法及び搬送装置の制御プログラム - Google Patents

搬送装置、搬送装置の速度制御方法及び搬送装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

走行経路上に直進区間と旋回区間とを区別するための検出器を設置することなく、直進区間と旋回区間とを区別して左右の車輪を独立して制御可能な搬送装置を得ることを目的として、複数の車輪と、この複数の車輪を駆動するモータと、このモータの回転を検出することで得られた自車の位置情報と予め設定された経路情報とに基づいて、前記複数の車輪の回転を制御する指令を生成し、前記モータへ出力するコントローラとを備え、前記モータは、前記指令に基づいて、前記複数の車輪を駆動する搬送装置とする。

Description

本発明は、操舵機構を有さない搬送装置、搬送装置の速度制御方法及び搬送装置の制御プログラムに関する。
従来、操舵機構を有さない搬送装置は、走行経路上にカーブが存在する場合には走行経路に沿って敷設されたガイドに衝突し、反力により旋回する。そのため、衝撃が発生し、衝撃により搬送対象物品の荷崩れ又は破損を生じるおそれがある。ガイドに衝突せずにスムーズに旋回するためには、左右の車輪を独立して制御する必要がある。
従来技術の一例である特許文献1には、操舵機構を備える代わりに左右各輪の速度差を利用して旋回走行を実現しているが、直進区間と旋回区間とを区別するために走行経路上にはマークセンサをはじめとする検出器が設置され、旋回区間であることを検出し、旋回半径及び輪距に基づく旋回走行制御を行う技術が開示されている。
実開昭63−151012号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、直進区間と旋回区間とを区別するために走行経路上にマークセンサをはじめとする検出器を設置しなければならないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、走行経路上に直進区間と旋回区間とを区別するための検出器を設置することなく、直進区間と旋回区間とを区別して左右の車輪を独立して制御可能な搬送装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、左輪と右輪とを有する搬送装置であって、自車の位置情報及び走行予定の経路情報から、前記左輪及び前記右輪の旋回開始位置と旋回終了位置とを識別して左輪旋回半径及び右輪旋回半径を出力する旋回位置識別装置と、設定速度、前記左輪旋回半径及び前記右輪旋回半径を用いて基準速度を算出する基準速度算出装置と、前記左輪旋回半径、前記右輪旋回半径及び前記基準速度を用いて左輪走行速度及び右輪走行速度を算出する走行速度算出装置と、前記経路情報からカムプロファイルを自動生成するカムプロファイル生成装置と、前記左輪走行速度、前記右輪走行速度及び前記カムプロファイルから、前記左輪への指令である左輪指令速度及び前記右輪への指令である右輪指令速度を各々独立に出力する走行速度出力装置とを備えることを特徴とする。
本発明にかかる搬送装置は、走行経路上に直進区間と旋回区間とを区別するための検出器を設置することなく、直進区間と旋回区間とを区別して左右の車輪を独立して制御することができるという効果を奏する。
実施の形態にかかる搬送装置の一構成例を示す図 図1に示すサーボシステムコントローラと周辺の一構成例を示す図 図1に示す搬送装置の走行経路の一例を示す図 図1に示す搬送装置が地点A,B,C,D,E,Fをこの順に通過して走行する際の左輪位置と、左輪旋回半径と、右輪旋回半径とを示す図 図3に示す走行経路において、左輪を基準としてカムプロファイル生成装置が出力するカムプロファイルの一例を示す図 実施の形態にかかる搬送装置の速度制御方法の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる搬送装置、搬送装置の速度制御方法及び搬送装置の制御プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかる搬送装置200の一構成例を示す図である。図1に示す搬送装置200は、サーボシステムコントローラ100と、動輪である前方左輪60Lと、前方左輪60Lを駆動する左輪サーボモータ61Lと、左輪サーボモータ61Lの位置情報を検出する左輪エンコーダ62Lと、従輪である後方左輪63Lと、動輪である前方右輪60Rと、前方右輪60Rを駆動する右輪サーボモータ61Rと、右輪サーボモータ61Rの位置情報を検出する右輪エンコーダ62Rと、従輪である後方右輪63Rとを備える。左輪エンコーダ62Lは、左輪サーボモータ61Lの位置情報をサーボシステムコントローラ100に出力し、右輪エンコーダ62Rは、右輪サーボモータ61Rの位置情報をサーボシステムコントローラ100に出力する。サーボシステムコントローラ100は、左輪サーボモータ61Lに左輪指令速度を出力し、右輪サーボモータ61Rに右輪指令速度を出力する。
なお、本発明は、図1に示すように前方左輪60L及び前方右輪60Rが動輪である構成に限定されるものではない。前方左輪60L及び前方右輪60Rが従輪であり、後方左輪63L及び後方右輪63Rが動輪であってもよい。又は、前方の両輪及び後方の両輪が動輪であってもよい。
図2は、図1に示すサーボシステムコントローラ100と周辺の一構成例を示す図である。図2に示すサーボシステムコントローラ100は、旋回位置識別装置10と、基準速度算出装置20と、走行速度算出装置30と、カムプロファイル生成装置40と、走行速度出力装置50とを備える。そして、サーボシステムコントローラ100は、左輪サーボモータ61Lに左輪指令速度を出力し、右輪サーボモータ61Rに右輪指令速度を出力する。さらには、左輪サーボモータ61Lの位置情報が左輪エンコーダ62Lから入力され、右輪サーボモータ61Rの位置情報が右輪エンコーダ62Rから入力される。
旋回位置識別装置10は、位置入力部11と、カーブ位置設定部12と、カーブ検出部13とを備える。位置入力部11には、位置情報が入力される。ここで、位置情報は、左輪エンコーダ62L及び右輪エンコーダ62Rから出力される位置情報、又は走行経路に沿って敷設された図示しない外部スケールによって取得される位置情報である。又は、位置情報は、車軸の回転量を検出する外部エンコーダによって取得される位置情報であってもよい。カーブ位置設定部12は、位置入力部11に入力される位置情報及びユーザによってコントローラ150から入力される走行予定の経路情報である旋回開始位置、旋回終了位置、左輪旋回半径及び右輪旋回半径を設定する。カーブ検出部13は、位置入力部11に入力される位置情報と、カーブ位置設定部12にて設定された経路情報とを入力とし、旋回開始位置及び旋回終了位置を識別し、左輪旋回半径及び右輪旋回半径を出力する。すなわち、旋回位置識別装置10は、左輪サーボモータ61L及び右輪サーボモータ61Rの位置情報及び経路情報から旋回開始位置及び旋回終了位置を識別して左輪旋回半径及び右輪旋回半径を出力する。
基準速度算出装置20は、旋回半径入力部21と、設定速度入力部22と、基準速度演算部23とを備える。旋回半径入力部21には、左輪旋回半径及び右輪旋回半径が入力される。設定速度入力部22には、コントローラ150から設定速度が入力される。基準速度演算部23は、設定速度、左輪旋回半径及び右輪旋回半径から最適な基準速度を演算して出力する。すなわち、基準速度算出装置20は、左輪旋回半径、右輪旋回半径及び設定速度から基準速度を算出する。なお、コントローラ150から入力される設定速度は、コントローラの操作者によって設定される。
走行速度算出装置30は、条件入力部31と速度演算部32とを備える。条件入力部31には、条件である左輪旋回半径、右輪旋回半径及び基準速度が入力される。速度演算部32は、条件入力部31に入力された条件である左輪旋回半径、右輪旋回半径及び基準速度から左輪走行速度及び右輪走行速度を演算して出力する。すなわち、走行速度算出装置30は、左輪旋回半径、右輪旋回半径及び基準速度から左輪走行速度及び右輪走行速度を算出して出力する。
カムプロファイル生成装置40は、経路情報設定部41と、速度比演算部42と、カムプロファイル生成部43とを備える。経路情報設定部41は、経路開始位置及び経路終了位置並びにユーザによってコントローラ150から入力される経路情報である旋回開始位置、旋回終了位置、左輪旋回半径及び右輪旋回半径を入力とし、経路情報を設定する。速度比演算部42は、経路情報の左輪旋回半径及び右輪旋回半径から左輪と右輪との速度比を演算する。カムプロファイル生成部43は、経路情報設定部41で設定された経路情報及び速度比演算部42で演算された左輪と右輪との速度比からカムプロファイルを生成する。すなわち、カムプロファイル生成装置40は、経路情報からカムプロファイルを生成する。
走行速度出力装置50は、速度切換部51と、走行速度出力部52とを備える。速度切換部51は、走行速度算出装置30が出力する左輪走行速度及び右輪走行速度、又はカムプロファイル生成装置40が出力するカムプロファイルを入力とし、速度切換位置を識別して出力する。走行速度出力部52は、速度切換位置を入力とし、左輪指令速度及び右輪指令速度を左輪サーボモータ61L及び右輪サーボモータ61Rに出力する。すなわち、走行速度出力装置50は、走行速度算出装置30が出力する左輪走行速度及び右輪走行速度、並びにカムプロファイル生成装置40が出力するカムプロファイルから左輪指令速度及び右輪指令速度を生成し、左輪サーボモータ61Lに左輪指令速度を出力し、右輪サーボモータ61Rに右輪指令速度を出力する。
図3は、図1に示す搬送装置200の走行経路の一例を示す図である。図3に示す走行経路では、搬送装置200は、地点A,B,C,D,E,Fをこの順に通過して走行する。また、ここでは左輪位置を基準とする。
図4は、図1に示す搬送装置200が地点A,B,C,D,E,Fをこの順に通過して走行する際の左輪位置と、左輪旋回半径と、右輪旋回半径とを示す図である。旋回位置識別装置10は、左輪サーボモータ61Lの位置を検出する左輪エンコーダ62L及び右輪エンコーダ62Rが出力する位置情報又は走行経路に沿って敷設された図示しない外部スケールによる位置情報を監視し、累積移動量と経路情報とを照合し、現在走行中の経路が直進区間であるか又は旋回区間であるかを識別する。搬送装置200の現在走行中の経路が旋回区間である場合には、旋回位置識別装置10は、左輪旋回半径及び右輪旋回半径を基準速度算出装置20及び走行速度算出装置30に出力する。
図4において、左輪旋回半径及び右輪旋回半径が共に0である場合には、直進区間を表す。しかしながら、直進区間と旋回区間との判別方法はこれに限定されるものではなく、左輪旋回半径及び右輪旋回半径とは別のパラメータを経路情報に含ませて直進区間と旋回区間とを判別してもよい。左輪サーボモータ61Lにおける累積移動量は、左輪の外形及び左輪サーボモータ61Lと前方左輪60Lとの間の減速比から算出されてもよい。
搬送装置200が地点Aを出発し、地点Aから地点Bを走行する際には、旋回位置識別装置10は、経路情報から現在の走行区間が直進区間であることを識別し、左輪旋回半径=0及び右輪旋回半径=0を基準速度算出装置20及び走行速度算出装置30に出力する。基準速度算出装置20は、入力された左輪旋回半径、右輪旋回半径及び設定速度から基準速度を算出し、算出された基準速度を走行速度算出装置30に出力する。走行速度算出装置30は、左輪旋回半径=0、右輪旋回半径=0及び基準速度から、左輪走行速度及び右輪走行速度を算出する。なお、直進時には基準速度は設定速度と等しく、このときの基準速度は最も大きくなる。走行速度出力装置50は、走行速度算出装置30で算出された左輪走行速度から得られる左輪指令速度を左輪サーボモータ61Lに出力し、右輪走行速度から得られる右輪指令速度を右輪サーボモータ61Rに出力する。
搬送装置200が地点Bで旋回区間に進入し、地点Bから地点Cへ走行する際には、旋回位置識別装置10は、経路情報から現在の走行区間が旋回区間であることを識別し、左輪旋回半径=RlB−C及び右輪旋回半径=RrB−Cを基準速度算出装置20及び走行速度算出装置30に出力する。基準速度算出装置20は、設定速度と、入力された左輪旋回半径=RlB−C及び右輪旋回半径=RrB−Cから基準速度を算出し、算出された基準速度を走行速度算出装置30に出力する。走行速度算出装置30は、左輪旋回半径=RlB−C、右輪旋回半径=RrB−C及び基準速度から左輪走行速度及び右輪走行速度を算出する。走行速度出力装置50は、走行速度算出装置30で算出された左輪走行速度から得られる左輪指令速度を左輪サーボモータ61Lに出力し、右輪走行速度から得られる右輪指令速度を右輪サーボモータ61Rに出力する。
搬送装置200が地点Cで直進区間に進入し、地点Cから地点Dへ走行する際には、旋回位置識別装置10は、経路情報から現在の走行区間が直進区間であることを識別し、左輪旋回半径=0及び右輪旋回半径=0を基準速度算出装置20及び走行速度算出装置30に出力する。直進区間の動作は地点Aから地点Bの走行時と同様であるため説明を省略する。
搬送装置200が地点Dで旋回区間に進入し、地点Dから地点Eへ走行する際には、旋回位置識別装置10は、経路情報から現在の走行区間が旋回区間であることを識別し、左輪旋回半径=RlD−E及び右輪旋回半径=RrD−Eを基準速度算出装置20及び走行速度算出装置30に出力する。旋回区間の動作は地点Bから地点Cの走行時と同様であるため説明を省略する。
搬送装置200が地点Eで直進区間に進入し、地点Eから地点Fへ走行する際には、旋回位置識別装置10は、経路情報から現在の走行区間が直進区間であることを識別し、左輪旋回半径=0及び右輪旋回半径=0を基準速度算出装置20及び走行速度算出装置30に出力する。直進区間の動作は地点Aから地点Bの走行時と同様であるため説明を省略する。
その後、搬送装置200が地点Fから地点Aに走行する場合には、経路情報の旋回開始位置及び旋回終了位置が地点Aから地点Fに走行する場合の逆に動作する。
図5は、図3に示す走行経路において、前方左輪60Lを基準としてカムプロファイル生成装置40が出力するカムプロファイルの一例を示す図である。図5においては、横軸にカム角度をとり、縦軸に車軸位置をとり、地点Aにおける左輪60Lの位置Pをカム角度0°とし、地点Fにおける前方左輪60Lの位置Pをカム角度359°とし、カム角度に対応する右輪位置の運転パターンをカムプロファイルとして生成する。すなわち、この搬送装置200を駆動するカムが、カム角度0°であれば搬送装置200は地点Aに位置し、カム角度359°であれば搬送装置200は地点Fに位置する。図5に示すカムプロファイルは、左輪及び右輪の一方を基準輪として左輪及び右輪の他方との相対位置を示している。
図5に示すカムプロファイルを用いて搬送装置200を制御する場合には、走行速度を逐次算出する必要はなく、カム角度に対する基準速度を入力するのみで、運転パターンに応じて左輪及び右輪が最適な走行速度となるように制御される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる搬送装置は、サーボモータに付随するエンコーダ又は経路に沿って設置された外部スケールの位置情報から、自車位置を推定して既知の経路情報と照合し、左右各輪の速度を独立して制御することにより、経路に沿って走行する。ここで、既知である左輪旋回半径Rと、既知である右輪旋回半径Rと、左輪速度Vと、右輪速度Vとの間には、V:V=R:Rの関係が成立する。従って、左輪速度Vを基準速度Vとすると、V=Vであり、右輪速度VはV=V・(R/R)である。すなわち、走行速度算出装置30は、左輪旋回半径及び右輪旋回半径に応じて左輪走行速度及び右輪走行速度を独立に出力する。
ここで、基準速度Vを一定とすると、搬送装置200が左に旋回するときにはR/R>1であるため、直進区間走行時よりも右輪走行速度Vが上昇する。そのため、左輪走行速度Vと右輪走行速度Vとの平均速度が直進区間走行時よりも上昇し、搬送装置200の速度は直進区間走行時よりも上昇する。
また、基準速度Vを一定とすると、搬送装置200が右に旋回するときにはR/R<1であるため、直進区間走行時よりも右輪走行速度Vが低下する。そのため、左輪走行速度Vと右輪走行速度Vとの平均速度が直進区間よりも低下し、搬送装置200の速度は直進区間走行時よりも低下する。
又は、右輪走行速度Vを基準速度Vとすると、V=Vであり、V=V・(R/R)である。ここで、基準速度Vを一定とすると、搬送装置200が左に旋回するときにはR/R<1であるため、直進区間走行時よりも左輪走行速度Vが低下する。そのため、左輪走行速度Vと右輪走行速度Vとの平均速度が直進区間よりも低下し、搬送装置200の速度は直進区間走行時よりも低下する。
また、基準速度Vを一定とすると、搬送装置200が右に旋回するときにはR/R>1であるため、直進区間走行時よりも左輪走行速度Vが上昇する。そのため、左輪走行速度Vと右輪走行速度Vとの平均速度が直進区間よりも上昇し、搬送装置200の速度は直進区間走行時よりも上昇する。
なお、左右の旋回速度に差異を生じないように、基準速度とする車輪を旋回方向に応じて適宜切り換えてもよい。
また、ここでは、説明を簡単にするため、左輪走行速度と右輪走行速度のいずれか一方を基準速度とする例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではない。左輪走行速度と右輪走行速度との平均速度を基準速度として左輪走行速度及び右輪走行速度を制御してもよい。
また、左輪旋回半径R及び右輪旋回半径Rではなく、左輪旋回半径と右輪旋回半径とのいずれか一方、旋回方向、左輪と右輪との間の距離のように左輪旋回半径R、右輪旋回半径Rに換算可能な別の情報を用いてもよい。また、左輪旋回半径又は右輪旋回半径が0である場合には旋回半径が0である車輪は停止させ、旋回半径が負である場合には、旋回半径が負の車輪を逆回転させることで小回りさせることも可能である。
また、左右各輪を独立に制御するために、搬送装置200は、位置情報から自車の位置を推定し、既知の経路情報と照合して、旋回半径及び旋回方向に応じた左右各輪の走行速度を逐次算出して制御する。
以上説明した本実施の形態にかかる搬送装置200は、旋回半径に応じた走行速度になるように走行速度を自動で加減してもよい。すなわち、直進時の走行速度を最大とし、最小半径旋回時の速度を最小とし、旋回半径が小さいほど減速し、旋回半径が大きいほど加速するように基準速度を加減してもよい。なお、最小半径は、旋回半径=0である。また、旋回半径に応じて走行速度を算出する他に、旋回半径ごとの走行速度に応じて制御してもよい。また、旋回半径の切替地点への到達時までに最適速度への減速を完了するように、予め直進から旋回への状態移行時又は旋回半径の縮小時に、減速を行ってもよい。
また、経路情報から走行経路に沿った速度指令を自動生成及び制御するプログラムも本発明に含まれる。ここで、プログラムには、サーボシステムコントローラの専用命令、制御プログラムに組み込み使用する関数であるファンクションブロック及び電子カム制御により実現するカムプロファイルが含まれる。なお、専用命令は、パラメータの設定のみで特定の機能を実現する命令である。また、ファンクションブロックは、プログラム内で使用する回路ブロックを部品化したものである。
このようなプログラムは、ユーザが予め経路情報を教示すると、教示された経路情報に沿って、速度指令を自動的に算出及び制御する。この速度制御プログラムは、サーボシステムコントローラ上で動作する応用プログラム内より、呼び出し実行される専用命令、ファンクションブロック又はサーボシステムコントローラの電子カム機能で使用されるカムプロファイルにより実現される。
また、本発明に含まれるプログラムは、使用される経路情報から走行経路に沿った基準輪との相対位置を示すカムプロファイルを自動生成してもよい。このようなプログラムでは、既知の経路情報から走行経路に沿った、左右各輪の走行速度を算出するカムプロファイルを自動生成する。速度指令の更新間隔ごとの車輪位置をそれまでの速度と時間との積から推定し、推定位置の旋回半径に応じて車輪位置を算出し、速度指令の更新間隔ごとの車輪位置を時系列順に並べてカムプロファイルとする。カムプロファイルに時系列順に並べられる値は車輪位置を微分した走行速度でもよい。一例として、カムプロファイルを使用したサーボモータの制御では、入力された位置情報をカムプロファイルからカム角度に変換する。このとき、走行経路の始点から終点までの距離をカム角度0°から360°とし、変換したカム角度に対応する位置情報を出力する。なお、ここで出力される情報は位置情報ではなく速度情報であってもよい。
本実施の形態にかかる搬送装置200は、操舵機構を有さないにも関わらず、旋回区間において自動で旋回することが可能であるため、ガイド衝突による衝撃を抑え、搬送装置200における荷崩れ及び破損を抑えることができる。また、搬送装置200によれば走行経路にガイドが不要であるため、走行経路設置時のコストを抑えることができる。
本実施の形態にかかる搬送装置200は、位置情報から自車の位置を推定し、既知の経路情報と照合し、直進区間と旋回区間とを識別する。また、搬送装置200によればマークセンサが不要となり、設置コストを抑えることができる。
また、本実施の形態にかかる搬送装置200は、走行経路に沿ってスムーズに高速旋回が可能であるため、搬送時間を短縮することができる。
また、本実施の形態にかかる搬送装置200は、経路情報をはじめとする必要なパラメータの設定のみで、走行経路に沿った走行制御を実現することができる。そのため、走行制御プログラムの作成工数を削減することができ、プログラミングミスを抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、経路情報に沿った走行制御を行うためのカムプロファイルを誤りなく容易に得ることができ、カムプロファイルを用いて走行制御を行う搬送装置200を容易に実現することができる。
なお、本実施の形態においては搬送装置について説明したが、搬送装置の速度制御方法も本発明に含まれる。図6は、本発明の実施の形態にかかる搬送装置200の速度制御方法の一例を示すフローチャートである。図6では、まず処理をスタートし、自車の位置情報及び走行予定の経路情報から左輪及び右輪の旋回開始位置と旋回終了位置とを識別して左輪旋回半径及び右輪旋回半径を出力し(S11)、設定速度、左輪旋回半径及び右輪旋回半径を用いて基準速度を算出し(S12)、左輪旋回半径、右輪旋回半径及び基準速度を用いて左輪走行速度及び右輪走行速度を算出し(S13)、経路情報からカムプロファイルを自動生成し(S14)、左輪走行速度及び右輪走行速度、又はカムプロファイルから、左輪への指令である左輪指令速度及び右輪への指令である右輪指令速度を各々独立に出力し(S15)、処理をエンドする。また、この速度制御方法をコンピュータに実行させる搬送装置の制御プログラムも本発明に含まれる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 旋回位置識別装置、11 位置入力部、12 カーブ位置設定部、13 カーブ検出部、20 基準速度算出装置、21 旋回半径入力部、22 設定速度入力部、23 基準速度演算部、30 走行速度算出装置、31 条件入力部、32 速度演算部、40 カムプロファイル生成装置、41 経路情報設定部、42 速度比演算部、43 カムプロファイル生成部、50 走行速度出力装置、51 速度切換部、52 走行速度出力部、60L 前方左輪、60R 前方右輪、61L 左輪サーボモータ、61R 右輪サーボモータ、62L 左輪エンコーダ、62R 右輪エンコーダ、63L 後方左輪、63R 後方右輪、100 サーボシステムコントローラ、150 コントローラ、200 搬送装置。

Claims (5)

  1. 左輪と右輪とを有する搬送装置であって、
    自車の位置情報及び走行予定の経路情報から、前記左輪及び前記右輪の旋回開始位置と旋回終了位置とを識別して左輪旋回半径及び右輪旋回半径を出力する旋回位置識別装置と、
    設定速度、前記左輪旋回半径及び前記右輪旋回半径を用いて基準速度を算出する基準速度算出装置と、
    前記左輪旋回半径、前記右輪旋回半径及び前記基準速度を用いて左輪走行速度及び右輪走行速度を算出する走行速度算出装置と、
    前記経路情報からカムプロファイルを自動生成するカムプロファイル生成装置と、
    前記左輪走行速度、前記右輪走行速度及び前記カムプロファイルから、前記左輪への指令である左輪指令速度及び前記右輪への指令である右輪指令速度を各々独立に出力する走行速度出力装置とを備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記走行速度算出装置は、前記左輪旋回半径及び前記右輪旋回半径に応じて前記左輪走行速度及び前記右輪走行速度を独立に出力することを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  3. 前記カムプロファイルは、
    前記左輪又は前記右輪を基準輪として前記左輪及び前記右輪の他方との相対位置を示すことを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  4. 左輪と右輪とを有する搬送装置の速度制御方法であって、
    自車の位置情報及び走行予定の経路情報から前記左輪及び前記右輪の旋回開始位置と旋回終了位置とを識別して左輪旋回半径及び右輪旋回半径を出力するステップと、
    設定速度、前記左輪旋回半径及び前記右輪旋回半径を用いて基準速度を算出するステップと、
    前記左輪旋回半径、前記右輪旋回半径及び前記基準速度を用いて左輪走行速度及び右輪走行速度を算出するステップと、
    前記経路情報からカムプロファイルを自動生成するステップと、
    前記左輪走行速度、前記右輪走行速度及び前記カムプロファイルから、前記左輪への指令である左輪指令速度及び前記右輪への指令である右輪指令速度を各々独立に出力するステップとを含むことを特徴とする搬送装置の速度制御方法。
  5. 請求項に記載の搬送装置の速度制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする搬送装置の制御プログラム。
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