JP6011522B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の操舵を支援する運転支援装置に関する。
従来より、予め設定した目標軌跡に車両を追従させるために、自車両の操舵量を自動的に調整したり、運転者に旋回方向等を案内したりする運転支援装置が知られている。この種の装置として、対象車両に自車両を併走させる走行状態制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、対象車両の走行速度を自車両の目標走行速度に設定するとともに、対象車両のヨーレートを自車両の目標ヨーレートに設定する。なお、「対象車両」には、自車両の前方に設定された扇形状等の併走エリア、又はその併走エリアよりも自車両から遠い位置に設定された接近エリアに存在する他車両が設定される。
特開2011−063189号公報
しかし、自車両の走行車線と対象車両の走行車線とは必ずしも同一であるとは限らない。このため例えば自車両及び対象車両がカーブ区間を走行する際に、自車両のヨーレートが、自車両と異なる車線を走行する対象車両のヨーレートと同一となるように調整されると、自車両の旋回半径が自車走行車線の曲率半径に対してずれる可能性がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、隣接車線を走行する他車両の走行に基づいて自車両の操舵を支援する際にも、自車両の旋回半径と自車走行車線の曲率半径とのずれを抑制することができる運転支援装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する運転支援装置は、自車両のヨーレートを取得する自車両ヨーレート取得部と、自車両と進行方向が同じであって自車両の前方を走行する前方車両のヨーレートを取得する前方車両ヨーレート取得部と、自車両のヨーレート及び前記前方車両のヨーレートの大きさを比較する比較部と、自車両のヨーレート及び前記前方車両のヨーレートの大きさの比較結果に基づき、前記前方車両が、自車走行車線と進行方向が同じ車線であって自車走行車線に隣接する外側隣接車線及び内側隣接車線のうちいずれを走行しているかを判定する判定部と、前記自車走行車線に前方車両がなく、前記外側隣接車線を走行する外側前方車両及び前記内側隣接車線を走行する内側前方車両が存在する場合に、自車両の目標ヨーレートを、前記外側前方車両のヨーレート及び前記内側前方車両のヨーレートの平均値に設定する目標ヨーレート設定部と、自車両のヨーレートを前記目標ヨーレートに近づけるように自車両の操舵を支援する操舵支援部と、を備える。
上記構成によれば、自車両がカーブ区間を走行する際、自車走行車線に前方車両が存在しない場合であっても、外側前方車両及び内側前方車両の両方が存在すれば、それらの車両のヨーレートを平均した値を、自車両の目標ヨーレートとして設定することができる。従って、隣接車線の前方車両の走行に基づいて自車両の操舵を支援する場合であれ、自車両の旋回半径と自車走行車線の曲率半径とのずれの発生が抑制される。
一実施の形態の運転支援装置が適用される車両の概略構成を示すブロック図。 同実施の形態の自車両を基準とする座標系に基づき前方車両のヨーレートを演算する手法を説明する模式図。 同運転支援装置の動作の例を説明するフローチャート。 同運転支援装置の動作のうち、前方車両の分類の手順を説明するフローチャート。 前方車両が分類される車群を説明する模式図。 同運転支援装置の動作のうち、目標ヨーレートの設定の手順を説明するフローチャート。 (a)は自車走行車線の両側の隣接車線に前方車両が存在する状態、(b)は一方の隣接車線に前方車両が存在する状態を示す図。 運転支援装置の変形例による運転支援の態様を説明する模式図。
以下、運転支援装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の運転支援装置10は、車両に搭載されたマイクロコンピュータ等を含んで構成される装置であって、ヨーレートセンサ13、車速センサ14、及び前方車両情報検出部15から各種信号を受信可能に接続されている。
ヨーレートセンサ13は、自車両100の旋回方向への回転角の変化速度であるヨーレートを検出し、運転支援装置10に出力する。車速センサ14は、車速を示す信号を運転支援装置10に出力する。
前方車両情報検出部15は、自車両の進行方向が同じであって自車両前方の車両(前方車両)の有無、及び前方車両との相対距離、及び前方車両の速度を検出するための公知のセンサであって、本実施の形態では、レーダセンサ16、及び車載カメラ17を含む。レーダセンサ16は、予め設定されたサンプリング間隔で、電波を自車両前方に対して所定の走査方向に走査させながら送信し、物体に反射した反射波を受信する。車載カメラ17は、CCD(Charge Coupled Device)等から構成され、自車両の前方を撮影した画像データを運転支援装置10に出力する。
運転支援装置10は、前方車両の有無、前方車両との相対距離及び相対方向を演算し、目標ヨーレートを設定する認識処理部11と、自車両を自動操舵制御する追従走行制御部12とを備える。認識処理部11は、前方車両ヨーレート取得部、比較部、判定部、及び目標ヨーレート設定部に相当し、追従走行制御部12は、操舵支援部に相当する。
認識処理部11は、車載カメラ17から入力した画像データに対して前方車両を個別に認識するための画像処理を行って、前方車両の台数を識別する。前方車両の台数を検出すると、画像処理で識別した前方車両に対し、前方車両識別番号mを付与する(m=1,2・・・)。また認識処理部11は、レーダセンサ16から入力した信号に基づいて、前方車両(m)毎に、前方車両との相対距離及び相対方向を算出する。
また認識処理部11は、算出した前方車両との相対距離及び相対方向に基づき、前方車両(m)の位置An(m)を同定する。なお、添え字の「n」は、演算回数を表す。前方車両の位置An(m)は、自車両の位置を原点とするx−y座標系を用いて、2次元座標(An_x,An_y)のように表される。さらに、前方車両の位置An(m)の変化量を時間で微分して自車両の速度Sn_vを加算すること等により、前方車両(m)の速度An_v(m)を、x成分、y成分毎に(An_vx,An_vy)のように算出する。なお、この前方車両の速度は、前方車両毎に算出される。また、前方車両の位置や速度等の変数を、前方車両毎に区別しないで説明する際は、添え字(m)を省略して説明する。
さらに認識処理部11は、連続した異なる演算回数(n−1)、(n)で算出した前方車両の速度An−1_v、An_vを用いて、当該前方車両のヨーレートAn_yawを算出する。
図2を参照して、前方車両の速度からヨーレートを算出する手法の一例について説明する。まず演算回数(n−1)から(n)までの間に前方車両101が旋回した角度である旋回角度An_θを、式(1)に従って、前方車両の速度(An−1_vx,An−1_vy)、(An_vx,An_vy)の内積から算出する。

An_θ=cos-1{(An−1_v)・(An_v)/|An−1_v||An_v|}…(1)

なお、この段階で旋回半径が「0」である場合には、前方車両101のヨーレートAn_yawを「0」とする。
また式(2)に示すように、演算回数(n−1)から(n)までの速度の変化量を、式(1)に従って算出した旋回角度An_θで除算して、演算回数(n−1)から(n)までの間の旋回半径An_Rを算出する。

An_R={(An_v)−(An−1_v)}/An_θ・・・(2)

さらに演算回数(n)における旋回半径An_Rと前方車両速度An_vから、前方車両のヨーレートAn_yawを算出する。

An_yaw=An_v/An_R・・・(3)

認識処理部11は、各前方車両(m)毎に、ヨーレートAn_yaw(1),An_yaw(2)・・・An_yaw(m)を算出する。算出したヨーレートAn_yaw(m)は、追従走行制御部12に出力する。
追従走行制御部12は、認識処理部11から入力したヨーレートAn_yawに基づき、自車両の目標ヨーレートTarget_yawを決定する。
図1に示すように、追従走行制御部12は、通信線30を介して、動力制御部20、ステアリング制御部21、及び制動制御部22に接続されている。動力制御部20は、自車両の動力源を制御する。エンジンを動力源とする場合にはエンジンを制御し、モータを動力源として搭載している場合にはモータを制御する。ステアリング制御部21は、運転支援装置10からの要求に基づき、ステアリングアクチュエータ23を駆動する。また制動制御部22は、運転支援装置10からの要求に基づき、ブレーキアクチュエータ24を駆動して、車輪に制動力を付与する。なお、制動制御部22は、操舵支援が行われている間、ブレーキストロークセンサ25からの検出信号に基づき、ブレーキペダルが操作されたことを検知した場合にも、車輪に制動力を付与する。
また認識処理部11は、自動操舵制御モードを開始するための操作部18が操作された際に、当該操作部18から支援開始信号を入力する。さらに追従走行制御部12は、支援が開始されると、支援の開始等をドライバーに報知するための報知部19に出力する。報知部19は、ランプやディスプレイ等の表示部、又は音を出力するスピーカ等から構成される。
次に図3〜図7を参照して、本実施の形態の動作について説明する。自車両の操舵を支援する運転支援は、操作部18から支援開始信号を入力した際に開始される。
図3に示すように、運転支援装置10の認識処理部11は、支援が開始されると、演算回数nをインクリメントして「1」とする(ステップS1)。なお、演算回数nは、初期値は「0」に設定されている。また、認識処理部11は、前方車両情報検出部15から検出信号を入力して、前方車両検出処理を行う(ステップS2)。本実施の形態では、車載カメラ17から入力した画像データに対する画像処理、レーダセンサ16から入力した検出信号に基づく前方車両の相対距離及び相対方向の演算を行う。
認識処理部11は、前方車両検出処理の結果に基づき、前方車両が検出されたか否かを判断する(ステップS3)。前方車両が検出されない場合には(ステップS3:NO)、目標ヨーレートTarget_yawの設定処理に進む(ステップS8)。前方車両が検出された場合には(ステップS3:YES)、前方車両の検出台数Mを算出する(ステップS4)。本実施の形態では、上述したように車載カメラ17から入力した画像データに対して公知の画像処理を施すことによって検出台数Mを算出する。
検出台数Mを算出すると、各前方車両に対応させた相対距離及び相対方向のデータに対して、最大値がMとなる前方車両識別番号mを付与する(ステップS5)。
また認識処理部11は、前方車両(m)毎に、前方車両(m)の速度An_v(m)を算出し、この速度An_v(m)を用いて、上述した手法で前方車両のヨーレートAn_yaw(m)を算出する(ステップS6)。
全ての前方車両のヨーレートAn_yaw(m)を算出すると、それらのヨーレートAn_yaw(m)を用いて、検出した前方車両の分類の処理を行う(ステップS7)。
図4及び図5に従って、その前方車両の分類処理について説明する。
図5に示すように、この処理では、前方車両101のうち、自車走行車線110を走行する前方車両101をα車群とする。また、自車走行車線110と進行方向が同じ車線であって、自車走行車線110に隣接し旋回外側にある外側車線111を走行する前方車両101をβ車群とする。また、自車走行車線110と進行方向が同じ車線であって、自車走行車線110に隣接し旋回内側にある内側車線112を走行する前方車両をγ車群とする。
図4に示すように、まず認識処理部11は、当該処理に用いられる変数を初期化する(ステップS20)。本実施の形態では、認識処理部11は、当該処理で用いられる前方車両識別番号m、α車群のカウント台数i、β車群のカウント台数j、及びγ車群のカウント台数kを、それぞれ「0」に初期化する。
次に、認識処理部11は、前方車両識別番号mをインクリメントして「m=1」とする(ステップS21)。また、ヨーレートセンサ13から自車両のヨーレートSn_yawを取得するとともに、ステップS6で算出した前方車両のヨーレートのうち、前方車両識別番号mが「1」に相当する前方車両のヨーレートAn_yaw(m)を取得する(ステップS22)。
また認識処理部11は、前方車両識別番号mの前方車両について、自車両の旋回半径と当該前方車両の旋回半径の差分である旋回半径差分ΔRn(m)を算出する(ステップS23)。このとき、自車両の速度Sn_vを自車両のヨーレートSn_yawで除算して自車両の旋回半径Sn_Rを算出するとともに、前方車両の速度An_v(m)をヨーレートAn_yaw(m)で除算して前方車両(m)の旋回半径An_R(m)を算出する。さらに自車両の旋回半径Sn_Rと、前方車両の旋回半径An_R(m)との差分の絶対値を、旋回半径差分ΔRn(m)とする。
そして認識処理部11は、旋回半径差分ΔRn(m)が、自車走行車線の幅である車線幅Wの半分未満であるか否かを判断する(ステップS24)。車線幅Wに関する情報は、例えば図示しないナビゲーションシステムやサーバ等から取得してもよいし、ナビゲーションシステムやサーバ等から道路種別情報を取得し、道路種別毎の規定に基づき道路幅を判断してもよい。また車載カメラ17から入力した画像データに対し車線を区画する白線を認識する画像処理を行って車線幅Wを検出してもよい。
認識処理部11が、ステップS24において、旋回半径差分ΔRn(m)が車線幅Wの半分未満であると判断すると(ステップS24:YES)、前方車両101が自車両100と同じ車線を走行している可能性が高い。このため、前方車両(m)を自車走行車線を走行するα車群と判定して、α車群のカウント台数iをインクリメントする(ステップS25)。さらに認識処理部11は、前方車両のヨーレートAn_yaw(m)を、算出したα車群のヨーレートCi_yaw(m)とする(ステップS26)。なお、自車両及び前方車両が道路の直線区間を走行している場合には、全ての前方車両はα車群に分類される。
またステップS24において、旋回半径差分ΔRn(m)が車線幅Wの半分以上であると判断すると(ステップS24:NO)、自車両のヨーレートSn_yawから前方車両(m)のヨーレートAn_yaw(m)を減算して、ヨーレート差分Δyaw_n(m)を算出する(ステップS28)。
次に認識処理部11は、ヨーレート差分Δyaw_n(m)が0を超えるか否か、即ち正の値であるか否かを判断する(ステップS29)。ヨーレート差分Δyaw_n(m)が0を超える、即ち前方車両(m)のヨーレートAn_yaw(m)が相対的に小さい場合には(ステップS29:YES)、前方車両(m)を、自車走行車線の外側車線を走行するβ車群に属する車両と判定して、β車群のカウント台数jをインクリメントする(ステップS30)。また認識処理部11は、前方車両のヨーレートAn_yaw(m)を、算出したβ車群のヨーレートLj_yaw(m)とする(ステップS31)。
ヨーレート差分Δyaw_n(m)が負の値であるとき、即ち前方車両(m)のヨーレートAn_yaw(m)が相対的に大きい場合には(ステップS29:NO)、前方車両(1)を、自車走行車線の内側車線を走行するγ車群に属する車両と判定して、γ車群のカウント台数kをインクリメントする(ステップS32)。また認識処理部11は、前方車両のヨーレートAn_yaw(m)を、算出したγ車群のヨーレートRk_yaw(m)とする(ステップS33)。
このように前方車両識別番号mの前方車両をα車群、β車群、及びγ車群のいずれか一つに分類すると、認識処理部11は、前方車両識別番号mが、前方車両の検出台数Mに到達したか否かを判断する(ステップS27)。前方車両識別番号mが「1」である場合には、前方車両の検出台数M未満であると判断して(ステップS27:NO)、ステップS21に戻る。そして、前方車両識別番号「1」を「2」にインクリメントして、次は前方車両(2)を対象として、車群への分類を行う。
そして検出した全ての前方車両を各車群に分類し、前方車両識別番号mが検出台数Mに到達すると(ステップS27:YES)、前方車両の分類処理を終了する。
図3に示すように、前方車両の分類の処理を終了すると、認識処理部11は、目標ヨーレートの設定を行う(ステップS8)。
図6を参照してこの目標ヨーレートの設定の処理について説明する。ここでは演算回数nが「1」回目である時について説明する。
認識処理部11は、前方車両の分類で演算したα車群のカウント台数iが0台を超えるか否か、即ち1台以上であるか否かを判断する(ステップS41)。カウント台数iが0台を超える場合には(ステップS41:YES)、全てのα車群の前方車両と自車両との相対距離Lを取得する(ステップS42)。また、認識処理部11は、各相対距離Lのうち、自車両から最も小さい相対距離Lの位置にある前方車両(m)を特定し(ステップ43)、自車両100を追従させる対象となる追従車両Tmを、その特定された前方車両とする(ステップS44)。そして自車両の目標ヨーレートTarget_yawを、その特定された前方車両のヨーレートCi_yaw(m)とする(ステップS45)。即ち、α車群の前方車両が存在する場合には、自車両に最も近い前方車両のヨーレートCi_yawを目標ヨーレートTarget_yawとする。
またステップS41において、α車群のカウント台数iが「0」であると判断すると(ステップS41:NO)、認識処理部11は、β車群のカウント台数jが「0」を超え、且つγ車群のカウント台数kが「0」を超えるか否かを判断する(ステップS46)。
カウント台数j,kの両方が「0」を超える場合、即ちβ車群の前方車両及びγ車群の前方車両の両方が存在する場合(ステップS46:YES)、追従車両を設定せずに、β車群の前方車両のヨーレート及びγ車群の前方車両のヨーレートを用いて目標ヨーレートTarget_yawを設定する。
このとき認識処理部11は、β車群に含まれる全ての前方車両のヨーレートLj_yawの算術平均である平均値Aver_Lを算出するとともに(ステップS47)、γ車群に含まれる全ての前方車両のヨーレートの算術平均である平均値Aver_Rを算出する(ステップS48)。なお、各車群に含まれる前方車両が1台である場合には、その前方車両のヨーレートを平均値とする。
そして認識処理部11は、β車群の平均値Aver_L、及びγ車群の平均値Aver_Rの算術平均である平均値Aver(L,R)を算出する。そして自車両の目標ヨーレートTarget_yawを、平均値Aver(L,R)とする(ステップ49)。
一方、カウント台数j,kの少なくとも一方が「0」である場合(ステップS46:NO)、自車両のヨーレートSn_yaw及び速度Sn_vを取得する(ステップS50)。また、それらのヨーレートSn_yaw及び速度Sn_vに基づき旋回半径Sn_Rを算出することによって、旋回半径が一定の目標旋回軌跡を演算する(ステップS51)。また認識処理部11は、演算した目標旋回軌跡に合わせて目標ヨーレートTarget_yawを設定する(ステップ52)。
このように目標ヨーレートTarget_yawが設定すると、認識処理部11は、当該処理を終了し、設定した目標ヨーレートTarget_yawを追従走行制御部12に出力する。
図3に示すように、追従走行制御部12は、認識処理部11から入力した目標ヨーレートTarget_yawに基づき自車両の自動操舵制御を行う(ステップS9)。追従走行制御部12は、目標ヨーレートTarget_yawをステアリング制御部21に出力して、ステアリングアクチュエータ23を駆動するとともに、動力制御部20を介して動力源を駆動する。さらに追従走行制御部12は、実際のヨーレートと目標ヨーレートTarget_yawとの比較等を通じて、減速の必要があると判断すると、制動制御部22に制動要求を出力する。
演算回数nが「1」回目の処理を終了すると、支援を終了するか否かを判断する(ステップS10)。支援を終了する条件は、例えば操作部18のオフ操作等である。支援を終了すると判断すると(ステップS10:YES)、演算回数等の変数を初期化して、支援を終了する。認識処理部11が支援を終了しないと判断すると(ステップS10:NO)、ステップS1に戻り、演算回数をインクリメントして、上述したように演算回数が「2」回目の処理を行う。このように支援が終了するまで、上述した処理を繰り返す。
次に図7を参照して、上記処理によって得られる作用について説明する。図7(a)に示すように、例えば前方車両が3台存在し、β車群に含まれる車両が2台、車群に含まれる車両が1台存在する場合、β車群に含まれる車両のヨーレートLj_yaw(m)の平均した値と、γ車群の車両のヨーレートRk_yaw(m)との平均値が、目標ヨーレートTarget_yawとして設定される。β車群の前方車両のヨーレートは、外側車線111の曲率半径に沿った値であり、γ車群の前方車両のヨーレートは、内側車線112の曲率半径に沿った値である。このため目標ヨーレートTarget_yawは、それらの曲率半径の間である、自車走行車線の曲率半径に沿った値となる。このため自車両の旋回半径と自車走行車線の曲率半径とのずれが抑制される。またβ車群の車両が複数である場合、又はγ車群の車両が複数である場合には、各車群毎に車両のヨーレートの平均値を算出するので、自車両の旋回半径と自車走行車線との曲率半径のずれを、より抑制することができる。
一方、図7(b)に示すように、β車群に含まれる車両のみが存在し、γ車群に含まれる車両が存在しない場合には、上記した平均値Aver(L,R)が算出できないため、隣接車線を走行する前方車両のヨーレートは用いない。このため自車両の旋回半径と自車走行車線とのずれを極力抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる運転支援装置によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)自車両が道路のカーブ区間を走行する際、自車走行車線に前方車両が存在しない場合であっても、隣接車線を走行する外側前方車両及び内側前方車両の両方が存在すれば、外側前方車両のヨーレート及び内側前方車両のヨーレートを平均した値を、自車両の目標ヨーレートとして設定することができる。従って、隣接車線の他車両の走行に基づいて自車両の操舵を支援する場合であれ、自車両の旋回半径と自車走行車線の曲率半径とのずれの発生が抑制される。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・認識処理部11は、画像処理によって前方車両の台数を認識するとしたが、レーダセンサからの検出信号の受信パターンから前方車両の台数を認識してもよい。
・支援の開始等をドライバーに報知するための報知部19は、ドライバーの支援が開始されたか否かを認識することができれば、省略することも可能である。
・上記したステップS47、ステップS48では、各車群の車両のヨーレートの算術平均ではなく、中央値又は最頻値を算出してもよい。
・上記実施形態では、設定された目標ヨーレートに基づき自動操舵を行うことにより自車両の操舵を支援したが、設定された目標ヨーレートに基づき、操舵量を案内してもよい。例えば図8に示すように、車両のフロントガラス等に設けられた報知部としてのヘッドアップディスプレイ50に、目標ヨーレートに基づく目標軌跡51と、現時点での自車両のヨーレート及び速度に基づく予測軌跡52とを表示してもよい。この態様では、ドライバーは、予測軌跡52を目標軌跡51に一致させるように操舵を行えばよい。また、操作量の表示は、メータ内のディスプレイに表示してもよい。
・上記実施形態では、前方車両情報検出部として、レーダセンサ及び車載カメラを用いたが、車車間通信を行う通信部、又は路車間通信を行う通信部を用いてもよい。これらの通信部は、前方車両、又は前方車両に関する情報を発信する発信装置から、前方車両の位置、車速、ヨーレート等を取得することができるので、自車両で前方車両のヨーレート等を演算する必要がない。
・上記実施形態では、β車群及びγ車群に車両が存在する際に、β車群に含まれる車両のヨーレートの平均値と、γ車群に含まれる車両のヨーレートの平均値とを平均した値を目標ヨーレートとした。これ以外に、β車群の車両のうち最も自車両に近い車両のヨーレートと、γ車群の車両のうち最も自車両に近い車両のヨーレートとを平均した値を、目標ヨーレートとしてもよい。この場合には、自車両に近い車両のヨーレートを用いることで、道路の進行方向に沿った曲率半径の変化による、自車両の旋回半径と自車走行車線の曲率半径のずれを抑制することができる。
・上記実施形態では、運転支援装置10は、マイクロコンピュータ等を含んで構成されるとしたが、ASIC(特定用途集積回路)等でもよい。
10…運転支援装置、11…前方車両ヨーレート取得部、比較部、判定部、及び目標ヨーレート設定部としての認識処理部、12…操舵支援部としての追従走行制御部、13…ヨーレートセンサ、14…車速センサ、15…前方車両情報検出部、16…レーダセンサ、17…車載カメラ、18…操作部、19…報知部、20…動力制御部、21…ステアリング制御部、22…制動制御部、23…ステアリングアクチュエータ、24…ブレーキアクチュエータ、25…ブレーキストロークセンサ。

Claims (1)

  1. 自車両のヨーレートを取得する自車両ヨーレート取得部と、
    自車両と進行方向が同じであって自車両の前方を走行する前方車両のヨーレートを取得する前方車両ヨーレート取得部と、
    自車両のヨーレート及び前記前方車両のヨーレートの大きさを比較する比較部と、
    自車両のヨーレート及び前記前方車両のヨーレートの大きさの比較結果に基づき、前記前方車両が、自車走行車線と進行方向が同じ車線であって自車走行車線に隣接する外側隣接車線及び内側隣接車線のうちいずれを走行しているかを判定する判定部と、
    前記自車走行車線に前方車両がなく、前記外側隣接車線を走行する外側前方車両及び前記内側隣接車線を走行する内側前方車両が存在する場合に、自車両の目標ヨーレートを、前記外側前方車両のヨーレート及び前記内側前方車両のヨーレートの平均値に設定する目標ヨーレート設定部と、
    自車両のヨーレートを前記目標ヨーレートに近づけるように自車両の操舵を支援する操舵支援部と、を備える運転支援装置。
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