JP6109219B2 - 仮設足場 - Google Patents

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Description

本発明は、仮設足場に係り、特に、支柱の間に梁枠体が配置されており、仮設足場を建物に繋ぐための繋ぎ部材が梁枠体に締結されることで構成される仮設足場に関する。
住宅等の建物の建築時や建築後のメンテナンス時において、室外側から施工作業を行うために建築足場が仮設される。かかる仮設足場は、一般に、所定の間隔で立設された支柱と梁部材とを縦横に組み合わせ、梁部材の上に足場板を配置することで構築される。
一例を挙げて具体的に説明すると、特許文献1に開示された仮設足場は、支柱と、支柱間に配置された梁枠体と、梁枠体によって支えられる足場板とによって構成されている。梁枠体は、上下方向に並ぶ梁部材(上梁材及び下梁材)によって構成される。また、特許文献1に係る梁枠体は、長手方向に複数に分割された分割梁枠を相互に連結されてなるものである。以上のように構成された特許文献1の仮設足場については、その設置作業時、梁枠体を分割梁枠毎に分割し、各分割梁枠を施工現場(換言すると、仮設足場の設置場所)に搬入することになる。これにより、搬入資材のサイズがより小さくなるので、例えば建物と当該建物に隣接する構造物との間で施工作業を行う場合に当該施工現場のスペースが比較的狭くなっても、仮設足場を適切に設置することが可能となる。
特開2014−101659号公報
ところで、上記の仮設足場は、繋ぎ部材によって建物の壁に繋がれることがある。かかる繋ぎ部材は、建物の壁から仮設足場に向かって延出し、その先端部にて仮設足場の一部に締結される。ここで、特許文献1に開示された仮設足場のように梁枠体を備えたものについては、梁枠体が備える上梁材及び下梁材のうち、下梁材に繋ぎ部材の締結部が締結されるのが一般的である(例えば図2の(A)参照)。これは、上梁材に繋ぎ部材の締結部を締結しようとすると、上梁材上に保持される足場板に締結部が干渉する場合があるためである。
ただし、作業効率等の観点から、下梁材ではなく上梁材に繋ぎ部材の締結部を締結することが望ましい状況も考え得る。また、上梁材に繋ぎ部材の締結部を締結する場合には、それによって仮設足場に悪影響が及んでしまうのを回避する必要がある。そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、仮設足場に悪影響が及ぶのを抑えつつ、仮設足場の梁枠体の上梁材に繋ぎ部材の締結部を締結することが可能な仮設足場を提供することにある。
前記課題は、本発明の仮設足場によれば、建物の施工作業を行うために用いられる仮設足場であって、間隔を空けて配置された支柱と、支柱の間に配置された梁枠体と、該梁枠体上に保持される足場板と、前記仮設足場を前記建物に繋ぐための繋ぎ部材と、を備え、前記梁枠体は、上部にて前記足場板を保持すると共に前記支柱と交差する方向に延出している上梁材と、該上梁材の下方に位置しており前記支柱と交差する方向に延出している下梁材と、前記上梁材と前記下梁材とを連結する連結材と、を有し、前記繋ぎ部材は、前記仮設足場を前記建物に繋ぐ際に前記足場板と前記上梁材との間に入り込んだ状態で前記上梁材に締結される締結部を有し、前記上梁材及び前記下梁材のそれぞれの延出方向端部が前記支柱に連結されていることにより解決される。
以上のように構成された本発明の仮設足場では、繋ぎ部材の締結部が足場板と上梁材との間に入り込んだ状態で当該上梁材に締結されることになっている。一方、足場板と上梁材との間に締結部が入り込むスペースを確保するためには、上梁材の配置位置を下げることになる。これにより、本発明の仮設足場においては、繋ぎ部材の締結部を下梁材に締結する場合と比較して、上梁材と下梁材との間隔がより短くなる。一方、足場板を介して梁枠体に入力される荷重は、梁枠体を経由して支柱へ伝達される。この際、上梁材と下梁材との間隔が短くなるほど、上記の荷重に対する梁枠体の強度が低下してしまう。これに対し、本発明の仮設足場では、上梁材及び下梁材のそれぞれの延出方向端部が支柱に連結されている。これにより、上記の荷重は、上梁材及び下梁材に分散された上で支柱へ伝達されるようになる。このように荷重を上梁材及び下梁材のそれぞれに分散させることで、上梁材と下梁材との間隔が短くなって梁枠体の強度が低下したとしても、足場板上の荷物やヒトを適切に支えることが可能となる。
また、上記の仮設足場は、前記建物と該建物に隣接する構造物との間に配置された状態で用いられると好適である。
以上の構成であれば、本発明の仮設足場の効果がより有効に発揮されることになる。具体的に説明すると、建物とこれに隣接する構造物との間に十分な作業スペースが確保されない場合がある。かかる場合において仮設足場を設置する際、繋ぎ部材の締結部を梁枠体中の梁部材に締結する作業を効率よく行う上で、当該締結部を上梁材に締結させるのが望ましい状況が考えられ得る。こうした状況下で本発明の仮設足場を利用すれば、締結部を上梁材に締結し、さらに足場板上の荷物やヒトを適切に支えることが可能となる。
また、上記の仮設足場において、前記締結部は、前記上梁材を挟み込むことで前記上梁材に締結されるクランプであり、前記上梁材の上部には、前記足場板を保持するために上方に突出した突出部が設けられており、該突出部は、前記クランプのうち、前記足場板と前記上梁材との間に入り込んだ部分を越える位置まで突出していると更に好適である。
以上の構成であれば、足場板と上梁材との間において、繋ぎ部材の締結部であるクランプが入り込むスペースをより容易に確保することが可能となる。これにより、上記のクランプを上梁材に対してスムーズに締結することが可能となる。
また、上記の仮設足場において、前記梁枠体は、前記支柱と交差する方向において中央部に位置する中央梁枠と、前記支柱と交差する方向において端部に位置する端部梁枠と、を有し、前記中央梁枠及び前記端部梁枠の各々は、前記上梁材と前記下梁材と前記連結材とを有し、前記端部梁枠が有する前記上梁材及び前記下梁材の各々の延出方向端部のうち、前記中央梁枠とは反対側に位置する端部が前記支柱に連結されていると尚好適である。
以上の構成であれば、梁枠体が中央梁枠と端部梁枠とに分かれているため、仮設足場の設置時には中央梁枠と端部梁枠に分けて搬入することが可能となり、搬入作業がより容易となる。なお、上述の効果は、仮設足場の設置スペースが比較的狭くなった場合には、特に有効となる。
また、上記の仮設足場において、前記上梁材及び前記下梁材のそれぞれの前記延出方向端部は、前記支柱に向かって直線状に延出していると益々好適である。
以上の構成であれば、足場板を介して梁枠体に入力される荷重を支柱へ伝達させるための構造をよりシンプルにすることが可能となる。これにより、上記荷重をスムーズに支柱へ伝達させることが可能となる。
本発明の仮設足場によれば、仮設足場の梁枠体の上梁材に繋ぎ部材の締結部を締結することが可能となる。これにより、繋ぎ部材の配置位置に関する自由度が高まるようになる。また、本発明の仮設足場によれば、足場板を介して梁枠体に入力される荷重が上梁材及び下梁材に分散された上で支柱へ伝達されるようになる。これにより、梁枠体の上梁材に締結部を締結させたとしても、足場板上の荷物やヒトを適切に支えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る仮設足場の正面図である。 本発明の一実施形態に係る梁枠体の正面図である。 本発明の一実施形態に係る梁枠体に足場板を載せた状態を示す斜視図である。 図4の(A)は、本発明の一実施形態に係る梁枠体と繋ぎ部材との位置関係を示す図であり、(B)は、比較例に係る梁枠体と繋ぎ部材との位置関係を示す図である。 端部梁枠のうち、支柱により近い側の端部を示す図である。 比較例に係る梁枠体の正面図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る仮設足場について図1乃至6を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る仮設足場の正面図である。図2は、本実施形態に係る梁枠体の正面図である。図3は、本実施形態に係る梁枠体に足場板を載せた状態を示す斜視図である。図4の(A)は、本実施形態に係る梁枠体と繋ぎ部材との位置関係を示す図であり、図1のA−A断面を模式的に示した図となっている。図4の(B)は、比較例に係る梁枠体と繋ぎ部材との位置関係を示す図であり、図4の(A)と対応する図となっている。図5は、後述する端部梁枠のうち、支柱により近い側の端部を示す図である。図6は、比較例に係る梁枠体の正面図であり、図2と対応した図となっている。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態に係る仮設足場1は、建物の施工作業(例えば、建設作業やメンテナンス作業)を室外側から行うために用いられ、特に、建物とこれに隣接する構造物(以下、隣接構造物)との間隔が比較的に小さい狭小地において用いられる。すなわち、本実施形態に係る仮設足場1は、建物と隣接構造物との間に配置された状態で用いられる狭小地用足場である。
本実施形態の仮設足場1は、図1に示すように、間隔を空けて配置される支柱2と、支柱2の間に配置される梁枠体3と、梁枠体3によって支えられる足場板6と、を構成要素としている。支柱2は、鋼製の丸パイプ状体からなり、地面に対して垂直に立設されている。そして、支柱2は、梁枠体3の側端部と係合することで梁枠体3を支えている。
梁枠体3は、トラス構造をなすように梁部材を組み立てることで構成されたものである。本実施形態に係る梁枠体3は、その全長方向(支柱2と交差する方向)に三分割されており、全長方向の両端部に位置する端部梁枠4と、全長方向の中央部で端部梁枠4に挟まれる中央梁枠5と、を備えている。このように本実施形態に係る梁枠体3が中央梁枠5と端部梁枠4とに分かれているので、仮設足場1の設置時には中央梁枠5と端部梁枠4に分けて搬入することになる。このように梁枠体3を搬送する際、より小さなサイズの梁枠に分割された状態で搬送することになるため、搬入作業がより容易となる。かかる効果は、本実施形態のように狭小地にて仮設足場1を設置する場合に特に有効となる。なお、梁枠体3については、本実施形態のように複数の梁枠に分割されている場合に限定されず、分割不能な単一の構造体によって構成されていてもよい。
端部梁枠4は、端部梁枠体41を主要構成要素としている。端部梁枠体41は、上梁材42と下梁材43と架橋部材44とによって構成されている。上梁材42は、鋼製の丸パイプからなり、支柱2に対して直交する方向(すなわち、水平方向)に延出している。下梁材43は、鋼製の丸パイプからなり、上梁材42の下方に位置し、且つ、上梁材42に平行に延出している。架橋部材44は、連結材に相当し、筋交状の鋼材からなり、上梁材42と下梁材43とを架橋して連結する。
また、図2及び図3に示すように、上梁材42の上部には足場板ホルダー36が上梁材42の延出方向において一定間隔毎に設けられている。この足場板ホルダー36は、突出部に相当し、足場板6を保持するために上方に突出しており、上梁材42の上部に溶接にて固定されている。また、足場板ホルダー36は、図3に示すように、略コの字状をなしており、上方に突出した平板部と、平板部の両端から更に上方に突出した側壁部と、を有する。そして、同図に示すように、足場板6を足場板ホルダー36の側壁部の間に差し込んで平板部上に載せることで、足場板6が上梁材42上に保持されるようになる。
なお、本実施形態では、図3に示すように、足場板ホルダー36が水平面上において上梁材42の延出方向に対して直交する方向の一方側に偏った状態で上梁材42に固定されている。これは、梁枠体3及び梁枠体3の延長上にある支柱2を施工対象である建物の外壁Wから離して作業空間を確保することにより、作業性を高めるためである。
また、図2に示すように、上梁材42の延出方向一端部(中央梁枠5とは反対側に位置する端部)は、支柱2に向かって直線状に延出しており、その端位置(支柱2と対向する側の端位置)には係止片45が設けられている。この係止片45は、端部梁枠4を支柱2に連結するために上梁材42に設けられた部分であり、下方を向かって延出している。そして、支柱2に取り付けられた略筒状の係止ホルダー21内に係止片45の下端部が挿入されることで、係止片45が係止ホルダー21に係止されるようになる。このようにすることで上梁材42の延出方向一端部が支柱2と連結されるようになる。
また、図2に示すように、下梁材43の延出方向一端部(中央梁枠5とは反対側に位置する端部)は、最寄りの支柱2に向かって直線状に延出しており、その端位置(支柱2と対向する側の端位置)には接合部47が設けられている。この接合部47は、端部梁枠4を支柱2に連結するために下梁材43に設けられた部分であり、支柱2の外周面に沿うように湾曲している。そして、接合部47の支柱2との対向面が支柱2の外周面の一部分に当接することで接合部47が支柱2に接合されるようになる。このようにすることで下梁材43の延出方向一端部が支柱2と連結されるようになる。
また、図2に示すように、上梁材42及び下梁材43のそれぞれの長手方向他端部(中央梁枠5と同じ側に位置する端部)には矩形状の板体46が設けられている。この板体46は、端部梁枠4を中央梁枠5に連結するための部材であり、上梁材42及び下梁材43に対して略垂直に取り付けられている。
中央梁枠5は、中央梁枠体51を主要構成要素としている。中央梁枠体51は、上梁材52と下梁材53と架橋部材54とによって構成されており、これらの各々の構成は、端部梁枠体41の上梁材42、下梁材43及び架橋部材44と略同様の構成となっている。一方、上梁材52及び下梁材53の延出方向両端部には矩形状の板体56が設けられている。この板体56は、中央梁枠5を端部梁枠4に連結するための部材であり、上梁材52及び下梁材53に対して略垂直に取り付けられている。そして、図2及び3に示すように、端部梁枠4の板体46と中央梁枠5の板体56とは、互いに接合された状態で不図示のボルト・ナットによって互いに締結される。これにより、中央梁枠5の両端に一対の端部梁枠4が固定されて梁枠体3が構成される。
ところで、本実施形態に係る仮設足場1は、壁繋ぎ部材100を備えている。この壁繋ぎ部材100は、仮設足場1を施工対象である建物と繋ぐための繋ぎ部材に相当する。壁繋ぎ部材100は、図4の(A)及び(B)に示すように施工対象である建物の外壁Wと、隣接構造物の外壁AWとの間に配置される。
また、壁繋ぎ部材100は、公知の壁繋ぎ部材と同様の構成であり、アンカー101と本体金具102とクランプ103とを有する。アンカー101は、略直方体状の金属片からなり、ビス等によって外壁Wに固定されている。また、アンカー101には不図示のネジ孔が形成されている。本体金具102は、長尺な棒状部材からなり、仮設足場1に向かって延出するようにセットされる。本体金具102の長手方向一端部には不図示のネジ部が形成されたおり、アンカー101のネジ孔に螺合している。クランプ103は、本体金具102の長手方向他端部に取り付けられたパイプクランプ型の締結部であり、締結対象となる部位を挟み込むことで当該部位に締結される。
そして、アンカー101が外壁Wに固定された状態でクランプ103が仮設足場1の一部分に締結されることで、仮設足場1が壁繋ぎ部材100によって施工対象である建物の外壁W(厳密には、壁間の目地周辺に位置する部分)に繋がれるようになる。
また、本実施形態では、図4の(A)や図5に示すように、クランプ103が端部梁枠4の上梁材42に締結されることになっている。より厳密に説明すると、上梁材42のうち、その延出方向において足場板ホルダー36の間に位置する部位にクランプ103が締結される。つまり、本実施形態において壁繋ぎ部材100により仮設足場1を建物の外壁Wに繋ぐ際には、図5に示すように、クランプ103が足場板6と上梁材42との間に入り込んだ状態で上梁材42に締結されることになる。
そして、本実施形態では、クランプ103が上梁材42に締結される際に足場板6と干渉するのを回避するため、上梁材42を幾分下方に下げた位置に配置している。図4の(A)及び(B)を対比しながらより詳しく説明すると、仮にクランプ103を下梁材43に締結させる場合には、上梁材42と足場板6との間に余分なスペースを確保する必要がないので、図4の(B)に示すように上梁材42がより上方の位置、具体的には、足場板6が位置する高さよりも若干下がった位置に配置されるようになる。
これに対して、本実施形態では、上梁材42と足場板6との間にクランプ103が入り込むだけのスペースを確保する必要がある。一方、足場板6の載置面(上面)の高さ(図4の(A)、(B)において記号FLにて示す)についてはクランプ103の締結位置を問わず一定の高さに設定される。このため、クランプ103を上梁材42に締結する場合には、図4の(A)に示すように、上梁材42を図4の(B)に示す位置よりも幾分下方にずらした位置に配置することになる。
なお、図4の(A)及び(B)を対比すると分かるように、上梁材42の位置を下方にずらすと、その分、足場板ホルダー36(厳密には、足場板ホルダー36の平板部)の突出量が増加することになる。換言すると、図5に示すように、クランプ103のうち、足場板6と上梁材42との間に入り込んだ部分を上下方向において越える位置まで足場板ホルダー36が突出している。このような構成を採用することにより、足場板6と上梁材42との間においてクランプ103が入り込むスペースをより容易に確保することが可能となる。換言すると、クランプ103を上梁材42にスムーズに締結することが可能となる。
以上までに説明したように、本実施形態では、クランプ103を上梁材42に締結することが可能である。これにより、クランプ103の締結位置(すなわち、壁繋ぎ部材100の配置位置)に関する自由度が高まるようになる。
一方、上梁材42の配置位置を下方に下げると、図4の(A)及び(B)を対比すると分かるように、上梁材42と下梁材43との間隔(上下方向の間隔)がより小さくなる。そして、上梁材42と下梁材43との間隔が短くなるほど、入力荷重(足場板6を介して梁枠体3に入力される荷重)に対する梁枠体3の強度が低下してしまう。
これに対し、本実施形態に係る仮設足場1では、上梁材42及び下梁材43のそれぞれの延出方向一端部が支柱2に連結されている。このため、上記の入力荷重は、上梁材42及び下梁材43に分散され、その上で支柱2へ伝達されるようになる。上記の内容について図5及び6を対比しながら説明すると、梁枠体3を有する従来型の仮設足場1は、図6に示すように、端部梁枠4の下梁材43の延出方向一端部が支柱2まで達していない。すなわち、端部梁枠4のうち、中央梁枠5とは反対側に位置する端部では、下梁材43が上方に屈曲して上梁材42の直下で上梁材42に沿った構造となっている。かかる構成において入力荷重が梁枠体3に入力されると、その入力荷重すべてが上梁材42にのみを経由して支柱2へ伝達されるようになる。
これに対して本実施形態では、図5に示すように、上梁材42及び下梁材43のそれぞれの延出方向一端部が支柱2に連結されている。このため、入力荷重は、上梁材42及び下梁材43を経由して支柱2へ伝達されるようになる。すなわち、入力荷重の伝達経路が上梁材42を経由する経路と、上梁材42を経由してから更に下梁材43を経由する経路とに分かれる。これにより、上記の入力荷重は、分散された形で支柱2へ伝達されるようになる。以上の効果により、本実施形態では、上梁材42の位置を下げたために上梁材42と下梁材43との間隔が短くなったとしても、足場板6上の荷物やヒトを適切に支えることが可能となる。
以上までに説明してきたように、本実施形態に係る仮設足場1であれば、壁繋ぎ部材100のクランプ103を上梁材42に締結する構成を採用する上で、当該構成によって仮設足場1の性能(特に、足場板6から入力される荷重に対する強度)に悪影響が及ぶのを回避することが可能となる。
1 仮設足場
2 支柱
3 梁枠体
4 端部梁枠
5 中央梁枠
6 足場板
21 係止ホルダー
36 足場板ホルダー(突出部)
41 端部梁枠体
42,52 上梁材
43,53 下梁材
44,54 架橋部材(連結材)
45 係止片
46,56 板体
47 接合部
51 中央梁枠体
100 壁繋ぎ部材
101 アンカー
102 本体金具
103 クランプ(締結部)
W,AW 外壁

Claims (5)

  1. 建物の施工作業を行うために用いられる仮設足場であって、
    間隔を空けて配置された支柱と、支柱の間に配置された梁枠体と、該梁枠体上に保持される足場板と、前記仮設足場を前記建物に繋ぐための繋ぎ部材と、を備え、
    前記梁枠体は、上部にて前記足場板を保持すると共に前記支柱と交差する方向に延出している上梁材と、該上梁材の下方に位置しており前記支柱と交差する方向に延出している下梁材と、前記上梁材と前記下梁材とを連結する連結材と、を有し、
    前記繋ぎ部材は、前記仮設足場を前記建物に繋ぐ際に前記足場板と前記上梁材との間に入り込んだ状態で前記上梁材に締結される締結部を有し、
    前記上梁材及び前記下梁材のそれぞれの延出方向端部が前記支柱に連結されていることを特徴とする仮設足場。
  2. 前記建物と該建物に隣接する構造物との間に配置された状態で用いられることを特徴とする請求項1に記載の仮設足場。
  3. 前記締結部は、前記上梁材を挟み込むことで前記上梁材に締結されるクランプであり、
    前記上梁材の上部には、前記足場板を保持するために上方に突出した突出部が設けられており、
    該突出部は、前記クランプのうち、前記足場板と前記上梁材との間に入り込んだ部分を越える位置まで突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設足場。
  4. 前記梁枠体は、前記支柱と交差する方向において中央部に位置する中央梁枠と、前記支柱と交差する方向において端部に位置する端部梁枠と、を有し、
    前記中央梁枠及び前記端部梁枠の各々は、前記上梁材と前記下梁材と前記連結材とを有し、
    前記端部梁枠が有する前記上梁材及び前記下梁材の各々の延出方向端部のうち、前記中央梁枠とは反対側に位置する端部が前記支柱に連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の仮設足場。
  5. 前記上梁材及び前記下梁材のそれぞれの前記延出方向端部は、前記支柱に向かって直線状に延出していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の仮設足場。
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