JP6107730B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマを用い、鋼材等の導電性を有する被加工材料の表面に被膜を形成するための成膜装置に関するものである。
従来より、プラズマを用い、鋼材等の導電性を有する被加工材料の表面に被膜を形成するための成膜装置に関し種々提案されている。
例えば、上述した被加工材料の表面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)成膜処理する技術が特許文献1(特開2004−47207号公報)等により知られている。
この特許文献1に開示された技術では、プラズマ生成装置がマイクロ波導入口である石英窓を通して処理容器内の被加工材料に向けマイクロ波を供給することにより、石英窓の端面にあるマイクロ波導入面の周辺領域にプラズマが生成される。続いて、マイクロ波の供給中に、プラズマ生成装置が被加工材料へ負のバイアス電圧を印加する。この結果、被加工材料の表面に沿ってシース層が生成され、生成されたシース層は被加工材料の表面に沿って、即ち、表面から外側に向かって拡大する。また同時に、供給されたマイクロ波は、このシース層に沿って高エネルギ密度の表面波として伝播し、プラズマが伸長する。この結果、原料ガスが表面波によってプラズマ励起されて高密度プラズマとなり、被加工材料の表面はDLC成膜処理される。
特開2004−47207号公報
しかしながら、前記した特許文献1に開示された技術では、マイクロ波を処理容器に導入する石英窓から突出するように被加工材料が配置されている。よって、被加工材料が石英窓に近接して配置されているため、成膜時に被加工材料からスパッタされたスパッタ粒子が石英窓に付着し、堆積してしまう。そして、石英窓に付着した膜は、例えば、プラズマにより帯電して、アーキングが発生する原因となる。その結果、プラズマ放電が不安定になり、被加工材料の表面に形成された皮膜の膜特性が不均一になる可能性がある。この膜特性の不均一化を低減するためには、例えば、石英窓を頻繁に交換することが必要となり、生産性が低下するという問題がある。
本発明は前記従来技術における問題点を解消するためになされたものであり、成膜装置内においてマイクロ波供給部から被加工材料に至るマイクロ波の進行経路において、スパッタ粒子が付着しにくい状態でマイクロ波供給窓を配置することを可能とし、もってマイクロ波供給窓の汚染を軽減することが可能な成膜装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る成膜装置は、導電性を有する被加工材料を少なくとも含み、前記被加工材料へマイクロ波を供給する導波管から突設された同軸導波管に沿う方向へ、前記被加工材料が収容される処理容器の内側に向かって突出する中心導体の処理表面に沿ってプラズマを生成させるためのマイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、前記被加工材料の処理表面に沿うシース層を拡大させる負のバイアス電圧を前記被加工材料に印加する負電圧印加部と、前記被加工材料の処理表面に沿う第1方向に突出形成された形状であって、前記第1方向と交差する方向に設けられ、前記中心導体または前記中心導体と電気的に接続された導電体で被覆される端面と、前記端面と接続し、前記端面と交差する方向に延びる側面に第1マイクロ波透過部とが設けられた突出部とを備え、前記マイクロ波供給部により供給されるマイクロ波を拡大された前記シース層へ伝播させるマイクロ波供給窓と、前記第1マイクロ波透過部及び前記中心導体の少なくとも一部を囲む位置に、前記第1マイクロ波透過部及び前記中心導体との間に所定間隔を開けて設けられる側面電極と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る成膜装置は、請求項1の成膜装置において、前記側面電極は、アースされており、前記マイクロ波供給窓のうち、前記突出部の前記側面の前記第1方向における基端部側の一部、及び前記一部から前記第1方向と交差する方向に延出された面前記側面電極と導通された導電体により被覆され、前記第1マイクロ波透過部は、前記突出部の前記側面のうち、前記導電体により被覆されていない部分に設けられることを特徴とする。
請求項3に係る成膜装置は、請求項1の成膜装置において、前記マイクロ波供給窓には、前記第1マイクロ波透過部と交差する方向に延長された第2マイクロ波透過部を備え、前記第1マイクロ波透過部の前記第1方向の長さは、前記第2マイクロ波透過部の前記交差する方向の長さより長いことを特徴とする。
請求項4に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかの成膜装置において、前記中心導体は、前記同軸導波管に沿う方向に前記マイクロ波供給窓から突出し、前記被加工材料と、前記被加工材料を保持する保持具とを含み、前記側面電極は、その内周面と前記中心導体との間隔、および前記内周面と前記第1マイクロ波透過部の外周面との間隔のうち、少なくともいずれかの間隔を変化させる形状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る成膜装置は、請求項4の成膜装置において、前記側面電極の内周面には、前記同軸導波管に沿う方向に前記マイクロ波供給窓から突出する前記中心導体の外周面と、前記第1マイクロ波透過部とに対向して段差が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る成膜装置では、マイクロ波供給窓の被加工材料の処理表面に沿う第1方向に突出形成された突出部は、この第1方向と交差する方向に設けられた端面が、中心導体または中心導体と電気的に接続された導電体で被覆され、前記端面と接続し、前記端面と交差する方向に延びる側面に第1マイクロ波透過部が設けられている。これにより、マイクロ波供給窓のうち、第1マイクロ波透過部は、突出部の上端面と交差する方向に延びる側面に設けられているため、マイクロ波が透過する領域が堆積物で埋まりにくく、第1マイクロ波透過部にて膜が堆積されることを防止することができる。この結果、より安定してマイクロ波を被加工材料に供給させることができる。
請求項2に係る成膜装置では、マイクロ波供給窓のうち、突出部の側面の第1方向における基端部側の一部、及び該一部から第1方向と交差する方向に延出された面アースされた側面電極と導通された導電体により被覆されている。第1マイクロ波透過部は、突出部の側面のうち、導電体により被覆されていない部分に設けられている。この第1マイクロ波透過部においても、スパッタ粒子が堆積する場合がある。しかしながら、この場合、導電体はアースされた側面電極と接続されているため、導電体が被覆された領域に、導電性のスパッタ粒子が付着してもアーキングを生じにくくすることができ、膜特性の不均一化を低減できる。マイクロ波は、突出部の側面のうち、導電体により被覆されていない部分に設けられた第1マイクロ波透過部を透過する。
請求項3に係る成膜装置では、マイクロ波供給窓には、第1マイクロ波透過部と交差する方向に延長された第2マイクロ波透過部を備えているので、マイクロ波供給部から供給されるマイクロ波は、第1マイクロ波透過部及び第2マイクロ波透過部を介して透過され、マイクロ波供給窓におけるマイクロ波の透過領域を拡大することができる。このとき、第2マイクロ波透過部は、第1マイクロ波透過部と交差又は直交する状態で存在するので、側面に設けられる第1マイクロ波透過部より、スパッタ粒子が付着しやすい。スパッタ粒子が第2マイクロ波透過部に付着される場合においても、第1マイクロ波透過部の第1方向の長さは、第2マイクロ波透過部の第1マイクロ波透過部と交差する方向の長さより長いため、第1マイクロ波透過部ではスパッタ粒子の付着によるアーキングが生じにくく、膜特性の不均一化を低減できる。
請求項4に係る成膜装置では、第1マイクロ波透過部、及び、被加工材料が収容される処理容器の内側に向かって突出する中心導体との間に所定間隔を開けて設けられる側面電極は、その内周面と中心導体との間隔、および、その内周面と第1マイクロ波透過部の外周面との間隔のうち、少なくともいずれかの間隔を変化させる形状に形成されている。この構成では、側面電極の内周面と第1マイクロ波透過部の外周面との間隔は狭くなる。これにより第1マイクロ波透過部にはスパッタ粒子がより付着し難くなって第1マイクロ波透過部がスパッタ粒子により汚染されることを防止することができる。
請求項5に係る成膜装置では、側面電極の内周面には、同軸導波管に沿う方向にマイクロ波供給窓から処理容器の内側に向かって突出する中心導体の外周面と、第1マイクロ波透過部とに対向して段差が設けられている。段差が設けられていることにより、中心導体が成膜されて発生するスパッタ粒子は、段差部分に付着し易く、第1マイクロ波透過部にはより付着し難くなるため、第1マイクロ波透過部がスパッタ粒子により汚染されることを防止することができる。
第1実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を従来の成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成と比較して示す模式説明図である。 第2実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。 第3実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。 第4実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。 第5実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。 第6実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。 第7実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。 第8実施形態に係る成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る成膜装置について、本発明を具体化した第1実施形態乃至第8実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係る成膜装置1の概略構成について図1に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る成膜装置1は、処理容器2、真空ポンプ3、ガス供給部5、及び制御部6等から構成されている。処理容器2は、ステンレス等の金属製であって、気密構造の処理容器である。真空ポンプ3は、圧力調整バルブ7を介して処理容器2の内部を真空排気可能なポンプである。処理容器2の内部には、成膜対象である導電性を有する被加工材料8が、ステンレス等で形成された導電性を有する保持具9により保持されている。
ガス供給部5は、処理容器2の内部に成膜用の原料ガスと不活性ガスとを供給する。具体的には、He、Ne、Ar、Kr、またはXeなどの不活性ガスとCH4、C2H2、又はTMS(テトラメチルシラン)等の原料ガスとが供給される。本実施形態では、CH4、およびTMSの原料ガスにより被加工材料8がDLC成膜処理される。
ガス供給部5から供給される原料ガス、および不活性ガスの流量、および圧力が、制御部、または作業者により制御される。原料ガスは、アルキン、アルケン、アルカン、芳香族化合物などのCH結合を有する化合物、または炭素が含まれる化合物が含まれるガスであればよい。H2が原料ガスに含まれてもよい。
処理容器2の内部に保持された被加工材料8に対してDLC成膜処理を行うためのプラズマが発生される。このプラズマは、マイクロ波パルス制御部11、マイクロ波発振器12、マイクロ波電源13、負電圧電源15、及び負電圧パルス発生部16により発生される。本実施形態では、特開2004−47207号公報に開示された方法(以下、「MVP法(Microwave sheath−Voltage combination Plasma法)」という。)により表面波励起プラズマが発生される。以降の記載では、MVP法を説明する。
マイクロ波パルス制御部11は制御部6の指示に従い、パルス信号を発振し、この発振したパルス信号をマイクロ波発振器12へ供給する。マイクロ波発振器12は、マイクロ波パルス制御部11からのパルス信号に従って、マイクロ波パルスを発生する。マイクロ波電源13は、制御部6の指示に従い、指示された出力で2.45GHzのマイクロ波を発振するマイクロ波発振器12へ電力を供給する。マイクロ波発振器12は、2.45GHzのマイクロ波をマイクロ波パルス制御部11からのパルス信号に従って、パルス状のマイクロ波パルスで後述するアイソレータ17に供給する。
マイクロ波パルスは、マイクロ波発振器12からアイソレータ17、チューナ18、導波管19、導波管19から図示されない同軸導波管変換器を介して突設された同軸導波管21、及び石英などのマイクロ波を透過する誘電体等からなるマイクロ波供給窓22を経由し、保持具9及び被加工材料8の処理表面に供給される。アイソレータ17は、マイクロ波の反射波がマイクロ波発振器12へ戻ることを防ぐものである。チューナ18は、マイクロ波の反射波が最小になるようにチューナ18前後のインピーダンスを整合するものである。
マイクロ波供給窓22は多段形状に形成されている。マイクロ波供給窓22の中央領域には、保持具9に向かって突出形成された突出部22Aが設けられている。突出部22Aの中央位置には、保持具9の下端を支持する支持凹部22Bが形成されている。保持具9は、凸部を有する。保持具9の凸部が、突出部22Aの支持凹部22Bに嵌合されている。これにより突出部22Aの支持凹部22B及び上端面22Cは、導電性の保持具9にて被覆されることとなる。また、突出部22Aの側面は開放されており、かかる開放部は第1マイクロ波透過部22Dとなる。
また、マイクロ波供給窓22において、第1マイクロ波透過部22Dを除く部分である下方部分の外周面は、ステンレス等の金属で形成された側面導体23で被覆されている。
側面導体23は、処理容器2の内側面にネジ止め等によって固定され、電気的に処理容器2に接続されている。マイクロ波供給窓22の中央には同軸導波管21の中心導体21Aが設けられる。中心導体21Aから、処理容器2の内部に向けて中心導体21Bが延長されている。延長された中心導体21Bと、支持凹部22B内の保持具9と側面導体23とで処理容器2内部にも同軸導波管が構成され、マイクロ波が突出部22Aに伝播する。
図1に示すように、側面導体23において、第1マイクロ波透過部22Dの下部の周囲を囲むように形成された水平部23B上面には、筒状の側面電極23Aが形成されている。側面電極23Aは、第1マイクロ波透過部22Dと、保持具9及び被加工材料8から構成される中心導体24との間に所定間隔を保持しつつ第1マイクロ波透過部22D及び中心導体24の一部を囲んでいる。側面電極23Aは、ステンレス等の金属で形成されており、側面電極23Aの内周面と中心導体24、第1マイクロ波透過部22Dの外周面との間に、側面導体23の水平部23B側が閉塞され、且つ、図1の上方側が開放された略円筒状の空間20が形成されている。
前記のように、マイクロ波供給窓22において、第1マイクロ波透過部22Dを除く残余の外周面は、導電性の保持具9及び側面導体23により被覆されているので、マイクロ波供給窓22に供給されたパルス状のマイクロ波は、第1マイクロ波透過部22Dに伝播する。この結果、空間20及び被加工材料8の処理表面に沿ってプラズマが生成される。また、被加工材料8の保持具9と接触する下方側に対して反対側である上方側の部分は、マイクロ波供給窓22から処理容器2の内側に向かって突出するように配置され、負のバイアス電圧パルスを印加するための負電圧電極25が電気的に接続されている。
マイクロ波供給窓22の中心導体21Aと保持具9との間には、真空を保持するため、石英等の誘電体が配置されている。被加工材料8は、例えば棒状であり、マイクロ波供給窓22の中心導体の延長線上に保持される。
被加工材料8の材質は、表面が導電性を有していれば、特に限定されるものではないが、本実施形態では低温焼戻し鋼である。ここで低温焼戻し鋼とは、JIS G4051(機械構造用炭素鋼鋼材)、G4401(炭素工具鋼鋼材)、G44−4(合金工具用鋼鋼材)、又はマルエージング鋼材などの材料である。被加工材料8は、低温焼戻し鋼以外にも、セラミック、または樹脂に導電性の材料がコーティングされているものでもよい。
負電圧電源15は、制御部6の指示に従い、負電圧パルス発生部16に負のバイアス電圧を供給する。負電圧パルス発生部16は、負電圧電源15から供給された負のバイアス電圧をパルス状にするパルス化を行う。このパルス化の処理は、負電圧パルス発生部16が制御部6の指示に従い、負のバイアス電圧パルスの大きさ、周期、及び、デューティ比を制御する処理である。このパルス状の負のバイアス電圧が、処理容器2の内部に保持された被加工材料8に負電圧電極25を介して印加される。
即ち、被加工材料8が、金属基材の場合、またはセラミック、または樹脂に導電性の材料がコーティングされた場合であっても、被加工材料8の少なくとも処理表面全域に負のバイアス電圧パルスが印加される。また、保持具9の表面全域にも被加工材料8を介して負のバイアス電圧パルスが印加される。
ここに、第1マイクロ波透過部22Dの長さ(高さ)は2mm以上に設定されており、また、第1マイクロ波透過部22Dと側面電極23Aの内周面との間隔は2mm以下に設定されている、側面電極23Aの高さは20mm以上に設定されている。
また、側面電極23Aの高さは、図1、図2(A)に示すように、突出部22Aの高さよりも高く形成されているので、側面電極23Aの内周面と第1マイクロ波透過部22D及び中心導体24の外周面との間に存在する狭い領域が中心導体24の突出方向に拡大される。これにより、空間20内の中心導体がプラズマ衝撃によりスパッタリングされて生成されるスパッタ粒子のほとんどは側面電極23Aの内周面及び側面導体23の水平部23Bに付着する。従って第1マイクロ波透過部22Dにスパッタ粒子が付着し難くなって第1マイクロ波透過部22Dがスパッタ粒子により汚染されることを防止することができる。
尚、負電圧電源15、および負電圧パルス発生部16が本発明の負電圧印加部の一例である。また、マイクロ波パルス制御部11、マイクロ波発振器12、マイクロ波電源13、アイソレータ17、チューナ18、導波管19、及び同軸導波管21が本発明のマイクロ波供給部の一例である。
成膜装置1は負電圧電源15、および負電圧パルス発生部16を備えたが、更に正電圧電源、および正電圧パルス発生部を備えてもよいし、負電圧パルス発生部16の代わりに、パルス状の負のバイアス電圧でなく、連続する負のバイアス電圧を印加する負電圧発生部を備えてもよい。
制御部6には、圧力調整バルブ7、大気開放バルブ10、真空計26、負電圧電源15、負電圧パルス発生部16、マイクロ波パルス制御部11、ガス供給部5、及びマイクロ波電源13が電気的に接続されている。
制御部6は、負電圧電源15とマイクロ波電源13に制御信号を出力してマイクロ波パルスの印加電力と負のバイアス電圧パルスの印加電圧を制御する。制御部6は、負電圧パルス発生部16及びマイクロ波パルス制御部11に制御信号を出力することによって、パルス状の負のバイアス電圧パルスの印加タイミング、供給電圧、デューティ比、及びマイクロ波発振器12から発生されるマイクロ波パルスの供給タイミング、デューティ比、及び供給電力を制御する。
制御部6は、ガス供給部5に流量制御信号を出力して原料ガス及び不活性ガスの供給を制御する。制御部6は、処理容器2に取り付けられた真空計26から入力される処理容器2内の圧力を表す圧力信号に基づいて、制御信号を圧力調整バルブ7に出力する。この制御信号が入力された圧力調整バルブ7は、この制御信号に含まれる圧力信号に基づいて、バルブ開度を調節することにより、処理容器2内の圧力を制御する。
制御部6は、全開、全閉の制御信号を大気開放バルブ10に出力する。全開の制御信号が入力された大気開放バルブ10は、バルブ開度を全開にする。全閉の制御信号が入力された大気開放バルブ10は、バルブ開度を全閉にする。大気開放バルブ10が全開になった場合には、処理容器2は、大気開放バルブ10を介して、内部の圧力が外気圧と同じになる。
[表面波励起プラズマの説明]
通常、表面波励起プラズマを発生させる場合、ある程度以上の電子(イオン)密度におけるプラズマと、これに接する誘電体との界面に沿ってマイクロ波が供給される。供給されたマイクロ波は、この界面に電磁波のエネルギが集中した状態で表面波として伝播される。その結果、界面に接するプラズマは高エネルギ密度の表面波によって励起され、さらに増幅される。これにより高密度プラズマが生成されて維持される。ただし、この誘電体を導電性材料に換えた場合、導電性材料は表面波の導波路としては機能せず、好ましい表面波の伝播及びプラズマ励起を生ずることはできない。
一方、プラズマに接する物体の表面近傍には、本質的に単一極性の荷電粒子層、いわゆるシース層が形成される。シース層とは、物体が、負のバイアス電圧を加えた導電性を有する被加工材料8の場合、電子密度が低い層、すなわち、正極性であって、マイクロ波の周波数帯においてはほぼ比誘電率ε≒1の層である。このため、印加する負のバイアス電圧の絶対値を例えば−100Vの絶対値より大きくすることによりシース層のシース厚さを厚くできる。すなわちシース層が拡大する。このシース層が、プラズマとプラズマに接する物体との界面に表面波を伝播させる誘電体として作用する。
従って、被加工材料8を保持する保持具9の一端に近接して配置されたマイクロ波供給窓22からマイクロ波が供給され、かつ被加工材料8及び保持具9に負のバイアス電圧が印加されると、マイクロ波はシース層とプラズマとの界面に沿って表面波として伝播する。この結果、被加工材料8及び保持具9の表面に沿って表面波に基づく高密度励起プラズマが発生する。この高密度励起プラズマが、表面波励起プラズマである。
このような被加工材料8の表面の近傍での表面波励起による高密度プラズマの電子密度は1011〜1012cm―3に達する。このMVP法を用いたプラズマCVDによりDLC成膜処理される場合は、通常のプラズマCVDによりDLC成膜処理される場合よりも1桁から2桁高い成膜速度3〜30(ナノm/秒)が得られるので高速成膜が可能である。
続いて、図2に基づき、第1実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22の第1マイクロ波透過部22Dの構成について、従来の成膜装置におけるマイクロ波供給窓のマイクロ波透過部の構成と比較して説明する。
尚、以下においては、理解を容易にするため、同一の部材等に対しては同一の番号を付して説明する。
図2(A)には、第1実施形態に係る成膜装置1のマイクロ波供給窓22に形成される第1マイクロ波透過部22Dの構成が示されている。前記したように、マイクロ波供給窓22において、突出部22Aの支持凹部22B及び上端面22Cは、導電性の保持具9にて被覆され、また、第1マイクロ波透過部22Dを除く部分である下方部分の外周面は、ステンレス等の金属で形成された側面導体23で被覆されていることから、マイクロ波供給窓22から供給されるマイクロ波MWは、第1マイクロ波透過部22Dから側面電極23Aとの間の空間20を介して被加工材料8及び保持具9の処理表面に沿って供給され、且つ、被加工材料8及び保持具9に負のバイアス電圧が印加されることに基づき、マイクロ波がシース層とプラズマとの界面に沿って表面波として伝播し、被加工材料8及び保持具9の表面に沿って表面波に基づく高密度励起プラズマが発生する。
このように発生されたプラズマが空間20に侵入すると、プラズマによりスパッタされて飛び出したスパッタ粒子は、その大部分が側面電極23A内周面及びその内側に存在する側面導体23の水平部23Bの上面に付着する。これにより、スパッタ粒子が第1マイクロ波透過部22Dに付着し難くなる。この結果、第1マイクロ波透過部22Dにて膜が堆積されることを防止することができ、第1マイクロ波透過部22Dの汚染を軽減して成膜装置1の生産性を向上することができる。
これに対して、従来の成膜装置においては、図2(B)に示すように、マイクロ波供給窓22において、突出部22Aの支持凹部22B及び上端面22Cの一部22C1は、導電性の保持具9にて被覆され、また、マイクロ波供給窓22の下部全体の外周面は、ステンレス等の金属で形成された側面導体23で被覆されているものの、上端面22Cの残余部分22C2は、保持具9で被覆されていないので、マイクロ波供給窓22から供給されるマイクロ波MWは、保持具9で被覆されていない上端面22Cの残余部分22C2から側面電極23Aとの間の空間20を介して被加工材料8及び保持具9の処理表面に沿って供給され、且つ、被加工材料8及び保持具9に負のバイアス電圧が印加されることに基づき、マイクロ波がシース層とプラズマとの界面に沿って表面波として伝播し、被加工材料8及び保持具9の表面に沿って表面波に基づく高密度励起プラズマが発生する。
このように発生されたプラズマが空間20に侵入すると、プラズマによりスパッタされて飛び出したスパッタ粒子は、その大部分が側面電極23A内周面及びマイクロ波MWの進行経路上に存在するマイクロ波供給窓22の上端面22Cの残余部分22C2の上面に付着する。このようにスパッタ粒子がマイクロ波供給窓22の上端面22Cに付着すると、マイクロ波供給窓22に膜が形成堆積されるので、プラズマにより帯電して、アーキングが発生する原因となる。その結果、プラズマ放電が不安定になり、被加工材料の表面に形成された皮膜の膜特性が不均一になる可能性がある。この膜特性の不均一化を低減するためには、例えば、マイクロ波供給窓22を頻繁に交換することが必要となり、生産性が低下する。
次に、第2実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図3に基づき説明する。図3において、第2実施形態に係る成膜装置1では、マイクロ波供給窓22の下部を被覆する側面導体23における水平部23Bの内側周端縁23Cが、側面電極23Aの内周面と面一に形成されている。
これにより、第1マイクロ波透過部22Dの下端から水平方向に延長された第2マイクロ波透過部22Eが設けられている。かかる第2マイクロ波透過部22Eは、導電性の保持具9及び側面導体23のいずれにも被覆されていない。
従って、マイクロ波供給窓22から供給されるマイクロ波は、第1マイクロ波透過部22D及び第2マイクロ波透過部22Eから側面電極23Aとの間の空間20を介して被加工材料8及び保持具9の処理表面に沿って供給され、且つ、被加工材料8及び保持具9に負のバイアス電圧が印加されることに基づき、マイクロ波がシース層とプラズマとの界面に沿って表面波として伝播し、被加工材料8及び保持具9の表面に沿って表面波に基づく高密度励起プラズマが発生する。
このようにマイクロ波供給窓22から供給されるマイクロ波は、第1マイクロ波透過部22D及び第2マイクロ波透過部22Eを介して透過されるので、マイクロ波供給窓22におけるマイクロ波の透過領域を拡大することができる。
このとき、第2マイクロ波透過部22Eは、第1マイクロ波透過部22Dと直交する状態で存在するので、スパッタ粒子が第2マイクロ波透過部22Eに若干付着されるものの、第1マイクロ波透過部22Dにスパッタ粒子が付着されない限り成膜上全く問題はない。
従って、スパッタ粒子が第1マイクロ波透過部22Dに付着し難くなる点では前記第1実施形態に係る成膜装置1と同様であり、第1マイクロ波透過部22Dにて膜が堆積されることを防止することができ、第1マイクロ波透過部22Dの汚染を軽減して成膜装置1の生産性を向上することができる。
次に、第3実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図4に基づき説明する。
図4において、第3実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成は、前記した第1実施形態の成膜装置1と同様の構成を有しているが、保持具9には導電性を有する板状の被覆部材9Aが設けられている。かかる被覆部材9Aの周縁からは延出部9Bが延設されている(図4では、下方に垂下されている)。
保持具9に設けられた被覆部材9Aは、マイクロ波供給窓22における突出部22Aの上端面22Cを被覆する。また、被覆部材9Aの延出部9Bは、突出部22Aの側面に形成される第1マイクロ波透過部22Dの上方の一部を被覆する。
第3実施形態における図4に示す構成によれば、保持具9に設けた導電性の被覆部材9Aにより被覆することができることから、保持具9とマイクロ波供給窓22の突出部22Aのサイズ(直径)を同一にする必要はなく、これより保持具9のサイズ(直径)を細く形成することができる。
尚、マイクロ波供給窓22における突出部22Aの側面に形成される第1マイクロ波透過部22Dは、その一部が被覆部材9Aの延出部9Bにより被覆されており、マイクロ波は、延出部9Bにより被覆されていない残余の第1マイクロ波透過部22Dを透過することとなるが、マイクロ波をシース層に伝播させる上で何ら問題はない。
次に、第4実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図5に基づき説明する。
図5において、第4実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成は、前記した第1実施形態の成膜装置1と同様の構成を有しているが、マイクロ波供給窓22の突出部22Aに当接する側面導体23の水平部23Bが厚く形成されている。
これにより、水平部23Bの内周縁部は、第1マイクロ波透過部22Dの一部を被覆する。この結果、第1マイクロ波透過部22Dの透過面積は狭くなるものであるが、マイクロ波は、第1マイクロ波透過部22Dの全面から透過しなくてもよく、第1マイクロ波透過部22Dの一部から透過できればマイクロ波をシース層に伝播させる上で何ら問題はない。
次に、第5実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図6に基づき説明する。
図6において、第5実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成は、前記した第1実施形態の成膜装置1と同様の構成を有しているが、側面電極23Aは、その内周面と中心導体24における保持具9との間隔、及び、その内周面と第1マイクロ波透過部22Dの外周面との間隔が狭くなるように構成されている。
具体的には、図6において、側面電極23Aの内側面には、第1マイクロ波透過部22D及び保持具9の下部に対応して、段差部23Dが設けられている。段差部23Dは、側面電極23Aと一体に形成加工してもよく、また、側面電極23Aとは別体に形成した後、側面電極23Aの内部に取り付けてもよい。
第5実施形態に係る図6に示す構成によれば、側面電極23Aの内周面と第1マイクロ波透過部22Dの外周面との間隔、及び、側面電極23Aの内周面と保持具9の外周面との間隔は、側面電極23Aの上端付近より、第1マイクロ波透過部22Dに近い下端領域において、共に狭くなる。これにより第1マイクロ波透過部22Dにはスパッタ粒子がより付着し難くなって第1マイクロ波透過部22Dがスパッタ粒子により汚染されることを防止することができる。
次に、第6実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図7に基づき説明する。
図7において、第6実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成は、前記した第1実施形態の成膜装置1と同様の構成を有しているが、保持具9の端面(図7の下端面)にマイクロ波供給窓22の突出部22Aと同一サイズに形成された導電性の被覆部材9Aが設けられており、かかる被覆部材9Aによりマイクロ波供給窓22の突出部22Aの上端面22Cが被覆されている。
また、第1マイクロ波透過部22Dの上方で、保持具9の外周面に対応して、側面電極23Aの内側面には、段差部23Dが設けられている。かかる段差部23Dは、側面電極23Aと一体に形成加工してもよい。また、側面電極23Aとは別体に形成した後、側面電極23Aの内部に取り付けてもよい。
第6実施形態に係る図7に示す構成によれば、側面電極23Aの内周面と保持具9の外周面との間隔を狭くすることにより、側面電極23Aの内周面と第1マイクロ波透過部22Dの外周面との間隔と、側面電極23Aの内周面と保持具9の外周面との間隔とを同程度に保持しつつ、両間隔は図7に示すように屈曲部を介して連続される。
また、第7実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図8に基づき説明すると、第7実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成は、前記した第1実施形態の成膜装置1と同様の構成を有しているが、保持具9のサイズはマイクロ波供給窓22の突出部22Aのサイズよりも大きく形成され、また、第1マイクロ波透過部22Dに対応して、側面電極23Aの内周面に段差部23Dが設けられている。
第7実施形態に係る図8に示す構成によれば、保持具9のサイズを大きくして保持具9の外周面と側面電極23Aの内周面との間隔を狭くするとともに、第1マイクロ波透過部22Dに対応して側面電極23Aの内周壁に段差部23Dを設けて第1マイクロ波透過部22Dと側面電極23Aの内周面との間隔を狭くすることにより、側面電極23Aの内周面と第1マイクロ波透過部22Dの外周面との間隔と、側面電極23Aの内周面と保持具9の外周面との間隔とを同程度に保持しつつ、両間隔は図8に示すように屈曲部を介して連続される。
前記第6実施形態及び第7実施形態におけるように、第1マイクロ波透過部22Dを介して通過するマイクロ波が侵入する経路が、屈曲部を介して連続されている場合においても、マイクロ波の伝播に支障はない。
次に、第8実施形態に係る成膜装置1におけるマイクロ波供給窓22のマイクロ波透過部の構成について図9に基づき説明する。
前記第1乃至第7実施形態においては、第1マイクロ波透過部22Dは、側面電極23Aの内周面に平行に形成するように構成したが、これに限定されることはない。図9に示す第8実施形態におけるように、突出部22Aの形状を同軸導波管21側から離間するに従って徐々に外側に拡径するテーパ状に形成してもよい。かかる構成では、第1マイクロ波透過部22Dは、図9に示すように、上方に向かうに従って拡径するようにテーパ状に形成され、保持具9の下端部にて下方に向かって縮径するようにテーパ部9Cを形成することにより、第1マイクロ波透過部22Dを透過するマイクロ波が空間20内を上方へ進行するようにしている。
尚、本発明は前記第1乃至第第7実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
1 成膜装置
2 処理容器
5 ガス供給部
6 制御部
8 被加工材料
9 保持具
11 マイクロ波パルス制御部
12 マイクロ波発振器
13 マイクロ波電源
15 負電圧電源
16 負電圧パルス発生部
17 アイソレータ
18 チューナ
19 導波管
21 同軸導波管
22 マイクロ波供給窓
22A 突出部
22B 支持凹部
22C 上端面
22D 第1マイクロ波透過部
22E 第2マイクロ波透過部
23A 側面電極
23B 水平部
23C 内側周端縁
23D 段差部
25 負電圧電極

Claims (5)

  1. 導電性を有する被加工材料を少なくとも含み、前記被加工材料へマイクロ波を供給する導波管から突設された同軸導波管に沿う方向へ、前記被加工材料が収容される処理容器の内側に向かって突出する中心導体の処理表面に沿ってプラズマを生成させるためのマイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、
    前記被加工材料の処理表面に沿うシース層を拡大させる負のバイアス電圧を前記被加工材料に印加する負電圧印加部と、
    前記被加工材料の処理表面に沿う第1方向に突出形成された形状であって、前記第1方向と交差する方向に設けられ、前記中心導体または前記中心導体と電気的に接続された導電体で被覆される端面と、前記端面と接続し、前記端面と交差する方向に延びる側面に第1マイクロ波透過部とが設けられた突出部とを備え、前記マイクロ波供給部により供給されるマイクロ波を拡大された前記シース層へ伝播させるマイクロ波供給窓と、
    前記第1マイクロ波透過部及び前記中心導体の少なくとも一部を囲む位置に、前記第1マイクロ波透過部及び前記中心導体との間に所定間隔を開けて設けられる側面電極と、
    を備えたことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記側面電極は、アースされており、
    前記マイクロ波供給窓のうち、前記突出部の前記側面の前記第1方向における基端部側の一部、及び前記一部から前記第1方向と交差する方向に延出された面前記側面電極と導通された導電体により被覆され
    前記第1マイクロ波透過部は、前記突出部の前記側面のうち、前記導電体により被覆されていない部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記マイクロ波供給窓には、前記第1マイクロ波透過部と交差する方向に延長された第2マイクロ波透過部を備え、
    前記第1マイクロ波透過部の前記第1方向の長さは、前記第2マイクロ波透過部の前記交差する方向の長さより長いことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  4. 前記中心導体は、前記同軸導波管に沿う方向に前記マイクロ波供給窓から突出し、前記被加工材料と、前記被加工材料を保持する保持具とを含み、
    前記側面電極は、その内周面と前記中心導体との間隔、および前記内周面と前記第1マイクロ波透過部の外周面との間隔のうち、少なくともいずれかの間隔を変化させる形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成膜装置。
  5. 前記側面電極の内周面には、前記同軸導波管に沿う方向に前記マイクロ波供給窓から前記処理容器の内側に向かって突出する前記中心導体の外周面と、前記第1マイクロ波透過部とに対向して段差が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の成膜装置。
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