JP6081842B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマを用い、鋼材等の導電性を有する被加工材料の表面に皮膜を形成するための成膜装置に関するものである。
従来より、プラズマを用い、鋼材等の導電性を有する被加工材料の表面に皮膜を形成するための成膜装置に関し種々提案されている。
例えば、上述した被加工材料の表面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)成膜処理する技術が特許文献1等により知られている。
この特許文献1に開示された技術では、プラズマ生成装置がマイクロ波導入口である石英窓を通して処理容器内の被加工材料に向けマイクロ波を供給することにより、石英窓内面であるマイクロ波導入面の周辺領域にプラズマが生成される。続いて、マイクロ波の供給中に、プラズマ生成装置が被加工材料へ負のバイアス電圧を印加する。この結果、被加工材料の表面に沿ってシース層が生成され、生成されたシース層は被加工材料の表面に沿って、即ち、表面から外側に向かって拡大する。また同時に、供給されたマイクロ波は、このシース層に沿って高エネルギー密度の表面波として伝搬し、プラズマが伸長する。この結果、原料ガスが表面波によってプラズマ励起されて高密度プラズマとなり、被加工材料の表面はDLC成膜処理される。
特開2004−47207号公報
しかしながら、前記した特許文献1に開示された技術では、被加工材料の表面への成膜中に、石英窓のマイクロ波導入面にも膜が付着する。そして、マイクロ波導入面に付着した膜は、例えば、プラズマにより帯電して、アーキングが発生する原因となる。その結果、プラズマ放電が不安定になり、被加工材料の表面に形成された皮膜の膜特性が不均一になる可能性がある。この膜特性の不均一化を低減するためには、例えば、石英窓を頻繁に交換することが必要となり、生産性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、マイクロ波導入口のマイクロ波導入面への膜成分の付着を低減し、生産性の向上を図ることができる成膜装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る成膜装置は、導電性を有する被加工材料を少なくとも含む中心導体の処理表面に沿ってプラズマを生成させるためのマイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、前記被加工材料の処理表面に沿うシース層を拡大させる負のバイアス電圧を前記被加工材料に印加する負電圧印加部と、前記マイクロ波供給部により供給されるマイクロ波を拡大された前記シース層へマイクロ波導入面を介して伝搬させるマイクロ波導入口と、前記マイクロ波導入口の前記マイクロ波導入面から突出する前記中心導体前記マイクロ波導入面から所定高さに渡って内側に囲み、前記マイクロ波導入面よりも前記マイクロ波が伝搬する伝搬方向へ突出する包囲壁部と、を備え、前記包囲壁部は、前記包囲壁部の内周面と前記中心導体の外周面との間に、前記マイクロ波導入面側が閉塞され、且つ、前記マイクロ波が伝搬する伝搬方向側が開放された包囲空間を形成することを特徴とする。
また、請求項2に係る成膜装置は、請求項1に記載の成膜装置において、前記包囲壁部の内周面から前記包囲壁部の内側に配置された前記中心導体の外周面までの距離は、前記マイクロ波導入面から前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端までの高さよりも短いことを特徴とする。
また、請求項3に係る成膜装置は、請求項2に記載の成膜装置において、前記距離は2mm以下であり、且つ、前記高さは30mm以上になるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成膜装置において、前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部における前記伝搬方向に直交する方向の厚さは、4mm以上になるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の成膜装置において、前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、丸面取りをされていることを特徴とする。
また、請求項6に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の成膜装置において、前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、角面取りがされていることを特徴とする。
また、請求項7に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の成膜装置において、前記マイクロ波導入口を処理容器に対して固定する固定部材と、前記固定部材を前記処理容器に取り付ける取付部材と、を備え、前記取付部材は、前記包囲壁部の外側に配置され、前記固定部材の表面部から突出しないように設けられていることを特徴とする。
また、請求項8に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の成膜装置において、前記包囲壁部の内周面は、金属で形成されていることを特徴とする。
更に、請求項9に係る成膜装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の成膜装置において、前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、前記マイクロ波導入口が設けられる処理容器に電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項1に係る成膜装置では、マイクロ波を拡大されたシース層へ伝搬させるマイクロ波導入面から突出する中心導体は、マイクロ波導入面から所定高さに渡って、マイクロ波の伝搬方向へ突出する包囲壁部によって囲まれている。そして包囲壁部の内周面と中心導体の外周面との間に、包囲壁部の内側に拡大されたシース層を囲んで、マイクロ波導入面側が閉塞され、且つ、マイクロ波が伝搬する伝搬方向側が開放された包囲空間が形成される。これにより、包囲空間内へ供給された原料ガスにより中心導体への成膜が行われた後に、包囲空間内への更なる原料ガスの供給を低減することができる。従って、マイクロ波導入面への膜成分の付着量を低減し、アーキングの発生を低減させることができる。この結果、マイクロ波導入口の使用寿命を延ばすことができ、生産性の向上を図ることができる。
また、請求項2に係る成膜装置では、包囲壁部の内周面から包囲壁部の内側に配置された中心導体の外周面までの距離は、マイクロ波導入面から包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端までの高さよりも短くなるように形成されている。これにより、包囲壁部の内側に形成された中心導体を囲む包囲空間を、シース層のシース厚さ方向の幅が狭く、且つ、マイクロ波が伝搬する伝搬方向へ高くなるように形成することができる。従って、包囲空間内へ供給された原料ガスにより中心導体への成膜が行われた後に、包囲空間内への更なる原料ガスの供給をより低減することができ、マイクロ波導入面への膜成分の付着量を更に低減することができる。
また、請求項3に係る成膜装置では、包囲壁部の内周面から中心導体の外周面までの距離は2mm以下であり、且つ、マイクロ波導入面から包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端までの高さは30mm以上になるように形成されている。これにより、包囲空間内へ供給された原料ガスにより中心導体への成膜が行われた後に、包囲空間内への更なる原料ガスの供給をより低減することができる。
また、請求項4に係る成膜装置では、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部におけるシース層内をマイクロ波が伝搬する伝搬方向に直交する方向の厚さを、4mm以上になるように形成する。これにより、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部への電界集中によるアーキングの発生を低減することが可能となる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料の表面に所望の均一な膜特性の皮膜を成膜することができる。
また、請求項5に係る成膜装置では、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部に丸面取りを形成することによって、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部への電界集中によるアーキングの発生を低減することが可能となる。これにより、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料の表面に所望の均一な膜特性の皮膜をより確実に成膜することができる。
また、請求項6に係る成膜装置では、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部に角面取りを形成することによって、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部への電界集中によるアーキングの発生を低減することが可能となる。これにより、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料の表面に所望の均一な膜特性の皮膜をより確実に成膜することができる。
また、請求項7に係る成膜装置では、包囲壁部とマイクロ波導入口を処理容器に対して支持する支持部材を、処理容器に取り付ける取付部材は、包囲壁部の外側に配置され、且つ、支持部材の表面部から突出しないように設けられる。これにより、取付部材への電界集中によるアーキングの発生を低減することが可能となる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料の表面に所望の均一な膜特性の皮膜をより確実に成膜することができる。
また、請求項8に係る成膜装置では、包囲壁部の内周面は、金属で形成されている。この内周面には、負のバイアス電圧は印加されていない。このため、包囲壁部の内側に配置される中心導体にプラズマを集中させることができ、電界集中によるアーキングの発生を低減することができる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料の表面に所望の均一な膜特性の皮膜をより確実に成膜することができる。
更に、請求項9に係る成膜装置では、包囲壁部のマイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、マイクロ波導入口が設けられる処理容器に電気的に接続されているため、電界集中によるアーキングの発生を低減することができる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料の表面に所望の均一な膜特性の皮膜を成膜することができる。
本実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。 被加工材料と包囲壁部とで形成される包囲空間を説明する説明図である。 被加工材料と包囲壁部とで形成される包囲空間を説明する説明図である。 マイクロ波パルスの波形、及び負のバイアス電圧パルスの波形の模式図である。 包囲壁部の先端部を丸面取りした一例を示す図である。 包囲壁部の先端部を角面取りした一例を示す図である。 成膜条件の一例を示す図である。 マイクロ波導入口の連続使用可能回数を測定した実験結果の一例を示す図である。 図8のX1部分を拡大して示す図である。 固定ネジの頭部の高さを説明する説明図である。 成膜中のアーキング回数を測定した実験結果の一例を示す図である。
以下、本発明に係る成膜装置について具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る成膜装置1の概略構成について図1乃至図3に基づいて説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る成膜装置1は、処理容器2、真空ポンプ3、ガス供給部5、及び制御部6等から構成されている。処理容器2は、ステンレス等の金属製であって、気密構造の処理容器である。真空ポンプ3は、圧力調整バルブ7を介して処理容器2の内部を真空排気可能なポンプである。処理容器2の内部には、成膜対象である導電性を有する被加工材料8が、ステンレス等で形成された導電性を有する保持具9により保持されている。
被加工材料8の材質は、導電性を有していれば、特に限定されるものではないが、本実施形態では低温焼戻し鋼である。ここで低温焼戻し鋼とは、JIS G4051(機械構造用炭素鋼鋼材)、G4401(炭素工具鋼鋼材)、G44−4(合金工具用鋼材)、又はマルエージング鋼材などの材料である。被加工材料は、低温焼戻し鋼以外にも、セラミック、または樹脂に導電性の材料がコーティングされているものでもよい。
ガス供給部5は、処理容器2の内部に成膜用の原料ガスと不活性ガスとを供給する。具体的には、He、Ne、Ar、Kr、またはXeなどの不活性ガスとCH4、CH2、C22、又はTMS(テトラメチルシラン)等の原料ガスとが供給される。本実施形態では、CH4、C22、及びTMSの原料ガスにより被加工材料8がDLC成膜処理されるとして説明する。
また、ガス供給部5から供給される原料ガス、および不活性ガスの流量、および圧力が制御部6を介して制御されてもよいし、作業者により制御されてもよい。また、原料ガスは、アルキン、アルケン、アルカン、芳香族化合物などのCH結合を有する化合物、または炭素が含まれる化合物が含まれるガスであればよい。また、H2が原料ガスに含まれてもよい。
処理容器2の内部に保持された被加工材料8に対してDLC成膜処理を行うためのプラズマが発生される。このプラズマは、マイクロ波パルス制御部11、マイクロ波発振器12、マイクロ波電源13、負電圧電源15、及び負電圧パルス発生部16により発生される。本実施形態では、特開2004−47207号公報に開示された方法(以下「MVP法(Microwave sheath−Voltage combination Plasma法)」という。)により表面波励起プラズマが発生されるとして説明する。以降の記載では、MVP法を説明する。
マイクロ波パルス制御部11は制御部6の指示に従い、パルス信号を発振し、この発振したパルス信号をマイクロ波発振器12へ供給する。マイクロ波発振器12は、マイクロ波パルス制御部11からのパルス信号に従って、マイクロ波パルスを発生する。マイクロ波電源13は、制御部6の指示従い、指示された出力で2.45GHzのマイクロ波を発振するマイクロ波発振器12へ電力を供給する。つまり、マイクロ波発振器12は、2.45GHzのマイクロ波をマイクロ波パルス制御部11からのパルス信号に従って、パルス状のマイクロ波パルスで供給する。
そして、パルス状のマイクロ波パルスは、マイクロ波発振器12から不図示のアイソレータ及び整合器、導波管17、及び石英などのマイクロ波を透過する誘電体等からなるマイクロ波導入口18を経由し、保持具9及び被加工材料8の処理表面に供給される。アイソレータは、マイクロ波の反射波がマイクロ波発振器12へ戻ることを防ぐものである。整合器は、反射エネルギー検出部で検出した導波管17内を反射してくるマイクロ波の反射エネルギーに基づいてマイクロ波の反射波が最小になるように整合器前後のインピーダンスを整合するものである。
マイクロ波導入口18の上端面を除く外周面、つまり、マイクロ波導入面18Aを除く外周面は、ステンレス等の金属で形成された側面電極21で被覆されている。側面電極21は、処理容器2の内側面に2つのネジ22によって取り付けられ、電気的に処理容器2に接続されている。側面電極21は、すくなくとも1のネジなどの取付部材で取り付けられればよい。図10に示すように、各ネジ22の上端面22Aは、側面電極21の上端面21Hとほぼ同じ高さか、若しくは、側面電極21の上端面21Hよりも僅かに低い高さになるように、つまり、側面電極21の表面部から突出しないように設けられている。
図1に示すように、側面電極21は、マイクロ波導入面18Aの外周に接触する部分から、側面電極21の全周に渡って処理容器2内へ突出された筒状の包囲壁部21Aが形成されている。包囲壁部21Aは、保持具9及び被加工材料8から構成される中心導体23を内側に囲むようにマイクロ波導入面18Aの全周に渡って形成されている。即ち、包囲壁部21Aは、ステンレス等の金属で形成されている。また、各ネジ22は、包囲壁部21Aよりも外側に配置されている。
尚、筒状の包囲壁部21Aの部分だけが別部品のセラミック、または樹脂で形成され、少なくとも内周面に導電性の金属材料をコーティングして、基端部がマイクロ波導入面18Aの外周に接触するようにステンレス等の金属製の側面電極21の上側に固定するようにしてもよい。基端部は、図3に示される包囲壁部21Aの高さを表すHの下限位置に相当する部分である。
包囲壁部21Aの内周面は金属で形成されており、この内周面には負のバイアス電圧が印加されないので、包囲壁部21Aの内側に配置される中心導体23にプラズマを集中させることができ、電界集中によるアーキングの発生を低減させることができる。更に、包囲壁部21Aの内周面が処理容器2と等電位であっても、包囲壁部21Aの内側に配置される中心導体23にプラズマを集中させることができ、電界集中によるアーキングの発生を低減させることができる。
図2及び図3に示すように、包囲壁部21Aは、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Aの先端部41Aまでの高さHで、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lの包囲空間24を内側に形成している。従って、包囲空間24は、マイクロ波導入面18A側が閉塞され、且つ、処理容器2内側が開放された略円筒状に形成されている。このため、マイクロ波導入口18に供給されたマイクロ波パルスによって、マイクロ波導入面18Aにマイクロ波が伝搬し、包囲空間24にプラズマが生成される。尚、包囲壁部21Aの内周面に凹凸がある場合には、包囲壁部21Aの内周面から中心導体23の外周面43までの最短距離を距離Lとする。
後述する負電圧電極25を介して負のバイアス電圧パルスが中心導体23に印加された場合には、図3に示すように、中心導体23の表面に沿ってシース層29が形成される。負のバイアス電圧パルスは、マイクロ波パルスの印加タイミングと同じであってもよいし、遅れてもよい。従って、包囲壁部21Aの内側に拡大されたシース層29を囲んで、マイクロ波導入面18A側が閉塞された包囲空間24が形成される。また、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lは、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Aの先端部41Aまでの高さHよりも短くなるように形成されている。
これにより、包囲壁部21Aの内側に形成された中心導体23を囲む包囲空間24を、シース層29のシース厚さ方向の幅が狭く、且つ、マイクロ波が伝搬する伝搬方向へ高くなるように形成することができる。従って、包囲空間24内へ供給された原料ガスにより中心導体23への成膜が行われた後に、包囲空間24内への更なる原料ガスの供給を低減することができ、マイクロ波導入面18Aへの膜成分の付着量を低減することができる。
図1に示すように、被加工材料8の保持具9に対して反対側の部分は、マイクロ波導入口18に対して処理容器2内に向かって突出するように配置されている。また、被加工材料8の保持具9に対して反対側の部分の先端部8Aには、負のバイアス電圧パルスを印加するための負電圧電極25が電気的に接続されている。
負電圧電源15は、制御部6の指示に従い、負電圧パルス発生部16に負のバイアス電圧を供給する。負電圧パルス発生部16は、負電圧電源15から供給された負のバイアス電圧をパルス化する。このパルス化の処理は、負電圧パルス発生部16が制御部6の指示に従い、負のバイアス電圧パルスの大きさ、周期、及び、デューティ比を制御する処理である。このデューティ比に従うパルス状の負のバイアス電圧である負のバイアス電圧パルスが、処理容器2の内部に保持された被加工材料8に負電圧電極25を介して印加される。
即ち、被加工材料8が、金属基材の場合、またはセラミック、または樹脂に導電性の金属材料がコーティングされた場合であっても、被加工材料8の少なくとも処理表面全域に負のバイアス電圧パルスが印加される。また、保持具9の表面全域にも被加工材料8を介して負のバイアス電圧パルスが印加される。
図4に示すように、発生されたマイクロ波パルス、および負のバイアス電圧パルスの少なくとも一部が同一時間に印加されるように制御されることにより、図1に示すように、表面波励起プラズマ28が発生される。マイクロ波は2.45GHzに限らず、0.3GHz〜50GHzの周波数であればよい。負電圧電源15、および負電圧パルス発生部16が本発明の負電圧印加部の一例である。
マイクロ波パルス制御部11、マイクロ波発振器12、マイクロ波電源13、不図示のアイソレータ、整合器、及び導波管17が本発明のマイクロ波供給部の一例である。尚、成膜装置1は負電圧電源15、および負電圧パルス発生部16を備えたが、正電圧電源、および正電圧パルス発生部を備えても良いし、負電圧パルス発生部16の代わりに、パルス状の負のバイアス電圧でなく、連続する負のバイアス電圧を印加する負電圧発生部を備えてもよい。
図1に示すように、制御部6は、不図示のCPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)、タイマ等を備え、コンピュータから構成され、成膜装置1の全体の制御を行う。制御部6のROMとHDDは、不揮発性記憶装置であり、図4に示すマイクロ波パルスと負のバイアス電圧パルスの印加タイミングを示す情報等を記憶している。
制御部6は、負電圧電源15とマイクロ波電源13に制御信号を出力してマイクロ波パルスの印加電力と負電圧パルスの印加電圧を制御する。制御部6は、負電圧パルス発生部16及びマイクロ波パルス制御部11に制御信号を出力することによって、パルス状の負のバイアス電圧パルスの印加タイミング、供給電圧、及びマイクロ波発振器12から発生されるマイクロ波パルスの供給タイミング、及び供給電力を制御する。
また、制御部6は、ガス供給部5に流量制御信号を出力して原料ガス及び不活性ガスの供給を制御する。制御部6は、処理容器2に取り付けられた真空計26から入力される処理容器2内の圧力を表す圧力信号に基づいて、制御信号を圧力調整バルブ7に出力して、処理容器2内の圧力を制御する。
[表面波励起プラズマの説明]
通常、表面波励起プラズマを発生させる場合、ある程度以上の電子(イオン)密度におけるプラズマと、これに接する誘電体との界面に沿ってマイクロ波が供給される。供給されたマイクロ波は、この界面に電磁波のエネルギーが集中した状態で表面波として伝播される。その結果、界面に接するプラズマは高エネルギー密度の表面波によって励起され、さらに増幅される。これにより高密度プラズマが生成されて維持される。ただし、この誘電体を導電性材料に換えた場合、導電性材料は表面波の導波路としては機能せず、好ましい表面波の伝播及びプラズマ励起を生ずることはできない。
一方、プラズマに接する物体の表面近傍には、本質的に単一極性の荷電粒子層、いわゆるシース層が形成される。物体が、負のバイアス電圧を加えた導電性を有する被加工材料8の場合、シース層とは電子密度が低い層、すなわち、正極性であって、マイクロ波の周波数帯においてはほぼ比誘電率ε≒1の層である。このため、印加する負のバイアス電圧の絶対値を例えば−100Vの絶対値より大きくすることによりシース層のシース厚さを厚くできる。すなわちシース層が拡大する。このシース層が、プラズマとプラズマに接する物体との界面に表面波を伝播させる誘電体として作用する。
従って、図3に示すように、被加工材料8を保持する保持具9の一端に近接して配置されたマイクロ波導入面18Aからマイクロ波が供給され、かつ被加工材料8及び保持具9に、負電圧電極25を介して負のバイアス電圧が印加されると、マイクロ波はシース層29とプラズマとの界面に沿って表面波として伝搬する。この結果、被加工材料8及び保持具9の表面に沿って表面波に基づく高密度励起プラズマが発生する。この高密度励起プラズマが、上述した表面波励起プラズマ28である。
このような被加工材料8の表面の近傍での表面波励起による高密度プラズマの電子密度は1011〜1012cm-3に達する。このMVP法を用いたプラズマCVDによりDLC成膜処理される場合は、通常の負のバイアス電圧エネルギーのプラズマCVDによりDLC成膜処理される場合よりも1桁から2桁高い成膜速度3〜30(ナノm/秒)が得られる。この結果、MVP法によるプラズマCVDの成膜時間は通常のプラズマCVDの成膜時間の1/10〜1/100となる。
ここで、制御部6のROM又はHDDに記憶されているマイクロ波パルスと負のバイアス電圧パルスの印加タイミングの一例について図4に基づいて説明する。図4において、負のバイアス電圧は、Vで示した。
図4に示すように、マイクロ波パルス31の周期は、T3(秒)である。マイクロ波パルス31の1パルス毎の供給時間は、T2(秒)であり、本実施形態では、T2はT3の約1/2に設定されている。また、負のバイアス電圧パルス32の周期は、マイクロ波パルス31の周期と同じ周期で、T3(秒)である。例えば、マイクロ波パルス31と負のバイアス電圧パルス32の周期は、T3=2(ミリ秒)である。
負のバイアス電圧パルス32の印加時間は、(T2−T1)(秒)であり、マイクロ波パルス31の供給時間T2(秒)の90%以上の時間に設定されている。そして、負のバイアス電圧パルス32の印加タイミングは、マイクロ波パルス31の供給開始タイミングよりもT1(秒)だけ遅延するように設定されている。つまり、マイクロ波パルス31が立ち上がり、電力が安定した後に、負のバイアス電圧パルス32が印加されるように設定されている。例えば、遅延時間T1=8(マイクロ秒)である。
ここで、図5に示すように、包囲壁部21Aに替えて、包囲壁部21Bを形成してもよい。包囲壁部21Bは、包囲壁部21Aとほぼ同じ形状であるが、先端部41Bに丸面取りが形成されている。包囲壁部21Bは、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Bの先端部41Bまでの高さHで、包囲壁部21Bの内周面42Bから中心導体23の外周面43までの距離Lの包囲空間24を内側に形成している。従って、包囲空間24は、マイクロ波導入面18A側が閉塞され、且つ、処理容器2内側が開放された略円筒状に形成されている。距離Lは高さHよりも短くなるように形成されている。丸面取りされたので、丸面取りされていない包囲電極よりも、電界集中が抑えられるので、アーキングの回数が減る。
また、図6に示すように、包囲壁部21Aに替えて、包囲壁部21Cを形成してもよい。包囲壁部21Cは、包囲壁部21Aとほぼ同じ形状であるが、先端部41Cに角面取りが形成されている。包囲壁部21Cは、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Cの先端部41Cまでの高さHで、包囲壁部21Cの内周面42Cから中心導体23の外周面43までの距離Lの包囲空間24を内側に形成している。従って、包囲空間24は、マイクロ波導入面18A側が閉塞され、且つ、処理容器2内側が開放された略円筒状に形成されている。距離Lは高さHよりも短くなるように形成されている。角面取りされたので、角面取りされていない包囲電極よりも、角の数が増えるので、電界が集中しづらくなる。この結果、電界集中が抑えられるので、アーキングの回数が減る。
[マイクロ波導入口18の連続使用可能回数の測定]
次に、上記のように構成された成膜装置1において、マイクロ波導入口18の交換が必要となるまで使用可能な連続使用可能回数を測定した実験結果の一例について図7乃至図9に基づいて説明する。マイクロ波導入口18の連続使用可能回数は、包囲壁部21Aのマイクロ波導入面18Aからの高さHと、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lとを変化させて測定した。尚、図2及び図3に示される包囲壁部21Aの厚さWは、2mmとした。包囲壁部21Aの処理容器2内側の先端部41Aには、面取りは形成されておらず、先端部の断面は矩形に形成されている。
先ず、成膜処理及び成膜条件について図1及び図7に基づいて説明する。DLC成膜開始において、制御部6は、真空ポンプ3を起動させ、真空計26から入力される圧力信号に基づいて、所定真空度、例えば、「1Pa」になるのを待つ。そして、制御部6は、ガス供給部5を介して、処理容器2内へ不活性ガスと原料ガスを供給する。また、制御部6は、圧力調整バルブ7を介して処理容器2内の不活性ガスと原料ガスを一定流量で排気して、真空計26から入力される圧力信号に基づいて、処理容器2の内部が、所定圧力になるように設定する。
図7に示すように、制御部6は、不活性ガスとしてAr、原料ガスとしてCH4、およびTMSを処理容器2にそれぞれ40sccm、200sccm、20sccmで供給した。すなわち、処理容器2には、260sccmのガスが供給された。制御部6は、処理容器2の圧力を75Paに制御した。
続いて、制御部6は、マイクロ波電源13にマイクロ波供給電力値を指示し、マイクロ波パルス制御部11にマイクロ波パルス31のオン信号、及びオフ信号を所定周期で送信する。図7に示すように、2.45GHzのマイクロ波については、電力が1kW電力、マイクロ波パルスのパルス周期が2ミリ秒、マイクロ波パルスの印加時間が1ミリ秒に設定された。
同時に、制御部6は、負電圧電源15に負のバイアス電圧値を指示する。また、制御部6は、負電圧パルス発生部16に負のバイアス電圧パルス32のオン信号、及びオフ信号を所定周期で送信する。図7に示すように、負のバイアス電圧パルスについては、電圧が−200V、パルス周期が2ミリ秒、負のバイアス電圧パルスの印加時間が1ミリ秒に設定された。マイクロ波パルスの供給と負のバイアス電圧パルスの印加のタイミングは8マイクロ秒だけマイクロ波パルスが先行するように設定された。この印加タイミングのずれは、図4に示す時間T1である。
そして、制御部6は、マイクロ波パルスと負のバイアス電圧パルスを、図4に示す印加タイミングで印加して、成膜時間を30秒に設定して成膜した。すると、DLC成膜初期においては、包囲空間24においてプラズマが発生し、原料ガスが消費される。それ以降は、初期において包囲空間24内に供給されていた原料ガスは消費されているので、更なる包囲空間24内への原料ガスの供給は低減され、この原料ガスのプラズマの発生が抑えられる。
この結果、マイクロ波導入面18AへのDLC膜成分の付着量を低減させることができる。また、更に、マイクロ波導入面18Aに付着したDLC膜は、包囲空間24内のプラズマ化した不活性ガスによってイオンクリーニングされ、マイクロ波導入口18の使用可能回数を大幅に伸ばすことが可能となり、生産性の向上を図ることができる。
次に、マイクロ波導入口18の連続使用可能回数を測定した実験結果について図8及び図9に基づいて説明する。尚、図8において、連続使用可能回数が「0回」は、マイクロ波導入口18が1回だけ使用できた旨を表している。
図8及び図9に示すように、先ず、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lを3mmとして、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Aの先端部41Aまでの高さHを6mm、30mm、50mmと順番に変化させた。この場合には、それぞれのマイクロ波導入口18の連続使用可能回数は、4回、50回、75回であった。
続いて、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lを2mmとして、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Aの先端部41Aまでの高さHを6mm、30mm、50mmと順番に変化させた。この場合には、それぞれのマイクロ波導入口18の連続使用可能回数は、15回、100回、200回であった。更に、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lを1mmとして、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Aの先端部41Aまでの高さHを6mm、30mm、50mmと順番に変化させた。この場合には、それぞれのマイクロ波導入口18の連続使用可能回数は、20回、250回、300回であった。
従って、包囲壁部21Aの内周面42Aから中心導体23の外周面43までの距離Lは2mm以下であり、且つ、マイクロ波導入面18Aから包囲壁部21Aの先端部41Aまでの高さHを30mm以上になるように形成する。これにより、包囲壁部21Aの内側に形成された包囲空間24内のマイクロ波導入面18Aの近傍における原料ガスの入れ替えを確実に防ぎ、マイクロ波導入面18Aへの膜成分の付着量を低減することができる。
更に、マイクロ波導入面18Aに付着したDLC膜は、包囲空間24内のプラズマ化した不活性ガスによってイオンクリーニングされ、マイクロ波導入口18の使用回数を100回以上にすることが可能となる。例えば、DLC成膜処理の1回の処理時間が約2分の場合には、2×100=200(分)、つまり、約3時間20分間、マイクロ波導入口18を連続して使用することができる。この結果、成膜装置1が1日当たり7時間稼働されるとして、マイクロ波導入口18の交換を1日当たり2回程度にすることが可能となり、生産性の向上を図ることができる。
[成膜中のアーキング回数の測定]
次に、上記のように構成された成膜装置1において、DLC膜の成膜中におけるアーキング回数を測定した実験結果の一例について図3、図5、図6、図10及び図11に基づいて説明する。DLC膜の成膜中におけるアーキング回数は、各包囲壁部21A〜21Cの各先端部41A〜41Cの形状と、各包囲壁部21A〜21Cのマイクロ波がシース層29内を伝搬する方向に対して直交する方向の厚さWと、各ネジ22の側面電極21の表面部からの突出の有・無とを組み合わせて測定した。
尚、DLC膜の成膜処理及び成膜条件は、上記マイクロ波導入口18の連続使用可能回数を測定した成膜処理及び図7に示す成膜条件とほぼ同じであるが、成膜時間は50秒に設定した。また、マイクロ波導入面18Aから各包囲壁部21A〜21Cの各先端部41A〜41Cまでの高さHを30mmに設定した。また、各包囲壁部21A〜21Cの各内周面42A〜42Cから中心導体23の外周面43までの距離Lを2mmに設定した。
図11の左から1番目に示されるアーキング回数が「16578回」であった際の実験条件は、包囲壁部21Aの先端部41Aは、図3に示すように断面が矩形である、つまり、先端部41Aは面取りがされていない。包囲壁部21Aの厚さWは、2mmに設定した。各ネジ22は、図10の一点鎖線で示すように、側面電極21の表面部、つまり、上端面21Hから約5mm突出させた。
図1の左から2番目に示されるアーキング回数が「7952回」であった際の実験条件は、包囲壁部21Aの先端部41Aは、図3に示すように断面が矩形である、つまり、先端部41Aは面取りがされていない。包囲壁部21Aの厚さWは、2mmに設定した。各ネジ22は、図10の実線で示すように、側面電極21の表面部と同じ高さ、つまり、側面電極21の上端面21Hから突出させていない。
図1の左から3番目に示されるアーキング回数が「4200回」であった際の実験条件は、包囲壁部21Aの先端部41Aは、図3に示すように断面が矩形である、つまり、先端部41Aは面取りがされていない。包囲壁部21Aの厚さWは、4mmに設定した。各ネジ22は、図10の実線で示すように、側面電極21の表面部と同じ高さ、つまり、側面電極21の上端面21Hから突出させていない。
図1の左から4番目に示されるアーキング回数が「30回」であった際の実験条件は、包囲壁部21Aに替えて、包囲壁部21Bを設けた。図5に示すように、包囲壁部21Bは、先端部41Bに丸面取りが形成されている。この丸面取りは、曲率半径を約1mmにした。尚、丸面取りは、曲率半径を1mm以上にするのが好ましい。包囲壁部21Bの厚さWは、2mmに設定した。各ネジ22は、図10の実線で示すように、側面電極21の表面部と同じ高さ、つまり、側面電極21の上端面21Hから突出させていない。
図1の左から5番目に示されるアーキング回数が「57回」であった際の実験条件は、包囲壁部21Aに替えて、包囲壁部21Cを設けた。図6に示すように、包囲壁部21Cは、先端部41Cに約1mmの角面取りが形成されている。尚、角面取りは、1mm以上の角面取りにするのが好ましい。包囲壁部21Bの厚さWは、2mmに設定した。各ネジ22は、図10の実線で示すように、側面電極21の表面部と同じ高さ、つまり、側面電極21の上端面21Hから突出させていない。
図1の左から6番目に示されるアーキング回数が「7556回」であった際の実験条件は、包囲壁部21Aの先端部41Aは、図3に示すように断面が矩形である、つまり、先端部41Aは面取りがされていない。包囲壁部21Aの厚さWは、4mmに設定した。各ネジ22は、図10の一点鎖線で示すように、側面電極21の上端面21Hから約5mm突出させた。
ここで、成膜時間を50秒に設定した場合には、マイクロ波パルスの周期2(ミリ秒)に対する印加時間のデューティ比を平均80%とすると、実成膜時間は40秒となる。また、膜硬度均一化が96%以上になるには、アーキングの発生による負のバイアス電圧パルスの印加停止可能時間は、40(秒)×(1−0.96)−8(マイクロ秒)×50(秒)÷2(ミリ秒)=1.4(秒)となる。そして、アーキングが発生する毎に150マイクロ秒だけ負のバイアス電圧パルスの印加を停止するとしたときには、許容アーキング回数は、1.4÷0.00015=9333(回)となる。
従って、包囲壁部21Aのマイクロ波がシース層29内を伝搬する方向に対して直交する方向の厚さWを4mm以上になるように形成する。これにより、各ネジ22が側面電極21の上端面21Hから突出していても、包囲壁部21Aの先端部への電圧集中を防止して、成膜中のアーキング回数を予め設定された許容アーキング回数以下、例えば、9333回以下にすることが可能となる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料8の表面に所望の均一な膜特性のDLC膜を成膜することができる。
尚、包囲壁部21Aのマイクロ波がシース層29内を伝搬する方向に対して直交する方向の厚さWを2mmとする。そして、包囲壁部21Aの先端部41Aから半径方向外側へ全周に渡ってリング状に延出して、包囲壁部21Aのマイクロ波導入面18Aに対して反対側の先端部分のみ、厚さWを4mm以上にするようにしてもよい。これにより、各ネジ22が側面電極21の上端面21Hから突出していても、包囲壁部21Aの先端部への電圧集中を防止して、成膜中のアーキング回数を予め設定された許容アーキング回数以下、例えば、9333回以下にすることが可能となる。
また、各包囲壁部21B、21Cのマイクロ波導入面18Aに対して反対側の各先端部41B、41Cに、全周に渡って丸面取り、又は、角面取りを形成する。これにより、各包囲壁部21B、21Cの各先端部41B、41Cへの電圧集中を確実に防止して、成膜中のアーキング回数を予め設定された許容アーキング回数以下に飛躍的に低減することが可能となる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料8の表面に所望の均一な膜特性のDLC膜を確実に成膜することができる。
また、側面電極21を処理容器2に取り付ける各ネジ22は、各包囲壁部21A〜21Cの外側に配置され、且つ、側面電極21の上端面21Hから突出しないように設けることによって、各ネジ22への電界集中によるアーキングの発生を低減することが可能となる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料8の表面に所望の均一な膜特性のDLC膜を成膜することができる。
更に、各包囲壁部21A〜21Cは、各ネジ22を介してマイクロ波導入口18が設けられる処理容器2に電気的に接続されている。これにより、各包囲壁部21A〜21Cの各先端部41A〜41Cへの電界集中によるアーキングの発生を低減することができる。従って、プラズマ放電を安定化させ、被加工材料8の表面に所望の均一な膜特性のDLC膜を成膜することができる
特許文献1に開示された技術では、被加工材料の表面への成膜中に、石英窓の被加工材料側のマイクロ波導入面にも膜が付着する。そして、マイクロ波導入面に付着した膜は、プラズマにより帯電して、アーキングが発生する原因となる。アーキングが発生すると、負のバイアス電圧の供給を一定時間遮断する必要がある。その結果としてプラズマ放電が不安定になり、被加工材料の表面に形成された皮膜の膜特性が不均一になるという問題がある。
これに対し、本実施形態の成膜装置1では、マイクロ波を拡大されたシース層29へ伝搬させるマイクロ波導入面18Aは、マイクロ波の伝搬方向へ突出する包囲壁部21A〜21Cのいずれかによって囲まれている。そのため、包囲壁部21A〜21Cのいずれかの内側に拡大されたシース層29を囲んで、マイクロ波導入面18A側が閉塞された包囲空間24が形成される。
これにより、包囲空間24内へ供給された原料ガスにより中心導体23への成膜が行われた後に、包囲空間24内への更なる原料ガスの供給を低減することができる。従って、マイクロ波導入面18Aへの膜成分の付着量を低減し、アーキングの発生を低減させることができる。この結果、マイクロ波導入口18の使用寿命を延ばすことができ、生産性の向上を図ることができる。
尚、金属膜が、被加工材料8に成膜される場合、マイクロ波導入面18Aに金属膜の成分が付着する可能性がある。この付着された成分は、供給されるマイクロ波を反射するため、シース層29内へ伝搬されるマイクロ波の伝搬効率が低下し、成膜速度が低下する。本実施形態では、金属膜が、被加工材料8に成膜される場合においても、包囲壁部21A〜21Cのいずれかにより、金属成分が含まれる原料ガスが、包囲空間24内へ供給され、金属膜の成膜が行われた後に、包囲空間24内への更なる原料ガスの供給を低減することができる。従って、マイクロ波導入面18Aへの膜成分の付着量を低減し、付着した金属膜によるマイクロ波の反射が低減されるので、成膜速度の低下を低減させることができる。この結果、生産性の向上を図ることができる。
1 成膜装置
2 処理容器
6 制御部
8 被加工材料
9 保持具
11 マイクロ波パルス制御部
12 マイクロ波発振器
13 マイクロ波電源
15 負電圧電源
16 負電圧パルス発生部
17 導波管
18 マイクロ波導入口
18A マイクロ波導入面
21 側面電極
21A、21B、21C 包囲壁部
22 ネジ
23 中心導体
24 包囲空間
25 負電圧電極
28 表面波励起プラズマ
29 シース層
31 マイクロ波パルス
32 負のバイアス電圧パルス

Claims (9)

  1. 導電性を有する被加工材料を少なくとも含む中心導体の処理表面に沿ってプラズマを生成させるためのマイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、
    前記被加工材料の処理表面に沿うシース層を拡大させる負のバイアス電圧を前記被加工材料に印加する負電圧印加部と、
    前記マイクロ波供給部により供給されるマイクロ波を拡大された前記シース層へマイクロ波導入面を介して伝搬させるマイクロ波導入口と、
    前記マイクロ波導入口の前記マイクロ波導入面から突出する前記中心導体前記マイクロ波導入面から所定高さに渡って内側に囲み、前記マイクロ波導入面よりも前記マイクロ波が伝搬する伝搬方向へ突出する包囲壁部と、
    を備え
    前記包囲壁部は、前記包囲壁部の内周面と前記中心導体の外周面との間に、前記マイクロ波導入面側が閉塞され、且つ、前記マイクロ波が伝搬する伝搬方向側が開放された包囲空間を形成することを特徴とする成膜装置。
  2. 前記包囲壁部の内周面から前記包囲壁部の内側に配置された前記中心導体の外周面までの距離は、前記マイクロ波導入面から前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端までの高さよりも短いことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記距離は2mm以下であり、且つ、前記高さは30mm以上になるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の成膜装置。
  4. 前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部における前記伝搬方向に直交する方向の厚さは、4mm以上になるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成膜装置。
  5. 前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、丸面取りをされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の成膜装置。
  6. 前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、角面取りがされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の成膜装置。
  7. 前記包囲壁部と前記マイクロ波導入口とを処理容器に対して支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記処理容器に取り付ける取付部材と、
    を備え、
    前記取付部材は、前記包囲壁部の外側に配置され、且つ、前記支持部材の表面部から突出しないように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の成膜装置。
  8. 前記包囲壁部の内周面は、金属で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の成膜装置。
  9. 前記包囲壁部の前記マイクロ波導入面に対して反対側の先端部は、前記マイクロ波導入口が設けられる処理容器に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の成膜装置。
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