JP5870423B2 - 成膜装置および成膜方法 - Google Patents
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原料ガスと不活性ガスとを供給可能なガス供給部と、
金属基材へ前記ガス供給部により供給されたガスにより表面処理を行うためのプラズマが発生されるプラズマ発生部と、
前記プラズマ発生部へ印加電力を供給する印加電力供給部と、
前記印加電力供給部により供給される印加電力を制御する印加電力制御部と、
前記金属基材の温度を計測する温度計測部と、
前記温度計測部により計測された温度と、前記温度が計測された成膜処理経過時間とを関連付けて記憶する温度履歴記憶部と、
成膜終了までの残り時間を取得する残時間取得部と、
前記温度履歴記憶部に記憶された温度と成膜処理経過時間とから、成膜終了時までの温度過程を算出する第1算出部と、
前記第1算出部により算出された温度過程と、前記残時間取得部により取得された残り時間とから成膜終了時の焼戻しパラメータを算出する第2算出部と、
前記第2算出部により算出された成膜終了時の焼戻しパラメータと、所定の設定焼戻しパラメータとを比較する比較部と、
前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも大きいと比較された場合、成膜終了時の焼戻しパラメータが前記設定焼戻しパラメータよりも小さくなる成膜条件を設定する設定部とを備え、
前記印加電力制御部は、前記設定部により設定された成膜条件で前記成膜終了時まで印加電力を制御することを特徴とするものである。
前記設定部は、前記プラズマ発生部において発生されるプラズマによる前記金属基材の温度上昇レートを低減する成膜条件として、前記印加電力、前記原料ガス、または前記不活性ガスの流量が変更される前記成膜条件を設定することを特徴とするものである。
前記設定部は、前記成膜終了時の焼戻しパラメータよりも小さくなる複数の成膜条件のうち、前記残時間取得部により取得される成膜終了までの残り時間が最も短くなる成膜条件を設定することを特徴とするものである。
前記印加電力、または前記ガスの流量と関連付けられ、前記金属基材の温度上昇レートが変更される前記成膜条件としての成膜レベルを複数記憶し、かつ、前記設定部により設定された成膜レベルを記憶する成膜レベル記憶部を備え、
前記設定部は、前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも大きいと比較された場合、前記設定部により設定された成膜レベルにおける金属基材の温度上昇レートよりも低い金属基材の温度上昇レートの成膜レベルを前記成膜条件として設定することを特徴とするものである。
前記設定部は、前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも小さいと比較された場合、前記成膜終了時の焼戻しパラメータが前記設定焼戻しパラメータよりも小さく、かつ前記第2算出部により算出された成膜終了時の焼戻しパラメータよりも大きくなる成膜条件を設定することを特徴とするものである。
前記印加電力、または前記ガス供給部により供給される原料ガス、または不活性ガスの流量と関連付けられ、前記プラズマ発生部において発生されるプラズマによる前記金属基材の温度上昇レートが変更される成膜レベルを複数記憶する成膜レベル記憶部を備え、
前記設定部は、前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも小さいと比較された場合、前記金属基材の温度上昇レートを増大する成膜レベルを前記成膜条件として設定し、
前記成膜レベル記憶部は、前記設定部により設定された成膜レベルを記憶し、
前記設定部は、前記設定部により設定された成膜レベルにおける金属基材の温度上昇レートよりも大きい金属基材の温度上昇レートの成膜レベルを前記成膜条件として設定することを特徴とするものである。
前記成膜レベル記憶部は、前記印加電力と前記印加電力に従い前記プラズマ発生部においてプラズマ発生した場合の温度上昇レートと成膜レートとが関連付けられた前記成膜レベルを記憶し、
前記設定部は、前記成膜終了時間までの残り時間と前記温度上昇レートとから、前記設定部により設定された成膜レベル以外の少なくとも1つの成膜レベルにおいて、成膜終了時の焼戻しパラメータを算出し、算出された前記焼戻しパラメータが前記設定焼戻しパラメータ以下であれば、前記少なくとも1つの成膜レベルのうちの1つの成膜レベルを設定することを特徴とするものである。
前記設定部は、前記設定部により設定された成膜レベル以外の複数の成膜レベルにおいて、成膜終了時の焼戻しパラメータを算出し、算出された焼戻しパラメータのうち、設定焼戻しパラメータ以下の範囲において最も前記設定焼戻しパラメータに近い焼戻しパラメータに対応する成膜レベルを設定することを特徴とするものである。
前記印加電力制御部は、パルス電圧コントローラ、およびマイクロ波パルスコントローラを備え、
前記プラズマ発生部において発生されるプラズマは、前記パルス電圧コントローラにより、パルス電圧が前記金属基材へ印加され、前記マイクロ波パルスコントローラにより、マイクロ波パルスが前記処理容器内に供給されることにより発生され、
前記設定部は、前記パルス電圧コントローラにより印加されるパルス電圧のデューティ比、パルス電圧のピーク値、または前記マイクロ波パルスコントローラにより供給されるマイクロ波の印加ピーク電力あるいはマイクロ波をパルス状で印加するときのデューティ比の少なくとも何れか1つを変更して前記成膜条件を設定することを特徴とするものである。
前記プラズマ発生部は、前記パルス電圧を金属基材へ印加するパルス電圧印加部と、マイクロ波導入口を金属基材に近接して配置することにより、金属基材に表面波励起プラズマを生成することを特徴とするものである。
前記第1算出部は、前記成膜終了時間までの温度過程として、前記金属基材が室温に降温するまでの温度過程を算出することを特徴とするものである。
前記印加電力制御部は、前記ガス供給部により前記不活性ガスが供給され、かつ前記原料ガスが供給される前に電力を供給して前記プラズマ発生部に前記プラズマを発生させ、
前記第1算出部は、前記電力の供給開始から前記成膜終了時までの温度過程を算出することを特徴とするものである。
前記第1算出部は、前記温度計測部により計測された前回の温度と今回の温度との差分が第1の範囲であれば第1の算出間隔で前記温度過程を算出し、
前記差分が第1の範囲よりも大きい第2の範囲であれば、第1の算出間隔よりも短い第2の算出間隔で前記温度過程を算出することを特徴とするものである。
原料ガスと不活性ガスとを供給可能なガス供給部とプラズマ発生部とを備えた処理容器内で、金属基材の表面に成膜する方法であって、
成膜中の前記金属基材の温度を計測し、
計測された温度から成膜終了までの残り時間と、成膜終了時までの温度過程を算出し、
算出された残り時間と、算出された温度過程とから成膜終了時の焼戻しパラメータを算出して所定の設定焼戻しパラメータと比較し、
前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも大きいと比較された場合、前記成膜終了時の焼戻しパラメータよりも小さくなる成膜条件を設定し、
設定された成膜条件で成膜を行うことを特徴とするものである。
図1は成膜装置100の実施形態を示す説明図であり、図2は、成膜装置100のブロック図である。成膜装置100は、処理容器1、真空ポンプ2、ガス供給部4、プラズマ発生部5、温度計測部8、パラメータ計算部10を備える。処理容器1は気密構造の処理容器である。真空ポンプ2は、この処理容器1の内部を真空排気するポンプである。処理容器1の内部には成膜対象である金属基材Mが治具3により保持されている。金属基材Mの材質は特に限定されるものではないが、この実施形態では低温焼戻し鋼である。ここで低温焼戻し鋼とは、JIS G4051(機械構造用炭素鋼鋼材)、G4401(炭素工具鋼鋼材)、G44−4(合金工具用鋼材)、マルエージング鋼材などの材料である。これらの材料は、軟化が焼戻しパラメータで算出できる金属材料である。
ここで、本発明で用いる焼戻しパラメータについて説明する。熱処理条件と硬度低下との関係は焼戻しパラメータ(ラーソンミラーパラメータ)と呼ばれる数値を用いて正確に推測されることが知られている。この焼戻しパラメータPは、P=T(log10t+20)として定義される値であり、Tは温度(K)、tは熱処理時間(hr)である。さらに、同種の鋼材へ同一の熱処理を施した場合、熱処理を施された鋼材の硬度は、いかなる温度と熱処理時間の組み合わせであっても同じ硬度低下曲線を辿ることも知られている。焼戻しパラメータと硬度との関係を示す硬度低下曲線では、焼き戻しパラメータがある値までは硬度は一定のままであり、ある値を越えると、焼き戻しパラメータが増加するほど硬度が低下するという関係となる。この関係において、熱処理時間tを小さくできるほど温度Tの値が大きくなっても同じ焼戻しパラメータPの値を得ることができ、硬度低下が生じない。すなわち、熱処理時間tを数分以下にできると、高密度プラズマを用いたダイヤモンドライクカーボン成膜時の金属基材の上昇温度が焼戻し温度を超えても、焼戻しパラメータPの値を硬度低下が生じない値に保持することができる。ただし、焼戻しパラメータは、鋼材の焼戻し処理のような恒温処理を前提としており、成膜プロセスのような金属基材の温度が急速に変化するプロセスにそのまま加算して適用すると非現実的な値となってしまう。このため、成膜工程の制御には利用することができない。図3の左図に示すように、例えば700Kで10時間の熱処理を行った後、750Kで1時間の熱処理を行う場合を想定すると、焼戻しパラメータPは、700×(log1010+20)+750×(log101+20)=700×21+750×20=29700となる。この値を750Kの恒温処理に置き換えて熱処理時間tを計算すると、29700=750×(log10t+20)から、熱処理時間tは1019時間という、非現実的な結果となってしまう。そこで本発明では図3の右図に示すように、その熱処理の全過程をそれと等価な「ある一定時間だけ保持を行う焼戻し」へ変換する。すなわち、連続的温度変化を伴う熱処理を温度変化を階段状に近似し、各温度での熱処理を最大温度Tmによる恒温熱処理に変換し、その温度での処理時間txを算出する。そして算出された処理時間txの合計をΣtxとして、P=Tm(log10Σtx+20)の式に代入し、焼戻しパラメータPを算出する。
表5に示すように、成膜レベル3において、算出された焼戻しパラメータP=10652は、設定焼戻しパラメータP'=10800を超えず、成膜レベル4において算出された焼戻しパラメータP=11908は、設定焼戻しパラメータP'を超えるので、初期値として成膜レベル3が成膜条件として設定される。なお、成膜レベル2や成膜レベル1でも設定焼戻しパラメータは越えないが、成膜レベル3で成膜が行われたほうが、成膜レベル1や2よりも成膜レートが大きいので、成膜時間が、短縮される。各値は、制御時間間隔(τ)において、後述する成膜レベルの変更に必要な項目だけ、更新されても良いし、全ての項目が更新されても良い。また成膜レベル1、および成膜レベル2においても、最高温度Tmは、SCM415の焼戻し温度である200℃を超える。
また、マイクロ波はパルス状に印加されなくとも良い。この場合、本発明の印加電力制御部は負電圧パルスコントローラ71である。また、マイクロ波はパルス状に印加されなくとも良い。この場合、本発明の印加電力制御部は負電圧パルスコントローラ71である。また、マイクロ波が印加されず、負電圧がパルス状に印加されなくとも良い。この場合、本発明の印加電力制御部はCPU20である。
2 真空ポンプ
3 治具
4 ガス供給部
6 マイクロ波電源
61 マイクロ波パルスコントローラ
7 負電圧電源
71負電圧パルスコントローラ
8 温度計測部
9 石英窓
10 パラメータ計算部
20 CPU
21 記憶部
Claims (14)
- 原料ガスと不活性ガスとを供給可能なガス供給部と、
金属基材へ前記ガス供給部により供給されたガスにより表面処理を行うためのプラズマが発生されるプラズマ発生部と、
前記プラズマ発生部へ印加電力を供給する印加電力供給部と、
前記印加電力供給部により供給される印加電力を制御する印加電力制御部と、
前記金属基材の温度を計測する温度計測部と、
前記温度計測部により計測された温度と、前記温度が計測された成膜処理経過時間とを関連付けて記憶する温度履歴記憶部と、
成膜終了までの残り時間を取得する残時間取得部と、
前記温度履歴記憶部に記憶された温度と成膜処理経過時間とから、成膜終了時までの温度過程を算出する第1算出部と、
前記第1算出部により算出された温度過程と、前記残時間取得部により取得された残り時間とから成膜終了時の焼戻しパラメータを算出する第2算出部と、
前記第2算出部により算出された成膜終了時の焼戻しパラメータと、所定の設定焼戻しパラメータとを比較する比較部と、
前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも大きいと比較された場合、成膜終了時の焼戻しパラメータが前記設定焼戻しパラメータよりも小さくなる成膜条件を設定する設定部とを備え、
前記印加電力制御部は、前記設定部により設定された成膜条件で前記成膜終了時まで印加電力を制御する
ことを特徴とする成膜装置。 - 前記設定部は、前記プラズマ発生部において発生されるプラズマによる前記金属基材の温度上昇レートを低減する成膜条件として、前記印加電力、前記原料ガス、または前記不活性ガスの流量が変更される前記成膜条件を設定することを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
- 前記設定部は、前記成膜終了時の焼戻しパラメータよりも小さくなる複数の成膜条件のうち、前記残時間取得部により取得される成膜終了までの残り時間が最も短くなる成膜条件を設定することを特徴とする請求項2記載の成膜装置。
- 前記印加電力、または前記ガスの流量と関連付けられ、前記金属基材の温度上昇レートが変更される前記成膜条件としての成膜レベルを複数記憶し、かつ、前記設定部により設定された成膜レベルを記憶する成膜レベル記憶部を備え、
前記設定部は、前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも大きいと比較された場合、前記設定部により設定された成膜レベルにおける金属基材の温度上昇レートよりも低い金属基材の温度上昇レートの成膜レベルを前記成膜条件として設定することを特徴とする請求項2または3記載の成膜装置。 - 前記設定部は、前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも小さいと比較された場合、前記成膜終了時の焼戻しパラメータが前記設定焼戻しパラメータよりも小さく、かつ前記第2算出部により算出された成膜終了時の焼戻しパラメータよりも大きくなる成膜条件を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の成膜装置。
- 前記印加電力、または前記ガス供給部により供給される原料ガス、または不活性ガスの流量と関連付けられ、前記プラズマ発生部において発生されるプラズマによる前記金属基材の温度上昇レートが変更される成膜レベルを複数記憶する成膜レベル記憶部を備え、
前記設定部は、前記比較部により前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも小さいと比較された場合、前記金属基材の温度上昇レートを増大する成膜レベルを前記成膜条件として設定し、
前記成膜レベル記憶部は、前記設定部により設定された成膜レベルを記憶し、
前記設定部は、前記設定部により設定された成膜レベルにおける金属基材の温度上昇レートよりも大きい金属基材の温度上昇レートの成膜レベルを前記成膜条件として設定することを特徴とする請求項5記載の成膜装置。 - 前記成膜レベル記憶部は、前記印加電力と前記印加電力に従い前記プラズマ発生部においてプラズマ発生した場合の温度上昇レートと成膜レートとが関連付けられた前記成膜レベルを記憶し、
前記設定部は、前記成膜終了時間までの残り時間と前記温度上昇レートとから、前記設定部により設定された成膜レベル以外の少なくとも1つの成膜レベルにおいて、成膜終了時の焼戻しパラメータを算出し、算出された前記焼戻しパラメータが前記設定焼戻しパラメータ以下であれば、前記少なくとも1つの成膜レベルのうちの1つの成膜レベルを設定することを特徴とする請求項4または6記載の成膜装置。 - 前記設定部は、前記設定部により設定された成膜レベル以外の複数の成膜レベルにおいて、成膜終了時の焼戻しパラメータを算出し、算出された焼戻しパラメータのうち、設定焼戻しパラメータ以下の範囲において最も前記設定焼戻しパラメータに近い焼戻しパラメータに対応する成膜レベルを設定することを特徴とする請求項7記載の成膜装置。
- 前記印加電力制御部は、パルス電圧コントローラ、およびマイクロ波パルスコントローラを備え、
前記プラズマ発生部において発生されるプラズマは、前記パルス電圧コントローラにより、パルス電圧が前記金属基材へ印加され、前記マイクロ波パルスコントローラにより、マイクロ波パルスが前記処理容器内に供給されることにより発生され、
前記設定部は、前記パルス電圧コントローラにより印加されるパルス電圧のデューティ比、パルス電圧のピーク値、または前記マイクロ波パルスコントローラにより供給されるマイクロ波の印加ピーク電力あるいはマイクロ波をパルス状で印加するときのデューティ比の少なくとも何れか1つを変更して前記成膜条件を設定することを特徴とする請求項1〜8の何れか記載の成膜装置。 - 前記プラズマ発生部は、前記パルス電圧を金属基材へ印加するパルス電圧印加部と、マイクロ波導入口を金属基材に近接して配置することにより、金属基材に表面波励起プラズマを生成することを特徴とする請求項7記載の成膜装置。
- 前記第1算出部は、前記成膜終了時間までの温度過程として、前記金属基材が室温に降温するまでの温度過程を算出することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の成膜装置。
- 前記ガス供給部は、前記原料ガスを供給する前に前記不活性ガスを前記処理容器内へ供給し、
前記印加電力制御部は、前記ガス供給部により前記不活性ガスが供給され、かつ前記原料ガスが供給される前に電力を供給して前記プラズマ発生部に前記プラズマを発生させ、
前記第1算出部は、前記電力の供給開始から前記成膜終了時までの温度過程を算出することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の成膜装置。 - 前記第1算出部は、前記温度計測部により計測された前回の温度と今回の温度との差分が第1の範囲であれば第1の算出間隔で前記温度過程を算出し、
前記差分が第1の範囲よりも大きい第2の範囲であれば、第1の算出間隔よりも短い第2の算出間隔で前記温度過程を算出することを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の成膜装置。 - 原料ガスと不活性ガスとを供給可能なガス供給部とプラズマ発生部とを備えた処理容器内で、金属基材の表面に成膜する方法であって、
成膜中の前記金属基材の温度を計測し、
計測された温度から成膜終了までの残り時間と、成膜終了時までの温度過程を算出し、
算出された残り時間と、算出された温度過程とから成膜終了時の焼戻しパラメータを算出して所定の設定焼戻しパラメータと比較し、
前記成膜終了時の焼戻しパラメータが、前記設定焼戻しパラメータよりも大きいと比較された場合、前記成膜終了時の焼戻しパラメータよりも小さくなる成膜条件を設定し、
設定された成膜条件で成膜を行うことを特徴とする成膜方法。
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