JP2000001784A - Cvd容器のクリーニング方法 - Google Patents

Cvd容器のクリーニング方法

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JP2000001784A
JP2000001784A JP17080898A JP17080898A JP2000001784A JP 2000001784 A JP2000001784 A JP 2000001784A JP 17080898 A JP17080898 A JP 17080898A JP 17080898 A JP17080898 A JP 17080898A JP 2000001784 A JP2000001784 A JP 2000001784A
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gas
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cvd
substrate
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JP17080898A
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Kenji Fuchigami
健児 渕上
Hiroshi Nakai
宏 中井
Joshi Shinohara
譲司 篠原
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVD容器のクリーニングを容易に行う 【解決手段】 ECRプラズマCVD法により、基板5
に炭素薄膜をコーティングし、該基板を取り出した後の
CVD容器1内部のクリーニング方法であって、N2 ガ
スまたはN2 ガスを主体としたクリーニングガス中でプ
ラズマを発生させてクリーニングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はECRプラズマCV
D法によって基板に炭素薄膜をコーティングした後のC
VD容器のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ECR(electron cyclotron resonanc
e)プラズマCVD(chemical vapor deposition )法
は、マイクロ波と磁場の相互作用による電子サイクロト
ロン共鳴を利用して、プラズマを発生させる方法であ
る。その原理は、z方向の磁界中では電子はx−y平面
内で一定の角周波数(サイクロトロン周波数)で円運動
をしているが、x−y平面内でマイクロ波を当てると、
電子は電磁波の電界エネルギを共鳴的に吸収し、高周波
電場により加速され続けるため中性分子やイオンとの衝
突が起るまでは時間とともに運動エネルギが増大し、低
圧力の状態では電子平均エネルギがかなり高くなり、プ
ラズマを発生させる。一般的にはマイクロ波周波数2.
45GHzに対して、磁場強度875ガウスである。そ
の特徴としては、1)プラズマ中の電子温度が高くイオ
ン化率が高い。2)高眞空下での成膜が可能で不純物の
混入が少ない。3)放電領域と成膜領域を分離できるの
で基板損傷が少ない。4)低温でも高速成膜が可能であ
る。などである。
【0003】なお、基板に炭素薄膜をコーティングする
際使用する原料ガスは、メタン(CH4 )などの炭化水
素ガス、CO等の炭酸ガス、アセトン、アルコール等の
有機溶媒の蒸気またはこれらに水素、酸素、アルゴン等
の不活性ガスを混合したものであり、炭素薄膜コーティ
ングは物体の表面を低摩擦係数または低摩耗にするため
に使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】メタンガスをECRに
よりプラズマ化し、基板に炭素を析出するのは、電子の
衝突によりメタンが分解して、CHx(x=0〜4、こ
こでCHxはイオンまたはラジカル)になり、このCHx
が基板に衝突して析出するものであり、コーティングす
る物品の温度が高いほど成膜速度が大きいので、通常基
板は加熱している。
【0005】このようなECRプラズマCVD法によ
り、炭素薄膜をコーティングする際には、マイクロ波を
導入するマイクロ波導入窓や覗き窓、容器の内壁等に炭
素が析出し汚染される。特にマイクロ波導入窓のガラス
板は、この付近でプラズマ化が活発に行われるため、高
温になっており、炭素析出による汚染が早く進行する。
導入窓の汚染が進行するとマイクロ波が遮られるため成
膜作業が不可能になる。従来は汚染が進行すると容器を
開いて手作業で掃除を行っているが、手間と時間がかか
り、CVD作業の能率が低下してしまう。
【0006】本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案
出されたもので、ECRプラズマCVD作業後の容器の
クリーニングを容易、かつ、速やかに行いCVD作業の
能率向上を図るCVD容器のクリーニング方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のCVD容器のクリーニング方法は、ECRプラ
ズマCVD法により基板に炭素薄膜をコーティングし、
該基板を取り出した後のCVD容器内部のクリーニング
方法であって、容器中にクリーニングガスを導入し、該
クリーニングガス中でプラズマを発生させてクリーニン
グを行うものである。
【0008】クリーニングガスはN2 ガスまたはN2
スにメタン等の炭化水素ガス、アルゴン等の不活性ガ
ス、水素ガスや酸素ガス等を混合したものを用いる。
【0009】クリーニングガスをマイクロ波導入窓に向
って吹き付けるようにすると、クリーニングが速やかに
行われる。
【0010】次に、本発明の作用を説明する。排気ポン
プにより排気される眞空容器中にCH4などの原料ガス
を導入するとともに、マイクロ波と磁気コイルの作用に
より、プラズマを発生させて、基板上に炭素薄膜をコー
ティングする。コーティング完了後、容器中から基板を
取り出すか遮蔽板などを用いて基板を覆っておく。その
後容器中にクリーニングガスを導入してプラズマを発生
させる。
【0011】発生したプラズマにより容器内、特にマイ
クロ波導入窓に析出した炭素をエッチングして除去す
る。このときの化学反応は必ずしも明らかではないが、
クリーニングガスのN2 が炭素と結合してシアンガスと
なるか、さらに炭素中に含まれる水素とも結合してシア
ン化水素ガスになるものと考えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は本発明を実施する
のに使用するECRプラズマを発生させてCVDを行う
CVD容器の断面図である。図において、1はステンレ
ス鋼製で円筒状のCVD容器である。CVD容器1は、
上部にプラズマ導入窓1aを有している。プラズマ導入
窓1aには、ガラス板1bが嵌め込まれている。プラズ
マ導入窓1aの直下の部分はプラズマ発生室1dであ
る。プラズマ発生室1dのまわりに円筒状のコイル2が
設けられており、プラズマ発生室1d内に磁界を形成す
る。この磁界はプラズマを引き出すための発散磁界を兼
ねている。
【0013】3はマイクロ波であり、4は導波管であ
る。1cは覗き窓、1eは基板5を載置して加熱するテ
ーブルであり、昇降可能になっている。6はCH4 等の
原料ガスを導入する原料ガス導入管であり、導入管6の
出口6aは基板5に向って開口している。
【0014】7はN2 等のクリーニングガス導入管であ
り、中間に流量調節器7aが設けられている。クリーニ
ングガス導入管7は2つに分岐しており、その一方の先
端7bは、マイクロ波導入窓1aの内側、他方の先端7
cは覗き窓1cの内側にそれぞれ向って開口している。
8は排気管であり、図示しない眞空ポンプに接続されて
いる。
【0015】9は圧力調整容器であり、弁10を介して
CVD容器1と接続されており、容器9の内部の圧力は
CVD容器1の内部と同等の眞空に保たれている。11
は基板取り出し用のハンドであり、CVD容器1に基板
5の出し入れをする。11aは磁石であり、これを摺動
させることにより、ハンド11の基端部11bを無接触
で摺動させる。
【0016】次に本実施形態の作用を説明する。CVD
容器1内のテーブル1e上に基板5を載置し、CVD容
器内を10-3〜10-4Torr程度の眞空を保ちながら
原料ガスとしてCH4 ガスを導入し、マイクロ波3を
CVD容器1内に導入する。マイクロ波3とコイル2に
より発生する磁界の作用により、CH4 ガスはプラズマ
発生室1d内でプラズマ化する。発生したプラズマはコ
イル2の発散磁界の作用でプラズマ発生室1d内から引
き出されて基板5に衝突し、基板5上に炭素薄膜をコー
ティングする。コーティングの時間は90min程度で
ある。
【0017】コーティング完了後弁10を開いてCVD
容器と圧力調整容器9内を連通させ、ハンド11を作用
させて基板5を圧力調整室9内に引き込む。引き込み完
了後弁10を再び閉じ、目視検査により覗き窓1eやマ
イクロ波導入窓1aのガラス板1bが炭素により汚染さ
れていれば、クリーニングガスによるクリーニングを行
う。
【0018】クリーニングは容器1内の圧力を10-3
10-4Torrに保つように排気しながらクリーニング
ガスとしてN2 ガスを導入しプラズマを発生させる。
【0019】発生したプラズマにより、CVD容器1内
部、特にマイクロ波導入窓1aのクリーニングを続け
る。クリーニングが完了したら、新たに基板5をCVD
容器1内に挿入しCVD作業を続行する。
【0020】このように、N2 ガスのプラズマにより、
CVD容器1内のクリーニングを行うことができるの
で、CVD容器1を手作業のクリーニングのため開放す
る必要がなく、CVD作業の能率向上が図れる。またN
2 ガスは通常真空容器のリーク用に準備されているの
で、リーク用ガスの配管途中に流量調節器7aを追加す
るのみで、クリーニングガス導入管7として使える。
【0021】
【実施例】本発明の作用を実証するためテストを行っ
た。テストの条件は次の通りである。 1)CVD容器の大きさ:0.11m3 2)クリーニング実施中の眞空度:10-4Torr 3)N2 ガスの流量:12cc/min 4)マイクロ波のパワー:560W 5)クリーニング時間:40min 上記クリーニングの結果、CVD容器1の内面、特にマ
イクロ波導入窓1aのガラス板1b内面の析出炭素は完
全にクリーニングできた。
【0022】本発明は以上述べた実施形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
更が可能である。例えば、クリーニングガス導入管7を
別途設けたが、これを設けず原料ガス導入管6を切り換
え使用するようにしてもよいなどである。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明のCVD容器の
クリーニング方法は、容器内にクリーニングガスを導入
して、それをプラズマ化し、そのプラズマによりCVD
容器内のクリーニングを行うので、手作業でクリーニン
グを行う手間が省けるとともに、クリーニングのためC
VD容器内の眞空を破壊する必要がなく、再び眞空にす
るための眞空ポンプのエネルギの節約になる。このよう
に、本発明によりCVD作業の能率向上が図れるなどの
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するCVD容器の断面図である。
【符号の説明】
1 CVD容器 1a マイクロ波導入窓 1c 覗き窓 2 コイル 3 マイクロ波 5 基板 7 クリーニングガス導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 譲司 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA10 AA14 AA16 AA17 AA18 BA27 DA06 FA02 KA08 KA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ECRプラズマCVD法により基板に炭
    素薄膜をコーティングし、該基板を取り出した後のCV
    D容器内部のクリーニング方法であって、容器中にクリ
    ーニングガスを導入し、該クリーニングガス中でプラズ
    マを発生させてクリーニングを行うことを特徴とするC
    VD容器のクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 クリーニングガスはN2 ガスまたはN2
    ガスを主体としたガスである請求項1または請求項2記
    載のCVD容器のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】クリーニングガスをマイクロ波導入窓に向
    けて吹き付ける請求項1ないし請求項3記載のCVD容
    器のクリーニング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088451A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 成膜方法及び成膜装置
JP2012039084A (ja) * 2010-07-15 2012-02-23 Tokyo Electron Ltd 薄膜形成装置の洗浄方法、薄膜形成方法、及び、薄膜形成装置
JP2014146826A (ja) * 2010-07-15 2014-08-14 Tokyo Electron Ltd 薄膜形成装置の洗浄方法、薄膜形成方法、及び、薄膜形成装置

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