JP6107180B2 - 内装用化粧シート - Google Patents

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Description

本発明は住宅内部や建物内部の部屋の壁面や床面や建具表面に用いる内装用化粧シートに関し、特には見る角度や光の加減により見た目の変化がおこる内装用化粧シートに関する。
内装用化粧シートにおいて、基材シートにパール顔料のコーティング層と絵柄摸様の印刷層を設けることにより、見る角度や光の加減により見た目の色の変化が起こるものは知られていたが、変化に乏しく、十分な色合いや風合いの変化が得られるものというわけではなかった。
一方、雲母や滑石を主成分としたパール顔料には50nm以下の厚みの酸化チタン、酸化鉄などで表面被覆されたものが知られているが、十分な干渉効果が得られるものではなかった。
実開昭63−072036
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、見る角度や光の加減により見た目の変化がおこり、十分な色合いや風合いの変化が得られる内装用化粧シートを提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、基材シートの表面にパール顔料からなるコーティング層コーティング層の表面に絵柄摸様の印刷層と、該印刷層を含む前記コーティング層の表面に表面保護層を順に設けてなる内装用粧シートにおいて、 前記基材シートが白色系であり、記コーティング層に用いるパール顔料が、大きさ1〜100μmの鱗片形状の雲母または滑石の表面に厚み50〜200nmの酸化チタンの皮膜を設けたものであり、記コーティング層が前記基材シートの全面に厚さ1〜10μmの範囲の前記パール顔料からなる略均一なベタコーティングであり、前記表面保護層が前記印刷層の絵柄模様に同調した部分的な盛り上げ印刷による凹凸形状を有する、ことを特徴とする内装用化粧シートである。
本発明はその請求項1記載の発明により、白色系基材とパール顔料からなるベタコーティング層の組合せにより、パール顔料で反射した光と、パール顔料を透過して白色系基材で反射した光との色相の変化を利用することで、絵柄摸様の印刷層が室内光源の種類や外光の種類(朝日、夕日)により絵柄の色合いや風合いが変化するという作用効果を奏するものとなる。
本発明の内装用化粧シートの一実施例の断面の形状を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の内装用化粧シートの一実施例の断面の形状を示す。基材シート1、コーティング層2、印刷層3、を設けてなり、適宜表面保護層4を設けてなる。
本発明における基材シート1は白色系のものを用いる。白色系の基材シートとしては樹脂フィルムに白色顔料を添加したものや、樹脂フィルムの表面側に白色のベタ印刷を施したものなどが挙げられるが、コーティング層側から見て白色に見えるものであれば良く、特に限定するものではない。
基材シート1としては、熱可塑製樹脂からなるフィルムが好適に用いられ、後述するコーティングや印刷を施すことができる程度のものであれば良く、具体的には厚み50〜150μm程度のものが好ましい。
本発明におけるコーティング層2は基材シートの全面に厚さ1〜10μmの範囲で略均一にベタコーティングしたものとする。これによりコーティング層を透過する光とコーティング層で反射する光の変化による色変化の程度が大きいものとなる。コーティング層の層厚が1μmより薄いものであるとコーティング層中に存在するパール顔料の濃度が低い為に、パール顔料による十分な光の反射が得られない。逆にコーティング層の層厚が10μmより厚いものであると光の反射は十分であるもののコーティング層を透過する光が不足する為、透過する光による効果が不十分になる。また、ベタコーティングでないとするとベタコーティング層による均一な層によるパール顔料の効果に比べ絵柄の特徴によりパール顔料の効果が左右されてしまう。
本発明におけるコーティング層2に用いるパール顔料としては、大きさ1〜100μmの鱗片形状の雲母または滑石の表面に厚み50〜200nmの酸化チタンの皮膜を設けたものを用いる。これによりパール顔料で反射した光と、パール顔料を透過して白色系基材で反射した光との色相の変化を利用することで、絵柄摸様の印刷層が室内光源の種類や外光の種類(朝日、夕日)により絵柄の色合いや風合いが変化するという作用効果を奏するものとなる。
本発明における雲母または滑石の大きさとは、鱗片状の形状での長さの範囲を示すものであり、鱗片状の厚みが1μm程度で大きさの下限を示すものとなり、鱗片状の平面部分の最長部分の長さが大きさの上限を示すものとなる。雲母または滑石の大きさが1μm未満であると、光を反射させるパール顔料の面積が非常に小さい為、光の反射効果が殆どない。逆に雲母または滑石の大きさが100μmより大きいものであると、パール顔料の十分な反射及び透過は期待できるが、グラビア印刷等でコーティングする際に均一に塗りづらくなり、又、パール顔料が大きい為にコーティング層の十分な強度が得られない。
また、酸化チタンの皮膜の厚みが50nmより薄いと干渉効果が少なくなり、逆に酸化チタンの皮膜の厚みが200nmより厚いと皮膜が壊れやすくなる。
本発明における印刷層3としては、前記ベタコーティング層2の上に印刷により絵柄摸様を設けたものであって、特に限定しないが、絵柄摸様の無い部分であって前記コーティング層2が表出する部分が多いもののほうが本願発明の効果を表現するものとして優れたものとなる。具体的には木目模様であって、木目の導管部分に絵柄摸様を有する印刷を施したものなどが好適である。
本発明において適宜設ける表面保護層4としては、前記印刷層3の上に透明樹脂などにより設けて前記印刷層3を保護するものであり、表面の各種耐性を有する従来の化粧シートに用いられているものであれば特に限定せず、使用可能である。具体的には前記印刷層3の上だけに部分的に盛り上げ印刷により設けることで表面の凹凸形状などを付与することが可能となる。また艶の有無によりさらに意匠性を向上させることも適宜可能である。
基材シート1として厚さ100μmの白色系ポリエステルフィルム(リケンテクノス(株)製:「PET−G」)を用い、コーティング層2として表面に平均厚み90〜100nmの酸化チタンの被覆を設けた大きさ10〜60μmの鱗片形状の雲母からなるコーティング剤(日本光研工業(株)製:「RBD−100」)を用い、これを5μmの厚みで前記基材シート1の全面にコーティングした。 乾燥後、前記コーティング層2の表面に印刷層3として、グラビアインキによりメープル柄の木目をグラビア印刷により施した。その後、前記メープル柄と同調した透明樹脂(DICグラフィックス(株)製「UV」)により盛り上げ印刷を施し、本発明の内装用化シートを得た。
得られた内装用化粧シートは、室内蛍光灯下では見る角度により木目色(メープル柄)が赤色系から黄色系に変化し、また、外から室内に入り込む光の種類(朝日と夕日)でも木目柄(メープル柄)が変化することで、これまでに無い色変化に富んだインテリア空間の演出が可能となった。またLED光源の場合は光の直進性の為、見る角度による色の変化がより顕著なものとなった。
コーティング剤として平均厚み120〜135nmの酸化チタンの被覆を設けた大きさ15〜100μmの鱗片形状の雲母からなるもの(日本光研工業(株)製:「BE−100」)を用いた以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
得られた内装用化粧シートは、室内蛍光灯下では見る角度により木目色(メープル柄)が青色系から黄色系に変化し、また、外から室内に入り込む光の種類(朝日と夕日)でも木目柄(メープル柄)が変化することで、これまでに無い色変化に富んだインテリア空間の演出が可能となった。またLED光源の場合は光の直進性の為、見る角度による色の変化がより顕著なものとなった。
基材シートとして厚さ50μmの白色系ポリエチレンフィルム(リケンテクノス(株)製:「FZ」)を用いた以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
得られた内装用化粧シートは、室内蛍光灯下では見る角度により木目色(メープル柄)が赤色系から黄色系に変化し、また、外から室内に入り込む光の種類(朝日と夕日)でも木目柄(メープル柄)が変化することで、これまでに無い色変化に富んだインテリア空間の演出が可能となった。またLED光源の場合は光の直進性の為、見る角度による色の変化がより顕著なものとなった。
コーティング剤として平均厚み90〜110nmの酸化チタンの被覆を設けた大きさ10〜60μmの鱗片形状の滑石からなるもの(日本光研工業(株)製:「グレッセンスパール(レッド)」)を用いた以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
得られた内装用化粧シートは、室内蛍光灯下では見る角度により木目色(メープル柄)が赤色系から黄色系に変化し、また、外から室内に入り込む光の種類(朝日と夕日)でも木目柄(メープル柄)が変化することで、これまでに無い色変化に富んだインテリア空間の演出が可能となった。またLED光源の場合は光の直進性の為、見る角度による色の変化がより顕著なものとなった。
<比較例1>
コーティング剤として平均厚み20〜40nmの酸化チタンの被覆を設けた大きさ10〜60μmの鱗片形状の雲母からなるもの(日本光研工業(株)製:「SD−100」)を用いた以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
得られた内装用化粧シートは、室内蛍光灯下での化粧シートを見る角度や外から入り込む光の種類(朝日と夕日)で色変化することがなかった。
<比較例2>
基材シートとして厚さ100μmの黒色系ポリエステルフィルム(リケンテクノス(株)製:「PET−G」)を用いた以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
得られた内装用化粧シートは室内蛍光灯下での化粧シートを見る角度や外から入り込む光の種類(朝日と夕日)で色変化することがなかった。
<比較例3>
コーティング層2を前記基材シート1の表面全面に設けるかわりに絵柄摸様として印刷した以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
得られた内装用化粧シートは室内蛍光灯下では化粧シートを見る角度により木目柄(メープル柄)の色変化はあるものの色変化の程度は乏しく、また外から入り込む光の種類(朝日と夕日)での色変化も乏しいものとなった。
本発明の内装用化粧シートは特に住宅内部や建物内部の部屋の床材や壁紙や内装建具の表面材として使用可能である。
1…基材シート
2…コーティング層
3…印刷層
4…表面保護層

Claims (1)

  1. 基材シートの表面にパール顔料からなるコーティング層コーティング層の表面に絵柄摸様の印刷層と、該印刷層を含む前記コーティング層の表面に表面保護層を順に設けてなる内装用粧シートにおいて、
    前記基材シートが白色系であり、
    記コーティング層に用いるパール顔料が、大きさ1〜100μmの鱗片形状の雲母または滑石の表面に厚み50〜200nmの酸化チタンの皮膜を設けたものであり、
    記コーティング層が前記基材シートの全面に厚さ1〜10μmの範囲の前記パール顔料からなる略均一なベタコーティングであり、
    前記表面保護層が前記印刷層の絵柄模様に同調した部分的な盛り上げ印刷による凹凸形状を有する、
    ことを特徴とする内装用化粧シート。
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