JP6107066B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪に塗布した際になじみ易く、すすぎ時および乾燥後の指通りが良く、また乾燥後にべたつき難く、毛髪にしっとり感とハリ・コシ感を与え、さらには、まとまりのある髪に仕上げることができる毛髪化粧料に関する。
毛髪は、紫外線や大気中の化学物質、ドライヤーやアイロンによる熱に晒されたりすることによって、又は、シャンプーやブラッシングによる摩擦、社会生活におけるストレス等の要因によって、日々ダメージを受けており、指通りやまとまりが悪くなったり、艶が失われたりする。そのため、ヘアコンディショナーやヘアトリートメント、ヘアリンス、ヘアパック、ヘアミルク、ヘアクリーム等の毛髪化粧料を使用することによって、指通りやまとまりを良くし、艶やハリ・コシの付与といったコンディショニング効果を発揮し、健やかな髪を保たせようとしている。
通常、毛髪化粧料には、毛髪表面を滑らかにするカチオン性界面活性剤の他に、炭化水素、エステル油、動植物油などの油性成分やシリコーンが適宜配合されている。例えば、特許文献1では、炭化水素、シリコーン、カチオン性界面活性剤を組み合わせたヘアケア用組成物が提案されており、毛髪に艶やしっとり感、良好な指通りを付与できると記載されている。中でも、シリコーンは、表面張力が低く、潤滑性に優れ、乾いた毛髪に良好な指通りや艶を付与することができることから、多くの毛髪化粧料に用いられている。
しかしながら、シリコーンを含有する毛髪化粧料は、すすぎ時の指通りが悪かったり、また繰り返し使用すると、毛髪表面にシリコーンが蓄積(ビルドアップ)し、毛髪にごわつき感が生じたり、また毛髪のボリュームを低下させ、ハリ・コシが得られない傾向にある。特許文献1のヘアケア用組成物においても、指通りや艶を付与する効果は有するものの、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感については満足のいくものではなく、また毛髪へのなじみやまとまりにおいても不十分であった。さらに、パーマネントウェーブ処理やカラーリング処理を行う際には、ウェーブ性や染色性が低下するおそれがあった。また、近年では消費者の嗜好の多様化に伴い、シリコーンを含有しない毛髪化粧料に対する需要が高まっている。ところが、毛髪化粧料にシリコーンを含有しなかった場合、乾燥後の指通りやべたつき感の無さが不十分となり易く、毛髪化粧料として満足のいくものは得られ難かった。
そこで、シリコーンを含有せず、乾燥後の指通りが良く、べたつき感が少ない上、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感を付与する毛髪化粧料が各種提案されている。
具体的には、特許文献2では、特定の両性高分子化合物、保湿剤、炭化水素油を組み合わせた毛髪化粧料が提案されている。この毛髪化粧料では、べたつきが少なく、しっとり感があるものの、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感の付与の効果は不十分なものであり、また乾燥時の指通りやまとまりにおいて満足のいくものではなかった。
また、特許文献3では、アミドアミン系第3級カチオン界面活性剤、アルケニルグリセリルエーテル、マカデミアナッツ油を組み合わせた毛髪保護用組成物が提案されている。この組成物においても、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感の付与の効果が不十分だけでなく、なじみやまとまりが悪く、また乾燥時の指通りにおいて満足のいくものではなかった。
一方、シリコーンと類似の感触を有する代替成分が提案されている。
具体的には、特許文献4では、ネオペンタン酸と炭素数10〜13の分岐アルコールとのエステルを配合した毛髪化粧料が提案されている。この化粧料は、乾燥時の指通りやしっとり感は有しているものの、毛髪になじみ難く、またまとまりやハリ・コシ感を与える効果について満足のいくものではなかった。
すなわち、シリコーンを含有しない従来の毛髪化粧料において、乾燥時の指通りやしっとり感だけでなく、毛髪になじませ易く、すすぎ時の指通りやハリ・コシ感、まとまりの点で十分満足できる毛髪化粧料は得られてなかった。
特開2007−320871号公報 特開平6−135823号公報 特開2009−242297号公報 特開2005−306786号公報
本発明は、上記の課題に鑑み、毛髪に塗布した際になじみ易く、すすぎ時および乾燥後の指通りが良く、また乾燥後にべたつき難く、毛髪にしっとり感とハリ・コシ感を与え、さらには、まとまりのある髪に仕上げることができる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、下記(A)〜(E)の特定の5成分を所定量組み合わせることによって、毛髪に塗布した際になじみ易く、すすぎ時および乾燥後の指通りが良く、また乾燥後にべたつき難く、毛髪にしっとり感とハリ・コシ感を与え、さらには、まとまりのある髪に仕上げることができる毛髪化粧料が得られることを見出した。
すなわち本発明は、(A)平均炭素数が50〜250であるイソパラフィンを0.1〜5質量%、(B)炭素数が12〜16であるイソパラフィンを含み、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含有量が10質量%未満であるパラフィン混合物を0.5〜10質量%、(C)式1で示される第4級アンモニウム塩を0.5〜5質量%、(D)硬化ヒマシ油脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、(E)炭素数が14〜22である直鎖のアルコールを1〜10質量%含有し、(A)と(B)の質量比(A)/(B)が1/50〜1/1であることを特徴とする毛髪化粧料である。
Figure 0006107066
(式中Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を表し、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
本発明の毛髪化粧料によれば、毛髪に塗布した際になじみ易く、すすぎ時および乾燥後の指通りが良く、また乾燥後にべたつき難く、毛髪にしっとり感とハリ・コシ感を与え、さらには、まとまりのある髪に仕上げるという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の毛髪化粧料は、下記(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分および(E)成分を含有する。以下、各成分について説明する。
〔(A)成分〕
本発明に用いられる(A)成分は、平均炭素数が50〜250であるイソパラフィン、言い換えれば、側鎖を有する長鎖炭化水素の混合物であり、通常、イソブテンとn−ブテンとの重合体を水素添加して得られる。このような成分としては、一般的に化粧品分野において「重質流動イソパラフィン」に分類されるものを挙げることができる。
また、イソパラフィンの平均炭素数は50〜250であり、好ましくは55〜230であり、さらに好ましくは60〜200である。平均炭素数が50未満では、しっとり感や艶を付与する効果に乏しくなるおそれがあり、一方、平均炭素数が250を超えると、べたつき感が生じ、また配合し難くなるおそれがある。
(A)成分の具体的な製品として、日油株式会社製「パールリーム18」(平均炭素数72)、「パールリーム24」(平均炭素数96)、「パールリーム46」(平均炭素数184)等が挙げられる。(A)成分として、平均炭素数の異なるこれらイソパラフィンの中から1種又は2種以上を用いることができる。
〔(B)成分〕
本発明に用いられる(B)成分は、炭素数が12〜16であるイソパラフィン(分岐飽和炭化水素)を含むパラフィン(飽和炭化水素)の混合物であり、さらに、炭素数が12〜16の直鎖飽和炭化水素を含むことがある。なお、本発明のパラフィン混合物には、本発明の目的に反しない程度に、炭素数が12〜16の飽和炭化水素以外の炭化水素、例えば環状飽和炭化水素や不飽和炭化水素などが含まれていてもよい。
本発明に用いられるパラフィン混合物は、2, 2, 4, 6, 6−ペンタメチルヘプタン(イソドデカン)の含有量が10質量%未満であり、好ましくは8質量%未満であり、さらに好ましくは5質量%未満である。混合物中のイソドデカン含有量が10質量%以上になると、沸点が低下し引火点が低くなるため安全性の面で好ましくなく、また臭気が強くなり、皮膚および毛髪に対する使用感が低下するので、化粧品等の原料としての使用が制限されるおそれがある。
具体的には、本発明に用いられるパラフィン混合物は、引火点がJIS K2265に準じた密閉試験で61〜70℃、好ましくは62〜67℃の範囲であることが安全性や臭気の面で好ましい。
さらに、(B)成分のパラフィン混合物の沸点範囲は170〜260℃であり、好ましくは185〜215℃であり、さらに好ましくは186〜210℃である。パラフィン混合物の沸点が1170℃未満では、引火点が低くなるので、安全性の面で好ましくない。沸点が260℃を超えると、揮発性が低下し、油分が残留し易くなるので、皮膚や毛髪に塗布した際の使用感に劣ることがある。沸点はJIS K2254に準じた蒸留試験によって測定することができる。
(B)成分の具体的な製品として、日油株式会社製「パールリーム3」、「パールリーム4」が挙げられる。「パールリーム3」は、炭素数が12であるイソパラフィンを含むパラフィン混合物であり、沸点範囲が185〜215℃、引火点が64℃、イソドデカン含有量が0.4質量%である。また、「パールリーム4」は、炭素数が16であるイソパラフィンを含むパラフィン混合物であり、沸点範囲が220〜252.5℃、引火点が88℃、イソドデカン含有量が0質量%である。
(B)成分として、炭素数やイソドデカン含有量の異なるパラフィン混合物の中から1種又は2種以上を用いることができる。
〔(C)成分〕
本発明に用いられる(C)成分は、前記式1で示される第4級アンモニウム塩である。式中Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表す。R、Rにおける炭素数16〜24の直鎖のアルキル基は、炭素数が好ましくは18〜22である。具体的なアルキル基としては、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基等が挙げられる。R〜Rにおける炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられる。Xはハロゲン原子を表し、具体的には塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。(C)第4級アンモニウム塩は1種又は2種以上を用いることができる。
式1で示される(C)第4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、等が挙げられる。中でも、毛髪のまとまり性の点において、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
〔(D)成分〕
本発明に用いられる(D)成分は、硬化ヒマシ油脂肪酸エステルであり、好ましくは炭素数が12〜22の直鎖又は分岐の脂肪酸と、水素添加されたヒマシ油とから得られる硬化ヒマシ油脂肪酸エステルである。具体的には、ラウリン酸硬化ヒマシ油、ミリスチン酸硬化ヒマシ油、パルミチン酸硬化ヒマシ油、ステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸硬化ヒマシ油等が挙げられる。
さらに、(D)成分の硬化ヒマシ油脂肪酸エステルは、好ましくは融点が40〜50℃であり、さらに好ましくは42〜48℃である。硬化ヒマシ油脂肪酸エステルの融点が40℃未満では、すすぎ時と乾燥時の指通りが不十分となることがある。また融点が50℃を超えると、なじみ難く、べたつき感を生じる場合がある。(D)硬化ヒマシ油脂肪酸エステルは1種又は2種以上を用いることができる。(D)成分の具体的な製品として、高級アルコール工業株式会社製「リソカスタMIS」(融点45℃)が挙げられる。
〔(E)成分〕
本発明に用いられる(E)成分は、炭素数14〜22で直鎖のアルキル基を有するアルコールである。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等のアルコール単独化合物の他に、これらの混合物であるセトステアリルアルコールや水添ナタネ油アルコール等が挙げられる。またこれらの化合物の中から2種類以上を組み合わせることができ、組成物の保存安定性においてアルコールの平均炭素数が16〜18となるように組み合わせることが好ましい。
〔各成分の含有率〕
本発明において、上記の(A)成分の含有量は、毛髪化粧料中に、0.1〜5質量%であり、好ましくは0.3〜4質量%であり、さらに好ましくは0.5〜3質量%である。0.1質量%未満では、しっとり感が不十分となるおそれがあり、5質量%を超えると、なじみ難く、べたつき感を生じるおそれがある。
本発明において、上記の(B)成分の含有量は、毛髪化粧料中に、0.5〜10質量%であり、好ましくは1〜8質量%であり、さらに好ましくは2〜7質量%である。0.5質量%未満では、なじみ難く、べたつき感を生じることがあり、またハリ・コシ感が得られ難くいことがあり、10質量%を超えると、しっとり感やまとまりが悪くなるおそれがある。
本発明において、上記の(C)成分の含有量は、毛髪化粧料中に、0.5〜5質量%であり、好ましくは0.8〜4.5質量%であり、さらに好ましくは1〜4質量%である。0.5質量%未満では、毛髪のまとまりや乾燥後の指通りが不十分となるおそれがあり、5質量%を超えると、なじみ難くなるおそれがある。
本発明において、上記の(D)成分の含有量は、毛髪化粧料中に、0.1〜5質量%であり、好ましくは0.3〜4質量%であり、さらに好ましくは0.5〜3質量%である。0.1質量%未満では、すすぎ時の指通りやしっとり感が不十分となるおそれがあり、5質量%を超えると、べたつき感を生じ、ハリ・コシ感が得られ難くなるおそれがある。
本発明において、上記の(E)成分の含有量は、毛髪化粧料中に、1〜10質量%であり、好ましくは2〜8質量%であり、さらに好ましくは3〜7質量%である。1質量%未満では、なじみ難く、すすぎ時の指通りが不十分となるおそれがあり、また安定した組成物を調製することが難しくなることがあり、10質量%を超えると、なじみ難くなるおそれがある。
本発明において、(A)成分と(B)成分の質量比(A)/(B)は、1/50〜1/1であり、好ましくは1/10〜3/4であり、さらに好ましくは1/5〜1/2である。1/50未満では、すすぎ時の指通りが不十分となるおそれがあり、1/1を超えると、べたつきが生じ、乾燥時の指通りが悪くなるおそれがある。
本発明において、(A)成分および(D)成分の両成分の配合量を、それぞれ規定範囲の上限値に近づけると、乾燥後に重たく仕上がり、べたつきが生じたり、ハリ・コシ感が失われたり、使用感を損なうおそれがある。反対に、(A)成分および(D)成分の両成分の配合量を、それぞれ規定範囲の下限値に近づけると、しっとり感が不十分となる場合がある。そのため、例えば、(A)成分の配合量が規定範囲の上限値に近い場合、(D)成分の配合量は規定範囲の下限値に近い量とすることが好ましい。具体的には、(A)成分と(D)成分の含有量(質量%)の和が、3≦(A+D)≦6であることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアリンス、ヘアパック等に適用することができ、それぞれ通常の方法に従って製造することができる。本発明の毛髪化粧料には、化粧料に常用されている他の成分を、本発明の性能を損なわない範囲で、配合することができる。
なお、本発明の毛髪化粧料は、pHが4〜7であることが好ましく、この場合、より高い効果が得られるとともに、経時安定性にも優れたものとすることができる。pHは、クエン酸、グルタミン酸や乳酸などの有機酸やその塩を使用して調整することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1〜8および比較例1〜9〕
毛髪化粧料として表1に示すヘアトリートメントを調製し、下記の方法により評価を行った。その結果を表1に示す。ただし、クエン酸およびクエン酸ナトリウムによりヘアトリートメントのpHを4.0〜5.0に調整した。なお、下記表記中の%とあるのは、質量%を意味する。
Figure 0006107066
※1『パールリーム18』(日油株式会社製):平均炭素数72
※2『パールリーム24』(日油株式会社製):平均炭素数96
※3『パールリーム3』(日油株式会社製):炭素数12、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含量0.4質量%、沸点範囲185〜215℃、引火点64℃
※4『パールリーム4』(日油株式会社製):炭素数16、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含量0質量%、沸点範囲220〜252.5℃、引火点88℃
※5塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム
※6臭化ステアリルトリメチルアンモニウム
第4級アンモニウム塩IおよびIIは、式1中のR、R、R、RおよびXが下記に示すものの第4級アンモニウム塩である。
Figure 0006107066
※7『リソカスタMIS』(高級アルコール工業株式会社製)
※8『SH200 Fluid 1,000,000 CS』(東レ・ダウコーニング株式会社製)
※9『マルカゾールR』(丸善石油化学株式会社製):炭素数12、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含量95質量%以上、沸点177℃、引火点48℃
(1)なじみやすさ
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し、なじませた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪になじみ易いと感じた場合。
1点:毛髪にややなじみ難いと感じた場合。
0点:毛髪になじみ難いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪へのなじみが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪へのなじみが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪へのなじみがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪へのなじみが悪いヘアトリートメントである。
(2)すすぎ時の指通り
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し、すすぎ時の感触について下記の基準で評価した。
2点:すすぎ時の毛髪の指通りがとても良好であると感じた場合。
1点:すすぎ時の毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:すすぎ時の毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。すすぎ時の指通りが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。すすぎ時の指通りが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。すすぎ時の指通りがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。すすぎ時の指通りが悪いヘアトリートメントである。
(3)乾燥後の指通り
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:乾燥時の毛髪の指通りがとても良好であると感じた場合。
1点:乾燥時の毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:乾燥時の毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。乾燥時の指通りが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。乾燥時の指通りが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。乾燥時の指通りがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。乾燥時の指通りが悪いヘアトリートメントである。
(4)べたつき
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪がべたつかないと感じた場合。
1点:毛髪がややべたつくと感じた場合。
0点:毛髪がべたつくと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のべたつきを感じないヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のべたつきをほとんど感じないヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のべたつきをやや感じるヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のべたつきを感じるヘアトリートメントである。
(5)しっとり感
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪がとてもうるおっていると感じた場合。
1点:毛髪がややうるおっていると感じた場合。
0点:毛髪がぱさつき、全くうるおっていないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のしっとり感が非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のしっとり感が良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のしっとり感がやや不十分なヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のしっとり感が不十分なヘアトリートメントである。
(6)ハリ・コシ感
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪にとてもハリ・コシ感があると感じた場合。
1点:毛髪にハリ・コシ感があると感じた場合。
0点:毛髪にハリ・コシ感が無いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のハリ・コシ感が非常に高いヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のハリ・コシ感が高いヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のハリ・コシ感がやや低いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のハリ・コシ感が低いヘアトリートメントである。
(7)まとまり
20名の女性(23〜55才)をパネラーとし、洗髪後の濡れた毛髪に各ヘアトリートメント5gを塗布し洗い流して、ドライヤーで乾燥させた時の感触について下記の基準で評価した。
2点:毛髪のまとまりが良好であると感じた場合。
1点:毛髪のまとまりがまあまあであると感じた場合。
0点:毛髪のまとまりが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。毛髪のまとまりが非常に良好なヘアトリートメントである。
○:合計点が30点以上、35点未満。毛髪のまとまりが良好なヘアトリートメントである。
△:合計点が20点以上、30点未満。毛髪のまとまりがやや悪いヘアトリートメントである。
×:合計点が20点未満。毛髪のまとまりが悪いヘアトリートメントである。
実施例1〜8の結果より、本発明の毛髪化粧料によれば、いずれも、毛髪に塗布した際になじみ易く、すすぎ時および乾燥後の指通りが良く、また乾燥後にべたつき難く、毛髪にしっとり感とハリ・コシ感を与え、さらには、まとまりのある髪に仕上げるという効果が得られることが分かる。
他方、比較例1〜9では十分な性能が得られていない。すなわち、比較例1では、質量比(A)/(B)が本発明規定の上限値を上回っていることから、乾燥後の指通りが悪く、べたつきが生じている。
比較例2では、(A)成分が配合されていないことから、しっとり感が不十分である。
比較例3では、(D)成分が他の成分に置き換えられていることから、すすぎ時の指通りが悪く、しっとり感が不十分である。
比較例4では、(A)成分および質量比(A)/(B)が本発明規定の上限値を上回っていることから、毛髪になじませ難く、乾燥後の指通りが悪く、べたつきが生じている。
比較例5では、(B)成分が他の成分に置き換えられていることから、毛髪になじませ難く、すすぎ時の指通りが悪く、またべたつきが生じており、さらにはハリ・コシ感が不十分である。
比較例6では、(D)成分が配合されていないことから、すすぎ時の指通りが悪く、しっとり感が不十分である。
比較例7では、(B)成分が配合されていないことから、毛髪になじませ難く、すすぎ時の指通りが悪く、またべたつきが生じており、さらにはハリ・コシ感が不十分である。
比較例8では、(A)成分が他の成分に置き換えられていることから、すすぎ時の指通りが悪く、ハリ・コシ感とまとまりが不十分である。
比較例9では、(E)成分が配合されていないことから、毛髪になじませにくく、すすぎ時の指通りが悪くなっている。

Claims (1)

  1. (A)平均炭素数が50〜250であるイソパラフィンを0.1〜5質量%、(B)炭素数が12〜16であるイソパラフィンを含み、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン含有量が10質量%未満であるパラフィン混合物を0.5〜10質量%、(C)式1で示される第4級アンモニウム塩を0.5〜5質量%、(D)硬化ヒマシ油脂肪酸エステルを0.1〜5質量%、(E)炭素数が14〜22である直鎖のアルコールを1〜10質量%含有し、(A)と(B)の質量比(A)/(B)が1/50〜1/1であることを特徴とする毛髪化粧料。
    Figure 0006107066
    (式中Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基を表し、Rは炭素数16〜24の直鎖のアルキル基、炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を表し、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
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