JP6106465B2 - 走行支援装置 - Google Patents

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本発明は、車両の周辺に他の車両や歩行者等があることを運転者に報知して走行支援を行う走行支援装置に関するものである。
従来、運転者は、車両の周囲を目視することにより安全確認を行うが、車両の周囲の状況をより早く的確に把握することができれば、より安全に車両の運転を行うことができる。
そこで、近年、車両の周辺に存在する人や他の車両、障害物などをカメラやレーダなどによって検出した場合に、その存在を車両の運転手に報知することで走行支援を行う走行支援装置が提案されている。例えば、特許文献1には、衝突警戒車両を検出した場合に、モニタに報知メッセージを文字表示したり、アラーム音を出力したりして、運転者に対して認知支援出力を行う衝突警戒車両検出システムが開示されている。このように、衝突警戒車両検出システムによって車両の周囲に危険が迫っていることを運転者に報知することにより、安全性の向上が図られている。
特開2010−086077号公報
しかしながら、音や画像の出力により、車両に衝突等の危険が迫ることを運転者に報知したとしても、運転者は直感的にその危険の内容や度合いを把握することが困難である。例えば、車両の左前方向から他の車両が接近していることをアラーム音や警告表示の出力で運転者に報知する場合、運転者は、アラーム音や警告表示が出力されていることをまず認識してから、何を報知するアラーム音や警告表示なのかを把握する。次に、運転者は、車両の周囲を目視で探索し、他の車両が左前方から接近してきていることを確認し、危険を回避するための判断を行うことになる。したがって、報知が行われてから運転者が対応の判断を行うことができるまでに相当の時間を要することとなってしまう。
このように、運転者に危険が迫っていることを報知してから、運転者がその危険に対する対応策を選択して行動するまでには相当の時間が必要となり、その時間が経過する間に、危険が刻一刻と迫り、また、状況も変化していく。
そこで、本発明は、車両の周囲に安全上危険となるものが接近していることを報知してから、運転者が当該危険の対応を早く行うことができる走行支援装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る走行支援装置は、車両の周辺の物体を検出する物体検出部と、前記物体検出部が物体を検出した場合、運転者に吹き付けられる空気の流れを形成する空気流形成部とを備え、前記物体検出部は、検出した前記物体が存在する方向を計測する物体方向計測手段と、検出した前記物体と前記車両との距離を計測する物体距離計測手段と、検出した前記物体が前記車両へ接近する速度を計測する物体接近速度計測手段と、検出した前記物体が前記車両の車幅方向へ移動する速度を計測する物体横移動速度計測手段と、検出した前記物体の移動速度を計測する物体速度計測手段と、を有し、前記空気流形成部は、前記物体距離計測手段によって計測された前記距離を示す物体距離情報と、前記物体接近速度計測手段によって計測された前記速度を示す物体接近速度情報と、前記物体横移動速度計測手段によって計測された前記速度を示す物体横移動速度情報と、前記物体速度計測手段によって計測された前記移動速度を示す物体速度情報と、のそれぞれの危険度合いを個別に評価する個別評価を行うと共に、前記個別評価の結果を用いて、前記車両に接近する前記物体による危険度合いを総合的に評価する総合評価を行い、前記物体方向計測手段によって計測された前記方向に対応した位置から、前記総合評価の結果に応じて決定された前記空気の射出態様で、前記空気が前記運転者に向けて射出されるよう、前記空気の流れを形成する、ことを特徴とする。
の発明に係る走行支援装置は、第1の発明に係る走行支援装置であって、空気流形成部は、運転者の頸部より上方に空気を吹き付ける空気の流れを形成することを特徴とする。
の発明に係る走行支援装置は、第1の発明またはの発明のいずれかに係る走行支援装置であって、空気流形成部は、少なくとも運転席のシート上部または運転席のヘッドレストに設けられていることを特徴とする。
の発明に係る走行支援装置は、第1の発明から第の発明のいずれかに係る走行支援装置であって、空気流形成部は、少なくとも車両のピラーの車室側またはルーフの車室側に設けられていることを特徴とする。
の発明に係る走行支援装置は、第1の発明から第の発明のいずれかに係る走行支援装置であって、空気流形成部が流れを形成する空気は、車両の空調設備から供給される空気であることを特徴とする。
本発明によれば、車両周辺の物体を検出した場合、運転者に空気を吹き付ける空気の流れを形成するので、運転者は直感的に危険を察知して素早く対応することができる。
車両の全体構成図である。 走行支援装置のブロック図である。 運転席の斜視図である。 運転席の正面図である。 運転席の側面図である。 物体接近報知処理を示す図である。 他の車両の位置と、各射出口から射出される空気の強弱の変遷の一例を説明する図である。 歩行者の位置と、各射出口から射出される空気の強弱の変遷の一例を説明する図である。 変形例における運転席シートの斜視図である。 変形例における運転席周辺の側面図である。
本発明の走行支援装置を備えた車両1は、図1に示すように、車両1の内部に、車両1の周辺に他の車両や歩行者等の対象物体が存在することを運転者に報知する制御を行う物体接近報知コントローラ10と、車両1の周辺に対象物体が存在することを検出する物体検出器20とを備え、車両1の運転席の上方に、空気を射出する空気射出装置30を備えている。
図2に示すように、物体接近報知コントローラ10の入力側は、物体検出器20と接続している。これにより、物体検出器20から各種の信号や情報が物体接近報知コントローラ10に入力されるようになっている。
また、物体接近報知コントローラ10の出力側は、空気射出装置30と接続している。これにより、空気射出装置30に、物体接近報知コントローラ10からの空気射出制御信号が出力されるようになっている。
物体検出器20は、車両1の前端部、左右側面部および後端部に設けられた撮像装置21を有しており、該撮像装置21によって車両1の全周囲を撮像し、撮像した画像データを解析して車両1に接近する物体を検出する。物体検出器20は、車両1に接近する物体を検出した場合、物体接近報知コントローラ10に物体検出信号を出力する。
また、物体検出器20は、画像データを解析し、検出した物体(以下、「接近物体」)が、車両1からいずれの方向に存在するのかを計測し、物体接近報知コントローラ10に物体方向情報を出力する。本実施形態では、物体検出器20は、車両1の前方向、右前方向、右方向、右後方向、後方向、左後方向、左方向、および左前方向の八方向のうちいずれに接近物体があるかを計測する。なお、これに限らず、物体検出器20は、さらに詳細に計測するようにしてもよいし、例えば、車両1の前後いずれかであるかのみを計測するようにしてもよい。
また、物体検出器20は、画像データを解析して、車両1から接近物体までの距離を計測し、物体接近報知コントローラ10に物体距離情報を出力する。
また、物体検出器20は、画像データを解析して、接近物体の接近速度を計測し、物体接近報知コントローラ10に物体接近速度情報を出力する。接近物体の接近速度とは、車両1から接近物体までの直線距離を基準に、接近物体が車両1に接近する速度である。
また、物体検出器20は、画像データを解析して、接近物体の横移動速度を計測し、物体接近報知コントローラ10に物体横移動速度情報を出力する。接近物体の横移動速度とは、車両1の前後方向を基準に、接近物体が幅方向へ移動する速度である。
さらに、物体検出器20は、画像データを解析して、接近物体が移動する速度を計測し、物体接近報知コントローラ10に物体速度情報を出力する。例えば、車両1が時速30kmで走行しているときに、接近物体である他の車両が時速50kmで車両1の真後ろを同方向に走行している場合、接近物体の接近速度は時速20kmであり、移動速度は時速50kmであり、横移動速度は0kmである。また、接近物体である他の車両が、車両1の側方を併走しているときに、走行速度は変わらないまま急ハンドルによって車両1に接近した場合は、接近物体の移動速度は変化せず、接近速度と横移動速度が上昇することになる。
なお、本実施形態では、物体検出器20は、撮像装置21によって撮像した画像のデータを基に、接近物体の検出、接近物体の方向、距離、接近速度、横移動速度、および移動速度を計測するが、これに限らず、例えば、各種センサ、電磁波を使用したレーダ、および超音波を使用したソナー等によって、検出や計測を行ってもよい。また、物体検出器20ではなく物体接近報知コントローラ10が、物体検出器20から入力した画像データに基づいて、接近物体の方向、距離、接近速度、横移動速度、および移動速度を算出するようにしてもよい。
空気射出装置30は、図2、図3、図4、および図5に示すように、車両1のルーフ40の車室側の運転席の上部付近に、左右2列に前後方向に並んだ複数の射出口を有している。具体的には、ルーフ部右前射出口31R,ルーフ部右中射出口32R,およびルーフ部右後射出口33Rは、運転席の右上方に設けられており、ルーフ部左前射出口31L,ルーフ部左中射出口32L,およびルーフ部左後射出口33Lは運転席の左上方に設けられている。また、ルーフ部右前射出口31Rとルーフ部左前射出口31Lとは、運転席よりも前方に設けられ、ルーフ部右中射出口32Rとルーフ部左中射出口32Lとは、運転席の真上付近に設けられ、ルーフ部右後射出口33Rとルーフ部左後射出口33Lとは、運転席よりも後方に設けられている。
これらの射出口は、ダンパの開閉によって空気を断続的または連続的に空気を射出可能であり、また、各射出口には空気の流れを運転者に向けて形成するためのルーバが設けられている。これにより、ルーフ部右前射出口31Rから射出された空気は運転者の右前頭部に当たり、ルーフ部右中射出口32Rから射出された空気は運転者の右側頭部に当たり、ルーフ部右後射出口33Rから射出された空気は、運転者の右後頭部または頸部の右背面に当たるようになっている。また、ルーフ部左前射出口31Lから射出された空気は運転者の左前頭部に当たり、ルーフ部左中射出口32Lから射出された空気は運転者の左側頭部に当たり、ルーフ部左後射出口33Lから射出された空気は、運転者の左後頭部または頸部の左背面に当たるようになっている。
なお、本実施形態では、空気射出装置30は、車両1の空調設備用空気ダクト内の空気を、各射出口に設けられたダンパの開閉によって射出する。しかし、これに限らず、ルーフ40の車外側等に設けた専用の空気取入口から取り入れた空気を射出するようにしてもよい。また、振動板の振動により空気の塊を発射する空気砲を用いてもよいし、送風ファンを用いてもよい。
物体接近報知コントローラ10は、ECU(Electronic Control Unit)であり、入力した各情報に基づいて各空気射出装置から空気を射出して、運転者に接近物体の存在を報知する処理を実行する。
次に、図6を用いて、車両1の周辺に物体が接近していることを運転者に報知するための物体接近報知処理について説明する。なお、図6に示す処理フローは、所定の周期(例えば4ミリ秒)毎に実行される。
まず、ステップS11において、物体接近報知コントローラ10は、物体検出器20が接近物体を検出したか否かを判定する。具体的には、物体接近報知コントローラ10は、物体検出器20から物体検出信号を入力した場合は接近物体が検出されたと判定し、物体検出信号の入力がない場合は接近物体を検出していないと判定する。そして、接近物体を検出したと判定した場合はステップS12に処理を移し、接近物体を検出していないと判定した場合は物体接近報知処理を終了する。
ステップS12において、物体接近報知コントローラ10は、入力した物体方向情報に基づいて、ルーフ部右前射出口31R,ルーフ部右中射出口32R,ルーフ部右後射出口33R,ルーフ部左前射出口31L,ルーフ部左中射出口32L,およびルーフ部左後射出口33Lのうち、いずれの射出口から空気を射出するかを決定する処理を実行する。
具体的には、物体接近報知コントローラ10は、入力した物体方向情報を解析し、接近物体が存在する方向に対応した位置にある射出装置から空気を射出すると決定する。例えば、接近物体が車両1の前方にある場合は、ルーフ部右前射出口31Rとルーフ部左前射出口31Lから空気を射出すると決定する。また、接近物体が車両1の右後方にある場合は、ルーフ部右後射出口33Rから空気を射出すると決定し、接近物体が車両1の左側方にある場合は、ルーフ部左中射出口32Lから空気を射出すると決定する。
ステップS13において、物体接近報知コントローラ10は、入力した物体距離情報、横移動量情報、横移動量変化率情報、および物体速度情報に基づいて、上記ステップS12において空気を射出すると決定した各射出口から、所定時間に射出する空気の量である空気射出量を決定する処理を実行する。
この処理において、物体接近報知コントローラ10は、物体距離情報、物体接近速度情報、物体横移動速度情報、および物体速度情報に基づいて接近物体の挙動を把握し、当該接近物体による危険度合いに応じた空気射出量に決定する。具体的には、物体接近報知コントローラ10は、物体距離情報、物体接近速度情報、物体横移動速度情報、および物体速度情報に基づいて、それぞれの危険度合いに応じた「強」または「弱」の評価を行い、「強」評価の個数に応じた空気射出量を決定する。まず、物体距離情報を解析し、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも近い場合は「強」評価とし、遠い場合は「弱」評価とする。次に、物体接近速度情報を解析し、接近物体の接近速度が所定速度よりも速い場合は「強」評価とし、遅い場合は「弱」評価とする。次に、物体横移動速度情報を解析し、接近物体の横移動速度が所定速度よりも速い場合は「強」評価とし、遅い場合は「弱」評価とする。さらに、物体速度情報を解析し、接近物体の移動速度が所定速度よりも速い場合は「強」評価とし、遅い場合は「弱」評価とする。
そして、これらの評価における「強」評価の個数により、5段階の空気射出量のうちいずれかが決定される。すなわち、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも近く、接近物体の接近速度、横移動速度、および移動速度が所定速度よりも速い場合(「強」評価が4個の場合)は、5段階のうち最も大きい空気射出量に決定する。一方、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも遠く、接近物体の接近速度、横移動速度、および移動速度が所定速度よりも遅い場合(「強」評価が0個の場合)は、5段階のうち最も小さい空気射出量に決定する。なお、「強」評価が0個の場合には、空気射出装置から空気を射出しないようにしてもよい。
ステップS14において、物体接近報知コントローラ10は、運転者に向けて空気を射出するための空気射出処理を実行する。具体的には、物体接近報知コントローラ10は、上記ステップS12において決定した空気射出装置に対し、同ステップにおいて決定した射出口と上記ステップS13において決定した空気射出量とに応じた空気射出制御信号を出力する。これにより、空気射出制御信号を入力した空気射出装置は、空気射出制御信号に応じた射出口から、空気射出制御信号に応じた空気射出量で空気を射出する。本処理を終了すると物体接近報知処理を終了する。
次に、図7と図8を用いて、車両1の周辺に物体が接近している場合における空気の射出位置と空気射出量の変遷の一例について説明する。なお、図7と図8における矢印は、空気を射出する方向と空気射出量を示している。
走行する車両1の前方を、図7(a)に示すように、接近物体である他の車両aが走行している場合、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも遠く、接近物体の接近速度、横移動速度、および移動速度が所定速度よりも遅いので、「強」評価は0個である。そのため、図7(b)に示すように、ルーフ部右前射出口31Rとルーフ部左前射出口31Lから、段階1(5段階のうち最も小さい空気射出量)で空気が射出される。そして、図7(c)に示すように、他の車両aが急減速して車両1との車間距離が急速に狭くなったことにより、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも近くなり、接近物体の接近速度が所定速度よりも速くなった場合、0個であった「強」評価は2個となる。したがって、図7(d)に示すように、ルーフ部右前射出口31Rとルーフ部左前射出口31Lから射出される空気量は段階3へと変更される。
このように、運転者は、前方から射出された空気が当たることにより車両1の前方に他の車両aが接近していることを認識する。また、前方から射出される空気が強くなることで、他の車両aが車両1に急激に接近したことを認識する。
次に、図8(a)に示すように、駐車等のために車両1が後進しているときに、車両1の右後方に歩行者bがいる場合、図8(b)に示すように、ルーフ部右後射出口33Rから空気が射出される。このとき、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも近いため、「強」評価は1個であり、空気射出量は段階2である。そして、図8(c)に示すように、歩行者bが車両1の後方に向かって突然走り出したことにより、接近物体の方向が右後方から後方へと変わった場合、図8(d)に示すように、空気を射出する射出口は、ルーフ部右後射出口33Rとルーフ部左後射出口33Lへと変更される。さらに、歩行者bが車両1の後方に向かって突然走り出したことにより、接近物体の接近速度と横移動速度が所定速度よりも大きくなった場合、「強」評価は3個に増えて、空気射出量は段階4に変更される。
このように、運転者は、車両1を後進させる際に、歩行者bが死角となっても、右後方から射出された空気が当たることにより、歩行者bの存在を認識することができる。また、車両1の進路には進入しないと思っていた歩行者bが車両1の進路に進入したとしても、空気の射出位置の変更によって、歩行者bが車両1の進路に進入したことを認識するとともに、射出される空気が強くなることで、歩行者bが急激な行動をとって危険であることを認識することができる。
以上の通り、本実施形態によれば、車両1の周囲に接近物体を検出した場合は、空気を運転者に向けて射出することで、運転者に対し接近物体の存在を報知する。このとき、接近物体の状況に応じた空気の射出量で、接近物体の存在する方向から運転者に空気が当たるように空気を射出する。すなわち、接近物体が車両1から近くにある場合、接近物体の横移動量や横移動量の変化率が大きい場合、接近物体と車両1との相対速度が速い場合は、強い空気が運転者に当たる。これにより、運転者は、直感的に接近物体のある方向と、当該接近物体による危険度合いを把握することができるので、対応策を選択して行動するまでの時間を短縮することができる。
すなわち、音や画像の出力により報知する場合は、運転者は、アラーム音や警告表示等を認識してから、何を報知するアラーム音や警告表示なのかを把握し、それから車両の周囲を目視で探索し、危険を回避するための判断を行うことになる。このとき、接近物体のある方向や危険度合いを、文字や図の表示によって報知することができるが、この場合、運転者は表示内容を理解するための時間が必要になる。これに対し、接近物体に応じた方向および強さの空気を運転者に射出することによって報知する場合、運転者は外皮や毛髪で感じる風によって、接近物体のある方向と危険度合いを直感的に察知することができる。そのため、運転者は、素早く接近物体に対する回避行動を選択することが可能になり、安全性をより向上させることができる。
なお、本実施形態では、車両1のルーフ40に設けられた複数の射出口から空気を射出することにより、運転者に対し接近物体の存在、危険度合い、および接近物体のある方向を報知する。しかし、これに限らず、例えば、図9に示すように、運転席シート80に射出口を設けてもよい。具体的には、運転席シート80のヘッドレスト81の前面右側にヘッドレスト部右射出口34Rを設け、前面左側にヘッドレスト部左射出口34Lを設ける。また、運転席シート80の背もたれ部82の上部右側にシート部右射出口35Rを設け、上部左側にシート部左射出口35Lを設ける。これにより、ヘッドレスト部右射出口34Rから射出された空気は運転者の頸部の右背面付近に当たり、ヘッドレスト部左射出口34Lから射出された空気は運転者の頸部の左背面付近に当たる。また、シート部右射出口35Rから射出された空気は運転者の背中右側または右肩に当たり、シート部左射出口35Lから射出された空気は運転者の背中右側または左肩に当たる。そして、例えば、車両1の右後方に接近物体がある場合はヘッドレスト部右射出口34Rとシート部右射出口35Rから空気を射出する。また、車両1の後方に接近物体がある場合は、ヘッドレスト部右射出口34R,ヘッドレスト部左射出口34L,シート部右射出口35R,およびシート部左射出口35Lから空気を射出する。このように、より運転者に近い位置から空気を射出することにより、運転者は確実に空気が射出されたことを認識することができる。
また、図10に示すように、車両1のフロントガラスとフロントドアとの間に設けられたフロントピラー60の車室側と、車両1のフロントドアとリヤドアとの間に設けられたドアピラー70の車室側に射出口を設けるようにしてもよい。具体的には、フロントピラー60に設けられた前ピラー部射出口36から射出された空気は、運転者の前頭部付近に当たり、ドアピラー70に設けられた後ピラー部射出口37から射出された空気は、運転者の後頭部付近に当たるようになっている。そして、車両1の前方や前側方に接近物体がある場合は、前ピラー部射出口36から空気を射出し、車両1の後方や後側方に接近物体がある場合は、後ピラー部射出口37から空気を射出する。これにより、運転者は、前後方向のどちらから空気が射出されたのかをより明確に把握することができる。
なお、ルーフ部右前射出口31R,ルーフ部右中射出口32R,ルーフ部右後射出口33R,ルーフ部左前射出口31L,ルーフ部左中射出口32L,ルーフ部左後射出口33L,ヘッドレスト部右射出口34R,ヘッドレスト部左射出口34L,シート部右射出口35R,シート部左射出口35L,前ピラー部射出口36,および後ピラー部射出口37を全て用いてもよいし、これらの射出口のうちのいずれかの組み合わせを用いてもよい。
また、本実施形態では、接近物体と車両1との距離、接近物体の接近速度、横移動速度、および移動速度に応じた空気射出量としている。しかし、これに限らず、所定時間内に空気を射出する回数を変更するようにしてもよい。この場合、例えば、車両1から接近物体までの距離が所定距離よりも遠い場合は0.1秒間の空気の射出を1秒間に2回行い、近い場合は0.1秒間の空気の射出を1秒間に5回行う。また、所定の場合に空気射出量(風量)を多くするのではなく、射出された空気の流速(風速)を速くするようにしてもよい。この場合は、射出口の大きさを接近物体と車両1との距離等に応じて変更するようにし、射出口を狭くすることにより同じ風量であっても風速が速くすることができる。
また、本実施形態では、複数の空気の射出口を設け、接近物体の存在する方向に応じた射出口から空気を射出するようにしているが、これに限らず、1個または複数の首振り式(射出方向可変式)の射出口を設け、接近物体の存在する方向に応じて射出口の向きが変化するようにしてもよい。
また、本実施形態では、車両1の周辺に接近物体が存在することを報知するための複数の射出口を設けているが、これに限らず、例えば、エアコン(空調装置)の送風口を射出口として用いてもよい。この場合、エアコンからの送風によって、接近物体の存在を運転者に報知することになるが、単に室温の変化等によってエアコンの送風強度が変更されたものと運転者が勘違いしてしまう虞があるため、送風とともに、音の出力等による報知を行うことが望ましい。
さらに、本実施形態では、車両1の周囲に接近物体がある場合に空気の射出によって運転者に報知するが、これに限らず、車両1の前方に接近物体がある場合の報知は行わないようにし、運転者の死角となりやすい車両1の後方および後側方に接近物体がある場合にのみ空気の射出による報知を行うようにしてもよい。
1 車両
10 物体接近報知コントローラ
20 物体検出器
21 撮像装置
30 空気射出装置
31R ルーフ部右前射出口
32R ルーフ部右中射出口
33R ルーフ部右後射出口
31L ルーフ部左前射出口
32L ルーフ部左中射出口
33L ルーフ部左後射出口
34R ヘッドレスト部右射出口
34L ヘッドレスト部左射出口
35R シート部右射出口
35L シート部左射出口
36 前ピラー部射出口
37 後ピラー部射出口
40 ルーフ
50 運転席シート
51 ヘッドレスト
52 背もたれ部
60 フロントピラー
70 ドアピラー

Claims (5)

  1. 車両の周辺の物体を検出する物体検出部と、
    前記物体検出部が物体を検出した場合、運転者に吹き付けられる空気の流れを形成する空気流形成部と
    を備え、
    前記物体検出部は、
    検出した前記物体が存在する方向を計測する物体方向計測手段と、検出した前記物体と前記車両との距離を計測する物体距離計測手段と、検出した前記物体が前記車両へ接近する速度を計測する物体接近速度計測手段と、検出した前記物体が前記車両の車幅方向へ移動する速度を計測する物体横移動速度計測手段と、検出した前記物体の移動速度を計測する物体速度計測手段と、を有し、
    前記空気流形成部は、
    前記物体距離計測手段によって計測された前記距離を示す物体距離情報と、前記物体接近速度計測手段によって計測された前記速度を示す物体接近速度情報と、前記物体横移動速度計測手段によって計測された前記速度を示す物体横移動速度情報と、前記物体速度計測手段によって計測された前記移動速度を示す物体速度情報と、のそれぞれの危険度合いを個別に評価する個別評価を行うと共に、
    前記個別評価の結果を用いて、前記車両に接近する前記物体による危険度合いを総合的に評価する総合評価を行い、
    前記物体方向計測手段によって計測された前記方向に対応した位置から、前記総合評価の結果に応じて決定された前記空気の射出態様で、前記空気が前記運転者に向けて射出されるよう、前記空気の流れを形成する、
    ことを特徴とする走行支援装置。
  2. 空気流形成部は、運転者の頸部より上方に空気を吹き付ける空気の流れを形成する
    ことを特徴とする請求項に記載の走行支援装置。
  3. 空気流形成部は、少なくとも運転席のシート上部または運転席のヘッドレストに設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の走行支援装置。
  4. 空気流形成部は、少なくとも車両のピラーの車室側またはルーフの車室側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の走行支援装置。
  5. 空気流形成部が流れを形成する空気は、車両の空調設備から供給される空気である
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の走行支援装置。
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