JP6105529B2 - 農業用マルチ資材及び根菜類の栽培方法 - Google Patents

農業用マルチ資材及び根菜類の栽培方法 Download PDF

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Description

本発明は、農業用マルチ資材及び根菜類の栽培方法に関し、より詳しくは、根菜類の栽培及び収穫に適した農業用マルチ資材及びこれを用いた根菜類の栽培方法に関する。
マルチ栽培においては、地温保持、土壌水分保持、土壌固結防止、養分流亡防止および雑草繁茂防止等を目的として農業用マルチ資材(マルチフィルムともいう。以下、単にマルチ資材という場合がある。)が用いられている。
従来、特許文献1には、長手方向に沿って延びるミシン目からなる切取部を設け、作物収穫後に、マルチ資材の一部を切取部に沿って切り取るように引き剥がすことにより、畝から簡単に除去できるようにしたマルチ資材が開示されている。
また、特許文献2には、マルチ資材をさつま芋の栽培に使用することが開示されている。
特開2002−171845号公報 特開2005−176789号公報
特許文献1のようなミシン目からなる切取部は、破断性が良好であり、切取部に沿って容易に切り取っていくことができる。しかし、畝への展張時にマルチ資材の両側に覆土したり、栽培作物の生育期間中に、マルチ資材の側部を作業者が踏みつけたりすること等によって、マルチ資材を幅方向に拡げるような負荷が掛かった場合、切取部から容易に破れてしまう問題があった。マルチ資材に破れが生じると、そこから雑草が繁茂して栽培作物に悪影響を及ぼすおそれがある。
このような破れが生じる原因は次のようなものであると考えられる。一般にミシン目は、マルチ資材の長手方向に沿う細長いスリット状の切れ目を所定間隔をおいて連続して配列することによって形成されるため、この切れ目に対してマルチ資材の幅方向に拡げるような負荷が掛かると、切れ目の端部が容易に裂けてしまい、隣り合う切れ目の端部同士が繋がって、切取部に沿って破れ易いためである。
これを防ぐには、マルチ資材の長手方向に沿うミシン目の間隔を長くすることが考えられるが、マルチ資材を引き剥がして除去する際に切れにくくなってしまい、切り取り線がミシン目に沿って直線的に切れずに斜行したり蛇行したりして、作業性が著しく悪くなる問題がある。マルチ資材の引き剥がし時にマルチ資材の植生領域に栽培作物が植生されている場合には、切り取り線が斜行したり蛇行したりすると、引き剥がした資材片によって栽培作物を引っ掛けて傷めてしまうおそれもある。
従って、長手方向に沿って延びる切取部を有するマルチ資材では、展張時や作物生育期間中の切取部に沿う不意の破れを防止しつつ、切り取り除去の際は作業性良く容易に切り取ることができるようにすることが求められる。
そこで、本発明の第1の課題は、展張時や作物生育期間中の切取部の不意の破れを防止しつつ、切り取り除去の際は作業性良く容易に切り取ることができる切取部を有するマルチ資材を提供することにある。
一方、さつま芋等の根菜類のマルチ栽培について、特許文献2は、マルチ資材の植え付け孔を破り拡げて土壌を掘り返し、さつま芋を収穫するとしている。しかし、その作業は容易ではなく、作物を痛めてしまうことも心配される。
また、マルチ資材の全体を撤去しようとしても、植生穴に茎葉が挿通された状態では、茎葉が引っ掛かり、作業が困難な場合がある。
そこで、本発明の第2の課題は、根菜類の栽培及び収穫を容易に行うことができるマルチ資材を用いた根菜類の栽培方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.長手方向に沿って延びる切取部を有する長尺状の農業用マルチ資材において、
前記切取部は、ドット状の小孔を長手方向に沿って配列してなるドット線を、複数本並列して構成されていることを特徴とする農業用マルチ資材。
2.前記切取部は、長手方向に隣り合う前記小孔同士の間隔よりも、幅方向に隣り合う前記ドット線の前記小孔同士の間隔の方が小さいことを特徴とする前記1記載の農業用マルチ資材。
3.前記小孔は、形成幅が0.1mm〜1mmの範囲であることを特徴とする前記1又は2記載の農業用マルチ資材。
4.隣り合う前記ドット線の間隔は、0.5mm〜2mmの範囲であることを特徴とする前記1、2又は3記載の農業用マルチ資材。
5.前記ドット線における前記小孔の間隔は、2mm〜8mmの範囲であることを特徴とする前記1〜4の何れかに記載の農業用マルチ資材。
6.隣り合う前記ドット線の前記小孔は、長手方向に沿って千鳥状に配置されていることを特徴とする前記1〜5の何れかに記載の農業用マルチ資材。
7.長手方向に沿って画定され複数の植生穴が設けられる所定幅の植生領域と、該植生領域の両側に位置する側方領域とを有し、
前記切取部は、前記側方領域の少なくとも一方に、前記植生領域の側端部から所定間隔をあけて形成されていることを特徴とする前記1〜6の何れかに記載の農業用マルチ資材。
8.前記切取部と前記植生領域の側端部との間隔は、5mm〜50mmの範囲であることを特徴とする前記7記載の農業用マルチ資材。
9.前記植生穴は、幅方向に延びるスリットにより構成されていることを特徴とする前記7又は8記載の農業用マルチ資材。
10.前記7、8又は9記載の農業用マルチ資材を用いて根菜類を栽培する畝を被覆し、収穫に際して、前記切取部に沿って前記農業用マルチ資材の前記側方領域を切除し、該切除により露出させた土壌に溝を掘って、前記植生穴に植生された前記根菜類の収穫を行うことを特徴とする根菜類の栽培方法。
本発明によれば、展張時や作物生育期間中の切取部に沿う不意の破れを防止しつつ、切り取り除去の際は作業性良く容易に切り取ることができる切取部を有するマルチ資材を提供することができる。
また、本発明によれば、根菜類の栽培及び収穫を容易に行うことができるマルチ資材を用いた根菜類の栽培方法を提供することができる。
本発明の農業用マルチ資材の一例を示す平面図 小孔の配置態様を示す農業用マルチ資材の要部拡大図 小孔に負荷が掛かった際の様子を説明する図 マルチ資材の側方領域を切り取り除去する様子を説明する図 小孔の他の配置態様を示す農業用マルチ資材の要部拡大図 本発明の農業用マルチ資材を用いた根菜類の栽培方法の一例を説明する図 試験片を説明する平面図 実施例1の試験結果を示す図 比較例1の試験結果を示す図 比較例2の試験結果を示す図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の農業用マルチ資材の一例を示す平面図である。
図1において、1はマルチ資材であり、作物が栽培される畝を被覆するための熱可塑性樹脂製の長尺状フィルムの形態を有している。
マルチ資材1は、長手方向(図中、上下方向)に沿って、幅方向(図中、左右方向)の中央側に画定される植生領域2と、該植生領域2の両側にそれぞれ配置される側方領域3、3とにより構成されている。
植生領域2には、複数の植生穴21が設けられている。各植生穴21は、栽培時において、栽培作物の茎葉が該植生穴21を通って伸び出ることを許容する大きさを有している。ここでは、マルチ資材1の幅方向に延びるスリット(切れ目)を長手方向に沿って複数並設することにより、これら各々のスリットにより植生穴21を形成しているが、これに限定されるものではない。植生穴21は、例えば丸穴形状など、任意の形状及び大きさを有する穴であってもよい。また、この植生穴21の各々は、植生領域2の幅一杯に亘る1本のスリットからなるが、植生領域2の幅方向にミシン目のように複数本のスリットを並列させるようにしてもよい。
側方領域3は、作物の栽培時において、主として植生領域2の側方で畝の肩部を被覆する領域である。この側方領域3には、マルチ資材1が風によって捲れ上がらないようにするため、必要に応じて覆土される。
植生領域2の両側に位置する側方領域3、3のうち、少なくとも一方の側方領域3に、マルチ資材1の長手方向に沿って延びる切取部4が設けられている。マルチ資材1は、この切取部4に沿って、植生領域2から少なくとも一方の側方領域3を切り取り可能に構成されている。図示の例では、植生領域2の両側に配された側方領域3、3のうち、図示右側の側方領域3を切取部4に沿って切り取ることができるようにしている。
切取部4の詳細について図2を用いてさらに説明する。図2は、図1の要部拡大図である。
図2に示すように、切取部4は、ドット状の小孔42をマルチ資材1の長手方向に沿って配列してなるドット線41を、マルチ資材1の幅方向に複数本並列することによって構成されている。ここでは3本のドット線41を有しているが、ドット線41の数は2本以上であればよい。
ドット線41が1本だけの場合、展張時や作物生育期間中の切取部4に沿う不意の破れを防止する効果は得られるが、除去時の切り取り作業性が悪くなる。また、ドット線41の本数の上限は、多すぎると、切取部4の幅が大きくなりすぎて、切り取り時に切取部4内での斜行や蛇行が大きくなるため、切り取り作業性の安定化の観点から6本以下とすることが好ましい。ドット線41が3〜6本の範囲であれば、2本の場合と同程度の効果を得ることができる。
各々のドット線41は、複数の小孔42をマルチ資材1の長手方向に複数配列することによって構成されている。図2に示す各ドット線41の小孔42は、マルチ資材1の長手方向に同一ピッチで配列され、マルチ資材1の幅方向の同一直線上に並ぶように設けられている。これにより、各小孔42は、切取部4の長手方向及び幅方向に見て格子状に配置されている。
小孔42は、マルチ資材1を貫通して所定の開口面積を有してドット状(点状)に開口する孔である。小孔42の平面形状は格別限定されず、例えば、丸、楕円、多角形等何れの形状でもよい。但し、スリット状の切れ目は含まれない。
小孔42の形成方法は特に問わず、例えば刃型(針)や回転鋸刃カッターによる打ち抜き、レーザービームによる溶断等、フィルム上にこの種の小孔を開口形成し得る従来公知の方法を適宜採用することができる。
このように、ドット状の小孔42をマルチ資材1の長手方向に沿って配列してなるドット線41を、マルチ資材1の幅方向に複数本並列することによって切取部4を構成したことにより、展張時や作物生育期間中の切取部4に沿う不意の破れを防止しつつ、切り取り除去の際は作業性良く容易に切り取ることができる効果が得られる。
すなわち、マルチ資材1の展張時や作物生育期間中に、切取部4に対してマルチ資材1の幅方向に拡げようとする負荷が掛かった場合、各小孔42は所定の開口面積を有して開口したドット状の孔であるため、図3に示すように、マルチ資材1の幅方向(図3の左右方向)に伸びるように変形する。従来のミシン目では、この負荷が直ちに切れ目の端部を引き裂くように作用し、隣り合う切れ目同士がたちまち繋がって切取部に沿う破れを招いていたが、小孔42の場合、幅方向の伸びが発生すると、長手方向(図3の上下方向)は逆に収縮しようとするため、この長手方向に隣り合う小孔42、42同士が直ちに繋がってしまうことはなく、ある程度の破断耐性を発揮する。従って、切取部4に沿う不意の破れを防止することができる。
一方、収穫時や収穫後にマルチ資材1を切取部4に沿って切り取り除去する際、例えば側方領域3を除去する場合について説明すると、植生領域2の切取部4近傍を手や足等で押え、側方領域3を摘まんで、切取部4の端部を千切って切り取り開始点を形成し、図4に示すように切取部4に沿って斜め上方に捲り上げるように引き剥がしていく。
この側方領域3の意図的な斜め上方への引き剥がしによって小孔42の伸びが大きくなると、長手方向に隣り合う小孔42、42間のみならず、隣り合うドット線41、41間のフィルム部分にも千切れが発生し、切取部4全体に亘って切り取り線が進行していく。これは、ドット線41が複数並列してマルチ資材1の長手方向及び幅方向に小孔42が配列されていることで、切取部4は、複数列のドット線41の幅からなる帯状の脆弱部が形成されるためである。
その結果、切り取り線はこの脆弱部に沿って進行し、切取部4から逸脱することがない。これにより、側方領域3を切取部4に沿って容易に切り取っていくことができる。従って、このマルチ資材1によれば、展張時や作物生育期間中の切取部4に沿う不意の破れを防止しつつ、切り取り除去の際は作業性良く容易に切り取ることができるようになる。
このように切取部4に沿って作業性良く切り取り除去できるのは、ドット状の小孔42を長手方向に配列したドット線41を幅方向に複数並列することで、上記の通り帯状の脆弱部を形成したことによるものである。この切取部4のドット線41が1本だけでは、小孔42の伸び及び隣り合う小孔42、42間のフィルム部分の伸びによって切り取り線の進行方向が定まらず、ドット線41からたちまち逸脱してしまい、小孔42、42間を長手方向に真っ直ぐに切り取っていくことができないからである。
このような切り取り除去の際の切り取り作業性をより良好にする上で、切取部4は、マルチ資材1の長手方向に隣り合う小孔42、42同士の間隔L1よりも、幅方向に隣り合うドット線41、41の小孔42、42同士の間隔L2の方を小さくすることが好ましい。切り取り線が隣り合うドット線41、41の小孔42、42に進行して小孔42、42同士を繋げるように進行することで、切り取り線が切取部4から逸脱することをさらに効果的に防止することができる。
なお、この間隔L1は、マルチ資材1の長手方向に隣り合う小孔42、42同士の開口縁間の最短距離のことであり、間隔L2は、隣り合うドット線41、41同士の小孔42、42の開口縁間の最短距離のことである。
小孔42の形成幅は、0.1mm〜1mmの範囲が好ましい。この範囲であれば、小孔42からの雑草の繁茂のおそれもなく、切り取り作業性が良好なドット線41を構成することができる。ここで、形成幅とは、小孔42の最大幅を指し、例えば図2に示すような円形の小孔42の場合は直径に相当する。
切取部4において、隣り合うドット線41、41同士の間隔L3は、0.5mm〜2mmの範囲であることが好ましい。この範囲であれば、マルチ資材1を展張する際の展張性と切り取り作業性に更に優れる切取部4を構成することができる。なお、この間隔L3は、各ドット線41を長手方向に見た場合の小孔41、41の開口縁同士の間の最短距離のことである。図2に示すように、各ドット線41の小孔42が格子状に配列されている場合、間隔L2と間隔L3は同一である。
図2に示すようにドット線41が3列以上である場合、各ドット線41、41、41同士の間隔L3、L3の間の差は、安定した切り取りを行えるようにする観点から、変動幅を±5%の範囲内に抑えることが好ましい。
ドット線41において、マルチ資材1の長手方向に隣り合う小孔42、42同士の間隔L1は、2mm〜8mmの範囲であることが好ましい。この範囲であれば、マルチ資材1を展張する際の展張性と切り取り作業性に更に優れる切取部4を構成することができる。
切取部4における小孔42の配列態様は、以上説明したように列方向(長手方向)及び幅方向に格子状に配置されるものに限らず、例えば、図5に示すように、隣り合うドット線41、41同士で小孔42が列方向(長手方向)に千鳥状に配置されることも好ましいことである。千鳥状の配置とする場合においても、上述した間隔L1、L2、L3の条件を満たしていることが好ましい。
マルチ資材1において長手方向に沿って延びる切取部4が形成される部位は、目的に応じて任意に設定することができるが、本実施形態では、植生領域2から外れた側方領域3に配置した態様を示している。この態様によれば、図4に示したように、植生領域2はそのまま畝上に残した状態で側方領域3のみを切り取り除去することができる。これは、後述する根菜類を栽培する際のマルチ資材として特に好ましい態様である。根菜類の収穫時に、栽培作物Pの畝上の茎葉はそのままにして植生領域2の側方の土壌Sを開放することで、該側方の土壌Sから根菜類の収穫作業を行うことができるからである。
なお、根菜とは、野菜のうち、土壌中にある部分を利用するものの総称である。利用対象である「土壌中にある部分」は、例えば、根、地下茎、担根体等やこれらと他の器官の複合体等であり得る。根菜の具体例としては、例えば、ゴボウ、ルタバガ、ビート、ニンジン、パースニップ、ダイコン、カブ、ブラック・サルシファイ、サツマイモ、キャッサバ、ヤーコン、タロイモ、サトイモ、コンニャク、タシロイモ(ポリネシアン・アロールート)、レンコン、ショウガ、ジャガイモ、キクイモ、クワイ、タマネギ、エシャロット、ニンニク、ラッキョウ、ユリ、カタクリ、ヤムイモ、ヤマノイモ、ナガイモ等を好ましく例示できる。
このように根菜類を栽培するマルチ資材1とする場合、図2に示す切取部4と植生領域2の側端部2aとの間隔L4は、5mm〜50mmの範囲であることが好ましい。この範囲であれば、側方領域3を切取部4に沿って切り取る際に、その切り取り線が植生領域2に差し掛かることを防ぐことができると共に、側方領域3を除去した後の植生領域2の側方の土壌Sを可及的に大きく開放することができる。
なお、植生領域2の側端部2aとは、最も側方領域3寄りに配置される各植生穴21の側方領域3側の端部を、マルチ資材1の長手方向に沿って結んだ線(図2中に点線で示す。)により形成される部位である。また、間隔L4は、この植生領域2の側端部2aと、切取部4において最も植生領域2側に配置されるドット線41を構成する小孔42の開口縁との間の最短距離のことである。
次に、マルチ資材1を用いた根菜類の栽培方法の一例について、図6を参照して説明する。
図6(a)に示すように、畝面を被覆するようにマルチ資材1を展張し、根菜類からなる栽培作物Pを植生して栽培を行う。植生された栽培作物Pは、マルチ資材1の植生領域2に形成されている植生穴21を通って上方に茎葉を伸ばして成長する。
所定期間の栽培により栽培作物Pが成長し、根菜Paの収穫時期が来ると、図4に示したように、畝の一方の肩部を被覆しているマルチ資材1の側方領域3を、上記したように斜め上方に捲り上げるように引き剥がし、切取部4に沿って切り取り除去していく。これにより、図6(b)に示すように、側方領域3によって覆われていた土壌Sを露出させる。このとき、畝上の栽培作物Pの茎葉は植生領域2から伸び出たままである。
次いで、図6(c)に示すように、側方領域3の除去によって露出させた土壌Sの表面から、土壌S中にある根菜Paの深さと同等の深さとなるように、地面に対してほぼ垂直方向に溝Dを掘っていく。そして、この溝Dから根菜Paを掘り出して収穫する。これにより、畝上の茎葉を傷めることなく、土壌S中の根菜Paのみを容易に収穫することができる。
従来のようにマルチ資材の上面から収穫しようとすると、茎葉の部位から千切れてしまって根菜をうまく取り出せなかったり、周囲の土壌と一緒に無理に掘り出そうとして根菜を傷つけてしまったりするおそれがあった。しかし、この方法によれば、溝Dによって根菜Paの側方から収穫作業を行うことができるため、茎葉を持って根菜Paを引っ張り出す必要はない。また、溝Dは根菜Paの側方に形成されるため、この溝Dから根菜Paの周囲の土を容易に払い落とすことができ、これによって根菜Paを簡単に露出させることができる。従って、根菜Paを土壌S中から無理に掘り出す必要がなく、根菜Paを傷める心配がない。
以上の説明では、マルチ資材1の両側の側方領域3のうち一方の側方領域3に対して切取部4を設けた場合について示したが、植生領域2の両側の各側方領域3、3にそれぞれ切取部4、4を設けてもよいことはもちろんである。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明はかかる実施例により限定されない。
(実施例1)
1.試験片A1〜A8の作成
(1)試験片A1〜A5
みかど化工社製の緑色フィルム(商品名:「KOGマルチ(登録商標)」)を、縦12cm、横5cmに切り出した。
このフィルム片に対して横方向(図7(a))に、回転鋸刃カッターによる打ち抜きによって、ドット状の小孔を開口形成してドット線とし、切取部を形成した。切取部の条件は下記の通りとした。
・小孔の形成幅:0.8mm
・小孔の形状:丸
・ドット線の本数:2本
・小孔の配列態様:千鳥状
・ドット線を構成する小孔間の間隔L1:7mm
・ドット線間の間隔L3:2mm
試験片には、切取部以外の伸びを抑制して該切取部における破断効果のみを測定するため、切取部から1cmずつ離して補強テープを貼着した。
(2)試験片A6〜A8
みかど化工社製の緑色フィルム(商品名:「KOGマルチ(登録商標)」)を、縦8cm、横7.5cmの矩形状(但し、幅方向の中央に縦方向の上下に向けて矩形状から張り出す2.5cm幅の張り出し部を有する。)に切り出した。
このフィルム片に対して斜め45度方向(図7(b))に、回転鋸刃カッターによる打ち抜きによって、ドット状の小孔を開口形成してドット線とし、切取部を形成した。ドット線の条件は試験片A1〜A5と同様とした。
試験片には、切取部以外の伸びを抑制して該切取部における破断効果のみを測定するため、切取部から1cmずつ離して補強テープを貼着した。
試験片A1〜A5は、展張時や生育期間中の破れ防止の効果(破れ難さ)を実証するための下記引張り試験1用の試験片とした。
試験片A6〜A8は、マルチ資材の切り取り作業性の効果(切り易さ)を実証するための下記引張り試験2用の試験片とした。
2.評価方法
(1)引張り試験1(破れ難さ)
島津製作所社製オートグラフAGS−Xシリーズを使用して、各試験片A1〜A5を図7(a)における上端及び下端でそれぞれ挟んで引っ張りながら(変位[mm]を大きくしながら)、試験力[N]を測定した。引張り方向は、試験片のドット線に対して直角である。変位[mm]による試験力[N]の変化を図8(a)に示す。
この測定結果より、最大点(試験力が最大となるときの変位)の試験力[N]、破断点(試験片の破断が開始されるときの変位)の試験力[N]、破断点の変位[mm]、及び、破断点の歪み[%]を求めた。また、これらの値の平均値及び標準偏差を求めた。結果を表1に示す。
最大点の試験力[N]、破断点の変位[mm]が大きい程、展張時や生育期間中の横裂け等による破れ防止の効果(破れ難さ)に優れることを示している。
(2)引張り試験2(切り易さ)
島津製作所社製オートグラフAGS−Xシリーズを使用して、各試験片A6〜A8を図7(b)における上端及び下端の張り出し部でそれぞれ挟んで引っ張りながら(変位[mm]を大きくしながら)、試験力[N]を測定した。引張り方向は、試験片のドット線に対して45度である。変位[mm]による試験力[N]の変化の曲線を図8(b)に示す。
この測定結果より、最大点(試験力が最大となるときの変位)の試験力[N]、破断点(試験片の破断が開始されるときの変位)の試験力[N]、破断点の変位[mm]、及び、破断点の歪み[%]を求めた。また、これらの値の平均値及び標準偏差を求めた。結果を表1に示す。
最大点の試験力[N]、破断点の変位[mm]が小さい程、マルチ資材の切り取り作業性の効果(切り易さ)に優れることを示している。
(比較例1)
1.試験片B1〜B8の作成
(1)試験片B1〜B5
みかど化工社製の緑色フィルム(商品名:「KOGマルチ(登録商標)」)を、縦12cm、横5cmに切り出した。
このフィルム片に対して横方向(図7(a))に、ミシン目を加工し、切取部を形成した。ミシン目は、長さ3mmのスリット状に形成し、隣り合うミシン目同士の隙間を4mmとし、直線状に1列に形成した。
試験片には、切取部以外の伸びを抑制して該切取部における破断効果のみを測定するため、切取部から1cmずつ離して補強テープを貼着した。
(2)試験片B6〜B8
みかど化工社製の緑色フィルム(商品名:「KOGマルチ(登録商標)」)を、縦12cm、横7.5cmの矩形状(但し、幅方向の中央に縦方向の上下に向けて矩形状から張り出す2.5cm幅の張り出し部を有する。)に切り出した。
このフィルム片に対して斜め45度方向(図7(b))に、回転鋸刃カッターによる打ち抜きによって、ドット状の小孔を開口形成してドット線とし、切取部を形成した。ミシン目の条件は試験片B1〜B5と同様とした。
試験片には、切取部以外の伸びを抑制して該切取部における破断効果のみを測定するため、切取部から1cmずつ離して補強テープを貼着した。
試験片B1〜B5は、展張時や生育期間中の破れ防止の効果(破れ難さ)を実証するための下記引張り試験1用の試験片とした。
試験片B6〜B8は、マルチ資材の切り取り作業性の効果(切り易さ)を実証するための下記引張り試験2用の試験片とした。
2.評価方法
(1)引張り試験1(破れ難さ)
試験片B1〜B5について、実施例1と同様に、引張り試験1(破れ難さ)を行った。結果を図9(a)及び表2に示す。
(2)引張り試験2(切り易さ)
試験片B6〜B8について、実施例1と同様に、引張り試験2(切り易さ)を行った。結果を図9(b)及び表2に示す。
(比較例2)
1.試験片C1〜C8の作成
(1)試験片C1〜C5
みかど化工社製の緑色フィルム(商品名:「KOGマルチ(登録商標)」)を、縦12cm、横5cmに切り出した。
このフィルム片に対して横方向(図7(a))に、回転鋸刃カッターによる打ち抜きによって、ドット状の小孔を開口形成してドット線とし、切取部を形成した。切取部の条件は下記の通りとした。
・小孔の形成幅:0.8mm
・小孔の形状:丸
・ドット線の本数:1本
・小孔の配列態様:直線状
・ドット線を構成する小孔間の間隔L1:7mm
試験片には、切取部以外の伸びを抑制して該切取部における破断効果のみを測定するため、切取部から1cmずつ離して補強テープを貼着した。
(2)試験片C6〜C8
みかど化工社製の緑色フィルム(商品名:「KOGマルチ(登録商標)」)を、縦12cm、横7.5cmの矩形状(但し、幅方向の中央に縦方向の上下に向けて矩形状から張り出す2.5cm幅の張り出し部を有する。)に切り出した。
このフィルム片に対して斜め45度方向(図7(c))に、回転鋸刃カッターによる打ち抜きによって、ドット状の小孔を開口形成してドット線とし、切取部を形成した。ドット線の条件は試験片C1〜C5と同様とした。
試験片には、切取部以外の伸びを抑制して該切取部における破断効果のみを測定するため、切取部から1cmずつ離して補強テープを貼着した。
試験片C1〜C5は、展張時や生育期間中の破れ防止の効果(破れ難さ)を実証するための下記引張り試験1用の試験片とした。
試験片C6〜C8は、マルチ資材の切り取り作業性の効果(切り易さ)を実証するための下記引張り試験2用の試験片とした。
2.評価方法
(1)引張り試験1(破れ難さ)
試験片C1〜C5について、実施例1と同様に、引張り試験1(破れ難さ)を行った。結果を図10(a)及び表3に示す。
(3)引張り試験2(切り易さ)
試験片C6〜C8について、実施例1と同様に、引張り試験2(切り易さ)を行った。結果を図10(b)及び表3に示す。
Figure 0006105529
Figure 0006105529
Figure 0006105529
引張り試験1(破れ難さ)の結果について、実施例1及び比較例1、2を対比すると、切取部をドット状の小孔を配列したドット線によって形成した実施例1と比較例2は、切取部をミシン目によって形成した比較例1に比べて最大点の試験力[N]、及び、破断点の変位[mm]が大きくなった。特にドット線を2列とした実施例1は、最大点の試験力[N]が最も大きい値を示した。従って、ドット状の小孔を配列したドット線からなる切取部は、ミシン目からなる切取部に比べて、展張時や生育期間中における切取部からの不意の破れを防止できることがわかる。
また、引張り試験2(切り易さ)の結果について、実施例1及び比較例1、2を対比すると、最大点の試験力[N]、及び、破断点の変位[mm]の値はミシン目とした比較例1が最も小さかったが、ドット線を複数列とした実施例1は、ドット線を1列のみとした比較例2よりも、これらの値が小さくなった。従って、複数列のドット線からなる切取部は、1列のドット線からなる切取部よりも切取部から容易に切り取れることがわかる。ミシン目からなる切取部の場合に近似して、切取部から容易に切り取れることがわかる。
更に、実施例1と比較例2について、引張り試験2(切り易さ)の最大点の試験力[N]、及び、破断点の変位[mm]等の各測定値の標準偏差に着目すると、ドット線を複数列とした実施例1は、ドット線を1列のみとした比較例2よりも、標準偏差が小さい傾向が示されることがわかる。標準偏差が小さいということは、切れ方のバラつきが小さい、即ち、同じ切れ方が再現され易い(切れ方の再現性が高い)ことを意味し、より具体的には、切り取り線が斜行したり蛇行したりすることが防止され、ドット列に沿って直線的に切れ易い(切り取り線をドット列方向に導く能力が高い)ということでもある。
上記の点は、実施例1と比較例2について、引張り試験2(切り易さ)の変位[mm]による試験力[N]の変化の曲線(実施例1;図8(b)、比較例2;図10(b))を対比することによっても示唆される。即ち、実施例1では、比較例2よりも曲線のバラつきの程度が小さいことから、切り取り線をドット列方向に導く能力が高いことが示されている。
従って、実施例1では、切り取り線をドット列方向に導く能力が高く、安定してドットに沿って切断できることがわかる。上述したように、実施例1では、比較例2よりも、最大点の試験力[N]、及び、破断点の変位[mm]の値が小さいが、そのことに加えて、切り取り線をドット列方向に導く能力が高いことも、作業時の切り易さに貢献していると考えられる。これに対して、比較例2では、最大点の試験力[N]、及び、破断点の変位[mm]の値が大きいだけでなく、切り取り線をドット列方向に導く能力が低いため、ドット列から逸脱しようとする切り取り線をドット列方向に導くように作業者が力の掛け方に注意しなければならず、余計な力が必要になり、実施例1と比較して、作業時の切り易さを損ない易いと考えられる。
1:マルチ資材
2:植生領域
2a:側端部
21:植生穴
3:側方領域
4:切取部
41:ドット線
42:小孔
D:溝
P:栽培作物
Pa:根菜
S:土壌

Claims (10)

  1. 長手方向に沿って延びる切取部を有する長尺状の農業用マルチ資材において、
    前記切取部は、ドット状の小孔を長手方向に沿って配列してなるドット線を、複数本並列して構成されていることを特徴とする農業用マルチ資材。
  2. 前記切取部は、長手方向に隣り合う前記小孔同士の間隔よりも、幅方向に隣り合う前記ドット線の前記小孔同士の間隔の方が小さいことを特徴とする請求項1記載の農業用マルチ資材。
  3. 前記小孔は、形成幅が0.1mm〜1mmの範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の農業用マルチ資材。
  4. 隣り合う前記ドット線の間隔は、0.5mm〜2mmの範囲であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の農業用マルチ資材。
  5. 前記ドット線における前記小孔の間隔は、2mm〜8mmの範囲であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の農業用マルチ資材。
  6. 隣り合う前記ドット線の前記小孔は、長手方向に沿って千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の農業用マルチ資材。
  7. 長手方向に沿って画定され複数の植生穴が設けられる所定幅の植生領域と、該植生領域の両側に位置する側方領域とを有し、
    前記切取部は、前記側方領域の少なくとも一方に、前記植生領域の側端部から所定間隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の農業用マルチ資材。
  8. 前記切取部と前記植生領域の側端部との間隔は、5mm〜50mmの範囲であることを特徴とする請求項7記載の農業用マルチ資材。
  9. 前記植生穴は、幅方向に延びるスリットにより構成されていることを特徴とする請求項7又は8記載の農業用マルチ資材。
  10. 請求項7、8又は9記載の農業用マルチ資材を用いて根菜類を栽培する畝を被覆し、収穫に際して、前記切取部に沿って前記農業用マルチ資材の前記側方領域を切除し、該切除により露出させた土壌に溝を掘って、前記植生穴に植生された前記根菜類の収穫を行うことを特徴とする根菜類の栽培方法。
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