JP6104783B2 - コンソールボックス - Google Patents
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Description
このコンソールボックスにおいては、ドアをレールの垂直部分に沿う位置までスライドさせることで収納部の開放面を開放することができる。
上面が開放された収納部を持つボックス本体と、収納部の開放面を被うドアとを備え、このドアがボックス本体側に設けられたレールに沿ってスライドすることで収納部の開放面が開閉されるように構成されたコンソールボックスであって、ドアはスライド方向に関して第1ドアと第2ドアとに2分割されており、第1ドアに対して第2ドアの一端である連結端部が上下方向へ回転可能に連結されている。第2ドアは弾性体によって連結端部を支点として下方へ回転するように付勢力を受けており、第1ドアと第2ドアにおける連結端部の反対側の支持端部とはレールによってスライド可能に支持されている。
レールは、ドアが開かれる側において下方に湾曲する湾曲部を備え、第1ドアおよび第2ドアがレールに沿って開く方向へスライドし、第2ドアの支持端部がレールの湾曲部に入り込むと、該支持端部が弾性体の付勢力によって下方へ回転しながらレールの湾曲部に沿ってスライドし、この支持端部のスライドに連動して第1ドアが開く方向へスライドするように構成されている。
図1および図2に示すコンソールボックス1は、主として、車両(主として自動車)の車室内における運転席と助手席の間に装着される。
コンソールボックス1は、ボックス本体40とドア10とによって構成されている。ボックス本体40は、上面を開放された収納部42を備えている。
なお、図6,8および収納部42の開放面42aが一部開放された状態を示す図7においては、ドア10が側面図によって表されている。
第2ドア30は、つぎのようにして第1ドア20に対して上下に回転可能に連結されている。第1ドア20の後端においては、内に凹んだ両側壁の内側に個々に回転支持軸26が設けられている(図4参照)。両回転支持軸26は、同一軸線上で対向している。一方、第2ドア30の前面には連結部34が設けられている(図3参照)。連結部34は、第1ドア20の両側壁間に差し込まれる差込部34aを左右に備え、各差込部34aには貫通孔Hが形成されている。各貫通孔Hに各回転支持軸26が個別に嵌入されることにより、第2ドア30は第1ドア20の各回転支持軸26によって上下方向へ回転可能に支持されている。
第2ドア30において、第1ドア20と連結されている前方側の端部が連結端部30aである。
輪ゴムRが本発明の「弾性体」に相当する。
各摺動ピン32において、細棒部32aの軸上には圧縮タイプのスプリングSが装着されている(図4参照)。スプリングSは、ピン保持部36と平板部32bとに接触して、摺動ピン32を第2ドア30の外向きに付勢している。
なお、第2ドア30が上下方向に格納されることにより、ボックス本体40の中央から下部側においてはドア格納部44の水平方向の広がりが抑えられ、その分、収納部42が後方に拡張されている(図8参照)。
レール50は、上下に個別に形成された直線レール60と湾曲レール70とによって構成されている。直線レール60と湾曲レール70とは、ともに、各レール60,70の全長にわたって連続する案内溝62,72を有している。各案内溝62,72は、ともに、ボックス本体40の内側に開放されている(図9,10参照)。
湾曲レール70の案内溝72は、収納部42の開放面42aに対応する位置では上下内面が水平な断面コ字状に形成されている。案内溝72における収納部42の開放面42aの前端位置および後端位置には、それぞれ、第1ドア20のドア側ロック部24と係合する本体側ロック部74が形成されている(図6乃至8参照)。
なお、第2ドア30において、湾曲レール70によって支持されている後方側の端部が支持端部30bである(図6参照)。
コンソールボックス1においては、ドア10を後方にスライドさせることで、収納部42の開放面42aが開放された状態(図8参照)とすることができる。第1ドア20は直線レール60に沿って直線的にスライドしてドア格納部44に格納される。第2ドア30は、その連結端部30aの差込部34aが第1ドア20とともに直線的にスライドし、支持端部30b側に位置する各摺動ピン32がドア格納部44で対応する湾曲レール70に沿って円弧状に下方へスライドする。すなわち、第2ドア30は連結端部30aの両差込部34aを支点として支持端部30bが下方へ回転した状態でドア格納部44に格納される。格納状態にある第2ドア30は、支持端部30bが連結端部30aの前方に位置するように第1ドア20に対して鋭角に傾斜している。
また、第2ドア30は、連結端部30aの両差込部34aを支点に支持端部30bが下方へ回転した状態でドア格納部44に格納されることから、その分、第1ドア20のスライドストロークを大きく確保できる。そのため、収納部42の開放面42aをボックス本体40の後方側まで広く確保できる。
すなわち、直線レール60を廃止してレールを湾曲レール70の一本のみとし、各支持部22の形成位置を適宜変更して第1ドア20と第2ドア30とがともに湾曲レール70に沿ってスライドできる構成とした場合、第1ドア20は、その前端部が湾曲レール70の直線部分に位置し、後端部が湾曲部70aに位置して収納部42の開放面42aに対して傾斜した状態でドア格納部44に格納されることとなる。この結果、収納部42の開放面42aの後端においては、ボックス本体40のパネル部材48と第1ドア20の上面との間に隙間が形成されて、コンソールボックス1の見栄えを損なう恐れがある。
上述の実施形態においては、このような隙間の形成を回避して、収納部42の開放面42aが開放された状態におけるコンソールボックス1の見栄えを良くすることができ、コンソールボックス1を外観に優れたものとすることができる。
なお、本発明においては、第1ドア20と第2ドア30とがともに湾曲レール70に沿ってスライドできる構成とした場合であっても、第2ドア30の各摺動ピン32が対応する湾曲レール70における湾曲部70aの変曲点を越える位置までドア10をスライド操作すると、後は自動でドア10が開く。
上述の実施形態において、第2ドア30は、輪ゴムRによって下方へ回転するように付勢力を受けていた。しかしながら、第2ドア30を付勢する本発明の「弾性体」は輪ゴムRに限定されるものではない。
例えば、輪ゴムRに換えてトーションタイプのスプリングを用いても良い。この場合、第2ドア30がその連結端部30aの両差込部34aを支点として下方へ回転するように、該トーションタイプのスプリングを第1ドア20と第2ドア30とに跨いで適宜取付ける。
また、輪ゴムRに換えて引張タイプのスプリングを用いても良い。この場合、第2ドア30がその連結端部30aの両差込部34aを支点として下方へ回転するように、該引張タイプのスプリングを第1ドア20と第2ドア30とに跨いで適宜取付ける。
10 ドア
20 第1ドア
30 第2ドア
30a 連結端部
30b 支持端部
40 ボックス本体
42 収納部
42a 開放面
50 レール
60 直線レール
70 湾曲レール
70a 湾曲部
Claims (1)
- 上面が開放された収納部を持つボックス本体と、収納部の開放面を被うドアとを備え、このドアがボックス本体側に設けられたレールに沿ってスライドすることで収納部の開放面が開閉されるように構成されたコンソールボックスであって、
ドアはスライド方向に関して第1ドアと第2ドアとに2分割されており、第1ドアに対して第2ドアの一端である連結端部が上下方向へ回転可能に連結され、第2ドアは弾性体によって連結端部を支点として下方へ回転するように付勢力を受けており、
第1ドアと第2ドアにおける連結端部の反対側の支持端部とはレールによってスライド可能に支持され、
レールは、ドアが開かれる側において下方に湾曲する湾曲部を備え、
第1ドアおよび第2ドアがレールに沿って開く方向へスライドし、第2ドアの支持端部がレールの湾曲部に入り込むと、該支持端部が弾性体の付勢力によって下方へ回転しながらレールの湾曲部に沿ってスライドし、この支持端部のスライドに連動して第1ドアが開く方向へスライドするように構成されたコンソールボックス。
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Family Applications (1)
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Family Cites Families (3)
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