JP6104196B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式で画像を形成する複写機のような画像形成装置では、感光体ドラムなどの像担持体に形成されたトナー像が用紙などに転写されて画像の形成が行われる。そして、トナー像転写後の感光体ドラム表面に残存したトナーは、ブレード形状のクリーニング部材などにより除去される。
ところで、画像形成装置において、形成される画像の品質を向上させるために球形度の高いトナーが用いられることがある。ここで、ブレード形状のクリーニング部材で感光体ドラム表面の残存トナーの除去が行われる場合には、球形度の高いトナーはブレードと感光体ドラムとの間に形成されるニップ部をすり抜けやすいため、感光体ドラム表面のクリーニングが困難となる。また、クリーニング性を向上させるために感光体ドラム表面に対するブレードの圧接力を高めた場合には、ブレード及び感光体ドラムの摩耗が早くなると共に、ブレードの巻き上がりなどの不具合の発生確率が上昇するなどの問題が生じる。
これに対し、ブレードによるクリーニングの前に感光体ドラムを除電すると共に感光体ドラムに滑剤を塗布することで、感光体ドラムに対するトナーの付着力を低下させてクリーニング性を向上させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、クリーニング部材としてブラシローラーを用いて静電的にトナーを吸引して除去する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。更に、ブレードによるクリーニングの前にトナーと逆極性のバイアスが印加されたクリーニングローラーを感光体ドラムに当接させることで、感光体ドラムに対するトナーの付着力を低下させてクリーニング性を向上させる構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−37892号公報 特開2005−37473号公報 特開2003−122221号公報
しかしながら、感光体ドラムに滑剤を塗布する構成は、滑剤を塗布するための機構を別途設ける必要があるため、感光体ドラム周辺の構成が複雑かつ大型化することになる。
同様に、クリーニング部材としてブラシローラーを用いる構成は、ブレードを用いる構成と比較してクリーニングのための構成が複雑かつ大型化する傾向がある。また、感光体ドラム表面の感光層に有機感光体(OPC)が用いられる場合には、画像形成が繰り返されることで感光体ドラム表面がブラシローラーによって傷つけられて、感光体ドラムの寿命が短くなるおそれがある。
そして、クリーニングローラーを用いる構成は、クリーニングローラーを別途設ける必要があるため、クリーニングのための機構が複雑かつ大型化することになる。また、バイアスの印加により感光体ドラムとクリーニングローラーとの間で放電が発生してオゾンが生成され、オゾン暴露によって感光体ドラムの帯電性能を著しく低下させるおそれがある。加えて、バイアスの印加により感光体ドラムが帯電されて、クリーニング後の帯電工程において感光体ドラム表面の帯電電位が不均一となり、ハーフトーン画像に濃度むらを生じさせるおそれがある。
本発明の目的は、ブレード形状のクリーニング部材によるクリーニング性を、簡素かつ小規模な構成で向上させることが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、クリーニング部材と、シート部材と、電圧印加手段とを備える。前記クリーニング部材はブレード形状であって、像担持体表面に付着したトナーを清掃する。前記シート部材は導電性であって、前記像担持体の回転方向における前記クリーニング部材の上流側に配置され、前記像担持体表面に接触して前記回転方向の上流側へのトナーの漏出を制限する。前記電圧印加手段は、前記像担持体表面に付着したトナーの帯電を除去するための電圧を前記シート部材に印加する。
本発明によれば、ブレード形状のクリーニング部材によるクリーニング性を、簡素かつ小規模な構成で向上させることが可能になる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成の一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に記憶された現像バイアス電圧とトナーの帯電量とが対応付けられたデータの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に記憶されたトナーの帯電量とシートの印加電圧とが対応付けられたデータの一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるクリーニングの実験結果の一例を示す図。 他の画像形成装置におけるクリーニングの実験結果の一例を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成の他の例を示す図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるクリーニングの実験結果の他の例を示す図。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[画像形成装置10の概略構成]
まず、図1〜図3を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図3は、画像形成部3の画像形成ユニット31の概略構成を示す図であって、図中の黒丸はトナーを示すものである。
図1及び図2に示すように、前記画像形成装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6を備える。前記画像形成装置10は、画像データに基づいて画像を形成するプリンター機能と共に、スキャン機能、ファクシミリー機能、又はコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。また、本発明は、プリンター装置、ファクシミリー装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
前記ADF1は、不図示の原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える自動原稿搬送装置である。そして、前記ADF1では、前記搬送ローラー各々が不図示のモーターで駆動されることにより、前記原稿セット部に載置された原稿が前記画像読取部2による画像データの読取位置を通過して前記排紙部まで搬送される。これにより、前記画像読取部2は、前記ADF1により搬送される原稿から画像データを読み取ることが可能である。
前記画像読取部2は、原稿から画像データを読み取る画像読取部であり、不図示の原稿台、読取ユニット、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備える。前記原稿台は、前記画像読取部2の上面に設けられた原稿の載置部である。前記読取ユニットは、前記原稿台上の読取位置にある原稿に光を照射する。前記原稿の表面で反射した光は、複数の前記ミラーにより前記光学レンズに導かれる。前記光学レンズは、入射した光を集光して前記CCDに入射させる。前記CCDは、前記光学レンズから入射される光の受光量に応じた電気信号を原稿の画像データとして前記制御部5に入力する光電変換素子などを有する。
前記制御部5は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部5は、前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUを用いて実行することにより前記画像形成装置10を統括的に制御する。なお、前記制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、前記画像形成装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
前記操作表示部6は、前記制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて前記制御部5に各種の情報を入力するハードキー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
前記画像形成部3は、前記画像読取部2で読み取られた画像データ又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいてカラー又はモノクロの画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成部である。
具体的に、前記画像形成部3は、図1に示すように、複数の画像形成ユニット31〜34、露光装置(LSU)35、中間転写ベルト36、二次転写ローラー37、定着装置38、及び排紙トレイ39を備える。前記画像形成ユニット31はC(シアン)、前記画像形成ユニット32はM(マゼンダ)、前記画像形成ユニット33はY(イエロー)、前記画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。前記画像形成ユニット31は、図1及び図3に示すように、感光体ドラム311、帯電装置312、現像装置313、一次転写ローラー314、除電装置315、及びクリーニング部7を備える。また、前記画像形成ユニット32〜34各々も、前記画像形成ユニット31と同様の構成を備える。そして、前記画像形成部3では、前記給紙部4から供給される用紙に以下の手順でカラー画像が形成され、画像形成後の用紙が前記排紙トレイ39に排出される。
まず、図3に示す前記画像形成ユニット31において、前記帯電装置312によって前記感光体ドラム311が所定の電位に一様に帯電される。次に、前記露光装置35により前記感光体ドラム311の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、前記感光体ドラム311の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。そして、前記感光体ドラム311上の静電潜像は前記現像装置313によってシアンのトナー像として現像(可視像化)される。具体的に、前記現像装置313の開口部において前記感光体ドラム311に対向して配置された現像ローラー313Aから、前記感光体ドラム311に対してトナーが供給されることで、前記感光体ドラム311上の静電潜像がトナー像として現像される。なお、前記現像装置313内部では、トナーとキャリアを含む現像剤が攪拌スクリュー313Bによる攪拌で摩擦帯電されて磁気ローラー313Cに送られ、前記磁気ローラー313Cから現像剤中のトナーが前記現像ローラー313Aに送られる。また、前記現像装置313には、前記画像形成部3に着脱可能なトナーコンテナ313D(図1参照)からシアンのトナー(現像剤)が補給される。ここに、前記現像ローラー313Aが、現像部材の一例である。
続いて、前記感光体ドラム311に形成されたシアンのトナー像は前記一次転写ローラー314によって前記中間転写ベルト36に転写される。なお、前記感光体ドラム311の表面に残存したトナーは前記クリーニング部7で除去される。前記クリーニング部7の詳細については後述する。また、前記感光体ドラム311の表面に残る帯電は、前記除電装置315から照射される光によって除去される。ここで、前記除電装置315は前記感光体ドラム311の回転方向における前記クリーニング部7の上流側に配置されている。そのため、前記除電装置315による除電は、前記クリーニング部7によるトナーの除去の前に行われることになる。ここに、前記除電装置315が光源の一例である。
次に、前記画像形成ユニット32〜34においても、前記画像形成ユニット31と同様の処理手順で、前記画像形成ユニット32〜34が備える感光体ドラム各々に各色のトナー像が形成されて、前記中間転写ベルト36にシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの順に重ねて転写される。そして、前記中間転写ベルト36に転写されたトナー像は、前記二次転写ローラー37によって、前記給紙部4から供給される用紙に転写される。その後、トナー像が転写された前記用紙は、前記定着装置38によりトナー像が溶融定着されることで画像が形成され、前記排紙トレイ39に排出される。
ところで、前記画像形成装置10のような画像形成装置において、形成される画像の品質を向上させるために球形度の高いトナーが用いられることがある。ここで、ブレード形状のクリーニング部材を用いて前記感光体ドラム311表面の残存トナーの除去が行われる場合には、球形度の高いトナーはブレードと前記感光体ドラム311との間に形成されるニップ部をすり抜けやすいため、前記感光体ドラム311表面のクリーニングが困難となる。また、クリーニング性を向上させるために前記感光体ドラム311表面に対するブレードの圧接力を高めた場合には、ブレード及び前記感光体ドラム311の摩耗が早くなると共に、ブレードの巻き上がりなどの不具合の発生確率が上昇するなどの問題が生じる。これに対し、前記画像形成装置10では、以下に説明するように、ブレード形状のクリーニング部材によるクリーニング性の向上が簡素かつ小規模な構成で実現される。
次に、前記クリーニング部7について説明する。なお、前記画像形成ユニット31〜34においてクリーニング部の構成は共通するため、前記画像形成ユニット31の前記クリーニング部7についてのみ説明を行う。前記クリーニング部7は、図3に示すように、ハウジング71、クリーニング部材72、及びシート部材73を備える。
前記ハウジング71は、前記クリーニング部材72により前記感光体ドラム311の表面から除去されるトナーを収容する。なお、前記ハウジング71内に収容されたトナーは、不図示のトナー搬送スクリューによりトナー回収容器まで搬送されて回収される。
前記クリーニング部材72は、ブレード状に形成されており、前記感光体ドラム311表面に付着したトナーを清掃する。例えば、前記クリーニング部材72は、ウレタンゴムで形成されたゴムブレードである。前記クリーニング部材72は、図3に示すように、先端が前記感光体ドラム311に当接されることによりニップ部721を形成し、前記感光体ドラム311の表面に付着したトナーを除去する。例えば、前記クリーニング部材72は、前記ニップ部721において20〜30gf/cmの線圧で前記感光体ドラム311表面に対して当接される。なお、前記クリーニング部材72の前記感光体ドラム311表面に対する線圧を30gf/cm以上とすることでクリーニング性を向上させることが可能であるものの、前記クリーニング部材72及び前記感光体ドラム311の耐久性を低下させると共に、ブレードの巻き上がりなどの不具合が生じることがある。
前記シート部材73は、前記感光体ドラム311の回転方向における前記クリーニング部材72の上流側に配置され、前記感光体ドラム311の表面に接触して前記回転方向の上流側へのトナーの漏出を制限する。具体的に、前記シート部材73は、図3に示すように、前記感光体ドラム311の回転方向上流に当たる前記ハウジング71の上端部において、前記感光体ドラム311の回転面と前記ハウジング71の上端部との間に形成される間隙を覆うように設けられている。そのため、前記ハウジング71内部で飛散したトナーが前記間隙から前記ハウジング71の外部に漏出することが制限される。
ここで、前記シート部材73は、例えばカーボンの添加によって導電性が付与された超高分子ポリエチレンなどの導電性部材で形成されている。そして、前記シート部材73は、不図示の電源装置と接続されており、前記制御部5に制御された前記電源装置からトナーの帯電量に応じて予め設定されたトナーの帯電を除去するための電圧が印加される。
具体的に、前記制御部5は、図2に示すように、現像部51、バイアス補正部52、帯電量取得部53、及び電圧印加部54を含む。なお、前記制御部5は、前記CPUを用いて前記ROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより、前記現像部51、前記バイアス補正部52、前記帯電量取得部53、及び前記電圧印加部54として機能する。また、前記制御部5が電子回路である場合、前記現像部51、前記バイアス補正部52、前記帯電量取得部53、及び前記電圧印加部54は、前記制御部5が備える各モジュールとして構成される。ここに、前記現像部51が現像手段の一例であり、前記バイアス補正部52がバイアス補正手段の一例である。また、前記電圧印加部54が電圧印加手段の一例である。
前記現像部51は、前記現像ローラー313Aに現像バイアス電圧を印加して前記感光体ドラム311の静電潜像を現像する。具体的に、前記現像部51は、前記画像形成部3で画像形成処理が実行される際に、前記現像ローラー313Aに接続された不図示の電源装置を制御して、前記現像ローラー313Aに交流と直流とが重畳された電圧を印加する。
ここで、例えば前記画像形成装置10の内部が高温高湿である場合には、前記現像装置313内部におけるトナーの帯電量が低下して前記現像ローラー313Aからのトナーの供給量が増加する。そのため、前記現像ローラー313Aに印加される前記現像バイアス電圧が常に一定とされる場合には、環境の変化等によりトナーの帯電量が変化して、前記感光体ドラム311で現像されるトナー像の濃度が左右されることになる。そこで、前記画像形成装置10では、前記バイアス補正部52により定期的に前記現像バイアス電圧が補正される。
具体的に、前記バイアス補正部52は、前記感光体ドラム311で現像されるトナー像の濃度に応じて、前記現像部51により印加される前記現像バイアス電圧を補正する。例えば、前記バイアス補正部52は、前記画像形成装置10のウォーミングアップ時、予め定められた印刷枚数の印刷終了時毎などの予め定められた時機において、前記現像バイアス電圧を補正する。
より具体的に、前記バイアス補正部52は、予め前記EEPROM等の記憶部に記憶された基準バイアス電圧に基づいて、前記現像装置313に濃度検出用のトナー像を前記感光体ドラム311表面に現像させる。そして、前記中間ベルト36に転写された前記濃度検出用のトナー像の濃度を、前記中間ベルト36の経路上に配置された濃度センサー313E(図2参照)によって検出させ、検出結果に基づいて前記現像バイアス電圧のうちの直流成分の電圧を補正する。なお、前記濃度センサー313Eを前記感光体ドラム311の回転方向における前記現像装置313の下流側に配置して、前記濃度センサー313Eに前記感光体ドラム311表面に現像された前記濃度検出用のトナー像の濃度を検出させるものであってもよい。また、前記バイアス補正部52による前記現像バイアス電圧の補正方法は上記のものに限られず、従来周知の方法が用いられてよい。
前記帯電量取得部53は、前記バイアス補正部52により補正された前記現像バイアス電圧に基づいて、前記感光体ドラム311表面に付着したトナーの帯電量を取得する。即ち、前記画像形成装置10では、上述のトナーの帯電量と前記現像バイアス電圧との関係に基づいて、前記バイアス補正部52による補正結果から間接的にトナーの帯電量が取得される。具体的に、前記画像形成装置10の前記EEPROM等の記憶部には、図4に示すような、前記現像バイアス電圧とトナーの帯電量とが対応付けられたテーブルデータD10が予め記憶されている。そして、前記帯電量取得部53は、前記バイアス補正部52によって前記現像バイアス電圧の補正が実行された場合に、前記テーブルデータD10を参照することで、補正された前記現像バイアス電圧に対応する前記トナーの帯電量を取得する。
前記電圧印加部54は、前記感光体ドラム311表面に付着したトナーの帯電を除去するための電圧を前記シート部材73に印加する。具体的に、前記電圧印加部54は、前記シート部材73に接続された前記電源装置を制御して、前記シート部材73に交流の高電圧を印加する。前記シート部材73に交流の高電圧が印加されることで、前記シート部材73の周囲の空気が電離して両極性のイオンが発生する。そして、発生したイオンのうちトナーの帯電と逆極性のイオンがトナーに付着することで、トナーの帯電が除去される。なお、前記シート部材73では、印加される交流電圧の半周期ごとに正極性及び負極性のイオンが交互に生成され、その大半が互いに逆極性のイオン同士で結びついて中性化する。そのため、前記シート部材73に直流電圧を印加した場合と比較して、生成されたイオンによる前記感光体ドラム311への影響が最小限に抑制される。
ところで、前記感光体ドラム311に付着したトナーを除電するために必要な電圧は、トナーの帯電量に応じて変化する。具体的に、トナーの帯電量が高いほど、トナーの除電に必要な電圧値は高くなる。ここで、前記画像形成装置10の内部がトナーの帯電しにくい高温高湿下の環境において、前記シート部材73に高電圧が印加される場合には、結露によって前記感光体ドラム311又は前記シート部材73で絶縁破壊が発生することが考えられる。
そこで、前記画像形成装置10では、前記電圧印加部54が、前記感光体ドラム311表面に付着したトナーの帯電量に応じて、前記シート部材73に印加する電圧値を変更する。具体的に、前記画像形成装置10の前記EEPROM等の記憶部には、図5に示すような、トナーの帯電量と前記シート部材73への印加電圧とが対応付けられたテーブルデータD20が予め記憶されている。そして、前記電圧印加部54は、前記感光体ドラム311に付着したトナーの帯電量に基づいて、前記テーブルデータD20を参照することで、前記シート部材73に印加する電圧を変更する。これにより、無駄な電力消費が回避されると共に、前記感光体ドラム311又は前記シート部材73での結露による絶縁破壊の発生が抑制される。
なお、前記電圧印加部54は、前記帯電量取得部53の取得結果に基づいて、前記感光体ドラム311表面に付着したトナーの帯電量を取得する。そのため、前記感光体ドラム311に付着したトナーの帯電量を取得するための構成が不要となる。また、前記帯電量取得部53が、前記バイアス補正部52による補正に合わせて定期的にトナーの帯電量を取得するため、経時的に変化するトナーの帯電量に合わせた適度な電圧を前記シート部材73に印加することが可能である。
[実施例1]
前記画像形成装置10において、前記シート部材73にピーク間電圧1.5KVの交流電圧を印加し、前記クリーニング部材72の圧接力及びトナーの円形度を各々変化させて、前記感光体ドラム311のクリーニングの成否を調査する実験を行った。実験結果を図6に示す。ここで、図6において、「○」は予め定められた基準に従ってクリーニング結果が良好であることを示し、「×」はクリーニング結果が良好でないことを示す。なお、実験に用いたトナーは、「日本ニューマチック工業社製超音速ジェット粉砕機modelIDS」で粉砕し、トナーの円形度は、「ホソカワミクロン社製ファカルティ」又は「日本ニューマチック工業社製メテオレインボー」で調整処理を行った。また、トナーの円形度の測定には、「シスメックス社製フロー式粒子像分析装置FPIA3000」を用いた。なお、前記実験時の前記画像形成装置10の他の仕様は以下の通りである。
システム速度:160mm/s
感光体ドラム:直径30mm、正帯電単層OPC
帯電ローラー:直径12mm(エピクロルヒドリンゴム)
現像装置:タッチダウン現像方式(非接触AC+DC印加現像)
クリーニング部材:ウレタンゴム製、エッジ幅2.0mm
シート部材:導電性超高分子ポリエチレン製、厚さ100μm
[比較例]
一方、前記実施例1と同様の構成を備える前記画像形成装置10で、前記シート部材73のみをウレタン製、厚さ100μmのものと交換し、且つ前記シート部材73に電圧を印加せずに、前記実施例1と同様の実験を行った。実験結果を図7に示す。図7に示す実験結果と比較して、図6に示す実験結果では、円形度0.97以上のトナーについて、より低いブレード線圧でクリーニングが可能であることが示されている。なお、前記画像形成部3で形成される画像の品質は、トナーの円形度が0.97以上となることで飛躍的に向上する。ここで、前記比較例では、前記クリーニング部7に進入するトナーの帯電量は17〜20μC/gであったのに対して、前記実施例1では、前記クリーニング部7に進入するトナーの帯電量は1〜3μC/gであった。これらの結果より、前記シート部材73に電圧が印加されてトナーが除電されることで、前記クリーニング部材72のクリーニング性が向上したことが実証された。
[実施例2]
また、前記実施例1と同様の構成を備える前記画像形成装置10で、図8に示すように前記除電装置315を前記感光体ドラム311の回転方向における前記クリーニング部7の下流側に配置して、前記実施例1と同様の実験を行った。実験結果を図9に示す。図7に示す実験結果と比較して、図9に示す実験結果では、前記クリーニング部材72のクリーニング性の向上が示されているものの、図6に示す実験結果よりもクリーニング性が低下していることが示されている。これらの結果は、前記クリーニング部材72によるクリーニングの前に、トナーの除電に加えて前記感光体ドラム311を除電することで、クリーニング性をより向上させることが可能であることを示唆している。
このように、前記画像形成装置10では、前記クリーニング部7に設けられた導電性の前記シート部材73にトナーの帯電を除去するための電圧が印加されることで、前記感光体ドラム311に付着したトナーが除電されて、前記クリーニング部材72のクリーニング性が向上されている。そのため、簡素かつ小規模な構成でブレード形状の前記クリーニング部材72のクリーニング性の向上を実現可能である。
また、前記画像形成装置10では、前記除電装置315が前記感光体ドラム311の回転方向における前記クリーニング部材72の上流側に配置され、前記クリーニング部材72によるクリーニングの前に、トナーの除電と合わせて前記感光体ドラム311の除電も行われる。そのため、前記クリーニング部材72のクリーニング性をより向上させることが可能である。
そして、前記画像形成装置10では、前記クリーニング部材72のクリーニング性の向上により、前記クリーニング部材72の線圧を維持しつつ円形度0.97以上のトナーをクリーニングすることが可能となり、前記画像形成部3で形成される画像の品質を向上させることが可能である。
1 :ADF
2 :画像読取部
3 :画像形成部
31:画像形成ユニット(シアン)
311:感光体ドラム
312:帯電装置
313:現像装置
313A:現像ローラー
314:一次転写ローラー
315:除電装置
35:露光装置
36:中間転写ローラー
4 :給紙部
5 :制御部
51:現像部
52:バイアス補正部
53:帯電量取得部
54:電圧印加部
6 :操作表示部
7 :クリーニング部
71:ハウジング
72:クリーニング部材
73:シート部材
10:画像形成装置

Claims (3)

  1. 像担持体表面に付着したトナーを清掃するブレード状のクリーニング部材と、
    前記像担持体の回転方向における前記クリーニング部材の上流側に配置され、前記像担持体表面に接触して前記回転方向の上流側へのトナーの漏出を制限する導電性のシート部材と、
    前記像担持体表面に付着したトナーの帯電を除去するための電圧を前記シート部材に印加する電圧印加手段と、
    現像部材に現像バイアス電圧を印加して前記像担持体の静電潜像を現像する現像手段と、
    前記像担持体で現像されるトナー像の濃度に応じて前記現像バイアス電圧を補正するバイアス補正手段と、
    を備え、
    前記電圧印加手段が、前記バイアス補正手段により補正された前記現像バイアス電圧に基づいて前記像担持体表面に付着したトナーの帯電量を取得し、当該トナーの帯電量に応じて、前記シート部材に印加する電圧値を変更する画像形成装置。
  2. 前記電圧印加手段により前記シート部材に印加される電圧が交流電圧である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の回転方向における前記クリーニング部材の上流側に配置され、前記像担持体表面の帯電を除去するための光を照射する光源を更に備える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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