JP2003005496A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2003005496A
JP2003005496A JP2001187757A JP2001187757A JP2003005496A JP 2003005496 A JP2003005496 A JP 2003005496A JP 2001187757 A JP2001187757 A JP 2001187757A JP 2001187757 A JP2001187757 A JP 2001187757A JP 2003005496 A JP2003005496 A JP 2003005496A
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developing
sheet
toner
roller
bias
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JP2001187757A
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Kenji Kihira
顕治 紀平
Masafumi Nakahara
雅文 中原
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像メモリー、雨降りなどの画像障害を発生
させない現像装置を提供すること。 【解決手段】 現像バイアスを例えば「−350V」に
設定する。モータON時から現像タイミング時の直前ま
で、シートバイアスを例えば「−150V」に設定し、
現像タイミングに合わせて例えば「−50V」に切り換
える。そして、現像後の後回転では、前の「−150
V」に切り換える。このように、導電性規制シートバイ
アス印加制御手段により、導電性規制シートに印加され
るシートバイアスが、現像タイミング時と、非現像時と
で、切り換わるように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像装置に関し、
特に、現像タイミングに合わせてスクイシートバイアス
を切り換える現像装置に関する。
【0002】
【従来技術】非磁性一成分現像装置では、感光体にトナ
ーを現像した後の未現像トナーが現像ロール上に残留し
ている。この未現像トナーは現像ロール下流部に位置し
ている電圧の印加されたスクイシートによって除電さ
れ、さらに現像ロールと同一方向に回転する供給ロール
によって掻き落とされるように動作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の現像装
置では、感光体にトナーを現像した後の現像ロール上に
は、未現像トナーが残留している。この未現像トナー
は、現像ロール下流部に接触するように位置し、バイア
ス電圧を印加されたスクイシートによって除電され、次
に供給ロールによって掻き落とされる。さらに新鮮なト
ナーが現像ロール上に供給され、トナー層規制部材で均
一なトナー層を形成する。特に現像後の未現像トナーを
掻き落とす一連の動作は、現像前の現像ロール上のトナ
ー層を均一に保持するためには不可欠である。また、未
現像トナーを掻き落とす量は、現像ロールとトナーとの
付着力に起因するところが大きく、トナー帯電量に依存
する。従って帯電量が高いトナーほど現像ロールとの付
着力は強くなりスクイシートによる除電効果は小さくな
る。このような場合、供給ロールでの掻き落としムラが
発生してしまい雨降りと呼ばれる画像障害が発生する。
【0004】一方で、除電効果を高めるため、現像バイ
アスとスクイシートバイアスとの電位差を大きくする
と、雨降りの画像障害は低減されるが、わずかながらス
クイシートに未現像トナーが付着してしまう。このトナ
ーの付着量は印字枚数を重ねる毎に増加し均一な除電効
果に影響を与え掻き落としムラが発生し波模様と呼ばれ
る画像障害が発生した。
【0005】このような問題点を解決するため、本発明
では、現像タイミング時にスクイシートバイアスを切り
替えるスクイシートバイアス印加制御手段を設けた現像
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1 記載の発明によ
れば、静電潜像が形成される感光体に対向すべく開口部
を有する現像ホッパーと、前記開口部に一部が臨むべく
設けられ前記現像ホッパー内に収納される非磁性一成分
トナーを表面に保持して該トナーを前記感光体の静電潜
像に付与すべく搬送する弾性現像ローラと、前記開口部
よりも前記弾性現像ローラの搬送方向上流側で前記トナ
ーを前記弾性現像ローラ上に薄層状に形成すべく規制す
るドクターブレードと、前記現像ホッパー内に配設され
前記ドクターブレードよりも前記弾性現像ローラの搬送
方向上流側で前記弾性現像ローラに圧接するトナー供給
ローラと、前記開口部よりも前記弾性現像ローラの搬送
方向下流側で前記弾性現像ローラに軽圧接し前記現像ホ
ッパー内に前記トナーが戻るのを許容すると同時に前記
現像ホッパー内からのトナーの流出を規制する導電性規
制シート部材と、前記トナーの帯電極性と同極性のバイ
アス電圧を前記弾性現像ローラと前記トナー供給ローラ
に印加するバイアス電圧印加手段と、前記導電性規制シ
ート部材に印加するシートバイアス電圧値を0〜前記弾
性現像ローラに印加される現像バイアス電圧値の間の値
に制御すると同時に現像タイミング時には第1シートバ
イアス電圧を印加し、非現像タイミング時には第2シー
トバイアス電圧を印加すべく制御する導電性規制シート
バイアス印加制御手段とを備える現像装置であって、前
記第1シートバイアス電圧と前記現像バイアス電圧との
電位差が、前記第2シートバイアス電圧と前記現像バイ
アス電圧との電位差よりも大きいことを特徴とする現像
装置、を提供することで上記課題は達成できる。
【0007】ここで、請求項1記載の発明では、導電性
規制シートバイアス印加制御手段により、導電性規制シ
ートに印加されるシートバイアスが、現像タイミング時
と、非現像タイミング時とで、切り換わるように制御さ
れる。このため、良好で経時的に安定した画像を得るこ
とができる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の現像装置を搭載した印字装置(特に、タンデム型の
多色画像形成装置)に関するものである。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明の第1の実施形態に
係るカラー画像形成装置の内部構成を模式的に示す図で
ある。まず、同図を用いてカラー画像形成装置の全体構
成について説明する。
【0010】同図に示すように、このカラー画像形成装
置(本体装置)30は、その後面(図の左方)に開閉ト
レー31を備え、下部には本体装置前方(図の右方)か
ら着脱自在な用紙カセット32を備えている。用紙カセ
ット32には、多数枚の用紙が載置・収容されている。
【0011】本体装置30は、その上面に上蓋33を備
えている。上蓋33の前部側方には、同図には示されて
いないが、電源スイッチ、液晶表示装置、複数の入力キ
ー等が配設されている。上蓋33は、その後部が本体装
置30の後部上面と共に排紙トレー34を形成してい
る。
【0012】本体装置30の内部には、ほぼ中央に、偏
平なループ状の用紙搬送ベルト35(以下、単にベルト
という)が前後に延在して配置され、そのループの水平
方向の両端部を駆動ローラ36と従動ローラ37に保持
されている。このベルト35は、駆動ローラ36により
駆動され、図の矢印Rで示す反時計回り方向に循環移動
する。このベルト35の上循環部に沿って、4個の感光
体ドラム38(38a、38b、38c、38d)が、
用紙搬送方向(図の右から左方向)に多段式に並設され
ている。
【0013】これらの感光体ドラム38(38a、38
b、38c、38d)をそれぞれ取り囲むようにして
(以下、代表的に感光体ドラム38dの周囲装置につい
てのみ符号を付して示す)、クリーナ41、初期化帯電
ローラ42、書込ヘッド43、及び現像器44(44
d)が配設されている。また、接触型のシート転写器3
9が、ベルト35を介して感光体ドラム38に圧接して
転写部を形成している。尚、感光体ドラム38a、38
b、38cに対しては、それぞれ現像器44a、44
b、44cが配置されている。
【0014】現像器(現像ホッパー)44(44d)
は、その下部開口部に回転可能に支持された現像ローラ
45を備えている。この現像ローラ45は、感光体ドラ
ム38周面に当接して、現像部を形成している。書込ヘ
ッド43は、上蓋33の裏面に支持部材46を介して配
設されており、上蓋33の開閉に伴って円弧を描いて昇
降し、上蓋33の閉成により降下して、初期化帯電ロー
ラ42と現像ローラ45との間に位置決めされて、記録
部を形成している。
【0015】ベルト35の上循環部の上流側端部には、
吸着ローラ47が、ベルト35を介して従動ローラ37
に圧接され、ここに用紙搬入部を形成している。吸着ロ
ーラ47は、用紙搬入部に搬入されてくる用紙に吸着バ
イアスを印加しながらベルト35を押圧し、ベルト35
に用紙を静電的に吸着させる。
【0016】上記用紙搬送方向最上流の感光体ドラム3
8aに対する現像器44aから感光体ドラム38cに対
応する現像器44cまでの各現像器には、減法混色の三
原色であるM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロ
ー)の各色トナーがそれぞれ収容されている。
【0017】また、最下流の感光体ドラム38dに対応
する現像器44dには、文字や黒色部分の印字に専用さ
れるK(ブラック)トナーが収容されている。ベルト3
5よりさらに上流側(図の右方)には、待機ロール対4
8、その下方に給紙案内路49が配置され、給紙案内路
49の下端部には、給送ロール対51が配設されてい
る。給送ロール対51の上流(下方)に、上述した用紙
カセット32の給紙端が位置している。用紙カセット3
2の給紙端上方に、給紙コロ52が配設されている。給
紙コロ52は、一回転毎に、用紙カセット32に収容さ
れている最上部の用紙1枚を取り出して、給送ロール対
51へ給紙する。
【0018】一方、ベルト35よりも用紙搬送方向下流
(図の左方)には、定着器53、排紙ロール対54、切
り換えレバー55が設けられている。定着器53は、断
熱性のホッパー内に組み付けられた圧接ローラ、定着ロ
ーラ、発熱ローラ、用紙分離爪、周面清掃器、オイル塗
布部材、サーミスタ等から構成され、用紙上に転写され
たトナー像を紙面に熱定着させる。
【0019】切り換えレバー55は、同図に示すように
下の位置にあるときは、上方の排出路56及び排紙ロー
ル対57を介して排紙トレー34へ用紙を案内する。一
方、上に回動しているときは、本体装置後面に開成され
る開閉トレー31へ用紙を案内する。
【0020】ベルト35と用紙カセット32の間には、
回路基板を装着可能な電装部58が配設され、その回路
基板には複数の電子部品からなる制御装置が搭載されて
いる。制御装置は、コントローラ部とエンジン部からな
り、コントローラ部はCPU(中央演算処理装置)、R
OM(読出し専用メモリ)、EEPROM(再書込み可
能な読出し用メモリ)、フレームメモリ、イメージデー
タ転送回路等を備えていて、ホストコンピュータ等から
入力される印字データを解析し、印字用データを作成し
てエンジン部に送る。
【0021】エンジン部は、CPUやROM等を備え、
その入力側には、コントローラ部からのデータや指令信
号、温度センサの出力、用紙検知センサの出力などが入
力され、出力側には不図示のモータを駆動するモータド
ライバ、そのモータの駆動を各部に伝達する駆動系を切
り替えるクラッチドライバ、書込みヘッド43を上記印
字用データに基づいて駆動する印字ドライバ、初期化帯
電ローラ42、現像ローラ45、転写器、吸着ローラ4
7、後述する供給ローラ、ドクターブレード、スクイシ
ート等に所定のバイアス電圧を供給するバイアス電源ド
ライバ等が接続されている。エンジン部は、コントロー
ラ部からのデータや指令信号、温度センサの出力、用紙
検知センサの出力等に基づいて各部を駆動制御する。
【0022】次に、以上説明したカラー画像形成装置3
0の基本的な動作について説明する。まず、電源が投入
され、使用する用紙の紙質、枚数、印字モード、その他
の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信
号として入力されると、不図示の駆動機構により給紙コ
ロ52が一回転して、用紙カセット32に載置収容され
ている用紙を給送ロール対51を介して待機ロール対4
8へ給送する。待機ロール対48は、回転を一時停止し
て、一対のローラで形成される挟持部に用紙先端を当接
させた状態で、搬送タイミングを待機する。
【0023】つづいて、駆動ローラ36が反時計回り方
向に回転し、従動ローラ37が従動して、同じく反時計
回り方向に回転する。これにより、ベルト35は、上循
環部が4個の感光体ドラム38a、38b、38c、3
8dに当接して、全体が反時計回り方向へ循環移動す
る。
【0024】これと共に、各現像器44a、44b、4
4c、44d及び感光体ドラム38a、38b、38
c、38dが印字タイミングに合わせて順次駆動され
る。感光体ドラム38は時計回り方向に回転し、初期化
帯電ローラ42は、感光体ドラム38周面に一様な高マ
イナス電荷を付与し、書込みヘッド42は、その感光体
ドラム38周面に画像信号に応じて露光を行って、低電
位部を形成する。これにより、上記初期化による高マイ
ナス電位部と、露光による低マイナス電位部からなる静
電潜像が形成される。現像器44の現像ローラ45は、
その静電潜像の低電位部にトナーを転移させて、感光体
ドラム38周面上にトナー像を形成(反転現像)する。
【0025】最上流の感光体ドラム38aの周面上のト
ナー像の先端が、ベルト35との対向点に回転搬送され
てくるタイミングで、その対向点に用紙の印字開始位置
が一致するように、待機ロール対48が回転を開始し
て、用紙を用紙搬入部へ給送する。
【0026】従動ローラ37と吸着ローラ47は、給送
された用紙をベルト35と共に挟持して搬送する。用紙
は、ベルト35に吸着され、感光体ドラム38aと転写
器により形成されている最初の転送部へ搬送される。転
写器は、転写バイアス電源から出力される転写電流をベ
ルト35を介して用紙に印加する。この転写器から印加
される転写電流により、感光体ドラム38a上のM(マ
ゼンタ)のトナー像が用紙に転写される。つづいて、感
光体ドラム38bと転写器により形成されている上流か
ら2番目の転写部においてC(シアン)のトナー像が転
写され、さらに感光体ドラム38cと転写器により形成
されている上流から3番目の転写部においてY(イエロ
ー)のトナー像が転写される。そして、感光体ドラム3
8dと転写器により形成されている上流から4番目(す
なわち、最下流)の転写部においてK(ブラック)のト
ナー像が転写される。
【0027】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙は、ベルト35から分離して定着器53に搬入
される。定着器53は、トナー像を用紙に熱定着させ
る。この画像定着後、用紙は、排紙ロール対54によっ
て後面の開閉トレー31上にトナー像を上にして、また
は上部の排紙トレー34上にトナー像を下にして排出さ
れる。
【0028】以上のように動作する本発明の一実施例の
カラー画像形成装置30において、上記現像器44(4
4a、44b、44c、44d)は、感光体ドラム38
(38a、38b、38c、38d)上に安定したトナ
ー像を形成するために、以下のような構成とされてい
る。
【0029】図2は、本実施例の現像器(現像ホッパ
ー)44の主要部を模式的に示す側断面図である。同図
に示す現像器44は、カラー画像形成装置30に着脱自
在であり、ドラムユニットと共に1つの画像形成ユニッ
トを構成する現像ユニットとされている。現像器44
は、その下部開口部に導電性ゴムローラからなる現像ロ
ーラ45を回転可能に保持し、その内部には、トナー6
2を収容し、このトナー62に埋没するように配設され
たトナーを攪拌するアジテーター63を備えている。
【0030】また、現像器44の最下部には、スポンジ
体から成る供給ローラ64が現像ローラ45に圧接して
配置されている。現像ローラ45には、その斜め右上周
面に圧接して金属製の板バネ状のドクターブレード65
が配設され、下部周面に当接してスクイシート(導電性
規制シート)66が配設されている。このスクイシート
66には、バイアス電源71を含む後述する導電性規制
シートバイアス手段が設けられている。
【0031】現像ローラ45は、芯金とこの芯金を取り
巻く円筒状の半導電性(106 Ω)のウレタンゴムとで
形成され、芯金には「−350V」の現像バイアスをバ
イアス電源68から印加する。また、現像ローラ45
は、像担持体としての感光体ドラム38表面に圧接して
いる。
【0032】供給ローラ64は、芯金とこの芯金を取り
巻く円筒状の半導電性(106 Ω)のウレタンスポンジ
とで形成され、芯金には「−550V」の供給バイアス
をバイアス電源69から印加する。また、供給ローラ6
4は、現像ローラ45に圧接している。そして、この供
給ローラ64は、感光体ドラム38への現像を終わった
後の現像ローラ45周面上に残留する未現像トナー62
を、現像メモリーの解消のため、掻き落としている。
【0033】尚、供給ローラ64に印加するバイアス電
圧(−550V)の絶対値は、現像ローラ45に印加す
るバイアス電圧(−350V)の絶対値よりも大きく、
且つその電圧差は200V〜500Vの範囲内に収まる
ように設定されている。さらに、ドクターブレード65
を弾性金属板で形成し、このドクターブレード65にも
上記バイアス電源69から「−600V」のドクターバ
イアスを印加する。そして、現像ローラ45の下流部に
接触するように位置するスクイシート66を導電性部材
(103 Ω)で構成して、これに0V(0ボルト)〜現
像ローラ45の現像バイアス電圧までの範囲のスクイシ
ートバイアス電圧をバイアス電源71により印加する。
【0034】尚、図2に示す現像器44においては、便
宜上、上記現像ローラ45への現像バイアス電圧の印加
をバイアス電源68により行い、上記スクイシート66
へのシートバイアス電圧の印加をバイアス電源71によ
り個別に行う例で説明しているが、電源はこのように個
別に設ける必要はない。すなわち、本発明における実際
の現像ユニット構成では、例えばユニット内に抵抗素子
を含む分圧回路を備え、装置本体の共通バイアス電源に
より現像ローラ45とスクイシート66のそれぞれに分
圧されたバイアス電圧を印加するようにしている。
【0035】本実施例では、現像タイミング時にスクイ
シートバイアスを切り替えるスクイシートバイアス印加
制御手段を設けることで上記従来例での課題を解決する
ものである。図2において、導電性スクイシート66は
現像後の未現像トナーを除電する目的で設置されてい
る。この導電性スクイシート66に印加するバイアス電
圧は、上述したように可変である。そして、このスクイ
シートバイアスと現像ロールバイアスとの電位差に応じ
て、上記未現像トナーに対する除電効果も変わる。
【0036】例えば、トナー帯電量は色毎に異なる。こ
れは、図3(a)に示すように、CCA(帯電制御剤)
の種類や添加量が色により異なるためであるが、トナー
の顔料の帯電特性に起因する部分も大きい。例えば、フ
タロシアンを顔料として使用しているシアントナーなど
は低湿環境時でも帯電量が高くなる傾向がある。
【0037】一般に、未現像トナーの帯電量が高くなる
と、未現像トナーと現像ロールとの付着力は強くなるの
で、スクイシート66による除電効果は少なくなる。従
って、供給ロール64での掻き落とし量が低減し、掻き
落としムラとなり現像メモリーが発生してしまう(すな
わち、雨降りと呼ばれる画像障害が発生する)。
【0038】また、帯電量が高くない場合でも、スクイ
シートバイアスと現像バイアスとの電位差が小さいと除
電効果が少なくなるので、同様に供給ロール64での掻
き落とし量が低減し、掻き落としムラとなり現像メモリ
ーが発生する。この結果として、雨降り画像と呼ばれる
画像障害が起こる。
【0039】一方で、現像バイアスとスクイシートバイ
アスとの電位差を大きくした場合、未現像トナーの除電
効果は大きくなり掻き落としムラが低減するため良好な
画像が得られる。しかしながら、現像バイアスとスクイ
シートバイアスとの電位差が大きいとスクイシートにわ
ずかながら未現像トナーが付着してしまう。このトナー
の付着量は、印字枚数を重ねる毎に増加し、均一な除電
効果を妨げる。この結果、未現像トナーに除電ムラが発
生し掻き落としムラとなり、現像メモリーが発生する。
画像上では、波模様と呼ばれる画像障害が起こる。
【0040】図3(b)に、上述のシアントナーを使用
し、スクイシート66に印加するスクイシートバイアス
を変化させた場合の実験結果を示す。この実験では、現
像バイアス「−350V」、供給バイアス「−550
V」、ドクターバイアス「−600V」に設定した。ま
た、実験結果としての画像の評価は目視で経時的に行っ
た。
【0041】すなわち、画像障害を「雨降り」と「波模
様」に分けた。そして、それぞれについて、「○」は問
題ないレベルであることを、「△」は若干の画像不良が
生じたことを、「×」は非常に目立つ画像不良が発生し
たことを示している。この実験では、現像バイアスは
「−350V」に固定されている。従って、シートバイ
アスが「−150V」の場合は、現像バイアスとシート
バイアスの差が200Vとなる。この場合は、同図に示
すように、雨降り画像が目立った。
【0042】一方、シートバイアスが「−50V」の場
合は、現像バイアスとシートバイアスの差が300Vと
なる。この場合は、同図に示すように、波模様の画像が
目立った。このように、現像バイアスとスクイシートバ
イアスの電位差により画像障害の種類が異なることがわ
かる。また、「雨降り」と「波模様」という2つの画像
障害の間には、相反する関係があることも判明した。
【0043】そこで、本実施例では、現像タイミング時
の現像バイアスとスクイシートバイアスの電位差を、非
現像時の現像バイアスとスクイシートバイアスの電位差
より大きくすることで、現像タイミング時には雨降りの
ない良好な画像を提供している。さらに、非現像時には
現像バイアスとスクイシートバイアスの電位差は、現像
タイミング時より小さくなっているため、スクイシート
への未現像トナーの付着を防止し波模様のない良好な画
像を提供する。このため、経時的に安定した良好な画像
を提供できる。
【0044】図4に本実施例のタイムチャートを示す。
同図において、モータがONになるのと同時に各バイア
スの電圧が印加され、印字信号を受けた露光手段が露光
を開始する。その直後に現像タイミングに合わせてスク
イシートバイアスが切り換わり、現像ロール45とスク
イシート66間の電位差が大きくなる。
【0045】図5は図4のタイムチャートの一部を拡大
したものである。同図に示すように、モータON時から
現像タイミング時の直前まで、スクイシートバイアスを
「−150V」に設定し、現像タイミングに合わせて
「−50V」に切り換える。そして、現像後の後回転で
は「−150V」に切り換える。このように操作するこ
とで経時的に安定した良好な画像を得ることができる。
<第2の実施形態>本実施例では、スクイシートの構成
を工夫することで、上記雨降りなどの発生を防ぐことを
目的としている。
【0046】図11は、従来のスクイシートの構造を示
す図である。同図に示すように、スクイシート66は、
低電気抵抗の導電性シートを現像ロール下方部のケーシ
ング部材に部分接着し、導電性シートの非接着側の面を
裏側からスポンジ圧力で密着させ、0〜現像ロールのバ
イアス電圧までの電圧を印加させることで除電を行って
いた。
【0047】この従来のスクイシート66は、上述した
スポンジ圧力による押し付け面で除電を行う。電子写真
プリンタの高速化に伴う摩擦帯電量の増加と、単位時間
当りのスクイシート66を通過するトナー量の増加によ
り、スクイシート66の除電能力の低下と、それによる
現像メモリー、雨降りなどの画像障害が問題となってい
る。
【0048】現像メモリー、雨降りなどのトナーの帯電
性に起因する画像障害が発生している場合には、現像ロ
ールの線速度vと、スクイシートと現像ロールの接触面
積(ニップ幅L)との間にL<A・vの関係があること
が実験により判明した。これより、現像メモリー、雨降
りの発生しない条件として、L≧A・v、の条件式が求
められる。ここで、Aは、構成部材などにより定まる定
数である。
【0049】この式から、構成部材や機器構成などが等
しい場合、線速度vM が速い電子写真プリンタは、線速
度vL が遅い電子写真プリンタの(vM /vL )倍以上
のスクイシート接触面積(ニップ幅L)を設定する必要
がある。従来は、図11に示すように、スクイシートと
現像ロールの接触部分は、スポンジにより押さえつけら
れている部分のみであった。
【0050】これに対し、本実施例では、図6(a)に
示すように、新たにスクイシート貼り付け部分とケーシ
ング部材との間にスペーサー75を入れて底上げするこ
とにより、スクイシート66を現像ロール45表面に沿
わせるように設置し、スクイシート接触面積の増加を図
った。このようにすることで、上記L≧A・v式を満た
すスクイシート接触面積(ニップ幅L)を確保できた。
これにより、線速度の増加に対応できると共に、現像メ
モリーの緩和・消去、雨降り画像の防止の効果も高まっ
た。
【0051】また、図6(a)では、スペーサー断面を
矩形としているが、上面に右上がりの勾配をつけて台形
としてもよい。また、図6(b)に示すように、スクイ
シート接着面の底上げを同図(a)のスペーサー75で
行う代わりに、L字部材76を用いてもよい。このよう
なL字部材76を用いることで、ケーシングの変形に対
するスクイシート圧の中央部分低下を防ぐという利点が
ある。また、L字部材76を導電性にすることにより、
接点部分の増加によるスクイシートバイアス不良品率の
低減効果がある。
【0052】本実施例に対する変形例としては、以下の
ようなものが考えられる。すなわち、図7に示すよう
に、スクイシートをケーシング前面に直接貼り付ける構
成としてもよい。また、トナーダメージの心配がなけれ
ば、図8に示すように、スクイシートを広いスポンジ7
7等の軟弾性体で直接押し付けてもよい。また、図9に
示すように、スクイシート裏面に、幅の狭い弾性のある
シート状のもの(バックアップシート78)を貼り付け
て、接触圧を強化する構成としてもよい。このようにす
ることで、バックアップシート78貼り付け部に新たな
接触面が生じ、接触面積の増加が図れる。
【0053】さらに、図10(a)に示すように、スク
イシートを2重にしたり、また、同図(b)に示すよう
に、スクイシートを3重にするような構成でもよい。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、現像タイミング時のみスクイシートバイアス(現像
バイアス電圧との電位差がより大きなスクイシートバイ
アス)に切り替えることにより、経時的に安定した良好
な画像が提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のカラー画像形成装置の内部構
成を模式的に示す図である。
【図2】第1の実施形態のカラー画像形成装置の現像器
の主要部を模式的に示す図である。
【図3】(a)各色のトナーの帯電量を示す図であり、
(b)シアントナーを使用し、スクイシートに印加する
スクイシートバイアスを変化させた場合の実験結果を示
す図である。
【図4】第1の実施形態におけるタイムチャートを示す
図である。
【図5】図4のタイムチャートの一部を拡大した図であ
る。
【図6】第2の実施形態におけるスクイシートを示す図
であり、スクイシート接着面の底上げを(a)スペーサ
ーを用いて行う場合、(b)L字部材を用いて行う場合
である。
【図7】第2の実施形態におけるスクイシートを示す図
である。
【図8】第2の実施形態におけるスクイシートを示す図
である。
【図9】第2の実施形態におけるスクイシートを示す図
である。
【図10】第2の実施形態におけるスクイシートを示す
図であり、(a)スクイシートを2重に重ねた場合であ
り、(b)スクイシートを3重に重ねた場合である。
【図11】第2の実施形態におけるスクイシートの従来
例を示す図である。
【符号の説明】
30 カラー画像形成装置 31 開閉トレー 32 用紙カセット 33 上蓋 34 排紙トレー 35 (用紙搬送)ベルト 36 駆動ローラ 37 従動ローラ 38a〜38d 感光体ドラム 41 クリーナ 42 初期化帯電ローラ 43 書込みヘッド 44a〜44d 現像器 45 (弾性)現像ローラ 46 支持部材 47 吸着ローラ 48 待機ロール対 51 給送ロール対 52 給紙コロ 53 定着器 54 排紙ロール対 55 切り換えレバー 56 排出路 57 排紙ロール対 58 電装部 62 トナー 63 アジテーター(トナー攪拌部材) 64 (トナー)供給ローラ 65 ドクターブレード 66 スクイシート(規制シート) 68 バイアス電源 69 バイアス電源 71 バイアス電源 75 スペーサー 76 L字部材 77 スポンジ 78 バックアップシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 雅文 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ計算機株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA31 EA04 EA05 EB04 EC19 ED08 EE06 2H030 AB02 AD16 BB02 BB32 BB34 BB44 BB46 BB63 BB71 2H073 AA01 BA02 BA09 BA11 BA13 BA22 CA02 CA22 2H077 AC04 AD02 AD06 AD13 AD16 AD23 AD31 AD35 CA09 CA12 DA24 DB08 EA14 GA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される感光体に対向すべ
    く開口部を有する現像ホッパーと、 前記開口部に一部が臨むべく設けられ前記現像ホッパー
    内に収納される非磁性一成分トナーを表面に保持して該
    トナーを前記感光体の静電潜像に付与すべく搬送する弾
    性現像ローラと、 前記開口部よりも前記弾性現像ローラの搬送方向上流側
    で前記トナーを前記弾性現像ローラ上に薄層状に形成す
    べく規制するドクターブレードと、 前記現像ホッパー内に配設され前記ドクターブレードよ
    りも前記弾性現像ローラの搬送方向上流側で前記弾性現
    像ローラに圧接するトナー供給ローラと、 前記開口部よりも前記弾性現像ローラの搬送方向下流側
    で前記弾性現像ローラに軽圧接し前記現像ホッパー内に
    前記トナーが戻るのを許容すると同時に前記現像ホッパ
    ー内からのトナーの流出を規制する導電性規制シート部
    材と、 前記トナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を前記弾
    性現像ローラと前記トナー供給ローラに印加するバイア
    ス電圧印加手段と、 前記導電性規制シート部材に印加するシートバイアス電
    圧値を0〜前記弾性現像ローラに印加される現像バイア
    ス電圧値の間の値に制御すると同時に現像タイミング時
    には第1シートバイアス電圧を印加し、非現像タイミン
    グ時には第2シートバイアス電圧を印加すべく制御する
    導電性規制シートバイアス印加制御手段とを備える現像
    装置であって、 前記第1シートバイアス電圧と前記現像バイアス電圧と
    の電位差が、前記第2シートバイアス電圧と前記現像バ
    イアス電圧との電位差よりも大きいことを特徴とする現
    像装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ表面に静電画像が形成され、並
    設された複数の像担持体と、 前記複数の像担持体上にそれぞれ所定の色トナー像を形
    成する複数の現像手段と、 前記複数の像担持体のそれぞれに転写材を搬送するよう
    に循環移動する搬送手段と、 該搬送手段により前記像担持体に搬送された前記転写材
    に転写バイアスを印加することにより前記転写材に前記
    像担持体上の色トナー像を順次転写する複数の転写手段
    と、 前記転写材上に転写されたトナー像を熱定着する定着手
    段とを備えたタンデム型の多色画像形成装置であって、 前記複数の現像手段のそれぞれは、請求項1記載の現像
    装置であることを特徴とするタンデム型の多色画像形成
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012058346A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Brother Ind Ltd 現像装置
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