JP6103889B2 - 避難用建築物 - Google Patents
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このPC避難タワーは、地盤に設けたコンクリート基礎と、コンクリート基礎上に設けられ、6階建の階段室を構成する円形のタワー構造部と、タワー構造部の5階部分を囲うように設けた円形の防災倉庫と、タワー構造部の6階部分を囲うように設けた円形の避難所と、を備えている。タワー構造部は、直径4.2m、階高3mの6階建であり、直径4.2m、高さ1.5mのプレキャストコンクリート製の円形ボックスを12個積み上げて構成されている。タワー構造部の内部には、階段(螺旋階段)が設けられ、またタワー構造部の1階部分、5階部分および6階部分には、それぞれ開口部(出入口)が設けられている。避難者は、1階の開口部から階段を上って避難所に避難する。
この点において、従来の避難タワー(タワー構造部)では、プレキャストの円形ボックスを複数個積上げた構造であるため、耐津波の強度を考慮して円形ボックスを厚肉に構成すると、上層部の荷重が増し(重心が高くなる)耐震性が損なわれる問題があった。すなわち、円形ボックスを単純に複数個積上げる従来の避難タワー(タワー構造部)では、上層部の強度に対し下層部の強度を高くし、地震の揺れおよび津波に対し適正な強度を持つ構造とすることができない問題があった。もっとも、タワー構造部内に鉄骨等の補強材を設けて、下層部の強度アップを図れば、かかる問題は解決する。しかし、このようにすると、コストおよび工期の点で、プレキャストコンクリート造のメリットを生かすことができない。
図2、図3(b)および図6に示すように、上層構造体3Bは、プレキャストコンクリート製の複数(実施形態のものは、9つ)の外壁ボックス51を、鉛直方向に積み上げて構成されている。各外壁ボックス51は、5000mm×10000mm×1000Hの矩形に形成され、各辺が外壁を構成している。また、各外壁ボックス51は、第2壁体ボックス31と同様に2分割構造であり、梁間方向の中間位置で突合せ接合された断面「コ」字状の一対の外壁ピース52と、桁行方向の両端部の肉厚内を接合方向に貫通し、一対の外壁ピース52を接合方向に緊結する一対の第2テンション手段53と、を有している。そして、各第2テンション手段53は、3本のテンション部材54で構成されている。
なお、上層構造体3Bのテンション部材54は、第2下層構造体22のテンション部材34と同一の構成であるため、ここでは説明を省略する。
図7(b)に示すように、3階スラブ17は、2階スラブ16と点対称の位置関係にあり、同一の形態を有している(説明省略)。
この構築方法では、先ず基礎部2を施工する。基礎部2の施工では、配筋した鉄筋等に、鉛直テンション手段11となる複数の単位PC鋼棒81aをそれぞれ所定の位置に支持した状態で、現場打ちコンクリート(基礎コンクリート)を打設する。この場合の各単位PC鋼棒81aには、下端部にPCナット82bを介してアンカープレート82aを装着すると共に、上端部にジョイントカップラー81bをねじ込んでおく。なお、アンカープレート82aは、基礎部2の上下中間位置にアンカリングされるように配置する。そして、打設した基礎コンクリートの養生を行った後、最下位となる第1壁体ボックス26および第2壁体ボックス31を設置する。
Claims (9)
- 基礎部と、
前記基礎部上に設置され、外壁を主構造部とするプレキャストコンクリート製の矩形の主構造体と、
前記主構造体上に設置され、避難場所を構成する屋上部と、
前記基礎部と前記屋上部とを連絡する複数の階段と、を備え、
前記主構造体は、下層部を構成する下層構造体と、上層部を構成する上層構造体と、を有し、
前記下層構造体は、それぞれがプレキャストコンクリート製の複数の部分壁体ボックスを積み上げて構成した部分構造体を、前記基礎部上において複数組並べて構成され、
前記上層構造体は、プレキャストコンクリート製の複数の外壁ボックスを積み上げて構成されていることを特徴とする避難用建築物。 - 複数組の前記部分構造体のうちの、少なくとも最大の前記部分構造体において、
前記各部分壁体ボックスは、梁間方向の中間位置で突合せ接合された断面「コ」字状の一対の壁体ピースと、
桁行方向の両端部の肉厚内を接合方向に貫通し、一対の前記壁体ピースを接合方向に緊結する一対の第1テンション手段と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の避難用建築物。 - 前記各外壁ボックスは、梁間方向の中間位置で突合せ接合された断面「コ」字状の一対の外壁ピースと、
桁行方向の両端部の肉厚内を接合方向に貫通し、一対の前記外壁ピースを接合方向に緊結する一対の第2テンション手段と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の避難用建築物。 - 前記第1テンション手段および前記第2テンション手段は、それぞれ前記肉厚内を接合方向に貫通するPC鋼材と、前記PC鋼材の一方の端部に設けたアンカー部および他方の端部に設けたボルト止め用の緊結部と、を有していることを特徴とする請求項2または3に記載の避難用建築物。
- 前記上層構造体および前記下層構造体は、それぞれの肉厚内を鉛直方向に貫通した複数の鉛直テンション手段により、鉛直方向に一体に緊結されていることを特徴とする請求項1ないし4にいずれかに記載の避難用建築物。
- 前記複数の鉛直テンション手段は、前記基礎部にアンカリングされ、前記上層構造体および前記下層構造体に加え前記屋上部を、一体に緊結していることを特徴とする請求項5に記載の避難用建築物。
- 前記屋上部は、少なくとも梁間方向において前記主構造体より長い寸法に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の避難用建築物。
- 前記屋上部は、梁間方向の両端部で、最上位の前記外壁ボックスに支持されたプレキャストコンクリート製の複数枚のプレキャストパネルを有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の避難用建築物。
- 前記複数の階段は、前記主構造体の外部に設けた外階段と、前記主構造体の内部に設けた内階段と、を有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の避難用建築物。
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2012
- 2012-11-07 JP JP2012245433A patent/JP6103889B2/ja active Active
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