JP2005155137A - 既存建物の耐震補強外フレーム構造及び構築工法 - Google Patents

既存建物の耐震補強外フレーム構造及び構築工法 Download PDF

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Abstract

【課題】外フレーム補強工法において、鋼材でトラスを組む耐震架構に代えて、ユニット化したプレキャストプレストレスコンクリート部材を組立てて外フレームを構築することで、工期の短縮、工事騒動・振動・建築廃材の縮減、外観等を改良する。
【解決手段】縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製の複数の補強柱ユニット6を、既存建物1と平行に配置し上方に継ぎ足し、縦PC鋼材により各補強柱ユニット6を結合し、また、縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製の補強梁ユニット7を、隣り合う補強柱ユニット6によって所定の高さ位置に支持し、補強梁ユニット7と各補強柱ユニット6を挿通する横PC鋼材により各ユニットを横方向に結合して外フレーム5を構築し、外フレーム5と既存建物1の間は、現場打ちコンクリートで構築する接合スラブで結合する。
【選択図】図2

Description

本発明は、既存建物の外部にプレキャストプレストレスコンクリート部材で新しい補強フレームを構築し、既存建物とはせん断力伝達部材で接合する耐震補強外フレーム構造及びその構築工法に関する。
既存建物の耐震改修工法は、大別すると次の(1)〜(10)がある。
(1)耐震壁の増設(増設壁、増し打ち壁、開口部閉塞壁、そで(袖)壁等を構築する)。(2)鉄骨枠組補強(鉄骨ブレース、鋼板壁等を構築する)。(3)外付け鉄骨補強(外付けブレースを構築する)。(4)外部架構増設補強(コアの増設、メガ架構の増設、バットレスの増設)。(5)RC巻き立て補強(柱等に溶接金網・フ―プ筋などを配設)。(6)鋼板補強(柱等を角形鋼管、円形鋼板などで補強)。(7)連続繊維補強(柱等をシート貼り、成形板で補強)。(8)免震構造化(基礎免震、地下免震、中間免震など)。(9)制振機構の組込み(AMD、TMD,金属ダンパー、オイルダンパー等)。(10)その他建物損傷集中の回避(Fesの改善、壁スリット、破壊モードの改善)等があり、建物の用途、規模、構造、使用性、施工性などで選択されているのが現状である。
(1)〜(10)の耐震補強工法のうち、既存建物を使用(居住)状態で補強施工可能なのは、(3)外付け鉄骨補強と、(4)外部架構増設補強であり、本発明は(4)の系列に属するものである。この種の従来例として、特許第3369387号公報(特許文献1)、特開平10−18639(特許文献2)などがある。
特許第3369387号に開示の技術は、既存建物と干渉しない領域にこれとは独立し、既存建物の構面外周と平行で、既存建物の構面外に位置する平面架構からなる耐震架構、もしくは床が伴わない立体架構の耐震架構を、その耐震架構が水平力を分担するように構築するもので、これにより既存建物に構造的改良を加えることなく、当該既存建物の架構に応力が集中することを回避するものである。
前記の従来技術は、公知の外フレーム補強工法に属する技術で具体的構造は開示されていないが、耐震架構なる記載から鋼材をトラスに組んで構築されるものと考えられる。
特開平10−18639号に開示の技術は、建物の外周面に位置する柱、梁に沿って、補強柱および補強梁とこれらの間に架設された補強ブレースからなる補強フレームを延在させるもので、既存の外フレーム補強構造を改良するものであり、前記補強フレームを千鳥状に配置すること、および建物の側面全体または壁面中心部から側端部に向けて漸次高くなるように構成するものである。これによる作用効果は、大きな水平外力により建物の側端部に位置する柱に作用する軸力を、従来の補強構造に比較して低減することや、建物の中心部における強度的な無駄を小さくすることなどである。
特許第3369387号公報 特開平10−18639号公報
外フレーム補強工法において、特許第3369387号や特開平10−18639号に開示されるものは、鋼材により補強柱および補強梁とこれらの間に架設された補強ブレース等をトラスに組んで補強フレーム耐震架構を構築するものであって、鋼材によって補強フレーム耐震架構を組むのに多くの手間が掛り、材料費の低減、施工性、補強強度、外観などの点において未だ改良すべき点が残されていた。
本発明は前記の点に鑑みて提案されたもので、外フレーム補強工法において、従来の鋼材をトラスに組む耐震架構に代えて、ユニット化したプレキャストプレストレスコンクリート部材を組立てることで新しい補強外フレームを構成するもので、これにより既存建物に居住しながら補強が可能で工期の短縮、また、工事騒動・振動・建築廃材の縮減、外観などの点で従来技術を改良することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明既存建物の耐震補強外フレーム構造とその構築工法は次のように構成する。
第1発明は、縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製の複数の補強柱ユニットが、その扁平な面を既存建物と平行に配置して上方に継ぎ足し、各補強柱ユニットを挿通する縦PC鋼材によりプレストレスを導入して補強柱が構成されていると共に、縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製の複数の補強梁ユニットが、その扁平な面を既存建物と平行に配置して、隣り合う補強柱ユニットによって所定の高さ位置に支持し、各補強梁ユニットと各補強柱ユニットを挿通する横PC鋼材によりプレストレスを導入して補強梁が構成されており、前記補強柱と補強梁からなる外フレームと既存建物の間は、現場打ちコンクリートによる接合スラブで接合されていることを特徴とする。
第2発明は、第1発明における補強梁ユニットは、前記補強柱ユニットに設けた側方出張部によって位置決め支持されていることを特徴とする。
第3発明は、第1または第2発明において、既存建物と外フレームとの間隔(スパン)は、既存建物の柱の間隔(スパン)の1/2よりも小さいことを特徴とする。
第4発明は、第1〜3発明において、外フレームと既存建物を繋ぐ接合スラブの厚さ(T)は、既存建物の梁の厚さ(t)よりも小さく設けられていることを特徴とするとする。
第5発明は、第1〜4発明において、外フレームと既存建物の間を繋ぐ接合スラブは、補強梁ユニットに固着した継手鉄筋と既存建物に設けた後施工アンカー筋と現場打ちコンクリートで構築されていることを特徴とする。
第6発明は、第1〜5発明において、前記補強柱ユニットと補強梁ユニットから構成される外フレームは、既存建物の1側面または対向する2側面に沿って設けられ、かつ、側面全体またはその一部に設置されていることを特徴とする。
第7発明は、次の(1)〜(5)の工程からなる既存建物の耐震補強外フレーム構築工法を特徴とする。
(1) 既存建物の外側に現場打ち鉄筋コンクリート造の基礎を構築すると共に、基礎に固定した縦PC鋼材を、当該基礎から立ち上げる。
(2) 前記基礎に横方向に間隔をおいて、縦長断面で扁平な厚みを持ち、側方出張部を有するプレキャストコンクリート製の補強柱ユニット(最下端)を、その扁平な面を既存建物と平行に設置すると共に、該補強柱ユニットの肉厚断面を挿通して当該補強柱ユニットの下端から挿入した前記縦PC鋼材をユニット上端から立ち上げる。
(3) 隣合う補強柱ユニット間に、縦長断面で扁平な補強柱ユニットと略同じ厚みを持つ補強梁ユニットを吊り降ろして、補強柱ユニットの側方出張部に位置決め支持し、かつ、補強柱ユニットと補強梁ユニットの肉厚断面に設けた水平方向のPC鋼材挿通孔を合致させ、各挿通孔に横PC鋼材を挿通する。
(4) (2)、(3)の工程を繰り返し、縦方向に設置した複数の補強柱ユニットを挿通する縦PC鋼材にプレストレスを導入する工程Aと、補強柱ユニットと補強梁ユニットを挿通する横PC鋼材にプレストレスを導入する工程Bを、A、B又はB、A何れかの順序で実施して外フレームを構成する。
(5) 外フレームに取り付けた継手鉄筋と既存建物に取り付けた後施工アンカーを介してコンクリートを打設して接合スラブを構築する。
本発明に係る既存建物の外フレーム補強構造およびその構築工法では、従来の鋼材をトラスに組んでなる耐震架構に代えて、縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製補強柱ユニットと補強梁ユニットを組立てて外フレームを構築するものであるから、従来の多数の鋼材で補強フレーム耐震架構を組むものに較べて施工性が向上すると共に、施工費、材料費も低減できる。
また、プレキャストコンクリート製補強柱ユニットと補強梁ユニットは工場で量産できコスト低減できると共に、現場での組立ては容易であって、既存建物に居住しながら補強が可能で工期の短縮、また、工事騒動・振動・建築廃材の縮減、外観向上などが実現できる。
さらに、プレキャストコンクリート製補強柱ユニットと補強梁ユニットは、縦長断面の扁平な厚みを有した構造で、厚みが薄いので角(正方形)断面に較べて材料費が低減すると共に軽量化でき、さらに、補強柱・梁ユニットの厚みが薄いので、その分既存建物の外方に出張ることによるデッドスペースを低減でき、かつ外観もスマートになる。しかも、補強用柱・梁ユニットは厚みを薄くしたにもかかわらず、縦PC鋼材と横PC鋼材によって堅牢に接合されており、大きな水平外部応力に耐えることができる。
また、補強柱ユニットの間隔(スパン)は、既存建物の柱の間隔(スパン)のよりも小さく設けることにより、柱、基礎が増えるので外フレームの剛性が一層向上する。また、既存建物の梁に対応して設けられる接合スラブの厚さ(T)は、既存建物の梁の梁せい高さ(h)よりも小さく設けることで、外フレームと既存建物との接合強度を抑えて水平応力による既存建物を損壊を制御できる。
また、外フレームと既存建物の間を繋ぐ接合スラブは、補強梁ユニットに取り付けた継手鉄筋と既存建物に設けた後施工アンカー部材と現場打ちコンクリートで構築されているので、現場施工で効率よく外フレームと既存建物を接合できる。
次に本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る耐震補強外フレーム構築工法のステップ1〜ステップ3を示す斜視図である。
図1は、既存建物1の対向する側面の外側に、耐震補強用の外フレーム(図3に示す)5における新基礎2、基礎梁3、土間スラブ4等の基礎部コンクリートを打設するステップ1を示す。図2は、プレキャストコンクリート製の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7を架設するステップ2を示す。図3は、補強柱・梁ユニット6、7の組立が完了し、既存建物1と外フレーム5を一体化したステップ3を示す。
図4は、図2に示すステップ2の詳細説明図で、外フレーム5の主構成要素であるプレキャストコンクリート製の補強柱ユニット6と、同じくプレキャストコンクリート製の補強梁ユニット7を縦PC鋼材8と横PC鋼材10により結合する状態を示す拡大斜視図、図5は、既存建物1と外フレーム5を一体化した状態における縦断側面図、図6は、図5の補強基礎部の拡大断面図、図7(a)、(b)、図8(a)、(b)は、既存建物1と外フレーム5との水平せん断力伝達用の接合スラブ11による取り合い部の4例を示す断面図、図9は、縦PC鋼材8の上端部付近及び中間継手付近を示す一部縦断側面図、図10(a)は、横PC鋼材10の一端部付近を示す縦断正面図、(b)は、防錆処理をした状態を示す縦断正面図である。
本発明の概要を説明すると、図1に示すように既存建物1の外側に近接して補強基礎部13を構築する。次に、図2に示すように補強基礎部13に所定の間隔をあけて補強柱ユニット6を最下段から順次上方に継ぎ足すとともに、補強柱ユニット6の肉厚部を挿通する縦PC鋼材8(図4)によって上下多段の複数の補強柱ユニット6を結合して補強柱6aを構築する。補強柱ユニット6の設置はクレーンで吊り降ろして行う。
こうして横方向に間隔をおいて最下段の補強柱ユニット6を複数設置した後、補強梁ユニット7をクレーンで吊り降ろし、隣り合う補強柱ユニット6によって所定の高さに位置決め支持させる。次に、補強梁ユニット7と補強柱ユニット6の肉厚部を水平方向に挿通する横PC鋼材10によって、上下の各段ごとに補強柱ユニット6と補強梁ユニット7を一体的に接合し各段の補強梁7aを構築する。
前記のようにして上下左右に設置される複数の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7を縦PC鋼材8と横PC鋼材10で接合して外フレーム5を構成した後、外フレーム5と既存建物1との間を水平せん断力伝達用の基礎部接合スラブ24と接合スラブ11(図5〜図8に示す)により接合して既存建物1の耐震補強を完成する。
本発明の主な特徴は、(1)補強外フレーム5は、コンクリート製の補強柱6aと補強梁7aが上下左右に複数分割されたユニットとしたことにより比較的単純で機械的な繰り返し作業により手際よく効率的に組立てて構成される。(2)補強柱ユニット6と補強梁ユニット7が工場で大量生産できるプレキャストコンクリート製である。(3)補強柱ユニット6と補強梁ユニット7は、断面縦長の扁平な構造であり、角断面に較べて薄く軽量で取り扱いが容易、材料が少なくてすみ、さらに、既存建物1の外方への出張を少なくできる。(4)補強柱ユニット6と補強梁ユニット7は扁平で薄いにも拘わらず、相互間は縦PC鋼材8と横PC鋼材10によって一体化されることで十分な剛性を付与されている。(5)プレキャストコンクリート製であるので既存建物1との調和に優れ、違和感がなく周囲とも調和する、などの利点を有していることである。
各部の構造形態を順に説明する。
図5と図6を参照して、補強基礎部13の構造形態を説明する。既存建物1は、中高層などの鉄筋コンクリート造共同住宅等であり、その外壁14に近接するように地盤15に鉄筋コンクリート製杭等の基礎杭16が左右方向に間隔をおいて、既存建物1と平行に設けられ、基礎杭16の上部に新基礎2が設けられる。なお、新基礎2は、基礎杭16を省略して直接基礎としてもよく、地盤条件および既設建物1が低層・中高層であるかの条件により、布基礎または独立基礎にするかをも含めて適宜設定され、新基礎2の上に基礎梁3が設けられ、基礎梁3の上に最下段の補強柱ユニット6が間隔をおいて、かつ垂直に建て込まれる。
さらに説明すると、図6において、新基礎2の上面全体に、無収縮モルタル等の高さ調整用モルタル17が設けられ、隣り合う新基礎2の高さ調整用モルタル17の上面に渡って、断面ほぼ縦長の長方形のプレキャスト鉄筋コンクリート製の基礎梁3が載置される。基礎梁3には左右方向に間隔をおいてPC鋼棒からなる縦PC鋼材8の下部が縦シースによって形成される縦PC鋼材挿通孔18に配置され、縦PC鋼材8の下端部が鋼製支圧部材19に係合する雌ねじ部材からなる鋼製係止金具20により係止されて、新基礎2に埋め込み固定されている。
縦PC鋼材8は、基礎梁3の上面から所定の距離上方に突出させる。縦PC鋼材8は多段に積載する補強柱ユニット6の上下同士を一体化するためのもので、1本の縦PC鋼材6を使用する場合は、この縦PC鋼材8は複数の補強柱ユニット6の全長に渡り挿通できる長さに設けてもよく、または、図9に示すように複数本の縦PC鋼材8を継ぎ足すときは、少なくとも下段側の補強柱ユニット6の上端面から突出する長さに設ける。
本実施形態では、図9に示すように、縦PC鋼材8の上端部に設けられている雄ねじ部21に後記のカラー22により適宜PC鋼材が接続されて、一つの補強柱ユニット6の上端から突出するような寸法に適宜設定される。
さらに図6において、基礎梁3と既存建物1との間には鉄筋コンクリート製の土間スラブ23が構築され、その上部に現場打ちコンクリート造による基礎部接合スラブ24が構築される。基礎部接合スラブ4は、例えば、鉄筋コンクリート製の基礎梁3の側に現場施工で設置したインサート金具25に継手鉄筋26が固着され、既存建物1の側には横孔を穿設して設けた後施工アンカー(ケミカルアンカー)筋27が結合され、両鉄筋26、27の間に連結鉄筋28を配置したうえ、コンクリートを現場打ちで施工することで構築される。そして、この基礎部接合スラブ24介して、基礎梁3と既存建物1の間は水平力によるせん断力を伝達可能に結合される。
基礎梁3の上面には、無収縮モルタル等の高さ調整用モルタル29を介して、最下段の補強柱ユニット6がその扁平な面を既存建物1の外面と平行にして建て込まれる。補強柱ユニット6は、図4に示すように断面ほぼ縦長の長方形のプレキャスト鉄筋コンクリート製であって、かつ、頭部6bと胴部6cおよび、その肩部に側方出張部6dを有した短尺部材(例えば、既存建物の各階の高さに対応する高さ寸法)であり、この補強柱ユニット6を複数段積み重ねて全体で縦列の補強柱6aを構成する。端部補強柱ユニット6eには、一方側のみに側方出張部6dが設けられる。
補強柱ユニット6は、その厚みの断面内部に縦シースと横シースを厚み方向に位置をずらして埋設することによって、縦PC鋼材の挿通孔30と横PC鋼材の挿通孔31を上下左右に貫通させている。そして、最下段の補強柱ユニット6を基礎梁3に設置したとき、縦PC鋼材挿通孔30を挿通して縦PC鋼材8をユニットの上部に突出させ、以下同様に下段側の補強柱ユニット6の上端面から縦PC鋼材8を突出させる。
クレーンなどの重機を用いて基礎梁3上に所定の間隔で最下段列の補強柱ユニット6を建て込みながら、隣り合う補強柱ユニット6間に同じくクレーンなどの重機を用いて補強梁ユニット7を吊り降ろし、補強柱ユニット6の出張部6dに架設する。最下段列の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7の建て込みが終わったら、第2段目の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7の建て込みを行う。以後、その工程を繰り返して順次補強柱ユニット6と補強梁ユニット7を組み上げ、縦PC鋼材8と横PC鋼材10で一体化する。
図4に示すように補強梁ユニット7は、補強柱ユニット6と略同じ厚みを有し、断面ほぼ縦長の長方形のプレキャスト鉄筋コンクリート製であって、その厚みの断面内部に横シースを埋め込むことによって横PC鋼材の挿通孔31を貫通している。
補強梁ユニット7の幅寸法は、隣り合う補強柱ユニット6の間隔と均しく設けられていると共に、せいの高さ(h)は、補強柱ユニット6の頭部6bの高さ(H)と均しく設けられている。また、補強梁ユニット7の端部には上部側が出張った係合部7bが設けられ、係合部7bの下面の曲面は、補強柱ユニット6の側方出張部6dの上面の曲面に合致するように設けられている。
したがって、図2、図4に示すように、隣り合う補強柱ユニット6の側方出張部6dに補強梁ユニット7の係合部7bを載置することで、その当接部材に隙間を所持させることなく補強柱ユニット6に補強梁ユニット7を位置決めし支持させることができる。このとき補強梁ユニット7と補強柱ユニット6のそれぞれを貫通する横PC鋼材挿通孔31、32は合致する。
補強梁ユニット7のせいの高さ(h)は、補強柱ユニット6の頭部6bの高さ(H)とほぼ同じであり、かつ、補強梁ユニット7は上下に段積みした各段の補強柱ユニット6に対応して設けられるので、横方向に延長する複数の補強梁ユニット7からなる上下段の補強梁7aの間には採光空間が形成され、この採光空間を介して既存建物1内に十分な外部光を取り入れることができる。
各段(補強柱ユニット6の頭部6bの高さ(H)を一段とする)ごとに、横方向に配置の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7の横PC鋼材挿通孔31、32に横PC鋼材10を挿通し、プレストレスを導入することで各段の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7が一体化される。
補強柱ユニット6と補強梁ユニット7の各段を組立てる施工順と、これらに縦PC鋼材8と横PC鋼材10を挿通しプレストレスを導入する施工手順は現場での最適の施工手順を選択して実施して構わない。
次に、複数の縦PC鋼材8によって上下段の補強柱ユニット6を継ぎ足す例を図9によって説明する。補強柱ユニット6内にシース38によって形成された縦PC鋼材挿通孔30に縦PC鋼材8が挿通され、この縦PC鋼材8にカプラー22が介在されて新たなPC鋼材8上方に継ぎ足され、補強柱ユニット6の上端面に適宜高さ調整用モルタル29が設けられる。縦方向のPC鋼材8はナット等の定着金具34による緊張定着を行い、最上段の補強柱ユニット6に挿通された縦方向のPC鋼材8の上端部は、緊張装置(図示省略)により縦方向のPC鋼材6の全体が所定の値に緊張された状態で、図9の上部に示すように、縦PC鋼材8の上端部の凹部35内の上面に係合されたナット等の定着金具36により定着され、前記凹部35内に充填された防食材料37により防食処理される。
また、横PC鋼材10の端部は、図10(a)、(b)に示すように、端部補強柱ユニット6eの側面の凹部39において、ナット等の定着金具36により定着され、凹部39にモルタル等の防食材料37を充填して埋め込まれ防錆処理が施される。
基礎梁3において多数の補強柱ユニット6と補強梁ユニット7とが組まれ、縦PC鋼材8と横PC鋼材10でプレストレスを導入して一体化されて補強柱6aと補強梁7aが構成され、これらによって外フレーム5を構築した後、補強基礎部13の上方部位において、外フレーム5と既存建物1の間は現場打ち鉄筋コンクリートで構築される接合スラブ11(図5)で接合される。この接合スラブ11の4つの例を図7、図8に示す。
図7(a)に示す第1例の接合スラブ11にあっては、補強梁ユニット7の側に現場施工で設置したインサート金具25に継手鉄筋26が固着され、既存建物1の側には横孔を穿設して後施工の後施工アンカー筋(ケミカルアンカー筋)27が結合され、両鉄筋25、27の間に連結鉄筋28を配置したうえ、コンクリートを現場打ちで施工することで接合スラブ11が構築される。したがって、接合スラブ11介して外フレーム5と既存建物1の間は水平力によるせん断力伝達可能に結合される。コンクリートの打設に際して組立てる仮設型枠は図示省略する。
さらに、接合スラブ11の厚み(T)は、既存建物1の梁40の厚み(t)よりも少なく、望ましくは1/2以下に設ける。これにより地震による揺れに際し、外フレーム5と既存建物1の間にせん断力伝達が可能にして、かつ接合スラブ11と既存建物1との取り合い部に無理な応力が作用するのを回避し破損するおそれをなくすことができる。接合スラブ11の厚み(T)を既存建物1の梁40の厚み(t)よりも少なくすることは、以下に説明の第2例〜第4例の接合スラブ11についても同じである。
図7(b)に示す第2例の接合スラブ11にあっては、既存建物1のベランダなど建物躯体から突出する既存スラブ41と場所打ちコンクリートとの組合わせで接合スラブを構築した例を示す。この第2例では、補強梁ユニット7の側に現場施工で設置したインサート金具25に継手鉄筋26が固着され、既存建物1の側には横孔を穿設して後施工のアンカー筋(ケミカルアンカー筋)27が結合され、両鉄筋26、27の間に連結鉄筋28を配置したうえ、既存スラブ41に開設したコンクリート打設用孔42から既存スラブ41の下側に場所打ちコンクリートスラブを施工して接合スラブ11が構築される。この接合スラブ11介して、外フレーム5と既存建物1の間は水平力によるせん断力伝達可能に結合される。コンクリートの打設に際して組立てる仮設型枠は、図示省略する。
図8(a)に示す第3例の接合スラブ11にあっては、補強梁ユニット7の側面から該接合スラブ11の一部と型枠を兼ねるプレキャスト板43を、既存建物1の梁40に近接する長さに一体に成形し、この型枠兼用プレキャスト板43の上にせん断力伝達用スラブを打設して該接合スラブ11を構築する。補強梁ユニット7の側に現場施工で設置したインサート金具25に継手鉄筋26が固着され、既存建物1の側には横孔を穿設して後施工のアンカー筋(ケミカルアンカー筋)27が結合され、両鉄筋26、27の間に連結鉄筋28を配置し結合し、これらの配筋が接合スラブ11内に埋設されることは、第1〜第3例と同じである。
図8(b)に示す第4例の接合スラブ11にあっては、補強梁ユニット7の側面と既存建物1の梁40の側面に横孔を穿設して後施工の仮設ケミカルアンカー筋44を設置し、この仮設アンカー筋27にアングル材からなる仮受け金具(仮設材)45を取り付け、この仮受け金具45にプレキャスト板または鋼製床材からなる仮設型枠46を支持させる。仮設型枠46の上部において、補強梁ユニット7の側に現場施工で設置したインサート金具25に継手鉄筋26を固着し、既存建物1の側には後施工アンカー筋27を結合し、両鉄筋26、27の間に連結鉄筋28を配置し結合したうえ、せん断力伝達用のコンクリートを現場打ちして接合スラブ11を構築する。また、図を省略するが、外フレーム5と既存建物1の間にPC鋼材を配置し、スラブコンクリートにプレストレスを導入して構築することもある。
第1〜第4例において、接合スラブ11の上面を流れる雨水が既存建物1の側に流れないように、接合スラブ11の両端部に壁を形成するのがよく、さらに、第2例〜第4例に示すように接合スラ11の上面を雨水が外フレーム5に流れるように外側を下り傾斜させるのがよい。
本実施形態においては、既存建物1と外フレーム5間隔(スパン)は、既存建物1の柱47の間隔(スパン)の1/2程度に小さく設けてもよく、それにより外フレーム5の既存建物1からの出張りを極力少なくして敷地の有効を図る上で有利である。また、図3に示すように、外フレーム5の端部と既存建物1の間は端部垂直壁48で接合して閉じると共に、外フレーム5の上端部と既存建物1の間は最上部水平スラブ壁49で接合しておく。端部垂直壁48を設けることで外フレーム5と既存建物1の間隙に側方から物や人が入り込まない。また、最上部水平スラブ壁49を設けることで外フレーム5と既存建物1の間隙に雨水が降込むことがない。
また、補強柱ユニット6と補強梁ユニット7から構成されるプレキャストプレストレスコンクリート製の外フレーム5は、既存建物1の1側面または対向する2側面に沿って設けられ、かつ、既存建物1の側面全体またはその一部に設置してもよい。
既存建物の対向する側面の外側に外フレームのコンクリート基礎部を打設するステップ1の斜視図である。 プレキャストコンクリート製の補強柱ユニットと補強梁ユニットを架設するステップ2の斜視図である。 外フレームと既存建物を一体化したステップ3の斜視図である。 外フレームの主構成要素であるプレキャストコンクリート製の補強柱ユニットと補強梁ユニットを縦PC鋼材と横PC鋼材によりプレストレスを導入しながら結合する状態を示す拡大斜視図である。 既存建物と外フレームを一体化した状態における縦断側面図である。 図5の補強基礎部の拡大断面図である。 (a)、(b)は、既存建物と外フレームとの接合スラブによる取り合い部の第1例と第2例を示す断面図である。 (a)、(b)は、既存建物と外フレームとの接合スラブによる取り合い部の第3例と第4例を示す断面図である。 縦PC鋼材の上端部付近及び中間継手付近を示す一部縦断側面図である。 (a)は、横PC鋼材の一端部付近を示す縦断正面図、(b)は、防錆処理をした状態を示す縦断正面図である。
符号の説明
1 既存建物
2 新基礎
3 基礎梁
4 土間スラブ
5 外フレーム
6 補強柱ユニット
6a 補強柱
6b 補強柱ユニットの頭部
6c 補強柱ユニットの胴部
6d 出張部
6e 端部補強ユニット
7 補強梁ユニット
7a 補強梁
8 縦PC鋼材
10 横PC鋼材
11 接合スラブ
13 補強基礎
14 外壁
15 地盤
16 基礎杭
17 高さ調整モルタル
18 縦PC鋼材挿通孔
20 鋼製係止金具
21 雄ねじ部
22 カラー
24 基礎部接合スラブ
25 インサート金具
26 継手鉄筋
27 後施工アンカー筋
28 連結鉄筋
29 高さ調整モルタル
30 縦PC鋼材挿通孔
31 横PC鋼材挿通孔
32 横PC鋼材挿通孔
34 定着金具
35 凹部
36 定着金具
37 防食材料
38 シース
39 凹部
40 既存建物の梁
41 既存スラブ
42 コンクリート打設孔
43 プレキャスト板
44 仮設ケミカルアンカー筋
45 仮受け金具
46 仮設型枠
47 柱
48 端部垂直壁
49 最上部水平スラブ壁

Claims (7)

  1. 縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製の複数の補強柱ユニットが、その扁平な面を既存建物と平行に配置して上方に継ぎ足し、各補強柱ユニットを挿通する縦PC鋼材によりプレストレスを導入して補強柱が構成されていると共に、縦長断面の扁平な厚みを持つプレキャストコンクリート製の複数の補強梁ユニットが、その扁平な面を既存建物と平行に配置して、隣り合う補強柱ユニットによって所定の高さ位置に支持し、各補強梁ユニットと各補強柱ユニットを挿通する横PC鋼材によりプレストレスを導入して補強梁が構成されており、前記補強柱と補強梁からなる外フレームと既存建物の間は、現場打ちコンクリートによる接合スラブで接合されていることを特徴とする既存建物の耐震補強外フレーム構造。
  2. 前記補強梁ユニットは、前記補強柱ユニットに設けた側方出張部によって位置決め支持されていることを特徴とする請求項1記載の既存建物の耐震補強構造。
  3. 既存建物と外フレームとの間隔(スパン)は、既存建物の柱の間隔(スパン)の1/2よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載の既存建物の耐震補強外フレーム構造。
  4. 外フレームと既存建物を繋ぐ接合スラブの厚さ(T)は、既存建物の梁の厚さ(t)よりも小さく設けられていることを特徴とするとする請求項1〜3の何れか1項記載の既存建物の耐震補強外フレーム構造。
  5. 外フレームと既存建物の間を繋ぐ接合スラブは、補強梁ユニットに固着した継手鉄筋と既存建物に設けた後施工アンカー筋と現場打ちコンクリートで構築されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の既存建物の耐震補強外フレーム構造。
  6. 前記補強柱ユニットと補強梁ユニットから構成される外フレームは、既存建物の1側面または対向する2側面に沿って設けられ、かつ、側面全体またはその一部に設置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の既存建物の耐震補強外フレーム構造。
  7. 次の(1)〜(5)の工程からなる既存建物の耐震補強外フレーム構築工法。
    (1) 既存建物の外側に現場打ち鉄筋コンクリート造の基礎を構築すると共に、基礎に固定した縦PC鋼材を、当該基礎から立ち上げる。
    (2) 前記基礎に横方向に間隔をおいて、縦長断面で扁平な厚みを持ち、側方出張部を有するプレキャストコンクリート製の補強柱ユニット(最下端)を、その扁平な面を既存建物と平行に設置すると共に、該補強柱ユニットの肉厚断面を挿通して当該補強柱ユニットの下端から挿入した前記縦PC鋼材をユニット上端から立ち上げる。
    (3) 隣合う補強柱ユニット間に、縦長断面で扁平な補強柱ユニットと略同じ厚みを持つ補強梁ユニットを吊り降ろして、補強柱ユニットの側方出張部に位置決め支持し、かつ、補強柱ユニットと補強梁ユニットの肉厚断面に設けた水平方向のPC鋼材挿通孔を合致させ、各挿通孔に横PC鋼材を挿通する。
    (4) (2)、(3)の工程を繰り返し、縦方向に設置した複数の補強柱ユニットを挿通する縦PC鋼材にプレストレスを導入する工程Aと、補強柱ユニットと補強梁ユニットを挿通する横PC鋼材にプレストレスを導入する工程Bを、A、B又はB、A何れかの順序で実施して外フレームを構成する。
    (5) 外フレームに取り付けた継手鉄筋と既存建物に取り付けた後施工アンカーを介してコンクリートを打設して接合スラブを構築する。
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