JP6192286B2 - 避難用建築物 - Google Patents

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本発明は、プレキャストコンクリート造の避難用建築物に関するものである。
従来、プレキャストコンクリートを用いたこの種の避難用構造物として、最上階を避難所とするPC避難タワーが知られている(非特許文献1参照)。
このPC避難タワーは、地盤に設けたコンクリート基礎と、コンクリート基礎上に設けられ、6階建の階段室を構成する円形のタワー構造部と、タワー構造部の5階部分を囲うように設けた円形の防災倉庫と、タワー構造部の6階部分を囲うように設けた円形の避難所と、を備えている。タワー構造部は、直径4.2m、階高3mの6階建であり、直径4.2m、高さ1.5mのプレキャストコンクリート製の円形ボックスを12個積み上げて構成されている。タワー構造部の内部には、階段(螺旋階段)が設けられ、またタワー構造部の1階部分、5階部分および6階部分には、それぞれ開口部(出入口)が設けられている。避難者は、1階の開口部から階段を上って避難所に避難する。
ピーエス三菱「震災対応技術カタログ」第6頁 http://www.psmic.co.jp/bousai.pdf
ところで、この種の避難用の建築物は、近くに高台の無い地域に設置されるが、地域の人口密度により想定される避難者数、すなわち避難所面積は区々となる。また、地域により想定される津波の高さも区々となる。
この点において、従来のPC避難タワーでは、円形ボックスの積上げ個数により、想定される津波の高さに合わせて、タワー(避難所)の高さを調整することができる。しかし、顧客の要望に合わせて、避難所の面積(床面積)を大小変更しようとする場合には、これを支持するタワー構造部も変更せざるを得ない。例えば、顧客の要望に対応すべく、100人用、300人用、500人用等のPC避難タワーを用意する場合、仕様種分の直径の異なる円形ボックスを用意する必要があり、プレキャストコンクリート造の利点を十分に生かすことができない問題があった。
また、円形ボックスは、極めて大きく(直径4.2m)、車両による一般的な運搬に適さない問題がある。すなわち、車両の荷台に横に積み込むと荷幅制限を越え、縦に積み込むと高さ制限を越えてしまうため、許認可を必要とする特殊な運搬方法をとる必要がある。
本発明は、耐震性および耐津波性を維持しつつ、避難場所の面積や高さを簡単に変更することができる避難用建築物を提供することを課題としている。
本発明の避難用建築物は、基礎部と、基礎部上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体と、複数の独立構造体上に設置され、避難場所を構成する単一の屋上部と、基礎部と屋上部とを連絡する複数の階段と、を備え、各独立構造体は、プレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックスを、鉛直方向に積み上げて構成され、複数のプレキャストボックスは、それぞれの肉厚内を鉛直方向に貫通するように設けた複数のテンション手段により、鉛直方向に一体に緊結されていることを特徴とする。
この構成によれば、基礎部および複数の独立構造体により、避難場所となる屋上部を強固に支持することができる。また、複数の独立構造体間の間隙は、横方向に吹き抜けとなるため、避難場所となる屋上部の面積に比して、津波に対する受圧面積を小さくすることができる。
一方、屋上部は、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体上に設置されているため、避難場所となる屋上部の面積の大小変更に対し、独立構造体の数と相互の離間寸法(スパン)で自在に対応させることができる。また、独立構造体を構成するプレキャストボックスは、屋上部の面積に関わらず汎用的に用いることができる。さらに、複数の独立構造体の総合的な強度は、個々の独立構造体の強度のみならず、建築面積当たりの独立構造体の数で自在に調整することができる。しかも、避難場所となる屋上部の高さは、各独立構造体のプレキャストボックスの数で調整することができる。
したがって、高い耐震性および耐津波性を維持しつつ、プレキャストコンクリート造のメリット(コストの低減と工期の短縮等)を生かすことができる。一方、複数の階段を設けることにより、屋上部への避難誘導を円滑に行わせることができる。なお、プレキャストボックスは、運搬を考慮した大きさとし、またその断面形状は、矩形であっても円形であってもよい。
また、複数のテンション手段により、複数のプレキャストボックスを一体化し得るだけでなく、複数のプレキャストボックスに、プレストレス構造物的な強度を持たせることができる。したがって、各独立構造体に、現場打ちコンクリートの構造体と同等の強度を持たせることができる。なお、プレキャストボックス同士の接合部分には、積み上げの平行度および雨仕舞いを考慮し、パッキンおよびグラウト等を介設することが好ましい。
この場合、各テンション手段は、下端部を基礎部にアンカリングされていることが好ましい。
この構成によれば、複数のテンション手段により、基礎部、複数の独立構造体および屋上部を一体化することができ、建物全体として、低コストで、現場打ちコンクリートにより構築した場合と同等の強度を持たせることができる。なお、テンション手段として、PC鋼材(PC鋼棒、PC鋼線、PC鋼より線)を用いることが好ましい。
この場合、各テンション手段は、複数のプレキャストボックスを鉛直方向に貫通するように設けたPC鋼材と、PC鋼材の下端部に設けられたアンカリング用のアンカリング部と、PC鋼材の上端部に設けられたボルト止め用の緊結部と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、基礎部上に、複数のテンション手段、複数の独立構造体および屋上部を組んでおいて、各緊結部でボルト締めすることで、これらを一体化することができる。なお、PC鋼材は、施工性を考慮してPC鋼棒を用いることが好ましいが、PC鋼線やPC鋼より線を用いるようにしてもよい。
本発明の他の避難用建築物は、基礎部と、基礎部上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体と、複数の独立構造体上に設置され、避難場所を構成する単一の屋上部と、基礎部と屋上部とを連絡する複数の階段と、を備え、各独立構造体は、プレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックスを、鉛直方向に積み上げて構成され、各独立構造体における最上位のプレキャストボックスは、上面が屋上フロアを構成する天壁部を有し、屋上部は、最上位の複数のプレキャストボックスの天壁部と、複数のプレキャストボックスの相互間に架設され、上面が各天壁部の上面と面一に配設されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストパネルと、で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基礎部および複数の独立構造体により、避難場所となる屋上部を強固に支持することができる。また、複数の独立構造体間の間隙は、横方向に吹き抜けとなるため、避難場所となる屋上部の面積に比して、津波に対する受圧面積を小さくすることができる。
一方、屋上部は、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体上に設置されているため、避難場所となる屋上部の面積の大小変更に対し、独立構造体の数と相互の離間寸法(スパン)で自在に対応させることができる。また、独立構造体を構成するプレキャストボックスは、屋上部の面積に関わらず汎用的に用いることができる。さらに、複数の独立構造体の総合的な強度は、個々の独立構造体の強度のみならず、建築面積当たりの独立構造体の数で自在に調整することができる。しかも、避難場所となる屋上部の高さは、各独立構造体のプレキャストボックスの数で調整することができる。
したがって、高い耐震性および耐津波性を維持しつつ、プレキャストコンクリート造のメリット(コストの低減と工期の短縮等)を生かすことができる。一方、複数の階段を設けることにより、屋上部への避難誘導を円滑に行わせることができる。なお、プレキャストボックスは、運搬を考慮した大きさとし、またその断面形状は、矩形であっても円形であってもよい。
また、最上位のプレキャストボックスを活用して、屋上部(床スラブ)を簡単に構築することができる。また、屋上部を強固なものとすることができる。
この場合、最上位のプレキャストボックスは、プレキャストパネルを支持するパネル支持部を有し、複数のプレキャストパネルは、桁行方向に隣接する2つのプレキャストボックス間に架設した第1パネルと、梁間方向および桁行方向に隣接する4つのプレキャストボックス間に架設した第2パネルと、外端部に位置し梁間方向に隣接する2つのプレキャストボックス間に架設した第3パネルと、を有していることが好ましい。
この構成によれば、最低限の種別数のプレキャストパネルで、屋上部を簡単に構築することができる。
本発明の他の避難用建築物は、基礎部と、基礎部上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体と、複数の独立構造体上に設置され、避難場所を構成する単一の屋上部と、基礎部と屋上部とを連絡する複数の階段と、1以上の基準階部と、を備え、各独立構造体は、プレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックスを、鉛直方向に積み上げて構成され、各独立構造体における基準階直下のプレキャストボックスは、上面が基準階フロアを構成する天壁部を有し、基準階部は、基準階直下の複数のプレキャストボックスの天壁部と、複数のプレキャストボックスの相互間に架設され、上面が各天壁部の上面と面一に配設されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストパネルと、で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基礎部および複数の独立構造体により、避難場所となる屋上部を強固に支持することができる。また、複数の独立構造体間の間隙は、横方向に吹き抜けとなるため、避難場所となる屋上部の面積に比して、津波に対する受圧面積を小さくすることができる。
一方、屋上部は、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体上に設置されているため、避難場所となる屋上部の面積の大小変更に対し、独立構造体の数と相互の離間寸法(スパン)で自在に対応させることができる。また、独立構造体を構成するプレキャストボックスは、屋上部の面積に関わらず汎用的に用いることができる。さらに、複数の独立構造体の総合的な強度は、個々の独立構造体の強度のみならず、建築面積当たりの独立構造体の数で自在に調整することができる。しかも、避難場所となる屋上部の高さは、各独立構造体のプレキャストボックスの数で調整することができる。
したがって、高い耐震性および耐津波性を維持しつつ、プレキャストコンクリート造のメリット(コストの低減と工期の短縮等)を生かすことができる。一方、複数の階段を設けることにより、屋上部への避難誘導を円滑に行わせることができる。なお、プレキャストボックスは、運搬を考慮した大きさとし、またその断面形状は、矩形であっても円形であってもよい。
また、基準階直下のプレキャストボックスを活用して、各基準階部(床スラブ)を簡単に構築することができる。また、基準階を準避難場所として活用することができる。
一方、複数の階段は、対称位置に配設した2つの外階段で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、あらゆる方向から避難してくる多人数の被災者を、屋上部に円滑に導くことができる。
また、基礎部は、現場打ちコンクリートのべた基礎で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、基礎部に十分な重量を持たせることができるため、各独立構造体および屋上部の津波による倒壊を防止することができる。また、基礎部の上面を1階のフロアとして活用することができる。
実施形態に係る避難用建築物の全体斜視図である。 実施形態に係る避難用建築物の正面視立面図(a)、および側面視立面図(b)である。 実施形態に係る避難用建築物の1階平面図である。 実施形態に係る避難用建築物の基準階平面図である。 実施形態に係る避難用建築物の屋上階平面図である。 プレキャストボックスの構造図であって、第1ボックスの構造図(a)、第2ボックスの構造図(b)、第3ボックスの構造図(c)、第4ボックスの構造図(d)である。 プレキャストパネルの構造図であって、第1パネルの構造図(a)、第2パネルの構造図(b)、第3パネルの構造図(c)、第4パネルの構造図(d)である。 独立構造体におけるテンション手段廻りの詳細図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るプレキャスト構造物を適用した避難用建築物について説明する。この避難用建築物は、地震等による被災時の避難施設となるプレキャストコンクリート造の建築物であり、主として高台の無い海沿いの地域に設置されるものである。したがって、この避難用建築物は、耐震性は元より、想定される津波の高さを考慮すると共に、屋上部が避難場所となるように設計されている。なお、実施形態のものは、地上高:8.0m、屋上面積:147m2、収容人数:300人として、設計したものである。
図1の全体斜視図および図2の立面図に示すように、避難用建築物1は、地盤Gに設けた基礎部2と、基礎部2上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体3と、複数の独立構造体3上に設置され、避難場所となる屋上部4と、基礎部2と屋上部4とを連絡する2つの外階段5と、を備えている。また、基準階(2階および3階)および屋上階には、適宜、フェンス6が設けられている。この避難用建築物1は、3階建であり、1階部分の階高2500mm、基準階となる2階および3階部分の階高2750mmとしている。
基礎部2は、現場打ちコンクリートのべた基礎で構成されており、その上面は1階部分のフロアを構成している。特に詳細は図示しないが、基礎部2は、根切りした地盤G上に、栗石(砕石)、捨てコンクリートおよび基礎コンクリートの順で打設され、軟弱地盤のための杭打ちを考慮して厚みを1000mmとしている。これにより、基礎部2を重く且つ軟弱地盤に耐え得る強固な構造とし、避難用建築物1の耐震性および耐津波性の向上を図っている。なお、基礎部2の直下に汚水タンクを埋設すると共に、基礎部2の上面にこれに連なるマンホールを設けておき、非常用トイレの処理施設を構成してもよい。
2つの外階段5は、スチールやステンレス等で構成され、避難用建築物1において点対称位置となる正面側および背面側に配設されている。各外階段5は、桁行方向に並ぶ3つの独立構造体3に添わせて配設され、2階、3階および屋上に踊り場を設けた直進階段で構成されている。なお、外階段5は、図1に示すように、基礎部2上に立設した鋼材に支持する構造であってもよし、複数の独立構造体3に支持する構造であってもよい。
複数の独立構造体3は、梁間方向に2基、桁行方向に等間隔に3基、計6基、設置されている。実施形態の避難用建築物1は、収容人数:300人の仕様であり独立構造体3を6基設けている。したがって、独立構造体3の数は、収容人数:100人或いは150人では、例えば4基となり、収容人数が400人以上では、例えば8基、9基、10基、12基と増やして、対応するようにしている。また、矩形に形成された各独立構造体3は、長辺方向を梁間方向に、短辺方向を桁行方向に向けて設置されている。
各独立構造体3は、枠状に形成されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックス11を、鉛直方向に積み上げて構成されている。また、複数のプレキャストボックス11は、それぞれの肉厚内を鉛直方向に貫通するように設けた複数のテンション手段12により、基礎部2にアンカリングされた状態で、鉛直方向に一体に緊結されている。実施形態の独立構造体3は、各階につき2つ、計6つのプレキャストボックス11を、それぞれシール手段13を介在させた状態(図8参照)で積み上げて構成されている。詳細は後述するが、複数のプレキャストボックス11は、各階の階高の関係および各階のフロア(スラブ)を支持する関係で、基本形態は同一であるが複数種のものが用意されている。すなわち、複数のプレキャストボックス11の基本形態は、2400×3400mmの角柱状の外観を有している。
図6(a)のプレキャストボックス11は、1階の下半部に設けられる第1ボックス21であり、上記の基本形態を有すると共に、1階の階高を考慮し高さ1500mmに形成されている。また、第1ボックス21の肉厚内には、上記複数のテンション手段12が縦通しで挿通する複数の縦貫通孔22が形成されている。詳細は後述するが、各縦貫通孔22は、第1ボックス21の製造過程で埋め込んだシース管74(鋼管)で構成されている。すなわち、各第1ボックス21には、複数の縦貫通孔22を構成する複数のシース管74が埋め込まれている(図8参照)。
同様に、図6(b)のプレキャストボックス11は、基準階(2・3階)の下半部に設けられる第2ボックス31であり、上記の基本形態を有すると共に、基準階の階高を考慮し高さ1750mmに形成されている。この場合も、第2ボックス31の肉厚内には、上記複数のテンション手段12が縦通しで挿通する複数の縦貫通孔32が形成されている。また、各縦貫通孔32は、第2ボックス31に埋め込んだシース管74で構成されている。
一方、図6(c)のプレキャストボックス11は、四隅に位置する4基の独立構造体3において各階の上半部に設けられる第3ボックス41である。第3ボックス41は、上記の基本形態に加え、天壁部42を有すると共に隣接する2辺の上端部に突設した2つの支持部43を有している。また、その高さは、重量を考慮し800mmに形成されている。天壁部42は、その上面が各階のフロアの一部を構成するものであり、また支持部43は、後述するプレキャストパネル14を支持する部位である。このため、支持部43は、その上面が天壁部42の上面からプレキャストパネル14の厚み分、下がった高さ位置に形成されている。この場合、天壁部42は、200mmの厚みに形成され、支持部43は、200mmの突出寸法に形成されている。
また、第3ボックス41の肉厚内には、複数のテンション手段12が縦通しで挿通する複数の縦貫通孔44が形成されている。そして、この場合も、各縦貫通孔44は、第3ボックス41に埋め込んだシース管74で構成されている。なお、同図示の第3ボックス41は、避難用建築物1において、右手前および左奥の独立構造体3に組み込まれるものであり、左手前および右奥の独立構造体3に組み込まれる第3ボックス41は、長辺側の支持部43が図示のものと逆側に設けられている(図示省略)。
同様に、図6(d)のプレキャストボックス11は、中間に位置する2基の独立構造体3において各階の上半部に設けられる第4ボックス51である。第4ボックス51は、上記の基本形態に加え、天壁部52を有すると共に隣接する3辺の上端部に突設した3つの支持部53を有している。また、その高さは、800mmに形成されている。この場合も、天壁部52は、その上面が各階のフロアの一部を構成するものであり、また支持部53は、後述するプレキャストパネル14を支持する部位である。この場合も、天壁部52は、200mmの厚みに形成され、支持部53は、200mmの突出寸法に形成されている。
また、第4ボックス51の肉厚内には、複数のテンション手段12が縦通しで挿通する複数の縦貫通孔54が形成されている。この場合も、各縦貫通孔54は、第4ボックス51に埋め込んだシース管74で構成されている。なお、特に図示しないが、第3ボックス41の支持部43、および第4ボックス51の支持部53には、後述するプレキャストパネル14をボルト止めするための、インサートが埋め込まれている。
次に、図3ないし図5を参照して、各階のフロアの構成について説明する。上述のように、1階のフロアは、基礎部2の上面で構成されている。一方、基準階のフロア(スラブ)は、該当階直下に位置する4つの第3ボックス41の天壁部42と、該当階直下に位置する2つの第4ボックス51の天壁部42と、上面が各天壁部42,52の上面と面一に配設されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストパネル14と、で構成されている。
同様に、屋上階のフロア(スラブ)は、最上位に位置する4つの第3ボックス41の天壁部42と、最上位に位置する2つの第4ボックス51の天壁部52と、上面が各天壁部42,52の上面と面一に配設されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストパネル14と、で構成されている。
図4および図5に示すように、基準階および屋上階における複数のプレキャストパネル14の配置は同一であり、これら各階のスラブは、4種類のプレキャストパネル14を用い、複数の独立構造体3間に架設した計13枚のプレキャストパネル14で構成されている。
すなわち、各階の複数のプレキャストパネル14は、梁間方向に隣接するは2つの第3ボックス41間に架設した1枚宛、計2枚の第1スラブパネル61(図7(a)参照)と、桁行方向に隣接する第3ボックス41および第4ボックス51間に架設した2枚宛、計8枚の第2スラブパネル63(図7(b)参照)と、梁間方向および桁行方向に隣接する第3ボックス41および第4ボックス51間に架設した1枚宛、計2枚の第3スラブパネル65(図7(c)参照)と、梁間方向に隣接する2つの第4ボックス51間に架設した1枚の第4スラブパネル67(図7(d)参照)と、を有している。そして、これら第1スラブパネル61、第2スラブパネル63、第3スラブパネル65および第4スラブパネル67は、いずれも200mmの厚みを有している。すなわち、基準階および屋上階には、200mm厚のスラブが構成されている。なお、請求項に言う第1パネルは、上記の第1スラブパネル61および第4スラブパネル67を含むものである。
上述のように、各独立構造体3は、複数のプレキャストボックス11を積み上げて構成されているが、これら複数のプレキャストボックス11は、複数のテンション手段12により、基礎部2に一体に固定されている。独立構造体3を構成すべく、第1ボックス21、第2ボックス31、第3ボックス41および第4ボックス51を、シール手段13を介して適宜積み上げると、これらプレキャストボックス11に形成した複数の縦貫通孔22,32,44,54がそれぞれ鉛直方向に連通する。これに、基礎部2にアンカリングした複数のテンション手段12を縦通して、複数のプレキャストボックス11を一体に緊結するようにしている。
図8に示すように、各テンション手段12は、複数のプレキャストボックス11を鉛直方向に貫通するように設けたPC鋼棒71と、PC鋼棒71の下端部に設けられたアンカー部72と、PC鋼棒71の上端部に設けたボルト止め用の緊結部73と、を有している。また、上述のように、PC鋼棒71(テンション手段12)が貫通する縦貫通孔22,32,44,54は、シース管74で構成されている(図8(a)参照)。
PC鋼棒71は、その運搬や取回しを考慮し、両端部に雄ねじを形成した計3本の単位PC鋼棒71aを、2個のジョイントカップラー71bで連結して構成されている。この場合、単位PC鋼棒71aは、階高に対応する長さに形成されている。アンカー部72は、矩形のアンカープレート72a(鋼板)と、単位PC鋼棒71aに螺合するPCナット72bとで構成されている。また、緊結部73は、アンカープレート73a、PCナット73bおよびグラウトワッシャー73c(孔付のワッシャー)で構成されている。
アンカー部72は、基礎部2に埋め込まれ、PC鋼棒71は、各プレキャストボックス11の縦貫通孔22,32,44,54であるシース管74に挿通される。また、緊結部73は、最上位のプレキャストボックス11(第3ボックス41および第4ボックス51)に設けられている。このため、最上位のプレキャストボックス11には、グラウトワッシャー73c(アンカープレート73a)を投入し、PCナット73bを締結するための緊結穴79が形成されている。なお、緊結部73のアンカープレート73aは、予めプレキャストボックス11に埋め込んでおくことが好ましい。
また、各ジョイントカップラー71bの位置には、ジョイントカップラー71bを覆うようにシース管74同士を連通する、複数のカップラーシース管75(シース管の継手)が設けられている。PC鋼棒71は、縦貫通孔22,32,44,54であるシース管74に挿通され、上端のPCナット73bによりテンションを付与される。そして、この状態で、PC鋼棒71とシース管74との間隙には、充填グラウト76が注入されるようになっている。このため、最下位のプレキャストボックス11(第1ボックス21)の下端部には、シース管74に連通する注入用のパイプ(図示省略)が埋め込まれている。
一方、プレキャストボックス11同士の接合面に介設するシール手段13は、パッキン77と目地グラウト78とで構成されている。パッキン77は、接合面の内側縁部と外側縁部に設けられる線状パッキン77aと、縦貫通孔22,32,44,54(シース管74)を囲むように設けられる環状パッキン77bとから成り、いずれもゴム等で構成されている(図8(b)参照)。パッキン77は、上側のプレキャストボックス11を接合する前に、下側のプレキャストボックス11の接合面に接着しておく。また、目地グラウト78は、上側のプレキャストボックス11を接合した後、上下の接合面と線状パッキン77aおよび環状パッキン77bとにより囲まれた空間に注入される。なお、目地グラウト78の充填は、予めプレキャストボックス11の複数箇所に注入用の切欠き部分を形成しておいて、この部分から注入を実施する。
次に、図2乃至5、および図8を参照しながら、避難用建築物1の構築方法(建方)について説明する。
この構築方法では、先ず基礎部2を施工する。基礎部2の施工では、配筋した鉄筋等に、テンション手段12となる複数の単位PC鋼棒71aをそれぞれ所定の位置に支持した状態で、現場打ちコンクリート(基礎コンクリート)を打設する。すなわち、複数の単位PC鋼棒71aを、6箇所の独立構造体3の位置に配置して、基礎コンクリートを打設する。
この場合の各単位PC鋼棒71aには、下端部にPCナット72bを介してアンカープレート72aを装着すると共に、上端部にジョイントカップラー71bをねじ込んでおく。なお、各アンカープレート72aは、基礎部2の上下中間位置にアンカリングされるように配置する。そして、打設した基礎コンクリートの養生を行った後、最下位となる6個の第1ボックス21を設置する。
各第1ボックス21の設置では、先ずクレーン等により第1ボックス21を吊り上げ、基礎部2上に起立した複数の単位PC鋼棒71aの直上に位置させる。ここで、各単位PC鋼棒71aに設けたジョイントカップラー71bを緩め(上動させ)、その先端部を第1ボックス21の縦貫通孔22(シース管74)に嵌め入れる。このようにして、複数の単位PC鋼棒71aを第1ボックス21に係合させる。次に、複数の単位PC鋼棒71aにガイドさせながら第1ボックス21を下降させ、基礎部2の所定の隅出し位置に載置する。このようにして、6箇所の独立構造体3の位置にそれぞれ第1ボックス21を設置する。
次に、各第1ボックス21の上端面にパッキン77を接着する。この場合、環状パッキン77bは、接合面における各縦貫通孔22の部分に接着し、線状パッキン77aは、接合面の内周縁および外周縁の部分に現場合せで接着する。パッキン87を施工したら、次に2段目となる第3ボックス41および第4ボックス51を積み上げる。この場合も、第3ボックス41(第4ボックス51)を吊り上げ、複数の単位PC鋼棒71aの直上に位置させた後、ジョイントカップラー71bの先端部を第3ボックス41(第4ボックス51)の縦貫通孔44,54(シース管74)に係合させる。そして、複数の単位PC鋼棒71aにガイドさせながら第3ボックス41(第4ボックス51)を下降させ、第1ボックス21上に載せ込む。
この載せ込みでは、パッキン77を適度に潰して、第3ボックス41(第4ボックス51)を吊った状態に維持し、この状態で目地グラウト78の注入を実施する。そして、目地グラウト78が硬化したところで、第3ボックス41(第4ボックス51)の吊った状態を解いて第1ボックス21に載せるようにする。これにより、第3ボックス41(第4ボックス51)は、水平姿勢を維持した状態で積み上げられる。このようにして、6箇所の独立構造体3を構成すべく、各第1ボックス21上に、第3ボックス41または第4ボックス51を積み上げる。
この状態で、各独立構造体3の1階部分が構築され、積み上げた第3ボックス41および第4ボックス51の上端面(接合面)には、各単位PC鋼棒71aの先端部がジョイントカップラー71bと共に突出した状態となる。次に、上記と同様に、第3ボックス41(第4ボックス51)の上端面にパッキン77を接着する。また、突出したジョイントカップラー71bに、2段目の単位PC鋼棒71aを継ぎ足すと共にカップラーシース管75を装着する。この継ぎ足された単位PC鋼棒71aにも、その先端部にジョイントカップラー71bを取り付けておく。次に、第3ボックス41(第4ボックス51)の上に、3段目となる第2ボックス31を積み上げる。
この場合も、上記と同じ手順で、第3ボックス41(第4ボックス51)の上に、目地グラウト88の注入を伴って、第2ボックス31を載せ込むようにする。そして、6箇所の独立構造体3において、第2ボックス31を積み上げたら、更にその上に、上記の要領で第3ボックス41(第4ボックス51)を積み上げ、2階部分を構築する。2階部分を構築したら、上記の要領で3段目の単位PC鋼棒71aの継ぎ足し等を行った後、更に3階部分となる第2ボックス31および最上位の第3ボックス41(第4ボックス51)を積み上げる。
このようにして、最上位の第3ボックス41(第4ボックス51)を積み上げると、第3ボックス41(第4ボックス51)の緊結穴79に、単位PC鋼棒71aの先端部がジョイントカップラー71bと共に収容された状態となる。ここで、ジョイントカップラー71bを外し、緊結穴79にグラウトワッシャー73c(アンカープレート73a)を投入後、単位PC鋼棒71aの先端部にPCナット73bを仮締めしておく。このようにして、6箇所の独立構造体3を構築したら、続いて、1階、2階、屋上の順で各階のスラブを構築する。
各階のスラブの施工では、プレキャストパネル14を1枚ずつ吊り込んで、第3ボックス41(第4ボックス51)の支持部43,53に載せ、ボルト止めする。具体的には、平面視で中心になる位置から外側に向かって、複数のプレキャストパネル14を設置してゆく。例えば、第4スラブパネル67、2枚の第3スラブパネル65、2枚の第1スラブパネル61、8枚の第2スラブパネル63の順で設置する。
このようにして、各階のスラブを構築したら、仮締めしたおいた各PCナット73bを所定のトルクで本締めする。続いて、最下位の各第1ボックス21の下端部から、シース管74とPC鋼棒71との間に充填グラウト76を注入する。下からの注入がすすみ、充填グラウト76がグラウトワッシャー73cから溢れ出たところで注入作業を完了し、続いて緊結穴79にモルタル等で穴埋めを行う。最後に、外階段5、フェンス6を施工する。なお、各独立構造体3の1階部分が構築したところで、2階のスラブを構築し、2階部分が構築したところで、3階のスラブを構築する手順としてもよい。
以上のように、本実施形態の避難用建築物1によれば、避難場所となる屋上部4を支持する主構造部が、基礎部2上に構築した複数の独立構造体3で構成されているため、屋上部4の面積の大小変更に対し、独立構造体3の数と相互の離間寸法(スパン)で自在に対応させることができる。また、独立構造体3を構成するプレキャストボックス11は、屋上部4の面積に関わらず汎用的に用いることができる。さらに、複数の独立構造体3の総合的な強度は、個々の独立構造体3の強度のみならず、建築面積当たりの独立構造体3の数で自在に調整することができる。しかも、避難場所となる屋上部4の高さは、各独立構造体3のプレキャストボックス11の数で調整することができる。
一方、複数の独立構造体3間の間隙は、横方向に吹き抜けとなるため、避難場所となる屋上部4の面積に比して、津波に対する受圧面積を小さくすることができる。また、独立構造体3を構成するプレキャストボックス11は、2400×3400mmの角柱状に形成されているため、車両による運搬に適したものとなっている。さらに、複数のテンション手段12により、各独立構造体3を基礎部2上において一体化することができ、高い耐震性および耐津波性を維持しつつ、プレキャストコンクリート造のメリット(コストの低減と工期の短縮等)を生かすことができる。
なお、各独立構造体3に、1階および各基準階にそれぞれ対応して、内外の出入りを可能とする開口部が設け、各独立構造体3の内部を防災倉庫等として活用するようにしてもよい。また、各独立構造体3は、円柱状であってもよい。
1 避難用建築物、2 基礎部、3 独立構造体、4 屋根部、5 外階段、11 プレキャストボックス、12 テンション手段、14 プレキャストパネル、21 第1ボックス、22 縦貫通孔、31 第2ボックス、32 縦貫通孔、41 第3ボックス、42 天壁部、43 支持部、44 縦貫通孔、51 第4ボックス、52 天壁部、53 支持部、54 縦貫通孔、61 第1スラブパネル、63 第2スラブパネル、65 第3スラブパネル、67 第4スラブパネル、71 PC鋼棒、72 アンカー部、73 緊結部

Claims (8)

  1. 基礎部と、
    前記基礎部上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体と、
    前記複数の独立構造体上に設置され、避難場所を構成する単一の屋上部と、
    前記基礎部と前記屋上部とを連絡する複数の階段と、を備え、
    前記各独立構造体は、プレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックスを、鉛直方向に積み上げて構成され、
    前記複数のプレキャストボックスは、それぞれの肉厚内を鉛直方向に貫通するように設けた複数のテンション手段により、鉛直方向に一体に緊結されていることを特徴とする避難用建築物。
  2. 前記各テンション手段は、下端部を前記基礎部にアンカリングされていることを特徴とする請求項1に記載の避難用建築物。
  3. 前記各テンション手段は、前記複数のプレキャストボックスを鉛直方向に貫通するように設けたPC鋼材と、前記PC鋼材の下端部に設けられたアンカリング用のアンカリング部と、前記PC鋼材の上端部に設けられたボルト止め用の緊結部と、を有していることを特徴とする請求項2に記載の避難用建築物。
  4. 基礎部と、
    前記基礎部上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体と、
    前記複数の独立構造体上に設置され、避難場所を構成する単一の屋上部と、
    前記基礎部と前記屋上部とを連絡する複数の階段と、を備え、
    前記各独立構造体は、プレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックスを、鉛直方向に積み上げて構成され、
    前記各独立構造体における最上位の前記プレキャストボックスは、上面が屋上フロアを構成する天壁部を有し、
    前記屋上部は、最上位の複数の前記プレキャストボックスの前記天壁部と、複数の前記プレキャストボックスの相互間に架設され、上面が前記各天壁部の上面と面一に配設されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストパネルと、で構成されていることを特徴とする避難用建築物。
  5. 最上位の前記プレキャストボックスは、前記プレキャストパネルを支持するパネル支持部を有し、
    前記複数のプレキャストパネルは、桁行方向に隣接する2つの前記プレキャストボックス間に架設した第1パネルと、梁間方向および桁行方向に隣接する4つの前記プレキャストボックス間に架設した第2パネルと、外端部に位置し梁間方向に隣接する2つの前記プレキャストボックス間に架設した第3パネルと、を有していることを特徴とする請求項4に記載の避難用建築物。
  6. 基礎部と、
    前記基礎部上に設置され、梁間方向および桁行方向に間隔を存して配置した複数の独立構造体と、
    前記複数の独立構造体上に設置され、避難場所を構成する単一の屋上部と、
    前記基礎部と前記屋上部とを連絡する複数の階段と、
    1以上の基準階部と、を備え、
    前記各独立構造体は、プレキャストコンクリート製の複数のプレキャストボックスを、鉛直方向に積み上げて構成され、
    前記各独立構造体における基準階直下の前記プレキャストボックスは、上面が基準階フロアを構成する天壁部を有し、
    前記基準階部は、基準階直下の複数の前記プレキャストボックスの前記天壁部と、複数の前記プレキャストボックスの相互間に架設され、上面が前記各天壁部の上面と面一に配設されたプレキャストコンクリート製の複数のプレキャストパネルと、で構成されていることを特徴とする避難用建築物。
  7. 前記複数の階段は、対称位置に配設した2つの外階段で構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の避難用建築物。
  8. 前記基礎部は、現場打ちコンクリートのべた基礎で構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の避難用建築物。
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