JP6103720B2 - シリンダーキャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、毒性ガス、可燃性ガス、腐食性ガス等のガスが充填されたガス容器を収納するシリンダーキャビネットに関する。
従来、半導体デバイス製造工場では、シリンダーキャビネットが用いられている。シリンダーキャビネットは、筐体内に、毒性、可燃性、腐食性等を有する反応性の高いガスが充填されたガス容器が設置され、筐体内に設けられた減圧弁により、ガス容器から導出されたガスが所定の圧力となるように圧力を調整し、二次側のガスの消費先(例えば、半導体デバイス製造装置)へ安全に圧力を調整したガスを供給するためのものである。
特許文献1には、少なくとも1以上のガスシリンダー(ガス容器)と、ガス供給配管機器と、を内部に収納したシリンダーキャビネットが開示されている。
特許文献1の第16図に開示されているように、一般的なシリンダーキャビネットは、高い交換の頻度及び交換作業のし易さの理由から、扉に近い位置にガスシリンダーが配置されている。これらのガスシリンダーの奥側であって、ガスシリンダーの上方に位置する部分には、操作性の観点から、複数のバルブ(弁)等が配置される。
また、一般的なシリンダーキャビネットは、例えば、ガス容器からのガスを消費先へ供給する配管と、該配管に設けられたガスの圧力を調整する減圧弁と、ガスの供給及び停止を操作するための開閉弁と、を有する。
また、減圧弁及び開閉弁としては、自動で制御する自動弁を用いる場合と、自動弁よりもコストの安い手動弁を用いる場合と、がある。大学や企業の実験レベルでは、コスト削減の観点から、自動弁よりも手動弁が好まれている。
特開平2−146400号公報
ところで、近年、狭いスペースにおいて、シリンダーキャビネットを多数設置する要望が高まっている。
また、半導体デバイス製造装置(例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置)内にシリンダーキャビネットを組み込みたいという要望がでてきている。
これにより、これまでは、筐体のフットプリント面積の小型化が主に求められていたが、さらには筐体高さ方向の小型化が求められるようになった。
そこで本発明は、高さ方向の小型化を図ることの可能なシリンダーキャビネットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、筐体本体、及び該筐体本体に対して開閉可能な扉を含む筐体と、前記筐体内に配置され、前記扉の内面側に固定された状態でガス容器を収容するガス容器収容部と、前記筐体内から該筐体の外部に引き回されたラインであり、継手を介して一端が前記ガス容器と接続され、該ガス容器内に充填されたガスを前記筐体の外部に供給するガス供給ラインと、前記筐体内に配置された前記ガス供給ラインに設けられ、前記筐体本体に対して閉位置にある前記扉と対向する前記筐体の背面板の内面であって、前記弁の少なくとも一部を、前記ガス容器収容部に収容された前記継手を含む前記ガス容器の上端の位置よりも低い位置に配置された弁と、を有し、前記ガス容器収容部は、収容した前記ガス容器を前記弁から離間させるための離間機構を有していることを特徴とするシリンダーキャビネットが提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記弁は、1つの手動弁、または少なくとも1つの手動弁を含む複数の弁で構成されていることを特徴とする請求項1記載のシリンダーキャビネットが提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記ガス容器収容部は、前記扉に固定されており、前記離間機構は、前記扉の下端部と、該扉の下端部と接触する前記筐体本体の底板の端部と、を連結するように設けられ、前記底板の端部を中心として、前記扉及び前記ガス容器収容部をピッチ方向に回動させる回動機構であることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダーキャビネットが提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記扉と前記ガス容器収容部とは、別体とされており、前記離間機構は、前記ガス容器収容部の下端部と、該ガス容器収容部の下端部と接触する前記筐体本体の底板の端部と、を連結するように設けられ、前記底板の端部を中心として、前記ガス容器収容部をピッチ方向に回動させる回動機構であることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダーキャビネットが提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記ガス容器収容部は、前記扉に固定されており、前記離間機構は、前記筐体本体から離間する該筐体本体の奥行方向に前記扉及び前記ガス容器収容部を一体に移動させるスライド機構であることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダーキャビネットが提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記ガス供給ラインのうち、前記筐体内で前記弁と前記ガス容器との間を接続している部分の長さが、前記離間機構により前記ガス容器が前記弁から最も離間させられた際の前記弁と前記ガス容器との間の直線距離の2倍以上の長さであることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載のシリンダーキャビネットが提供される。
本発明のシリンダーキャビネットによれば、弁の少なくとも一部を、ガス容器収容部に収容された継手を含むガス容器の高さよりも低い位置にする配置することで、従来よりも筐体の高さを低くすることが可能(言い換えれば、筐体内の高さを、継手を含むガス容器の高さに近づけることが可能)となる。
また、弁の一部が、ガス容器の奥側直近に配置され、扉を開けただけでは手動操作や交換作業などが行えない場合でも、ガス容器を弁から離間させることで、手動操作や交換作業などが可能となる。
これにより、手動操作や交換作業などに支障がでることなく、従来よりもシリンダーキャビネットの高さ方向の小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るシリンダーキャビネットの斜視図であり、筐体本体に対して扉が閉じた状態(閉位置にある状態)を模式的に示す図である。 図1に示すシリンダーキャビネットを構成する筐体及びガス容器収容部を透過させた状態で、シリンダーキャビネットの内部の概略構成を示した斜視図であり、かつ筐体本体に対して扉が閉じた状態を模式的に示す図である。 図2に示すシリンダーキャビネットを構成する扉及びガス容器収容部が、扉の下端を中心として、筐体本体に対してピッチ方向に開いた状態を模式的に示す斜視図である。 図3に示すシリンダーキャビネットの構成要素のうち、筐体及びガス容器収容部のみを図示した斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシリンダーキャビネットの斜視図であり、筐体本体に対して扉が閉じた状態(閉位置にある状態)を模式的に示す図である。 図5に示すシリンダーキャビネットを構成する筐体及びガス容器収容部を透過させた状態で、シリンダーキャビネットの内部の概略構成を示した斜視図であり、かつ筐体本体に対して扉が閉じた状態を模式的に示す図である。 図6に示すシリンダーキャビネットを構成する扉が開き、かつガス容器収容部の下端を中心として、筐体本体に対してガス容器収容部がピッチ方向に傾いた状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシリンダーキャビネットを構成する筐体及びガス容器収容部を透過させた状態で、シリンダーキャビネットの内部の概略構成を示した斜視図であり、かつ筐体本体に対して扉が閉じた状態(閉位置にある状態)を模式的に示す図である。 図8に示すシリンダーキャビネットを構成する扉及びガス容器収容部が、筐体の奥行方向に対して筐体本体から離間した状態を模式的に示す斜視図である。 図9に示すシリンダーキャビネットの構成要素のうち、筐体及びガス容器収容部のみを図示した斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示する各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のシリンダーキャビネットの寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシリンダーキャビネットの斜視図であり、筐体本体に対して扉が閉じた状態(閉位置にある状態)を模式的に示す図である。図2は、図1に示すシリンダーキャビネットを構成する筐体及びガス容器収容部を透過させた状態で、シリンダーキャビネットの内部の概略構成を示した斜視図であり、かつ筐体本体に対して扉が閉じた状態を模式的に示す図である。
図3は、図2に示すシリンダーキャビネットを構成する扉及びガス容器収容部が、扉の下端を中心として、筐体本体に対してピッチ方向に開いた状態を模式的に示す斜視図である。図4は、図3に示すシリンダーキャビネットの構成要素のうち、筐体及びガス容器収容部のみを図示した斜視図である。
図2及び図3では、実際には、厚さを有する筐体11を平面で図示する。図2及び図3では、一例として、ガス容器収容部12に同じ高さとされた2つのガス容器(第1及び第2のガス容器13,14)を収容させる場合を例に挙げて図示している。図2及び図3では、図1及び図4に示す回動機構24の図示を省略する。
図3に点線で示す扉11−2及び扉本体34は、扉11−2及び扉本体34がピッチ方向Pに90度回転することで、シリンダーキャビネット10が載置される床面上に扉11−2及び扉本体34が載置された状態を模式的に示している。
図1〜図4において、X方向は、筐体11の奥行方向を示しており、Y方向は、X方向と直交する筐体11の幅方向を示しており、Z方向は、X方向及びY方向と直交する筐体11の高さ方向を示している。図3に示すPは、扉11−2の開閉方向であるピッチ方向(以下、「ピッチ方向P」という)を示している。
また、図1〜図4において、同一構成部分には、同一符号を付す。
図1〜図4を参照するに、第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10は、筐体11と、ガス容器収容部12と、ガス供給ライン16と、手動弁である第1の開閉弁18と、手動弁である第1の減圧弁19と、手動弁である第2の開閉弁21と、手動弁である第2の減圧弁22と、離間機構である回動機構24と、を有する。
筐体11は、筐体本体11−1と、扉11−2と、を有する。筐体本体11−1は、底板26と、第1の側板27と、第2の側板28と、背面板29と、天井板31と、を有する。
底板26、第1の側板27、第2の側板28、背面板29、及び天井板31は、矩形とされた板状の部材である。第1及び第2の側板27,28は、その下端が底板26と接続されている。また、第1及び第2の側板27,28は、Y方向において、対向するように配置されている。
背面板29は、その下端が底板26と接続されるとともに、左端が第1の側板27と接続され、かつ右端が第2の側板28と接続されている。背面板29の高さは、第1及び第2の側板27,28と等しくなるように構成されている。
背面板29は、筐体本体11−1に対して扉11−2が閉じた状態(図1及び図2に示す状態)において、扉11−2と対向している。背面板29は、扉11−2と対向する内面29aを有する。
天井板31は、底板26と同様な形状とされており、第1の側板27の上端、第2の側板28の上端、及び背面板29の上端と接続されている。天井板31は、底板26と対向するように配置されている。
天井板31は、その角部付近を貫通する貫通穴31Aを有する。貫通穴31Aは、ガス供給ライン16を筐体11から外部へ貫通させるための穴である。ガス供給ライン16が挿入された貫通穴31Aには、筐体11内を気密するためのシール部材(図示せず)が設けられていてもよい。
扉11−2は、扉本体34と、ガス容器収容部底板35と、を有する。扉本体34は、背面板29と同様な形状とされた矩形の部材である。筐体本体11−1に対して扉11−2が閉じた状態において、扉本体34は、背面板29と対向するように配置されている。
筐体本体11−1に対して開閉可能な状態で、筐体本体11−1を構成する背面板29と対向するように設けられている。
扉本体34は、筐体本体11−1に対して扉11−2が閉じた状態において、扉本体34及び筐体本体11−1に設けられたロック機構(図示していない)により、ロックされることで、筐体11内に閉空間を形成する。
ガス容器収容部底板35は、扉本体34の下端と固定されており、扉本体34と直交する方向に延在した板状の部材である。筐体本体11−1に対して扉11−2が閉じた状態において、ガス容器収容部底板35は、筐体本体11−1の底板26上に配置される。
このように、扉本体34とガス容器収容部12とが固定された扉11−2を用いることで、扉11−2を開けると同時に、ガス容器収納部12をピッチ方向に傾いた状態にすることができる。
上記筐体11は、扉11−2のみが開閉可能な構成とされており、かつ第1の側板27、第2の側板28、及び背面板29には、配管等を筐体11内に導入するための貫通穴が設けられていない構成とされている。
筐体11内を監視する場合、筐体11の材料としては、例えば、透明或いは半透明な材料(例えば、アクリル樹脂)を用いることができる。なお、筐体11内を監視しない場合には、他の材料(例えば、鉄板、ステンレス鋼板等)を用いることができる。
筐体11の高さは、例えば、ガス容器収容部12に収容するガス容器のうち、最も高いガス容器の高さよりも60mm程度高い高さにすることができる。
なお、図1〜図4には、図示していないが、筐体11内の空気或いは漏洩ガスを排気するためのダンパーを、天井板31または底板26に設けてもよい。
また、図1〜図4では、一例として、扉11−2を例に挙げて説明したが、扉11−2の形状は、これに限定されない。例えば、上記説明した扉11−2に替えて、ガス容器収容部12を構成要素から除いた扉(つまり、扉本体34のみで構成された扉)を用いてもよい。この場合、第1及び第2のガス容器13,14は、ベルトなどによって扉本体34に直接固定される。
また、図1〜図4には、図示していないが、扉本体34の外面34a側に、取手部(図示せず)を設けるとよい。このような取手部(図示せず)を設けることで、第1及び第2のガス容器13,14を収容するガス容器収容部12が固定された扉11−2の開閉作業を容易に行うとことができる。
ガス容器収容部12は、扉本体34の内面側に、扉本体34の下端の位置で扉11−2に固定されている。ガス容器収容部12は、第1及び第2のガス容器13,14の下部を収容する部材である。第1及び第2のガス容器13,14の上部は、ガス容器収容部12から露出されている。
ガス容器収容部12は、箱形状とされた収容部である。ガス容器収容部12を構成するガス容器収容部上板37には、第1のガス容器13の下部を挿入するための第1の貫通穴38と、第2のガス容器14の下部を挿入するための第2の貫通穴39と、が設けられている。
なお、図示してはいないが、ガス容器収容部12内には、第1及び第2のガス容器13,14の下端部の位置を規制するガス容器固定機構が設けられている。ガス容器固定機構としては、例えば、第1及び第2の貫通穴38,39が形成されたガス容器収容部上板37と同様な構成とされた板部材を用いることができる。
上記構成とされたガス容器収容部12の材料としては、例えば、強度や耐久性に優れた材料である鉄板、ステンレス鋼板等を用いることができる。
また、第1の実施の形態では、一例として、ガス容器収容部12に2つのガス容器(具体的には、第1及び第2のガス容器13,14)を収容させる場合を例に挙げて説明したが、ガス容器収容部12に収容させるガス容器の数は、1つ以上であればよく、図2及び図3に示すガス容器の数に限定されない。
ここで、ガス供給ライン16を説明する前に、第1及び第2のガス容器13,14について説明する。
第1及び第2のガス容器13,14は、最高で42MPa程度の耐圧性を有する耐圧容器(例えば、ボンベ)である。第1及び第2のガス容器13,14としては、例えば、マンガン鉱製のガス容器、アルミ合金製のガス容器、FRP(繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)製のガス容器等を用いることができる。
第1のガス容器13には、ガス供給ライン16の一端(具体的には、第1の分岐ガス供給ライン16−2の一端)の継手(図示せず)が接続される接続口が設けられている。第2のガス容器14には、ガス供給ライン16の一端(具体的には、第2の分岐ガス供給ライン16−3の一端)の継手(図示せず)が接続される接続口が設けられている。
第1及び第2のガス容器13,14には、例えば、毒性ガス、可燃性ガス、腐食性ガス等のガスを充填することができる。第1及び第2のガス容器13,14の内容量は、例えば、0.35L〜50Lの範囲内で適宜設定することができる。
上記第1及び第2のガス容器13,14は、その下部がガス容器収容部12に収容された状態で、ベルト(図示せず)によりガス容器収容部12に固定されている。
なお、第1の実施の形態では、図2及び図3に示すように、一例として、第1及び第2のガス容器13,14の高さを同じ高さとした場合を例に挙げて説明したが、高さの異なるガス容器をガス容器収容部12に収容させてもよい。
ガス供給ライン16は、主ガス供給ライン16−1と、第1の分岐ガス供給ライン16−2と、第2の分岐ガス供給ライン16−3と、を有する。
主ガス供給ライン16−1は、他端(ガス供給ライン16の他端)がガスの消費先と接続されている。主ガス供給ライン16−1の一部は、貫通穴31Aを介して、筐体11内に導入されている。主ガス供給ライン16−1の一端は、筐体11内に配置されており、かつ2つに分岐されている。
先に説明したように、第1及び第2のガス容器13,14に充填されるガスは、毒性、可燃性、腐食性等の反応性の高いガスである。このため、ガス供給ライン16としては、例えば、金属製の配管(例えば、ステンレス製の鋼管)を用いることが好ましい。
なお、図1〜図4には、図示していないが、ガス供給ライン16に、開閉弁を設けてもよい。
第1及び第2の分岐ガス供給ライン16−2,16−3は、主ガス供給ライン16−1の一端から分岐されたラインである。
第1の分岐ガス供給ライン16−2は、一端(ガス供給ライン16の一端)が第1のガス容器13の接続口(図示せず)と継手(図示せず)を介して接続されている。第1の分岐ガス供給ライン16−2の一部は、背面板29の内面29aに配置されている。
第1の分岐ガス供給ライン16−2としては、例えば、金属製の配管(例えば、ステンレス製の鋼管)を用いることが好ましい。第1の分岐ガス供給ライン16−2の外径は、例えば、3.18〜9.53mmの範囲内で適宜設定することができる。
第1の分岐ガス供給ライン16−2のうち、第1のガス容器13と第1の減圧弁19との間は、第1のガス容器13が傾斜した際に、第1の分岐ガス供給ライン16−2が折れたり、切断されたりすることが予想される。
そこで、第1の分岐ガス供給ライン16−2(ガス供給ライン16の一部)のうち、筐体11内で第1のガス容器13と第1の減圧弁19との間を接続している部分の長さは、回動機構24(離間機構)により、第1のガス容器13が第1の減圧弁19から最も離間させられた状態において、第1の減圧弁19と第1のガス容器13(具体的には、第1のガス容器13のうち、第1の分岐ガス供給ライン16−2が接続されている部分)との間の直線距離の2倍以上の長さとするとよい。
これにより、第1のガス容器13と第1の減圧弁19との間に配置された第1の分岐ガス供給ライン16−2にフレキシブル性を持たせることが可能となるので、第1の減圧弁19から第1のガス容器13が離間させられた際に発生する衝撃を緩衝できるとともに、第1のガス容器13が傾斜させられた際に、第1の分岐ガス供給ライン16−2が折れたり、切断されたりすることを防止できる。
また、第1のガス容器13と第1の減圧弁19との間の配管形状は、例えば、コイル状にすることができる。
なお、同様な理由により、第2の分岐ガス供給ライン16−3(ガス供給ライン16の一部)のうち、筐体11内で第2のガス容器14と第2の減圧弁22との間を接続している部分の長さは、回動機構24(離間機構)により、第2のガス容器14が第2の減圧弁22から最も離間させられた状態において、第2の減圧弁22と第2のガス容器14(具体的には、第2のガス容器14のうち、第2の分岐ガス供給ライン16−3が接続されている部分)との間の直線距離の2倍以上の長さとするとよい。
また、第2のガス容器14と第2の減圧弁22との間の配管形状は、例えば、コイル状にすることができる。
また、第1の分岐ガス供給ライン16−2のうち、第1の分岐ガス供給ライン16−2の分岐位置と第1の開閉弁18との間に位置する部分に、逆止弁(図示せず)を設けてもよい。
第2の分岐ガス供給ライン16−3は、一端(ガス供給ライン16の一端)が第2のガス容器14の接続口(図示せず)と継手(図示せず)を介して接続されている。第2の分岐ガス供給ライン16−3の一部は、背面板29の内面29aに配置されている。
第2の分岐ガス供給ライン16−3としては、先に説明した第1の分岐ガス供給ライン16−2と同様な構成とされたライン(配管)を用いることができる。
また、第2の分岐ガス供給ライン16−3のうち、第2の分岐ガス供給ライン16−3の分岐位置と第2の開閉弁21との間に位置する部分に、逆止弁(図示せず)を設けるとよい。
上記構成とされたガス供給ライン16は、第1及び第2のガス容器13,14に充填されたガスをガスの消費先に供給するためのラインである。
なお、第1の実施の形態では、2つの分岐ガス供給ライン(具体的には、第1の分岐ガス供給ライン16−2、及び第2の分岐ガス供給ライン16−3)を設けた場合を例に挙げて説明したが、分岐ガス供給ラインの数は、ガス容器収容部12に収容するガス容器の数に応じて適宜選択することができる。
例えば、ガス容器収容部12に1つのガス容器を収容させる場合には、主ガス供給ライン16−1を分岐させることなく、該ガス容器に接続させることができる。また、例えば、ガス容器収容部12に3つのガス容器を収容させる場合には、3つの分岐ガス供給ラインを設け、各分岐ガス供給ラインを、それぞれの継手を介して各ガス容器に接続させる。
また、第1の実施の形態では、第1及び第2の分岐ガス供給ライン16−2、16−3が筐体11内で分岐している場合を例に挙げて説明したが、それぞれの分岐ガス供給ラインが、筐体11のそれぞれの貫通穴を介して筐体11の外に導かれ、それぞれのガスの消費先に接続されていてもよい。この場合、第1及び第2のガス容器13,14に、異なるガスが充填されている状態において、両方のガスを同時にそれぞれのガスの消費先に供給することができる。
さらには、複数の分岐ガス供給ラインが筐体11内で分岐した主ガス供給ラインと、独立した他の分岐ガス供給ラインとが、それぞれの貫通穴を介して筐体11の外に導かれ、それぞれのガスの消費先に接続されていてもよい。
第1の開閉弁18は、第1の分岐ガス供給ライン16−2に設けられている。第1の開閉弁18は、第2のガス容器14と対向する背面板29の内面29aに配置されている。これにより、第1の開閉弁18は、ガス容器収容部12に収容された第2のガス容器14の上端の位置(高さ)よりも低い位置に配置されている。
第1の開閉弁18が開かれると、第1の減圧弁19により、第1のガス容器13内のガスが減圧されてガスの消費先に供給される。
上記第1の開閉弁18は、手動弁であるため、必要に応じて、シリンダーキャビネット10の使用者が手動操作する。
第1の減圧弁19は、第1の開閉弁18と第1のガス容器13の接続口(図示せず)との間に位置する第1の分岐ガス供給ライン16−2に設けられている。
第1の減圧弁19は、その一部が第1のガス容器13と対向する背面板29の内面29aに配置されており、残部が第1のガス容器13の上端の位置(高さ)よりも上方に位置する背面板29の内面29aに配置されている。
第1の減圧弁19により、第1のガス容器13から導出されたガスの圧力を所定の圧力に減圧させた後、第1の開閉弁18側に位置する第1の分岐ガス供給ライン16−2にガスを供給する。
上記第1の減圧弁19は、手動弁であるため、必要に応じて、シリンダーキャビネット10の使用者が手動操作する。
なお、第1の実施の形態では、一例として、1つの第1の減圧弁19(図3参照)を設けた場合を例に挙げて説明したが、複数の第1の減圧弁19を直列に配列させてもよい。
第2の開閉弁21は、第2の分岐ガス供給ライン16−3に設けられている。第2の開閉弁21は、第2のガス容器14と対向する背面板29の内面29aに配置されている。これにより、第1の開閉弁18は、ガス容器収容部12に収容された第2のガス容器14の上端の位置(高さ)よりも低い位置に配置されている。第2の開閉弁21は、第1の開閉弁18の下方に配置されている。
第2の開閉弁21が開かれると、第2のガス容器14内のガスは、ガスの消費先に供給される。
第2の減圧弁22は、第2の開閉弁21と第2のガス容器14の接続口(図示せず)との間に位置する第2の分岐ガス供給ライン16−3に設けられている。
第2の減圧弁22は、第1のガス容器13と対向する背面板29の内面29aに配置されている。第2の減圧弁22は、第1の減圧弁19の下方に配置されている。
第2の減圧弁22により、第2のガス容器14から導出されたガスの圧力を所定の圧力に減圧させた後、第2の開閉弁21側に位置する第2の分岐ガス供給ライン16−3にガスを供給する。
上記第2の開閉弁21及び第2の減圧弁22は、手動弁であるため、必要に応じて、シリンダーキャビネット10の使用者が手動操作する。
なお、第1の実施の形態では、一例として、1つの第2の減圧弁22(図3参照)を設けた場合を例に挙げて説明したが、複数の第2の減圧弁22を直列に配列させてもよい。
つまり、シリンダーキャビネット10では、ガス容器収容部12に収容され、かつ同じ高さとされた第1及び第2のガス容器13,14の上端の位置よりも低い位置(第1及び第2のガス容器13,14の高さよりも低い位置)に、第1の開閉弁18全体、第2の開閉弁21全体、第2の減圧弁22全体、第1の減圧弁19の一部が配置された構成とされている。
このような位置に、第1の開閉弁18、第2の開閉弁21、第2の減圧弁22、及び第1の減圧弁19を配置することで、ガス容器の高さよりも高い位置に弁を配置した従来のシリンダーキャビネットと比較して、筐体11の高さを低くすることが可能となる。
これにより、筐体11の高さを低くして、シリンダーキャビネット10の高さ方向の小型化を図ることができる。
回動機構24は、扉本体34の下端部(扉11−2の下端部)と、扉本体34の下端部と接触する筐体本体11−1の底板26の端部と、を連結するように設けられている。
回動機構24は、筐体本体11−1の底板26の端部を中心として、扉11−2及びガス容器収容部12をピッチ方向Pに傾けさせるための機構である。
回動機構24としては、例えば、蝶番や、ステー等を用いることができる。
このような構成とされた回動機構24を有することで、扉11−2を開いた際、扉11−2とともに、第1及び第2のガス容器13,14を収容するガス容器収容部12を一体に、筐体本体11−1から離間させることが可能となる。
これにより、第1の開閉弁18、第1の減圧弁19、第2の開閉弁21、及び第2の減圧弁22(以下、これら4つの手動弁を単に、「手動弁A」という)の前面側に、使用者が第1の開閉弁18、第1の減圧弁19、第2の開閉弁21、及び第2の減圧弁22を手動操作するための空間を形成することができる。
手動弁Aを使用者が手動操作する場合、背面板29に対する扉本体34の傾斜角度(以下、単に「扉本体34の傾斜角度」という)は、例えば、45度〜90度の範囲内で適宜設定するとよい。
扉本体34の傾斜角度が45度よりも小さいと、手動弁Aの前面側に、手動弁Aを操作するために必要な空間を十分に確保することが困難となってしまう。
また、扉本体34の傾斜角度を45度以上90度未満とする場合には、扉本体34の傾斜角度を維持するための角度保持機構(図示せず)を別途設ける必要がある。該角度保持機構(図示せず)としては、例えば、第1の側板27と扉本体34とを連結する第1のチェーン(図示せず)と、第2の側板28と扉本体34とを連結する第2のチェーン(図示せず)と、を有する一対のチェーン(図示せず)を用いることができる。
なお、扉本体34の傾斜角度を90度とする場合には、シリンダーキャビネットが設置される床面上に扉本体34が載置されるため、上記角度保持機構を設ける必要がない。また、扉本体34の傾斜角度を90度とする場合、手動弁Aの前面側の空間を最も大きくすることができるため、手動弁Aの手動操作を容易に行うことができる。
上記構成とされたシリンダーキャビネット10において、第1及び第2のガス容器13,14内に異なるガスを充填する場合には、手動弁Aを手動操作することで、第1のガス容器13内に充填されたガス、或いは、第2のガス容器14内に充填されたガスのどちらか一方のガスを、ガスの消費先に供給することができる。
また、第1及び第2のガス容器13,14内に同じガスを充填する場合、第1のガス容器13内のガスが無くなった際、第2の開閉弁21及び第2の減圧弁22を開けることで、ガス容器の交換を行うことなく、第2のガス容器14内に充填されたガスを、ガスの消費先に供給することができる。
第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10では、基本的に、筐体11内に収容された第1及び第2のガス容器13,14からガスの消費先にガスを供給する場合、扉11−2は、筐体本体11−1に対して閉じられている。
扉11−2は、第1及び第2のガス容器13,14の交換時、手動弁Aの開閉時、供給するガスの種類の切り替え時、及び供給するガスの圧力の調整時等に開かれる。
次に、手動弁Aを手動操作する場合を例に挙げて、シリンダーキャビネット10の操作方法について説明する。ここでは、扉本体34の傾斜角度を90度とした場合を例に挙げて説明する。
次に、手動弁Aを操作する場合を例に挙げて、シリンダーキャビネット10の操作方法について説明する。ここでは、扉本体34の傾斜角度を90度とした場合を例に挙げて説明する。
始めに、第1及び第2の側板27,28に扉本体34がロックされている場合には、そのロックを外して、扉11−2を開くことが可能な状態にする。
次いで、扉本体34に設けられた取手部(図示せず)を持って、扉11−2、ガス容器収容部12、及びガス容器収容部12に固定された第1及び第2のガス容器13,14を一体的に、ピッチ方向Pに回転させ、扉本体34を床面(シリンダーキャビネット10が載置された床面)上に載置する。つまり、図3に点線で示す扉本体34の状位置まで扉本体34を回動させる。
これにより、手動弁Aの前面に、十分な空間(具体的には、筐体本体11−1内に使用者が手を入れて、手動弁Aを手動操作することの可能な空間)が形成される。次いで、使用者が上記空間内に手を入れて、手動弁Aの手動操作を行う。
その後、筐体本体11−1に対して、扉11−2を閉じて、第1及び第2の側板27,28に扉本体34をロックすることで、手動弁Aの手動操作に伴うシリンダーキャビネット10の操作が完了する。
第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10によれば、筐体本体11−1、及び筐体本体11−1に対して開閉可能な扉11−2を含む筐体11と、筐体11内に配置され、扉11−2の内面側に固定された状態で第1及び第2のガス容器13,14を収容するガス容器収容部12と、筐体11内から筐体11の外部に引き回されたラインであり、継手を介して一端が第1及び第2のガス容器13,14と接続され、ガス容器13,14内に充填されたガスを筐体11の外部に供給するガス供給ライン16と、筐体11内に配置されたガス供給ライン16に設けられ、筐体本体11−1に対して閉位置にある扉11−2と対向する筐体11の背面板29の内面29aであって、ガス容器収容部12に収容された継手を含む第1及び第2のガス容器13,14の上端の位置(第1及び第2のガス容器13,14の高さ)よりも低い位置に配置された手動弁Aを有し、ガス容器収容部12は、収容した第1及び第2のガス容器13,14を手動弁Aから離間させるための回動機構24を有していることを特徴とする。
このように、手動弁Aの少なくとも一部を、ガス容器収容部12に収容された第1及び第2のガス容器13,14の上端の位置(高さ)よりも低い位置に配置することで、従来よりも筐体11の高さを低くすることが可能(言い換えれば、筐体11内の高さを第1及び第2のガス容器13,14の高さに近づけることが可能)となる。
また、手動弁Aの一部が、第1及び第2のガス容器13、14の奥側直近に配置され、扉11−2を開けただけでは手動操作や交換作業などが行えない場合でも、第1及び第2のガス容器13、14を弁から離間させることで、手動操作や交換作業などが可能となる。
これにより、シリンダーキャビネット10の高さ方向の小型化を図ることができる。
なお、第1の実施の形態では、同じ高さとされた第1及び第2のガス容器13,14の上端の位置(高さ)よりも低い位置に、第1の開閉弁18全体、第2の開閉弁21全体、第2の減圧弁22全体、第1の減圧弁19の一部を配置した場合を例に挙げて説明したが、手動弁Aの全体を第1及び第2のガス容器13,14の上端の位置よりも低い位置に配置してもよい。この場合、シリンダーキャビネット10の高さ方向をさらに小型化することができる。
また、第1の実施の形態では、シリンダーキャビネット10が手動弁Aのみを有する場合を例に挙げて説明したが、自動弁が含まれていてもよい。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るシリンダーキャビネットの斜視図であり、筐体本体に対して扉が閉じた状態(閉位置にある状態)を模式的に示す図である。図5において、図1〜図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6は、図5に示すシリンダーキャビネットを構成する筐体及びガス容器収容部を透過させた状態で、シリンダーキャビネットの内部の概略構成を示した斜視図であり、かつ筐体本体に対して扉が閉じた状態を模式的に示す図である。図6において、図1〜図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図7は、図6に示すシリンダーキャビネットを構成する扉が開き、かつガス容器収容部の下端を中心として、筐体本体に対してガス容器収容部がピッチ方向に傾いた状態を模式的に示す斜視図である。図7において、図1〜図6に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
第2の実施の形態のシリンダーキャビネット45は、第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10を構成する筐体11に替えて、筐体46を有するとともに、回動機構24の配設位置を変え、さらに蝶番47を有すること以外は、シリンダーキャビネット10と同様な構成とされている。
筐体46は、第1の実施の形態で説明した筐体11を構成する扉11−2に替えて、図1に示す扉本体34と同様な構成とされた扉51を有すること以外は、筐体11と同様に構成される。
扉51は、閉位置において、図示していないロック機構により、筐体本体11−1に対して固定されていてもよい。
蝶番47は、扉51の左側の端部と該端部と接触する第1の側板27の端部とを連結するように1つ以上(一例として、図5では2つの蝶番47を図示した)設けられている。これにより、扉51は、筐体本体11−1に対して、開閉可能な構成とされている。
回動機構24は、扉51が閉位置において、扉51と対向するガス容器収容部12の下端であるガス容器収容部底板35と、底板26の端部と、を連結するように設けられている。
これにより、第1及び第2のガス容器13,14を収容するガス容器収容部12は、底板26の端部を中心として、ピッチ方向Pに回動可能な構成とされている。
第2の実施の形態では、一例として、ガス容器が2本同時に回動可能な構成になっているが、ガス容器収容部12が分割され、ガス容器を1本ずつ回動可能な構成であってもよい。
なお、図示していないが、ガス容器収容部12に、ガス容器収容部12をピッチ方向Pに回動させやすくするための取手部を設けてもよい。
次に、第2の実施の形態のシリンダーキャビネット45を用いて、第1の実施の形態で説明した手動弁Aを手動操作する方法について説明する。
始めに、扉51が筐体本体11−1にロックされている場合には、そのロックを解除する。次いで、筐体本体11−1の前方にガス容器収容部12を移動させることが可能な状態まで扉51を開ける。
次いで、ガス容器収容部12を所定の傾斜角度となるように、ピッチ方向Pに回動させる。このとき、底板26に対するガス容器収容部12の所定の傾斜角度が90度よりも小さい場合、ガス容器収容部12と筐体本体11−1とをチェーン等で連結することで、該所定の傾斜角度を維持させる。また、所定の傾斜角度が90度の場合には、床面上にガス容器収容部12が載置されるため、上記チェーン等が不要となる。
次いで、使用者による手動弁Aの手動操作を行う。手動弁Aの手動操作が終了後、ガス容器収容部12をピッチ方向Pに回動させて、底板26上にガス容器収容部12を載置させた後、扉51を閉じて、扉51を筐体本体11−1にロックさせることで、手動弁Aの手動操作に伴うシリンダーキャビネット45の操作の作業が終了する。
第2の実施の形態のシリンダーキャビネット45によれば、扉51とガス容器収容部12とを別体とし、ガス容器収容部12を筐体本体11−1から離間するピッチ方向Pに回動させることで、手動弁Aの前面に、手動弁Aを手動操作するための空間を形成することが可能となる。
よって、上記構成とされた第2の実施の形態のシリンダーキャビネット45は、第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10と同様な効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態では、扉51の左側に、扉51を開閉させるための蝶番47を設けた場合を例に挙げて説明したが、扉51の右側に蝶番47を設けてもよい。
また、蝶番を扉51の上端部に配置させることで、扉51を上に押し上げる構成としてもよい。さらに、扉51として、例えば、シャッターやアコーディオンカーテン等を用いてもよい。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るシリンダーキャビネットを構成する筐体及びガス容器収容部を透過させた状態で、シリンダーキャビネットの内部の概略構成を示した斜視図であり、かつ筐体本体に対して扉が閉じた状態(閉位置にある状態)を模式的に示す図である。図8において、図1〜図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9は、図8に示すシリンダーキャビネットを構成する扉及びガス容器収容部が、筐体の奥行方向に対して筐体本体から離間した状態を模式的に示す斜視図である。図9において、図1〜図4、及び図8に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図10は、図9に示すシリンダーキャビネットの構成要素のうち、筐体及びガス容器収容部のみを図示した斜視図である。図10において、図1〜図4、図8、及び図9に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図8〜図10を参照するに、第3の実施の形態のシリンダーキャビネット55は、第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10を構成する回動機構24に替えて、スライド機構57を離間機構として有すること以外は、シリンダーキャビネット10と同様な構成とされている。
スライド機構57は、X方向に対して、第1及び第2のガス容器13,14を収容するガス容器収容部12、並びに扉11−2を一体的に移動させるための機構である。
スライド機構57としては、例えば、アウターレール及びインナーレールを有するスライドレールを用いることができる。
なお、図8〜図10に図示してはいないが、扉本体34の外面側に扉11−2及びガス容器収容部12を引き出すための取手部を設けてもよい。このような取手部を設けることで、使用者は、扉11−2及びガス容器収容部12よりなる構造体を、筐体本体11−2の外側に容易に引き出すことができるとともに、該構造体を筐体本体11内に容易に収納させることができる。
上記構成とされた第3の実施の形態のシリンダーキャビネット55は、第1の実施の形態のシリンダーキャビネット10と同様な効果を得ることができる。
また、第3の実施の形態では、扉11−2とガス容器収容部12とは一体であったが、第2の実施の形態のように、扉11−2とガス容器収容部12とが別体であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、毒性ガス、可燃性ガス、腐食性ガス等のガスが充填されたガス容器を収納するシリンダーキャビネットに適用可能である。
10,45,55…シリンダーキャビネット、11,46…筐体、11−1…筐体本体、11−2,51…扉、12…ガス容器収容部、13…第1のガス容器、14…第2のガス容器、16…ガス供給ライン、16−1…主ガス供給ライン、16−2…第1の分岐ガス供給ライン、16−3…第2の分岐ガス供給ライン、18…第1の開閉弁、19…第1の減圧弁、21…第2の開閉弁、22…第2の減圧弁、24…回動機構、26…底板、27…第1の側板、28…第2の側板、29…背面板、29a…内面、31…天井板、31A…貫通穴、34…扉本体、34a…外面、35…ガス容器収容部底板、37…ガス容器収容部上板、38…第1の貫通穴、39…第2の貫通穴、47…蝶番、57…スライド機構、P…ピッチ方向

Claims (6)

  1. 筐体本体、及び該筐体本体に対して開閉可能な扉を含む筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記扉の内面側に固定された状態でガス容器を収容するガス容器収容部と、
    前記筐体内から該筐体の外部に引き回されたラインであり、継手を介して一端が前記ガス容器と接続され、該ガス容器内に充填されたガスを前記筐体の外部に供給するガス供給ラインと、
    前記筐体内に配置された前記ガス供給ラインに設けられ、前記筐体本体に対して閉位置にある前記扉と対向する前記筐体の背面板の内面であって、
    前記弁の少なくとも一部を、前記ガス容器収容部に収容された前記継手を含む前記ガス容器の上端の位置よりも低い位置に配置された弁と、
    を有し、
    前記ガス容器収容部は、収容した前記ガス容器を前記弁から離間させるための離間機構を有していることを特徴とするシリンダーキャビネット。
  2. 前記弁は、1つの手動弁、または少なくとも1つの手動弁を含む複数の弁で構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のシリンダーキャビネット。
  3. 前記ガス容器収容部は、前記扉に固定されており、
    前記離間機構は、前記扉の下端部と、該扉の下端部と接触する前記筐体本体の底板の端部と、を連結するように設けられ、前記底板の端部を中心として、前記扉及び前記ガス容器収容部をピッチ方向に回動させる回動機構であることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダーキャビネット。
  4. 前記扉と前記ガス容器収容部とは、別体とされており、
    前記離間機構は、前記ガス容器収容部の下端部と、該ガス容器収容部の下端部と接触する前記筐体本体の底板の端部と、を連結するように設けられ、前記底板の端部を中心として、前記ガス容器収容部をピッチ方向に回動させる回動機構であることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダーキャビネット。
  5. 前記ガス容器収容部は、前記扉に固定されており、前記離間機構は、前記筐体本体から離間する該筐体本体の奥行方向に前記扉及び前記ガス容器収容部を一体に移動させるスライド機構であることを特徴とする請求項1または2記載のシリンダーキャビネット。
  6. 前記ガス供給ラインのうち、前記筐体内で前記弁と前記ガス容器との間を接続している部分の長さが、前記離間機構により前記ガス容器が前記弁から最も離間させられた際の前記弁と前記ガス容器との間の直線距離の2倍以上の長さであることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載のシリンダーキャビネット。
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