JP6103018B1 - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

空気調和機の室内ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6103018B1
JP6103018B1 JP2015214821A JP2015214821A JP6103018B1 JP 6103018 B1 JP6103018 B1 JP 6103018B1 JP 2015214821 A JP2015214821 A JP 2015214821A JP 2015214821 A JP2015214821 A JP 2015214821A JP 6103018 B1 JP6103018 B1 JP 6103018B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor unit
suction
engaging
connecting member
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015214821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017083133A (ja
Inventor
剛士 木村
剛士 木村
義照 野内
義照 野内
伸幸 小嶋
伸幸 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2015214821A priority Critical patent/JP6103018B1/ja
Priority to CN201621172492.3U priority patent/CN206131189U/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6103018B1 publication Critical patent/JP6103018B1/ja
Publication of JP2017083133A publication Critical patent/JP2017083133A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】連結部材の動き回りによる部品の損傷を抑制する。【解決手段】連結部材(80)は、線状に形成された線状部(81)と、線状部(81)の一端に設けられて吸込グリル(51)に連結される連結部(82)と、線状部(81)の他端に設けられる鉤部(84)とを有する。係合部(85)は、ユニット主部(11)に設けられ、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能に構成されている。水平回動抑制部(101)は、係合部(85)の水平方向の両隣に設けられ、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が水平方向に回動した場合に鉤部(84)と接触することで鉤部(84)の水平方向の回動を抑制するように構成されている。【選択図】図7

Description

この発明は、空気調和機の室内ユニットに関する。
従来、天井に設けられる空気調和機の室内ユニットが知られている(例えば、特許文献1など)。この種の室内ユニットは、天井に設けられて下方から吸い込んだ空気を温度調節して吹き出す室内ユニット本体と、室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備え、その中央部に上下方向に延びる吸込流路が形成されている。また、室内ユニットの吸込流路の下端部には、吸込グリルが着脱可能に取り付けられている。
特開2014−215027号公報
上記のような空気調和機の室内ユニットにおいて、線状に形成された連結部材の一端部を吸込グリルに連結する一方で連結部材の他端部をユニット主部(化粧パネルや室内ユニット本体など)に連結することで、吸込グリルとユニット主部とを連結することが考えられる。このように構成することにより、吸込グリルの取り付け作業および取り外し作業の際に吸込グリルを宙吊り状態にすることが可能となる。
また、連結部材の他端部を鉤状に構成し、その連結部材の他端部(鉤部)を引っ掛けることが可能な係合部をユニット主部に設け、連結部材の鉤部をユニット主部の係合部に引っ掛けることで連結部材をユニット主部に連結することが考えられる。しかしながら、このような構成では、吸込グリルの取り付け作業や取り外し作業の際に係合部に引っ掛けられた連結部材の鉤部が自由に動き回ることで、連結部材や係合部やこれらの周辺の部材が損傷してしまうおそれがある。
そこで、この発明は、連結部材の動き回りによる部品の損傷を抑制することが可能な空気調和機の室内ユニットを提供することを目的とする。
第1の発明は、天井(CE)に設けられ下方から吸い込んだ空気を吹き出す室内ユニット本体(20)と、上記室内ユニット本体(20)の下部に設けられる化粧パネル(50)とを有し、その中央部に上下方向に延びる吸込流路(11a)が形成されるユニット主部(11)と、上記吸込流路(11a)の下端部に着脱可能に取り付けられる吸込グリル(51)と、線状に形成された線状部(81)と、該線状部(81)の一端に設けられて上記吸込グリル(51)に連結される連結部(82)と、該線状部(81)の他端に設けられる鉤部(84)とを有する連結部材(80)と、上記ユニット主部(11)に設けられ、上記連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合部(85)とを備え上記連結部材(80)の鉤部(84)は、上記吸込グリル(51)を上記ユニット主部(11)に取り付ける作業において上記係合部(85)に引っ掛けられ、上記吸込グリル(51)を上記ユニット主部(11)から取り外す作業において上記係合部(85)から取り外される部材であり、上記係合部(85)の水平方向の両隣に設けられ、該係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が水平方向に回動した場合に該鉤部(84)と接触することで該鉤部(84)の水平方向の回動を抑制する水平回動抑制部(101)を更に備えていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第1の発明では、水平回動抑制部(101)を設けることにより、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の水平方向の回動を抑制することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記係合部(85)には、該係合部(85)を上下方向に貫通して上記連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第2の発明では、係合孔(85a)が上下方向に貫通しているので、係合孔(85a)を下方から目視しやすくすることができる。これにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合孔(85a)に容易に引っ掛ける(または、係合孔(85a)から容易に取り外す)ことができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記係合部(85)は、その板面が上下方向を向く板状に形成され、その一端部が上下方向に折れ曲がっていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第3の発明では、板面が上下方向を向く板状に形成された係合部(85)の一端部を折り曲げることにより、係合部(85)の剛性を向上させることができる。
第4の発明は、上記第2または第3の発明において、上記連結部材(80)の鉤部(84)は、環状に形成され、その一部が開閉可能に構成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第4の発明では、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)を開状態から閉状態にすることにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)から外れにくくすることができる。また、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)を閉状態から開状態にすることにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)から容易に取り外すことができる。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記係合部(85)には、該係合部(85)を水平方向に貫通して上記連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記係合部(85)の上方に設けられ、該係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が上方向に回動した場合に該鉤部(84)と接触することで該鉤部(84)の上方向の回動を抑制する上方回動抑制部(102)をさらに備えていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第6の発明では、上方回動抑制部(102)を設けることにより、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の上方向の回動を抑制することができる。
第7の発明は、上記第5または第6の発明において、上記水平回動抑制部(101)は、水平方向において上記係合部(85)と間隔をおいて対向する対向面(95a)を有し、上記係合孔(85a)は、上記係合部(85)と上記対向面(95a)とが互いに対向する水平方向に該係合部(85)を貫通し、上記対向面(95a)は、上方へ向かうに連れて上記係合部(85)との対向間隔が次第に狭くなるように傾斜していることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第7の発明では、連結部材(80)の鉤部(84)を下方から係合部(85)の係合孔(85a)に引っ掛けやすくすることができる。
第8の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記吸込流路(11a)の内周面には、凹部(90)が形成され、上記係合部(85)は、平面視において上記凹部(90)の底壁部(90a)から内周側へ向けて突出し、上記水平回動抑制部(101)は、上記凹部(90)の水平方向の両側壁部(90b)によって構成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第8の発明では、吸込流路(11a)の内周面に形成された凹部(90)の両側壁部(90b)が水平回動抑制部(101)として利用されている。そのため、吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出するように水平回動抑制部(101)が形成されている場合よりも、吸込流路(11a)の内部空間を有効に利用することができる。
第9の発明は、上記第1,第5,第6又は第7の発明において、上記係合部(85)は、上記吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出し、上記水平回動抑制部(101)は、上記吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出していることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第9の発明では、吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出するように係合部(85)が形成されている。そのため、吸込流路(11a)の内周面に形成された凹部が水平回動抑制部(101)として利用されている場合よりも、係合部(85)を下方から目視しやすくすることができる。
第1および第5の発明によれば、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の水平方向の回動を抑制することができるので、連結部材(80)の動き回りによる部品の損傷を抑制することができる。
第2の発明によれば、連結部材(80)の鉤部(84)を係合孔(85a)に容易に引っ掛ける(または、係合孔(85a)から容易に取り外す)ことができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
第3の発明によれば、係合部(85)の剛性を向上させることができるので、連結部材(80)の動き回りによる係合部(85)の破損を抑制することができる。
第4の発明によれば、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)を開状態から閉状態にすることにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)から外れにくくすることができ、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)を閉状態から開状態にすることにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)から容易に取り外すことができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
第6の発明によれば、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の上方向の回動を抑制することができるので、連結部材(80)の動き回りによる部品の損傷を抑制することができる。
第7の発明によれば、連結部材(80)の鉤部(84)を下方から係合部(85)の係合孔(85a)に引っ掛けやすくすることができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
第8の発明によれば、吸込流路(11a)の内周面に形成された凹部(90)の両側壁部(90b)が水平回動抑制部(101)として利用されているので、吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出するように水平回動抑制部(101)が形成されている場合よりも、吸込流路(11a)の内部空間を有効に利用することができる。
第9の発明によれば、吸込流路(11a)の内周面に形成された凹部が水平回動抑制部(101)として利用されている場合よりも、係合部(85)を下方から目視しやすくすることができる。これにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)に容易に引っ掛ける(または、係合部(85)から容易に取り外す)ことができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
図1は、実施形態1の空気調和機の室内ユニットを示した斜視図である。 図2は、室内ユニットの構成例を示した縦断面図である。 図3は、化粧パネルの構成例を示した下面図である。 図4は、吸込グリルの構成例を示した斜視図である。 図5は、吊り下げられた吸込グリルを示した概略図である。 図6は、吸込グリルの一部を拡大して示した平面図である。 図7は、実施形態1の室内ユニットの一部を拡大して示した斜視図である。 図8は、実施形態2の室内ユニットの一部を拡大して示した斜視図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による空気調和機の室内ユニット(10)の構成例を示している。室内ユニット(10)は、空気調和の対象となる室内の天井(CE)に設けられ、室外に設けられた室外ユニット(図示を省略)と配管接続されて空気調和機を構成している。この空気調和機では、冷房運転や暖房運転などの空気調和運転が行われる。
図1に示すように、室内ユニット(10)は、室内ユニット本体(20)と、化粧パネル(50)と、吸込グリル(51)と、複数(この例では、2つ)の連結部材(80)とを備えている。この例では、室内ユニット(10)は、天井(CE)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊下機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(20)と化粧パネル(50)とがユニット主部(11)を構成している。
なお、図1は、斜め下方から見た室内ユニット(10)を示した斜視図である。図2は、室内ユニット(10)の縦断面を示した縦断面図であり、図3のII-II線における縦断面図に相当する。図3は、下方から見た化粧パネル(50)を示した下面図である。図4は、斜め上方から見た吸込グリル(51)を示した斜視図である。図5は、ユニット主部(11)に吊り下げられた吸込グリル(51)を示した概略図であり、図5の上部はユニット主部(11)の縦断面を示した縦断面図に相当し、図5の下部はグリル(51)の上面図に相当する。図6は、吸込グリル(51)の一部(具体的には、吸込グリル(51)の平面視における角部)を拡大して示した平面図である。図7は、室内ユニット(10)の一部(具体的には、化粧パネル(50)と連結部材(80)との連結部分)を拡大して示した斜視図である。
〔室内ユニット本体〕
室内ユニット本体(20)は、室内ファン(31)と室内熱交換器(32)とを内部に有して天井(CE)に設けられ、下方から吸い込んだ空気を温度調節して吹き出すように構成されている。この例では、室内ユニット本体(20)は、室内ファン(31)および室内熱交換器(32)の他に、ケーシング(21)とドレンパン(33)とベルマウス(34)と有している。
〈ケーシング〉
ケーシング(21)は、下面が開口する直方体型の箱状に形成されている。ケーシング(21)の内面には、断熱材(図示を省略)が設けられている。また、ケーシング(21)は、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(34)とを収容する。
〈室内ファン〉
室内ファン(31)は、ケーシング(21)の内部中央に配置される。この例では、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を側方から径方向外方へ吹き出すように構成されている。具体的には、室内ファン(31)は、ファンモータ(31a)と羽根車(31b)とを有している。ファンモータ(31a)は、ケーシング(21)の天板に固定され、羽根車(31b)は、ファンモータ(31a)の回転軸に連結されている。
〈室内熱交換器〉
室内熱交換器(32)は、室内ファン(31)の周囲を囲うように配置され、冷媒と室内ファン(31)によって搬送された空気とを熱交換させるように構成されている。例えば、室内熱交換器(32)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。また、室内ユニット(10)に設けられる室内熱交換器(32)と、室外ユニット(図示を省略)に設けられる圧縮機と室外熱交換器と膨張弁とが配管接続されて、冷媒回路が構成されている。この冷媒回路では、冷媒が可逆に循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。そして、室内熱交換器(32)は、冷房運転では蒸発器として機能して空気を冷却し、暖房運転では放熱器(凝縮器)として機能して空気を加熱する。
〈ドレンパン〉
ドレンパン(33)は、上下に扁平な立方体状に形成され、室内熱交換器(32)の下側に配置される。また、ドレンパン(33)には、1つの空気導入口(33a)と、複数(この例では、4つ)の空気導出口(33b)と、ドレン溝(33c)が形成されている。空気導入口(33a)は、ドレンパン(33)の中央部に形成され、ドレンパン(33)を上下に貫通している。4つの空気導出口(33b)は、空気導入口(33a)の周囲に形成され、ドレンパン(33)を上下に貫通している。ドレン溝(33c)は、室内熱交換器(32)の下端に沿うように環状に形成され、室内熱交換器(32)において発生した凝縮水を受ける。この例では、4つの空気導出口(33b)は、平面視においてドレンパン(33)の4つの辺部にそれぞれ沿うように形成されている。また、ドレン溝(33c)は、平面視において空気導入口(33a)と4つの空気導出口(33b)との間を環状に延びている。
〈ベルマウス〉
ベルマウス(34)は、上縁から下縁へ向かうに連れて開口面積が拡大する筒状に形成され、その上縁が室内ファン(31)の開口下端(吸込口)に挿入された状態で、ドレンパン(33)の空気導入口(33a)に収容される。
〔化粧パネル〕
化粧パネル(50)は、上下に扁平なパネル状に形成され、室内ユニット本体(20)の下部に設けられる。また、化粧パネル(50)には、吸込グリル(51)を取り付けるための取付口(40)と、複数(この例では、4つ)の空気吹出口(51b)とが形成されている。そして、複数(この例では、4つ)の空気吹出口(51b)には、複数(この例では、4つ)の風向調節羽根(56)が設けられている。この例では、化粧パネル(50)は、平面視において矩形状(具体的には、正方形状)に形成されている。また、化粧パネル(50)は、その下面の中央部(具体的には、4つの空気吹出口(51b)よりも内側に位置する部分)が平坦面状に形成され、その下面の外周縁部が外周へ向かうに連れて緩やかに傾斜する傾斜面状に形成されている。
〈取付口〉
取付口(40)は、化粧パネル(50)の中央部に形成され、化粧パネル(50)を上下に貫通してドレンパン(33)の空気導入口(33a)と連通している。この例では、取付口(40)と空気導入口(33a)とが、ユニット主部(11)の吸込流路(上下方向に延びる吸込流路(11a))を構成している。なお、取付口(40)の開口面積は、空気導入口(33a)の開口面積よりも広くなっている。また、取付口(40)は、平面視において矩形状(具体的には、正方形状)に形成されている。
〈空気吹出口〉
4つの空気吹出口(51b)は、取付口(40)の周囲に形成され、化粧パネル(50)を上下に貫通してドレンパン(33)の4つの空気導出口(33b)と連通している。この例では、4つの空気吹出口(51b)は、化粧パネル(50)の4つの辺部に沿うように形成されている。
〈風向調節羽根〉
4つの風向調節羽根(56)は、4つの空気吹出口(51b)の下端部にそれぞれ設けられ、空気吹出口(51b)を流れる空気の流れの向きを調節するように構成されている。風向調節羽根(56)は、空気吹出口(51b)の長手方向に沿って延びる板状に形成され、その長手方向の両端部に揺動軸が設けられている。そして、風向調節羽根(56)は、揺動軸を軸心として揺動可能となるように、化粧パネル(50)に支持されている。
〔吸込グリル〕
吸込グリル(51)は、上下に扁平なパネル状に形成され、化粧パネル(50)の取付口(40)の下端部に着脱可能に取り付けられる。吸込グリル(51)は、枠部材(70)と、第1板部材(52)と、第2板部材(53)と、フィルタ(55)と、複数(この例では、4つ)のスライド部(57)とを有している。なお、この例では、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部に連結部材(80)が連結されている。すなわち、吸込グリル(51)の平面視における角部が、連結部材(80)が連結される吸込グリル(51)の周縁部の一部(以下「吸込グリル(51)の連結部(54)」と記載)となっている。
〈枠部材〉
枠部材(70)は、筒状に形成され、その内周面が上下方向に延びる空気吸込口(51a)を構成し、その下面部が外周側に張り出している。この例では、枠部材(70)は、矩形(具体的には正方形)の筒状に形成され、その下面部が平面視において矩形状(具体的には正方形状)に形成されている。空気吸込口(51a)は、平面視において矩形状(具体的には正方形状)に形成されている。また、空気吸込口(51a)は、その開口面積が下端から上端へ向かうに連れて次第に狭くなるように形成され、下方へ向けて凹となるように曲がっている。
なお、この例では、枠部材(70)は、下面部材(71)と周壁部材(72)とによって構成されている。下面部材(71)は、枠部材(70)の下面部に対応する部材であり、平面視において矩形(具体的には正方形)の平板状に形成されている。また、下面部材(71)の中央部には、空気吸込口(51a)の一部となる開口が形成され、周壁部材(72)は、枠部材(70)の胴部に対応する部材であり、矩形(具体的には正方形)の筒状に形成され、下面部材(71)の上側に配置されて下面部材(71)の開口と連通している。すなわち、この例では、下面部材(71)の開口と周壁部材(72)の内周面とが空気吸込口(51a)を構成している。
また、吸込グリル(51)の連結部(54)である吸込グリル(51)の周縁部の一部(この例では、吸込グリル(51)の平面視における角部)では、周壁部材(72)の一部(この例では、周壁部材(72)の平面視における角部の下端部)が下面部材(71)に沿うように外周側に延出している。周壁部材(72)の周縁部には、複数(この例では、8つ)の延出片部(72a)が設けられている。延出片部(72a)は、周壁部材(72)の下縁部から外周側に延出している。そして、周壁部材(72)は、その内周面が下面部材(71)の開口と連通した状態で、その周縁部の一部から延出した延出部(この例では、平面視における角部の下端部から延出した部分)と複数の延出片部(72a)とが固定ネジ(73)によって下面部材(71)にネジ止めされて、下面部材(71)に固定されている。
〈第1板部材〉
第1板部材(52)は、空気の流れを妨げる板状(具体的には、無孔の板状)に形成されて、空気吸込口(51a)の下端部に設けられている。そして、第1板部材(52)は、平面視においてその外周縁と空気吸込口(51a)の開口縁との間に吸込開口(60)が形成されるように、空気吸込口(51a)の中央部を覆っている。
この例では、第1板部材(52)は、平面視において正方形状に形成された空気吸込口(51a)よりも小さい正方形型の板状に形成され、その下面の高さが空気吸込口(51a)の下端の高さと同一となるように、空気吸込口(51a)の下端部に設けられている。また、第1板部材(52)は、その下面が平坦面状に形成され、その下面が吸込開口(60)を挟んで吸込グリル(51)の下面の中央部分と面一となっている。なお、この第1板部材(52)の下面高さは一例であり、例えば、第1板部材(52)の下面の高さは、空気吸込口(51a)の下端の高さよりも高くなっていてもよい。
〈第2板部材〉
第2板部材(53)は、空気吸込口(51a)の内周に沿って延びる板状に形成され、その上縁が下縁よりも内周側に位置するように空気吸込口(51a)の内周に設けられる。そして、第2板部材(53)は、その上縁が空気吸込口(51a)の下端よりも上方に位置し、その下縁が平面視において第1板部材(52)の外周を囲っている。
この例では、第2板部材(53)は、空気吸込口(51a)の内周の全周に亘って連続的に延びている。また、第2板部材(53)は、第1板部材(52)の外周縁に対して凹となるように曲がっている。具体的には、第2板部材(53)は、横断面が矩形(この例では、正方形)である筒状に形成され、その上縁が下縁よりも内周側に位置するように、第1板部材(52)の外周縁に対して凹となる円弧状に湾曲している。
また、この例では、第2板部材(53)の下縁は、平面視において吸込開口(60)の内周縁と外周縁との間に位置し、平面視において吸込開口(60)を、第2板部材(53)の下縁よりも内周側に位置する第1吸込開口(61)と、第2板部材(53)の下縁よりも外周側に位置する第2吸込開口(62)とに区画している。なお、吸込開口(60)の内周縁は、第1板部材(52)の外周縁に相当し、吸込開口(60)の外周縁は、空気吸込口(51a)の開口縁に相当する。
〈支持部材〉
なお、第1板部材(52)および第2板部材(53)は、複数(この例では、4つ)の支持部材(74)によって枠部材(70)に接続されて支持されている。この例では、4つの支持部材(74)は、枠部材(70)の4つの角部に配置されている。また、支持部材(74)は、第2板部材(53)と一体に形成されている。そして、支持部材(74)は、その一端部が枠部材(70)の平面視における角部にネジ止めされ、その他端部が第1板部材(52)の平面視における角部にネジ止めおよび鉤止めされている。
〈フィルタ〉
フィルタ(55)は、空気吸込口(51a)の上側に設けられ、空気吸込口(51a)を通過した空気の中の塵埃を捕捉するように構成されている。具体的には、フィルタ(55)は、平面視において正方形型の格子枠状に形成され、吸込グリル(51)の中央部の上側に取り付けられて空気吸込口(51a)を覆っている。なお、図4および図5では、フィルタ(55)の図示を省略している。
〈スライド部〉
スライド部(57)は、吸込グリル(51)の周縁部(具体的には、枠部材(70)の周縁部)に設けられている。この例では、4つのスライド部(57)が枠部材(70)の4つの辺部の中央部にそれぞれ設けられている。また、スライド部(57)は、化粧パネル(50)に対して進退可能に構成され、化粧パネル(50)へ向けてスライドした状態で化粧パネル(50)に引っ掛かるようになっている。具体的には、スライド部(57)は、スライド部(57)の先端部が吸込流路(11a)の内周面(この例では、化粧パネル(50)の内周面)に設けられた係合穴(58)に差し込まれる位置(以下「係合位置」と記載)と、スライド部(57)の先端部が係合穴(58)から外れる位置(以下「係合解除位置」と記載)とにスライド可能に構成されている。
〔連結部材〕
連結部材(80)は、線状部(81)と、第1連結部(82)と、第2連結部(83)とを有している。線状部(81)は、線状に形成されている。例えば、線状部(81)は、紐やワイヤなどの線状体によって構成されている。
〈第1連結部〉
第1連結部(82)は、線状部(81)の一端に設けられて吸込グリル(51)に連結されている。具体的には、第1連結部(82)は、吸込グリル(51)の連結部(54)である吸込グリル(51)の周縁部の一部(この例では、吸込グリル(51)の平面視における角部)に連結されている。すなわち、この例では、第1連結部(82)は、ワッシャ状(円環状)に形成されている。そして、連結ネジ(79)が第1連結部(82)に挿通されて吸込グリル(51)に締結されることによって、第1連結部(82)が吸込グリル(51)にネジ止めされて固定されている。
〈第2連結部〉
第2連結部(83)は、線状部(81)の他端に設けられてユニット主部(11)に連結されている。この例では、第2連結部(83)は、鉤部(84)によって構成されている。鉤部(84)は、環状に形成され、その一部が開閉可能に構成されている。具体的には、鉤部(84)は、鉤状に形成された鉤本体(84a)と、鉤本体(84a)の基端部から鉤本体(84a)の先端部へ向けて延びて鉤本体(84a)の先端部に内側から当接するバネ部(84b)とを有し、バネ部(84b)の弾性力によりバネ部(84b)の先端部が鉤本体(84a)の先端部に内側から押し当てられることで閉状態となる一方で、外力によりバネ部(84b)の先端部が鉤本体(84a)の先端部から引き離されることで開状態となるように構成されている。例えば、鉤部(84)は、茄子環によって構成されている。
〔係合部〕
また、室内ユニット(10)には、複数(この例では、2つ)の係合部(85)が設けられている。係合部(85)は、ユニット主部(11)に設けられ、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることができるように構成されている。具体的には、係合部(85)には、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されている。
この例では、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)に設けられている。詳しくは、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)から内周側に突出し、その板面が上下方向を向く板状に形成されている。そして、係合部(85)の一端部(先端部)は、上下方向(この例では、上方)に折れ曲がっている。また、係合孔(85a)は、係合部(85)を上下方向に貫通している。なお、この例では、係合部(85)は、吸込流路(11a)の平面視における角部に配置されている。
〔水平回動抑制部〕
また、室内ユニット(10)には、水平回動抑制部(101)が設けられている。水平回動抑制部(101)は、係合部(85)の水平方向の両隣に設けられている。そして、水平回動抑制部(101)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が水平方向に回動した場合に鉤部(84)と接触するように構成されている。このような構成により、水平回動抑制部(101)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の水平方向の回動を抑制することが可能となっている。
この例では、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)には、凹部(90)が形成されている。係合部(85)は、平面視において凹部(90)の底壁部(90a)から内周側へ向けて突出している。なお、凹部(90)の水平方向の両側壁部(90b)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が水平方向に回動した場合に鉤部(84)と接触するように構成されている。すなわち、この例では、水平回動抑制部(101)は、凹部(90)の水平方向の両側壁部(90b)によって構成されている。
〔吸込グリルの取り付け作業〕
次に、吸込グリル(51)の取り付け作業について説明する。化粧パネル(50)の取付口(40)(すなわち、吸込流路(11a)の下端部)に吸込グリル(51)を取り付ける場合、作業者は、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)を、化粧パネル(50)(すなわち、ユニット主部(11))に設けられた係合部(85)に引っ掛ける。なお、連結部材(80)の第1連結部(83)は、吸込グリル(51)の平面視における角部(すなわち、吸込グリル(51)の連結部(54))に連結されている。したがって、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)に引っ掛けることにより、吸込グリル(51)を宙吊り状態(仮掛け状態)にすることができる。次に、作業者は、吸込グリル(51)を上方に移動させて吸込グリル(51)を化粧パネル(50)の取付口(40)の内部に配置し、スライド部(57)を係合解除位置から係合位置へスライドさせる。これにより、化粧パネル(50)の内周面(すなわち、吸込流路(11a)の内周面)に設けられた係合穴(58)にスライド部(57)の先端部が差し込まれて、化粧パネル(50)の取付口(40)に吸込グリル(51)が保持される。このようにして、化粧パネル(50)の取付口(40)に吸込グリル(51)が取り付けられる。
〔吸込グリルの取り外し作業〕
次に、吸込グリル(51)の取り外し作業について説明する。化粧パネル(50)の取付口(40)(すなわち、吸込流路(11a)の下端部)から吸込グリル(51)を取り外す場合、作業者は、スライド部(57)を係合位置から係合解除位置へスライドさせ、化粧パネル(50)の内周面(すなわち、吸込流路(11a)の内周面)に設けられた係合穴(58)からスライド部(57)の先端部を外す。これにより、スライド部(57)による吸込グリル(51)の保持が解除される。次に、作業者は、吸込グリル(51)を下方に移動させて化粧パネル(50)の取付口(40)から吸込グリル(51)を取り外す。そして、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)を、化粧パネル(50)(すなわち、ユニット主部(11))に設けられた係合部(85)から外す。このようにして、化粧パネル(50)の取付口(40)から吸込グリル(51)が取り外される。
〔実施形態1による効果〕
以上のように、係合部(85)の水平方向の両隣に水平回動抑制部(101)を設けることにより、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の水平方向の回動を抑制することができるので、連結部材(80)の動き回りによる部品の損傷を抑制することができる。
また、係合部(85)には、係合部(85)を上下方向に貫通する係合孔(85a)が形成されている。このように、係合孔(85a)が上下方向に貫通しているので、係合孔(85a)を下方から目視しやすくすることができる。これにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合孔(85a)に容易に引っ掛ける(または、係合孔(85a)から容易に取り外す)ことができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、係合部(85)は、その板面が上下方向を向く板状に形成され、その一端部が上下方向(この例では、上方)に折れ曲がっている。このように、板面が上下方向を向く板状に形成された係合部(85)の一端部を上下方向に折り曲げることにより、係合部(85)の剛性を向上させることができる。これにより、連結部材(80)の動き回りによる係合部(85)の破損を抑制することができる。
また、連結部材(80)の鉤部(84)は、環状に形成され、その一部が開閉可能に構成されている。そして、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)を開状態から閉状態にすることにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)から外れにくくすることができる。また、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)を閉状態から開状態にすることにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)から容易に取り外すことができる。これにより、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、この例では、吸込流路(11a)の内周面に形成された凹部(90)の両側壁部(90b)が水平回動抑制部(101)として利用されている。そのため、吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出するように水平回動抑制部(101)が形成されている場合よりも、吸込流路(11a)の内部空間を有効に利用することができる。
(実施形態2)
図8に示すように、実施形態2による空気調和機の室内ユニット(10)は、連結部材(80)の鉤部(84)と係合部(85)および係合部(85)周辺の構成が実施形態1による空気調和機の室内ユニット(10)と異なっている。その他の構成は、実施形態1による室内ユニット(10)と同様となっている。なお、図8は、実施形態2の室内ユニット(10)の一部(具体的には、化粧パネル(50)と連結部材(80)との連結部分)を拡大して示した斜視図である。
〔連結部材〕
実施形態2では、連結部材(80)の鉤部(84)は、S字状に形成されている。
〔係合部〕
実施形態2では、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)から内周側に突出するように形成されている。この例では、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面から内周側に突出する立方体状に形成されている。また、係合孔(85a)は、係合部(85)を水平方向(具体的には、係合部(85)の突出方向と交差(直交)する水平方向)に貫通している。
〔上方回動抑制部〕
実施形態2では、水平回動抑制部(101)に加えて上方回動抑制部(102)が室内ユニット(10)に設けられている。上方回動抑制部(102)は、係合部(85)の上方に設けられている。そして、上方回動抑制部(102)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が上方向に回動した場合に鉤部(84)と接触するように構成されている。このような構成により、上方回動抑制部(102)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の上方向の回動を抑制することが可能となっている。
また、実施形態2では、水平回動抑制部(101)は、水平方向(具体的には、係合孔(85a)の貫通方向)において係合部(85)と所定の間隔をおいて対向する対向面(95a)を有している。すなわち、係合孔(85a)は、係合部(85)と対向面(95a)とが互いに対向する水平方向に係合部(85)を貫通している。また、水平回動抑制部(101)の対向面(95a)は、上方へ向かうに連れて係合部(85)との対向間隔が次第に狭くなるように傾斜している。
この例では、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)には、2つの横側凸部(95)と上側凸部(96)とが形成されている。
2つの横側凸部(95)は、係合部(85)の水平方向(具体的には、係合孔(85a)の貫通方向である水平方向)の両隣にそれぞれ配置され、係合部(85)と所定の間隔をおいて対向している。また、横側凸部(95)は、吸込流路(11a)の内周面から内周側に突出する板状に形成されている。そして、2つの横側凸部(95)は、上方へ向かうに連れて係合部(85)との対向間隔が次第に狭くなるように傾斜している。すなわち、横側凸部(95)の対向面(係合部(85)と所定の間隔をおいて対向する対向面(95a))は、上方へ向かうに連れて係合部(85)との対向間隔が次第に狭くなるように傾斜している。なお、横側凸部(95)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が水平方向に回動した場合に鉤部(84)と接触するように構成されている。すなわち、この例では、水平回動抑制部(101)は、横側凸部(95)によって構成されている。
上側凸部(96)は、係合部(85)の上方に配置されている。また、上側凸部(96)は、吸込流路(11a)の内周面から内周側に突出し、その板面が上下方向を向く板状に形成されている。そして、上側凸部(96)には、係合部(85)の上端部と横側凸部(95)の上端部が接続される。なお、この例では、係合部(85)と横側凸部(95)と上側凸部(96)とが一体に形成されている。また、上側凸部(96)は、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が上方向に回動した場合に鉤部(84)と接触するように構成されている。すなわち、この例では、上方回動抑制部(102)は、上側凸部(96)によって構成されている。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、係合部(85)の水平方向の両隣に水平回動抑制部(101)を設けることにより、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の水平方向の回動を抑制することができる。これにより、連結部材(80)の動き回りによる部品の損傷を抑制することができる。
また、係合部(85)の上方に上方回動抑制部(102)を設けることにより、係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)の上方向の回動を抑制することができる。これにより、連結部材(80)の動き回りによる部品の損傷を抑制することができる。
また、係合孔(85a)は、係合部(85)と対向面(95a)とが互いに対向する水平方向に係合部(85)を貫通している。そして、水平回動抑制部(101)の対向面(95a)は、上方へ向かうに連れて係合部(85)との対向間隔が次第に狭くなるように傾斜している。これにより、連結部材(80)の鉤部(84)を下方から係合部(85)の係合孔(85a)に引っ掛けやすくすることができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
また、この例では、吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出するように係合部(85)が形成されている。そのため、吸込流路(11a)の内周面に形成された凹部が水平回動抑制部(101)として利用されている場合よりも、係合部(85)を下方から目視しやすくすることができる。これにより、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)に容易に引っ掛ける(または、係合部(85)から容易に取り外す)ことができるので、吸込グリル(51)の取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
(その他の実施形態)
なお、以上の説明では、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部が吸込グリル(51)の連結部(54)(すなわち、連結部材(80)の第1連結部(82)が連結される吸込グリル(51)の周縁部の一部)となっている場合を例に挙げたが、吸込グリル(51)の周縁部の他の部分(平面視における角部とは異なる部分)が吸込グリル(51)の連結部(54)となっていてもよい。すなわち、連結部材(80)の第1連結部(82)は、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部に連結されていてもよいし、吸込グリル(51)の周縁部の他の部分に連結されていてもよい。
また、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)のうち平面視における角部に係合部(85)が配置されている場合を例に挙げたが、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面の他の部分(平面視における角部とは異なる部分)に配置されていてもよい。また、化粧パネル(50)に係合部(85)が設けられている場合を例に挙げたが、係合部(85)は、室内ユニット本体(20)に設けられていてもよい。すなわち、係合部(85)は、ユニット主部(11)のうち化粧パネル(50)に設けられていてもよいし、ユニット主部(11)の他の部分(化粧パネル(50)とは異なる部分、具体的には、室内ユニット本体(20))に設けられていてもよい。すなわち、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)は、ユニット主部(11)のうち化粧パネル(50)に連結されていてもよいし、ユニット主部(11)の他の部分(化粧パネル(50)とは異なる部分、具体的には、室内ユニット本体(20))に連結されていてもよい。
また、以上の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の室内ユニットは、天井に設けられる空気調和機の室内ユニットとして有用である。
10 室内ユニット
11 ユニット主部
11a 吸込流路
20 室内ユニット本体
50 化粧パネル
51 吸込グリル
80 連結部材
81 線状部
82 第1連結部
83 第2連結部
84 鉤部
85 係合部
85a 係合孔
101 水平回動抑制部
102 上方回動抑制部

Claims (9)

  1. 天井(CE)に設けられ下方から吸い込んだ空気を吹き出す室内ユニット本体(20)と、上記室内ユニット本体(20)の下部に設けられる化粧パネル(50)とを有し、その中央部に上下方向に延びる吸込流路(11a)が形成されるユニット主部(11)と、
    上記吸込流路(11a)の下端部に着脱可能に取り付けられる吸込グリル(51)と、
    線状に形成された線状部(81)と、該線状部(81)の一端に設けられて上記吸込グリル(51)に連結される連結部(82)と、該線状部(81)の他端に設けられる鉤部(84)とを有する連結部材(80)と、
    上記ユニット主部(11)に設けられ、上記連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合部(85)とを備え
    上記連結部材(80)の鉤部(84)は、上記吸込グリル(51)を上記ユニット主部(11)に取り付ける作業において上記係合部(85)に引っ掛けられ、上記吸込グリル(51)を上記ユニット主部(11)から取り外す作業において上記係合部(85)から取り外される部材であり、
    上記係合部(85)の水平方向の両隣に設けられ、該係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が水平方向に回動した場合に該鉤部(84)と接触することで該鉤部(84)の水平方向の回動を抑制する水平回動抑制部(101)を更に備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記係合部(85)には、該係合部(85)を上下方向に貫通して上記連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  3. 請求項2において、
    上記係合部(85)は、その板面が上下方向を向く板状に形成され、その一端部が上下方向に折れ曲がっている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  4. 請求項2または3において、
    上記連結部材(80)の鉤部(84)は、環状に形成され、その一部が開閉可能に構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  5. 請求項1において、
    上記係合部(85)には、該係合部(85)を水平方向に貫通して上記連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  6. 請求項5において、
    上記係合部(85)の上方に設けられ、該係合部(85)に引っ掛けられた連結部材(80)の鉤部(84)が上方向に回動した場合に該鉤部(84)と接触することで該鉤部(84)の上方向の回動を抑制する上方回動抑制部(102)をさらに備えている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  7. 請求項5または6において、
    上記水平回動抑制部(101)は、水平方向において上記係合部(85)と間隔をおいて対向する対向面(95a)を有し、
    上記係合孔(85a)は、上記係合部(85)と上記対向面(95a)とが互いに対向する水平方向に該係合部(85)を貫通し、
    上記対向面(95a)は、該対向面(95a)の下端から上端へ向かうに連れて上記係合部(85)との対向間隔が次第に狭くなるように傾斜している
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項おいて、
    上記吸込流路(11a)の内周面には、凹部(90)が形成され、
    上記係合部(85)は、平面視において上記凹部(90)の底壁部(90a)から内周側へ向けて突出し、
    上記水平回動抑制部(101)は、上記凹部(90)の水平方向の両側壁部(90b)によって構成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  9. 請求項1,5,6又は7において、
    上記係合部(85)は、上記吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出し、
    上記水平回動抑制部(101)は、上記吸込流路(11a)の内周面から内周側へ向けて突出している
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
JP2015214821A 2015-10-30 2015-10-30 空気調和機の室内ユニット Active JP6103018B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214821A JP6103018B1 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 空気調和機の室内ユニット
CN201621172492.3U CN206131189U (zh) 2015-10-30 2016-10-26 空调机的室内机组

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214821A JP6103018B1 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 空気調和機の室内ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6103018B1 true JP6103018B1 (ja) 2017-03-29
JP2017083133A JP2017083133A (ja) 2017-05-18

Family

ID=58576417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015214821A Active JP6103018B1 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 空気調和機の室内ユニット

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6103018B1 (ja)
CN (1) CN206131189U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021171463A1 (ja) * 2020-02-27 2021-09-02 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 天井埋込型空気調和機および設置方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0445328A (ja) * 1990-06-13 1992-02-14 Toshiba Corp 吸込口ユニット
JP3788135B2 (ja) * 1999-10-06 2006-06-21 松下電器産業株式会社 天井埋込型空気調和機の吸入グリル落下防止構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021171463A1 (ja) * 2020-02-27 2021-09-02 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 天井埋込型空気調和機および設置方法
JP7066018B2 (ja) 2020-02-27 2022-05-12 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 天井埋込型空気調和機および設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN206131189U (zh) 2017-04-26
JP2017083133A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5523822B2 (ja) 空気調和装置の室外ユニット
JP6134855B2 (ja) 空気調和機
JP2017096587A (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6103018B1 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP6056939B1 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP6439537B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP3669315B2 (ja) 空気調和機
JP5999238B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP6398550B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP4656640B2 (ja) 天井埋込型空気調和機の室内機
JP6080755B2 (ja) 室内機及び空気調和機
JP6135739B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP5071573B2 (ja) 空気調和機
JP2006284153A (ja) 天井埋込型空気調和装置
JP2015068561A (ja) 空気調和機の室内機
JP2017110851A (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP6319064B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6331935B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6384244B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6004062B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
JP2018141576A (ja) 空気調和機
JP6971619B2 (ja) 空気調和装置の室内機
JP6375837B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP6451445B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP4857794B2 (ja) 空気調和機の室内機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170213

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6103018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151