JP6056939B1 - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込グリルの部分的な破損に起因する吸込グリルの落下の可能性を低減する。【解決手段】連結部材(80)は、線状に形成された線状部(81)と、線状部(81)の一端に設けられた第1連結部(82)と、線状部(81)の他端に設けられた第2連結部(83)とを有する。吸込グリル(51)の周縁部の一部は、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持された構造を有する。上側樹脂部(76)には、挿通孔(76a)が形成されている。連結部材(80)は、線状部(81)が上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に挿通された状態で、第1連結部(82)が金属板(77)に固定され、第2連結部(83)がユニット主部(11)に連結される。【選択図】図6
Description
この発明は、空気調和機の室内ユニットに関する。
従来、天井に設けられる空気調和機の室内ユニットが知られている(例えば、特許文献1など)。この種の室内ユニットは、天井に設けられて下方から吸い込んだ空気を温度調節して吹き出す室内ユニット本体と、室内ユニット本体の下部に設けられる化粧パネルとを備え、その中央部に上下方向に延びる吸込流路が形成されている。また、室内ユニットの吸込流路の下端部には、吸込グリルが着脱可能に取り付けられている。
上記のような空気調和機の室内ユニットにおいて、線状に形成された連結部材の一端部を吸込グリルに連結する一方で連結部材の他端部をユニット主部(化粧パネルや室内ユニット本体など)に連結することで、吸込グリルとユニット主部とを連結することが考えられる。このように構成することにより、吸込グリルの取り付け作業および取り外し作業の際に吸込グリルを宙吊り状態にすることが可能となる。
また、吸込グリルを樹脂で構成し、その樹脂製の吸込グリルに連結部材の一端部を固定(例えば、ネジ止め)することが考えられる。しかしながら、このような構成では、吸込グリルのうち連結部材が固定された部分(以下「吸込グリルの連結部」と記載)に対して連結部材の固定に起因する応力(例えば、ネジ止めに起因する応力)が常時作用することになるので、吸込グリルの連結部(樹脂部)にケミカルクラック(部分的な破損)が発生して吸込グリルの連結部から連結部材が外れ、その結果、ユニット主部に吊り下げられている吸込グリルが落下してしまう可能性がある。
そこで、この発明は、連結部材の固定に起因して吸込グリルの樹脂部にケミカルクラックが発生することを防止することができ、吸込グリルの部分的な破損に起因する吸込グリルの落下の可能性を低減することが可能な空気調和機の室内ユニットを提供することを目的とする。
第1の発明は、天井(CE)に設けられ下方から吸い込んだ空気を吹き出す室内ユニット本体(20)と、該室内ユニット本体(20)の下部に設けられる化粧パネル(50)とを有し、その中央部に上下方向に延びる吸込流路(11a)が形成されるユニット主部(11)と、上記吸込流路(11a)の下端部に着脱可能に取り付けられる吸込グリル(51)と、線状に形成された線状部(81)と、該線状部(81)の一端に設けられた第1連結部(82)と、該線状部(81)の他端に設けられた第2連結部(83)とを有する連結部材(80)とを備え、上記吸込グリル(51)の周縁部の一部は、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持された構造を有し、上記上側樹脂部(76)には、該上側樹脂部(76)を上下方向に貫通して上記連結部材(80)の線状部(81)を挿通させることが可能な挿通孔(76a)が形成され、上記連結部材(80)は、上記線状部(81)が上記上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に挿通された状態で、上記第1連結部(82)が上記金属板(77)に固定され、上記第2連結部(83)が上記ユニット主部(11)に連結されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第1の発明では、連結部材(80)の第1連結部(82)が吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))ではなく金属板(77)に固定されているので、連結部材(80)の固定に起因した応力が吸込グリル(51)の樹脂部に作用することを回避することができる。
また、上記第1の発明では、上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に連結部材(80)の線状部(81)が挿通された状態で連結部材(80)の第1連結部(82)が金属板(77)に固定されて連結部材(80)の第2連結部(83)がユニット主部(11)に連結されているので、連結部材(80)の固定とは異なる別の要因によって吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))に部分的な破損(例えば、ケミカルクラック)が発生して、下側樹脂部(75)および上側樹脂部(76)による金属板(77)の挟持が解除されたとしても、連結部材(80)の第1連結部(82)に固定された金属板(77)が上側樹脂部(76)に引っ掛かって連結部材(80)が吸込グリル(51)から外れないようにすることができる。これにより、吸込グリル(51)の部分的な破損に起因する吸込グリル(51)の落下の可能性を低減することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記連結部材(80)の第1連結部(82)は、上記金属板(77)と別体に形成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記連結部材(80)の第1連結部(82)は、円環状に形成され、ネジ(85)が該第1連結部(82)を挿通して上記金属板(77)に締結されることによって該金属板(77)に固定されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
第4の発明は、上記第1の発明において、上記連結部材(80)の第1連結部(82)は、上記金属板(77)と一体に形成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記上側樹脂部(76)には、該上側樹脂部(76)から下方に突出する上側壁部(76c)が形成され、上記上側壁部(76c)は、平面視において上記金属板(77)の外縁のうち少なくとも上記吸込グリル(51)の外周側の部分を囲うように形成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニットである。
上記第5の発明では、連結部材(80)の固定とは異なる別の要因によって吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))に部分的な破損(例えば、ケミカルクラック)が発生して、下側樹脂部(75)および上側樹脂部(76)による金属板(77)の挟持が解除されたとしても、連結部材(80)の第1連結部(82)に固定された金属板(77)が上側壁部(76c)に引っ掛かって連結部材(80)が吸込グリル(51)から外れないようにすることができる。
第1〜第4の発明によれば、連結部材(80)の固定に起因した応力が吸込グリル(51)の樹脂部に作用することを回避することができるので、連結部材(80)の固定に起因して吸込グリル(51)の樹脂部にケミカルクラックが発生することを防止することができる。
また、第1〜第4の発明によれば、吸込グリル(51)の樹脂部に部分的な破損が発生して下側樹脂部(75)および上側樹脂部(76)による金属板(77)の挟持が解除されたとしても、連結部材(80)の第1連結部(82)に固定された金属板(77)が上側樹脂部(76)に引っ掛かって連結部材(80)が吸込グリル(51)から外れないようにすることができるので、吸込グリル(51)の部分的な破損に起因する吸込グリル(51)の落下の可能性を低減することができる。
第5の発明によれば、吸込グリル(51)の樹脂部に部分的な破損が発生して下側樹脂部(75)および上側樹脂部(76)による金属板(77)の挟持が解除されたとしても、連結部材(80)の第1連結部(82)に固定された金属板(77)が上側壁部(76c)に引っ掛かって連結部材(80)が吸込グリル(51)から外れないようにすることができるので、吸込グリル(51)の部分的な破損に起因する吸込グリル(51)の落下の可能性をさらに低減することができる。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(空気調和機の室内ユニット)
図1は、実施形態による空気調和機の室内ユニット(10)の構成例を示している。室内ユニット(10)は、空気調和の対象となる室内の天井(CE)に設けられ、室外に設けられた室外ユニット(図示を省略)と配管接続されて空気調和機を構成している。この空気調和機では、冷房運転や暖房運転などの空気調和運転が行われる。
図1は、実施形態による空気調和機の室内ユニット(10)の構成例を示している。室内ユニット(10)は、空気調和の対象となる室内の天井(CE)に設けられ、室外に設けられた室外ユニット(図示を省略)と配管接続されて空気調和機を構成している。この空気調和機では、冷房運転や暖房運転などの空気調和運転が行われる。
図1に示すように、室内ユニット(10)は、室内ユニット本体(20)と、化粧パネル(50)と、吸込グリル(51)と、複数(この例では、2つ)の連結部材(80)とを備えている。この例では、室内ユニット(10)は、天井(CE)の上方空間(すなわち、天井裏)において吊下機構(図示を省略)によって吊り下げられている。また、室内ユニット本体(20)と化粧パネル(50)とがユニット主部(11)を構成している。
なお、図1は、斜め下方から見た室内ユニット(10)を示した斜視図である。図2は、室内ユニット(10)の縦断面を示した縦断面図であり、図3のII-II線における縦断面図に相当する。図3は、下方から見た化粧パネル(50)を示した下面図である。図4は、斜め上方から見た吸込グリル(51)を示した斜視図である。図5は、ユニット主部(11)に吊り下げられた吸込グリル(51)を示した概略図であり、図5の上部はユニット主部(11)の縦断面を示した縦断面図に相当し、図5の下部はグリル(51)の上面図に相当する。図6は、吸込グリル(51)の一部(具体的には、吸込グリル(51)の平面視における角部)を拡大して示した平面図である。図7および図8は、吸込グリル(51)の一部(具体的には、吸込グリル(51)の平面視における角部)を拡大して示した縦断面図であり、図7は図6のVII-VII線における縦断面図に相当し、図8は図6のVIII-VIII線における縦断面図に相当する。図9は、室内ユニット(10)の一部(具体的には、化粧パネル(50)と連結部材(80)との連結部分)を拡大して示した斜視図である。
〔室内ユニット本体〕
室内ユニット本体(20)は、室内ファン(31)と室内熱交換器(32)とを内部に有して天井(CE)に設けられ、下方から吸い込んだ空気を温度調節して吹き出すように構成されている。この例では、室内ユニット本体(20)は、室内ファン(31)および室内熱交換器(32)の他に、ケーシング(21)とドレンパン(33)とベルマウス(34)と有している。
室内ユニット本体(20)は、室内ファン(31)と室内熱交換器(32)とを内部に有して天井(CE)に設けられ、下方から吸い込んだ空気を温度調節して吹き出すように構成されている。この例では、室内ユニット本体(20)は、室内ファン(31)および室内熱交換器(32)の他に、ケーシング(21)とドレンパン(33)とベルマウス(34)と有している。
〈ケーシング〉
ケーシング(21)は、下面が開口する直方体型の箱状に形成されている。ケーシング(21)の内面には、断熱材(図示を省略)が設けられている。また、ケーシング(21)は、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(34)とを収容する。
ケーシング(21)は、下面が開口する直方体型の箱状に形成されている。ケーシング(21)の内面には、断熱材(図示を省略)が設けられている。また、ケーシング(21)は、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(34)とを収容する。
〈室内ファン〉
室内ファン(31)は、ケーシング(21)の内部中央に配置される。この例では、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を側方から径方向外方へ吹き出すように構成されている。具体的には、室内ファン(31)は、ファンモータ(31a)と羽根車(31b)とを有している。ファンモータ(31a)は、ケーシング(21)の天板に固定され、羽根車(31b)は、ファンモータ(31a)の回転軸に連結されている。
室内ファン(31)は、ケーシング(21)の内部中央に配置される。この例では、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を側方から径方向外方へ吹き出すように構成されている。具体的には、室内ファン(31)は、ファンモータ(31a)と羽根車(31b)とを有している。ファンモータ(31a)は、ケーシング(21)の天板に固定され、羽根車(31b)は、ファンモータ(31a)の回転軸に連結されている。
〈室内熱交換器〉
室内熱交換器(32)は、室内ファン(31)の周囲を囲うように配置され、冷媒と室内ファン(31)によって搬送された空気とを熱交換させるように構成されている。例えば、室内熱交換器(32)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。また、室内ユニット(10)に設けられる室内熱交換器(32)と、室外ユニット(図示を省略)に設けられる圧縮機と室外熱交換器と膨張弁とが配管接続されて、冷媒回路が構成されている。この冷媒回路では、冷媒が可逆に循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。そして、室内熱交換器(32)は、冷房運転では蒸発器として機能して空気を冷却し、暖房運転では放熱器(凝縮器)として機能して空気を加熱する。
室内熱交換器(32)は、室内ファン(31)の周囲を囲うように配置され、冷媒と室内ファン(31)によって搬送された空気とを熱交換させるように構成されている。例えば、室内熱交換器(32)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成されている。また、室内ユニット(10)に設けられる室内熱交換器(32)と、室外ユニット(図示を省略)に設けられる圧縮機と室外熱交換器と膨張弁とが配管接続されて、冷媒回路が構成されている。この冷媒回路では、冷媒が可逆に循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。そして、室内熱交換器(32)は、冷房運転では蒸発器として機能して空気を冷却し、暖房運転では放熱器(凝縮器)として機能して空気を加熱する。
〈ドレンパン〉
ドレンパン(33)は、上下に扁平な立方体状に形成され、室内熱交換器(32)の下側に配置される。また、ドレンパン(33)には、1つの空気導入口(33a)と、複数(この例では、4つ)の空気導出口(33b)と、ドレン溝(33c)が形成されている。空気導入口(33a)は、ドレンパン(33)の中央部に形成され、ドレンパン(33)を上下に貫通している。4つの空気導出口(33b)は、空気導入口(33a)の周囲に形成され、ドレンパン(33)を上下に貫通している。ドレン溝(33c)は、室内熱交換器(32)の下端に沿うように環状に形成され、室内熱交換器(32)において発生した凝縮水を受ける。この例では、4つの空気導出口(33b)は、平面視においてドレンパン(33)の4つの辺部にそれぞれ沿うように形成されている。また、ドレン溝(33c)は、平面視において空気導入口(33a)と4つの空気導出口(33b)との間を環状に延びている。
ドレンパン(33)は、上下に扁平な立方体状に形成され、室内熱交換器(32)の下側に配置される。また、ドレンパン(33)には、1つの空気導入口(33a)と、複数(この例では、4つ)の空気導出口(33b)と、ドレン溝(33c)が形成されている。空気導入口(33a)は、ドレンパン(33)の中央部に形成され、ドレンパン(33)を上下に貫通している。4つの空気導出口(33b)は、空気導入口(33a)の周囲に形成され、ドレンパン(33)を上下に貫通している。ドレン溝(33c)は、室内熱交換器(32)の下端に沿うように環状に形成され、室内熱交換器(32)において発生した凝縮水を受ける。この例では、4つの空気導出口(33b)は、平面視においてドレンパン(33)の4つの辺部にそれぞれ沿うように形成されている。また、ドレン溝(33c)は、平面視において空気導入口(33a)と4つの空気導出口(33b)との間を環状に延びている。
〈ベルマウス〉
ベルマウス(34)は、上縁から下縁へ向かうに連れて開口面積が拡大する筒状に形成され、その上縁が室内ファン(31)の開口下端(吸込口)に挿入された状態で、ドレンパン(33)の空気導入口(33a)に収容される。
ベルマウス(34)は、上縁から下縁へ向かうに連れて開口面積が拡大する筒状に形成され、その上縁が室内ファン(31)の開口下端(吸込口)に挿入された状態で、ドレンパン(33)の空気導入口(33a)に収容される。
〔化粧パネル〕
化粧パネル(50)は、上下に扁平なパネル状に形成され、室内ユニット本体(20)の下部に設けられる。また、化粧パネル(50)には、吸込グリル(51)を取り付けるための取付口(40)と、複数(この例では、4つ)の空気吹出口(51b)とが形成されている。そして、複数(この例では、4つ)の空気吹出口(51b)には、複数(この例では、4つ)の風向調節羽根(56)が設けられている。この例では、化粧パネル(50)は、平面視において矩形状(具体的には、正方形状)に形成されている。また、化粧パネル(50)は、その下面の中央部(具体的には、4つの空気吹出口(51b)よりも内側に位置する部分)が平坦面状に形成され、その下面の外周縁部が外周へ向かうに連れて緩やかに傾斜する傾斜面状に形成されている。
化粧パネル(50)は、上下に扁平なパネル状に形成され、室内ユニット本体(20)の下部に設けられる。また、化粧パネル(50)には、吸込グリル(51)を取り付けるための取付口(40)と、複数(この例では、4つ)の空気吹出口(51b)とが形成されている。そして、複数(この例では、4つ)の空気吹出口(51b)には、複数(この例では、4つ)の風向調節羽根(56)が設けられている。この例では、化粧パネル(50)は、平面視において矩形状(具体的には、正方形状)に形成されている。また、化粧パネル(50)は、その下面の中央部(具体的には、4つの空気吹出口(51b)よりも内側に位置する部分)が平坦面状に形成され、その下面の外周縁部が外周へ向かうに連れて緩やかに傾斜する傾斜面状に形成されている。
〈取付口〉
取付口(40)は、化粧パネル(50)の中央部に形成され、化粧パネル(50)を上下に貫通してドレンパン(33)の空気導入口(33a)と連通している。この例では、取付口(40)と空気導入口(33a)とが、ユニット主部(11)の吸込流路(上下方向に延びる吸込流路(11a))を構成している。なお、取付口(40)の開口面積は、空気導入口(33a)の開口面積よりも広くなっている。また、取付口(40)は、平面視において矩形状(具体的には、正方形状)に形成されている。
取付口(40)は、化粧パネル(50)の中央部に形成され、化粧パネル(50)を上下に貫通してドレンパン(33)の空気導入口(33a)と連通している。この例では、取付口(40)と空気導入口(33a)とが、ユニット主部(11)の吸込流路(上下方向に延びる吸込流路(11a))を構成している。なお、取付口(40)の開口面積は、空気導入口(33a)の開口面積よりも広くなっている。また、取付口(40)は、平面視において矩形状(具体的には、正方形状)に形成されている。
〈空気吹出口〉
4つの空気吹出口(51b)は、取付口(40)の周囲に形成され、化粧パネル(50)を上下に貫通してドレンパン(33)の4つの空気導出口(33b)と連通している。この例では、4つの空気吹出口(51b)は、化粧パネル(50)の4つの辺部に沿うように形成されている。
4つの空気吹出口(51b)は、取付口(40)の周囲に形成され、化粧パネル(50)を上下に貫通してドレンパン(33)の4つの空気導出口(33b)と連通している。この例では、4つの空気吹出口(51b)は、化粧パネル(50)の4つの辺部に沿うように形成されている。
〈風向調節羽根〉
4つの風向調節羽根(56)は、4つの空気吹出口(51b)の下端部にそれぞれ設けられ、空気吹出口(51b)を流れる空気の流れの向きを調節するように構成されている。風向調節羽根(56)は、空気吹出口(51b)の長手方向に沿って延びる板状に形成され、その長手方向の両端部に揺動軸が設けられている。そして、風向調節羽根(56)は、揺動軸を軸心として揺動可能となるように、化粧パネル(50)に支持されている。
4つの風向調節羽根(56)は、4つの空気吹出口(51b)の下端部にそれぞれ設けられ、空気吹出口(51b)を流れる空気の流れの向きを調節するように構成されている。風向調節羽根(56)は、空気吹出口(51b)の長手方向に沿って延びる板状に形成され、その長手方向の両端部に揺動軸が設けられている。そして、風向調節羽根(56)は、揺動軸を軸心として揺動可能となるように、化粧パネル(50)に支持されている。
〔吸込グリル〕
吸込グリル(51)は、上下に扁平なパネル状に形成され、化粧パネル(50)の取付口(40)の下端部に着脱可能に取り付けられる。吸込グリル(51)は、枠部材(70)と、第1板部材(52)と、第2板部材(53)と、フィルタ(55)と、複数(この例では、4つ)のスライド部(57)とを有している。なお、この例では、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部に連結部材(80)が連結されている。すなわち、吸込グリル(51)の平面視における角部が、連結部材(80)が連結される吸込グリル(51)の周縁部の一部(以下「吸込グリル(51)の連結部(54)」と記載)となっている。
吸込グリル(51)は、上下に扁平なパネル状に形成され、化粧パネル(50)の取付口(40)の下端部に着脱可能に取り付けられる。吸込グリル(51)は、枠部材(70)と、第1板部材(52)と、第2板部材(53)と、フィルタ(55)と、複数(この例では、4つ)のスライド部(57)とを有している。なお、この例では、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部に連結部材(80)が連結されている。すなわち、吸込グリル(51)の平面視における角部が、連結部材(80)が連結される吸込グリル(51)の周縁部の一部(以下「吸込グリル(51)の連結部(54)」と記載)となっている。
なお、吸込グリル(51)の連結部(54)は、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持された構造を有している。吸込グリル(51)の連結部(54)の構造については、後で詳しく説明する。
〈枠部材〉
枠部材(70)は、筒状に形成され、その内周面が上下方向に延びる空気吸込口(51a)を構成し、その下面部が外周側に張り出している。この例では、枠部材(70)は、矩形(具体的には正方形)の筒状に形成され、その下面部が平面視において矩形状(具体的には正方形状)に形成されている。空気吸込口(51a)は、平面視において矩形状(具体的には正方形状)に形成されている。また、空気吸込口(51a)は、その開口面積が下端から上端へ向かうに連れて次第に狭くなるように形成され、下方へ向けて凹となるように曲がっている。
枠部材(70)は、筒状に形成され、その内周面が上下方向に延びる空気吸込口(51a)を構成し、その下面部が外周側に張り出している。この例では、枠部材(70)は、矩形(具体的には正方形)の筒状に形成され、その下面部が平面視において矩形状(具体的には正方形状)に形成されている。空気吸込口(51a)は、平面視において矩形状(具体的には正方形状)に形成されている。また、空気吸込口(51a)は、その開口面積が下端から上端へ向かうに連れて次第に狭くなるように形成され、下方へ向けて凹となるように曲がっている。
なお、この例では、枠部材(70)は、下面部材(71)と周壁部材(72)とによって構成されている。下面部材(71)は、枠部材(70)の下面部に対応する部材であり、平面視において矩形(具体的には正方形)の平板状に形成されている。また、下面部材(71)の中央部には、空気吸込口(51a)の一部となる開口が形成され、周壁部材(72)は、枠部材(70)の胴部に対応する部材であり、矩形(具体的には正方形)の筒状に形成され、下面部材(71)の上側に配置されて下面部材(71)の開口と連通している。すなわち、この例では、下面部材(71)の開口と周壁部材(72)の内周面とが空気吸込口(51a)を構成している。なお、下面部材(71)および周壁部材(72)は、樹脂で構成されている。
また、吸込グリル(51)の連結部(54)である吸込グリル(51)の周縁部の一部(この例では、吸込グリル(51)の平面視における角部)では、周壁部材(72)の一部(この例では、周壁部材(72)の平面視における角部の下端部)が下面部材(71)に沿うように外周側に延出している。周壁部材(72)の周縁部には、複数(この例では、8つ)の延出片部(72a)が設けられている。延出片部(72a)は、周壁部材(72)の下縁部から外周側に延出している。そして、周壁部材(72)は、その内周面が下面部材(71)の開口と連通した状態で、その周縁部の一部から延出した延出部(この例では、平面視における角部の下端部から延出した部分)と複数の延出片部(72a)とが固定ネジ(73)によって下面部材(71)にネジ止めされて、下面部材(71)に固定されている。
〈第1板部材〉
第1板部材(52)は、空気の流れを妨げる板状(具体的には、無孔の板状)に形成されて、空気吸込口(51a)の下端部に設けられている。そして、第1板部材(52)は、平面視においてその外周縁と空気吸込口(51a)の開口縁との間に吸込開口(60)が形成されるように、空気吸込口(51a)の中央部を覆っている。
第1板部材(52)は、空気の流れを妨げる板状(具体的には、無孔の板状)に形成されて、空気吸込口(51a)の下端部に設けられている。そして、第1板部材(52)は、平面視においてその外周縁と空気吸込口(51a)の開口縁との間に吸込開口(60)が形成されるように、空気吸込口(51a)の中央部を覆っている。
この例では、第1板部材(52)は、平面視において正方形状に形成された空気吸込口(51a)よりも小さい正方形型の板状に形成され、その下面の高さが空気吸込口(51a)の下端の高さと同一となるように、空気吸込口(51a)の下端部に設けられている。また、第1板部材(52)は、その下面が平坦面状に形成され、その下面が吸込開口(60)を挟んで吸込グリル(51)の下面の中央部分と面一となっている。なお、この第1板部材(52)の下面高さは一例であり、例えば、第1板部材(52)の下面の高さは、空気吸込口(51a)の下端の高さよりも高くなっていてもよい。
〈第2板部材〉
第2板部材(53)は、空気吸込口(51a)の内周に沿って延びる板状に形成され、その上縁が下縁よりも内周側に位置するように空気吸込口(51a)の内周に設けられる。そして、第2板部材(53)は、その上縁が空気吸込口(51a)の下端よりも上方に位置し、その下縁が平面視において第1板部材(52)の外周を囲っている。
第2板部材(53)は、空気吸込口(51a)の内周に沿って延びる板状に形成され、その上縁が下縁よりも内周側に位置するように空気吸込口(51a)の内周に設けられる。そして、第2板部材(53)は、その上縁が空気吸込口(51a)の下端よりも上方に位置し、その下縁が平面視において第1板部材(52)の外周を囲っている。
この例では、第2板部材(53)は、空気吸込口(51a)の内周の全周に亘って連続的に延びている。また、第2板部材(53)は、第1板部材(52)の外周縁に対して凹となるように曲がっている。具体的には、第2板部材(53)は、横断面が矩形(この例では、正方形)である筒状に形成され、その上縁が下縁よりも内周側に位置するように、第1板部材(52)の外周縁に対して凹となる円弧状に湾曲している。
また、この例では、第2板部材(53)の下縁は、平面視において吸込開口(60)の内周縁と外周縁との間に位置し、平面視において吸込開口(60)を、第2板部材(53)の下縁よりも内周側に位置する第1吸込開口(61)と、第2板部材(53)の下縁よりも外周側に位置する第2吸込開口(62)とに区画している。なお、吸込開口(60)の内周縁は、第1板部材(52)の外周縁に相当し、吸込開口(60)の外周縁は、空気吸込口(51a)の開口縁に相当する。
〈支持部材〉
なお、第1板部材(52)および第2板部材(53)は、複数(この例では、4つ)の支持部材(74)によって枠部材(70)に接続されて支持されている。この例では、4つの支持部材(74)は、枠部材(70)の4つの角部に配置されている。また、支持部材(74)は、第2板部材(53)と一体に形成されている。そして、支持部材(74)は、その一端部が枠部材(70)の平面視における角部にネジ止めされ、その他端部が第1板部材(52)の平面視における角部にネジ止めおよび鉤止めされている。
なお、第1板部材(52)および第2板部材(53)は、複数(この例では、4つ)の支持部材(74)によって枠部材(70)に接続されて支持されている。この例では、4つの支持部材(74)は、枠部材(70)の4つの角部に配置されている。また、支持部材(74)は、第2板部材(53)と一体に形成されている。そして、支持部材(74)は、その一端部が枠部材(70)の平面視における角部にネジ止めされ、その他端部が第1板部材(52)の平面視における角部にネジ止めおよび鉤止めされている。
〈フィルタ〉
フィルタ(55)は、空気吸込口(51a)の上側に設けられ、空気吸込口(51a)を通過した空気の中の塵埃を補足するように構成されている。具体的には、フィルタ(55)は、平面視において正方形型の格子枠状に形成され、パネル本体(51)の中央部の上側に取り付けられて空気吸込口(51a)を覆っている。なお、図4および図5では、フィルタ(55)の図示を省略している。
フィルタ(55)は、空気吸込口(51a)の上側に設けられ、空気吸込口(51a)を通過した空気の中の塵埃を補足するように構成されている。具体的には、フィルタ(55)は、平面視において正方形型の格子枠状に形成され、パネル本体(51)の中央部の上側に取り付けられて空気吸込口(51a)を覆っている。なお、図4および図5では、フィルタ(55)の図示を省略している。
〈スライド部〉
スライド部(57)は、吸込グリル(51)の周縁部(具体的には、枠部材(70)の周縁部)に設けられている。この例では、4つのスライド部(57)が枠部材(70)の4つの辺部の中央部にそれぞれ設けられている。また、スライド部(57)は、化粧パネル(50)に対して進退可能に構成され、化粧パネル(50)へ向けてスライドした状態で化粧パネル(50)に引っ掛かるようになっている。具体的には、スライド部(57)は、スライド部(57)の先端部が吸込流路(11a)の内周面(この例では、化粧パネル(50)の内周面)に設けられた係合穴(58)に差し込まれる位置(以下「係合位置」と記載)と、スライド部(57)の先端部が係合穴(58)から外れる位置(以下「係合解除位置」と記載)とにスライド可能に構成されている。
スライド部(57)は、吸込グリル(51)の周縁部(具体的には、枠部材(70)の周縁部)に設けられている。この例では、4つのスライド部(57)が枠部材(70)の4つの辺部の中央部にそれぞれ設けられている。また、スライド部(57)は、化粧パネル(50)に対して進退可能に構成され、化粧パネル(50)へ向けてスライドした状態で化粧パネル(50)に引っ掛かるようになっている。具体的には、スライド部(57)は、スライド部(57)の先端部が吸込流路(11a)の内周面(この例では、化粧パネル(50)の内周面)に設けられた係合穴(58)に差し込まれる位置(以下「係合位置」と記載)と、スライド部(57)の先端部が係合穴(58)から外れる位置(以下「係合解除位置」と記載)とにスライド可能に構成されている。
〔連結部材〕
連結部材(80)は、線状部(81)と、第1連結部(82)と、第2連結部(83)とを有している。線状部(81)は、線状に形成されている。例えば、線状部(81)は、紐やワイヤなどの線状体によって構成されている。
連結部材(80)は、線状部(81)と、第1連結部(82)と、第2連結部(83)とを有している。線状部(81)は、線状に形成されている。例えば、線状部(81)は、紐やワイヤなどの線状体によって構成されている。
〈第1連結部〉
第1連結部(82)は、線状部(81)の一端に設けられて吸込グリル(51)に連結されている。具体的には、第1連結部(82)は、吸込グリル(51)の連結部(54)である吸込グリル(51)の周縁部の一部(この例では、吸込グリル(51)の平面視における角部)に連結されている。なお、吸込グリル(51)に対する連結部材(80)の第1連結部(82)の連結については、後で詳しく説明する。
第1連結部(82)は、線状部(81)の一端に設けられて吸込グリル(51)に連結されている。具体的には、第1連結部(82)は、吸込グリル(51)の連結部(54)である吸込グリル(51)の周縁部の一部(この例では、吸込グリル(51)の平面視における角部)に連結されている。なお、吸込グリル(51)に対する連結部材(80)の第1連結部(82)の連結については、後で詳しく説明する。
〈第2連結部〉
第2連結部(83)は、線状部(81)の他端に設けられてユニット主部(11)に連結されている。この例では、第2連結部(83)は、鉤部(84)によって構成されている。鉤部(84)は、環状に形成され、その一部が開閉可能に構成されている。具体的には、鉤部(84)は、鉤状に形成された鉤本体(84a)と、鉤本体(84a)の基端部から鉤本体(84a)の先端部へ向けて延びて鉤本体(84a)の先端部に内側から当接するバネ部(84b)とを有し、バネ部(84b)の弾性力によりバネ部(84b)の先端部が鉤本体(84a)の先端部に内側から押し当てられることで閉状態となる一方で、外力によりバネ部(84b)の先端部が鉤本体(84a)の先端部から引き離されることで開状態となるように構成されている。例えば、鉤部(84)は、茄子環によって構成されている。
第2連結部(83)は、線状部(81)の他端に設けられてユニット主部(11)に連結されている。この例では、第2連結部(83)は、鉤部(84)によって構成されている。鉤部(84)は、環状に形成され、その一部が開閉可能に構成されている。具体的には、鉤部(84)は、鉤状に形成された鉤本体(84a)と、鉤本体(84a)の基端部から鉤本体(84a)の先端部へ向けて延びて鉤本体(84a)の先端部に内側から当接するバネ部(84b)とを有し、バネ部(84b)の弾性力によりバネ部(84b)の先端部が鉤本体(84a)の先端部に内側から押し当てられることで閉状態となる一方で、外力によりバネ部(84b)の先端部が鉤本体(84a)の先端部から引き離されることで開状態となるように構成されている。例えば、鉤部(84)は、茄子環によって構成されている。
〔係合部〕
また、室内ユニット(10)には、複数(この例では、2つ)の係合部(85)が設けられている。係合部(85)は、ユニット主部(11)に設けられ、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることができるように構成されている。具体的には、係合部(85)には、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されている。
また、室内ユニット(10)には、複数(この例では、2つ)の係合部(85)が設けられている。係合部(85)は、ユニット主部(11)に設けられ、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることができるように構成されている。具体的には、係合部(85)には、連結部材(80)の鉤部(84)を引っ掛けることが可能な係合孔(85a)が形成されている。
この例では、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)に設けられている。詳しくは、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)から内周側に突出し、その板面が上下方向を向く板状に形成されている。そして、係合部(85)の一端部(先端部)は、上下方向(この例では、上方)に折れ曲がっている。また、係合孔(85a)は、係合部(85)を上下方向に貫通している。なお、この例では、係合部(85)は、吸込流路(11a)の平面視における角部に配置されている。
〔吸込グリルの取り付け作業〕
次に、吸込グリル(51)の取り付け作業について説明する。化粧パネル(50)の取付口(40)(すなわち、吸込流路(11a)の下端部)に吸込グリル(51)を取り付ける場合、作業者は、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)を、化粧パネル(50)(すなわち、ユニット主部(11))に設けられた係合部(85)に引っ掛ける。なお、連結部材(80)の第1連結部(83)は、吸込グリル(51)の平面視における角部(すなわち、吸込グリル(51)の連結部(54))に連結されている。したがって、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)に引っ掛けることにより、吸込グリル(51)を宙吊り状態(仮掛け状態)にすることができる。次に、作業者は、吸込グリル(51)を上方に移動させて吸込グリル(51)を化粧パネル(50)の取付口(40)の内部に配置し、スライド部(57)を係合解除位置から係合位置へスライドさせる。これにより、化粧パネル(50)の内周面(すなわち、吸込流路(11a)の内周面)に設けられた係合穴(58)にスライド部(57)の先端部が差し込まれて、化粧パネル(50)の取付口(40)に吸込グリル(51)が保持される。このようにして、化粧パネル(50)の取付口(40)に吸込グリル(51)が取り付けられる。
次に、吸込グリル(51)の取り付け作業について説明する。化粧パネル(50)の取付口(40)(すなわち、吸込流路(11a)の下端部)に吸込グリル(51)を取り付ける場合、作業者は、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)を、化粧パネル(50)(すなわち、ユニット主部(11))に設けられた係合部(85)に引っ掛ける。なお、連結部材(80)の第1連結部(83)は、吸込グリル(51)の平面視における角部(すなわち、吸込グリル(51)の連結部(54))に連結されている。したがって、連結部材(80)の鉤部(84)を係合部(85)に引っ掛けることにより、吸込グリル(51)を宙吊り状態(仮掛け状態)にすることができる。次に、作業者は、吸込グリル(51)を上方に移動させて吸込グリル(51)を化粧パネル(50)の取付口(40)の内部に配置し、スライド部(57)を係合解除位置から係合位置へスライドさせる。これにより、化粧パネル(50)の内周面(すなわち、吸込流路(11a)の内周面)に設けられた係合穴(58)にスライド部(57)の先端部が差し込まれて、化粧パネル(50)の取付口(40)に吸込グリル(51)が保持される。このようにして、化粧パネル(50)の取付口(40)に吸込グリル(51)が取り付けられる。
〔吸込グリルの取り外し作業〕
次に、吸込グリル(51)の取り外し作業について説明する。化粧パネル(50)の取付口(40)(すなわち、吸込流路(11a)の下端部)から吸込グリル(51)を取り外す場合、作業者は、スライド部(57)を係合解除位置から係合位置へスライドさせ、化粧パネル(50)の内周面(すなわち、吸込流路(11a)の内周面)に設けられた係合穴(58)からスライド部(57)の先端部を外す。これにより、スライド部(57)による吸込グリル(51)の保持が解除される。次に、作業者は、吸込グリル(51)を下方に移動させて化粧パネル(50)の取付口(40)から吸込グリル(51)を取り外す。そして、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)を、化粧パネル(50)(すなわち、ユニット主部(11))に設けられた係合部(85)から外す。このようにして、化粧パネル(50)の取付口(40)から吸込グリル(51)が取り外される。
次に、吸込グリル(51)の取り外し作業について説明する。化粧パネル(50)の取付口(40)(すなわち、吸込流路(11a)の下端部)から吸込グリル(51)を取り外す場合、作業者は、スライド部(57)を係合解除位置から係合位置へスライドさせ、化粧パネル(50)の内周面(すなわち、吸込流路(11a)の内周面)に設けられた係合穴(58)からスライド部(57)の先端部を外す。これにより、スライド部(57)による吸込グリル(51)の保持が解除される。次に、作業者は、吸込グリル(51)を下方に移動させて化粧パネル(50)の取付口(40)から吸込グリル(51)を取り外す。そして、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)を、化粧パネル(50)(すなわち、ユニット主部(11))に設けられた係合部(85)から外す。このようにして、化粧パネル(50)の取付口(40)から吸込グリル(51)が取り外される。
〔吸込グリルの連結部の構造〕
次に、吸込グリル(51)の連結部(54)の構造について説明する。上述のとおり、吸込グリル(51)の連結部(54)は、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持された構造を有している。なお、この例では、下側樹脂部(75)は、下面部材(71)の一部(具体的には、平面視における角部)に相当する。上側樹脂部(76)は、周壁部材(72)の一部(具体的には、平面視における角部の下端部から延出した部分)に相当する。
次に、吸込グリル(51)の連結部(54)の構造について説明する。上述のとおり、吸込グリル(51)の連結部(54)は、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持された構造を有している。なお、この例では、下側樹脂部(75)は、下面部材(71)の一部(具体的には、平面視における角部)に相当する。上側樹脂部(76)は、周壁部材(72)の一部(具体的には、平面視における角部の下端部から延出した部分)に相当する。
上側樹脂部(76)には、挿通孔(76a)が形成されている。挿通孔(76a)は、上側樹脂部(76)を上下方向に貫通して連結部材(80)の線状部(81)を挿通させることができるようになっている。
また、この例では、下側樹脂部(75)に、複数(この例では2つ)の樹脂ボス(75a)が設けられ、上側樹脂部(76)に、複数(この例では2つ)の樹脂ボス(75a)にそれぞれ対応する複数(この例では2つ)の挿通孔(76b)が形成されている。樹脂ボス(75a)は、下側樹脂部(75)から上方に突出している。挿通孔(76b)は、樹脂ボス(75a)に対応する位置に形成され、上側樹脂部(76)を上下方向に貫通して固定ネジ(73)を挿通させることができるようになっている。そして、この例では、下側樹脂部(75)の樹脂ボス(75a)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が配置された状態で、固定ネジ(73)が上側樹脂部(76)の挿通孔(76b)を挿通して金属板(77)と樹脂ボス(75a)とに締結されている。このように、固定ネジ(73)によるネジ止めによって下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)とが固定されて、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持されている。
また、下側樹脂部(75)には下側壁部(75b)が設けられている。下側壁部(75b)は、下側樹脂部(75)から上方に突出し、平面視において金属板(77)の外縁を囲うように形成されている。この例では、下側壁部(75b)は、平面視において吸込グリル(51)の外周側に開口するコの字(U字)状に形成されている。
また、上側樹脂部(76)には上側壁部(76c)が設けられている。上側壁部(76c)は、上側樹脂部(76)から下方に突出し、平面視において金属板(77)の外縁(具体的には、金属板(77)の外縁のうち少なくとも吸込グリル(51)の外周側の部分)を囲うように形成されている。この例では、上側壁部(76c)は、金属板(77)の外縁を全周に亘って囲うように形成されている。
そして、金属板(77)が下側樹脂部(75)の下側壁部(75b)の内側に配置され、下側樹脂部(75)の下側壁部(75b)が上側樹脂部(76)の上側壁部(76c)の内側に配置されている。
〔吸込グリルに対する連結部材の連結〕
次に、吸込グリル(51)に対する連結部材(80)の連結について説明する。連結部材(80)は、線状部(81)が上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に挿通された状態で、第1連結部(82)が金属板(77)に固定され、第2連結部(83)がユニット主部(11)に連結されている。
次に、吸込グリル(51)に対する連結部材(80)の連結について説明する。連結部材(80)は、線状部(81)が上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に挿通された状態で、第1連結部(82)が金属板(77)に固定され、第2連結部(83)がユニット主部(11)に連結されている。
この例では、連結部材(80)の第1連結部(82)は、金属板(77)と別体に形成されている。具体的には、連結部材(80)の第1連結部(82)は、ワッシャ状(円環状)に形成され、連結ネジ(85)が第1連結部(82)を挿通して金属板(77)に締結されることによって、第1連結部(82)が金属板(77)にネジ止めされて固定されている。
また、この例では、上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)は、金属板(77)にネジ止めされた連結部材(80)の第1連結部(82)を露出させ、平面視において連結部材(80)の第1連結部(82)から吸込グリル(51)の外周側へ向けて直線状に延びるように形成されている。具体的には、挿通孔(76a)は、吸込グリル(51)が宙吊り状態である場合(連結部材(80)によって吸込グリル(51)がユニット主部(11)に吊り下げられている場合)に連結部材(80)が延びる方向に沿うように直線状に延びている。
〔実施形態による効果〕
以上のように、連結部材(80)の第1連結部(82)が吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))ではなく金属板(77)に固定されているので、連結部材(80)の固定に起因した応力が吸込グリル(51)の樹脂部に作用することを回避することができる。これにより、連結部材(80)の固定に起因して吸込グリル(51)の樹脂部にケミカルクラックが発生することを防止することができる。
以上のように、連結部材(80)の第1連結部(82)が吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))ではなく金属板(77)に固定されているので、連結部材(80)の固定に起因した応力が吸込グリル(51)の樹脂部に作用することを回避することができる。これにより、連結部材(80)の固定に起因して吸込グリル(51)の樹脂部にケミカルクラックが発生することを防止することができる。
また、上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に連結部材(80)の線状部(81)が挿通された状態で連結部材(80)の第1連結部(82)が金属板(77)に固定されて連結部材(80)の第2連結部(83)がユニット主部(11)に連結されているので、連結部材(80)の固定とは異なる別の要因によって吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))に部分的な破損(例えば、ケミカルクラック)が発生して、下側樹脂部(75)および上側樹脂部(76)による金属板(77)の挟持が解除されたとしても、連結部材(80)の第1連結部(82)に固定された金属板(77)が上側樹脂部(76)に引っ掛かって連結部材(80)が吸込グリル(51)から外れないようにすることができる。これにより、吸込グリル(51)の部分的な破損に起因する吸込グリル(51)の落下の可能性を低減することができる。
また、平面視において金属板(77)の外縁のうち少なくとも吸込グリル(51)の外周側の部分を囲うように上側壁部(76c)が形成されているので、連結部材(80)の固定とは異なる別の要因によって吸込グリル(51)の樹脂部(下側樹脂部(75)または上側樹脂部(76))に部分的な破損(例えば、ケミカルクラック)が発生して、下側樹脂部(75)および上側樹脂部(76)による金属板(77)の挟持が解除されたとしても、連結部材(80)の第1連結部(82)に固定された金属板(77)が上側壁部(76c)に引っ掛かって連結部材(80)が吸込グリル(51)から外れないようにすることができる。これにより、吸込グリル(51)の部分的な破損に起因する吸込グリル(51)の落下の可能性をさらに低減することができる。
また、挿通孔(76a)は、金属板(77)にネジ止めされた連結部材(80)の第1連結部(82)を露出させ、平面視において連結部材(80)の第1連結部(82)から吸込グリル(51)の外周側へ向けて直線状に延びるように形成されている。これにより、ネジ止め部分を軸として連結部材(80)が回動しようとした場合に、上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)の周壁部に連結部材(80)を接触させてネジ止め部分を軸とする連結部材(80)の回動を抑制することができる。したがって、連結部材(80)の動き回りに起因するネジ止め部分の周辺部の破損を抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、以上の説明では、連結部材(80)の第1連結部(82)が金属板(77)と別体に形成されている場合を例に挙げたが、連結部材(80)の第1連結部(82)は、金属板(77)と一体に形成されていてもよい。例えば、連結部材(80)の第1連結部(82)は、溶接によって金属板(77)と一体に形成されて固定されていてもよい。
なお、以上の説明では、連結部材(80)の第1連結部(82)が金属板(77)と別体に形成されている場合を例に挙げたが、連結部材(80)の第1連結部(82)は、金属板(77)と一体に形成されていてもよい。例えば、連結部材(80)の第1連結部(82)は、溶接によって金属板(77)と一体に形成されて固定されていてもよい。
また、以上の説明では、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)とがネジ止めによって固定されて下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持されている場合を例に挙げたが、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)とが別の手段(例えば、一体形成や鉤止めなど)によって固定されていてもよい。
また、以上の説明では、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部が吸込グリル(51)の連結部(54)(すなわち、連結部材(80)の第1連結部(82)が連結される吸込グリル(51)の周縁部の一部)となっている場合を例に挙げたが、吸込グリル(51)の周縁部の他の部分(平面視における角部とは異なる部分)が吸込グリル(51)の連結部(54)となっていてもよい。すなわち、連結部材(80)の第1連結部(82)は、吸込グリル(51)の周縁部のうち平面視における角部に連結されていてもよいし、吸込グリル(51)の周縁部の他の部分に連結されていてもよい。
また、吸込流路(11a)の内周面(具体的には、化粧パネル(50)の取付口(40)の内周面)のうち平面視における角部に係合部(85)が配置されている場合を例に挙げたが、係合部(85)は、吸込流路(11a)の内周面の他の部分(平面視における角部とは異なる部分)に配置されていてもよい。また、化粧パネル(50)に係合部(85)が設けられている場合を例に挙げたが、係合部(85)は、室内ユニット本体(20)に設けられていてもよい。すなわち、係合部(85)は、ユニット主部(11)のうち化粧パネル(50)に設けられていてもよいし、ユニット主部(11)の他の部分(化粧パネル(50)とは異なる部分、具体的には、室内ユニット本体(20))に設けられていてもよい。すなわち、連結部材(80)の第2連結部(83)である鉤部(84)は、ユニット主部(11)のうち化粧パネル(50)に連結されていてもよいし、ユニット主部(11)の他の部分(化粧パネル(50)とは異なる部分、具体的には、室内ユニット本体(20))に連結されていてもよい。
また、以上の実施形態および変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述の室内ユニットは、天井に設けられる空気調和機の室内ユニットとして有用である。
10 室内ユニット
11 ユニット主部
11a 吸込流路
20 室内ユニット本体
50 化粧パネル
51 吸込グリル
70 枠部材
71 下面部材
72 周壁部材
73 固定ネジ
74 支持部材
75 第1樹脂部
76 第2樹脂部
76a 挿通孔
77 金属板
80 連結部材
81 線状部
82 第1連結部
83 第2連結部
84 鉤部
85 係合部
85a 係合孔
11 ユニット主部
11a 吸込流路
20 室内ユニット本体
50 化粧パネル
51 吸込グリル
70 枠部材
71 下面部材
72 周壁部材
73 固定ネジ
74 支持部材
75 第1樹脂部
76 第2樹脂部
76a 挿通孔
77 金属板
80 連結部材
81 線状部
82 第1連結部
83 第2連結部
84 鉤部
85 係合部
85a 係合孔
Claims (5)
- 天井(CE)に設けられ下方から吸い込んだ空気を吹き出す室内ユニット本体(20)と、該室内ユニット本体(20)の下部に設けられる化粧パネル(50)とを有し、その中央部に上下方向に延びる吸込流路(11a)が形成されるユニット主部(11)と、
上記吸込流路(11a)の下端部に着脱可能に取り付けられる吸込グリル(51)と、
線状に形成された線状部(81)と、該線状部(81)の一端に設けられた第1連結部(82)と、該線状部(81)の他端に設けられた第2連結部(83)とを有する連結部材(80)とを備え、
上記吸込グリル(51)の周縁部の一部は、下側樹脂部(75)と上側樹脂部(76)との間に金属板(77)が挟持された構造を有し、
上記上側樹脂部(76)には、該上側樹脂部(76)を上下方向に貫通して上記連結部材(80)の線状部(81)を挿通させることが可能な挿通孔(76a)が形成され、
上記連結部材(80)は、上記線状部(81)が上記上側樹脂部(76)の挿通孔(76a)に挿通された状態で、上記第1連結部(82)が上記金属板(77)に固定され、上記第2連結部(83)が上記ユニット主部(11)に連結されている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。 - 請求項1において、
上記連結部材(80)の第1連結部(82)は、上記金属板(77)と別体に形成されている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。 - 請求項2において、
上記連結部材(80)の第1連結部(82)は、円環状に形成され、ネジ(85)が該第1連結部(82)を挿通して上記金属板(77)に締結されることによって該金属板(77)に固定されている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。 - 請求項1において、
上記連結部材(80)の第1連結部(82)は、上記金属板(77)と一体に形成されている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
上記上側樹脂部(76)には、該上側樹脂部(76)から下方に突出する上側壁部(76c)が形成され、
上記上側壁部(76c)は、平面視において上記金属板(77)の外縁のうち少なくとも上記吸込グリル(51)の外周側の部分を囲うように形成されている
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015214825A JP6056939B1 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 空気調和機の室内ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015214825A JP6056939B1 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 空気調和機の室内ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6056939B1 true JP6056939B1 (ja) | 2017-01-11 |
JP2017083134A JP2017083134A (ja) | 2017-05-18 |
Family
ID=57756114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015214825A Active JP6056939B1 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 空気調和機の室内ユニット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6056939B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108592126A (zh) * | 2018-07-20 | 2018-09-28 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 内循环式吸油烟机 |
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JP2001108259A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 天井埋込型空気調和機の吸入グリル落下防止構造 |
JP2011257026A (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-22 | Panasonic Corp | 空気調和機 |
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-
2015
- 2015-10-30 JP JP2015214825A patent/JP6056939B1/ja active Active
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