JP6102776B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、内燃機関に関する。
内燃機関の燃焼室においては、空気および燃料の混合気が圧縮された状態で点火される。混合気を圧縮するときの圧縮比は、出力されるトルクおよび燃料消費量に影響を与えることが知られている。圧縮比を高くすることによりトルクを大きくしたり、燃料消費量を少なくしたりすることができる。一方で、圧縮比を高くしすぎると、ノッキング等の異常燃焼が生じることが知られている。従来の技術においては、運転期間中に圧縮比を変更することができる可変圧縮比機構を備える内燃機関が知られている。
特開2012−117468号公報においては、シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させる可変圧縮比機構を備える内燃機関が開示されている。この公報に開示されている内燃機関では、シリンダブロックとクランクケースとが係合する部分に可変圧縮比機構が配置されている。また、この公報には、シリンダブロックとクランクケースとの間の隙間を覆う蛇腹部材が設けられ、高いシール性を提供することが開示されている。
特開2012−117468号公報
内燃機関は、車両等に搭載されるために小型であることが好ましい。上記の特許文献に開示されている内燃機関では、不動のクランクケースに対してシリンダブロックを移動させるためのカムシャフトがシリンダブロックの下部およびクランクケースの上部に配置されている。そして、カムシャフトを回転させるためのウォームギヤおよび駆動モータがクランクケースの長手方向の外側に配置されている。この構造では、ウォームギヤおよび駆動モータ等がクランクケースの外側に配置されているために、機関本体が長くなるという問題がある。
ピストンは、シリンダブロックのシリンダボアの内部に配置される。このシリンダボア同士の間隔は、機関本体を小型にするために小さく設定されている。可変圧縮比機構のウォームギヤ等をクランクケースの略中央に配置する構造が考えられるが、この構造の場合には、シリンダボア同士の間隔を大きくする必要があり、内燃機関が大きくなるという問題がある。
また、シリンダボアの壁面の温度上昇を抑制するために、燃焼室の周りにはウォータジャケットが形成される。ウォータジャケットを流れる機関冷却水によりシリンダボアの壁面を冷却することができる。ところが、可変圧縮比機構の種類によっては、燃焼室の周りに可変圧縮比機構の部品を配置する構造が考えられるが、この場合には、シリンダボアの周りにウォータジャケットを形成するために、シリンダボア同士の間隔を十分に大きくしなければならない問題があった。
本発明は、可変圧縮比機構を備え、小型の内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関は、ピストンが内部に配置される複数個の穴部を有するシリンダブロックと、燃焼室の頂面を含むシリンダヘッドと、シリンダブロックに対してシリンダヘッドを相対的に移動させて燃焼室の容積を変化させる可変圧縮比機構とを備える。可変圧縮比機構は、アクチュエータと、アクチュエータからの動力を伝達する駆動シャフトとを含む。アクチュエータおよび駆動シャフトは、互いに隣り合う穴部同士の間の領域においてシリンダヘッドに支持されており、シリンダヘッドと共に移動する。
上記発明においては、駆動シャフトは、複数の穴部が並ぶ方向においてシリンダヘッドのほぼ中央に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、可変圧縮比機構を備え、小型の内燃機関を提供することができる。
機械圧縮比が低圧縮比の時のシリンダブロックおよびシリンダヘッドの概略断面図である。 可変圧縮比機構のカムシャフトの部分を複数の気筒が並ぶ方向に切断した概略断面図である。 可変圧縮比機構の駆動装置の概略斜視図である。 機械圧縮比が高圧縮比の時のシリンダブロックおよびシリンダヘッドの概略断面図である。 シリンダブロックの概略平面図である。 可変圧縮比機構の駆動シャフトの部分を機関本体の幅方向に切断したときの概略断面図である。
図1から図6を参照して、実施の形態における内燃機関について説明する。本実施の形態においては、車両に配置されている内燃機関を例に取り上げて説明する。
図1は、実施の形態の内燃機関におけるシリンダブロックおよびシリンダヘッドの部分の概略断面図である。本実施の形態における内燃機関は、火花点火式である。内燃機関は、機関本体1を備える。機関本体1は、シリンダブロック2とシリンダヘッド4とを含む。シリンダヘッド4には、吸気ポートおよび排気ポートが形成されている。本実施の形態では、シリンダヘッド4にはカムキャリア21が固定されている。カムキャリア21は、吸気弁および排気弁を駆動するカムおよびカムを回転させるシャフトを支持している。
燃焼室5は、それぞれの気筒ごとに形成されている。燃焼室5には、機関吸気通路および機関排気通路が接続されている。シリンダブロック2は、シリンダボアと称される穴部2aを有する。穴部2aに面するシリンダブロック2の表面には、シリンダライナ15が固定されている。本実施の形態におけるシリンダライナ15は、円筒状に形成されている。
ピストン3は、ピストンリング3aを有し、ピストンリング3aがシリンダライナ15に接触している。また、ピストン3は、シリンダライナ15に対して摺動する。ピストン3は、コネクティングロッド58を介して、クランクシャフトに支持されている。
シリンダヘッド4は、本体部4bと、シリンダブロック2の穴部2aの内部に挿入される挿入部4aとを有する。挿入部4aは、本体部4bから突出している。挿入部4aは、シリンダライナ15の内面に対応した形状を有し、シリンダライナ15に対して摺動する。挿入部4aの端面は、燃焼室5の頂面を構成する。すなわち、シリンダヘッド4は、燃焼室5の頂面を含む。
挿入部4aの周方向の表面には、シール部材17が配置されている。本実施の形態におけるシール部材17は、金属にて円環状に形成されている。シール部材17は、挿入部4aとシリンダライナ15との間を密閉する。すなわち、燃焼室5の密閉された空間を形成する。本実施の形態におけるシール部材17は、ピストンリング3aと同様の構造を有する。シール部材としては、この形態に限られず、挿入部とシリンダライナとの間を密閉できる任意の部材を採用することができる。
本実施の形態における内燃機関は、制御装置として機能する電子制御ユニットを備える。電子制御ユニットは、クランク角センサやエアフロメータ等の信号が入力され、機関本体1を制御する。
図2に、可変圧縮比機構の部分を切断したシリンダブロックおよびシリンダヘッドの概略断面図を示す。図2は、図1におけるA−A線に沿って切断したときの概略断面図である。図3に、可変圧縮比機構の偏心軸を回転させる駆動装置の概略斜視図を示す。図1から図3を参照して、本実施の形態における内燃機関は、可変圧縮比機構を備える。
本実施の形態においては、ピストン3が圧縮上死点に位置したときにシリンダヘッド4およびピストン3の頂面に囲まれる空間を燃焼室と称する。内燃機関の圧縮比は、燃焼室の容積等に依存して定まる。本実施の形態における可変圧縮比機構は、燃焼室の容積を変更することにより圧縮比を変更するように形成されている。燃焼室における実際の圧縮比である実圧縮比は、(実圧縮比)=(燃焼室の容積+吸気弁が閉じている期間にピストンが移動する容積)/(燃焼室の容積)で示される。
図1および図2は、可変圧縮比機構により低圧縮比になったときの概略図である。本実施の形態における内燃機関は、シリンダブロック2を含む支持構造物と、支持構造物の上側に配置されているシリンダヘッド4とが互いに相対移動する。本実施の形態におけるシリンダブロック2は、可変圧縮比機構を介してシリンダヘッド4を支持している。
シリンダヘッド4の幅方向の両側の側壁には複数個の突出部82が形成されている。突出部82には、断面形状が円形のカム挿入孔83が形成されている。シリンダブロック2の上壁には、幅方向の両側の端部に複数個の突出部80が形成されている。突出部80には、断面形状が円形のカム挿入孔81が形成されている。シリンダブロック2の突出部80は、シリンダヘッド4の突出部82同士の間に嵌合する。
本実施の形態における可変圧縮比機構は、シリンダヘッド4の支持軸としての一対のカムシャフト84,85を含む。カムシャフト84,85は、それぞれのカム挿入孔83内に回転可能に挿入される円形カム88を含む。円形カム88は、各カムシャフト84,85の回転軸線と同軸状に配置されている。円形カム88には、カムシャフト84,85の回転軸線に対して偏心して配置された偏心軸87が接続されている。この偏心軸87には、別の円形カム86が偏心して回転可能に取付けられている。円形カム86は対応するカム挿入孔81内に回転可能に挿入されている。円形カム86は、偏心軸87を介して円形カム88を支持している。
可変圧縮比機構は、カムシャフト84,85を回転させる駆動装置を含む。駆動装置は、アクチュエータとしてのモータ89を含む。駆動装置は、モータ89から出力される動力を伝達する駆動シャフト90を含む。本実施の形態では、駆動シャフト90は、モータ89の出力軸に連結されている。駆動シャフト90には、ウォーム91,92が固定されている。2つのウォーム91,92は、ウォーム91の螺旋方向とウォーム92の螺旋方向が互いに逆向きとなるように構成される。それぞれのカムシャフト84,85は、ウォームホイール93,94に固定されている。ウォーム91,92およびウォームホイール93,94は、カムシャフト84,85を互いに反対方向に回転させるように形成されている。
なお、駆動シャフトとしては、この形態に限られず、アクチュエータの動力を伝達可能に形成されていれば構わない。たとえば、モータの出力軸に減速機に連結され、減速機の出力軸に駆動シャフトが接続されていても構わない。
モータ89が駆動して、駆動シャフト90が回転することにより、ウォーム91,92が回転する。ウォーム91,92の回転力は、ウォームホイール93,94に伝達され、カムシャフト84,85を互いに反対方向に回転させることができる。本実施の形態における可変圧縮比機構は、電子制御ユニットにより制御されている。駆動装置は、対応する駆動回路を介して電子制御ユニットに接続されている。
図1を参照して、駆動装置によりカムシャフト84,85上に配置された円形カム88を、矢印96に示すように互いに反対方向に回転させると、偏心軸87が円形カム88の上部に向けて移動する。円形カム86は、カム挿入孔81内において、矢印97に示すように円形カム88と反対方向に回転する。この結果、シリンダヘッド4は、シリンダブロック2に近づく向きに移動して、燃焼室5の容積は小さくなる。
図4に、本実施の形態の内燃機関におけるシリンダブロックおよびシリンダヘッドの部分の他の概略断面図を示す。図4は、可変圧縮比機構により高圧縮比になったときの概略図である。偏心軸87が円形カム88の上部まで移動すると、円形カム88の中心軸が偏心軸87よりも下方に位置する。シリンダブロック2とシリンダヘッド4との相対位置は、円形カム88の中心軸と円形カム86の中心軸との距離によって定まる。矢印98に示すようにシリンダヘッド4がシリンダブロック2に近づくほど、ピストン3が圧縮上死点に達したときの燃焼室5の容積が小さくなる。この結果、圧縮比を高くすることができる。また、カムシャフト84,85を矢印96と反対向きに回転させることにより、シリンダヘッド4がシリンダブロック2から離れる向きに移動し、圧縮比を低下させることができる。
本実施の形態における可変圧縮比機構は、シリンダブロック2に対してシリンダヘッド4が相対的に移動することにより、燃焼室5の容積が可変に形成されている。本実施の形態においては、下死点から上死点までのピストンの行程容積と燃焼室の容積のみから定まる圧縮比を機械圧縮比と言う。機械圧縮比は、(機械圧縮比)=(燃焼室の容積+下死点から上死点までのピストンの行程容積)/(燃焼室の容積)で示される。
ピストン3が圧縮上死点に到達している図1の状態では、燃焼室5の容積が大きくなっている。吸入空気量が一定の場合には圧縮比が低くなる。この状態は、機械圧縮比が低い状態である。これに対して、ピストン3が圧縮上死点に到達している図4の状態では、燃焼室5の容積が小さくなっている。吸入空気量が一定の場合には圧縮比が高くなる。この状態は、機械圧縮比が高い状態である。このように、本実施の形態における内燃機関は、運転期間中に圧縮比を変更することができる。たとえば、内燃機関の運転状態に応じて、可変圧縮比機構により圧縮比を変更することができる。
なお、実際の圧縮比である実圧縮比は、機械圧縮比を変更する他にも、吸気弁の閉弁時期を変更することにより変化させることができる。内燃機関が吸気弁の閉弁時期を変更可能な可変動弁機構を備える場合には、可変動弁機構と可変圧縮比機構とを作動させることにより実圧縮比を変更することができる。
本実施の形態における可変圧縮比機構は、回転軸を偏心させた円形カムを回転させることにより、シリンダブロックに対してシリンダヘッドを相対的に移動させているが、この形態に限られず、シリンダブロックに対してシリンダヘッドを相対的に移動させる任意の機構を採用することができる。
図1および図4を参照して、機械圧縮比を変更すると、シリンダブロック2に対してシリンダヘッド4がピストン3の移動方向に相対的に移動する。この時に、シリンダヘッド4の挿入部4aは、穴部2aの延びる方向に沿って移動する。挿入部4aにシール部材17が配置されていることにより、シリンダブロック2に対してシリンダヘッド4が相対的に移動しても燃焼室5の密閉状態を維持することができる。燃焼室5の気体が機関本体1の外部に漏れることを抑制することができる。
ここで、クランクケースとシリンダブロックが個別に形成され、クランクケースに対してシリンダブロックが相対的に移動する可変圧縮比機構を備える内燃機関を比較例に取り上げる。比較例の内燃機関では、クランクケースが不動部になり、シリンダブロックおよびシリンダヘッドが一体的に移動する可動部になる。これに対して、本実施の形態の内燃機関は、シリンダブロックとクランクケースとを一体的に構成することができる。このために、シリンダブロックを含む不動部の剛性を高くすることができる。
比較例の内燃機関では、ピストンの移動方向に垂直な方向のスラスト力が可動部のシリンダブロックに加わるために振動が生じ易くなる。一方で、本実施の形態の内燃機関においては、シリンダブロックが車両本体に固定されて不動部を構成している。ピストンの移動により生じるスラスト力は、不動部であるシリンダブロックに作用する。このために、複数の気筒が並ぶ方向と垂直な方向において揺動するローリング運動を抑制することができる。この結果、ローリング運動に起因する振動の発生を抑制することができる。このように、シリンダブロックに対してシリンダヘッドが相対的に移動する可変圧縮比機構を備える内燃機関では、機関本体の振動を抑制することができる。
図5に、本実施の形態におけるシリンダブロックの概略平面図を示す。図5は、シリンダヘッド4が配置される側から平面視した概略図である。本実施の形態の内燃機関は、複数の気筒を含む。本実施の形態の機関本体1は、第1の気筒74a、第2の気筒74b、第3の気筒74cおよび第4の気筒74dを有する。本実施の形態の内燃機関では、複数の気筒が1列に並んで配置されている。すなわち、穴部2aがシリンダブロック2の長手方向に並んで配置されている。可変圧縮比機構のカムシャフト84,85は、複数の気筒が並ぶ方向に平行に延びている。カムシャフト84,85は、機関本体1の長手方向に延びている。
それぞれの穴部2aの周りには、シリンダライナ15、穴部2aの壁面およびピストン3を冷却するために冷却水流路が形成されている。シリンダブロック2は、冷却水流路としてのウォータジャケット72を含む。ウォータジャケット72は、複数の穴部2aを取り囲むように形成されている。ウォータジャケット72には機関冷却水が供給され、シリンダブロック2の燃焼室5の周りの部分を冷却することができる。
複数の気筒同士の間の領域においては、互いに対向するウォータジャケット72の冷却水流路同士を連通させる冷却水流路73が形成されている。冷却水流路73は、複数の気筒が並ぶ方向に垂直な方向に延びるように形成することができる。冷却水流路73は、例えば、ドリルによりシリンダブロックの斜め上方から反対側の斜め下方に向けて貫通穴を形成することができる。冷却水流路73を形成することにより、複数の気筒同士の間の領域にも機関冷却水が流通して、燃焼室5の周りの部分を効果的に冷却することができる。
図6に、駆動シャフトに沿って切断したシリンダブロックとシリンダヘッドとの概略断面図を示す。図6は、図2におけるB−B線に沿って機関本体1を幅方向に切断したときの概略断面図である。図2、図3および図6を参照して、本実施の形態の可変圧縮比機構のカムシャフト84,85は、シリンダブロック2の上部に配置されている。また、カムシャフト84,85は、シリンダヘッド4の幅方向の両端部に配置されている。モータ89は、シリンダヘッド4の突出部82に形成されている支持部4dに固定されている。駆動シャフト90は、シリンダヘッド4の上部に形成されている支持部4cに回転可能に支持されている。モータ89および駆動シャフト90は、シリンダヘッド4に支持され、シリンダヘッド4と共に移動する。また、ウォーム91,92およびウォームホイール93,94もシリンダヘッド4に支持されており、シリンダヘッド4と共に移動する。
また、モータ89、駆動シャフト90、およびウォームホイール93,94は、複数の穴部2aが並ぶ方向において、シリンダヘッド4のほぼ中央に配置されている。モータ89および駆動シャフト90は、シリンダヘッド4の長手方向のほぼ中央に配置されている。または、複数の穴部2aが並ぶ方向において、複数の穴部2aが形成されている領域の中央部に駆動シャフト90が配置されている。本実施の形態では、第2の気筒74bと第3の気筒74cとの間の領域に配置されている。
ここで、他の比較例としてシリンダブロックに対してシリンダヘッドが相対的に移動し、モータおよび駆動シャフトがシリンダブロックに支持される構造の内燃機関を取り上げる。他の比較例の内燃機関では、シリンダブロックの上部に駆動シャフトを配置する領域を形成しなくてはならない。図5を参照して、穴部2aの周りにはウォータジャケット72および冷却水流路73が形成されているために、穴部2a同士の間隔を大きくする必要がある。たとえば、第2の気筒74bと第3の気筒74cと間の領域にモータおよび駆動シャフトを配置する場合には、第2の気筒74bと第3の気筒74cとの間隔を大きくする必要がある。この結果、シリンダブロック2が長手方向に長くなる。
これに対して、本実施の形態の内燃機関では、モータ89および駆動シャフト90は、互いに隣り合う穴部2a同士の間の領域においてシリンダヘッド4に支持されている。このために、シリンダブロック2の上部に駆動シャフト90を配置する領域を形成する必要がなく、穴部2a同士の間隔が大きくなることを回避できる。特に、機関本体1の複数の気筒が並ぶ方向にシリンダブロックが長くなることを回避できて、機関本体1の小型化を図ることができる。
本実施の形態の内燃機関では、複数の穴部2aが並ぶ方向において、シリンダヘッド4のほぼ中央に駆動シャフト90が配置されている。駆動シャフト90の一方の側には2つの気筒が配置され、他方の側には2つの気筒が配置されている。この構成を採用することにより、ウォームホイール93,94の一方の側に接続されるカムシャフト84,85の長さと、他方の側に接続されるカムシャフト84,85の長さとを、ほぼ同じにすることができる。この結果、一方の側のカムシャフト84,85が長くなることを回避することができて、カムシャフト84,85の捩じれを抑制することができる。
なお、駆動シャフト90が配置される領域については、上記の形態に限られず、複数の気筒同士の間の領域に駆動シャフトを配置することができる。たとえば、第1の気筒と第2の気筒との間の領域に駆動シャフトを配置しても構わない。
上記の実施の形態のシリンダヘッドは、シリンダブロックの穴部に挿入される挿入部を有するが、この形態に限られず、燃焼室の頂面を含んでいれば構わない。たとえば、シリンダヘッドに凹部が形成され、この凹部の内部にシリンダブロックから突出するシリンダライナが挿入されている内燃機関にも本発明を適用することができる。
なお、上記の実施の形態においては、シリンダヘッドに加えてカムキャリアを備える内燃機関を例示したが、この形態に限られず、シリンダヘッドにて吸気弁等を駆動するカムシャフトを支持し、カムキャリアを備えていない内燃機関にも本発明を適用することができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される形態の変更が含まれている。
2 シリンダブロック
2a 穴部
4 シリンダヘッド
4c,4d 支持部
5 燃焼室
84,85 カムシャフト
86,88 円形カム
87 偏心軸
89 モータ
90 駆動シャフト

Claims (2)

  1. ピストンが内部に配置される複数個の穴部を有するシリンダブロックと、
    燃焼室の頂面を含むシリンダヘッドと、
    シリンダブロックに対してシリンダヘッドを相対的に移動させて燃焼室の容積を変化させる可変圧縮比機構とを備え、
    可変圧縮比機構は、アクチュエータと、アクチュエータからの動力を伝達する駆動シャフトとを含み、
    アクチュエータおよび駆動シャフトは、互いに隣り合う前記穴部同士の間の領域においてシリンダヘッドに支持されており、シリンダヘッドと共に移動することを特徴とする、内燃機関。
  2. 駆動シャフトは、複数の前記穴部が並ぶ方向においてシリンダヘッドのほぼ中央に配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
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