JP6102260B2 - インクジェットインク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水性のインクジェットインクと、それを用いたインクジェット記録方法に関し、特に、インク吸収性に乏しい記録媒体に記録可能なインクジェットインクとそれを用いたインクジェット記録方法に関する。
産業用途のインクジェットインクの一つとして、紙や布の他に、紙の表面に樹脂やクレーなどをコートした印刷用コート紙等、水の吸収性が乏しい記録媒体や、その表面が樹脂成分で構成されている、あるいは樹脂フィルムそのもの等、インク吸収能をほとんど持たない記録媒体に直接印字できるインクジェットインクの開発がなされている。
これらのインクジェットインクとしては、有機溶剤をベヒクルとした溶剤インクジェットインクや、光重合性モノマーを主成分とする紫外線硬化型インクジェットインクが挙げられる。溶剤インクジェットインクは、乾燥させる際、インク中に含まれる溶剤を大気中に飛散させる。すなわち、溶剤インクジェットは、近年社会的に問題となっているVOCを多く含み、これを大気中に飛散させるという問題がある。また、作業者に対する臭気や安全上の影響も懸念され、使用に際しては十分に換気可能な設備を設ける等の対応が必要とされる。
一方、紫外線硬化型インクジェットインクは、印字後すぐに硬化させるため、VOCの問題はゼロに近いが、インクに使用するモノマーによっては皮膚感作性を有するものがある。また、高価な紫外線照射光源をインクジェットプリンタに組み込むという制約から、使用できる分野に制限がある。更に、紫外線硬化型インクジェットインクで光沢系のシート等に印字した場合、インクが付着した部分の光沢感が著しく損なわれ、高品位の画像が得られない、という課題がある。
このような背景の中で、環境負荷が少なく、従来から家庭仕様で広く使用されている水を主成分とする水系のインクジェットインクを用い、布や紙などのインク吸収性を有する記録媒体のほか、インク吸収性に乏しい記録媒体に対しても印字を行うことが試みられている。またこのような用途に適用可能なインクジェットインクの開発も盛んに行われている。しかしながら、コート紙や樹脂フィルムといったインク吸収性が乏しい記録媒体は、表面エネルギーが低いものが多く、さらに通常の水系のインクジェットインクを吸収しない。そのため、記録媒体上に着弾したインク液滴がはじかれる現象、いわゆるハジキが生じ、画像に白ぬけが生じたり、ベタ部がまだらになる等、画質低下を引き起こしやすい。また、記録媒体がインクジェットインクの吸収能を持たないため、乾燥に時間を要するという課題がある。さらに色材が記録媒体中に吸収されないため、耐擦性などの画像耐久性が低いという課題も抱えているのが現状である。
インクジェットインクのハジキを防止する手段として、界面活性剤や、低表面張力の水溶性有機溶剤を、インクに添加する方法が挙げられる。この方法によれば、インク吸収性が乏しい記録媒体に対するインクの濡れ性を向上できるため、ハジキの発生がある程度改善される。しかし、界面活性剤は、過剰に添加すると、インクが乾燥する際に、濃縮されて析出し、画像の光沢性を低下させるなどの問題を引き起こす。また、界面活性剤は、記録媒体とインクとの界面に配向してハジキを抑制するが、界面活性剤によってインクジェットインク皮膜と記録媒体との一体性が低くなる。これにより、記録媒体に対するインクジェットインク皮膜の接着性が低下し、画像耐久性が低下する。
一方、低表面張力の有機溶剤をインクに添加する場合、上記析出は生じないが、耐擦性向上効果がなく、画像耐久性はいまだ不十分である。またさらに低表面張力の有機溶剤は沸点が高いものが多いため、インクジェットインクの乾燥性を一層悪くするという問題がある。
これらの課題を解決する方法として、インクジェットインク中に例えばポリ塩化ビニル等の樹脂に対して浸透性を有する溶剤を添加し、耐擦性を向上させる方法が開示されている(例えば特許文献1)。当該溶剤の例としてβ−アルコキシプロピオンアミド類が挙げられており、当該β−アルコキシプロピオンアミド類を含有するインクジェットインクは、光沢性及び耐擦性に優れているほか、上記ハジキに対しても改善効果を有するとされている。しかしながら、特許文献1に記載の発明では、弱いハジキに対して、ある程度の改善効果が見られるものの、依然として強いハジキや白抜け故障は発生しており、画質劣化(まだらや抜け等)改善の観点では、いまだ不十分であった。
更に、ハジキを改善するため、界面活性剤としてシリコーン系界面活性剤あるいはフッ素系界面活性剤を添加し、画質の改善する方法が開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2010−168433号公報 特開2010−89370号公報 特開2009−226764号公報
しかし、インク非吸収性記録媒体(特にポリ塩化ビニル)に対するインクジェットインクの濡れ性の改善、及び画質の向上を目的として、前述のβ−アルコキシプロピオンアミド類を含むインクに、特許文献2または3に記載の界面活性剤を添加した場合、インクの記録媒体に対する濡れ性は向上するものの、画質の向上効果、特にベタ部のまだらや白抜け等に対する改善効果が不十分であった。また、界面活性剤の添加に伴い、より一層の画質劣化が生じる場合もあった。
このため、β−アルコキシプロピオンアミド類及び界面活性剤を含むインクジェットインクの、画像劣化を完全に防止することが大きな課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、画像形成時の環境負荷が少なく、多種多様な記録媒体に印字可能なインクジェットインクを提供するものである。本発明ではインクジェットインクにβ−アルコキシプロピオンアミド類を添加することで、印字画像の光沢性や耐擦過性を良好とする。また本発明では、これらの効果を維持したまま、インク非吸収性記録媒体に印字した際の画質を向上、特にベタ部のまだらや白抜け等を抑制する。
すなわち、本発明の目的は、白抜けがなく、画像均一性、光沢性、及び耐擦性に優れた画像を得ることができる水系のインクジェットインクと、それを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.水、有機溶剤、顔料及び樹脂を含有するインクジェットインクにおいて、下記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類を1.0質量%以上と、下記の特性を有する界面活性剤Aを0.001質量%以上、0.20質量%以下とを含有し、粘度が50.0mPa以下であり、かつ表面張力が25.0mN/m以上、35.0mN/m以下であることを特徴とするインクジェットインク。
Figure 0006102260
〔式中、Rは炭素数が1から6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、R及びRは、各々水素原子、または炭素数が1から4の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、RとRは同一であっても異なっていてもよい。〕
界面活性剤A:前記β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液に、1.0質量%添加したときに、該β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液の表面張力を25.0mN/m以下とすることができる界面活性剤。
2.前記界面活性剤Aが、フッ素系界面活性剤またはシリコーン系のポリマー型界面活性剤であることを特徴とする前記1に記載のインクジェットインク。
3.前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類及び前記有機溶剤の総量が、10.0質量%以上、40.0質量%以下であることを特徴とする前記1または2に記載のインクジェットインク。
4.前記顔料及び樹脂の総量が、8.0質量%以上であることを特徴とする前記1から3のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
5.前記1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインクを用い、記録媒体に画像形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
6.前記記録媒体が、インク非吸収性記録媒体であることを特徴とする前記5に記載のインクジェット記録方法。
7.前記インク非吸収性記録媒体が、ポリ塩化ビニルであることを特徴とする前記6に記載のインクジェット記録方法。
8.前記記録媒体を、45℃以上、90℃以下に加熱して画像形成を行うことを特徴とする前記5に記載のインクジェット記録方法。
本発明により、白抜けがなく、画像均一性、光沢性、及び耐擦性に優れた画像を得ることができる水系のインクジェットインクと、それを用いたインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明者は、水、有機溶剤、顔料及び樹脂を含有するインクジェットインクにおいて、(1)前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類を1.0質量%以上、および(2)特定の界面活性剤Aを0.001質量%以上、0.20質量%以下を添加することで、上記課題を解決した。前記界面活性剤Aは、該β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液に1.0質量%添加されると、該β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液の表面張力を25.0mN/m以下とすることができる。そして、インクジェットインクの粘度を50.0mPa以下、かつ表面張力を25.0mN/m以上、35.0mN/m以下とすることで、白抜けが生じず、画像均一性、光沢性、及び耐擦性に優れた画像を得ることが可能な、β−アルコキシプロピオンアミド類を含有する水系のインクジェットインクを実現した。
本発明で規定する上記構成からなるインクジェットインクにより、上記効果が得られる理由を、以下のように推察する。
本発明者らは、β−アルコキシプロピオンアミド類を含有するインクジェットインクにおける「ハジキ現象」に鑑み、画質の劣化メカニズム(界面活性剤添加による効果が得られない現象)についての検討を進めた。ハジキ現象は、特には、インク吸収能に乏しい記録媒体を用いた際に顕著に発生する。その結果、記録媒体上に着弾したインクジェットインク液滴中の水が蒸発する過程で、インクの表面張力が上昇することに問題があると推察した。
すなわち、インク液滴中の水分が蒸発していくに従い、表面張力が上昇することで、画質が劣化すると考えられ、その要因を以下のように推察した。
インクジェット記録方式で画像印字を行う場合、例えば、一回目のスキャンで吐出されたインク液滴と、二回目以降のスキャンで吐出されたインク液滴とが、一部重なりあうようにインクが吐出される。一回目のスキャンで吐出されたインク液滴は、次のスキャンでキャリッジが戻ってくるまでの間に、その一部が乾燥(主に蒸発しやすい水が蒸発)する。一回目のスキャンで吐出されたインク液滴が、続いて吐出される二回目のスキャンのインク液滴と接触した際に、一回目のスキャンのインク液滴の表面張力が高くなっていると、相対的に表面張力の低い二回目のスキャンで吐出されるインク液滴が、一回目のインク液滴上に流れこんで合一する。これにより、二回目以降のスキャンで印字された部分が白抜けとなったり、色が薄くなる等して、ベタ部に白抜け故障やまだら故障が発生するものと考えられる。
水の蒸発に伴い液滴の表面張力が上昇する現象は、主にβ−アルコキシプロピオンアミド類が界面活性剤を溶解しやすい特性に起因している。すなわち、水等の蒸発によりインク液滴が濃縮されると、その過程でβ−アルコキシプロピオンアミド類のインク中での相対的な比率が増加する。これにより、界面活性剤が液滴表面に配向せずに、インク液滴中に溶け込んでしまい、その効果が十分に発揮されず、インクの表面張力が上昇すると推察される。
この推察に基づき、β−アルコキシプロピオンアミド類を含有するインクジェットインクであって、乾燥時に表面張力が低下する特性を備えたインクを調製し、同様の画像形成を行った。その結果、白ぬけ故障やまだら故障等が劇的に低減した。
これは、乾燥時に表面張力が低下する特性を備えたインクジェットインクでは、先に印字したインク液滴より、後に印字するインク液滴の表面張力が相対的に高くなる。そのため、先に印字したインク液滴が、後に印字するインク液滴側に流れ込む。ただし、先に印字したインク液滴は、すでに記録媒体上に濡れ広がっているため、後に印字したインク液滴に流れ込みにくい。また、先に印字したインク液滴は、水の蒸発により粘度が上昇しているため、さらに流れ込みにくい。したがって、先に印字したインク液滴と、後に印字したインク液滴とが合一することが抑制され、ベタ部における白ぬけやまだらが生じ難くなったと考えられる。
本発明者らはインクの乾燥に伴い表面張力が下がる特性を備えたインクジェットインクを実現するため、1)特定の界面活性剤を選択し、2)当該界面活性剤を、極少量添加するよう、設計を行った。この設計により、β−アルコキシプロピオンアミド類を含んでいるインクジェットインクでも表面張力が上昇しないものとなる。すなわち、1)特定の界面活性剤を選択することで、β−アルコキシプロピオンアミド類が存在しても表面張力が変化しない、もしくは低下するものとできる。また、2)当該界面活性剤の添加量を極少量とすることで、乾燥に伴い液滴の表面張力が上昇することをキャンセルする、すなわち乾燥に伴い、界面活性剤がインク液滴内に溶け込んだ場合であっても、インク表面に存在する界面活性剤の変化量が少なく、表面張力の変化が少ないものとできる。
したがって、本発明によれば、β−アルコキシプロピオンアミド類そのものが有する画質改善効果と、界面活性剤が有するハジキ防止効果とを両立させることができ、白ぬけ故障やまだら故障の無い高品質な画像を得ることが可能なインクとすることができる。
以下、本発明のインクジェットインクの詳細について、説明する。
《インクジェットインク》
本発明のインクジェットインク(以下、単にインクともいう)は、水、有機溶剤、顔料及び樹脂を含有する水性のインクジェットインクであり、有機溶剤として、前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類をインク全質量に対して、1.0質量%以上含有する。また、特定の界面活性剤Aを、インク全質量に対して0.001質量%以上、0.20質量%以下という微量の範囲で含有する。β−アルコキシプロピオンアミド類、及び界面活性剤Aを上記の量、含有することで、紙や布帛のようなインク吸収性を備える記録媒体のみならず、コート紙や樹脂製記録媒体のようなインク吸収性が乏しく、表面エネルギーが低い記録媒体に対しても、耐擦性などの耐久性が高い画像を形成することができる。
〔水の含有量〕
本発明のインクは、水系のインクジェットインクであり、水を含有することを特徴の1つとする。通常は、水をインク全質量の30質量%以上含むことが好ましく、更には50質量%以上含有することが好ましい。
〔一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類〕
本発明のインクが含有する一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類について説明する。
上記β−アルコキシプロピオンアミド類は、様々な記録媒体を用いたインクジェット記録方法において効果を発現するが、中でも、樹脂成分を有する記録媒体に対するインクジェット画像形成において、その効果を発現する。β−アルコキシプロピオンアミド類は、樹脂成分を溶解する能力が高い。そのため、樹脂成分を含む記録媒体に印字した場合、着弾したインク液滴が当該記録媒体内部に浸透する。また、β−アルコキシプロピオンアミド類が記録媒体を構成する樹脂成分を溶解、あるいは膨潤させている間に、インク中の色材や他のインク溶剤が樹脂成分中に入り込むため、色材等が記録媒体と一体化する。これにより、形成した画像の接着性が高まり、画像耐久性が向上する。
上記効果は、特にインクのハジキが生じやすい記録媒体、すなわち表面エネルギーが30mN/m以上、40mN/m未満の記録媒体や、表面が樹脂からなる記録媒体に画像形成する際に得られやすい。なお、記録媒体の表面エネルギーは、表面張力が既知の2種類以上の液体を用いて接触角を測定することにより算出できる。
また、前述のように、上記β−アルコキシプロピオンアミド類は、低表面張力の有機溶剤としての効果を有し、インクジェットインクの表面張力を低くして、印字の際に生じる弱いハジキに伴う白ぬけ防止に効果もある。
ただし、上記β−アルコキシプロピオンアミド類の添加のみでは、強いハジキや白抜け故障を完全に抑制するには不十分である。またさらに、上記β−アルコキシプロピオンアミド類を含むインクに、一般的な界面活性剤を通常の量添加した場合には、期待される画像改善効果が乏しかったり、逆に劣化したりする場合がある。そこで本発明では、十分な画質向上効果を得るために、後述の界面活性剤Aを極少量添加する。
上記β−アルコキシプロピオンアミド類は、下記一般式(1)で表される。
Figure 0006102260
上記一般式(1)において、Rは炭素数が1から6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、R及びRは、各々水素原子、または炭素数が1から4の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、RとRは同一であっても異なっていてもよい。
、R、Rとして、上記で規定するそれぞれの基を選択することで、β−アルコキシプロピオンアミド類の樹脂成分の溶解、浸透能力を維持しつつ、かつ水との相溶性を高めることができる。
として好ましくは、メチル基、エチル基、n−ブチル基であり、好ましいRおよびRとしては、各々メチル基、エチル基である。
以下に、前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類の具体例を示すが、本発明はこれら例示する化合物に限定されるものではない。
1)3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
2)3−エトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
3)3−プロピルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
4)3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
5)3−ペンチルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
6)3−ヘキシルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
7)3−メトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
8)3−メトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド
9)3−メトキシ−N,N−ジブチルプロピオンアミド
10)3−エトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
11)3−エトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド
12)3−エトキシ−N,N−ジブチルプロピオンアミド
13)3−プロピルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
14)3−プロピルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド
15)3−プロピルオキシ−N,N−ジブチルプロピオンアミド
16)3−ブトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
17)3−ブトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド
18)3−ブトキシ−N,N−ジブチルプロピオンアミド
19)3−ペンチルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
20)3−ペンチルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド
21)3−ペンチルオキシ−N,N−ジブチルプロピオンアミド
22)3−ヘキシルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
23)3−ヘキシルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド
24)3−ヘキシルオキシ−N,N−ジブチルプロピオンアミド
前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類のインクへの添加量は、インク全質量の1.0質量%以上、40.0質量%未満であることが好ましい。とくに3質量%以上10質量%以下が好ましい。
次いで、前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類の合成方法の例を示す。
(β−アルコキシプロピオンアミド類1の合成)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mlセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、1−ヘキサノール20.434gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類1(3−ヘキシルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド)を得た。
(β−アルコキシプロピオンアミド類2の合成)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mlセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、1−ブタノール14.824gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類2(3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド)を得た。
(β−アルコキシプロピオンアミド類3の合成)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mlセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、2−エチルヘキサノール26.046gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類3(3−(2−エチルヘキシルオキシ)−N,N−ジメチルプロピオンアミド)を得た。
(β−アルコキシプロピオンアミド類4の合成)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mlセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、n−オクタノール26.046gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類4(3−オクチルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド)を得た。
前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類の具体的な製造方法は、上記に限定されるものではなく、例えば、特開2009−185079号公報やWO2008/102615号などに記載された方法とし得る。また、一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類は、エクアミドという商品名で出光興産株式会社から市販されている。
〔界面活性剤A〕
本発明においては、本発明に係る界面活性剤Aは、インクに使用するβ−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液に1.0質量%添加したときに、当該水溶液の表面張力を25mN/m以下とすることが可能な界面活性剤であると定義する。これは、インクジェットインク中の水が蒸発して、インク中のβ−アルコキシプロピオンアミド類の含有比率が増加したときでも、界面活性剤Aが十分な効果を発揮可能であることを意味する。また、界面活性剤Aは、β−アルコキシプロピオンアミド類30質量%水溶液に1.0質量%添加したとき、当該水溶液の表面張力を17mN/m以上とすることが可能なものであることが、好ましい。
本発明で規定する液体の表面張力値は、表面張力計(例えば、協和界面科学製:CBVP−Z)を用いて、白金プレート法により温度25℃における表面張力値(mN/m)として求めることができる。
このような性能を満たす具体的な界面活性剤Aとしては、特に制限はないが、中でもシリコーン系のポリマー型界面活性剤またはフッ素系のポリマー型界面活性剤が好ましい。
本発明でいうポリマー型界面活性剤とは、平均分子量が1000以上の界面活性剤であることを指し、インク中でエマルジョン状態になっていても、上記要件を満たしているものであればかまわない。
シリコーン系のポリマー型界面活性剤としては、好ましくはポリエーテル変性ポリシロキサン化合物があり、例えば、信越化学工業製のKF−905やビッグケミー製のBYK375、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社のTSF4440、TSF4445、TSF4446などが挙げられる。
フッ素系のポリマー型界面活性剤としては、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素原子の代わりに、その一部または全部をフッ素原子で置換したものを意味する。この内、分子内にパーフルオロアルキル基を有するものが好ましい。
フッ素系のポリマー型界面活性剤としては、例えばDIC社製のメガファック(Megafac)Fや、旭硝子社製のサーフロン(Surflon)、3M社製のノベック、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社製のゾニルス(Zonyls)などが挙げられる。
本発明は、インク全質量に対して、界面活性剤Aを0.001質量%以上、0.20質量%以下含有することも特徴とする。
通常、界面活性剤の添加量が増加するのに従い、表面張力が低下していく。しかし、ある程度の添加量(臨界ミセル濃度、CMC)で、表面張力が下げ止まる点を本発明では利用している。例えば、界面活性剤水溶液において、水分の蒸発によって液量が半分になった場合、界面活性剤の濃度は倍になる。界面活性剤の添加による表面張力の下げ止まりが0.4質量%程度であるとすると、インク中の界面活性剤の濃度を0.2質量%以下とした場合、界面活性剤の濃度が倍となることで表面張力の低下の効果を得ることができる。逆に、界面活性剤の濃度を0.2質量%以上とした場合、界面活性剤の濃度が倍となっても、界面活性剤の表面張力低下効果が下げ止まっており、水分の蒸発に伴う表面張力の低下の効果が小さい。
本発明では、この下げ止まりと、インク中の水分の蒸発による界面活性剤の濃縮を考慮し、必要最低限の界面活性剤を添加することで、十分な表面張力低下効果を得ている。また本発明では、界面活性剤の効果が十分に得られず、画質が低下するという課題に対して、界面活性剤をさらに減らす、という通常とは逆の手段で、画質改善効果を得ている。
通常のインクジェットインクでは、乾燥などの影響を受け、例えば時間や環境、印字条件によって、ノズル近傍のインクの組成が変化する。また生産時のロバストの観点から、界面活性剤の含有率の変化に対して物性が変動しないような十分量の界面活性剤を添加する。しかし、本発明のインクでは、界面活性剤の量が0.20質量%を越えてしまうと、白抜けやまだらになる等、画質が悪くなってしまうことがあるため、好ましくない。
また、逆に界面活性剤の添加量が0.001質量%未満の場合には、界面活性剤そのものの効果が小さすぎ、界面活性剤が添加されていない場合と変わらなくなってしまう。
なお、フッ素系の界面活性剤では、インク中の界面活性剤量が0.2質量%くらいで表面張力が下げ止まる場合が多い。したがって、界面活性剤Aが、フッ素系ポリマー型の界面活性剤である場合には、インク中の界面活性剤Aの量を0.1質量%以下とすることが、より好ましい。
〔有機溶剤〕
次に、本発明のインクに適用可能な、前記β−アルコキシプロピオンアミド類以外の水溶性有機溶剤について説明する。
本発明のインクには、必要に応じて低表面張力の水溶性有機溶剤をさらに添加することができる。低表面張力の水溶性有機溶剤を添加することで、β−アルコキシプロピオンアミド類の効果を補助し、軟質ポリ塩化ビニルシートをはじめ種々の疎水性樹脂からなる記録媒体や、印刷本紙など、インクの吸収が遅い紙支持体に対しても、インク混じりをいっそう抑え、良好な画質で印字を行うことができる。
本発明のインクには、特に有機溶剤としてグリコールエーテル類、もしくは1,2−アルカンジオール類を添加することが好ましい。具体的には下記の低表面張力のグリコールエーテル類、もしくは1,2−アルカンジオール類を添加することが好ましい。
グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
1,2−アルカンジオール類としては、例えば、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール等が挙げられる。
また、ポリ塩化ビニルなどの記録媒体を溶解、軟化あるいは膨潤しうる溶剤を添加することも、印字画像の接着性や耐擦性をより向上させる観点から好ましい。
このような溶剤としては、窒素、もしくはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、乳酸エステル、アルキレングリコールジエーテル、アルキレングリコールモノエーテルモノエステル及びジメチルスルフォキシドが挙げられる。
窒素原子を含有する環状溶剤の好ましい具体例としては、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、メチルカプロラクタム、2−アザシクロオクタノン等の環状アミド化合物が挙げられる。
イオウ原子を含有する環状溶剤の好ましい具体例としては、環状の5〜7員環を有する化合物が好ましく、例えば、スルフォラン等が挙げられる。
環状エステル溶剤の好ましい具体例としては、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトンが挙げられる。乳酸エステルの好ましい具体例としては乳酸ブチル、乳酸エチルなどが挙げられる。
アルキレングリコールジエーテルの好ましい具体例としては、ジエチレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
アルキレングリコールモノエーテルモノエステルの好ましい具体例としては、ジエチレングリコールモノエチルモノアセテートが挙げられる。
また、上記溶剤と併せて、その他の溶剤を添加してもよい。その他の溶剤としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール);多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール);アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン;、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)等が挙げられる。
有機溶剤の総量が、インク全質量に対し40.0質量%を超えると、インク付与量が多い二次色のベタ画像等において、有機溶剤の種類によっては有機溶剤が過剰となる場合がある。有機溶剤が過剰となると、インクの流動が止まらず、ハジキを起因とした濃度むらが発生することがある。そのため、インク全質量に対する有機溶剤の添加量は、前記β−アルコキシプロピオンアミド類も含めて、40.0質量%以下とすることが好ましい。
また、前述のβ−アルコキシプロピオンアミド類の添加量、吐出性能、インク非吸収性媒体への濡れ性制御などの観点から、インク全質量に対して3.0質量%以上のβ−アルコキシプロピオンアミド類と、それと同量から3倍程度の低表面張力の水溶性有機溶剤を含んでいることが好ましい。その結果、溶剤の含有量は、インク全質量に対して、総量で10.0質量%以上とすることが好ましい。
〔樹脂〕
本発明では、前述のように、インクの滴下から、インクが乾燥するまで表面張力が上昇しないことが、液滴の合一を抑制する面から好ましい。ただし、本発明において、インクからどの程度水が蒸発した状態を、「インクが乾燥した」、とするかはインクによって異なる。すなわち、どの程度、水が蒸発した状態まで、インクの表面張力が低い状態を保つ必要があるかは、どの程度水が蒸発した状態で、インクの流動が止まるかによって決定される。
インク流動の停止時期は、インク中の固形分や有機溶剤量などに影響を受ける。色調から顔料濃度、インクの吐出性や他の性能等の観点から有機溶剤量が決定することを考えると、樹脂をインク中に含有させ、固形分を上げることで、インク液滴の流動を早めに停止させることが好ましい。
このような目的で用いられる樹脂は、水に溶解あるいは分散可能であれば、特に制限はない。ただし、一般的に印字物の耐擦性を高める為にインクに添加する樹脂と同一であることが特に好ましい。
このような樹脂として、例えば、ポリアクリル樹脂、ポリスチレン−アクリル系、ポリアクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル−アクリル系、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の水溶性樹脂や水系分散型ポリマー微粒子が挙げられる。特にアクリル系の共重合樹脂、またはポリウレタン樹脂からなる水溶性樹脂や水系分散型ポリマー微粒子を添加するのが好ましい。
アクリル系の共重合樹脂は、周知のごとく、非常に多種類のモノマーから自由に選択、設計することができ、重合しやすく、また低コストで製造できるため、好ましい。特に、先に述べたように、インクに添加する際に求められる多数の要求に答えるには、設計自由度の大きいアクリル系の共重合樹脂が適している。
また、ポリウレタン樹脂は、特に水系の分散型のポリマー微粒子を作成しやすくMFT(最低造膜温度)などの制御が行いやすいため好ましい。
また上記樹脂は、上記共重合成分に含まれる酸成分の全部あるいは一部を塩基で中和したものであってもよい。中和塩基としては、アルカリ金属含有塩基(例えば、NaOH、KOH等)、アミン類(例えば、アルカノールアミン、アルキルアミン等)又はアンモニアを用いることができる。
中和塩基の添加量としては、該樹脂に含まれる酸モノマーの量にもよるが、少なすぎると該共重合成分の中和による効果が得られず、多すぎると画像の耐水性や変色、臭気などの課題がある。そこで、中和塩基の量が、インク全質量の0.2質量%以上、2.0質量%以下となるように、中和塩基を添加することが好ましい。
また樹脂の添加量は、インク全質量に対して1.0質量%以上、15.0質量%以下とすることが好ましい。更に好ましくは、3.0質量%以上、10.0質量%以下である。
またインク液滴の流動性等の観点から、上記樹脂と、後述の樹脂の顔料との総量が、インク全質量に対して7.0質量%以上が好ましく、8.0質量%以上とすることがより好ましい。
上記樹脂のガラス転移温度(Tg)としては、0℃以上、100℃以下が好ましい。Tgが0℃以上であれば、印字画像の耐擦性が十分であり、またブロッキングの発生も抑制することができる。Tgが100℃以下であれば、所望の耐擦性を得ることができる。また、Tgを100℃以下とすることで、インク乾燥後の皮膜が硬くなりすぎて脆くなることを防止できる。
〔顔料〕
次に、本発明のインクが含有する色材である顔料について説明する。顔料は、画像耐久性が高く、色材として好適である。
本発明に使用できる顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
具体的な顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッドおよびバイオレット用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド8、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメントレッド22、C.I.ピグメントレッド23、C.I.ピグメントレッド41、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド114、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド148、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントレッド238、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピグメントレッド258、C.I.ピグメントレッド282、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23等が挙げられる。
オレンジまたはイエローおよびブラウン用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントオレンジ16、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー43、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー153、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー175、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー181、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー194、C.I.ピグメントイエロー199、C.I.ピグメントイエロー213、C.I.ピグメントブラウン22等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:5、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー29、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
ブラック用の顔料としてはカーボンブラックの他に、C.I.ピグメントブラック5、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
ホワイト用の顔料としては酸化チタンの他に、C.I.ピグメントホワイト6等が挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない。また顔料は1種単独で、または2種以上を組み合わせてもよい。
上記の顔料が、水系インク中で安定な分散状態を保つために、上記顔料に、各種の加工を施す、もしくは顔料分散体とすることが好ましい。
各種加工方法や、顔料分散方法としては、水系で安定に顔料を分散できる方法であれば特に制限はない。上記顔料を、例えば高分子の分散樹脂に顔料を分散した顔料分散体、水不溶性樹脂で顔料を被覆したカプセル顔料、顔料表面を修飾し分散樹脂を用いなくても分散可能な自己分散顔料等とすることができる。
上記顔料を、高分子の分散樹脂に分散した顔料分散体とする場合、分散樹脂としては、水溶性樹脂が好ましい。水溶性樹脂の好ましい例としては、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等が挙げられる。また分散樹脂として、前述の樹脂の項で説明した水溶性樹脂も用いることができる。
前記分散樹脂の分子量としては、平均分子量が3000〜500000であることが好ましく、更には7000〜200000が好ましい。また、該分散樹脂のTgは、好ましくは−30℃〜100℃程度であり、更に好ましくは−10℃〜80℃程度である。
顔料の分散は、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等により行うことができる。
顔料分散体を調製する際には、前記顔料分散体の粗粒分を除去し、顔料粒子の粒径分布を揃える観点から、遠心分離装置を使用すること、又はフィルターを使用することが好ましい。
また、上記顔料を、水不溶性樹脂で被覆したカプセル顔料とする場合の、水不溶性樹脂とは、弱酸性ないし弱塩基性の範囲の水に対して不溶な樹脂であり、好ましくは、pH4〜10の水溶液に対する溶解度が2質量%以下の樹脂である。
前記水不溶性樹脂として、好ましくはアクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビニル−塩化ビニル系、ポリウレタン系、シリコーン−アクリル系、アクリルシリコーン系、ポリエステル系、エポキシ系の各樹脂を挙げることができる。
前記水不溶性樹脂の分子量として、平均分子量が3000〜500000であることが好ましく、更に好ましくは、7000〜200000である。また、前記水不溶性樹脂のTgは、好ましくは−30℃〜100℃程度Deari、更に好ましくは−10℃〜80℃程度である。
カプセル顔料の平均粒子径は、80〜200nm程度であることが、インク保存安定性、発色性の観点から好ましい。
顔料を水不溶性樹脂で被覆する方法としては、公知の種々の方法を用いることができる。好ましくは、水不溶性樹脂をメチルエチルケトンなどの有機溶剤に溶解し、さらに塩基成分にて樹脂中の酸性基を部分的、もしくは完全に中和する。その後、顔料およびイオン交換水を添加、分散し、次いで有機溶剤を除去し、必要に応じて加水して調製する方法である。また、顔料を、重合性界面活性剤を用いて分散し、そこへモノマーを供給し、重合しながら被覆する方法も好ましい。
上記顔料分散体、またはカプセル顔料における、顔料と分散樹脂、または顔料と水不溶性樹脂との質量比率は、好ましくは顔料/樹脂比で100/150以上、100/30以下の範囲で選択することができる。特に画像耐久性とインク吐出安定性、インク保存性を良好とするため、100/100以上、100/40以下の範囲とすることが好ましい。
また、自己分散顔料としては、表面処理済みの市販品を用いることもでき、好ましい自己分散顔料として、例えば、CABO−JET200、CABO−JET300(キャボット社製)、ボンジェットCW1(オリエント化学工業(株)製)等を挙げることができる。
〔界面活性剤A以外の界面活性剤〕
本発明のインクにおいては、前述の界面活性剤Aの他に、本発明の目的効果を損なわない範囲で、その他の界面活性剤を用いることができる。その他の界面活性剤を添加することで、インクの吐出安定性や画質を向上させることができる。
本発明のインクに使用することができるその他の界面活性剤としては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤:アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤;シリコーン系やフッ素系などの界面活性剤が挙げられる。
このような界面活性剤を選ぶことで、本発明の効果を妨げることなく(すなわち、乾燥による表面張力変動の設計を妨げることなく)インクの吐出性を向上させたり、濡れ性を向上させること、さらにはドット径を大きくすること等が可能となる。その他の界面活性剤の添加量は、インク全質量に対して、0.5質量%以上、2.0質量%未満とすることが好ましい。
〔その他の成分〕
本発明のインクには、前述の成分以外に、必要に応じて防カビ剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、浸透剤、pH調整剤、ノズル乾燥防止剤として尿素、チオ尿素、エチレン尿素等を添加することができる。
《インクジェットインクの物性》
また、本発明のインクジェットインクの粘度は、50.0mPa以下であり、好ましくは0.5mPa・s以上、50mPa・s未満である。当該範囲であれば、サーマル方式やピエゾ方式のインクジェットヘッドにて、液滴の吐出が可能となる。
また本発明のインクジェットインクの表面張力は、25.0mN/m以上、35.0mN/m以下である。溶剤や他の界面活性剤、または界面活性剤の種類などによって、インクの表面張力が25mN/mを下回る場合、界面活性剤量の濃縮による表面張力の低下の差異が小さくなるため、本発明の効果が得られにくく、さらにはインクジェット方式によるインクの吐出が難しくなる。一方で、インクの吐出安定性や濡れ性の観点から35mN/m以下とすることが好ましい。
《インクジェットインクの製造方法》
本発明のインクジェットインクの製造方法は、特に制限はなく、公知の方法と同様とし得る。例えば、前述のβ−アルコキシプロピオンアミド、界面活性剤A、水、有機溶剤、顔料、及び樹脂等を混合して製造することができる。
なお、β−アルコキシプロピオンアミド、界面活性剤A、水、有機溶剤、顔料、及び樹脂等の混合順序は特に制限はない。ただし、樹脂については、顔料の分散処理後に混合することが、顔料の分散性の観点から好ましい。
《インクジェット記録方法》
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明のインクジェットインクを用い、記録媒体に画像形成することを特徴とし、該記録媒体が、インクの吸収性が低いインク非吸収性記録媒体であることが好ましく、更には、該非吸収性記録媒体が、ポリ塩化ビニルであることが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法においては、記録媒体を加熱して画像形成を行うことが好ましい。記録媒体を加熱することで、インクの乾燥増粘速度が著しく向上し、高画質が得られるようになる。また、画像の耐久性も向上する。
加熱により記録媒体の記録表面温度を45℃以上、90℃以下の範囲に調整することが好ましく、更に好ましくは45℃以上、60℃以下の温度範囲に調整することが好ましい。十分な画質、十分な画像耐久性を得る観点から、更に、インク吐出後の乾燥を短時間で処理可能にする観点から、更にまた、安定にプリントするための観点からである。
加熱方法としては、メディア搬送系もしくはプラテン部材に発熱ヒーターを組み込み、記録メディア下方より接触式で加熱する方法や、ランプ等により下方、もしくは上方から非接触で加熱する方法を選択することができる。
また、画像形成を行う際に使用するインクジェットヘッドの方式は、特に制限はなく、例えばオンデマンド方式や、コンティニュアス方式とすることができる。また、吐出方式も特に制限がなく、例えば電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)等、何れの吐出方式も用いることができる。
(記録媒体)
本発明の水系のインクジェットインクを用いたインクジェット記録方法に適用可能な記録媒体としては、前述とおり、普通紙、インクジェット専用紙、布帛等のインク吸収能の高い記録媒体の他に、例えば表面が樹脂製の記録媒体等、インク吸収能が低いあるいは有さないインク非吸収性記録媒体が挙げられる。本発明は特に、インク非吸収性記録媒体へのインクジェット記録時に優れた効果を発揮する。
〈インク非吸収性記録媒体〉
本発明に適用可能なインク非吸収性記録媒体について説明する。
インク非吸収性記録媒体とは、インクジェット法により記録する面の表面が、水を浸透しにくい記録媒体をいう。特にブリストウ試験におけるインクの吸収速度が0〜0.05cc/m・ms1/2以下である媒体を指す。特に本発明の効果は、表面エネルギーが0.02〜0.05J・cm−2程度の疎水性あるいは極性表面を持つメディアに対して高い。
インク非吸収性記録媒体の例としては、ポリスチレンやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などの樹脂プレート;塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックフィルム、あるいはこれらプラスチックフィルムを紙などの基材表面に張り付けたもの;軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、アクリル板、ポリオレフィン系等のボード;ガラス;タイル;ゴム;合成紙;コート紙等が挙げられる。
これらのインク非吸収性記録媒体は、インク吸収性に乏しく、また記録媒体の表面エネルギーが低いため、水系のインクジェットインクで印字してもインクの吸収が起こらず、乾燥性に乏しい。またインクをはじく等して画像が乱れたり、インクの接着性も低いため、画像形成性や画像耐久性に乏しい。そこで、本発明のインクジェットインクを適用することで、これらの記録媒体であっても、白抜けが生じず、画像均一性や光沢性、耐擦性等に優れた画像を得ることができる。
また本発明のインクを用いた印刷は、ポリ塩化ビニルからなる記録媒体に対して画像形成を行う際に、特に優れた効果を発揮する。ポリ塩化ビニルからなる記録媒体の具体例としては、SOL−371G、SOL−373M、SOL−4701(以上、ビッグテクノス株式会社製)、光沢ポリ塩化ビニル(株式会社システムグラフィ社製)、KSM−VS、KSM−VST、KSM−VT(以上、株式会社きもと製)、J−CAL−HGX、J−CAL−YHG、J−CAL−WWWG(以上、株式会社共ショウ大阪製)、BUS MARK V400 F vinyl、LITEcal V−600F vinyl(以上、Flexcon社製)、FR2(Hanwha社製)LLBAU13713、LLSP20133(以上、桜井株式会社製)、P−370B、P−400M(以上、カンボウプラス株式会社製)、S02P、S12P、S13P、S14P、S22P、S24P、S34P、S27P(以上、Grafityp社製)、P−223RW、P−224RW、P−249ZW、P−284ZC(以上、リンテック株式会社製)、LKG−19、LPA−70、LPE−248、LPM−45、LTG−11、LTG−21(以上、株式会社新星社製)、MPI3023(株式会社トーヨーコーポレーション社製)、ナポレオングロス 光沢ポリ塩化ビニル(株式会社二樹エレクトロニクス社製)、JV−610、Y−114(以上、アイケーシー株式会社製)、NIJ−CAPVC、NIJ−SPVCGT(以上、ニチエ株式会社製)、3101/H12/P4、3104/H12/P4、3104/H12/P4S、9800/H12/P4、3100/H12/R2、3101/H12/R2、3104/H12/R2、1445/H14/P3、1438/One Way Vision(以上、Inetrcoat社製)、JT5129PM、JT5728P、JT5822P、JT5829P、JT5829R、JT5829PM、JT5829RM、JT5929PM(以上、Mactac社製)、MPI1005、MPI1900、MPI2000、MPI2001、MPI2002、MPI3000、MPI3021、MPI3500、MPI3501(以上、Avery社製)、AM−101G、AM−501G(以上、銀一株式会社製)、FR2(ハンファ・ジャパン株式会社製)、AY−15P、AY−60P、AY−80P、DBSP137GGH、DBSP137GGL(以上、株式会社インサイト社製)、SJT−V200F、SJT−V400F−1(以上、平岡織染株式会社製)、SPS−98、SPSM−98、SPSH−98、SVGL−137、SVGS−137、MD3−200、MD3−301M、MD5−100、MD5−101M、MD5−105(以上、Metamark社製)、640M、641G、641M、3105M、3105SG、3162G、3164G、3164M、3164XG、3164XM、3165G、3165SG、3165M、3169M、3451SG、3551G、3551M、3631、3641M、3651G、3651M、3651SG、3951G、3641M(以上、Orafol社製)、SVTL−HQ130(株式会社ラミーコーポレーション製)、SP300 GWF、SPCLEARAD vinyl(以上、Catalina社製)、RM−SJR(菱洋商事株式会社製)、Hi Lucky、New Lucky PVC(以上、LG社製)、SIY−110、SIY−310、SIY−320(以上、積水化学工業株式会社製)、PRINT MI Frontlit、PRINT XL Light weight banner(以上、Endutex社製)、RIJET 100、RIJET 145、RIJET165(以上、Ritrama社製)、NM−SG、NM−SM(日栄化工株式会社製)、LTO3GS(株式会社ルキオ社製)、イージープリント80、パフォーマンスプリント80(以上、ジェットグラフ株式会社製)、DSE 550、DSB 550、DSE 800G、DSE 802/137、V250WG、V300WG、V350WG(以上、Hexis社製)、Digital White 6005PE、6010PE(以上、Multifix社製)等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
実施例1
《インクの調製》
〔シアン顔料分散体の調製〕
顔料分散剤としてフローレンTG−750W(固形分40%、エボニックデグサ社製)20部と、トリエチレングリコールモノブチルエーテルの3部をイオン交換水62部に加えた。この溶液に、C.I.ピグメントブルー15:3を15部添加し、プレミックスした後、0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、顔料固形分が15%のシアン顔料分散体を得た。
〔インクC−1の調製〕
β−アルコキシプロピオンアミド類である3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド(表1には、BDMPAと略記する)の5部と、1,2ヘキサンジオール(表1には、HDOと略記する)の10部と、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(表1には、DPGMEと略記する)の10部に、イオン交換水を30部添加し、次いで、界面活性剤Aとして、メガファック F−477(DIC株式会社製、フッ素系界面活性剤)の0.005部を添加し、ここへ水溶性樹脂であるジョンクリルJDX−6500(BASF社製、アクリル樹脂、固形分29.7%)の17部を加えて攪拌し、イオン交換水で全量が80部となるように調整した。
次いで、ここへ上記調製したシアン顔料分散体の20部を加えて、総量を100部とした後に攪拌し、0.8μmのフィルターによりろ過して、インクC−1を得た。
〔インクC−2〜C−20の調製〕
上記インクC−1の調製における、β−アルコキシプロピオンアミド類の種類と添加量、有機溶剤の種類と添加量、及び界面活性剤の種類と添加量を、表1に記載の組み合わせに変更した以外は同様にして、インクC−2〜C−20を調製した。表1に記載の水の残部とは、インク総量が100部となる添加量である。
Figure 0006102260
なお、表1に略称で記載した各添加剤の詳細は、以下の通りである。
〈β−アルコキシプロピオンアミド類〉
BDMPA:3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
MDMPA:3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
〈有機溶剤〉
PDN:2−ピロリジノン
HDO:1,2−ヘキサンジオール
DPGME:ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
DEGBE:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
〈樹脂〉
JDX:ジョンクリルJDX−6500(BASF社製、アクリル樹脂、固形分29.7%)
〈界面活性剤A〉
MF477:メガファック F−477(DIC株式会社製、フッ素系界面活性剤)
ノベック:ノベック4432(3M社製、フッ素系のポリマー型界面活性剤)
BYK:BYK340(ビックケミー製、フッ素系界面活性剤、固形分10%)
TSF:TSF4445(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、シリコーン活性剤)
〈その他の界面活性剤〉
E108:エマルゲン108(花王社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤)
F100:フタージェント 100(ネオス社製、フッ素系界面活性剤)
DW:BYK DYNWET800(ビックケミー社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤)
《インクの特性値の測定》
上記調製した各インクについて、協和界面科学製の表面張力計CBVP−Zを使用して、白金プレート法で、25℃における表面張力を測定した。
また、各インクの調製に用いたβ−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%に、各界面活性剤を1.0質量%添加したときの表面張力(mN/m)を同様にして測定した。なお、β−アルコキシプロピオンアミド類が未添加のインク(C−8〜C−11)及び(C−19、C−20)に関しては、測定を行わなかった。
《画像の形成》
ノズル口径28μm、駆動周波数10kHz、ノズル数512、最小液滴量14pl、ノズル密度360dpi(本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す)であるピエゾ型ヘッドを4列搭載したオンデマンド型のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの1つに、各シアンインクを装填した。
また、インクジェットプリンタには、接触式ヒーターによって記録媒体を裏面(ヘッドと対向する面とは反対の面)から任意に加温できるようにした。またヘッド格納ポジションに、インク空打ちポジションとブレードワイプ式のメンテナンスユニットを備え、任意の頻度でヘッドクリーニングができるようにした。
次いで、記録媒体として溶剤インクジェットプリンタ用の軟質塩化ビニルシートであるMD5(メタマーク社製)に印字解像度720dpi×720dpiで、10cm×10cmの100%Dutyのベタ画像を片方向4Pass印字により記録して記録画像とした(この際Passの時間間隔は約8sであった)。また、記録媒体へのプリント中は、記録媒体を裏面から加温して、画像記録時の記録媒体の表面温度が50℃になるようにヒーターで制御した。記録媒体の表面温度は非接触温度計(IT−530N形 堀場製作所社製)を用いて測定した。また、記録後すぐに60℃のホットプレート上に記録媒体を静置し、画像の乾燥をした。
《記録画像の評価》
(耐まだら性の評価)
記録画像の100%Dutyベタ画像部分について、印字面の均一さ(インク付与部分の濃淡むら)を目視観察し、下記の基準に従って耐まだら性の評価を行った。
◎:ベタ画像が均一でむらの発生は全く認められない
○:ベタ画像での濃度ムラは目立たないが、ベタ画像と未印字部との境界部で、極弱い濃淡のある個所が散在する
△:ベタ画像部で濃淡ムラが認められ、均一なベタ画像として認められない
×:目視観察で、ハジキやまだらの発生が画像全般に認められmm単位の大きさの濃淡が多数発生しており、実用に耐えない画質である
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
(白抜け故障耐性の評価)
記録画像の100%Dutyベタ画像部分について、目視観察により印字面の埋まり具合を判定し、下記の基準に従って白抜けの評価を行った。
◎:ベタ画像全体が均一に埋まっており、白抜けの発生は認められない
○:ベタ画像中に極僅かに未印字部(白抜け部)の発生が認められるが、全体としては均一な画像である
△:ベタ画像中に筋状につながった白抜けが発生し、50cm以上離れてもスキャン方向の筋感が認められ、濃度低下が認識される
×:目視観察で、埋まらなかった部分による大きな白抜けが発生し、白い筋として認識され、実用に耐えない画質である
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
(耐擦性の評価)
記録画像の100%Dutyベタ画像部分について、画像表面を乾いた木綿(カナキン3号)で200gの加重をかけて30回擦り、下記基準に従って耐擦性を評価した。
○:画像変化は全く認められない
×:白い線状の傷、もしくは画像剥がれが認められる
上記評価ランクにおいて、○が実用上好ましいと判断した。
(光沢の評価)
記録画像の100%Dutyベタ画像部分について、光沢を目視観察し、下記の基準に従って光沢を評価した。
○:光沢感を有する画像である。
×:光沢感がないか、あるいは表面に膜が張ったように白くなっている画像である
−:ハジキがひどく、光沢の判別が困難であった
上記評価ランクにおいて、○が実用上好ましいと判断した。
以上により得られた結果を、表2に示す。
Figure 0006102260
表2に記載の結果より明らかなように、β−アルコキシプロピオンアミド類及び界面活性剤Aを規定量含む本発明のインクは、光沢や耐擦過性に優れ、ベタ画像部の耐まだら性や白抜け故障耐性が向上していることが分かる。
特に、比較例のインクC−7は、β−アルコキシプロピオンアミド類を含んでいても、界面活性剤Aを含んでいないため、耐まだら性や白抜け故障耐性が不十分である。これはβ−アルコキシプロピオンアミド類を含まないインクC−9〜11において、界面活性剤を多く含むほど、耐まだら性や白抜け故障耐性がやや改善する一般的な現象とは逆である。同様に界面活性剤のみで画質向上させたインクC−11に比べ、本発明のインクは、いずれも耐まだら性や白抜け故障耐性が向上しており、光沢や耐擦にも問題がないことが分かる。
以上により、1)β−アルコキシプロピオンアミド類を含み、2)界面活性剤Aとして、β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液の表面張力を25.0mN/m以下とすることができる界面活性剤(シリコーン系のポリマー型界面活性剤またはフッ素系のポリマー型界面活性剤)を、3)一般に比べ極少量含む構成からなるインクにおいて、耐まだら性や白抜け故障耐性が大きく向上し、耐擦性と光沢に問題のない印刷物を得ることができた。
実施例2
実施例1のインク調製において、シアン顔料であるC.I.ピグメントブルー15:3に代えて、ブラック顔料としてPigment Black 7(三菱化学社製、#52)、イエロー顔料としてPigment Yellow 150(LANXESS社製、E4GN−GT CH20015)、マゼンタ顔料としてPigment Red 122(大日精化社製、CFR−321)を用いた以外は同様にして、それぞれブラックインク、イエローインク、マゼンタインクを調製して、実施例1と同様の評価を行った結果、本発明のインクは実施例1の表2に記載した結果と同様の効果を得ることができた。
本発明のインクジェットインクは、インク吸収性に乏しい記録媒体に画像形成した場合にも、白抜けがなく、画像均一性、光沢性、及び耐擦性に優れた画像を得ることができる。したがって、ポリ塩化ビニル等をはじめとする、水を浸透しにくい多種多様な記録媒体にも画像形成が可能であり、種々の分野における印刷に適用可能である。

Claims (8)

  1. 水、有機溶剤、顔料及び樹脂を含有するインクジェットインクにおいて、
    下記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類を1.0質量%以上7.5質量%以下と、
    下記の特性を有する界面活性剤Aを0.001質量%以上、0.20質量%以下とを含有し、
    粘度が50.0mPa以下であり、かつ表面張力が25.0mN/m以上、35.0mN/m以下であることを特徴とするインクジェットインク。
    Figure 0006102260
    〔式中、Rは炭素数が1から6の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、
    及びRは、各々水素原子、または炭素数が1から4の直鎖もしくは分岐のアルキル基を表し、RとRは同一であっても異なっていてもよい。〕
    界面活性剤A:前記β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液に、1.0質量%添加したときに、該β−アルコキシプロピオンアミド類の30質量%水溶液の表面張力を25.0mN/m以下とすることができる界面活性剤。
  2. 前記界面活性剤Aが、フッ素系界面活性剤またはシリコーン系のポリマー型界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク。
  3. 前記一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類及び前記有機溶剤の総量が、10.0質量%以上、40.0質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットインク。
  4. 前記顔料及び前記樹脂の総量が、8.0質量%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェットインクを用い、記録媒体に画像形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. 前記記録媒体が、インク非吸収性記録媒体であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記インク非吸収性記録媒体が、ポリ塩化ビニルであることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
  8. 前記記録媒体を、45℃以上、90℃以下に加熱して画像形成を行うことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。
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