JP5568863B2 - β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物 - Google Patents

β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5568863B2
JP5568863B2 JP2009010458A JP2009010458A JP5568863B2 JP 5568863 B2 JP5568863 B2 JP 5568863B2 JP 2009010458 A JP2009010458 A JP 2009010458A JP 2009010458 A JP2009010458 A JP 2009010458A JP 5568863 B2 JP5568863 B2 JP 5568863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
ink
ink composition
printing
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009010458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010168433A (ja
Inventor
純 依田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority to JP2009010458A priority Critical patent/JP5568863B2/ja
Publication of JP2010168433A publication Critical patent/JP2010168433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5568863B2 publication Critical patent/JP5568863B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、水性インキ組成物、特に非吸収性基材へのインクジェット印刷に好適なインキ組成物に関する。
従来、非吸収性基材を対象とした印刷方式として、軟包材用グラビア印刷、サニタリー用フレキソ印刷、金属版用シルクスクリーン印刷、屋内外広告用インクジェット印刷などが一般的に知られている。
なかでも、インクジェットヘッドのノズルから吐出された微小なインク滴によって、画像や文字を印刷するインクジェット印刷では、近年A−0サイズにも対応できるプリンターが開発され、屋外用ポスターなどの屋外用途での使用環境が増えた背景より、耐水性、耐候性、耐摩擦性に優れたインクジェット印刷用インクの開発が盛んに行われている。
特に、サイン業界向けに使用されているインクジェット印刷用インクでは、一般的な水に水溶性染料等の着色剤を加えた水性インクジェットインクに代わり、溶媒として有機溶剤を使用した顔料系溶剤インクジェットインキが主に使用されている。これは、屋外広告等の媒体として用いられている、ポリ塩化ビニルシート等の非吸収性基材表面に直接印刷をする性能が必要である為、耐候性に優れた顔料と、前記顔料を非吸収性基材表面に強固に密着させるバインダー樹脂と、前記バインダー樹脂や非吸収性基材表面を溶解する事のできる有機溶剤を含むような顔料インク組成物が好適であると考えられているためである。
ただ溶剤の長期の使用は、VOC等の環境問題や、急性毒性,変異原性,発癌性,生殖毒性といった有害性の問題などが存在するため好ましくない。よって現在は、着色剤に顔料を用いた水性インクジェットインキの開発が進められている(特許文献1)。
しかしながら、開発された水性インクジェットインキは紙などの吸収性基材への直接印刷はできるものの、非吸収性基材表面には直接印刷ができず、印刷物耐性も悪いため、屋外広告用途では使用されていないのが現状である(特許文献2)。
特開平11−183920号公報 特許公報第4148424号
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、紙などの吸収性基材だけでなく非吸収性基材に対しても直接印刷する事ができ、溶剤インキにて印刷された印刷物よりも優れた印刷物耐性を実現する事のできる、顔料を用いた水性インキ組成物、特にインクジェットインキ組成物を提供する事にある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
少なくとも顔料、水、水以上の沸点を有する有機溶剤およびバインダー樹脂を用い、使用する水以上の沸点を持つ水溶性有機溶剤としては、β−アルコキシプロピオンアミド類の溶剤であることを特徴とする水性インキ組成物。
更に、バインダー樹脂として、水性樹脂エマルションまたは水溶性高分子化合物を用いることを特徴とする水性インキ組成物。
更に、インクジェットインキである水性インキ組成物に関する。
更に、非吸収性基材印刷用のインクジェットインキである水性インキ組成物に関する。
本発明によれば、非吸収基材に対する腐食性能が良好な水溶性溶剤を添加することにより、紙などの吸収性基材だけでなく非吸収性基材に対しても直接印刷する事ができ、溶剤インキにて印刷された印刷物よりも優れた印刷物耐性を実現する事のできる顔料を用いた水性インキ組成物、特にインクジェットインキ組成物が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明のインキ組成物は、少なくとも耐候性に優れた顔料と、前記顔料を非吸収性印刷媒体表面に強固に密着させるバインダー樹脂と、水以上の沸点を有する水溶性有機溶剤と、水を含む水性顔料インク組成物である。前記、水以上の沸点を有し、非吸収性印刷媒体表面に対する浸食性能が良好な水溶性溶剤としては、β−アルコキシプロピオンアミド類が好ましい。
これは、非吸収印刷媒体表面を浸食させるような溶剤は一般的に非水溶性溶剤であることが多い為、水性インキに用いることが困難だからである。また、非吸収印刷媒体表面を浸食させるような水溶性溶剤も存在はするが、水との混合水溶液になると浸食性能が大きく低下する為、非吸収性印刷媒体表面への直接印刷が難しくなってしまう。しかし、β−アルコキシプロピオンアミド類の溶剤は水溶性でありながら、非吸収性印刷媒体表面に対する浸食性能が良好であり、水との混合水溶液となっても浸食性能が大きく低下する事が無い為、非吸収性印刷媒体表面への直接印刷が可能であると共に、良好なインキ塗膜密着性と耐性を実現することができる。また、沸点の高い溶剤であることから、インクジェットヘッド上での乾燥を抑制する事ができる為、湿潤剤の性能としても良好である。
β−アルコキシプロピオンアミド類の溶剤はインキ中に0.1〜50重量%含まれることが好ましく、5.0〜50重量%含まれることが特に好ましい。添加量がインキ中0.1重量%以下であると、印刷媒体表面の浸食性能が悪いためインキ塗膜の基材に対する密着が悪く、塗膜の耐性が低下してしまい、50%以上含有すると、インクジェットプリンター部材やインクジェットヘッド部材への腐食性の観点から不具合が生じるため好ましくない。
本発明に使用する非吸収性印刷媒体表面に対する密着性に優れたバインダー樹脂としては、非水溶性樹脂エマルションまたは水溶性高分子化合物が好ましく、中でも非水溶性樹脂エマルションが最も好ましい。非水溶性樹脂エマルションが最も好ましい理由としては、高樹脂固形分でありながら低粘度のインキを作成することができるため、インキ塗膜の耐性が良好であると共に、インクジェットヘッドからの吐出性能も良好だからである。
非水溶性樹脂エマルションとしては、塩化ビニル系樹脂エマルション・アクリル系樹脂エマルジョン・ポリプロピレン系樹脂エマルションが好ましく、なかでも乳化重合法によって得られたエマルションが最も好ましい。これは乳化分散法を使用する事により、高分子量,低酸価の塩化ビニル系樹脂を高固形分で乳化させることが可能であり、転相乳化法や乳化分散法にて得られたエマルションを使用したインキでは満たすことのできない、非吸収性印刷媒体表面へのインキ塗膜密着性と耐性を実現できる為である。具体例としては、日信化学社製ビニブラン271、ビニブラン278、ビニブラン603、ビニブラン690、ビニブラン900、ビニブラン902、ビニブラン985、ダウケミカル社製UCAR AW−875、日本製紙ケミカル社製スーパークロンE−480T,スーパークロンE−503,スーパークロンE−604,スーパークロンS−4249,アウローレンAE−301,アウローレンS−6097が挙げられる。樹脂はインキ中に0.1〜40重量%含まれることが好ましく、3.0〜30重量%含まれることが特に好ましい。添加量がインキ中0.1重量%以下であると、印刷媒体表面への密着が悪く、塗膜の耐性が低下してしまい、40重量%以上になるとインキ粘度が高すぎるため、印刷適性が低下してしまうために好ましくない。
本発明に使用される顔料は、印刷インキ、塗料等に使用される種々の顔料が使用できる。このような顔料をカラーインデックスで示すと、ピグメントブラック7、ピグメントブルー15,15:1,15:3,15:4,15:6,60、ピグメントグリーン7,36、ピグメントレッド9,48,49,52,53,57,97,122,149,168,177,178,179,206,207,209,242,254,255、ピグメントバイオレット19,23,29,30,37,40,50、ピグメントイエロー12,13,14,17,20,24,74,83,86,93,94,95,109,110,117,120,125,128,137,138,139,147,148,150,151,154,155,166,168,180,185、213、ピグメントオレンジ36,43,51,55,59,61,71,74等があげられる。また、カーボンブラックについては中性、酸性、塩基性等のあらゆるカーボンブラックを使用することができる。顔料はインキ中に0.1〜10重量%含まれることが望ましい。
本発明のインキ組成物は可塑剤、表面調整剤、紫外線防止剤、光安定化剤、酸化防止剤、加水分解防止剤、活性剤、分散剤等の種々の添加剤を使用することができる。
本発明のインキ組成物の印刷方式としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等が挙げられ、特に好ましくはインクジェット印刷方式である。
本発明のインキ組成物は、まず始めにペイントシェーカー、サンドミル、ロールミル、メディアレス分散機等によって、水もしくは水−有機溶剤混合溶媒中で顔料を分散し、得られた水性顔料分散体を、本発明の水,有機溶剤およびバインダー樹脂で希釈して製造されるものである。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に特に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」および「%」は「重量部」および「重量%」を表す。
[製造例1]
(水性分散体1の製造)
粗製銅フタロシアニン(東洋インキ製造社製銅フタロシアニン):250部、塩化ナトリウム:2500部、およびポリエチレングリコール300(東京化成社製):160部をスチレン製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、4時間混練した。次に、この混合物を2.5リットルの温水に投入し、約80度に過熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とした後、濾過、水洗を5回繰り返して塩化ナトリウムおよび溶剤を除き、固形分50%の水性顔料分散体(処理顔料分散体)を得た。
上記水性顔料分散体(処理顔料分散体,固形分50%品):30.0部、アクリル樹脂水溶液(ジョンソンポリマー社製『ジョンクリル62』固形分34.6%):3.0部、分散剤(花王社製『エマルゲン420』:2.0部、精製水:50.0部、グリセリン6.0部をサンドミルに入れ4時間分散し、その後1μmおよび0.45μmのメンブランフィルターにて濾過して水性顔料分散体1を得た。
[製造例2]
(水性分散体2の製造)
製造例1の粗製銅フタロシアニンの代わりに、黄色顔料(ヘキスト社製『ポスターパームイエローH3G』):260部を用い、製造例1と同様の手順にて水性顔料分散体2を作成した。
[製造例3]
(水性分散体3の製造)
赤顔料(ヘキスト社製『ポスターパームピンクE』):250部、塩化ナトリウム:2500部、およびポリエチレングリコール300(東京化成社製):160部をスチレン製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、3時間混練した。次に、この混合物を2.5リットルの温水に投入し、約80度に過熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とした後、濾過、水洗を5回繰り返して塩化ナトリウムおよび溶剤を除き、固形分50%の水性顔料分散体(処理顔料分散体)を得た。
上記水性顔料分散体(処理顔料分散体,固形分50%品):30.0部、アクリル樹脂水溶液(ジョンソンポリマー社製『ジョンクリル62』固形分34.6%):3.0部、分散剤(花王社製『エマルゲン420』:2.0部、精製水:50.0部、グリセリン6.0部をペイントシェーカーに入れ4時間分散し、その後1μmおよび0.45μmのメンブランフィルターにて濾過して水性顔料分散体3を得た。
[製造例4]
(β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤1の製造)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mLセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、1−ヘキサノール20.434gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤1を得た。
[製造例5]
(β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤2の製造)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mLセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、1−ブタノール14.824gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤2を得た。
[製造例6]
(β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤3の製造)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mLセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、2−エチルヘキサノール26.046gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤3を得た。
[製造例7]
(β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤4の製造)
攪拌装置、熱電対および窒素ガス導入管を備えた300mLセパラブルフラスコに、N,N−ジメチルアクリルアミド19.828g、n−オクタノール26.046gを入れ、窒素ガスを導入しながら攪拌した。次に、ナトリウム−t−ブトキシド0.338gを加え、35℃で4時間反応を行った。加熱終了後、リン酸150mgを加え、溶液を均一にした後、3時間放置した。溶液を濾過して、析出物を除去し、エバポレーターで未反応物を除き、β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤4を得た。
[実施例1]
(水性インクジェットインキ1の製造)
水性分散体1:32.3部、日信化学社製ビニブラン603(固形分50%):20.0部、β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤1:25.0部、ニューコール291GL(日本乳化剤社製界面活性剤):2.0部、プロキセルGXL(アビシア社製防腐剤):0.2部、イオン交換水:20.5部をハイスピードミキサーにて攪拌混合し、その後、1μmおよび0.45μmのメンブランフィルターにて濾過し、水性インクジェットインキ1を得た。
[実施例2〜5、比較例1〜3]
表1にて記載した原料を成分とし、実施例1と同様の手順にて水性インクジェットインキを作成した。
表2から明らかのように、インク中に本発明にて特定した溶剤である、β−アルコキシプロピオンアミド類溶剤を添加した実施例1〜5のインク組成物は、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートのような非吸収性基材に対し直接印刷が可能であるだけでなく、印刷基材中の可塑剤を溶解させインキ塗膜を作成する事により、印刷物耐性である耐エタノール性、耐水性、耐擦性が全て優れる。なかでも実施例1は、印刷物耐性だけではなく、インキ塗膜光沢度も高く、特に優れている。
比較例1〜3で使用されている溶剤は、溶剤インクジェットインキに使用されている、水溶性でありながら非吸収性基材を浸食する事のできる溶剤である。これを、比率違いにてバインダー樹脂を変えインキ化し、同様の評価を行ったところ、水と混合されることにより非吸収性基材であるポリ塩化ビニル樹脂シート表面を浸食する事ができないために、直接印刷は不可能であり、印刷物耐性も劣る結果となった。
評価方法について下記に示す。
<表面無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートへの直接印刷の可否確認方法>
実施例1〜5、比較例1〜3で得られたインキ組成物について、Hi−Fi JET PRO II Model FJ−540(Roland DG社製)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印字率50〜100%にて10%毎にベタ印刷を行い、基材上ではじくことなく、全ての印字率にてムラの無い印刷物が得られるかを確認した。
<耐アルコール性>
実施例1〜5、比較例1〜3で得られたインキ組成物について、Hi−Fi JET PRO II Model FJ−540(Roland DG社製)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印字率100%のベタ印刷を行い、印刷面をラビングテスター(テスター産業製、型式AB301)にて耐アルコール性を評価。評価条件としては試験用布片(金巾3号)にてエタノール/水=70/30で希釈した液を1滴たらし加重200g、50往復で実施し、塗布面が全く剥ぎ取られなかったものを5、試験用布片に着色が見られたが、印刷面には目立った変化の見られないものを4、試験片が着色、印刷面にも若干の色落ちが見られるものを3、剥ぎ取られたが基材が見えたものを2、インキが剥ぎ取られ、基材が半分以上見えるものを1と評価した。
<耐水性>
実施例1〜5、比較例1〜3で得られたインキ組成物について、Hi−Fi JET PRO II Model FJ−540(Roland DG社製)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印字率100%のベタ印刷を行い、印刷面をラビングテスター(テスター産業製、型式AB301)にて耐水性を評価。評価条件としては試験用布片(金巾3号)にて水を1滴たらし加重200g、10往復で実施し、塗布面が全く剥ぎ取られなかったものを5、試験用布片に着色が見られたが、印刷面には目立った変化の見られないものを4、試験片が着色、印刷面にも若干の色落ちが見られるものを3、剥ぎ取られたが基材が見えたものを2、インキが剥ぎ取られ、基材が半分以上見えるものを1と評価した。
<耐擦性>
実施例1〜5、比較例1〜3で得られたインキ組成物について、Hi−Fi JET PRO II Model FJ−540(Roland DG社製)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印字率100%のベタ印刷を行い、印刷面をラビングテスター(テスター産業製、型式AB301)にて耐擦性を評価。評価条件としては試験用布片(金巾3号)、加重1000g、50往復で実施し、塗布面が全く剥ぎ取られなかったものを5、試験用布片に着色が見られたが、印刷面には目立った変化の見られないものを4、試験片が着色、印刷面にも若干の色落ちが見られるものを3、剥ぎ取られたが基材が見えたものを2、インキが剥ぎ取られ、基材が半分以上見えるものを1と評価した。
<光沢>
実施例1〜5、比較例1〜3で得られたインキ組成物について、Hi−Fi JET PRO II Model FJ−540(Roland DG社製)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに印字率100%のベタ印刷を行い、60°光沢計にて光沢度を測定した。

Claims (4)

  1. 少なくとも顔料、水、水以上の沸点を有する有機溶剤、およびバインダー樹脂からなり、水以上の沸点を持つ水溶性有機溶剤が、一般式(1)で表されるβ−アルコキシプロピオンアミド類の溶剤であることを特徴とする水性インキ組成物。
    一般式(1)



    (式中Rは炭素数3〜10のアルキル基、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜6のエーテル結合を有しても良い炭化水素基であり、互いに同一でも異なっていても良く、更に互いに結合して環構造を形成しても良い。)
  2. 更に、バインダー樹脂として、水性樹脂エマルションまたは水溶性高分子化合物を用いることを特徴とする請求項1記載の水性インキ組成物。
  3. インクジェット印刷用途に用いられることを特徴とする、請求項1または2記載の水性インキ組成物。
  4. 非吸収性基材への印刷用途に用いられることを特徴とする、請求項1ないし3いずれか記載の水性インキ組成物。
JP2009010458A 2009-01-21 2009-01-21 β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物 Expired - Fee Related JP5568863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009010458A JP5568863B2 (ja) 2009-01-21 2009-01-21 β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009010458A JP5568863B2 (ja) 2009-01-21 2009-01-21 β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010168433A JP2010168433A (ja) 2010-08-05
JP5568863B2 true JP5568863B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=42700876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009010458A Expired - Fee Related JP5568863B2 (ja) 2009-01-21 2009-01-21 β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5568863B2 (ja)

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5499344B2 (ja) * 2009-09-28 2014-05-21 大日本塗料株式会社 水性インク組成物
JP5601075B2 (ja) * 2010-08-04 2014-10-08 株式会社リコー インクジェット用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物
JP5851679B2 (ja) * 2010-08-27 2016-02-03 ゼネラル株式会社 インクジェットインク
JP5771922B2 (ja) * 2010-09-02 2015-09-02 コニカミノルタ株式会社 水性インク
JP2012052042A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットインク
JP2012052041A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5617497B2 (ja) * 2010-09-30 2014-11-05 ぺんてる株式会社 ボールペン用インキ組成物
JP5811759B2 (ja) * 2010-10-18 2015-11-11 株式会社リコー 記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物
JP6102260B2 (ja) * 2010-11-24 2017-03-29 コニカミノルタ株式会社 インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5957889B2 (ja) * 2011-01-11 2016-07-27 株式会社リコー 洗浄液兼充填液、該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ、該洗浄液兼充填液を用いたインクジェット記録装置の洗浄、充填、保管方法
JP5768394B2 (ja) * 2011-02-10 2015-08-26 株式会社リコー インクジェット記録用インクセット、該インクセットを用いたインクジェット記録方法及び記録物
JP5655618B2 (ja) 2011-02-18 2015-01-21 株式会社リコー インクジェット用処理液及び該処理液を用いた画像形成方法
JP2012179825A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェット記録方法
EP2682269B1 (en) * 2011-03-02 2015-10-07 Konica Minolta, Inc. Method for cleaning inkjet recording head, and method for forming image
JP5655645B2 (ja) * 2011-03-10 2015-01-21 株式会社リコー インクジェット記録用インクセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物
JP5825126B2 (ja) * 2011-03-14 2015-12-02 株式会社リコー インクジェット用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
JP2012224658A (ja) 2011-04-15 2012-11-15 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP5793779B2 (ja) * 2011-06-22 2015-10-14 東洋インキScホールディングス株式会社 インクジェット記録用メンテナンス液
JP5888589B2 (ja) * 2011-06-28 2016-03-22 株式会社リコー インクジェット記録用インク−記録用メディアセット及びインクジェット記録方法
JP5942708B2 (ja) * 2011-09-13 2016-06-29 株式会社リコー インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物
JP6031903B2 (ja) * 2011-09-16 2016-11-24 株式会社リコー インクジェット記録用インク組成物、及びインクジェット記録方法
JP5757215B2 (ja) * 2011-10-14 2015-07-29 株式会社リコー インクジェット用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
US8815002B2 (en) 2011-12-08 2014-08-26 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink
JP2013129688A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク組成物、記録方法及び記録物
JP5808684B2 (ja) 2012-02-01 2015-11-10 富士フイルム株式会社 水性インク組成物及び画像形成方法
JP6051531B2 (ja) * 2012-02-01 2016-12-27 株式会社リコー インクジェット記録方法
JP6051530B2 (ja) * 2012-02-01 2016-12-27 株式会社リコー インクジェット記録方法
JP5957915B2 (ja) * 2012-02-01 2016-07-27 株式会社リコー 洗浄液兼充填液、該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ、該洗浄液兼充填液を用いたインクジェット記録装置の洗浄、充填、保管方法
JP5919854B2 (ja) * 2012-02-01 2016-05-18 株式会社リコー インクジェット記録用インク
JP6065607B2 (ja) * 2012-02-03 2017-01-25 株式会社リコー インクジェットインク
JP5939039B2 (ja) * 2012-05-30 2016-06-22 株式会社リコー インクジェット画像形成方法
JP6064432B2 (ja) * 2012-08-17 2017-01-25 株式会社リコー インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
JP6036063B2 (ja) * 2012-09-13 2016-11-30 東洋インキScホールディングス株式会社 非水性インク組成物
JP5744339B2 (ja) 2012-09-27 2015-07-08 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセット、及び画像形成方法
EP2738004B1 (en) 2012-11-30 2018-10-31 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus
US9067415B2 (en) 2012-11-30 2015-06-30 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
JP2014104747A (ja) 2012-11-30 2014-06-09 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP5804532B2 (ja) * 2013-12-27 2015-11-04 大日本塗料株式会社 水性インク組成物
US10190007B2 (en) * 2015-05-14 2019-01-29 Ricoh Company, Ltd. Ink, ink container, image forming method, image forming apparatus, and image formed matter
JP6686366B2 (ja) * 2015-05-14 2020-04-22 株式会社リコー インク、画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成物
JP2017019972A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 株式会社リコー インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物
JP6210246B2 (ja) * 2016-05-02 2017-10-11 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用非水系インク組成物およびインクジェット記録方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4029508B2 (ja) * 1999-02-03 2008-01-09 セイコーエプソン株式会社 インクジェット印刷用添加剤、記録液
JP2001139851A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Showa Denko Kk 記録用耐光性賦与剤、記録液、記録シート及び画像変退色防止方法
US6786957B2 (en) * 2002-01-22 2004-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Aqueous ink-jet inks for printing on commercial offset coated media
JP4290486B2 (ja) * 2003-06-18 2009-07-08 出光興産株式会社 洗浄剤組成物
EP1775326B1 (en) * 2004-07-01 2015-04-15 General Company Limited Inkjet ink and printing method using same
KR101114711B1 (ko) * 2005-01-13 2012-02-29 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 β-알콕시프로피온아마이드류, 용제, 세정제 및 액상 약제조성물, 및 β-알콕시프로피온아마이드류의 제조방법
JP5085973B2 (ja) * 2007-04-26 2012-11-28 ゼネラル株式会社 インクジェットインク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010168433A (ja) 2010-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5568863B2 (ja) β−アルコキシプロピオンアミド類を使用した水性インキ組成物
JP5703544B2 (ja) 水性インキ組成物
EP2985323B1 (en) Aqueous ink for inkjet use, and printing method
JP3826615B2 (ja) 水系顔料分散体およびインクジェット用記録液
JP3674375B2 (ja) 水系顔料分散体の製造方法
JP5796283B2 (ja) 水性インキ組成物
JP4196241B2 (ja) 水性インク組成物及び水性インク製造方法
JP2010111741A (ja) 水性インキ組成物
WO2007108382A1 (ja) 油性インク組成物
JP2010116459A (ja) 水性インキ組成物
JP2012184334A (ja) 水性インクジェットインキ
JP3701957B2 (ja) 油性顔料インク組成物
JP5763914B2 (ja) インクジェット記録方法
JP3861508B2 (ja) 水性顔料分散体およびインクジェット用記録液
JP6390218B2 (ja) 水性インクジェット用インキセット
JP2000178490A (ja) 水性インク及びインクジェット記録装置
JP4789439B2 (ja) インクジェットプリンター用油性顔料インク組成物
JP2005060716A (ja) 油性顔料インク組成物
JP4884932B2 (ja) インクジェットプリンター用油性顔料インク組成物
JP2008138018A (ja) 油性顔料インク組成物
JP2005023102A (ja) インクセット、インクカートリッジ、記録装置、並びに記録方法
JP4312662B2 (ja) インクジェット記録用水系インク
JP6557456B2 (ja) 水性インクジェット用インキ
JP2000178489A (ja) 水性インク及びインクジェット記録装置
JP6036063B2 (ja) 非水性インク組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5568863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees