JP6101964B2 - 血管内異物吸引用カテーテル - Google Patents

血管内異物吸引用カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP6101964B2
JP6101964B2 JP2015506507A JP2015506507A JP6101964B2 JP 6101964 B2 JP6101964 B2 JP 6101964B2 JP 2015506507 A JP2015506507 A JP 2015506507A JP 2015506507 A JP2015506507 A JP 2015506507A JP 6101964 B2 JP6101964 B2 JP 6101964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner tube
outer tube
tube
foreign matter
suction catheter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015506507A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014147815A1 (ja
Inventor
成一 田中
成一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Clinical Supply Co Ltd
Original Assignee
Terumo Clinical Supply Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Clinical Supply Co Ltd filed Critical Terumo Clinical Supply Co Ltd
Publication of JPWO2014147815A1 publication Critical patent/JPWO2014147815A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6101964B2 publication Critical patent/JP6101964B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/3205Excision instruments
    • A61B17/3207Atherectomy devices working by cutting or abrading; Similar devices specially adapted for non-vascular obstructions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/84Drainage tubes; Aspiration tips
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B2017/22038Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for with a guide wire
    • A61B2017/22039Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for with a guide wire eccentric
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B2017/22079Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for with suction of debris
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2217/00General characteristics of surgical instruments
    • A61B2217/002Auxiliary appliance
    • A61B2217/005Auxiliary appliance with suction drainage system

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は、血管内の狭窄原因物質等の異物を吸引するための血管内異物吸引用カテーテルに関する。
血管内壁面に形成された狭窄原因物質(例えば、血栓)等の異物を除去するために、長尺なシャフト内に吸引ルーメンが形成された吸引カテーテルが用いられている。
吸引カテーテルとしては、アウタチューブとその内部に挿入されたインナチューブとを備えるタイプのものがある。このようなタイプの吸引カテーテルとして、例えば、特許文献1(特開2009−72294公報)のものがある。
特許文献1の吸引カテーテルは、先端に第1の開口部11bが形成されるとともに吸引ルーメン11aを構成するアウタチューブ11と、前記アウタチューブ11の長手方向に沿って前記アウタチューブ11内に設けられたインナチューブ13と、アウタチューブ11を導くためのガイドワイヤ16とを備えた吸引カテーテル10であって、前記インナチューブ13の側壁部には、前記インナチューブ13内部と前記吸引ルーメン11aとを流通可能とする複数の貫通孔14が形成されるとともに、前記インナチューブ13内部に注入された液体が前記貫通孔14から噴射可能に構成されている。
特開2009−72294公報
上記のような吸引カテーテルでは、より確実に異物を吸引できることが望まれる。
本発明の目的は、より確実かつ容易に血管内の異物を吸引除去することができる血管内異物吸引用カテーテルを提供するものである。
上記目的を達成する血管内異物吸引用カテーテルは、以下のものである。
可撓性外側チューブと、前記可撓性外側チューブ内を挿通し、先端部が前記可撓性外側チューブより突出可能な可撓性内側チューブとを備える血管内異物吸引用カテーテルであって、前記外側チューブは、前記外側チューブの先端付近かつ周縁部に位置する先端開口と、前記先端開口より所定長基端側となる側部に位置する後端開口とを有するガイドワイヤルーメンを備え、前記内側チューブは、閉塞先端部と、前記閉塞先端部付近に始端を有し、基端側に延びる長い側孔を備え、かつ、前記内側チューブは、前記外側チューブ内を軸方向に摺動可能であり、前記外側チューブの先端より露出する前記側孔の開口面積を調整可能である血管内異物吸引用カテーテル。
図1は、本発明の実施例の血管内異物吸引用カテーテルの部分省略正面図である。 図2は、図1に示した血管内異物吸引用カテーテルの先端部の拡大縦断面図である。 図3は、図2のA−A線拡大断面図である。 図4は、本発明の血管内異物吸引用カテーテルの作用を説明するための説明図である。 図5は、図1に示した血管内異物吸引用カテーテルに用いられている可撓性内側チューブの部分省略正面図である。 図6は、図5に示した可撓性内側チューブの拡大縦断面図である。 図7は、図5の示した可撓性内側チューブの先端部の拡大底面図である。 図8は、図6のB−B線拡大断面図である。 図9は、本発明の血管内異物吸引用カテーテルに用いられる他の例の可撓性内側チューブの先端部の拡大底面図である。 図10は、本発明の血管内異物吸引用カテーテルに用いられる他の例の可撓性内側チューブの先端部の拡大底面図である。 図11は、本発明の血管内異物吸引用カテーテルに用いられる他の例の可撓性内側チューブの先端部の拡大底面図である。 図12は、図1に示した血管内異物吸引用カテーテルに用いられている可撓性外側チューブの部分省略正面図である。 図13は、図12に示した可撓性外側チューブの拡大縦断面図である。 図14は、本発明の血管内異物吸引用カテーテルに用いられる他の例の可撓性内側チューブの部分省略正面図である。 図15は、本発明の他の実施例の血管内異物吸引用カテーテルの基端部の拡大正面図である。
本発明の血管内異物吸引用カテーテルを図示する実施例を用いて説明する。
本発明の血管内異物吸引用カテーテル1は、可撓性外側チューブ2と、可撓性外側チューブ2内を挿通し、先端部が可撓性外側チューブ2より突出可能な可撓性内側チューブ3とを備える。外側チューブ2は、外側チューブ2の先端付近かつ周縁部に位置する先端開口と、先端開口より所定長基端側となる側部に位置する後端開口とを有するガイドワイヤルーメンを備え、内側チューブ3は、閉塞先端部35と、閉塞先端部35付近に始端を有し、基端側に延びる長い側孔32を備え、かつ、内側チューブ3は、外側チューブ2内を軸方向に摺動可能であり、外側チューブ2の先端より露出する側孔の開口面積(もしくは、軸方向長)を調整可能となっている。
本発明の血管内異物吸引用カテーテル1は、可撓性外側チューブ2と、可撓性外側チューブ2内を挿通する可撓性内側チューブ3とを備える。
可撓性外側チューブ2は、メインルーメン20を有する外側チューブ本体21と、ガイドワイヤルーメン40を有する細径のサイドチューブ41とからなる。サイドチューブ41は、外側チューブ本体21の先端部の側面に固着されている。外側チューブ本体21とサイドチューブ41は、互いに連通しておらず、隣接して独立している。
外側チューブ本体21の最先端には、先端に向かって傾斜して開口する吸引口を有するチップ部材22が設けられている。サイドチューブ41の最先端は、チップ部材22の先端よりも少し突出しており、この突出部分にX線不透過マーカ(造影マーカ)42が固着されている。X線不透過マーカ42は、サイドチューブ41の外周面に設けられ、金や白金等からなるX線(放射線)不透過性を有する材質によって形成されている。これにより、X線造影により、生体内におけるカテーテル1の先端位置を視認可能となっている。X線不透過マーカ42は、外周面に露出しておらず、サイドチューブ41に埋め込まれていてもよい。そして、チップ部材22は、チューブ本体21より柔軟なものとなっている。
そして、この実施例の外側チューブ本体21では、その先端から後端まで伸びる内層チューブ25を有している。そして、チューブ本体21およびチップ部材22は、内層チューブ25の外面を被覆するものとなっている。
外側チューブ本体21は、外径が1.1mm〜4.0mm、好ましくは1.2mm〜3.0mmであり、肉厚が20μm〜500μm、好ましくは100μm〜400μmであり、長さが500mm〜2000mm、好ましくは1200mm〜1600mmである。
サイドチューブ41は、その先端開口からガイドワイヤをガイドワイヤルーメン40内に挿入可能であり、かつ、基端開口部44より、外部に導出可能である。また、サイドチューブ41は、外側チューブ本体21のチップ部材22の先端より、メインチューブ21とチップ部材22との接合部を越え、所定長メインチューブの基端側に延びるものとなっている。特に、図示する実施例のものでは、サイドチューブ41は、外側チューブ本体21のチップ部材22の先端より延び、チューブ本体21の先端部外面に到達するものとなっている。
サイドチューブ41は、外径が0.4mm〜1.2mm、好ましくは0.6mm〜1.0mmであり、肉厚が10μm〜400μm、好ましくは100μm〜250μmであり、長さが10mm〜350mm、好ましくは25mm〜250mmである。
そして、外側チューブ本体21は、上述したように、可撓性熱可塑性樹脂の外層と、ある程度の補形性を有する材料の内層25を有する2層チューブであることが好ましい。また、チップ部材22、チューブ本体21は、サイドチューブ41の形成材料と相溶性のある材質により形成される。
外側チューブ本体21(チップ部材22を含む)およびサイドチューブ41に用いられる合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリオレフィンエラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー、エチレンープロピレン共重合体などを用いたエラストマー等)、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム等が使用でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリアミドエラストマーあるいはポリウレタンである。また、外側チューブ本体およびサイドチューブは、ガイドワイヤの湾曲の妨げにならない程度に柔軟であることが好ましい。
また、内層の形成材料としては、カテーテルチューブの形成材料として、上述した可撓性樹脂、さらには、硬質樹脂を用いてもよい。硬質合成樹脂としては、PTFE,ETFEなどのフッ素樹脂、ポリイミド、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリアミド、ポリイミドなどが用いられる。
そして、図1、図3、図12および図13に示すように、外側チューブ本体21は、先端部かつ軸方向に伸びる凹部を備えており、この凹部に、サイドチューブ41が融着されている。また、外側チューブ本体21は、上記凹部を形成するメインルーメン内に突出する軸方向突出部26を備えている。よって、外側チューブ本体21の凹部を有する部分は、内層25を含む外側チューブ本体21の内壁が、内側に突出している。このため、外側チューブ本体21の凹部を有する部分は、メインルーメンが、断面円形ではなく、一部が、平坦面化した変形形態となっている。また、外側チューブ本体21の先端27は、サイトチューブ41側に先端を有する傾斜開口部となっている。また、サイドチューブ41の後端開口44も傾斜開口部となっている。
外側チューブハブ23は、図1、図12および図13に示すような形状および構造を有している。具体的には、ハブ23は、メインルーメン20と連通する貫通した内部通路を有する筒状体である。そして、ハブ23の先端部内に、外側チューブ本体21の後端部を収納している。また、ハブ23と外側チューブ本体21の後端部は、固着されている。
内側チューブ3は、内側チューブ本体31とその基端に固定された内側チューブハブ33とを備える。内側チューブ3は、外側チューブ2内を軸方向に摺動可能であり、外側チューブ2の先端より露出する側孔の開口面積(もしくは、軸方向長)を調整可能となっている。
内側チューブ3は、内部にルーメン30を有するチューブであり、閉塞した先端部35を有する。また、先端部35の外面は、丸味を帯びたものとなっている。そして、内側チューブ3は、側孔32を備えている。側孔32は、閉塞先端部35より、若干基端側に始端を有し、終端37まで、所定長後端側に延びるかなりの軸方向長を有する長孔となっている。
特に、この実施例の内側チューブ3では、図2、図4,図5および図7に示すように、側孔32は、閉塞先端部35より、若干基端側となる位置に始端36を有している。そして、図2に示すように、先端部35が、外側チューブ2の先端開口27付近かつ内部に位置し、先端部35が開口27より突出しない状態において、側孔32の終端37は、サイドチューブ41の基端開口44より、基端側に位置するものとなっている。このため、図2に示す状態におけるカテーテルのサイドチューブを有する部分のほぼ全長には、側孔が位置するものとなり、先端部の柔軟性を確保している。なお、図2のような状態となることが好ましいが、側孔32の終端は、サイドチューブ41の基端開口44より、先端側に位置するものであってもよい。
本発明のカテーテル1では、図4に示すように、内側チューブ3を先端方向に押すことにより、その先端部は、外側チューブ2の開口27より、突出する。そして、内側チューブ3の外側チューブからの突出長を調整することにより、露出する側孔32の軸方向長および開口面積が変化する。内側チューブ3の突出長を調整することにより、吸引調整を行うことができる。
さらに、この実施例のカテーテル1では、内側チューブ3は、内側チューブ3の基端部にて与えた回転力により、先端部が回転し、側孔32の周方向位置を変更可能となっている。具体的には、内側チューブ3は、図3,図6ないし図9に示すように、剛性付与体71を備えている。特に、この実施例では、複数本(具体的には、3本)の線状剛性付与体71が、内側チューブ3の中心軸にほぼ平行に設けられている。さらに、2本の剛性付与体71は、側孔32の両側部付近に設けられており、他の1本の剛性付与体は、両者の中央となるように配置されている。
このような剛性付与体71を設けることにより、内側チューブ3の基端部にて付与した回転力を先端部まで伝達できるものとなり、かつ、内側チューブ3の軸方向移動も容易となる。また、この実施例では、剛性付与体71の先端は、図6に示すように、先端閉塞部35内に位置し、後端は、内側チューブ本体31の基端部に位置するものとなっている。
剛性付与体71は、金属線からなる線状体などが好ましい。また、この実施例では、剛性付与体71は、チューブ本体31を形成する樹脂の外面または肉厚内に埋没している。剛性付与体71を形成する線状体としては、金属線が好適であり、例えば、ステンレス線、アモルファス合金線などが好ましく、アモルファス合金線としては、鉄−ケイ素−ホウ素系合金、コバルト−ケイ素−ホウ素系合金、鉄−コバルト−クロム−モリブデン−ケイ素−ホウ素系合金などを用いて形成したアモルファス合金線が、好適に使用できる。アモルファス合金線は、上記のような金属を線状に押し出すとともに、急速に冷却することにより形成される非晶質構造を有するものであり、形成されたアモルファス合金線は、さらに適当な内径のダイヤモンドダイスを通すことにより細径化される。アモルファス合金線は、引張強度が高く、かつ弾性変形領域が広く、さらに、耐熱、耐腐食、耐疲労性に優れている。アモルファス合金線としては、線径5〜30μm、より好ましくは、10〜20μmが好適である。また、ステンレス線としては、線径20〜80μm、より好ましくは、30〜70μm、特に、40〜50μmが好適である。さらに、線径1〜10μm、より好ましくは、2〜5μmの金属線(例えば、アモルファス合金線、ステンレス線)を複数本、例えば3〜7本を撚り、10〜20μmの1本の線状体としたものでもよい。
また、剛性付与体としては、側孔32の終端から内側チューブ本体31の基端間では、網目状となっているものであってもよい。
そして、内側チューブ3の外面もしくは外側チューブ2の内面さらには両者に、摺動性を付与することが好ましい。このようにすることにより、内側チューブ3の軸方向移動および回転がより容易な物となる。
摺動性の付与は、例えば、摺動性物質の被覆、潤滑性を呈する処理などにより行うことができる。摺動性物質としては、シリコーンオイルもしくはシリコーン樹脂であることが好ましい。シリコーンオイルとしては、シリコーン油基準(II:薬機第327号厚生省薬務局医療)又はこれと同等以上の外国の基準に適合するものが好適に用いられる。また、シリコーン樹脂としては、ジメチルポリシロキサンなどを主成分とするシリコーン溶液の固化物が好適である。
また、潤滑性を呈するようにするための処理としては、例えば、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド−グリシジルメタクリレート共重合体等の親水性ポリマーをコーティング、または固定する方法などが挙げられる。
そして、この実施例の内側チューブ3では、図7に示すように、側孔32は、内側チューブ3に中心軸にほぼ平行に直線状に延びるものとなっている。特に、この実施例における側孔は、ほぼ同じ幅にて、軸方向にある程度延びている。そして、図8に示すように、側孔32の外縁38および内縁39は、面取りされている。また、側孔32の内側チューブ本体の中心に対する開口角度Rは、1〜180度が好ましく、特に、30〜90度が好ましい。また、後述する図9ないし図11に示すような態様のものでは、開口角度Rは、5〜30度であってもよい。また、側孔32の長さは、10〜1500mmが好ましく、特に、10〜100mmが好ましい。
内側チューブ本体31としては、可撓性を有するものが用いられる。内側チューブ本体31の形成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリオレフィンエラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー、エチレンープロピレン共重合体などを用いたエラストマー等)、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム等が使用でき、好ましくは、ポリエチレン、ポリアミドエラストマーあるいはポリウレタンである。
内側チューブハブ33は、図5および図6に示すような形状および構造を有している。具体的には、ハブ33は、ルーメン30と連通する貫通した内部通路を有する筒状体である。そして、側部、把持用の翼部を備え、後端には、吸引手段との接続部33aを、先端には、筒状突出部33bを備えている。そして、ハブ33の筒状突出部33b内に、内側チューブ本体31の後端部を収納している。また、ハブ33と内側チューブ本体31の後端部は、固着されている。さらに、ここの実施例のカテーテル1では、ハブ33の筒状突出部33bと内側チューブ本体31の基端部を被包するキンク防止チューブ34が設けられている。
本発明のカテーテルにおいて、側孔の形態は、上述したものに限定されない。
例えば、側孔は、内側チューブの中心軸に対して斜めに延びる部分もしくは湾曲部を備えるもの、さらには、拡大部、狭小部を有するものなどであってもよい。 具体的には、図9に示す実施例の内側チューブ3aが備える側孔32aのように、先端部のみ開口面積が大きい拡大部61となっており、拡大部61より終端までは、拡大部より幅が狭い長孔部62となっているものであってもよい。
また、図10に示す実施例の内側チューブ3bが備える側孔32bのように、先端側に設けられた複数の開口面積が大きい拡大部63を備え、これら拡大部を連結するとともに、終端までは、拡大部より幅が狭い長孔部64となっているものであってもよい。
さらには、図11に示す実施例の内側チューブ3cが備える側孔32cのように、先端部に内側チューブ本体31の中心軸対して斜めに延びる部分65および湾曲部66を備え、湾曲部以降は、内側チューブ本体31の中心軸対して平行に延びる長孔部67となっているものであってもよい。
また、図14に示す実施例の内側チューブ3dが備える側孔32dのように、終端37が、サイドチューブ41の基端開口44より、かなり基端側に位置する、具体的には、内側チューブ本体31の基端部に位置するようなものであってもよい。
そして、血管内異物吸引用カテーテルとしては、図15に示すカテーテル1aのように、外側チューブ2の先端より突出する内側チューブ3の突出長を規制する突出長規制部を備えているものであってもよい。また、突出長規制部は、回動を規制しないもの、言い換えれば、ある程度の回動を許容するものであることが好ましい。
図15に示すカテーテル1aでは、内側チューブ3は、基端部に設けられた内側チューブハブ33を備え、外側チューブ2は、基端部に設けられた外側チューブハブ23を備え、突出長規制部は、内側チューブハブ33と外側チューブハブ23により形成されている。
具体的には、外側チューブハブ23は、図15に示すように、ハブ基部23aより、先端方向に突出する筒状部23bを備え、筒状部23bには、軸方向に所定長延びるスロット23cを備えている。スロット23cは、所定幅にて所定長延びるものとなっている。
内側チューブハブ33は、翼部を有する本体部より先端方向に延びる筒状突出部33cを備えている。この筒状突出部33c内に、内側チューブ本体31の基端部が収納されている。そして、筒状突出部33cは、図15に示すように、外側チューブハブ23の基端より、内部に進入可能なものとなっており、さらに、筒状突出部33cの表面には、スロット23c内に進入する突起33dが設けられている。このため、内側チューブハブ33は、突起33dが、スロット23cの先端に当接するまで、先端方向に移動(押し込み)可能であり、突起33dが、スロット23cの後端に当接するまで、後端方向に移動(引き戻し)可能となっている。また、突起33dの幅(直径)は、スロット23cの幅より、十分に小さい。このため、内側チューブハブ33は、突起33dが、スロット23cの一方の側部に当接する位置から他方の側部当接する位置までの回動可能となっている。
本発明の血管内異物吸引用カテーテルは、以下のものである。
(1)可撓性外側チューブと、前記可撓性外側チューブ内を挿通し、先端部が前記可撓性外側チューブより突出可能な可撓性内側チューブとを備える血管内異物吸引用カテーテルであって、前記外側チューブは、前記外側チューブの先端付近かつ周縁部に位置する先端開口と、前記先端開口より所定長基端側となる側部に位置する後端開口とを有するガイドワイヤルーメンを備え、前記内側チューブは、閉塞先端部と、前記閉塞先端部付近に始端を有し、基端側に延びる長い側孔を備え、かつ、前記内側チューブは、前記外側チューブ内を軸方向に摺動可能であり、前記外側チューブの先端より露出する前記側孔の開口面積を調整可能である血管内異物吸引用カテーテル。
このカテーテルでは、内側チューブの外側チューブからの突出長を調整することにより、露出する側孔の軸方向長および開口面積が変化するので、内側チューブの突出長を調整することにより、吸引調整を行うことができる。
(2) 前記内側チューブは、前記内側チューブの基端部にて与えた回転力により、前記先端部が回転し、前記側孔の位置を変更可能である上記(1)に記載の血管内異物吸引用カテーテル。
(3) 前記側孔は、前記内側チューブの中心軸にほぼ平行に直線状に延びている上記(1)または(2)に記載の血管内異物吸引用カテーテル。
(4) 前記側孔は、前記内側チューブの中心軸に対して斜めに延びる部分もしくは湾曲部を備えている上記(1)または(2)に記載の血管内異物吸引用カテーテル。
(5) 前記内側チューブは、剛性付与体を備えている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の血管内異物吸引用カテーテル。
(6) 前記内側チューブの内面もしくは前記外側チューブの内面は、摺動性表面となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の血管内異物吸引用カテーテル。
(7) 前記血管内異物吸引用カテーテルは、前記外側チューブの先端より突出する前記内側チューブの突出長を規制する突出長規制部を備えている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の血管内異物吸引用カテーテル。

Claims (7)

  1. 可撓性外側チューブと、前記可撓性外側チューブ内を挿通し、先端部が前記可撓性外側チューブより突出可能な可撓性内側チューブとを備える血管内異物吸引用カテーテルであって、
    前記外側チューブは、前記外側チューブの先端付近かつ周縁部に位置する先端開口と、前記先端開口より所定長基端側となる側部に位置する後端開口とを有するガイドワイヤルーメンを備え、前記内側チューブは、閉塞先端部と、前記閉塞先端部付近に始端を有し、基端側に延びる長い側孔を備え、かつ、前記内側チューブは、前記外側チューブ内を軸方向に摺動可能であり、前記外側チューブの先端より露出する前記側孔の開口面積を調整可能であることを特徴とする血管内異物吸引用カテーテル。
  2. 前記内側チューブは、前記内側チューブの基端部にて与えた回転力により、前記先端部が回転し、前記側孔の位置を変更可能である請求項1に記載の血管内異物吸引用カテーテル。
  3. 前記側孔は、前記内側チューブの中心軸にほぼ平行に直線状に延びている請求項1または2に記載の血管内異物吸引用カテーテル。
  4. 前記側孔は、前記内側チューブの中心軸に対して斜めに延びる部分もしくは湾曲部を備えている請求項1または2に記載の血管内異物吸引用カテーテル。
  5. 前記内側チューブは、剛性付与体を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の血管内異物吸引用カテーテル。
  6. 前記内側チューブの内面もしくは前記外側チューブの内面は、摺動性表面となっている請求項1ないし5のいずれかに記載の血管内異物吸引用カテーテル。
  7. 前記血管内異物吸引用カテーテルは、前記外側チューブの先端より突出する前記内側チューブの突出長を規制する突出長規制部を備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の血管内異物吸引用カテーテル。
JP2015506507A 2013-03-22 2013-03-22 血管内異物吸引用カテーテル Expired - Fee Related JP6101964B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/058285 WO2014147815A1 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 血管内異物吸引用カテーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014147815A1 JPWO2014147815A1 (ja) 2017-02-16
JP6101964B2 true JP6101964B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=51579544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015506507A Expired - Fee Related JP6101964B2 (ja) 2013-03-22 2013-03-22 血管内異物吸引用カテーテル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6101964B2 (ja)
WO (1) WO2014147815A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018019976A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 株式会社カネカ 吸引カテーテル及び吸引カテーテルの製造方法
WO2018150772A1 (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 株式会社カネカ 吸引カテーテル
AU2018273240B2 (en) * 2017-05-24 2024-04-04 Mivi Neuroscience, Inc. Suction catheter systems for applying effective aspiration in remote vessels, especially cerebral arteries
EP4362828A2 (en) 2021-06-28 2024-05-08 Inquis Medical, Inc. Apparatuses and methods for controlling removal of obstructive material
CN115337525B (zh) * 2022-08-25 2024-02-02 中国人民解放军东部战区总医院 一种经桡长度可调节脑血管造影导管及造影方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06319745A (ja) * 1988-12-19 1994-11-22 Samuel Shiber アテローム性閉塞物除去装置
EP1430924B1 (en) * 2002-12-17 2006-04-26 N.G.C. Medical S.p.A. Two-lumen suction catheter for distal protection in a percutaneous intervention
US7942852B2 (en) * 2008-04-23 2011-05-17 Medtronic Vascular, Inc. Aspiration catheter having an internal vacuum accumulator
US8465456B2 (en) * 2008-07-31 2013-06-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Extendable aspiration catheter
JP5913856B2 (ja) * 2011-08-01 2016-04-27 株式会社グッドマン カテーテル及びカテーテルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014147815A1 (ja) 2014-09-25
JPWO2014147815A1 (ja) 2017-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6101964B2 (ja) 血管内異物吸引用カテーテル
US10856898B2 (en) Foreign object removal device
US9895513B2 (en) Catheter
JP6746503B2 (ja) ガイドワイヤ
JP2017051211A (ja) カテーテルおよびカテーテルハブ
JP2022037184A (ja) 医療用長尺体および医療器具セット
JP6326377B2 (ja) カテーテル
JP6582825B2 (ja) 血栓吸引カテーテルおよびスタイレット
JP3349072B2 (ja) ドレナージチューブ
JP2010017211A (ja) 吸引カテーテル
JP2005058464A (ja) カテーテル
JP6601002B2 (ja) 医療用接続具及びカテーテル組立体
JP6105931B2 (ja) カテーテルハブ
JP4827301B2 (ja) 内視鏡用カテーテル
JP6500410B2 (ja) 医療用接続具およびカテーテル組立体
JP4316252B2 (ja) カテーテル
JP7009368B2 (ja) 吸引カテーテル及び吸引カテーテルの製造方法
WO2014155489A1 (ja) 血管内異物吸引用カテーテル
JP2008104579A (ja) マイクロカテーテル
JP6118966B2 (ja) 血管内異物吸引用カテーテル
WO2019146171A1 (ja) バルーンカテーテル
JP2017051328A (ja) 超音波内視鏡用ダイレータ
JP2017051331A (ja) テクスチャ付医療用長尺器具
JP4474630B2 (ja) 血栓吸引具
JP2024036701A (ja) カテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6101964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees