JP6101598B2 - 日付印 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば受付印や領収印として使用される日付印に関し、なかでも、捺印者の氏名や固有番号などを印字する補助印字体を備えている日付印に関する。
この種の日付印は、例えば特許文献1に開示されている。そこでは、握りとリングとホルダーの三者で日付印本体を構成している。ホルダーの下部には印判部が設けてあり、印判部は、下面にマスター印が固定してある印受と、印受に対して差換え可能に装着される2種類のスティック印とで構成してある。マスター印は、例えば会社名や行政機関名などを印字する固定印字部を備えている。スティック印のひとつは、複数の要素印判を連結して構成した組合わせ印型の印字ユニットであって、要素印判の組合わせを変更することにより、例えば年号、月、日などの捺印日付を変更できる。もうひとつのスティック印は、例えば捺印者の氏名を印字する補助印字体からなり、捺印者が異なるごとにスティック印を差換えることにより、印字される捺印者名を変更することができる。
上記の組合わせ印型の印字ユニットに換えて、印字ベルト式の印字ユニットを備えた日付印が特許文献2に開示されている。そこでは、差換え印からなる補助印字体を、印字ユニットを支持する外枠部材に対して差換え可能としている。詳しくは、マスター印を備えた固定印(印面台)を外枠部材に対して下方スライドさせて、固定印を印字ベルトの回動軌跡から退避させ、この状態で補助印字体を外枠部材に着脱している。本出願人の提案に係る特許文献3の差換え印付きの回転ゴム印も、特許文献2の日付印と同じ趣旨の日付印であって、必要に応じて差換え印(補助印字体)を差換えることにより、捺印者の氏名や固有番号などを印字することができる。
特許第3688769号公報(段落番号0006〜0007、図1) 特開2011−177936号公報(段落番号0016、図3) 特許第5096892号公報(段落番号0040、図4)
上記のように従来の日付印においては、補助印字体を差換え印で構成している。そのため、補助印字体の印字内容を変更するごとに、日付印本体を差換え可能な状態にしたうえで、補助印字体を差換え操作しなければならず、補助印字体を差換えするための一連の作業が煩雑であった。また、補助印字体は印字すべき内容に応じて複数個を用意しておく必要があるが、補助印字体の管理が不適切であると、不使用時の補助印字体を紛失するおそれがある。さらに、補助印字体を差換える際に、印字面に付着したインクで手指を汚してしまうことがある。
本発明の目的は、補助印字体の印字内容を簡便にしかもより少ない手間で変更できる日付印を提供することにある。
本発明の目的は、不使用時の補助印字体の紛失を一掃でき、しかも、補助印字体の印字面の変更時に手指にインクが付着するのを一掃できる、使い勝手に優れた日付印を提供することにある。
本発明に係る日付印は本体部1と、本体部1の下部に配置される印字部2とを備えており、印字部2に設けた印面台4に、マスター印5の印字面と、印字ユニット6の印字面と、印字内容を複数に変更できる補助印字体7の印字面とが配置してある。印字ユニット6は、年号、月、日に対応する複数の印字ベルト34と、各印字ベルト34を回転操作するための調整ダイヤル32とを含み、印字ベルト34による印字面を変更することで、任意の年号、月、日を印字することができる日付印である。補助印字体7は、印字ユニット6の前後いずれか一側に配置される、複数の印字体48を備えた印面部45と、少なくとも一部が本体部1または印字部2の外に露出する状態で配置される操作部46とを備えている。印面部45は、多角形筒状に形成された支持体47と、該支持体47の外周面に固定された複数種の印字体48とで構成されており、操作部46で印面部45を回転操作することにより、支持体47の姿勢、および下方に臨む印字体48を変更して、印面部45の印字面を変更できるようになっている。そして、補助印字体7の操作部46と、本体部1のいずれか一方に、補助印字体7の印字体48に対応する複数の印字表示51が設けられていることを特徴とする。
本体部1に、ベルトフレーム30と、同フレーム30に組付けられる調整ダイヤル32およびブリッジ33と、複数の印字ベルト34を含むベルト式の印字ユニット6を配置する。調整ダイヤル32のダイヤル軸31を本体部1の前後いずれか一方へ偏寄させて、調整ダイヤル32の操作周面を本体部1の外へ露出させる。ダイヤル軸31の偏寄方向とは逆側の印字ベルト34の移動軌跡に沿って設けた収容空間42に、補助印字体7の印面部45を収容する。
収容空間42に臨む印字ベルト34の移行軌跡を、ブリッジ33のベルト受面33aと直交する向きに設定する。印字ベルト34の移行軌跡と、この移行軌跡と正対するケース構造との間に設けた収容空間42に補助印字体7の印面部45を配置し、ケース構造の外面に操作部46を配置する。
本体部1は、印字ユニット6の外面を覆うカバー本体18と、カバー本体18の下部に配置されて補助印字体7を回転自在に支持するホルダー19とを含む。ホルダー19は、印字ユニット6のベルトフレーム30で前後スライド自在に案内支持されて、補助印字体7の印面部45が印字ユニット6に隣接する印字位置と、印面部45が印字ユニット6から離れる調整位置との間でスライド変位可能である。印面台4にホルダー19の出入りを許すホルダー開口12を形成する。ホルダー19を調整位置に位置させて、印面部45の少なくとも一部がホルダー開口12から印面台4の外へ露出した状態において、操作部46で印面部45を回転操作して印字面を変更する。
ホルダー19は、印字ユニット6のベルトフレーム30と印面台4の内底壁でスライド案内される左右一対のスライド壁54と、スライド壁54の外端同士を繋ぐホルダー端壁55とでコ字枠状に構成する。ホルダー端壁55の内外に印面部45と操作部46とを配置して、印面部45と操作部46を連結する連結軸50をホルダー端壁55で回転自在に支持する。印字位置における印面部45の外面を、印面台4と、ホルダー開口12を塞ぐホルダー19とで覆う。
印字ベルト34の周回軌跡の内部でブリッジ33の上側に、補助印字体7をホルダー19を介して押下げ付勢する補助印付勢構造を配置する。補助印付勢構造は、印字ユニット6のベルトフレーム30に設けたガイド窓35で上下スライド可能に支持される可動枠64と、可動枠64の上側に配置されてベルトフレーム30で受止め支持される固定枠65と、これら両枠64・65の間に配置されて可動枠64を下向きに移動付勢する補助印ばね66とで構成する。補助印字体7は補助印ばね66で、可動枠64とホルダー19を介して下向きに移動付勢する。
可動枠64の左右端をスライド壁54に開口したスライド窓56に係合して、ホルダー19をベルトフレーム30と可動枠64とで前後スライド自在に案内支持する。
自由状態における補助印字体7の印字面を、マスター印5の印字面より下方へ僅かに突出させる。可動枠64の左右端は、ベルトフレーム30のガイド窓35で上下スライド可能に支持されて、固定枠65に対して接離自在に支持されている。捺印時における補助印字体7の上方移動動作を、可動枠64で吸収する。
印面台4は本体部1に対して上下スライド可能に連結されて、マスター印5の印字面と印字ユニット6の印字面とが面一になる捺印姿勢と、印字ユニット6の印字面が印面台4の印字窓13の窓内面から相対的に離脱する印面調整姿勢とに変位操作できる。補助印字体7は、印面台4を印面調整姿勢にした状態において、その印面部45の印字体48が印面台4の補助印字窓14の窓内面から相対的に離脱して印字面を変更操作できる。本体部1と印面台4との間に、印面台4が捺印姿勢から印面調整姿勢に変位操作されるのを規制するロック構造を設ける。
ロック構造は、印面台4に連結されてカバー本体18で上下スライド可能に支持される左右一対のサイドカバー20と、カバー本体18で回転変位可能に支持されて、サイドカバー20の下方移動を許すロック解除姿勢と、サイドカバー20の下方移動を規制するロック姿勢とに変位できるカバーロック体73と、カバーロック体73をロック姿勢とロック解除姿勢とに切換え操作するシリンダー錠72とを備えている。カバーロック体73およびシリンダー錠72は、ベルトフレーム30の上部に設けた調整ダイヤル32の上側に配置する。
印面台4の内部に、印字ユニット6と、補助印字体7の印面部45とを収容する。印字ユニット6は、着脱可能な複数の要素印判105を接続して構成される組合わせ印からなる。補助印字体7の印面部45を、印字ユニット6の前後いずれか一側に配置して、操作部46を印面台4の外に露出させる。
本発明は、印面台4にマスター印5の印字面と、印字ユニット6の印字面と、補助印字体7の印字面が配置してある日付印において、補助印字体7を、印字ユニット6の前後いずれか一側に配置される印面部45と、その一部が本体部1または印字部2の外に露出する状態で配置される操作部46などで構成した。また、操作部46で印面部45を回転操作することにより印面部45の印字面を変更できるようにした。このように、本発明に係る日付印においては、印字部2を日付変更が可能な状態にしたのち、単に操作部46を回転操作するだけで印面部45の印字面を変更することができる。従って、補助印字体が差換え印で構成されていた従来の日付印に比べて、補助印字体7の印字内容を簡便にしかもより少ない手間で変更できる。また、補助印字体7の印面部45には、変更すべき印字内容に対応した複数の印字体48が設けてあるので、使用していない状態の補助印字体の保管や管理を行う必要がなく、従って、不使用時の補助印字体7の紛失を一掃できる。さらに、補助印字体7の印字体48の変更時に手指にインクが付着するのを一掃して、日付印の使い勝手を向上できる。
印字ユニット6をベルト式の印字ユニットで構成し、ダイヤル軸31を本体部1の前後いずれか一方へ偏寄させて、調整ダイヤル32の操作周面を本体部1の外へ露出させると、ダイヤル軸31の偏寄方向とは逆側に充分な大きさの収容空間42を確保することができる。このように、ダイヤル軸31が偏寄配置してある日付印によれば、ベルト式の印字ユニットにおいて不可欠である調整ダイヤル32の回転操作を可能としながら、印字ベルト34の移動軌跡に沿って設けた収容空間42に、補助印字体7の印面部45を支障なく収容できるので、日付印がいたずらに大形化するのを回避できる。従って、従来にない補助印字体7を備えているにも拘らず、日付印の全体をコンパクトにまとめて小形化できる。
収容空間42に臨む印字ベルト34の移行軌跡が、ブリッジ33のベルト受面33aと直交する向きに設定してあると、収容空間42の前後幅が収容空間42の上部になるほど小さくなるのを防止しながら、収容空間42の空間量をさらに拡大することができる。従って、補助印字体7の印面部45を収容空間42の内部に好適な姿勢で配置して、使用時に印面部45が印字ベルト34と接当干渉するのを確実に防止できる。また、操作部46をケース構造の外面に配置することにより、操作部46を手指で直接回転操作して、印面部45の印字面を簡単に変更することができる。
カバー本体18とホルダー19などで本体部1を構成し、ホルダー19で補助印字体7を回転自在に支持する日付印によれば、ホルダー19を印字位置から調整位置へスライド操作して、印面部45の少なくとも一部がホルダー開口12から印面台4の外へ露出した状態(図14参照)で、印面部45の印字面を変更することができる。換言すると、印面部45を印字ユニット6から充分に遠ざけた状態で、印面部45の印字面を変更することができる。従って、印面部45の印字面を変更する際に、印面部45が印字ベルト34と接当干渉するのをさらに確実に防止して、印面部45の印字面の変更を的確に行なうことができる。
ホルダー19を、一対のスライド壁54とホルダー端壁55とでコ字枠状に構成して、ホルダー端壁55の内外に印面部45と操作部46を配置し、これら両者45・46を連結する連結軸50をホルダー端壁55で回転自在に支持すると、補助印字体7をホルダー端壁55で安定した状態で支持できる。また、連結軸50をホルダー端壁55で回転自在に支持することにより、マスター印5に対する印面部45の上下位置をより正確に設定できる。また、印字位置における印面部45の外面を、印面台4と、ホルダー開口12を塞ぐホルダー19とで覆うことにより、不使用状態の印字体48の表面に塵埃が付着するのを防止できるので、全体として印字体48による印字品質が徐々に低下するのを防止できる。
可動枠64と、固定枠65と、これら両枠64・65の間に配置した補助印ばね66とで補助印付勢構造を構成し、同構造を印字ベルト34の周回軌跡の内部でブリッジ33の上側に配置する日付印によれば、補助印字体7を、補助印ばね66の付勢力で可動枠64とホルダー19を介して下向きに移動付勢することができる。従って、補助印字体7の印面部45を捺印紙面に対して強制的に密着させて、印字体48による印字文字がかすれるのを確実に防止できる。また、印字ベルト34の周回軌跡の内部でブリッジ33の上側のデッドスペースを利用して補助印付勢構造を配置するので、日付印が大形化するのを避けながら、補助印字体7を下向きに移動付勢できる。
可動枠64の左右端をスライド壁54に開口したスライド窓56に係合して、ホルダー19をベルトフレーム30と可動枠64とで前後スライド自在に案内支持すると、印面台4を印面調整姿勢にする際に、ホルダー19が下降移動するのを確実に防止できる。また、ホルダー19を印字位置と調整位置との間でスライド操作する際に、ホルダー19が不必要に上下動するのを可動枠64で規制できるので、ホルダー19を常に安定した状態で前後スライド操作して、印面部45の印字体48の切換えを的確に行うことができる。
自由状態における補助印字体7の印字面を、マスター印5の印字面より下方へ僅かに突出させておき、捺印時における補助印字体7の上方移動動作を可動枠64で吸収できるようにすると、捺印時の捺印反力の大半を可動枠64に吸収させることができる。従って、印面部45の印字体48に過剰な捺印反力が作用するのを防止して、印字文字が潰れたりかすれてしまうのを確実に防止して、補助印字体7による印字を的確に行うことができる。
補助印字体7の操作部46と本体部1とのいずれか一方に、補助印字体7の印字体48に対応する複数の印字表示51を設けると、印字表示51の表示内容を確認するだけで、補助印字体7で印字される印字内容を明確に知ることができる。従って、印面部45を操作部46で回転操作して、補助印字体7の印字内容を変更した場合に、日付印を試しに捺印して印字内容を確かめるなどの手間を省いて、補助印字体7の印字内容の変更に要する一連の手間を簡素化できる。
本体部1と印面台4との間に、印面台4が捺印姿勢から印面調整姿勢に変位操作されるのを規制するロック構造を設けると、印字ユニット6の印字内容や、補助印字体7の印字内容が、捺印者によって意図的に変更されるのを規制することができる。従って、日付印が受付印や領収印として使用される際の、印字内容の信頼性を向上することができる。
一対のサイドカバー20と、カバーロック体73と、シリンダー錠72などでロック構造を構成すると、シリンダー錠72を鍵86で解錠操作しない限りは、印面台4を印面調整姿勢に変位操作して、印字ユニット6の印字内容や、補助印字体7の印字内容を変更することはできない。従って、例えば鍵86を一括して管理するだけで、受付印や領収印として使用される日付印の印字内容が適正であることを保証できる。また、調整ダイヤル32の上側にカバーロック体73およびシリンダー錠72を配置するので、印字ユニット6の内部にシリンダー錠72やカバーロック体73を配置する場合に比べて設計の自由度が高く、しかも市販のシリンダー錠72であっても支障なく本体部1に組込むことができる。
印面台4の内部に収容される印字ユニット6を組合わせ印で構成し、補助印字体7の印面部45と操作部46とを、印面台4の内外に配置する日付印によれば、ベルト式の印字ユニット6を備えている日付印に比べて、日付印の全体構造を簡素化しながら、印面部45の印字面の変更を簡単に行なうことができる。また、従来の印面台4の構造の一部を変更するだけで補助印字体7を付加できるので、補助印字体7を備えた日付印を低コストで提供できる。
本発明に係る日付印の縦断側面図である。 本発明に係る日付印の側面図である。 本発明に係る日付印のケース構造を示す分解斜視図である。 本体部からグリップを分離した状態の日付印の正面図である。 補助印字体とそのホルダーを示す分解斜視図である。 本発明に係る日付印の内部構造を示す縦断正面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 本発明に係る日付印のロック構造を示す分解斜視図である。 印面台を印面調整姿勢に変位操作した状態の本体部の側面図である。 印面台を印面調整姿勢に変位操作した状態の本体部の縦断正面図である。 図6におけるC−C線断面図である。 図11におけるD−D線断面図である。 補助印字体の印字面の変更要領を示す縦断側面図である。 捺印時における補助印字体の移動動作を示す一部破断側面図である。 補助印字体の別の実施例を示す要部の縦断側面図である。 図16に係る補助印字体の印字表示構造を示す背面図である。 補助印字体のさらに別の実施例を示す要部の縦断側面図である。 図18に係る日付印の側面図である。 図18におけるE−E線断面図である。 図18におけるF−F線断面図である。 図18に係る補助印字体の分解断面図である。 補助印字体のさらに別の実施例を示す要部の縦断側面図である。
(実施例) 図1ないし図15は、本発明に係る日付印の実施例を示す。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2において、日付印は本体部1と、本体部1の下部に配置される印字部2と、本体部1の上部に装着されるグリップ3とを備えている。印字部2には印面台4が設けてあり、印面台4の下面にマスター印5の印字面と、印字内容が変更可能な印字ユニット6の印字面と、印字内容を複数に変更できる補助印字体7の印字面とが配置してある。グリップ3は、本体部1に対して着脱可能に装着してあるが、その詳細は後述する。
印面台4は、前壁および左右壁を備えた断面コ字形のスライド枠10と、スライド枠10の下面に連続する円形の座壁11とを一体に備えたプラスチック成形品からなり、座壁11の下面側にマスター印5が固定してある。マスター印5には会社名、銀行名、あるいは行政機関名などを印字する固定印字部が設けてある。スライド枠10の後面には、後述するホルダー19の出入りを許すホルダー開口12が形成してある。また、座壁11およびマスター印5の前後中央には、印字ユニット6の印字面を捺印面側へ露出させる印字窓13が形成され、この印字窓13の後側に連続して、補助印字体7の印字面を捺印面側へ露出させる補助印字窓14が形成してある。スライド枠10の左右壁の上半部は、部分円弧状に膨出してあり、膨出壁の内面に後述するサイドカバー20を係合連結するための水平の係合リブ15が一体に形成してある(図3参照)。印面台4は、本体部1に対して上方の捺印姿勢と、下方の印面調整姿勢とに変位操作できるように装着するが、その詳細は後述する。
本体部1は、印字ユニット6の外面を覆うカバー本体18と、カバー本体18の下部に配置されて補助印字体7を回転自在に支持するホルダー19と、カバー本体18の左右側面を覆う左右一対のサイドカバー20などで構成する。カバー本体18は、それぞれプラスチック成形品からなる前カバー18aと後カバー18bとで構成してあり、両カバー18a・18bで印字ユニット6を前後に挟み、両カバー18a・18bの接合面に設けた凹凸係合体28(図12参照)を互いに係合することにより一体化してある。
図3に示すように、カバー本体18の上部には、グリップ3を連結するためのグリップボス21が、上向きに突設してあり、その周面の対向位置にバヨネット溝22が形成してある。グリップ3の下部には、グリップボス21に外嵌する接続リング23が設けてあり、その内面の対向位置にバヨネット溝22と係合する四角形状の係合突起24が形成してある(図4参照)。前カバー18aの前面の上部寄りと、後カバー18bの後面の上部寄りには、それぞれ調整窓25が開口してあり、その上側の壁が部分円弧状に膨出してある。また、両カバー18a・18bの左右の接合部分の上部にはロック窓26が開口され、ロック窓26の下側には、サイドカバー20をスライド案内するガイドリブ27が突設してある。
印字ユニット6は、左右壁と上壁を備えた門形のベルトフレーム(フレーム)30と、同フレーム30でダイヤル軸31を介して回転自在に支持される調整ダイヤル32と、ベルトフレーム30の下端に装着されるブリッジ33と、調整ダイヤル32とブリッジ33に巻掛けられる5本の印字ベルト34などで、ベルト式の印字ユニットとして構成してある。印字ベルト34は、日付印に多用されている周知のゴムベルトからなり、その外面には和暦または西暦の年号と、月、日を印字するための印字ブロックが一定間隔おきに設けてある。印字ユニット6は、5本の印字ベルト34を調整ダイヤル32で回転操作することにより、和暦または西暦の年号と、月、日を自在に変更できる。
ベルトフレーム30の左右壁の下端寄りで、ブリッジ33の上側には、後述する補助印付勢構造を組付けるためのガイド窓35が開口してある。ベルトフレーム30の上壁の上面には高さ調整ボルト36が上向きに突設してあり、同ボルト36に調整リング37がねじ込んである。調整リング37の上部には周回溝38が形成してあり、この周回溝38を前後カバー18a・18bの内面に設けた支持壁39で係合保持することにより、調整リング37がカバー本体18で回転自在に支持されている(図1参照)。カバー本体18に組付けられた調整リング37の前後周面は、カバー本体18の調整窓25の外に露出している。
図1に示すように、調整ダイヤル32のダイヤル軸31は、本体部1の前側へ偏寄配置してある。詳しくは、ダイヤル軸31をベルトフレーム30の前後中央より前側に偏寄する状態で配置して、印字ベルト34の周回軌跡が、前側では調整ダイヤル32の側からブリッジ33へ向かって下り傾斜し、後側では調整ダイヤル32とブリッジ33との間が垂直になるようにして、後側の印字ベルト34の移動軌跡をブリッジ33のベルト受面33aと直交させている。このように、ダイヤル軸31を偏寄配置することにより、調整ダイヤル32は、その前側の操作周面が本体部1の外へ露出する。また、印字ベルト34の後側の垂直の移動軌跡と、この移動軌跡と正対するケース構造との間、つまり、印字ベルト34の後側に収容空間42を確保して、同空間42の内部に補助印字体7の印面部45を収容している。前カバー18aの前面には前突状の膨出壁43を設けて、各膨出壁43の間に調整ダイヤル32を露出させるためのスリットを設けている。
図5において、補助印字体7は印面部45と、印面部45を回転操作する操作部46とを備えている。印面部45は、プラスチック成形品からなる正方形筒状の支持体47と、支持体47の四周面に固定される4種類のゴム製の印字体48とで構成する。操作部46は、隅部が丸められた正方形状の操作ノブ49と、操作ノブ49の前面に設けた連結軸50とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。図5に示すように、操作ノブ49の各周面には、各印字体48に対応する複数の印字表示51が固定してある。この実施例では、4名の捺印者の氏名を印字体48で印字するので、各印字表示51には氏名表示を設けるようにした。
ホルダー19は、左右一対のスライド壁54と、スライド壁54の外端同士を繋ぐホルダー端壁55とを備えたコ字枠状のプラスチック成形品からなる。各スライド壁54には長方形状のスライド窓56が形成され、ホルダー端壁55には先の連結軸50を軸支する軸受穴57が形成してある。また、一対のスライド壁54とホルダー端壁55との外隅部分には、印面台4のホルダー開口12の左右側縁の上半部で受止められる規制リブ58と、先のホルダー開口12の下半部側の左右側縁59と係合する段部60とが設けてある。補助印字体7は、その印面部45と操作部46がホルダー端壁55の内外に密着する状態で組付けられて、連結軸50のねじ軸部にナット61をねじ込むことによりホルダー19と一体化してある。この組付け状態において、支持体47の下面側に位置する印字体48の印字内容と、操作ノブ49の上面に位置する印字表示51の表示内容とは一致している。また、操作部46を回転した状態においても、印字体48の印字内容と、印字表示51の表示内容とは一致している。従って、使用者は印字表示51の表示内容を確認するだけで、補助印字体7で印字される捺印者の氏名を明確に知ることができる。
ホルダー19は、図6に示すように左右のスライド壁54を、ガイド窓35の周縁壁を含むベルトフレーム30の左右壁で受止め、さらにスライド壁54の下端を印面台4の内底壁で受止めることにより、前後スライド自在に案内支持してある。また、ガイド窓35に組付けた可動枠64の左右端を、スライド壁54に開口したスライド窓56に係合することにより、ホルダー19をベルトフレーム30の左右壁と可動枠64とで前後スライド自在に支持している。ベルトフレーム30に組付けた状態のホルダー19は、補助印字体7の印面部45が印字ユニット6に隣接する印字位置(図1に示す状態)と、印面部45が印字ユニット6から後方へ離れる調整位置(図14に示す状態)との間を前後にスライド変位できる。印字位置におけるホルダー19の規制リブ58は、印面台4のホルダー開口12の左右側縁の上半部で受止められており、さらに、段部60がホルダー開口12の下半側の左右側縁59と係合している。従って、印面台4を上方の捺印姿勢から、下方の印面調整姿勢に変位操作しない限りは、ホルダー19をホルダー開口12の外へ引出し操作することはできない。規制リブ58は、ホルダー19を印面台4に対して出入れするときの操作つまみを兼ねている。
印字ベルト34の周回軌跡の内部でブリッジ33の上側には、補助印字体7をホルダー19を介して押下げ付勢する補助印付勢構造が設けてある。図1、図3、図6および図7に示すように補助印付勢構造は、ベルトフレーム30に設けたガイド窓35で上下スライド可能に支持される可動枠64と、可動枠64の上側に配置されてガイド窓35の上開口部で受止め支持される固定枠65と、これら両枠64・65の間に配置されて可動枠64を下向きに移動付勢する補助印ばね66とで構成する。
可動枠64は、上向きに開口する断面コ字状の枠体からなり、その左右両端の下面にガイド窓35の下周縁壁に係合する脚片67が下向きに突設してある。また、可動枠64の内面には、固定枠65を相対スライド可能に案内する4個のガイド壁68が上向きに突設してある。固定枠65は左右に長いI字状の棒体からなり、その左右中央の下面側に補助印ばね66用のばね座69が凹み形成してある。可動枠64と固定枠65と補助印ばね66を組付けた状態で、補助印ばね66の付勢力に抗しながら可動枠64と固定枠65を接近操作し、この状態で可動枠64と固定枠65を左右のガイド窓35に挿通することにより、補助印付勢構造をベルトフレーム30と一体化できる。また、補助印字体7が組付けられたホルダー19のスライド壁54を拡開操作しながら、スライド窓56を可動枠64の両側端に係合することにより、ホルダー19をベルトフレーム30と一体化できる。この状態のホルダー19に、印面台4が下方から組付けられる。
上記のように、印字ユニット6にカバー本体18とホルダー19を組み、さらにホルダー19に印面台4を組んだ自由状態においては、図1に示すように、マスター印5の印字面と印字ユニット6の印字面とは同一平面上に位置している。しかし、自由状態における補助印字体7の印字面は、マスター印5の印字面より下方へ僅かに突出させてある。これは、補助印字体7に高さ調整構造を付加すると、補助印字体7の周辺構造がいたずらに複雑化して組立てが煩雑化するのを避けるためであり、さらに、始めから補助印字体7の印字面をマスター印5の印字面より下方へ突出させておくことにより、印字された文字がかすれるのを確実に防ぐためである。因みに、印字ユニット6は、必要に応じて調整リング37を回転することでその印字面の高さを調整して、マスター印5の印字面位置に合致させることができる。
この実施例に係る日付印には、印字ユニット6の印字内容や、補助印字体7の印字内容が、捺印者によって意図的に変更されるのを防ぐために、本体部1と印面台4との間に、印面台4が捺印姿勢から印面調整姿勢に変位操作されるのを規制するロック構造を設けている。ロック構造は、カバー本体18の上部に組込まれるシリンダー錠72と、シリンダー錠72で回転操作されるカバーロック体73と、カバー本体18で上下スライド可能に支持される左右一対のサイドカバー20(図3参照)などで構成する。
シリンダー錠72は市販品であって、その上面に設けたフランジ壁75と錠本体のねじ軸にねじ込んだナット76とで、カバー本体18の錠受座77を上下に挟持して、カバー本体18に固定してある(図6参照)。図9に示すように、カバーロック体73は、上下中央の連結壁80と、連結壁80の周囲の部分円弧状の一対のロック壁81とを一体に備えた、縦断面がH字状のプラスチック成形品からなり、両ロック壁81の間には、サイドカバー20の下方移動を許すアンロック溝82が切欠き形成してある。連結壁80の中央には小判型の連結穴83が形成してあり、この連結穴83にシリンダー錠72の出力軸84を係合して、ナット85を出力軸84のねじ軸にねじ込むことにより、カバーロック体73が先の出力軸84と同行回転可能に一体化してある。シリンダー錠72の鍵穴に鍵86を差込んで、出力軸84を回転操作することにより、カバーロック体73の姿勢をロック姿勢とロック解除姿勢とに切換えることができる。
図3においてサイドカバー20は、横断面が樋状の縦長のプラスチック成型品からなり、その内面の前後中央にスライド溝88が形成してあり、スライド溝88を区画する前後のリブの上端に連続して一対のロック爪89が突設してある。また、サイドカバー20の下部には、印面台4の係合リブ15と係合する連結爪90が下向きに突設してある。サイドカバー20は、そのスライド溝88がガイドリブ27と係合する状態でカバー本体18の左右に装着されており、この状態の一対のロック爪89はロック窓26からカバー本体18の内部に入込んでいる。また、連結爪90は印面台4の内部左右に入り込んで係合リブ15と係合している(図6参照)。
ロック構造がシリンダー錠72でロック状態に切換えられている状態では、図6に示すように、サイドカバー20のロック爪89はロック壁81の上端面で受止められている。そのため、連結爪90と係合リブ15を介してサイドカバー20に連結された印面台4は、上方の捺印姿勢に位置保持されている。従って、シリンダー錠72を鍵86で解錠操作しない限りは、印面台4を下方の印面調整姿勢に変位操作することはできず、印字ユニット6の印字内容はもちろん、補助印字体7の印字内容を変更することはできない。
印字ユニット6および補助印字体7の印字内容を変更する場合には、図10に示すように、グリップ3をカバー本体18のグリップボス21から取外して、シリンダー錠72の上面を露出させる。この状態のサイドカバー20のロック爪89は、図6および図12に示すように、カバーロック体73のロック壁81の上端面で受け止められている。次に、シリンダー錠72の鍵穴に鍵86を差込んでシリンダー錠72を解錠操作することにより、図13に示すようにカバーロック体73をロック解除姿勢に切換えて、アンロック溝82をサイドカバー20のロック爪89と正対する向きに変位させる。さらに図11に示すように、印面台4とサイドカバー20をカバー本体18に対して下降操作して、印面台4を印面調整姿勢に変位させる。
印面台4を印面調整姿勢に変位させた状態では、図11に示すように、印字ユニット6の下端の印字ブロックが印面台4の印字窓13から相対的に離脱するので、調整ダイヤル32を操作して日付の変更を行なうことができる。また、図10に示すように、印面台4のホルダー開口12の左右側縁59が段部60から分離し、さらに、補助印字体7の下面の印字体48が印面台4の補助印字窓14から相対的に離脱するので、ホルダー19を印字位置から調整位置へ引出すことができる。図14に示すように、調整位置へ引出された補助印字体7は、その周辺に印面部45と接当干渉するケース構造がないので、操作部46を単に回転操作するだけで印字内容を簡単に変更することができる。こののち、ホルダー19を印字位置へ戻し、印面台4を捺印姿勢に戻すことにより、サイドカバー20が印面台4に同行移動して、そのロック爪89がカバーロック体73のアンロック溝82の上方まで上昇する。この状態で、シリンダー錠72を施錠操作することにより、カバーロック体73をロック状態に切換えて、印字ユニット6と補助印字体7の印字内容の変更を再び規制することができる。
上記の印字内容の変更に係る一連の作業は、捺印者が、鍵86の管理者に印字内容を変更する必要があることを申告して、管理者から鍵86を借り受け、管理者の目の前でロック構造をロック解除操作して印字内容を変更する。さらに、印字内容が変更された日付印を捺印して、印字内容が適正であることを管理者が確認したのち、鍵86を管理者に返却する。あるいは、鍵86の管理者が一連の内容変更作業を行って、印字内容が変更された日付印を捺印者に渡す。
先に説明したように、マスター印5と印字ユニット6と補助印字体7の3者を捺印紙面に押付けて捺印する状態では、補助印字体7は、その印字面がマスター印5の印字面より下方へ突出している分だけ、他の印字面より大きな捺印反力を受ける。しかし、補助印字体7を支持するホルダー19は補助印付勢構造で押し下げ付勢してあるので、図15に示すように、先の捺印反力の大半は、補助印字体7とホルダー19と可動枠64が、補助印ばね66の付勢力に抗して固定枠65の側へスライドすることで吸収される。ホルダー19および補助印字体7が、上方へ移動した状態を想像線で示している。
このように、捺印時における補助印字体7の上方移動動作は、可動枠64が固定枠65へ向かって接近移動する動作で吸収される。また、先の捺印反力の一部は、ゴム製の印字体48が弾性変形することで吸収される。従って、印字体48によって印字された印字文字が、潰れたり変形することはなく、マスター印5や印字ユニット6で印字された印字文字と同じ程度の印字品質が得られる。不使用時の日付印は、図2に想像線で示すスタンド8に起立姿勢で収納されて、マスター印5の印字面と、印字ユニット6の印字面と、補助印字体7の印字面のそれぞれが、スタンド8の内底に設けたインクマットに密着させてある。
図16および図17は、本発明に係る日付印の別の実施例を示している。そこでは、連結軸50の外端にねじ頭状の操作部46を一体に設け、この操作部46の外端面をホルダー端壁55の外面、即ち本体部1の外面に露出させて、操作部46の中央にY字状の操作溝93を設け、さらに、操作部46の外端面の周方向一部に三角形状の位置指標94を設けるようにした。また、操作部46を支持するボス95の周囲4個所に印字表示51を配置して、操作溝93に図示していない操作具を係合して操作部46を回動操作することにより、位置指標94を各印字表示51と正対できるようにした。
なお、位置指標94と正対する印字表示51の表示内容は、印面部45の支持体47の下面側に位置する印字体48の印字内容と一致させてある。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する、以下に説明する実施例においても同じとする。図16および図17で説明した実施例から理解できるように、操作部46は、その少なくとも一部が本体部1の外に露出する状態で配置してあればよく、また、印字表示51は本体部1の外面に配置してあってもよい。印字表示51は横長あるいは縦長に形成する必要はなく、ボス95の周縁に沿って同心円状に形成することができる。
図18ないし図22は、本発明に係る日付印のさらに別の実施例を示している。この実施例における前後、左右、上下とは、図19および図21に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。そこでは、上下に長い本体部1と、本体部1の下部に配置される印字部2とで日付印を構成している。本体部1は、グリップ3を兼ねる外ケース101と、外ケース101の内部に固定される内ケース102とで構成してある。印字部2は、上向きに開口する有底筒状の印面台4を主要構造材にして構成してあり、印面台4の下面にマスター印5が固定され、印面台4の内部に印字ユニット6と、補助印字体7の印面部45とが収容してある。本体部1と印字部2は、外ケース101の下部内面に設けたバヨネット溝103を、印面台4の上部の対向周面に設けた周方向に長い係合突起104と係合することにより、着脱可能に連結してある。
印字ユニット6は3個の要素印判105を連結して構成した組合わせ印からなり、各要素印判105を交換することにより、西暦または和暦の年号と、月、日を印字できる。要素印判105は、プラスチック製の印判本体106と、印判本体106の下面に固定したゴム印字体107とで構成してあり、印字印判本体106の左右側面には、要素印判105同士を連結するための連結突起108と連結溝109が形成され、印判本体106の前面側には位置決め突起110が突設してある。印面台4の内底には、印字ユニット6を差込み装着するためのボス部111が上向きに突設してあり、このボス部111に臨んで印字窓13と、補助印字体7用の補助印字窓14が開口してある。ボス部111より後側の空間が、補助印字体7の印面部45を収容する収容空間42となる。
補助印字体7の構造は、図1から図15で説明した補助印字体の構造と基本的に同じであるが、印面部45と操作部46を印面台4の後壁の内外に配置する点と、連結軸50の軸部分を断面四角形状に形成する点が異なっている。印面台4の後壁には、連結軸50を受入れる軸受溝113が形成してある。軸受溝113は、連結軸50を上下スライドのみ可能に案内する縦溝114と、縦溝114の上端の円形穴115とで鍵穴状に形成してある。図18に示すように、補助印字体7は、連結軸50が縦溝114の下端に位置する捺印位置と、連結軸50が円形穴115の内部に位置する姿勢変更位置(図22に示す位置)とに変位操作できる。
印字ユニット6を印面台4のボス部111に差込み、さらに連結軸50を縦溝114の下端の捺印位置に位置させた状態で、外ケース101を印面台4に連結することにより捺印準備が完了する。この状態の印字ユニット6は、各要素印判105に設けた位置決め突起110がボス部111の上端面で受止められて、上下方向に位置決めされている。また、補助印字体7は、連結軸50の下面が縦溝114の下端および印面台4の内底壁で受け止められて上下方向に位置決めされている。さらに、内ケース102の天井壁117が要素印判105の上端に接当して印字ユニット6の上方移動を規制し、内ケース102の下端面が連結軸50の上面に接当して、補助印字体7の上方移動を規制している。従って、印字ユニット6および印面部45の印字面と、マスター印5の印字面とを面一にして、これら三者の印字品質を好適化できる。
補助印字体7の印面部45の印字内容を変更する場合には、外ケース101を印面台4から分離して、内ケース102による連結軸50の拘束を解除する。次に、図22に示すように補助印字体7の全体を姿勢変更位置まで移動操作して連結軸50を円形穴115の内部に位置させ、この状態で操作部46を回転操作することにより、印面部45の下面に位置する印字体48を切換えて、印字内容を変更することができる。必要とする印字体48を選択したのちは、連結軸50を縦溝114の下端まで移動させ、再び外ケース101を印面台4に連結することにより、印面部45の印字内容の変更を終了する。図18ないし図22で説明した実施例から理解できるように、操作部46は印字部2の外に露出する状態で配置することができる。
図23は、本発明に係る日付印のさらに別の実施例を示している。この実施例に係る日付印の構造は、図1から図15で説明した日付印の構造と基本的に同じであるが、後カバー18bに操作凹部121を形成して、調整ダイヤル32の後側の操作周面をも本体部1の外へ露出させるようにした。このように、調整ダイヤル32の前後の操作周面が本体部1の外へ露出させてあると、ダイヤル周面の前後を指先でつまんだ状態で調整ダイヤル32を回転操作できるので、調整ダイヤル32による印字ベルト34の送り操作および位置調整操作などを、より簡便にしかも的確に行うことができる。
図23に示す日付印は、以下の形態で実施することができる。
調整ダイヤル32のダイヤル軸31が、本体部1の前後いずれか一方へ偏寄させてある日付印において
ダイヤル軸31の偏寄方向とは逆側のカバー本体18の壁面に操作凹部121を凹み形成して、調整ダイヤル32の前後の操作周面のそれぞれが本体部1の外へ露出させてある日付印。
上記のように、印面台4の内部に組合わせ印からなる印字ユニット6と、補助印字体7の印面部45を収容する日付印によれば、印字ユニット6の後側の収容空間42を利用して印面部45を配置できるので、日付印の全体構造を簡素化しながら、印面部45の印字面の変更を簡単に行なうことができる。また、従来の印面台4の構造の一部を変更するだけで補助印字体7を付加できるので、補助印字体7を備えた日付印を低コストで提供できる。なお、図18から図22で説明した日付印においては、軸受溝113を印面台4の周壁の上端に至る縦溝114のみで構成して、連結軸50を軸受溝113から抜外して印面台4から分離した状態で、印面部45の下面に位置する印字体48を切換えることができる。また、連結軸50は断面四角形状に形成する必要はなく、断面円形に形成してあってもよい。その場合には、内ケース102の下端面と接当する部分のみが断面四角形状に形成してあればよい。
印面部45は複数の印字体48を備えていればよく、3個以上の印字体48を備える状態で多角形状に形成してあってもよい。補助印字体7は、捺印者の社員番号、部署名、店名、あるいは食品の調理時間や賞味期限などを印字するものであってもよい。
1 本体部
2 印字部
4 印面台
5 マスター印
6 印字ユニット
7 補助印字体
18 カバー本体
19 (補助印字体の)ホルダー
20 サイドカバー
30 ベルトフレーム
31 ダイヤル軸
32 調整ダイヤル
33 ブリッジ
34 印字ベルト
42 収容空間
45 印面部
46 操作部
50 連結軸
54 スライド壁
55 ホルダー端壁
64 可動枠
65 固定枠
66 補助印ばね
72 シリンダー錠
73 カバーロック体

Claims (11)

  1. 本体部(1)と、本体部(1)の下部に配置される印字部(2)とを備えており、
    印字部(2)に設けた印面台(4)に、マスター印(5)の印字面と、印字ユニット(6)の印字面と、印字内容を複数に変更できる補助印字体(7)の印字面とが配置してあり、
    印字ユニット(6)は、年号、月、日に対応する複数の印字ベルト(34)と、各印字ベルト(34)を回転操作するための調整ダイヤル(32)とを含み、印字ベルト(34)による印字面を変更することで、任意の年号、月、日を印字することができる日付印であり、
    補助印字体(7)は、印字ユニット(6)の前後いずれか一側に配置される、複数の印字体(48)を備えた印面部(45)と、少なくとも一部が本体部(1)または印字部(2)の外に露出する状態で配置された操作部(46)とを備えており、
    印面部(45)は、多角形筒状に形成された支持体(47)と、該支持体(47)の外周面に固定された複数種の印字体(48)とで構成されており、操作部(46)で印面部(45)を回転操作することにより、支持体(47)の姿勢、および下方に臨む印字体(48)を変更して、印面部(45)の印字面を変更できるようになっており、
    補助印字体(7)の操作部(46)と、本体部(1)のいずれか一方に、補助印字体(7)の印字体(48)に対応する複数の印字表示(51)が設けられていることを特徴とする日付印。
  2. 本体部(1)に、ベルトフレーム(30)と、同フレーム(30)に組付けられる調整ダイヤル(32)およびブリッジ(33)と、複数の印字ベルト(34)を含むベルト式の印字ユニット(6)が配置されており、
    調整ダイヤル(32)のダイヤル軸(31)を本体部(1)の前後いずれか一方へ偏寄させて、調整ダイヤル(32)の操作周面が本体部(1)の外へ露出されており、
    ダイヤル軸(31)の偏寄方向とは逆側の印字ベルト(34)の移動軌跡に沿って設けた収容空間(42)に、補助印字体(7)の印面部(45)が収容してある請求項1に記載の日付印。
  3. 収容空間(42)に臨む印字ベルト(34)の移行軌跡が、ブリッジ(33)のベルト受面(33a)と直交する向きに設定されており、
    前記印字ベルト(34)の移行軌跡と、この移行軌跡と正対するケース構造との間に設けた収容空間(42)に補助印字体(7)の印面部(45)が配置され、前記ケース構造の外面に操作部(46)が配置してある請求項2に記載の日付印。
  4. 本体部(1)が、印字ユニット(6)の外面を覆うカバー本体(18)と、カバー本体(18)の下部に配置されて補助印字体(7)を回転自在に支持するホルダー(19)とを含み、
    ホルダー(19)は、印字ユニット(6)のベルトフレーム(30)で前後スライド自在に案内支持されて、補助印字体(7)の印面部(45)が印字ユニット(6)に隣接する印字位置と、印面部(45)が印字ユニット(6)から離れる調整位置との間でスライド変位可能であり、
    印面台(4)にホルダー(19)の出入りを許すホルダー開口(12)が形成されており、
    ホルダー(19)を調整位置に位置させて、印面部(45)の少なくとも一部がホルダー開口(12)から印面台(4)の外へ露出した状態において、操作部(46)で印面部(45)を回転操作して印字面を変更する請求項2または3に記載の日付印。
  5. ホルダー(19)が、印字ユニット(6)のベルトフレーム(30)と印面台(4)の内底壁でスライド案内される左右一対のスライド壁(54)と、スライド壁(54)の外端同士を繋ぐホルダー端壁(55)とでコ字枠状に構成されており、
    ホルダー端壁(55)の内外に印面部(45)と操作部(46)とを配置して、印面部(45)と操作部(46)を連結する連結軸(50)がホルダー端壁(55)で回転自在に支持されており、
    印字位置における印面部(45)の外面が、印面台(4)と、ホルダー開口(12)を塞ぐホルダー(19)とで覆われている請求項4に記載の日付印。
  6. 印字ベルト(34)の周回軌跡の内部でブリッジ(33)の上側に、補助印字体(7)をホルダー(19)を介して押下げ付勢する補助印付勢構造が配置されており、
    補助印付勢構造が、印字ユニット(6)のベルトフレーム(30)に設けたガイド窓(35)で上下スライド可能に支持される可動枠(64)と、可動枠(64)の上側に配置されてベルトフレーム(30)で受止め支持される固定枠(65)と、これら両枠(64・65)の間に配置されて可動枠(64)を下向きに移動付勢する補助印ばね(66)とで構成されており、
    補助印字体(7)が補助印ばね(66)で、可動枠(64)とホルダー(19)を介して下向きに移動付勢してある請求項4または5に記載の日付印。
  7. 可動枠(64)の左右端をスライド壁(54)に開口したスライド窓(56)に係合して、ホルダー(19)がベルトフレーム(30)と可動枠(64)とで前後スライド自在に案内支持してある請求項6に記載の日付印。
  8. 自由状態における補助印字体(7)の印字面が、マスター印(5)の印字面より下方へ僅かに突出させてあり、
    可動枠(64)の左右端が、ベルトフレーム(30)のガイド窓(35)で上下スライド可能に支持されて、固定枠(65)に対して接離自在に支持されており、
    捺印時における補助印字体(7)の上方移動動作を、可動枠(64)で吸収できる請求項6または7に記載の日付印。
  9. 印面台(4)が本体部(1)に対して上下スライド可能に連結されて、マスター印(5)の印字面と印字ユニット(6)の印字面とが面一になる捺印姿勢と、印字ユニット(6)の印字面が印面台(4)の印字窓(13)の窓内面から相対的に離脱する印面調整姿勢とに変位操作でき、
    補助印字体(7)は、印面台(4)を印面調整姿勢にした状態において、その印面部(45)の印字体(48)が印面台(4)の補助印字窓(14)の窓内面から相対的に離脱して印字面を変更操作でき、
    本体部(1)と印面台(4)との間に、印面台(4)が捺印姿勢から印面調整姿勢に変位操作されるのを規制するロック構造が設けてある請求項1から8のいずれかひとつに記載の日付印。
  10. ロック構造が、印面台(4)に連結されてカバー本体(18)で上下スライド可能に支持される左右一対のサイドカバー(20)と、
    カバー本体(18)で回転変位可能に支持されて、サイドカバー(20)の下方移動を許すロック解除姿勢と、サイドカバー(20)の下方移動を規制するロック姿勢とに変位できるカバーロック体(73)と、
    カバーロック体(73)をロック姿勢とロック解除姿勢とに切換え操作するシリンダー錠(72)とを備えており、
    カバーロック体(73)およびシリンダー錠(72)が、ベルトフレーム(30)の上部に設けた調整ダイヤル(32)の上側に配置してある請求項に記載の日付印。
  11. 印面台(4)の内部に、印字ユニット(6)と、補助印字体(7)の印面部(45)とが収容されており、
    印字ユニット(6)は、着脱可能な複数の要素印判(105)を接続して構成される組合わせ印からなり、
    補助印字体(7)の印面部(45)が、印字ユニット(6)の前後いずれか一側に配置されて、操作部(46)が印面台(4)の外に露出させてある請求項に記載の日付印
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