JP2009196053A - 裁断機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート2が載置される基盤10と、シートを固定する固定板20と、裁断刃3を装着したスライダ30と、スライダがスライド可能に取り付けられると共に固定板が取り付けられたレール40と、レールを押し下げて固定するロック部材とを有する裁断機において、ロック部材60に、スライダがレールの始端部に位置する際、基盤の上方0.2mm〜0,5mmの高さで該レールを固定する第1の固定手段61と、前記スライダの移動によって操作されて前記固定板を前記基盤上に圧接させる第2の固定手段69とを設け、大まかな位置合わせと、精密な位置合わせを段階的に行うようにした。
【選択図】図9
Description
また、シート2を一旦固定してしまうと、再度ハンドル70を操作して固定板20の押圧を解除しない限り、裁断位置を変更することができないので、裁断位置の微調整が困難であった。
そこで、本発明は、固定板20が押し下げられた際の風圧による位置ズレを防止すると共に、裁断位置の微調整が容易な裁断機の提供を目的とする。
これによって、固定板が基盤上に押し下げられる際の風圧によるシートのズレを防止することができる。
また、レールに作用された垂直方向の力は水平方向に均一に作用されるので、スライダを押し下げた際の圧力がレールの一部のみに作用することによって、シートにズレが生ずるのを防止できる。
一方で、レールとの基盤との隙間が2mm〜4mmであり、スライダに手圧を加えて操作することによって隙間分だけ裁断刃を下降させることができるので、手軽に裁断したい場合は、ロックを解除した状態で裁断するも可能となる。このように、1つの裁断機を様々な態様で用いることができるので、用途に応じた裁断機を複数所有する必要がない。
この裁断機1は、基盤10と、固定板20と、スライダ30と、レール40と、ロック部材60からなるものであり、スライダ30をレール40に沿って移動させることによって、基盤上10に載置されたシートをスライダ30に取りつけられた円盤状の裁断刃3によって裁断するものである。
レール40は、基盤10の両端部に設けられた一対のリンクバー43を介して、基盤10表面から所定長離れた高さに架設されており、水平状態を維持しながら、上下方向に移動可能となっている。
このリンク機構は、アーム部材42の断面U字型の内側天面に沿って配設される水平部材44と、その水平部材44の両端部44aに回動可能に取り付けられる一対のリンクバー43,43と、によって構成されるもので、夫々のリンクバー43の下端部は、基盤10の両端の底部14に設けられた枢支軸15に回動可能に取り付けられている。
一対のリンクバー43は同一長さ設計されているので、リンクバー43の回動によって、平行部材44は平行状態を維持しながら上下方向に移動する。アーム部材42内部の天面部には2本のリブからなるガイド部46が設けられており、そのガイド部46内に平行部材44が収容されている。これによって、リンクバー43の回転運動が平行部材44の上下運動に変換され、平行部材44に支持されたレール40が水平状態を維持しながら昇降される(図5参照)。
この支持体50は、レール40を上方に付勢した状態で支持するための部材であり、内側の天面部に筒状のバネ装着部52を設け、底部14との間にバネを介装している。初期状態においては、このバネの付勢力によって、レール40が、基盤10の表面から2mm〜4mm(好ましくは、2.5mm〜3mm)程度離れた高さに位置するようにしている。
この固定板20は、透明な合成樹脂製の部材によって構成されており、図3に示すように、裁断される側の端縁部21のみを、不透明な色彩で着色している。スライダ30は、固定板20の端縁部21に裁断刃3が位置するようにレール40に取り付けられているので、着色された端縁部21が裁断ラインと一致するようになるので、シート上の裁断位置を確認し易くすることができる。
スライダ30は、レール40に係合されて摺動される基台部31と、側壁面32にて裁断刃3を回転可能に収容する本体部33と、側壁面32を覆って裁断刃3をカバーする蓋部34と、蓋部34を本体部33に着脱可能に固定するためのダイヤル状の着脱操作部35とからなる。
本体部33の側壁面32には、円盤状の裁断刃3が刃面が壁面に接した状態で収容されているが、この側壁面32は、裁断刃3を収容する凹状の収容部と、着脱操作部35の回転軸に設けられた係止部と係合される被係止部とが設けられた側面部材の側壁面として構成されたものであるが、この側面部材には、本体部33及び蓋部34とは異なる色彩が付されている。
裁断刃3が収容される側壁面32は、蓋部34によって覆われた状態となっているので、スライダ30の外周面に裁断ラインに相当する位置に着色されたラインが表れる。
蓋部34の中央には、貫通孔が設けられており、その貫通孔に着脱操作部35の回転軸が挿入されている。この回転軸の先端には側面部材に嵌合可能な嵌合部が設けられており、ダイヤル状の着脱操作部を回転させることによって、蓋部34を側面部材を介して本体部に着脱させることができるようになっている。
これによって、裁断刃3の位置を誤認することによる裁断ミスを防止することができる。特に、透明な固定板20の端縁部21を、スライダ30の側壁面32の色彩と同一の色彩にて着色することによって、裁断ラインが直感的に理解されやすくなる。
このロック部材60は、図7に示すように、弾性変形可能な断面コの字状の部材であり、上部にレール40を上方から押し下げて所定の高さで固定するロック部61を有し、下端部において支持体材50に回動可能に固定されている(図8参照)。
これによって、図7(b)に示すように、レール40に固定された固定板20が基盤10上に固定されるようになっている。
先ず、ロック部材60を解除した状態で、基盤10と固定板20との間にシート2を差し込む。この際、固定板20が取り付けられているレール40は、基盤10から僅かに離れた高さに位置しているので、その隙間にシート40を差し込みながら位置合せを行なう。
このリンク機構によって、レール40に取り付けられた固定板20には下方向の押圧力が均一に水平方向に作用されるので、基盤10上のシートを均一の押圧力で固定することができる。
これによって、ロック操作の際にシート2が裁断されることがないので、常にスライダ3をレールの始端部(初期位置)に位置させておかなければならないといった不都合が生じない。
特に、スライダ30の基台部31と本体部33との間のバネを、手圧によるスライダ30の操作によって裁断可能な位置に本体部33を下降させることができるように設計することによって、ロックをせずに裁断操作を行なうことも可能となる。
なお、本実施形態のスライダ30は、裁断刃3の収容される側壁面32の外周縁を他とは異なる色で彩色し、その側壁面32の外周縁を固定板20の側縁上に位置させたが、側壁面の外周縁を他とは異なる断面形状に構成してもよいし、側壁面の外周縁を他とは異なる触感の部材で構成してもよい。
また、固定板は、必ずしも透明部材で構成されていなくてもよいし、側縁部に彩色を施さなくてもよい。
2・・・シート
3・・・裁断刃
10・・・基盤
11、12・・・段差
13・・・カッターマット
14・・・底部
15・・・枢支軸
20・・・固定板
21・・・端縁部
30、30’・・・スライダ
31・・・基台部
32・・・側壁面
33・・・本体部
34・・・蓋部
35・・・着脱操作部
36・・・バネ
39・・・ロック操作部
40・・・レール
41・・・レール部材
42・・・アーム部材
43・・・リンクバー
44・・・水平部材
46・・・ガイド部
50・・・支持体
51・・・縦溝
52・・・バネ装着部
60、60’・・・ロック部材
61、61’・・・ロック部
63・・・ロック操作部
69・・・第2のロック部
Claims (2)
- シート2が載置される基盤10と、載置されたシート2を基盤10上に押し付ける固定板20と、裁断刃3を装着したスライダ30と、該スライダ30がスライド可能に取り付けられると共に前記固定板20が取り付けられたレール40と、該レール40を押し下げて基盤10上に固定するロック部材60と、を含んで構成された裁断機1において、
前記ロック部材60は、前記スライダ30が前記レール40の始端部に位置する際、基盤10の上方0.2mm〜0,5mmの高さで該レール40を固定する第1の固定手段61’と、前記スライダ30の移動によって操作されて前記固定板20を前記基盤10上に圧接させる第2の固定手段69とを有することを特徴とする裁断機。 - 前記レール40は、両端部に回動可能に設けられたリンクバー43を介して前記基盤10から2mm〜4mm離反させた位置に配設されると共に、弾性部材によって上方に向けて付勢されており、
前記スライダ30は、レール40に係合されてスライドする基台部21と、側壁面32にて裁断刃3を収容する本体部33と、前記側壁面32を覆って裁断刃3をカバーする蓋部34と、を有し、前記本体部33は、前記基台部31との間に介装された弾性部材36によって上方に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の裁断機。
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