JP5361561B2 - 裁断機 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、正確な位置あわせを可能とする裁断機の提供を目的とする。
特に、定規部材の表面部から載置台の盤面の厚みに相当する高さだけ窪んだ位置に段差面を設け、その裏面部が載置台の盤面の下に設けられた取付面に摺接しながら回動するように構成するにあたり、その取付面に、先端部にフランジ部を有する回動支軸を設けたので、その回動支軸のフランジ部を介して、定規部材の軸孔に回動可能に取り付けることができる。
加えて、フランジ部の板面に傾斜状のガイド部を設け、その傾斜部に定規部材の裏面部が摺接しながら移動するようにしたので、定規部材が引き出される際に、定規部材の表面部を、円滑な動きで載置台の盤面と同一高さに上昇させることができる。
このため、定規部材及び載置台の盤面上にシートを水平に載置することができ、幅の広いシートであっても正確に位置合せを行うことが可能となる。
3、103・・・裁断刃
10、110・・・載置台10
11・・・紙当て部
12,112・・・盤面
13・・・カッターマット
14・・・底部
15・・・枢支軸
16・・・取付板
17・・・回動支軸
17a・・・フランジ部
17b・・・ガイド部
18・・・被係止部
20,120・・・固定板
21・・・板面
22・・・端面(一側縁部)
23・・・シート挿入部
30,130・・・スライダ
31・・・基台部
32・・・側壁面
33・・・本体部
34・・・蓋部
35・・・着脱操作部
40,140・・・レール
41・・・レール部材
42・・・アーム部材
43・・・リンクバー
44・・・水平部材
46・・・ガイド部
50・・・支持体
51・・・縦溝
52・・・バネ装着部
60,160・・・定規部材
61,161・・・目盛り
62・・・表面部
63・・・段差面
64・・・軸孔
65・・・摘み部
66・・・係止部
67・・・紙当て部
69・・・摺接部(裏面部)
150・・・アーム部
155・・・回動支軸
156・・・蓋部
この裁断機1は、載置台10と、固定板20と、スライダ30と、レール40と、レールを支持する支持部材50と、定規部材60とによって構成されており、スライダ30をレール40に沿って移動させることによって、載置台上10のシートをスライダ30に取り付けられた円盤状の裁断刃3で裁断するものである。
載置台10のレール40が設けられている方の一側部には、ゴム製のカッターマット13が埋め込まれている。
レール40は、載置台10の両端部に設けられた一対のリンクバー43を介して、載置台10表面から所定長離れた高さに架設されており、リンク機構によって、水平状態を維持しながら上下方向に移動可能となっている(図3を参照)。
一対のリンクバー43は同一長さに設計されているので、リンクバー43の回動によって、平行部材44は平行状態を維持しながら上下方向に移動する。
アーム部材42内部の天面部には2本のリブからなるガイド部46が設けられており、そのガイド部46内に平行部材44が収容されている。これによって、リンクバー43の回転運動が平行部材44の上下運動に変換され、平行部材44に支持されたレール40が水平状態を維持しながら昇降される。
レール40の下端部には、載置台10上に載置されたシートを固定するための固定板20が取り付けられている。
この固定板20は、板面21から内部に入った光を端面22の方向に伝播し、光を端面22に集中させることによって、端面22が特定の色に発光する特性を有する集光性樹脂を材料として製造されている(図4を参照)。
集光性樹脂は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、PET樹脂、ポリメチルメタアクリレート等の透明樹脂に、集光性蛍光染料又は顔料を添加して製造されている。
この端面22とは反対側の端面は、上方に向けて僅かに湾曲しており、その湾曲部においてシート挿入口23を形成している。
スライダ30は、レール40に係合されて摺動される基台部31と、側壁面32にて裁断刃3を回転可能に収容する本体部33と、側壁面32を覆って裁断刃3をカバーする蓋部34と、蓋部34を本体部33に着脱可能に固定するためのダイヤル状の着脱操作部35とからなる。
本体部33の側壁面32には、円盤状の裁断刃3を、刃面が壁面に接した状態で収容している。この側壁面32は、裁断刃3を収容する凹状の収容部と、着脱操作部35の回転軸に設けられた係止部と係合される被係止部とが設けられた側面部材の側壁面として構成されたものであるが、この側面部材は、本体部33及び蓋部34とは異なる色彩、及び異なる触感の表面性状に構成されている。
裁断刃3が収容される側壁面32は、蓋部34によって覆われた状態となっているので、スライダ30の外周面の裁断ラインに相当する位置に、着色されたライン(32)が表れる。
これによって、裁断刃3の位置を誤認することによる裁断ミスを防止することができる。
この定規部材60は、載置台10からレール40に対して直角になるように引き出して使用することで紙当て定規として機能するものであり、図5に示すように、目盛り61を有する表面部62と、表面部62から窪んだ位置に設けられた段差面63と、段差面63に設けられた軸孔64と、摘み部65とによって構成される。
定規部材60の表面部62の端縁部は僅かに立ち上がっており、シートを当接させるための紙当て部67を構成している(図5参照)。
また、表面部62に設けられた目盛り61は、定規部材60がレール40に対して直角に位置された際に、固定板20の端面22が基準Pとなるように、載置台10の盤面に設けられた目盛りへと連続している。
この定規部材60は、載置台10から引き出されるにつれて上昇し、レール40に直角な位置でロックされた際には、載置台10の盤面12と同一高さになるように構成されている。
図6(a)は定規部材、図6(b)は載置台10の取付板16、図6(c)は定規部材60が取付板16に回動可能に取り付けられた状態を示すものであるが、これに示すように、載置台10の取付板16の上面16aには、定規部材60の軸孔64に挿通される回動支軸17が設けられている。
フランジ部17aの下面(即ち、定規部材60に接する側の面)には、傾斜状のガイド部17bが突設されている。定規部材60の段差面63の裏面部(即ち、取付板16に摺接する側の面)には、取付板16のガイド部17bに摺接する摺接部69が突設されており、この摺接部69がガイド部17bの傾斜面上を移動することで、定規部材60が上下方向に移動しながら回動する。
定規部材60を回動させて載置台10の内部に収容した際には、図7(a)に示すように、摺接部69がガイド部17bの頂部で押され、載置台10の盤面12の下にて収容可能な高さにまで下降される。
定規部材60の表面部62に設けられた目盛り61は、固定板20の端面22を基準Pとして、載置台10の盤面12から連続的に付されている。
定規部材60を引き出した状態で、載置台10の盤面にシートを載置する。
そして、定規部材60の目盛り61によって裁断幅を設定し、所望の裁断幅になるようにシートの端縁を合わせる。この際、固定板20の発光している端面22からシートの端縁まで長さを確認することで、裁断幅を確認できる。
正確に位置合せを行った後、レール40に沿ってスライダ30を移動させる。この際、固定板20の端面22が裁断刃3の刃面が当接する位置に沿って配置されており、その端面22が、固定板20の板面21とは異なる色彩に発光しているので、裁断位置の確認をしながら裁断することが可能となる。
また、固定板20も上記構成に限るものではなく、例えば、透明部材で構成し、端面22のみを着色してもよい。また、スライダ30の形状は如何なるものでもよいし、定規部材60の目盛り61、係止部67も必ずしも必要ではない。
この裁断機1は、載置台110と、固定板120と、スライダ130と、レール140と、定規部材160とによって構成されたものである点で、第1実施形態に係る裁断機と共通するが、固定板120が載置台110に回動可能に取り付けられている点、載置台10の裁断側とは反対側に定規部材160が取り付けられている点で異なっている。
本実施形態に係る裁断機の載置台110は、第1実施形態の載置台10よりも小さく、裁断方向に長い形状である。そして、固定板120は、アーム部150を介して載置台110に回動可能に取り付けられている。
即ち、図11に示すように、固定板120の側壁部から延長された部位がアーム部150となっており、このアーム部150の基部に設けられた回動支軸155を介して、固定板120が載置台110に回動可能に取り付けられている。
また、定規部材160は、図12に示すように、裁断刃103が取り付けられている側とは反対側の載置台110の側部に取り付けられている。この場合、定規部材160の一端部には回動支軸(図示しない)が下方に向けて設けられており、その回動支軸の下端部に設けられたフランジ部(図示しない)において、載置台110の底板に設けられた軸孔に係止されている。
基盤110には、固定板120の発光している端面122を基準Pとする目盛りが両側に向けて設けられている。このうち、裁断側とは反対側に向けて設けられた目盛りは、定規部材160の目盛り161へと連続している。
そして、固定板120の側壁部の間にレール140を設け、レール140の端からスライダ130を脱着するための開口部を設けたので、裁断刃103を取り替える際のスライダ130の脱着操作を迅速に行うことができる。
Claims (2)
- シートが載置される載置台(10)と、載置されたシートを盤面(12)に押し付ける固定板(20)と、裁断刃(3)を取り付けたスライダ(30)と、スライダ(30)が移動するレール(40)と、載置台(10)の盤面(12)の下に回動可能に取り付けられた定規部材(60)と、を有し、前記スライダ(30)の移動によってシートが裁断される裁断機(1)であって、
前記定規部材(60)の表面部(62)から、前記載置台(10)の盤面(12)の厚みに相当する高さ(H)だけ窪んだ位置に段差面(63)を設けると共に、
該段差面(63)の裏面部(69)が、前記載置台(10)の盤面(12)の下側に設けられた取付面(16a)に摺接しながら、該取付面(16a)に設けられた回動支軸(17)を中心に回動するように該定規部材(60)を前記載置台(10)に取り付け、
前記回動支軸(17)の先端部に、板面に傾斜状のガイド部(17b)を突設してなるフランジ部(17a)を設け、前記定規部材(60)が前記載置台(10)から引き出されるにつれて、該定規部材(60)が前記ガイド部(17b)に摺接しながら上昇し、前記レール(40)に対して直角方向に位置した際に、表面部(62)が前記載置台(10)の盤面(12)と同一高さになるようにしたことを特徴とする裁断機。 - 前記固定板(20)の前記レール(40)に沿った一側縁部(22)を、前記裁断刃(3)の刃面が当接する位置に沿って配置すると共に、前記固定板(20)の板面(21)とは異なる色彩の端面としたことを特徴とする請求項1に記載の裁断機。
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