JPH0536706Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は日付印用の回転印等に使用する印字ベ
ルトに関するものである。

（従来の技術） 従来の日付印は西暦で「’86.5.1」とするか、
元号により「61.5.1」とするかのいずれかのた
め、いずれを用いても他方を知りたいときは換算
しなければならない不便がある。

（技術的課題） 本考案はこの点を解決するもので、その課題は
換算することなく直ちに両方の表示方式による年
号が分るようにすることである。

（技術的手段） そのため本考案は、年を表示する数字１として
西暦表示１Ａとそれに対応する元号表示１Ｂとを
並設した印字ベルトについて、その年ベルト２
を、10位以上の数字を設ける第１ベルト部分２Ａ
と、１位の数字のみを設ける第２ベルト部分２Ｂ
に分け、第１ベルト部分２Ａに10位以上の西暦表
示１Ａが同一の印面を２個ずつ並設し、前記２個
の印面に、西暦表示１Ａに対応する元号表示１Ｂ
の２種類の10位の部分を上下に並設し、第２ベル
ト部分２Ｂには西暦表示１Ａとそれに対応する元
号表示１Ｂの１位のみの数字を上下に並設すると
いう手段を講じたものである。

（実施例） 図示実施例は日付印に本考案を実施したもの
で、印判本体７は年ベルト２、月ベルト４及び日
ベルト６を回転式に組込んだ本体８と握り９から
成り、年ベルト２は第２図に例示の如く西暦表示
１Ａと元号表示１Ｂとを上下に並列して設けたも
のから成る。

第２図の例は年ベルトを10位以上の第１ベルト
部分２Ａと、１位の第２ベルト部分２Ｂに分け、
調節式として年号表示範囲を拡張したものであ
る。昭和の場合、1980年代は昭和55年〜59年、同
60年〜64年にわたるので、第１ベルト部分２Ａに
は198Xと昭5X及び198Xと昭6Xの２種を用意し、
Ｘに該当する１の位は５年ずれている数字を第２
ベルト部分２Ｂに上下に並記した構成である。故
に、矢印の1986年は昭和61年になり、ここで第２
ベルト部分２Ｂを上に一つずらせば「1987・昭
62」の表示が得られ、下に一つずらせば「1985／
昭60」の表示が得られ、第２図の例によると
「1955／昭30」から「2009／昭84」の範囲で印字
できる。勿論元号が昭和から変る場合、或いは大
正、明治が必要なときはそれぞれ対応したものを
提供できるのはいうまでもない。

（考案の効果） 従つて本考案によれば、西暦と元号の表示１
Ａ，１Ｂを年ベルト２の第１、第２両ベルト部分
２Ａ，２Ｂに２個ずつずらせて並設したので、表
示する方式の相違に悩むことがなくなり、一目瞭
然に判別できるので誤りを防ぐことができ、西
暦、元号の表示も必要最少限であるから、１個の
ベルトに収められる西暦、元号表示範囲が最大と
なり、使用法も著しく簡単であるから実用上顕著
な効果を奏する。さらに印字ベルト自体の構造は
変えずに済み製造も容易であるから廉価にでき回
転印のほか各種のものに使用できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る印字ベルトの実施例を示すも
ので第１図は斜視図、第２図は印面の構造を示す
展開図である。 １……年数字、２……年ベルト、３……月数
字、４……月ベルト、１Ａ……西暦表示、１Ｂ…
…元号表示。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 年を表示する数字１として西暦表示１Ａとそれ
   に対応する元号表示１Ｂとを並設した印字ベルト
   であつて、 その年ベルト２を、10位以上の数字を設ける第
   １ベルト部分２Ａと、１位の数字のみを設ける第
   ２ベルト部分２Ｂに分け、 第１ベルト部分２Ａに10位以上の西暦表示１Ａ
   が同一の印面を２個ずつ並設し、前記２個の印面
   に、西暦表示１Ａに対応する元号表示１Ｂの２種
   類の10位の部分を上下に並設し、 第２ベルト部分２Ｂには西暦表示１Ａとそれに
   対応する元号表示１Ｂの１位のみの数字を上下に
   並設したことを特徴とする印字ベルト。