JP6100728B2 - 搬送装置、及び搬送装置を備えるインクジェット記録装置 - Google Patents

搬送装置、及び搬送装置を備えるインクジェット記録装置 Download PDF

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本発明は、搬送装置、及び搬送装置を備えるインクジェット記録装置に関する。
記録装置の一種として、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、被記録媒体である用紙に画像を形成する画像形成部を備える。インクジェット記録装置の画像形成部は、インク滴を吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、用紙を搬送する搬送装置とを備える。インクジェット記録装置は、そのインクジェットヘッドが搬送装置により搬送されてきた用紙にインク滴を吐出することにより、用紙に画像を形成する。
インクジェット記録装置に関して、例えば以下のような問題がある。すなわち、紙粉が付着した用紙がインクジェットヘッドの直下まで運ばれてくると、紙粉が画像形成部内で発生している気流によって舞い上がり、インクジェットヘッドのノズルに付着することがある。紙粉がノズルに付着すると、ノズルが詰まってインク滴が吐出できなくなり、用紙に形成された画像に不具合が生じることがある。
例えば、特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、上記問題を解決するために紙粉除去装置を備える。紙粉除去装置は、用紙を除電する除電ブラシと、除電された用紙にエアーを吹き付けるエアーブロワーと、除電ブラシ及びエアーブロワーを覆う筐体とを有する。筐体は、インクジェットヘッドよりも用紙の搬送経路の上流側に配置される。紙粉除去装置は、筐体内において用紙にエアーを吹き付けて用紙から紙粉を除去し、除去した紙粉を筐体内に隔離する。その結果、紙粉がインクジェットヘッドに付着することが抑制される。
特開2011−183746号公報
また、インクジェット記録装置に関して、例えば以下のような問題もある。すなわち、画像形成部において、インクジェットヘッドがインク滴を吐出する際、インクのミスト(以下「インクミスト」という)が発生する。インクミストは、画像形成部内で発生している気流に乗って浮遊し、インクジェットヘッドに付着することがある。インクミストがインクジェットヘッドのノズルやその近傍に付着すると、インク滴の吐出精度が低下し、用紙に形成された画像に不具合が生じることがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクミストの記録ヘッドへの付着による画像の不具合を抑制できる搬送装置、及びインクジェット記録装置を提供することである。
本発明の一観点に係る搬送装置は、記録ヘッドに対向して配置される。前記搬送装置は、搬送ベルトと、吸引部とを備える。前記搬送ベルトは、被記録媒体を搬送する。前記吸引部は、ガイド部材を有し、前記ガイド部材及び前記搬送ベルトのそれぞれに形成される複数の孔を介して前記被記録媒体を吸引し、前記被記録媒体を前記搬送ベルトに吸着させる。前記ガイド部材は、前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を支持する。前記ガイド部材の前記記録ヘッドに対向する領域に形成される第1の孔の深さが、前記ガイド部材の前記記録ヘッドに対向しない領域に形成される第2の孔の深さよりも浅い。
本発明の別の観点に係るインクジェット記録装置は、搬送装置と、記録ヘッドとを備える。前記記録ヘッドは、インク滴を吐出するインクジェットヘッドを含む。前記搬送装置は、搬送ベルトと、吸引部とを備える。前記搬送ベルトは、被記録媒体を搬送する。前記吸引部は、ガイド部材を有し、前記ガイド部材及び前記搬送ベルトのそれぞれに形成される複数の孔を介して前記被記録媒体を吸引し、前記被記録媒体を前記搬送ベルトに吸着させる。前記ガイド部材は、前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を支持する。前記ガイド部材の前記記録ヘッドに対向する領域に形成される第1の孔の深さが、前記ガイド部材の前記記録ヘッドに対向しない領域に形成される第2の孔の深さよりも浅い。
本発明によれば、インクミストの記録ヘッドへの付着による画像の不具合を抑制できる。
図1は、実施形態に係る搬送装置を備えたインクジェット記録装置の一例の構成図である。 図2は、実施形態に係る搬送装置の第1の斜視図である。 図3は、実施形態に係る搬送装置の第2の斜視図である。 図4は、実施形態に係るガイド部材の平面図である。 図5は、図4の一部を拡大した図である。 図6は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の第1の構成例を示す図である。 図7は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の第2の構成例を示す図である。 図8は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の第3の構成例を示す図である。 図9は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の第4の構成例を示す図である。 図10は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の第5の構成例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態において説明する構成要素の全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。複数の図面を通じて同一の符号は、同一の構成要素を示している。
図1は、実施形態に係る搬送装置を備えたインクジェット記録装置の一例の構成図である。
インクジェット記録装置1は、装置筐体100と、給紙部200と、画像形成部300と、用紙搬送部400と、用紙排出部500とを備える。本実施形態において、給紙部200は、装置筐体100の内部の下方に配置される。画像形成部300は、給紙部200の上方に配置される。用紙搬送部400は、画像形成部300の一側方に配置される。用紙排出部500は、画像形成部300の他側方に配置される。
給紙部200は、装置筐体100に着脱自在の給紙カセット201と、給紙ローラー202と、ガイド板203とを備える。給紙ローラー202は、給紙カセット201の一端側の上方に配置される。ガイド板203は、給紙ローラー202と用紙搬送部400との間に配置される。
給紙カセット201内には、複数枚の用紙Pが積み重ねられた状態で収納される。給紙ローラー202は、給紙カセット201内の用紙Pを一枚ずつ取り出す。ガイド板203は、給紙ローラー202が取り出した用紙Pを用紙搬送部400へ案内する。
用紙搬送部400は、用紙搬送路401と、第1の搬送ローラー対402と、第2の搬送ローラー対403と、レジストローラー対404とを備える。用紙搬送路401は、用紙Pの搬送経路の一部を構成する。第1の搬送ローラー対402は、用紙搬送路401の入口側に設けられる。第2の搬送ローラー対403は、用紙搬送路401の途中に設けられる。レジストローラー対404は、用紙搬送路401の出口側に設けられる。
第1の搬送ローラー対402は、給紙部200から送られてきた用紙Pを挟んで用紙搬送路401へ送出する。第2の搬送ローラー対403は、第1の搬送ローラー対402が送出した用紙Pを挟んで用紙搬送路401の下流側へ搬送する。レジストローラー対404は、第2の搬送ローラー対403によって搬送されてきた用紙Pの斜行補正を行う。レジストローラー対404は、用紙Pについて画像形成と搬送とのタイミングを同期させるために、用紙Pを一時待機させる。そして、レジストローラー対404は、画像形成のタイミングに合わせて用紙Pを画像形成部300へ送出する。
画像形成部300は、用紙Pに画像を形成する。画像形成部300は、画像形成の方式としてインクジェット記録方式を採用する。画像形成部300は、搬送装置310と、複数種類のインクジェットヘッド(記録ヘッドの一例)340と、搬送ガイド350とを備える。本実施形態において、複数種類のインクジェットヘッド340は、搬送装置310の上方に配置され、用紙Pの搬送経路の上流側から下流側に向けて並設される。搬送装置310は、複数種類のインクジェットヘッド340に対向して配置される。具体的には、複数種類のインクジェットヘッド340のそれぞれのノズル面341と搬送装置310の支持面333とが、搬送ベルト320を介して対向するように配置される。搬送ガイド350は、搬送装置310に対して用紙Pの搬送経路の下流側に配置される。なお、インクジェットヘッド340及び搬送装置310の配置は、図1に示す配置に限られない。すなわち、インクジェットヘッド340のノズル面341と搬送装置310の支持面333とが搬送ベルト320を介して対向して配置されればよく、例えば、インクジェットヘッド340と搬送装置310とが左右に並べて配置されてもよい。
本実施形態において、画像形成部300は、4種類のインクジェットヘッド340、すなわち、ブラック(Bk)用のインクジェットヘッド340aと、シアン(C)用のインクジェットヘッド340bと、マゼンタ(M)用のインクジェットヘッド340cと、イエロー(Y)用のインクジェットヘッド340dとを備える。4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dのそれぞれは、インク滴を吐出する複数のノズルを有する。インクジェットヘッド340におけるノズルが配置される面が、ノズル面341である。ブラック用のインクジェットヘッド340aのノズルは、ブラック色のインク滴を吐出する。シアン用のインクジェットヘッド340bのノズルは、シアン色のインク滴を吐出する。マゼンタ用のインクジェットヘッド340cのノズルは、マゼンタ色のインク滴を吐出する。イエロー用のインクジェットヘッド340dのノズルは、イエロー色のインク滴を吐出する。インクジェットヘッド340のノズルが、ノズル面341に対向する位置に搬送されてきた用紙Pにインク滴を吐出することで、用紙Pに文字、図等の画像が形成される。なお、図1では、紙面の都合上、4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dのそれぞれが1つずつ示されているが、本実施形態において、画像形成部300は、各種類について複数のインクジェットヘッド340を備える。
用紙搬送部400によって搬送されてきた用紙Pは、吸着ローラー312により搬送ベルト320上に導かれ、搬送ベルト320に載置される。好適には、用紙Pは、その幅方向の中心が搬送ベルト320の幅方向の中心と一致するように、搬送ベルト320に載置される。ここで、用紙Pの幅方向は、用紙Pの記録面における用紙搬送方向D1に直交する方向である。また、搬送ベルト320の幅方向は、搬送ベルト320の用紙Pを載置する面における用紙搬送方向D1に直交する方向である。搬送ベルト320に載置された用紙Pは、搬送ベルト320に吸着されて用紙搬送方向D1へ搬送される。搬送ベルト320は、用紙Pを4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dのそれぞれのノズル面341に対向する位置へ順次搬送する。4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dのそれぞれは、そのノズル面341に対向する位置に搬送されてきた用紙Pにインク滴を吐出する。その結果、用紙Pに画像が形成される。搬送ベルト320は、画像が形成された用紙Pを搬送ガイド350まで搬送する。搬送ガイド350は、搬送装置310によって搬送されてきた用紙Pを用紙排出部500へ案内する。
用紙排出部500は、排出ローラー対501と、排出トレイ502と、排出口503とを備える。排出トレイ502は、排出口503から装置筐体100の外部に突出するように装置筐体100に固定される。搬送ガイド350を通過した用紙Pは、排出ローラー対501によって排出口503の方向へ送出され、排出トレイ502に排出される。
図2は、実施形態に係る搬送装置の第1の斜視図である。図3は、実施形態に係る搬送装置の第2の斜視図である。図3は、搬送ベルト320が取り除かれた搬送装置310を示している。図1、図2及び図3を参照して、搬送装置310を説明する。
搬送装置310は、用紙搬送部400によって搬送されてきた用紙Pを、搬送ベルト320に載置して、インクジェットヘッド340に対向する位置へ搬送し、その後用紙排出部500まで搬送する。本実施形態に係る搬送装置310は、用紙Pを搬送ベルト320に吸着させて搬送する。搬送装置310は、テンションローラー311と、吸着ローラー312と、駆動ローラー313と、複数(本実施形態では2つ)のガイドローラー314と、速度検知ローラー315と、無端状の搬送ベルト320と、吸引部330とを備える。
搬送ベルト320は、所定の間隔を隔てて配置されたテンションローラー311と駆動ローラー313と複数のガイドローラー314と速度検知ローラー315との間に張設される。本実施形態において、テンションローラー311及び速度検知ローラー315は、用紙搬送部400に近い側に配置され、駆動ローラー313は、用紙排出部500に近い側に配置される。そして、搬送ベルト320は、駆動ローラー313が回転駆動されることで、載置した用紙Pを用紙搬送方向D1へ搬送する方向へ回転される。ここで、用紙搬送方向D1は、画像形成部300における用紙Pの搬送方向であり、用紙搬送部400側から用紙排出部500側へ向かう方向である。吸着ローラー312は、用紙搬送方向D1の上流側に配置される。
図2に示すように、搬送ベルト320の表面、すなわち用紙Pを載置する面には、複数の孔321が形成される。以下、搬送ベルト320に形成される孔321を「吸引孔」という。吸引孔321は、搬送ベルト320をその厚さ方向に貫通する。なお、図2に示す吸引孔321の数及び配置は、例示にすぎず、図2とは異なる数及び配置であってもよい。
吸引部330は、搬送ベルト320の裏面側に配置される。吸引部330は、搬送ベルト320の吸引孔321を介して用紙Pを吸引し、用紙Pを搬送ベルト320の表面に吸着させる。吸引部330は、空気流通室331と、ガイド部材332と、吸引装置336とを備える。
空気流通室331は、例えば上面が開口した箱形部材により形成される。空気流通室331の上面の開口は、ガイド部材332によって覆われる。ガイド部材332は、搬送ベルト320を介して用紙Pを支持する支持面333を有する。本実施形態において、ガイド部材332は、その表面を支持面333とする板状の部材である。図3に示すように、ガイド部材332には、複数の溝334と複数の孔335とが形成される。以下、ガイド部材332に形成される孔335を「貫通孔」という。複数の溝334は、ガイド部材332の支持面333に形成される。本実施形態において、貫通孔335は、溝334の底面に形成され、溝334の底面からガイド部材332の裏面までガイド部材332をその厚さ方向に貫通する。なお、図3に示す溝334及び貫通孔335の数及び配置は、例示にすぎず、図3とは異なる数及び配置であってもよい。ガイド部材332に形成される溝334及び貫通孔335の詳細については、図4〜図8を参照して後述する。
吸引装置336は、例えばファンである。吸引装置336は、例えば空気流通室331の下方に配置される。空気流通室331の底壁には、吸引装置336が配置される位置に排気口が形成される。吸引装置336が駆動されることにより、空気流通室331内の空気が排気口及び吸引装置336を通って空気流通室331の外に排出される。その結果、空気流通室331内に負圧が発生する。この負圧により、搬送ベルト320の吸引孔321とガイド部材332の貫通孔335とを介して用紙Pが吸引され、用紙Pが搬送ベルト320に吸着される。これにより、搬送装置310は、用紙Pを搬送ベルト320に吸着させて搬送することができる。なお、吸引装置336は、ファンに限られず、負圧を発生させることができるその他の装置、例えば真空ポンプであってもよい。
図4は、実施形態に係るガイド部材の平面図である。図5は、図4のA部分を拡大した図である。図4及び図5を参照して、ガイド部材332における支持面333の構成を説明する。
図4において、破線で示した矩形領域338(338a、338b、338c、及び338d)は、支持面333におけるインクジェットヘッド340のノズル面341に対向する領域(以下「ヘッド対向領域」という)である。なお、インクジェットヘッド340と支持面333との間には、搬送ベルト320が介在する。従って、ヘッド対向領域338は、より正確には、搬送ベルト320を介してインクジェットヘッド340のノズル面341に対向する支持面333上の領域である。ヘッド対向領域338aは、ブラック用のインクジェットヘッド340aのノズル面341に対向する領域である。ヘッド対向領域338bは、シアン用のインクジェットヘッド340bのノズル面341に対向する領域である。ヘッド対向領域338cは、マゼンタ用のインクジェットヘッド340cのノズル面341に対向する領域である。ヘッド対向領域338dは、イエロー用のインクジェットヘッド340dのノズル面341に対向する領域である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、ラインヘッド方式のインクジェット記録装置である。すなわち、画像形成部300には、4種類のインクジェットヘッド340a、340b、340c、及び340dのそれぞれが複数(本実施形態では3つ)備えられる。そして、各種類について複数のインクジェットヘッド340が、次のように配置される。すなわち、3つのブラック用のインクジェットヘッド340aが、支持面333の幅方向に沿って千鳥状に配置される。ここで、支持面333の幅方向は、支持面333における用紙搬送方向D1に直交する方向である。同様に、3つのシアン用のインクジェットヘッド340bが、支持面333の幅方向に沿って千鳥状に配置される。同様に、3つのマゼンタ用のインクジェットヘッド340cが、支持面333の幅方向に沿って千鳥状に配置される。同様に、3つのイエロー用のインクジェットヘッド340dが、支持面333の幅方向に沿って千鳥状に配置される。
図4に示すように、支持面333のほぼ全域には、複数の溝334(334a及び334b)が形成される。溝334は、例えば平面視して用紙搬送方向D1に延びる長円状を有する。溝334の長手方向の長さ、すなわち用紙搬送方向D1の長さは、複数の溝334間で異なってもよい。溝334の短手方向の長さ、すなわち支持面333の幅方向の長さは、例えば複数の溝334間で略同一である。例えば、溝334は、搬送ベルト320の少なくとも2つの吸引孔321と対向し得るように形成される。そして、搬送ベルト320の進行に伴い、複数の溝334のそれぞれに対向する吸引孔321が、1つずつ入れ替わる。また、複数の溝334のそれぞれの底面には、貫通孔335(335a及び335b)が形成される。図4では、貫通孔335を、斜線を付した円で示している。貫通孔335は、例えば平面視して円形状を有する。貫通孔335は、溝334の底面からガイド部材332の裏面までガイド部材332をその厚さ方向に貫通する。
複数の貫通孔335は、ヘッド対向領域に位置する第1の貫通孔(第1の孔)335aと、ヘッド対向領域の外側に位置する第2の貫通孔(第2の孔)335bとを含む。また、複数の溝334は、第1の貫通孔335aが形成される第1の溝334aと、第2の貫通孔335bが形成される第2の溝334bとを含む。
本実施形態において、第1の貫通孔335aの深さは、第2の貫通孔335bの深さよりも浅い。一般に、貫通孔335の深さが浅いと、吸引部330から受ける負圧の損失が少なく、その貫通孔335において単位時間当たりに空気を吸い込む量(以下「吸引量」という)が大きくなる。逆に、貫通孔335の深さが深いと、吸引部330から受ける負圧の損失が大きく、その貫通孔335において吸引量が小さくなる。なお、貫通孔335の大きさ、すなわち平面視した場合の円の大きさが一定である場合を想定している。従って、第1の貫通孔335aの深さを第2の貫通孔335bの深さよりも浅くすることで、第1の貫通孔335aにおける吸引量が、第2の貫通孔335bにおける吸引量よりも大きくなる。その結果、ヘッド対向領域において、空気流通室331へ向かう大きな気流が発生し、インクジェットヘッド340の付近を浮遊するインクミストが、その気流に乗って効果的に吸引される。これにより、インクミストがインクジェットヘッド340に付着する可能性が、低減される。
以下、図6〜図8を参照して、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bの構成を説明する。図6(図6(a)及び図6(b))は、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bの第1の構成例を示している。図7(図7(a)及び図7(b))は、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bの第2の構成例を示している。図8(図8(a)及び図8(b))は、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bの第3の構成例を示している。第1の構成例が採用される場合、図4のB−B断面図は図6(a)となり、図4のC−C断面図は図6(b)となる。第2の構成例が採用される場合、図4のB−B断面図は図7(a)となり、図4のC−C断面図は図7(b)となる。第3の構成例が採用される場合、図4のB−B断面図は図8(a)となり、図4のC−C断面図は図8(b)となる。なお、図6〜図8において、搬送ベルト320は図示されていないが、実際には、インクジェットヘッド340とガイド部材332との間に搬送ベルト320が介在する。
図6に示すように、第1の構成例において、第1の溝334aの深さt1は、第2の溝334bの深さt2と略同一である。一方、ガイド部材332における第1の貫通孔335aが形成される部分(以下「第1の部分」という)の厚みs1は、ガイド部材332における第2の貫通孔335bが形成される部分(以下「第2の部分」という)の厚みs2より薄い。具体的には、第2の部分に凸部332aが形成されて、第1の部分の厚みs1が第2の部分の厚みs2よりも薄くされる。凸部332aは、例えばガイド部材332の裏面に形成される。この構成により、第1の貫通孔335aの深さu1が、第2の貫通孔335bの深さu2よりも浅くなる。なお、第1の貫通孔335aの径v1は、第2の貫通孔335bの径v2と略同一である。なお、凸部332aは、ガイド部材332における第2の溝334bが形成される部分の全部又は一部に形成されてもよい。
また、図7に示すように、第2の構成例において、第1の溝334aの深さt1は、第2の溝334bの深さt2と略同一である。一方、第1の部分の厚みs1は、第2の部分の厚みs2より薄い。具体的には、第1の部分に凹部332bが形成されて、第1の部分の厚みs1が第2の部分の厚みs2よりも薄くされる。凹部332bは、例えばガイド部材332の裏面に形成される。この構成により、第1の貫通孔335aの深さu1が、第2の貫通孔335bの深さu2よりも浅くなる。なお、第1の貫通孔335aの径v1は、第2の貫通孔335bの径v2と略同一である。なお、凹部332bは、ガイド部材332における第1の溝334aが形成される部分の全部又は一部に形成されてもよい。
また、図8に示すように、第3の構成例において、第1の部分の厚みs1は、第2の部分の厚みs2と略同一である。一方、第1の溝334aの深さt1は、第2の溝334bの深さt2よりも深い。この構成により、第1の貫通孔335aの深さu1が、第2の貫通孔335bの深さu2よりも浅くなる。すなわち、第3の構成例では、第1の溝334aの深さt1を第2の溝334bの深さt2よりも深くすることで、第1の貫通孔335aの深さu1を第2の貫通孔335bの深さu2よりも浅くしている。なお、第1の貫通孔335aの径v1は、第2の貫通孔335bの径v2と略同一である。
本実施形態によれば、ヘッド対向領域に位置する第1の貫通孔335aとヘッド対向領域の外側に位置する第2の貫通孔335bとが、第1の貫通孔335aの深さが第2の貫通孔335bの深さよりも浅くなるように形成される。この構成により、第1の貫通孔335aにおける吸引量を第2の貫通孔335bにおける吸引量よりも大きくすることができる。従って、ヘッド対向領域において、空気流通室331へ向かう大きな気流を発生させることができ、インクジェットヘッド340の付近を浮遊するインクミストを効果的に吸引することができる。よって、インクミストのインクジェットヘッド340への付着が、抑制される。
以上、本発明の一つの実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。なお、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は、一例であってこれらに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、貫通孔335は、溝334の底面に形成されたが、これに限られず、支持面333に直接形成されてもよい。この場合、貫通孔335は、ガイド部材332の表面からガイド部材332の裏面までを貫通する孔となる。また、この場合、支持面333には、必ずしも溝334が形成されなくともよい。
貫通孔335が支持面333に直接形成される場合、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bは、例えば図9又は図10のように構成される。図9(図9(a)及び図9(b))は、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bの第4の構成例を示している。図10(図10(a)及び図10(b))は、第1の貫通孔335a及び第2の貫通孔335bの第5の構成例を示している。
図9に示すように、第4の構成例において、第1の部分の厚みs1は、第2の部分の厚みs2より薄い。具体的には、第2の部分に凸部332aが形成されて、第1の部分の厚みs1が第2の部分の厚みs2よりも薄くされる。ここで、貫通孔335は、ガイド部材332の表面からガイド部材332の裏面までを貫通する孔であり、貫通孔335の深さは、ガイド部材332の厚みと等しい。従って、この構成により、第1の貫通孔335aの深さu1が、第2の貫通孔335bの深さu2よりも浅くなる。なお、第1の貫通孔335aの径v1は、第2の貫通孔335bの径v2と略同一である。
また、図10に示すように、第5の構成例において、第1の部分の厚みs1は、第2の部分の厚みs2より薄い。具体的には、第1の部分に凹部332bが形成されて、第1の部分の厚みs1が第2の部分の厚みs2よりも薄くされる。ここで、貫通孔335は、ガイド部材332の表面からガイド部材332の裏面までを貫通する孔であり、貫通孔335の深さは、ガイド部材332の厚みと等しい。従って、この構成により、第1の貫通孔335aの深さu1が、第2の貫通孔335bの深さu2よりも浅くなる。なお、第1の貫通孔335aの径v1は、第2の貫通孔335bの径v2と略同一である。
また、本実施形態では、貫通孔335は、平面視して円形状を有していたが、これに限られず、例えば平面視して矩形状を有していてもよい。また、本実施形態では、溝334は、平面視して長円状を有していたが、これに限られず、例えば平面視して矩形状を有していてもよい。
また、本実施形態では、インクジェット記録装置1は、ラインヘッド方式のインクジェット記録装置であったが、これに限られず、シリアル方式のインクジェット記録装置であってもよい。
また、本実施形態では、各種類について複数のインクジェットヘッド340が、支持面333の幅方向に沿って千鳥状に配置されたが、これに限られない。例えば、各種類について複数のインクジェットヘッド340が、支持面333の幅方向に沿って一列に配置されてもよい。また、例えば、各種類についてインクジェットヘッド340が単体で設けられてもよい。
また、本実施形態では、インクジェット記録装置1は、フルカラーで画像を形成可能なインクジェット記録装置であったが、これに限られず、モノクロで画像を形成するインクジェット記録装置であってもよい。すなわち、画像形成部300には、ブラック用のインクジェットヘッド340aだけが備えられてもよい。
また、本実施形態では、被記録媒体は、用紙であったが、これに限られず、例えば、樹脂製シートや布帛であってもよい。
また、本実施形態では、搬送装置310を備えるインクジェット記録装置1について説明したが、搬送装置310は、その他の記録装置、例えば電子写真方式の画像形成装置に搭載されてもよい。
1 インクジェット記録装置
300 画像形成部
310 搬送装置
320 搬送ベルト
321 吸引孔
330 吸引部
332 ガイド部材
332a 凸部
332b 凹部
333 支持面
334 溝
334a 第1の溝
334b 第2の溝
335 貫通孔
335a 第1の貫通孔
335b 第2の貫通孔
338 ヘッド対向領域
340 インクジェットヘッド

Claims (8)

  1. 記録ヘッドに対向して配置される搬送装置であって、
    被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトを介して前記被記録媒体を支持するガイド部材を有し、前記ガイド部材及び前記搬送ベルトのそれぞれに形成される複数の孔を介して前記被記録媒体を吸引し、前記被記録媒体を前記搬送ベルトに吸着させる吸引部と
    を備え、
    前記ガイド部材の前記記録ヘッドに対向する領域に形成される第1の孔の深さが、前記ガイド部材の前記記録ヘッドに対向しない領域に形成される第2の孔の深さよりも浅い、搬送装置。
  2. 前記ガイド部材における前記被記録媒体を支持する支持面には、複数の溝が形成され、
    前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記溝の底面に形成され、前記溝の底面から前記ガイド部材の裏面までを貫通する孔である、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記第1の孔及び前記第2の孔は、前記ガイド部材における前記被記録媒体を支持する支持面から前記ガイド部材の裏面までを貫通する孔である、請求項1に記載の搬送装置。
  4. 前記ガイド部材における前記第1の孔が形成される部分の厚みが、前記ガイド部材における前記第2の孔が形成される部分の厚みよりも薄い、請求項2又は3に記載の搬送装置。
  5. 前記ガイド部材における前記第2の孔が形成される部分に凸部が形成される、請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記ガイド部材における前記第1の孔が形成される部分に凹部が形成される、請求項4に記載の搬送装置。
  7. 前記ガイド部材における前記第1の孔が形成される部分の厚みが、前記ガイド部材における前記第2の孔が形成される部分の厚みと略同一であり、
    前記複数の溝のうちの前記第1の孔が形成される溝の深さが、前記複数の溝のうちの前記第2の孔が形成される溝の深さよりも深い、請求項2に記載の搬送装置。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれかに記載の搬送装置と、
    前記記録ヘッドと
    を備え、
    前記記録ヘッドは、インク滴を吐出するインクジェットヘッドを含む、インクジェット記録装置。
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