JP6100625B2 - 定着制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着制御装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真プリンタは印刷画像に対応したトナーを紙に転写させ、転写されたトナー像を熱と圧力により紙に定着させている。従来、例えば、下記特許文献1に記載された定着制御装置及び画像形成装置では、定着制御装置における定着器の長手方向の異なる位置に、複数のヒータと複数の温度検知手段とを設け、この複数の温度検知手段を基に複数のヒータを独立して制御することで定着器の長手方向の温度の安定化を行っていた。
特開2008−249763号公報
しかしながら、従来の定着制御装置及び画像形成装置では、以下の(a),(b)のような課題があった。
(a) 室温まで冷えた状態から印刷を開始すると、定着器を保持している保持部材21の温度が低く、かつ保持部材の熱容量が大きいため、保持部材と近接している定着器の端部で加熱不足が発生し,定着不良を起こす。
(b) 上記(a)の対策として定着器の温度を予め高温に設定する制御方法があるが、このような定着制御装置及び画像形成装置では、消費電力が大きい。
本発明の内の第1発明の定着制御装置は、熱を供給する加熱手段と、印刷媒体が通過する通過領域と、前記通過領域の両側の前記印刷媒体が通過しない非通過領域とを有し、前記通過領域を通過させて前記熱により加熱して前記印刷媒体上の画像を定着する定着手段と、前記通過領域の温度を検知して第1検知温度を出力する第1温度検知手段と、前記非通過領域の温度を検知して第2検知温度を出力する第2温度検知手段と、前記定着手段の目標温度を前記第1検知温度及び前記第2検知温度に応じて変更し、前記定着手段の温度を前記目標温度に加熱制御する加熱制御手段と、を備え、前記加熱制御手段は、前記第1検知温度が印刷開始可能温度範囲に入っているか否かに応じて、定着前であるか定着時であるかを判断し、前記定着前であると判断した場合には、定着前用切替温度を選択することにより、前記第1検知温度、前記第2検知温度および前記定着前用切替温度に基づいて前記目標温度を決定し、前記定着時であると判断した場合には、前記定着前用切替温度とは異なる定着時用切替温度を選択することにより、前記第1検知温度、前記第2検知温度および前記定着時用切替温度に基づいて前記目標温度を決定する、ことを特徴とする。
第2発明の定着制御装置は、前記第1発明の定着制御装置が更に、前記定着手段を保持示する保持手段の温度を検知して第3検知温度を出力する第3温度検知手段を備え、前記加熱制御手段は、前記第1検知温度及び前記第2検知温度に応じて前記目標温度を変更し、前記目標温度を前記第3検知温度で補正することを特徴とする。
第3発明の画像形成装置は、前記第1又は第2発明の定着制御装置が搭載されたことを特徴とする。
本発明の定着制御装置及び画像形成装置によれば、定着手段の通過領域の温度を検知して第1検知温度を出力する第1温度検知手段と、前記定着手段の非通過領域の温度を検知して第2検知温度を出力する第2温度検知手段と、前記定着手段の目標温度を前記第1検知温度及び前記第2検知温度に応じて変更し、前記定着手段の温度を前記目標温度に加熱制御する加熱制御手段とを備えている。前記加熱制御手段は、前記第1検知温度が印刷開始可能温度範囲に入っているか否かに応じて定着前であるか定着時であるかを判断し、前記定着前であると判断した場合には前記第1検知温度、前記第2検知温度および定着前用切替温度に基づいて前記目標温度を決定し、前記定着時であると判断した場合には前記第1検知温度、前記第2検知温度および定着時用切替温度に基づいて前記目標温度を決定する。これにより、定着手段の加熱不足による定着不良の発生を防止しつつ、低消費電力化できる定着制御装置及び画像形成装置を提供することができる。
図1は図2の画像形成装置の構成の概略を示すブロック図である。 図2は本発明の実施例1における画像形成装置の構造の概略を示す図である。 図3は図2中の定着器6の温度制御の概要を説明するための斜視図である。 図4は図2中のベルト方式の定着器6の構造を示す断面図である。 図5は図3中のハロゲンヒータ18Aの構造と発熱方法とを説明するための図である。 図6は図3中の定着器6の構造とハロゲンヒータ18Aの発熱量の分布を説明するための図である。 図7は比較例の定着器の温度制御及び温度変化を説明するための図である。 図8は図3中の定着器6における異なる2つの温度差間の相関を示す図である。 図9は図1中の定着器6の温度制御の処理を示すフローチャートである。 図10は図3中の定着器6における温度制御及び温度変化を説明するための図である。 図11は図3中の定着器6における温度制御及び温度変化を説明するための図である。 図12は本発明の実施例2における画像形成装置の構成の概略を示すブロック図である。 図13は図12中の定着器6の温度制御の概要を説明するための斜視図である。 図14は図12中の定着器6のウォームアップ中における異なる2つの温度差間の相関を示す図である。 図15は図12中の定着器6の印刷中における異なる2つの温度差間の相関を示す図である。 図16は図12中の定着器6の温度制御の処理を示すフローチャートである。 図17は図12中の定着器6の温度制御及び温度変化を説明するための図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置の構造の概略を示す図である。
本実施例1の画像形成装置は、例えば、プリンタであり、筐体KTを有している。筐体KT内には、印刷媒体としての用紙1を繰り出すホッピングローラ2と、ホッピングローラ2により繰り出された用紙1を矢印方向に搬送する用紙搬送部3a〜3dと、記録光の露光部材としての発光ダイオード(以下「LED」という。)ヘッド4と、記録光に応じた現像剤像としてのトナー像を形成するトナー像形成部5と、用紙1上にトナー像を定着させる定着手段としての定着器6と、が設けられている。用紙1の搬送順に、トナー像形成部5と定着器6とが配置されている。LEDヘッド4は、トナー像形成部5に隣接して配置されている。
図1は、図2の画像形成装置の構成の概略を示すブロック図である。
本実施例1の画像形成装置は、印刷動作の全体を制御する印刷制御部10を有しており、この印刷制御部10には、定着器6の温度を加熱制御する加熱制御部11が内蔵されている。
印刷制御部10には、LEDヘッド4、トナー像形成部5に現像電圧を印加するトナー像形成部電源12、及び用紙1を搬送する用紙搬送モータ14へ電力を供給するモータ電源13が接続されている。
加熱制御部11は、定着器6の温度の検知結果に基づいて、定着器6に内蔵された加熱手段としての定着ヒータ18へ電力を供給するヒータ電源15をオン/オフ制御するものである。加熱制御部11には、ヒータ電源15と、定着器6における用紙1が通過する通過領域の温度を検知して第1検知温度を出力する第1温度検知手段としての中央サーミスタ16と、定着器6における通過領域の両側の用紙1が通過しない非通過領域の温度を検知して第2検知温度を出力する第2温度検知手段としてのサイドサーミスタ17と、が接続されている。
実施例1の定着制御装置は、加熱制御部11、ヒータ電源15、定着ヒータ18、定着器6、中央サーミスタ16及びサイドサーミスタ17から構成されている。この定着制御装置中の加熱制御部11とヒータ電源15とによって加熱制御手段が構成されている。
図3は、図2中の定着器6の温度制御の概要を説明するための斜視図である。
定着器6は、用紙1を加熱しつつ搬送する加熱部材としての加熱ローラ19と、この加熱ローラ19の内部に非接触に配置されて加熱ローラ19を加熱する定着ヒータ18(例えば、ハロゲンヒータ18A)と、加熱ローラ19と接触して用紙1を加熱ローラ19の方向へ加圧する加圧部材としての加圧ローラ20と、加熱ローラ19の通過領域の温度を検知して第1検知温度を出力する中央サーミスタ16と、加熱ローラ19の非通過領域の温度を検知して第2検知温度を出力するサイドサーミスタ17と、から構成されている。
加熱ローラ19は、直径30mmの円筒形状で、アルミニウム製の素管によって構成された基体としての芯金を有している。加熱ローラ19は、図示しないギアを有しており、このギアが、図2に示された用紙搬送部3a〜3dにより回転駆動されることで、加熱ローラ19が回転駆動される。
加圧ローラ20は、図示しないばね等の弾性体により、加熱ローラ19に圧接する向きに押し付けられている。加圧ローラ20は、加熱ローラ19に当接しており、この当接部分によりニップ部Nが形成されている。
サーミスタ16,17は、温度の上昇に伴って抵抗値が減少する特性の素子である。加熱制御部11は、サーミスタ16,17の抵抗値を検知して中央サーミスタ16及びサイドサーミスタ17の抵抗値から第1検知温度及び第2検知温度それぞれを算出する。中央サーミスタ16は、加熱ローラ19の表面で長手方向中央部に非接触に配置されている。サイドサーミスタ17は、加熱ローラ19の表面で長手方向の非通過領域に接触して設置されている。中央サーミスタ16は、常に用紙1が通過する通過領域での加熱ローラ19の表面温度を算出する。サイドサーミスタ17は、加熱ローラ19の長手方向端部に配置され,特に用紙1が通過しない非通過領域での加熱ローラ19の表面温度を算出する。中央サーミスタ16及びサイドサーミスタ17は、第1検知温度Tcen及び第2検知温度Tsideを加熱制御部11へそれぞれ出力するようになっている。
加熱制御部11は、ハロゲンヒータ18Aへ電力を供給するヒータ電源15へ制御信号を出力している。加熱制御部11は、第1検知温度Tcen及び第2検知温度Tsideから加熱ローラ19上の用紙1の端部温度Tendを算出し、加熱ローラ19の中央部の温度Tcenが所定の目標温度になるように、ハロゲンヒータ18Aへ電力を供給するヒータ電源15へ制御信号を出力してヒータ電源15をオン/オフ制御するものである。
図4は、図2中のベルト方式の定着器6の構造を示す断面図である。
定着器6は、保持部材21によって保持され、トナー像が形成された用紙1を加熱ローラ19と、用紙1を加熱ローラ19とで挟持して加圧する加圧ローラ20と、用紙1を加圧ローラ20とで挟持して加圧する第2の加圧部材としての加圧パッド19eに懸架されて加熱ローラ19に接触して回転する無端ベルトから構成されている定着ベルト19aと、を有している。
加熱ローラ19は、図示しないギアを介して図示しない駆動モータと接続されており、この駆動モータにより回転駆動されるようになっている。加熱ローラ19は、ばね19cにより、加圧ローラ20に圧接する向きに押し付けられている。加圧ローラ20は、加熱ローラ19に当接しており、この当接部分によりニップ部Nが形成されている。
加熱ローラ19と加圧パッド19eとは、定着ベルト19aの内側に配置され、定着ベルト19aを介して加圧ローラ20を押圧するように構成されている。更に、加圧パッド19eは、定着ベルト19aの走行方向(=用紙搬送方向X)において、加圧ローラ20より上流に配置されている。加圧パッド19eは、付勢部材としてのスプリング19cの付勢力により、又、加熱ローラ19は、図示しないスプリングの付勢力により、それぞれ、定着ベルト19aを介して加圧ローラ20に付勢され、ニップ部Nを形成するように構成されている。加熱ローラ19は、例えば、鉄又はアルミニウム等の金属である中空パイプの芯金から構成されている。
加圧パッド19eは、保持部材21に取り付けられた加圧パッドガイド19dに沿って移動可能に設けられている。加圧パッド19eは、一端が加圧パッドガイド19dに固定されたスプリング19cにより、定着ベルト19aを介して加圧ローラ20に付勢されるように構成されている。
定着ベルト19aは、例えば、ポリイミドによって形成された基層と、その表面に形成されたシリコーンからなる耐熱性の弾性層と、その弾性層上に形成された離型層から構成された無端フィルムである。定着ベルト19aは、保持部材21に固定されたガイド部材としての定着ベルトガイド19bと、加熱ローラ19及び加圧パッド19eに懸架されている。定着ベルト19aは、加熱ローラ19と加圧ローラ20とに挟持されてニップ部Naを形成し、更に、加熱ローラ19と加圧パッド19eとに挟持されてニップ部Nbを形成するように構成されている。
このように、2つのニップ部Na,Nbが形成されているので、用紙1の通過時には、ニップ部Nが1つの場合に比べ、より多くの熱を用紙1に対して与えることができる。この結果、定着器6の温度を下げる、或いは、より高速の印刷が可能になるという効果がある。
更に、ニップ部Nbにおける加圧ローラ20の加熱ローラ19に対する付勢力(=圧力)は、ニップ部Naにおける加圧パッド19eの加熱ローラ19に対する付勢力(=圧力)よりも大きくなるように構成されている。このため、用紙1上の現像剤としてのトナーに対し、ニップ部Nの入口付近よりも出口付近での圧力が高くなるので、効率的、効果的にトナーを定着させることができるという効果がある。
つまり、トナーは、温度が高いほど融解が進行する性質を有している。ニップ部Naを通過中の用紙1のトナーは、まだ十分加熱されていないので、融解が不十分の状態にある。ニップ部Nbでは、トナーは、十分加熱されており、ここで、用紙1及びトナーを相対的に高い圧力で加圧することにより、効果的にトナーを変形させ定着させることができる。
用紙ガイド24は、保持部材21に固定され、トナー像形成部5から搬送される用紙1をガイドする機能を有している。分離プレート25は、加熱ローラ19に張り付いた用紙1を分離する分離爪であり、加熱ローラ19に近接して配置されている。
尚、図4に示された定着ベルト19aは、加熱ローラ19を内包するように設置され、加圧ローラ20と接触するものであるが、定着ベルトを、加圧ローラ20を内包するように配置し、加熱ローラ19と接触するものとしても良い。
図5(a),(b)は、図3中のハロゲンヒータ18Aの構造と発熱方法とを説明するための図である。
図5(a)は、ハロゲンヒータ18Aの構成を示す図であり、図5(b)は、ハロゲンヒータ18Aの発熱量とスイッチ18eのオン/オフ状態との関係を示す図である。
図5(a)において、ハロゲンヒータ18Aは、例えばタングステン等からなる発熱体としてのフィラメント18aと、フィラメント18aを保持するガラス管18bと、ガラス管18bの両端部に設けられた保持部材21と電気的に絶縁するための例えばセラミック等からなる絶縁体18c1,18c2と、から構成されている。ガラス管18bの中には、アルゴン、クリプトン等の不活性ガスと、臭素、塩素等とが有機ハロゲン化物の状態で封入されている。
ハロゲンヒータ18Aは、フィラメント18aへの電力の供給と停止により、ガラス管18bに封入された不活性ガスと、臭素、塩素等と、を有機ハロゲン化物が加熱・冷却されることで、ハロゲンとタングステンとの間にハロゲンサイクルを生じさせて、定着器6の寿命に亘り加熱機能を発揮する。ハロゲンヒータ18Aには、フィラメント18aへ供給する電力をオン/オフ制御するスイッチ15aを内蔵する交流のヒータ電源15が、ヒータ配線18d1,18d2により接続されている。
スイッチ15aは、加熱制御部11から出力される制御信号により、導通状態をオン/オフ制御するものである。スイッチ15aは、大電流を流すことができるトライアック等の半導体スイッチにより構成されている。スイッチ15aがオン状態のとき、ヒータ電源15から供給される電力によりフィラメント18aを発熱させ、スイッチ15aがオフ状態のとき、ヒータ電源15からの電力供給が停止されてフィラメント18aは発熱を停止する。
ヒータ電源15から供給された電力は、配線18d1,18d2を通してフィラメント18aへ送られ、その電力によってフィラメント18aが発熱する。ガラス管18bは透光性であり,フィラメント18aの発熱により発生した熱を透過し,加熱ローラ19の芯金内面に熱を輻射する。ヒータ電源15の出力電圧は、例えば、交流100Vであり、フィラメント18aの消費電力は、例えば、1200Wである。
スイッチ15aのオン/オフ状態とフィラメント18aの発熱量との関係が図5(b)に示されている。ヒータ電源15は、スイッチ15aのオン/オフにより、交流電力の供給と交流電力の遮断の2つの状態しか制御することができないため、加熱ローラ19の加熱量の調整は所定期間内の加熱時間を調整することで制御される。
図6(a),(b)は、図3中の定着器6の構造と、ハロゲンヒータ18Aの発熱量の分布を説明するための図である。
図6(a)は、加熱ローラ19の内部には1本のハロゲンヒータ18Aが内蔵された構造を示す図であり、図6(b)は、ハロゲンヒータ18Aの長手方向の発熱量分布を示す図である。
発熱ローラ19は、用紙1を加圧ローラ20と挟持して搬送する必要があるため、加熱ローラ19及び加圧ローラ20の各両端部が、保持部材21により保持されたボールベアリング21a,21bにより回転可能に保持されている。そのため、ハロゲンヒータ18Aの発熱によって加熱ローラ19に輻射された熱の一部は、ボールベアリング21a及び保持部材21を通して図2中の筐体KTへ伝熱される。筐体KTは強度が必要なため堅牢にする必要があり,その結果、加熱ローラ19よりも熱容量が非常に大きくなる。
以上のことから,特に、定着器6全体が室温まで冷えた状態から加熱ローラ19の加熱を開始すると、用紙1の通過領域である加熱ローラ19の中央部の温度Tcenは上昇しても、加熱ローラ19の長手方向の用紙1の端部温度Tendは、熱が筐体KTへ放熱されることで温度が十分に上昇せずに定着不良が発生する可能性がある。この印刷開始時の定着不良を防止するために、本実施例1では、例えば、ハロゲンヒータ18A内部の端部に近いフィラメント18a1,18a4の抵抗値を、中央部のフィラメント18a2,18a3の抵抗値に較べ大きく設定することで、端部における発熱量を多く設定している。
(実施例1の動作)
本実施例1の動作について、(I)画像形成装置の動作と、(II)比較例の定着制御装置の動作と、(III)図3中の定着器6の温度差の相関関係と、(IV)実施例1の定着制御装置の動作と、に分けて説明する。
(I) 画像形成装置の動作
図1及び図2を参照しつつ、画像形成装置の概略の動作について説明する。
図1において、印刷指示を受けると、印刷制御部10は、LEDヘッド4、トナー像形成部電源12、モータ電源13、及びヒータ電源15を駆動する。
図2において、印刷指示を受けると、印刷制御部10は、図示しない用紙搬送モータ14を駆動してホッピングローラ2及び用紙搬送部3a,3bによって画像形成のタイミングに合わせて、用紙1をトナー像形成部5へ搬送する。LEDヘッド4は、印刷情報に応じた記録光をトナー像形成部5へ照射し、トナー像形成部5は照射された記録光に応じたトナー像を用紙1上に形成する。その後、用紙搬送部3b,3cによって定着器6へ用紙1が搬送される。定着器6は、定着前のトナー像が形成された用紙1をニップ部Nへ迎え入れ、加熱及び加圧によって用紙1上のトナー像を定着させた後に、用紙搬送部3c,3dによって画像を定着した用紙1を排出し、画像形成動作を終了する。
(II) 比較例の定着制御装置の動作
図7(a)〜(c)は、比較例の定着器の温度制御及び温度変化を説明するための図である。
図7(a)は、加熱ローラ19の熱容量が大きい場合の温度制御及び温度変化を示し、図7(b)は、加熱ローラ19の熱容量が小さい場合の温度制御及び温度変化を示し、更に、図7(c)は、加熱ローラ19の熱容量が小さい場合の改良した温度制御及び温度変化を示している。
先ず、図7(a)に示された熱容量が大きい場合は、加熱ローラ19の熱容量が大きいので、ハロゲンヒータ18Aから供給された熱量が加熱ローラ19の内部に一度蓄積される。そのため、印刷時に用紙1が定着器6に到達して加熱ローラ19と接触すると、その蓄積された熱量が加熱ローラ19の表面から用紙1に供給される。同時に、加熱制御部11は、ハロゲンヒータ18Aを駆動させるため、ハロゲンヒータ18Aから加熱ローラ19へ熱量が供給されるが、その熱量も加熱ローラ19内部に一度蓄積されてから用紙1へ供給される。その結果、加熱ローラ19を通した熱量の移動は、加熱ローラ19の蓄熱量により急激な変動が抑えられるため、加熱ローラ19の表面温度の変動が少ない。
更に、ハロゲンヒータ18Aの発熱量は中央よりも端部を大きく設定しているため、印刷を継続していくと徐々に用紙1端部温度Tendは中央部の温度Tcenに近づく。用紙1の端部温度Tendの変動が少なくなるため、例えば、印刷初期の時刻t01に、下限温度Tlimitを超えていればその後下限温度Tlimitを下回ることはない。
次に、図7(b)に示された熱容量が小さい場合は、加熱ローラ19に図7(a)と同ーの制御を行うと、熱容量が小さいため加熱ローラ19の表面温度の上昇速度は速くなる。更に、印刷速度が速くなるほど単位時間に通過する用紙1が多くなることから、単位時間当たりに加熱ローラ19から奪われる熱量も多くなる。そのため、ハロゲンヒータ18Aをオフさせると加熱ローラ19から大きな熱量が奪われる。熱容量の小さい定着器6ではその内部の蓄熱量が少ないために表面温度が急速に低下する。
表面温度の急速な低下に対応するため、ハロゲンヒータ18Aの発熱量を大きく設定して対応しているが、温度制御としては所定温度に到達するとハロゲンヒータ18Aをオフさせて、所定温度まで低下してからハロゲンヒータ18Aをオンさせる。そのため、熱容量が小さく印刷速度の速い画像形成装置では、用紙1の端部温度Tendの変動が大きくなる。
用紙1の端部温度Tendの変動を少なくする対策として、ハロゲンヒータ18Aのオン/オフを細かく制御することも考えられるが、同じ電源ラインにつながれた他の電子機器へフリッカノイズ等の雑音を与えてしまう等の副作用もあるため十分ではない。そこで、端部温度Tendの変動を許容しても定着不良が発生しないように、定着不良を発生させない下限温度Tlimitよりも高くなるように目標温度を高く設定する対策が考えられるが、目標温度を高く設定すると消費電力が大きくなり、最近の省電力嗜好に合致しない。
最後に、図7(c)に示された改良された温度制御及び温度変化では、温度制御の開始から時刻t2までの間は、目標温度Tspを印刷温度Tprn+一定温度ΔTに設定し、時刻t2以降は、目標温度Tspを印刷温度Tprn下げている。この温度制御の方法によると、図7(a),(b)よりも用紙1端部温度Tendが下限温度Tlimit以上になる時間を短縮しつつ、低消費電力化できる定着制御装置及び画像形成装置を提供することができる。
しかし、図7(a)〜(c)の比較例では、定着器6の非通過領域の温度Tsideが考慮されていないので、非通過領域の温度Tsideを考慮していない分、余裕をもって定着器6を加熱する必要があり、更に低消費電力化する余地を残している。そこで、定着器6の非通過領域の温度Tsideを考慮して、更に低消費電力化した本発明の実施例1の定着制御装置の動作を以下に説明する。
(III) 図3中の定着器6の温度差の相関関係
図8(a),(b)は、図3中の定着器6における異なる2つの温度差間の相関を示す図である。
図8(a)は、ウォームアップ中の定着器6の第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの差(x)と、用紙1の端部温度Tendと第1検知温度Tcenとの差(y)と、の相関を示している。図8(b)は、印刷中の定着器6の第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの差(x)と、用紙1の端部温度Tendと第1検知温度Tcenとの差(y)と、の相関を示している。用紙1の端部温度Tendは、用紙端部にサーミスタを接触させて追加し、実験的に各部の相関を測定することで得られる。
図8(a),(b)上にプロットされた点は、室温25℃のときの実験データであり、xとyには、正の1次相関がある。図8(a)から、ウォームアップ中のxとyの相関は、y=0.55xであり、図8(b)から、印刷中のxとyとの相関は、y=0.50xである。
ここで、上記相関関係が得られる理由について述べる。ハロゲンヒータ18Aにより供給される熱は、加熱ローラ19の中央部から、加熱ローラ19の端部を経て、加熱ローラ19のサイドサーミスタ17が設置されている非通過領域を経由して、加熱ローラ19の保持部材21から筐体KTへ流出する。各部の熱抵抗は、加熱ローラ19の部材の厚さ、長さ、熱伝導率等の材料の特性で決定されるため固有の一定値である。更に、この流出する熱量が温度差に比例することから、中央サーミスタ16の温度Tcenとサイドサーミスタ17の温度Tsideの差と、流出する熱量が比例する。熱抵抗が一定のため、温度差(Tside−Tcen)と温度差(Tend−Tcen)との相関関係が得られる。相関1次係数α1はウォームアップ時(=定着前)と印刷時(=定着時)とで異なり、上述したように、ウォームアップ時の係数α1=0.55、印刷時の係数α1=0.50である。これはサイドサーミスタ17が非通過領域にあるため、用紙1がないウォームアップ時と用紙1がある印刷時とで、見かけ上の熱抵抗値が変わるためである。
一般に、第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの温度差(x)に対する、用紙1の端部温度Tendと第1検知温度Tcenとの温度差(y)の相関1次係数をα1とすると、次の(1)式で表せる。
(Tend−Tcen)=α1×(Tside−Tcen) ・・・(1)
(1)式を用紙1の端部温度Tendについて解くと、
Tend=α1×(Tside−Tcen)+Tcen ・・・(2)
更に、相関1次係数α1は、
α1=(Tend−Tcen)/(Tside−Tcen) ・・・(3)
となる。加熱制御部11は、中央サーミスタ16が出力する第1検知温度Tcen及びサイドサーミスタ17が出力する第2検知温度Tsideが入力されると、(2)式から、用紙1の端部温度Tendを算出することができる。
ここでは、実験で求めたウォームアップ用のα1=0.55、印刷用のα1=0.50を予め加熱制御部11内の図示しないメモリに保存しておく。
次に、切替温度Tcold1の設定方法について説明する。
発明者は、定着器6の中央部の温度Tsenと用紙1の端部温度Tendとの温度差が15℃以内であれば定着不良を発生しないことを、経験則として発見した。この経験則から、用紙1の端部温度Tendが中央部の温度Tcenに対して15℃より大きくなると定着不良が発生してしまう。
そこで、中央サーミスタ16の第1検知温度Tcenとサイドサーミスタ17の第2検知温度Tsideから、用紙1の端部で定着不良が発生する条件を求め、この条件温度を切替温度Tcold1とする。中央部の温度Tcenと用紙1の端部温度Tendとの温度差が切替温度Tcold1を超える場合は、目標温度Tspを高く補正が必要である。
切替温度Tcold1は、以下の(4)式から算出できる。
Tcold1=−15÷α1 ・・・(4)
図8から求めたα1に基づいて(4)式から切替温度Tcold1を算出すると、ウォームアップ用の切替温度Tcold1は−27℃、印刷用の切替温度Tcold1は−30℃が得られる。
(IV) 実施例1の定着制御装置の動作
印刷制御部10が印刷指示を受けると、用紙搬送手段3a〜3dにより図示しないギアを介して加熱ローラ19を回転駆動させる。更に、定着器6の中央サーミスタ16で検知した結果Tcenを補正して得られる加熱ローラ19の温度が、予め決定しておいた印刷可能温度範囲内であるか否かを判断し、範囲内であれば用紙1の搬送を開始する。ここで、印刷可能温度範囲とは、トナーを用紙1に正常に定着させることができる温度範囲であり、下限温度としてのTlimitと上限温度としてのT2を有している。下限温度Tlimitは、例えば、160℃であり、上限温度T2は、例えば、200℃である。
加熱ローラ19の表面温度Tcenが上限温度T2よりも高い温度であった場合は、加熱制御部11は、ヒータ電源15からハロゲンヒータ18Aへの電力供給を停止して加熱ローラ19の温度を低下させる(以下、これを「クールダウン」という)。加熱ローラ19の表面温度Tcenが下限温度Tlimitよりも低い温度であった場合は、加熱制御部11は、ヒータ電源15からハロゲンヒータ18Aへの電力供給を行うことで加熱ローラ19の温度Tcenを上昇させる(以下、これを「ウォームアップ」という)。
図9は、図1中の定着器6の温度制御の処理を示すフローチャートである。
図1〜図6、及び図8を参照しつつ図9のフローに沿って、本実施例1の定着制御装置の動作について、以下説明する。
図1中の定着器6の温度制御が開始されると、ステップS1へ進む。ステップS1において、印刷制御部10、図示しない上位からの印刷要求発生を検知し,印刷要求が検知されると(Y)、ステップS2へ進む。ステップS2において、印刷制御部10は、上位からの印刷要求内容を加熱制御部11へ送る。加熱制御部11は、印刷制御部10からの情報から最適と判断した印刷温度Tprnを設定し、加熱ローラ19の表面温度Tcenが印刷温度Tprnとなるように加熱ヒータ19の温度制御を開始し、ステップS3へ進む。ここで、印刷温度Tprnは、各印刷条件に対して最適な設定温度で、中央部と端部との温度差が15℃以内であれば問題なく印刷できる温度であり、予め実験的に求め、印刷制御部10内の図示しないメモリに保存しておく。尚、中央部と端部との温度差は、定着器6の構造により決められる値であり、実験的に求められる。
ステップS3において、加熱制御部11は、中央サーミスタ16及びサイドサーミスタ17から第1検知温度Tcen及び第2検知温度Tsideを取得し、ステップS4へ進む。ステップS4において、加熱制御部11は、第1検知温度Tcenが印刷開始可能温度範囲に入っているか否かで、現在ウォームアップ中か、印刷中かを判断し、ウォームアップ中と判断した場合は(Y)、ステップS5へ進み、印刷中と判断した場合は(N)、ステップS6へ進む。
ステップS5において、加熱制御部11は、ウォームアップ用の係数α1(例えば、0.55)及び切替温度Tcold1(例えば、−27℃)を選択し、ステップS7へ進む。ステップS6において、加熱制御部11は、現在印刷中であると判断した場合、印刷用の係数α1(例えば、0.50)及び切替温度Tcold1(例えば、−30℃)を選択し、ステップS7へ進む。
ステップS7において、加熱制御部11は、第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの温度差と、ステップS5又はS6で選択された切替温度Tcold1とを比較し、Tside−Tcen<Tcold1の場合は(Y)、定着器6が低温であると判断し、ステップS8へ進み、Tside−Tcen≧Tcold1の場合は(N)、定着器6は必要十分に温まっていると判断し、ステップS9へ進む。ステップS9において、加熱制御部11は、目標温度Tspの補正を行わず、目標温度Tsp=印刷温度Tprnとし、ステップS10へ進む。
ステップS8において、加熱制御部11は、目標温度Tspを印刷温度Tprn+ΔTとする補正を行い、ステップS10へ進む。
ここで、目標温度Tspの補正値ΔTは、以下の式で求められる。
ΔT=−1×(Tend−Tcen)+15
=−0.55×(Tside−Tcen)+15
つまり,補正後の目標温度Tspは以下となる。
Tsp=Tprn+ΔT=Tprn−0.55×(Tside−Tcen)+15
ここで、例えば、印刷温度Tprn=180℃、第1検知温度Tcen=160℃、第2検知温度Tside=110℃の場合は、
Tsp=180+{−0.55×(110−160)−15}=193℃
となる。
目標温度Tspの補正は、中央サーミスタ16とサイドサーミスタ17との温度差が大きいほど、定着器6が冷えていると判断してより高温に補正する。これは、温度差が大きい状態では、加熱ローラ19を保持している保持部材21の温度が低いと判断できるためであり、保持部材21の温度が低いと、それに接触して保持されている加熱ローラ19の端部から流出する熱量が大きいため、加熱ローラ19の端部の温度が低くなる現象につながる。この温度低下を補うために、目標温度Tspを高く設定する。
ステップS10において、印刷制御部10は、印刷終了の命令が受け付けられないと(N)、ステップS3へ戻り、ステップS10において、印刷終了の命令が受け付けられるまで、ステップS3〜S10の処理を繰り返す。ステップS10において、印刷終了の命令を受け付けると(Y)、印刷制御部10は、温度制御の処理を終了する。
図10(a)〜(c)は、定着器6が室温まで冷えた状態で印刷要求を受けたときの図3中の定着器6の温度制御及び温度変化を説明するための図である。
図10(a)は、目標温度Tsp、定着器6の中央部の第1検知温度Tcen、定着器6の非通過領域の第2検知温度Tside、及び用紙1の端部温度Tendの時間的変化を示す図である。図10(b)は、ヒータオン(ON)信号の時間的変化を示す図であり、更に、図10(c)は、第2検知温度Tsideから第1検知温度Tcenを減じた温度差の時間的変化を示す図である。
時刻t0において、定着器6の各部の温度は、下限温度Tlimitより低温の室温になっている。この状態から印刷制御部10が印刷要求を受けると、加熱制御部11は、加熱ローラ19の加熱制御を開始し、各部の温度Tcen,Tside,Tendが上昇を始める。
時刻t1において、加熱制御部11は、サイドサーミスタ17の第2検知温度Tsideと中央サーミスタ16の第1検知温度Tcenとの温度差が、切替温度Tcold1よりも低温であることを検知し、目標温度Tspの補正を開始する。その結果,加熱制御部11は、加熱ローラ19の表面温度Tcenを印刷温度Tprnよりも高い目標温度Tprn+ΔTに制御する。温度が上昇し印刷開始可能温度範囲に到達すると、印刷制御部10は、印刷処理を開始する。
加熱制御部11は、ハロゲンヒータ18Aの駆動制御を継続し、定着器6の中央部の温度Tcenを目標温度Tspに制御する。加熱制御部11は、中央サーミスタ16の第1検知温度Tcenとサイドサーミスタ17の第2検知温度Tsideとの温度差と、切替温度Tcold1との比較判定と目標温度Tspの補正値ΔTの計算を継続する。
時刻t2において、加熱制御部11は、サイドサーミスタ17の第2検知温度Tsideと中央サーミスタ16の第1検知温度Tcenとの温度差が切替温度Tcold1よりも高温であることを検知し、目標温度Tspを印刷温度Tprnへ戻し、この温度差が切替温度Tcold1よりも高温である限り、目標温度Tspを印刷温度Tprnに固定する。
時刻t3において、用紙1の端部温度Tendは、定着不良を起こさない十分高い温度に維持されているので、目標温度Tspの補正を解除しても、用紙1の端部温度Tendが下限温度Tlimitを下回ることはなく、定着不良の発生はない。
図10における用紙1の端部温度Tendが下限温度Tlimitを越え、印刷が開始できるまでの印刷開始時間は、比較例を示す図7(a)〜(c)のいずれの印刷開始時間よりも短い。又、実施例1を示す図10と比較例を示す図7(c)とを比較すると、図10では、Tside−Tcen<Tcold1の期間で目標温度Tspが可変制御されているのに対し、図7(c)では、温度制御の開始から時刻t2まで、目標温度Tspが一定温度ΔT高く設定されている。このため、実施例1の温度制御は、図7(c)に示された比較例の温度制御に較べ、低消費電力化が図られている。
図11(a)〜(c)は、定着器6が温まった状態で印刷要求を受けたときの図3中の定着器6の温度制御及び温度変化を説明するための図である。
図11(a)は、目標温度Tsp、定着器6の中央部の温度Tcen、定着器6の非通過領域の温度Tside及び用紙1の端部温度Tendの時間的変化を示す図である。図11(b)は、ヒータON信号の時間的変化を示す図である。更に、図11(c)は、第2検知温度Tsideから第1検知温度Tcenを減じた温度差の時間的変化を示す図である。
時刻t0において、加熱制御部11は、中央サーミスタ16の第1検知温度Tcenとサイドサーミスタ17の第2検知温度Tsideとの温度差が切替温度Tcold1よりも小さいので、目標温度Tspは印刷温度Tprnに固定され、補正は行わない。
時刻t1において、それでも定着器6は十分に温まっているので、中央と端部の温度差も十分に小さく、時刻t1〜t3に亘って、用紙1の端部温度Tendが下限温度Tlimitを下回ることはなく、定着不良の発生もない。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1),(2)のような効果がある。
(1) 加熱制御部11は、定着器6上の用紙1が通過する通過領域に設けられた中央サーミスタ16の第1検知温度Tcenと、非通過領域に設けられたサイドサーミスタ17の第2検知温度Tsideと、の温度差に応じて目標温度Tspの補正を行うようにしている。これにより、定着器6が十分冷えた状態から印刷を行う場合でも、用紙1の端部における定着不良の発生を防止することができる。
(2) 用紙1の端部温度Tendが低い場合のみ、目標温度Tspを必要最小限の高温化補正を行うので、必要最小限の消費電力で印刷することができ、無駄な消費電力の増加を防止することができる。
(実施例2の構成)
本発明の実施例2の画像形成装置の構造の概略は、実施例1を示す図2と同様である。
図12は、本発明の実施例2における画像形成装置の構成の概略を示すブロック図であり、実施例1を示す図1と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の画像形成装置は、印刷動作の全体を制御する実施例1とは機能が異なる印刷制御部10Aを有している。この印刷制御部10Aには、定着器6の温度を加熱制御する実施例1とは機能が異なる加熱制御部11Aが内蔵されている。
加熱制御部11Aは、実施例1と同様のヒータ電源15、中央サーミスタ16及びサーミスタ17が接続され、更に、定着器6を保持する保持部材21の温度を検知して第3検知温度Tambを出力する第3温度検知手段としてのフレームサーミスタ27が接続されている。加熱制御部11Aは、第1、第2、第3検知温度Tcen,Tside,Tambに基づいて、ハロゲンヒータ18Aへ電力を供給するヒータ電源15をオン/オフ制御して、定着器6の温度制御を行うものである。
本実施例2の定着制御装置は、加熱制御部11A、ヒータ電源15、ハロゲンヒータ18A、定着器6、中央サーミスタ16、サイドサーミスタ17及びフレームサーミスタ27から構成されている。
図13は、図12中の定着器6の温度制御の概要を説明するための斜視図であり、実施例1を示す図3と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の定着制御装置では、図3に示された実施例1の定着制御装置に、新たにフレームサーミスタ27が追加されている。このフレームサーミスタ27は、定着器6を保持する図示しない保持部材21にねじ等で固定されており、保持部材21の温度を検出して第3検知温度Tambを加熱制御部11Aへ出力する。
加熱制御部11Aは、第3検知温度Tambに基づいて目標温度Tspを補正し、第1検知温度Tcen及び第2検知温度Tsideに基づき、定着器6の温度が補正された目標温度Tspになるように、ヒータ電源15内のスイッチ15aをオン/オフ制御するための制御信号を出力する。
本実施例2の定着制御装置及び画像形成装置のその他の構成は、実施例1の構成と同様である。
(実施例2の動作)
本実施例2の画像形成装置の動作は、実施例1の画像形成装置の動作と同様であるので省略する。
本実施例2の動作について、(I)第3検知温度Tambと相関1次係数α2及び切替温度Tcold2の関係と、(II)実施例2の定着制御装置の動作と、に分けて説明する。
(I) 第3検知温度Tambと相関1次係数α2及び切替温度Tcold2の関係
図14(a),(b)は、図12中の定着器6のウォームアップ中における異なる2つの温度差間の相関を示す図である。
図14(a)は、第3検知温度としてのフレーム温度Tamb=25℃、40℃、45℃におけるウォームアップ中の定着器6の第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの差(x)と、用紙1の端部温度Tendと第1検知温度Tcenとの差(y)と、の相関を示す図である。図14(b)は、フレーム温度Tambに対する相関1次係数α2及び切替温度Tcold2の変化を示す図である。
図14(a)にプロットされた点は、フレーム温度Tamb=25℃、40℃、45℃における実験データである。フレーム温度Tamb=25℃、40℃、45℃における相関1次係数α2は、それぞれ0.55、0.49、0.44である。フレーム温度Tambが高いほど、相関1次係数α2の値が小さくなることが分かる。
図14(b)は、フレーム温度Tambに対し、図14(a)から求めたフレーム温度Tamb毎の相関1次係数α2と、上記(4)式にα2を代入して求めた切替温度Tcold2とをプロットしたものである。図14(b)にプロットされた点を直線近似すると、フレーム温度Tambに対する係数α2は、
α2=−0.005×Tamb+0.670 ・・・(5)
フレーム温度Tambに対する切替温度Tcold2は、
Tcold2=−0.30×Tamb−19.89 ・・・(6)
となる。
図15(a),(b)は、図12中の定着器6の印刷中における異なる2つの温度差間の相関を示す図である。
図15(a)は、第3検知温度としてのフレーム温度Tamb=25℃、40℃、45℃におけるウォームアップ中の定着器6の第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの差(x)と、用紙端部の温度T端部と第1検知温度Tcenとの差(y)と、の相関を示す図である。図15(b)は、フレーム温度Tambに対する相関1次係数α2及び切替温度Tcold2の変化を示す図である。フレーム温度Tamb=25℃、45℃における相関1次係数α2は、それぞれ0.50、0.46である。印刷中のウォームアップ中と同様に、フレーム温度Tambが高い程、相関1次係数α2の値が小さくなることが分かる。
図15(b)は、フレーム温度Tambに対し、図15(a)から求めたフレーム温度Tamb毎の相関1次係数α2と、上述した(4)式にα2を代入して求めた切替温度Tcold2とをプロットしたものである。図15(b)のX−Y座標上にプロットされた点を直線近似すると、フレーム温度Tambに対する係数α2は、
α2=−0.002×Tamb+0.545 ・・・(7)
フレーム温度Tambに対する切替温度Tcold2は、
Tcold2=−0.12×Tamb−27.02 ・・・(8)
となる。
以上の結果から、現在のフレーム温度Tambに対して最適な係数α2と判定温度Tcold2を、上記(5)式〜(8)式から求めることができる。
ウォームアップ中のフレーム温度Tambが、例えば22℃の場合は、(5)式、(6)式から以下のα2及びTcold2が得られる。
α2=−0.005×22+0.67=0.56
Tcold2=−0.3×22−19.89=−26.5℃
フレーム温度Tambが例えば、45℃の場合は、同様に以下のα2及びTcold2が得られる。
α2=−0.005×45+0.67=0.445
Tcold2=−0.3×45−19.89=−33℃
印刷中のフレーム温度Tambが、例えば22℃の場合は、(7)式、(8)式から以下のα2及びTcold2が得られる。
α2=−0.002×22+0.546=0.502
Tcold2=−0.12×22−27.02=−29.7℃
フレーム温度Tambが、例えば45℃の場合は、同様に以下のα2及びTcold2が得られる。
α2=−0.002×45+0.546=0.456
Tcold2=−0.12×45−27.02=−32.4℃
(II) 実施例2の定着制御装置の動作
図16は、図12中の定着器6の温度制御の処理を示すフローチャートであり、実施例1を示す図9と共通の要素には共通の符号が付されている。
図12中の定着器6の温度制御が開始されると、ステップS1へ進み、実施例1を示す図9のフローチャート中のステップS1〜S3と同様の処理が行われ、ステップS4へ進む。ステップS4において、加熱制御部11Aは、第1検知温度Tcenが印刷開始可能温度範囲に入っているか否かで、現在ウォームアップ中か、印刷中かを判断し、ウォームアップ中と判断した場合は(Y)、ステップS5Aへ進み、印刷中と判断した場合は(N)、ステップS6Aへ進む。
ステップS5Aにおいて、加熱制御部11Aは、現在ウォームアップ中であると判断した場合、フレーム温度Tambにより補正したウォームアップ用の係数α2及び切替温度Tcold2を選択し、ステップS7Aへ進む。フレーム温度Tambにより補正したウォームアップ用の係数α2及び切替温度Tcold2は、上記(5)式、(6)式により算出される。
ステップS6において、加熱制御部11Aは、現在印刷中であると判断した場合、フレーム温度Tambにより補正した印刷用の係数α2及び切替温度Tcold2を選択し、ステップS7Aへ進む。フレーム温度Tambにより補正した印刷用の係数α2及び切替温度Tcold2は、上記(7)式、(8)式により算出される。
ステップS7Aにおいて、加熱制御部11Aは、第2検知温度Tsideと第1検知温度Tcenとの温度差と、ステップS5A,S6Aで算出した切替温度Tcold2とを比較し、Tside−Tcen<Tcold2の場合は(Y)、定着器6が低温であると判断し、ステップS8Aへ進み、Tside−Tcen≧Tcold2の場合は(N)、定着器6は必要十分に温まっていると判断し、ステップS9へ進む。
ステップS8Aにおいて、ステップS5A又はS6Aで算出した係数α2と切替温度Tcold2を用いて、目標温度Tspを印刷温度Tprn+ΔTに補正する。本実施例2における補正温度ΔTは、次の(9)式により与えられる。
ΔT=α2×(Tside−Tcen)+15 ・・・(9)
ここで、例えば、ウォームアップ中で、印刷温度Tprn=180℃、第1検知温度Tcen=160℃、第2検知温度Tside=110℃、フレーム温度Tamb=22℃の場合、ステップS5Aの結果を用いると、目標温度Tspは、
Tsp=180+{−0.56×(110−160)−15}=193℃
となる。又、フレーム温度Tambが45℃でウォームアップ中の場合、ステップS5Aの結果を用いると、
Tsp=180+{−0.445×(110−160)−15}=183℃
となる。
更に、フレーム温度Tambが22℃で印刷中の場合は、ステップS6Aの結果を用いると、
Tsp=180+{−0.502×(110−160)−15}=190℃
となる。フレーム温度Tambが45℃で印刷中の場合は、ステップS6Aの結果を用いると、
Tsp=180+{−0.456×(110−160)−15}=188℃
となる。
以上のことから、フレーム温度Tambが高いほど、より低い目標温度Tspに補正されることが分かる。
ステップS9,S10において、図9のフローチャートと同様の処理を行い、ステップS10において、印刷制御部10Aは、印刷終了の命令を待ち、印刷終了の命令を受け付けると(Y)、温度制御の処理を終了する。
図17(a)〜(c)は、図12中のフレーム温度高温時の定着器6の温度制御及び温度変化を説明するための図であり、実施例1を示す図10に対応している。
図17(a)は、目標温度Tsp、定着器6の中央部の温度Tcen、定着器6の非通過領域の温度Tcen及び用紙1の端部温度Tendの時間的変化を示す図である。図17(b)は、ヒータON信号の時間的変化を示す図である。更に、図17(c)は、第2検知温度Tsideから第1検知温度Tcenを減じた温度差の時間的変化を示す図である。
図17(a)と図10(a)との目標温度Tspを比較すると、図17(a)における目標温度Tspの方が、図10(a)における目標温度Tspよりも、低い温度になっている。これは、本実施例2においては、フレーム温度Tambに応じて算出された相関1次係数α2及び切替温度Tcold2を用いて、目標温度Tspの補正が行われているためである。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、定着器6の保持部材21の温度を検知して第3検知温度Tambを出力するフレームサーミスタ27が新たに追加され、加熱制御部11Aは、第3検知温度Tambの値に応じて、係数α2及び切替温度Tcold2を補正し、補正された係数α2及び切替温度Tcold2により、目標温度Tspの補正を行うようにしている。これにより、実施例1の効果に加え、定着器6が高温となったときに、目標温度Tspを必要以上に高く補正することを防止して、目標温度Tspを必要最小限の補正とすることで、更なる消費電力の低減が可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形例が可能である。この利用形態や変形例として、例えば、次の(1)〜(5)のようなものがある。
(1) 実施例1、2の定着器6では、定着ヒータ18は、加熱ローラ19に非接触で内蔵されたハロゲンヒータ18Aであるとして説明したが、定着ヒータ18はハロゲンヒータ18Aに限定されない。例えば、抵抗素子から構成される面状ヒータを用いても良い。
(2) 実施例1、2では、第1〜第3の温度検知手段16,17,27は、温度の増加に伴い抵抗値が減少するサーミスタであると説明したが、温度検知手段は、サーミスタに限定されず、温度の増加に伴い抵抗値が増加するポジスタや熱電対等を用いても良い。
(3) 実施例1、2では、ベルト方式の定着器6の構造を、図4に基づいて説明したが、定着器6の構造はベルト方式に限定されない。本発明の定着制御装置は、定着ベルト19aを用いず、加熱ローラ19と加圧ローラ20とにより定着するローラ方式の定着器にも適用可能である。加熱ローラ19に弾性層をもたないモノクロ方式(単色方式)の定着器にも適用可能である。
(4) 実施例1、2では、定着器6の中央部の温度Tcenと用紙1の端部温度Tendとの温度差が15℃以内であれば、定着不良が発生しないという経験則と、係数α1から切替温度Tcold1を算出している。しかし、定着器6の構造、材質、更には定着器6を保持する保持部材21の構造、材質により、各部の熱抵抗が異なるので、定着器6及び保持部材21等の構造、材質毎に、実験的により定着不良が発生しない条件を求め、求めた温度差の条件と係数α1から切替温度Tcold1を算出することができる。
(5) 実施例1、2では、プリンタを例として画像形成装置を説明したが、画像形成装置は、プリンタに限定されない。例えば、MFP(Multifunction Peripheral)やファクシミリ装置、複写装置等にも適用可能である。
1 用紙
2 ホッピングローラ
3a,3b,3c,3d 用紙搬送部
4 LEDヘッド
5 トナー像形成部
6 定着器
10,10A 印刷制御部
11,11A 加熱制御部
15 ヒータ電源
16 中央サーミスタ
17 サイドサーミスタ
18 定着ヒータ
18A ハロゲンヒータ
19 加熱ローラ
20 加圧ローラ
19a 定着ベルト
21 保持部材
27 フレームサーミスタ

Claims (21)

  1. 熱を供給する加熱手段と、
    印刷媒体が通過する通過領域と、前記通過領域の両側の前記印刷媒体が通過しない非通過領域とを有し、前記通過領域を通過させて前記加熱手段の熱により加熱して前記印刷媒体上の画像を定着する定着手段と、
    前記通過領域の温度を検知して第1検知温度を出力する第1温度検知手段と、
    前記非通過領域の温度を検知して第2検知温度を出力する第2温度検知手段と、
    前記定着手段の目標温度を前記第1検知温度及び前記第2検知温度に応じて変更し、前記定着手段の温度を前記目標温度に加熱制御する加熱制御手段と、
    を備え
    前記加熱制御手段は、
    前記第1検知温度が印刷開始可能温度範囲に入っているか否かに応じて、定着前であるか定着時であるかを判断し、
    前記定着前であると判断した場合には、定着前用切替温度を選択することにより、前記第1検知温度、前記第2検知温度および前記定着前用切替温度に基づいて前記目標温度を決定し、
    前記定着時であると判断した場合には、前記定着前用切替温度とは異なる定着時用切替温度を選択することにより、前記第1検知温度、前記第2検知温度および前記定着時用切替温度に基づいて前記目標温度を決定する
    ことを特徴とする定着制御装置。
  2. 前記定着前は、前記印刷媒体に画像が定着される前の加熱制御状態であり、
    前記定着時は、前記印刷媒体に画像が定着される際の加熱制御状態であり、
    前記加熱制御手段は、
    前記定着前であると判断した場合には、さらに、定着前用1次相関係数を選択することにより、前記第1検知温度、前記第2検知温度、前記定着前用切替温度および前記定着前用1次相関係数に基づいて前記目標温度を決定し、
    前記定着時であると判断した場合には、さらに、定着時用1次相関係数を選択することにより、前記第1検知温度、前記第2検知温度、前記定着時用切替温度および前記定着時用1次相関係数に基づいて前記目標温度を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の定着制御装置。
  3. 前記定着前用1次相関係数は、前記定着時用1次相関係数より大きい
    ことを特徴とする請求項2記載の定着制御装置。
  4. 前記第1検知温度をTcen 、前記第2検知温度をTside、前記定着前用1次相関係数をα1、前記印刷媒体の端部温度をTend とすると、
    前記加熱制御手段は、
    前記定着前である判断した場合には、Tend =α1×(Tside−Tcen )+Tcen に基づいて、前記印刷媒体の端部温度Tend を算出すると共に、前記第1検知温度と前記印刷媒体の端部温度との温度差と前記定着前用切替温度とを比較することにより、前記目標温度を決定し、
    前記第1検知温度をTcen 、前記第2検知温度をTside、前記定着時用1次相関係数をα1、前記印刷媒体の端部温度をTend とすると、
    前記加熱制御手段は、
    前記定着時である判断した場合には、Tend =α1×(Tside−Tcen )+Tcen に基づいて、前記印刷媒体の端部温度Tend を算出すると共に、前記第1検知温度と前記印刷媒体の端部温度との温度差と前記定着時用切替温度とを比較することにより、前記目標温度を決定する
    ことを特徴とする請求項3記載の定着制御装置。
  5. 前記加熱制御手段は、前記第1検知温度と前記第2検知温度との温度差が大きいほど、前記目標温度を高くなるように決定する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の定着制御装置。
  6. 前記定着手段は、
    前記加熱手段の熱により前記画像を加熱する加熱部材と、
    前記印刷媒体を前記加熱部材の方向へ加圧する加圧部材と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の定着制御装置。
  7. 前記定着手段は、
    前記加熱手段の熱により前記画像を加熱する加熱部材と、
    前記印刷媒体を前記加熱部材の方向へ加圧する加圧部材と、
    前記加熱部材を内包するように配置され、前記加圧部材と接触する無端ベルトと、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の定着制御装置。
  8. 前記定着手段は、
    前記加熱手段の熱により前記画像を加熱する加熱部材と、
    前記印刷媒体を前記加熱部材の方向へ加圧する加圧部材と、
    前記加圧部材を内包するように配置され、前記加熱部材と接触する無端ベルトと、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の定着制御装置。
  9. 前記加熱部材は、加熱ローラであり、
    前記加圧部材は、加圧ローラである
    ことを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項記載の定着制御装置。
  10. 前記加熱制御手段は、前記第1検知温度と前記第2検知温度との温度差から算出した前記印刷媒体の端部温度に応じて、前記目標温度を変更する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項記載の定着制御装置。
  11. 前記目標温度は、前記温度差が大きいほど高く変更される
    ことを特徴とする請求項10記載の定着制御装置。
  12. 前記加熱手段は、ハロゲンヒータである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項記載の定着制御装置。
  13. 前記加熱手段は、面状ヒータである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項記載の定着制御装置。
  14. 前記加熱手段は、前記印刷媒体の搬送方向に対し垂直方向に一定の長さを有し、
    前記定着手段における前記通過領域の端部の発熱量は、前記通過領域の中央部の発熱量より大きい
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の定着制御装置。
  15. に、 前記定着手段を保持する保持部材の温度を検知して第3検知温度を出力する第3温度検知手段を備え、
    前記加熱制御手段は、前記第1検知温度と前記第2検知温度とに応じて前記目標温度を変更し、前記目標温度を前記第3検知温度で補正する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の定着制御装置。
  16. 前記目標温度は、前記第3検知温度が低いほど高く補正される
    ことを特徴とする請求項15記載の定着制御装置。
  17. 熱を供給する加熱手段と、
    印刷媒体が通過する通過領域と、前記通過領域の両側の前記印刷媒体が通過しない非通過領域とを有し、前記通過領域を通過させて前記加熱手段の熱により加熱されて前記印刷媒体上の画像を定着する定着手段と、
    前記通過領域の温度を検知して第1検知温度を出力する第1温度検知手段と、
    前記非通過領域の温度を検知して第2検知温度を出力する第2温度検知手段と、
    前記定着手段の目標温度を前記第1検知温度及び前記第2検知温度に応じて変更し、前記定着手段の温度を前記目標温度に加熱制御する加熱制御手段と、を備え、
    前記加熱制御手段は、
    前記第1検知温度と前記第2検知温度との差である第1温度差と、前記第1検知温度と前記印刷媒体の端部温度との差である第2温度差と、の1次相関係数が、定着開始前と定着中とで異なることを利用し、前記定着開始前と前記定着中とで、前記定着手段の前記目標温度を変更して、温度制御を行うことを特徴とする定着制御装置。
  18. 前記定着開始前の1次相関係数は、前記定着中の1次相関係数より大きい
    ことを特徴とする請求項17記載の定着制御装置。
  19. 前記第1検知温度をTcen 、前記第2検知温度をTside、前記定着開始前の1次相関係数をα1、前記印刷媒体の端部温度をTend とすると、
    前記加熱制御手段は、前記定着開始前において、Tend =α1×(Tside−Tcen )+Tcen に基づいて、前記印刷媒体の端部温度Tend を算出し、
    前記第1検知温度をTcen 、前記第2検知温度をTside、前記定着中の1次相関係数をα1、前記印刷媒体の端部温度をTend とすると、
    前記加熱制御手段は、前記定着中において、Tend =α1×(Tside−Tcen )+Tcen に基づいて、前記印刷媒体の端部温度Tend を算出する
    ことを特徴とする請求項18記載の定着制御装置。
  20. に、前記定着手段を保持する保持部材の温度を検知して第3検知温度を出力する第3温度検知手段を備え、
    前記加熱制御手段は、前記第3検知温度に対する1次相関係数と、定着不良が発生しない場合の前記第1温度差である切替温度との関係に基づいて、前記第3検知温度の値に応じて前記1次相関係数及び前記下限温度を補正しつつ、前記定着手段の温度制御を行う
    ことを特徴とする請求項17ないし請求項19のいずれか1項に記載の定着制御装置。
  21. 請求項1ないし請求項20のいずれか1項記載の定着制御装置が搭載された
    ことを特徴とする画像形成装置。
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