JP6100502B2 - 受電装置および電力伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、受電装置および電力伝送システムに関する。
近年、非接触で電力を送電する電力伝送システムについて各種提案されている。
たとえば、特開2012−143131号公報に記載された電力伝送システムは、送電装置と、車両に搭載された受電装置とを備え、送電装置は、地面に埋設された複数の給電コイルと、受信装置とを含み、受電装置は、受電コイルと、送信装置とを備える。
送電装置は、車両の位置を示すポジション信号を受信装置に送信して、ポジション信号に対応する送電コイルに交流電流を供給する。そして、送電コイルと受電コイルとの共振周波数が一致するように設計または可変機構により変更されており、磁界共鳴により電力伝送を行う。
特開2012−143131号公報
しかし、車両の位置に合わせて1つの給電コイルを選択して電力を供給すると、電力を供給する給電コイルを頻繁に変更する必要が生じ、送電装置側の制御が非常に複雑なものになる。
そこで、複数の給電コイルに電力を供給して、車両の受電コイルに電力を供給する手法が考えられる。
しかし、本願の発明者等は、上記のように、複数の給電コイルに電力を供給した場合、給電コイルを流れる電流の位相差によって、受電コイルが受電する受電効率が低下することを見出した。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の送電コイルから電力を受電する受電装置および電力伝送システムにおいて、高効率な電力伝送をすることができる受電装置および電力伝送システムを提供することである。
本発明に係る受電装置は、複数の一次コイルを有する送電部から非接触で電力を受電する受電部を備える。上記受電部は、二次コイルを有する共振回路を含む。上記各一次コイル内を流れる電流の位相差が所定範囲内であるときの周波数を同位相周波数とすると、受電部の共振回路の共振周波数は同位相周波数である。
好ましくは、上記受電部は、共振回路の共振周波数を調整する調整部とを含む。上記受電部は、送電部を含む送電装置から同位相周波数を取得する。上記調整部は、取得した同位相周波数となるように、受電部の共振周波数を調整する。
好ましくは、上記受電部は、二次コイルに接続されたキャパシタを含む。上記調整部は、共振回路の共振周波数が同位相周波数となるようにキャパシタの容量を調整する。
好ましくは、上記調整部は、共振回路の共振周波数が同位相周波数となるように、二次コイルの容量またはインダクタンスを調整する。好ましくは、上記受電部と送電部との結合係数は、0.3以下である。
本発明に係る電力伝送システムは、複数の一次コイルを含む送電部を有する送電装置と、複数の一次コイルを有する送電部から非接触で電力を受電する受電部を含む受電装置とを備える。上記受電部は、二次コイルを含む共振回路を含む。上記各一次コイル内を流れる電流の位相差が所定範囲内であるときの周波数を同位相周波数とすると、受電部の共振回路の共振周波数は同位相周波数である。好ましくは、上記各一次コイルには、周波数が同位相周波数の電流が供給される。
本発明に係る受電装置および電力伝送システムによれば、複数の送電コイルに電力が供給された状態において、高効率に電力を受電することができる。
実施の形態に係る電力伝送システム、車両、受電装置および送電装置などを模式的に示す模式図である。 図1に示した電力伝送システムにおいて非接触電力伝送を実現する電気回路図である。 受電部20および送電部56を模式的に示す斜視図である。 各一次コイル58A,58B,58C,58Dに供給する電流の周波数と、一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流量との関係を示すグラフである。 各一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流の周波数と、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流の位相との関係を示すグラフである。 各一次コイル58A,58B,58C,58Dを示す平面図である。 各評価ポイントP1,P2,P3,P4,P5に二次コイル22を配置したときにおける電力伝送効率をシミュレーションした結果を示す図である。 各評価ポイントP1,P2,P3,P4,P5に二次コイル22を配置したときにおける電力伝送効率をシミュレーションした結果を示す図である。 一次コイル58A,58B,58C,58Dと、二次コイル22の位置と、電力伝送効率との関係をシミュレーションした結果を示す図である。 電流源または磁流源からの距離と電磁界の強度との関係を示した図である。
図1から図10を用いて、実施の形態に係る電力伝送システム、送電装置および受電装置について説明する。なお、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。なお、以下に複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成は、適宜組み合わせることについては出願当初から予定されている。
図1は、実施の形態に係る電力伝送システム、車両、受電装置および送電装置などを模式的に示す模式図である。
本実施の形態に係る電力伝送システムは、受電装置11を含む電動車両10と、送電装置50を含む外部給電装置51とを有する。電動車両10の受電装置11は、主に、送電装置50から電力を受電する。
駐車スペース52には、電動車両10を所定の位置に停車させるように、輪止や駐車位置および駐車範囲を示すラインが設けられている。
外部給電装置51は、交流電源53に接続された高周波電力ドライバ54と、高周波電力ドライバ54などの駆動を制御する制御部55と、高周波電力ドライバ54に接続された送電装置50と、送信部57とを含む。
送電装置50は、送電部56を含み、送電部56は、複数の一次コイル58A,58B,58C,58Dと、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに接続されたキャパシタ59A,59B,59C,59Dとを含む。一次コイルとは、本実施の形態においては、各一次コイル58A,58B,58C,58Dである。なお、本実施の形態においては、キャパシタ59A,59B,59C,59Dを設けた例について説明したが、キャパシタ59A,59B,59C,59Dは必須の構成ではない。
図1において、電動車両10は、車両本体10Aと、車両本体10Aに設けられた受電装置11と、受電装置11に接続された整流器13と、この整流器13に接続されたDC/DCコンバータ14と、このDC/DCコンバータ14に接続されたバッテリ15と、パワーコントロールユニット(PCU(Power Control Unit))16と、このパワーコントロールユニット16に接続されたモータユニット17と、DC/DCコンバータ14やパワーコントロールユニット16などの駆動を制御する車両ECU(Electronic Control Unit)12と、受信装置18とを備える。
車両本体10Aは、エンジンコンパートメントや乗員収容室が内部に形成されたボディと、このボディに設けられたフェンダなどの外装部品とを備える。車両10は、前輪19Fと、後輪19Bとを備える。
なお、本実施の形態においては、エンジンを備えたハイブリッド車両について説明するが、当該車両に限られない。たとえば、エンジンを備えていない電気自動車やエンジンに替えて燃料電池を備えた燃料電池車両などにも適用することができる。
整流器13は、受電装置11に接続されており、受電装置11から供給される交流電流を直流電流に変換して、DC/DCコンバータ14に供給する。
DC/DCコンバータ14は、整流器13から供給された直流電流の電圧を調整して、バッテリ15に供給する。なお、DC/DCコンバータ14は必須の構成ではなく省略してもよい。この場合には、外部給電装置51にインピーダンスを整合するための整合器を送電装置50と高周波電力ドライバ54との間に設けることで、DC/DCコンバータ14の代用をすることができる。
パワーコントロールユニット16は、バッテリ15に接続されたコンバータと、このコンバータに接続されたインバータとを含み、コンバータは、バッテリ15から供給される直流電流を調整(昇圧)して、インバータに供給する。インバータは、コンバータから供給される直流電流を交流電流に変換して、モータユニット17に供給する。
モータユニット17は、たとえば、三相交流モータなどが採用されており、パワーコントロールユニット16のインバータから供給される交流電流によって駆動する。
受電装置11は、受電部20を含み、受電部20は、二次コイル22と、二次コイル22に接続されたキャパシタ23と、キャパシタ23の容量を調整する調整部24とを含む。なお、本実施の形態において、調整部24は、必須の構成ではない。
図2は、図1に示した電力伝送システムにおいて非接触電力伝送を実現する電気回路図である。なお、この図2に示される回路構成は一例であって、非接触電力伝送を実現するための構成が図2の構成に限定されるものではない。
二次コイル22は、キャパシタ23と共に共振回路を形成し、外部給電装置51の送電部56から送出される電力を非接触で受電する。なお、特に図示しないが、二次コイル22およびキャパシタ23によって閉ループを形成し、二次コイル22により受電された交流電力を電磁誘導により二次コイル22から取出して整流器13へ出力するコイルを別途設けてもよい。
また、一次コイル58Aは、キャパシタ59Aと共に、共振回路を形成し、交流電源53から供給される交流電力を受電部20へ非接触で送電する。同様に、一次コイル58B,58C,58Dは、キャパシタ59B,59C,59Dと共に共振回路を形成して、交流電源53から供給される交流電力を受電部20に非接触で送電する。
なお、特に図示しないが、各1次コイル58A,58B,58C,58Dによって閉ループを形成し、交流電源53から出力される交流電力を電磁誘導により各1次コイル58A,58B,58C,58Dへ供給するコイルを別途設けてもよい。
図3は、受電部20および送電部56を模式的に示す斜視図である。この図3においては、キャパシタ23およびキャパシタ59A,59B,59C,59Dを図示していない。この図3に示す例においては、二次コイル22は方形形状のコイルであるが、各種形状のコイルを採用することができる。なお、この図3に示す例においては、二次コイル22は、一巻きコイルであるが、二次コイル22として複数巻きのコイルを採用してもよい。なお、図3に示す「P0」とは、二次コイル22の中心点を示す。二次コイル22は、この中心点P0を中心として、コイル線を巻回するように形成されている。
一次コイル58A,58B,58C,58Dは、水平方向に互いに僅かに間隔をあけて配置されている。この図3に示す例においては、各一次コイル58A,58B,58C,58Dは、一巻きコイルが採用されているが、一次コイル58A,58B,58C,58Dとしては、複数巻きのコイルを採用してもよい。なお、図3中に示す「X」とは、車両前方側の方向を示す。「Y」は、車両の幅方向(車両10の右側面から左側面に向かう方向)を示す。「Z」とは、鉛直方向上方の方向を示す。
そして、一次コイル58A,58Cは、一次コイル58B,58Dより車両前方側に配置されている。一次コイル58C,58Dは、一次コイル58A,58Bに対して方向Y側に配置されている。このように、一次コイル58A,58B,58C,58Dは、中心点PCを中心に対称的に配置されている。
なお、本実施の形態においては、送電部56は、4つの一次コイルを含む例について説明するが、一次コイルの個数は、4つに限られず、2以上であればよい。
また、本実施の形態においては、二次コイル22は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dと実質的に同じ形状とされているが二次コイル22の形状としては、互いに異なる形状を採用してもよい。
上記のように、構成された電力伝送システムにおいて、送電部56から受電部20に非接触で電力を供給する場合には、図1および図3に示すように、二次コイル22は、一次コイル58A,58B,58C,58Dの上方に配置される。
図4は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに供給する電流の周波数と、一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流量との関係を示すグラフである。なお、縦軸は、各コイルに流れる電流量を示し、横軸は、各コイルに供給される電流の周波数を示す。
この図4に示すように、各一次コイル58A,58B,58C,58Dは、周波数f1、f2、f3において、電流量がピークとなる周波数を有する。
これは、各一次コイル58A,58B,58C,58Dと各キャパシタ59A,59B,59C,59Dによって形成されるLC共振回路の共振周波数である。
このように、各一次コイル58A,58B,58C,58Dと各キャパシタ59A,59B,59C,59Dによって形成されるLC共振回路の共振周波数は実質的に一致している。
次に、図5は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の周波数と、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の位相との関係を示すグラフである。この図5に示すように、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流の位相は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dごとに異なることが分かる。
このため、各一次コイル58A,58B,58C,58Dには、所定の周波数の電流を供給したとしても、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流には位相差が生じる。その一方で、周波数ff1以上ff2以下の範囲では、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の位相の差が所定範囲内であることが分かる。
換言すれば、周波数がff1以上ff2以下の範囲においては、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の位相差は、たとえば、−10(deg)以上10(deg)以下である。
上記のように、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の位相差は、たとえば、−10(deg)以上10(deg)以下(所定範囲内)となるような周波数を同位相周波数ff(ff1≦ff≦ff2)とする。
次に、上記のように各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の位相が異なる場合において、二次コイル22の位置と、二次コイル22が受電する受電効率との関係について、図6および図7を用いて説明する。
図6は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを示す平面図である。この図6において、「P1,P2,P3,P4,P5」は、評価ポイントを示す。
なお、評価ポイントP1は、図6および図3に示すように、一次コイル58Aの中心点から所定距離分、鉛直方向上方に位置する点である。また、評価ポイントP2,P3,P4も同様に、一次コイル58B,58C,58Dの中心点から所定距離分、鉛直方向上方に位置する点である。評価ポイントP5は、中心点PCから所定距離、鉛直方向上方に位置する点である。
そして、図7は、各評価ポイントP1,P2,P3,P4,P5に二次コイル22を配置したときにおける電力伝送効率をシミュレーションした結果を示す図である。
この図7において、各一次コイル58A,58B,58C,58Dと各キャパシタ59A,59B,59C,59Dによって形成されるLC共振回路の共振周波数と、二次コイル22とキャパシタ23とによって形成されるLC共振回路の共振周波数とは一致するように、各コイルおよびキャパシタンスが形成されている。
そして、図7において、横軸は、一次コイル58A,58B,58C,58Dに供給される電流の周波数を示し、縦軸は、二次コイル22に伝送される電力の電力伝送効率を示す。
図7に示す曲線LP1は、図3に示す二次コイル22の中心点P0が評価ポイントP1に位置するように二次コイル22が配置されたときの電力伝送効率と、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに供給する電流の周波数との関係を示す。
同様に、曲線LP2,LP3,LP4,LP5は、各評価ポイントP2,P3,P4,P5に中心点P0が位置するように、二次コイル22を配置し、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに流す電流の周波数を変更した状態において、二次コイル22に伝送される電流の電力伝送効率を示す。
そして、この図7に示すように、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに供給する電流の周波数を変えることで、各評価ポイントP2,P3,P4,P5における電力伝送効率が大きく変動することが分かる。
これは、二次コイル22への電力伝送効率は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに供給する電流の周波数を変動させることで、各一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる電流の位相が図5に示すように変動することに起因する。
次に、図8を用いて、本実施の形態に係る電力伝送システムについて説明する。この図8に示すシミュレーション結果においては、二次コイル22およびキャパシタ23によって形成されるLC共振回路の共振周波数は、同位相周波数ffとなるように形成されている。
そして、各評価ポイントP1,P2,P3,P4,P5において、二次コイル22への電力伝送効率についてシミュレーションを行った。
この図8に示すように、各評価ポイントP1,P2,P3,P4,P5のいずれの点においても、一次コイル58A,58B,58C,58Dに同位相周波数ffの電流を供給することで、二次コイル22に高効率に電力を伝送することができることが分かる。
具体的には、二次コイル22は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dから高効率に電力を受電することができ、各一次コイル58A,58B,58C,58Dから受電する受電効率にばらつきが生じることが抑制されている。
すなわち、二次コイル22が一次コイル58A,58B,58C,58Dの上方に位置しておれば、高い効率で二次コイル22に電力を送電することができることが分かる。
図9は、一次コイル58A,58B,58C,58Dと、二次コイル22の位置と、電力伝送効率との関係をシミュレーションした結果を示す図である。
この図9において、領域R1は、領域R2よりも電力伝送効率の高い領域を示し、領域R2は、領域R3よりも電力伝送効の高い領域を示す。また、領域R3は、領域R4よりも電力伝送効率の高い領域を示す。そして、領域R4は、領域R5よりも電力伝送効率の高い領域を示す。領域R5は、領域6よりも電力伝送効率の高い領域を示す。領域R6は、領域R7よりも電力伝送効率の高い領域を示す。
この図9に示すように、一次コイル58A,58B,58C,58Dの上方に位置する領域では、高い電力伝送効率を達成することができることが分かる。
また、一次コイル58A,58B,58C,58Dの周囲の上方であっても、高い電力伝送効率を達成することができることが分かる。
ここで、図1において、外部給電装置51の送信部57は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dの同位相周波数ffを車両10の受信装置18に送信する。
車両ECU12は、受信装置18から同位相周波数ffに関する情報を受け取ると、車両ECU12は、調整部24を駆動する。
調整部24は、二次コイル22およびキャパシタ23によって形成される共振回路の共振周波数が同位相周波数ffとなるように、キャパシタ23のキャパシタンスを調整する。
なお、二次コイル22およびキャパシタ23によって形成される共振回路の共振周波数が同位相周波数となるように調整する方法としては、たとえば、二次コイル22のインダクタンスを調整してもよい。また、二次コイル22のインダクタンスを調整すると共に、キャパシタ23の容量を調整するようにしてもよい。
これにより、受電部20は、複数の一次コイル58A,58B,58C,58Dを含む外部給電装置51から高効率に電力を受電することができる。
なお、図1に示す例においては、外部給電装置51から送信される同位相周波数となるように、二次コイル22およびキャパシタ23によって形成される共振回路の周波数を適宜調整しているが、当該共振回路の周波数を適宜調整することは、必須の構成ではない。
すなわち、予め、二次コイル22およびキャパシタ23を含む共振回路の周波数が同位相周波数となるように、二次コイル22のインダクタンスやキャパシタ23のキャパシタンスを設定しておいてもよい。このため、調整部24、送信部57および受信装置18は、必須の構成ではない。
そして、外部給電装置51の制御部55は、各一次コイル58A,58B,58C,58Dに流れる電流の周波数が同位相周波数となるように、高周波電力ドライバ54を制御する。これにより、受電部20は、送電部56から高効率に電流を受電することができる。
上記のように構成された電力伝送システムにおいて、電力伝送するときの各動作原理などについて説明する。
図1において、外部給電装置51から車両10に電力を伝送する際には、受電部20と送電部56とが対向するように、車両10が停車する。
ここで、送電部56の固有周波数とは、キャパシタ59A,59B,59C,59Dが設けられていない場合には、一次コイル58A,58B,58C,58Dのインダクタンスと、一次コイル58A,58B,58C,58Dのキャパシタンスとから形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。キャパシタ59A,59B,59C,59Dが設けられた場合には、送電部56の固有周波数とは、一次コイル58A,58B,58C,58Dおよびキャパシタ59A,59B,59C,59Dのキャパシタンスと、一次コイル58A,58B,58C,58Dのインダクタンスとによって形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。上記電気回路において、制動力および電気抵抗をゼロもしくは実質的にゼロとしたときの固有周波数は、送電部56の共振周波数とも呼ばれる。
同様に、受電部20の固有周波数とは、キャパシタ23が設けられていない場合には、二次コイル22のインダクタンスと、二次コイル22のキャパシタンスとから形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。キャパシタ23が設けられた場合には、受電部20の固有周波数とは、二次コイル22およびキャパシタ23のキャパシタンスと、二次コイル22のインダクタンスとによって形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。上記電気回路において、制動力および電気抵抗をゼロもしくは実質的にゼロとしたときの固有周波数は、受電部20の共振周波数とも呼ばれる。
図1において、一次コイル58A,58B,58C,58Dには、高周波電力ドライバ54から交流電力が供給される。この際、一次コイル58A,58B,58C,58Dを流れる交流電流の周波数が特定の周波数(たとえば、同位相周波数)となるように電力が供給されている。
一次コイル58A,58B,58C,58Dに同位相周波数の電流が流れると、一次コイル58A,58B,58C,58Dの周囲には同位相周波数で振動する電磁界が形成される。
二次コイル22は、一次コイル58A,58B,58C,58Dから所定範囲内に配置されており、二次コイル22は一次コイル58A,58B,58C,58Dの周囲に形成された電磁界から電力を受け取る。
本実施の形態においては、二次コイル22および一次コイル58A,58B,58C,58Dは、所謂、ヘリカルコイルが採用されている。このため、一次コイル58A,58B,58C,58Dの周囲には、同位相周波数で振動する磁界および電界が形成され、二次コイル22は主に当該磁界から電力を受け取る。
本実施の形態に係る電力伝送システムにおいては、電磁界の「静電磁界」が支配的な近接場(エバネッセント場)を利用することで、送電および受電効率の向上が図られている。図10は、電流源または磁流源からの距離と電磁界の強度との関係を示した図である。図10を参照して、電磁界は3つの成分から成る。曲線k1は、波源からの距離に反比例した成分であり、「輻射電磁界」と称される。曲線k2は、波源からの距離の2乗に反比例した成分であり、「誘導電磁界」と称される。また、曲線k3は、波源からの距離の3乗に反比例した成分であり、「静電磁界」と称される。なお、電磁界の波長を「λ」とすると、「輻射電磁界」と「誘導電磁界」と「静電磁界」との強さが略等しくなる距離は、λ/2πとあらわすことができる。
「静電磁界」は、波源からの距離とともに急激に電磁波の強度が減少する領域であり、本実施の形態に係る電力伝送システムでは、この「静電磁界」が支配的な近接場(エバネッセント場)を利用してエネルギー(電力)の伝送が行なわれる。すなわち、「静電磁界」が支配的な近接場において、近接する固有周波数を有する送電部56および受電部20(たとえば一対のLC共振コイル)を共鳴させることにより、送電部56から他方の受電部20へエネルギー(電力)を伝送する。この「静電磁界」は遠方にエネルギーを伝播しないので、遠方までエネルギーを伝播する「輻射電磁界」によってエネルギー(電力)を伝送する電磁波に比べて、共鳴法は、より少ないエネルギー損失で送電することができる。
このように、この電力伝送システムにおいては、送電部と受電部とを電磁界によって共振(共鳴)させることで送電部と受電部との間で非接触で電力が送電される。このような受電部と送電部との間に形成される電磁場は、たとえば、近接場共振(共鳴)結合場という場合がある。そして、送電部と受電部との間の結合係数κは、たとえば、0.3以下程度であり、好ましくは、0.1以下である。当然のことながら、結合係数κを0.1〜0.3程度の範囲も採用することができる。結合係数κは、このような値に限定されるものでなく、電力伝送が良好となる種々の値をとり得る。
本実施の形態の電力伝送における送電部56と受電部20との結合を、たとえば、「磁気共鳴結合」、「磁界(磁場)共鳴結合」、「磁場共振(共鳴)結合」、「近接場共振(共鳴)結合」、「電磁界(電磁場)共振結合」または「電界(電場)共振結合」という。
「電磁界(電磁場)共振結合」は、「磁気共鳴結合」、「磁界(磁場)共鳴結合」、「電界(電場)共振結合」のいずれも含む結合を意味する。
本明細書中で説明した送電部56の一次コイル58A,58B,58C,58Dと受電部20の二次コイル22とは、コイル形状のアンテナが採用されているため、送電部56と受電部20とは主に、磁界によって結合しており、送電部56と受電部20とは、「磁気共鳴結合」または「磁界(磁場)共鳴結合」している。
なお、一次コイルおよび二次コイルとして、たとえば、メアンダラインなどのアンテナを採用することも可能であり、この場合には、送電部56と受電部20とは主に、電界によって結合している。このときには、送電部56と受電部20とは、「電界(電場)共振結合」している。このように、本実施の形態においては、受電部20と送電部56との間で非接触で電力伝送をしている。
なお、本実施の形態に係る電力伝送は、上記のように、送電部と受電部とを電磁界によって共振(共鳴)させることで送電部と受電部との間で非接触で電力を送電させる場合に限られず、所謂、電磁誘導で、受電部20と送電部56との間で電力伝送するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、10A 車両本体、11 受電装置、13 整流器、14 コンバータ、15 バッテリ、16 パワーコントロールユニット、17 モータユニット、18 受信装置、19B 後輪、19F 前輪、20 受電部、22 二次コイル、23,59A,59B,59C,59D キャパシタ、24 調整部、50 送電装置、51 外部給電装置、52 駐車スペース、53 交流電源、54 高周波電力ドライバ、55 制御部、56 送電部、57 送信部、58A,58B,58C,58D 一次コイル。

Claims (6)

  1. 複数の一次コイルを有する送電部から非接触で電力を受電する受電部を備え、
    前記受電部は、
    次コイルを有する共振回路と、
    前記共振回路の共振周波数を調整する調整部とを含み、
    前記複数の一次コイルのすべてに同時に電流を流した場合に、各前記一次コイル内を流れる電流の位相差が所定範囲内となるときの周波数を同位相周波数とすると、
    前記調整部は、前記共振回路の共振周波数が前記同位相周波数となるように、前記共振回路の共振周波数を調整する、受電装置。
  2. 前記共振回路は、前記二次コイルに接続されたキャパシタを含み、
    前記調整部は、前記共振回路の共振周波数が前記同位相周波数となるように前記キャパシタの容量を調整する、請求項1に記載の受電装置。
  3. 前記調整部は、前記共振回路の共振周波数が前記同位相周波数となるように、前記二次コイルのインダクタンスを調整する、請求項1または請求項2に記載の受電装置。
  4. 前記受電部と前記送電部との結合係数は、0.3以下である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の受電装置。
  5. 複数の一次コイルを含む送電部を有する送電装置と、
    前記送電部から非接触で電力を受電する受電部を含む受電装置とを備え
    前記受電部は、
    次コイルを含む共振回路と、
    前記共振回路の共振周波数を調整する調整部とを含み、
    前記複数の一次コイルのすべてに同時に電流を流した場合に、各前記一次コイル内を流れる電流の位相差が所定範囲内となるときの周波数を同位相周波数とすると、
    前記調整部は、前記共振回路の共振周波数が前記同位相周波数となるように、前記共振回路の共振周波数を調整する、電力伝送システム。
  6. 各前記一次コイルには、周波数が前記同位相周波数の電流が供給される、請求項5に記載の電力伝送システム。
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