JP6099388B2 - 内視鏡システム - Google Patents

内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP6099388B2
JP6099388B2 JP2012279780A JP2012279780A JP6099388B2 JP 6099388 B2 JP6099388 B2 JP 6099388B2 JP 2012279780 A JP2012279780 A JP 2012279780A JP 2012279780 A JP2012279780 A JP 2012279780A JP 6099388 B2 JP6099388 B2 JP 6099388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide member
endoscope
guide wire
insertion portion
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012279780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014121470A (ja
Inventor
和博 吉田
和博 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012279780A priority Critical patent/JP6099388B2/ja
Publication of JP2014121470A publication Critical patent/JP2014121470A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6099388B2 publication Critical patent/JP6099388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、内視鏡システムに関するものである。
従来、共通のガイドワイヤによって接続された内視鏡と処置具用チューブを備え、別個のシースを介して導入された体内において内視鏡の先端と処置具用チューブの先端とを共通のガイドワイヤによって対面させて、内視鏡で観察しながら処置具で処置を行うことができる内視鏡システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この内視鏡システムによれば、ガイドワイヤが共通化されてしまえば、心嚢内のように心臓の拍動によって内視鏡の先端が安定性の高い場所に導かれてしまう環境下においても、処置具用チューブ側からガイドワイヤを引くことにより、内視鏡の先端位置を移動させて、所望の方向に案内することができる。
特開2012−161365号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡システムでは、内視鏡の把持鉗子等を用いて、処置具用カテーテルのチャネルから導入されてきたガイドワイヤを把持して鉗子チャネル内に引き込むことにより、ガイドワイヤを共通化しなければならず、心嚢内のように心臓の拍動によって視野もガイドワイヤの位置も変動してしまう環境下では、外部のガイドワイヤを内視鏡に接続することが困難であるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、心嚢内のような環境下においても内視鏡の先端が、外部に導かれたガイド部材に接続された状態を容易に実現でき、内視鏡の先端を所望の方向に案内することができる内視鏡システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、細長い挿入部を有する内視鏡と、該内視鏡の外部に配置される細長いガイド部材と、該ガイド部材を貫通させる第1チャネルおよび前記挿入部を貫通させる第2チャネルを備えるシースとを備え、該シースの先端に、前記ガイド部材を前記第2チャネルの前方に位置決め状態に配置する位置決め部が設けられ、前記挿入部の先端に、該挿入部が前記第2チャネルから押し出されてきたときに、前記位置決め部により位置決めされたガイド部材に連結する連結部が設けられている内視鏡システムを提供する。
本態様によれば、第1チャネルを貫通して先端に位置決め部により位置決め状態にガイド部材を配置したシースを、体組織を貫通して先端が体内に配置された状態とし、同じシースに設けられた第2チャネルを介して内視鏡の挿入部を体内に挿入して行くと、第2チャネルから押し出されてきた挿入部の先端に設けられた連結部がガイド部材に連結される。ガイド部材は、内視鏡と同じシースに支持されているので、心嚢内のように心臓の拍動を受ける環境下においても、内視鏡との位置関係がずれることがなく、内視鏡を挿入して行くことにより連結部によって内視鏡に容易に連結することができる。そして、ガイド部材と内視鏡とが連結された後には、両者を同時に体内において前進させ、観察したい位置の近傍に配置した状態で、ガイド部材に、例えば、引張力を加えることにより、心臓の拍動等に拘わらず、内視鏡の先端位置を所望の方向に導くことができる。
上記態様においては、前記ガイド部材が留め具を備えるガイドワイヤであり、前記留め具が、ガイドワイヤの外径より大きな外径の嵌合部と該嵌合部より外径の大きな大径部とを備え、前記連結部が、前記嵌合部を嵌合させ、大径部より小径の嵌合孔と、該嵌合孔の一部を切り欠いたスリットとを備え、該スリットが、前記ガイドワイヤの外径より大きく前記嵌合部の外径より小さい幅寸法を有していてもよい。
このようにすることで、第2チャネルを介して内視鏡の挿入部を体内に挿入していくと、ガイド部材を構成するガイドワイヤが連結部のスリットを通過して嵌合孔内に入る。この状態でさらに挿入部を前進させると、ガイドワイヤに設けられた留め具の嵌合部が嵌合孔に嵌合し、大径部が嵌合孔の縁に突き当たった位置でガイド部材が挿入部の先端に固定される。すなわち、第2チャネル内で挿入部を前進させるだけで、ガイド部材と挿入部とを容易に連結することができる。
また、上記態様においては、前記連結部がフックにより構成されていてもよい。
このようにすることで、ガイド部材をフックに引っ掛けて、ガイド部材と挿入部先端とを容易に連結することができる。
また、上記態様においては、前記ガイド部材がガイドワイヤであり、前記連結部が、前記ガイドワイヤの外径より大きな開口部を有するフックであってもよい。
このようにすることで、フックの内面により嵌合孔を実現し、フックの開口部によりスリットを実現することができる。
また、上記態様においては、前記ガイド部材が、留め具を備えるガイドワイヤであり、前記留め具が、磁石または磁性体からなり、前記内視鏡の挿入部の先端に、前記留め具に磁気吸引力により吸着する吸着部が設けられていてもよい。
このようにすることで、挿入部を第2チャネル内において前進させていき、その先端をガイド部材の留め具に近接させていくと、挿入部先端の吸着部と、磁石または磁性体からなる留め具とが磁気吸引力によって吸着され、ガイド部材と内視鏡とを容易に連結することができる。
ここで、吸着部は、留め具が磁石の場合には磁石または磁性体であり、留め具が磁性体の場合には磁石である。
また、上記態様においては、前記ガイド部材に、弾性材料からなるリング状部材が固定され、前記連結部が、前記挿入部の外周面に形成され前記リング状部材を嵌合させる周溝であってもよい。
このようにすることで、挿入部を第2チャネル内において前進させていき、その先端をリング状部材内に挿入して押し広げると、リング状部材が周溝に対応する位置で弾性復元力によって収縮して周溝に嵌合する。これにより、ガイド部材と挿入部とを容易に連結することができる。
また、上記態様においては、前記ガイド部材が、コイルシースまたはカテーテルであってもよい。
このようにすることで、ガイド部材にコシを持たせ、引張力のみならず押圧力も挿入部の先端に加えることを可能として、挿入部の先端位置をより容易に制御することができる。
また、上記態様においては、前記ガイド部材がコイルシースであり、第1チャネルから押し出された状態で所定の方向に湾曲する曲げ癖が付いていてもよい。
このようにすることで、挿入部を案内する方向が予め決まっている場合に、曲げ癖によって曲がる方向を定めて、ガイド部材をシースの第1チャネルから体内に突出させると、曲げ癖によって、自動的に挿入部を定められた方向に案内することができる。
また、上記態様においては、前記挿入部の先端に、所定の視野を有する観察光学系が備えられ、前記連結部が、前記ガイド部材に連結した状態で、該ガイド部材を前記観察光学系の視野外に配置する位置に設けられていてもよい。
このようにすることで、ガイド部材によって挿入部の方向を案内する際に、連結部によって観察光学系の視野が遮られることが防止され、視野を広く確保して内視鏡観察を行うことができる。
また、上記態様においては、前記シースに前記ガイド部材を固定する固定手段を備えていてもよい。
このようにすることで、内視鏡とガイド部材とを連結する際に、ガイド部材が逃げないように固定して連結を確実に行うことができる。
また、本発明の参考例としての発明の一参考態様は、細長い挿入部を有する内視鏡と、該内視鏡の外部に配置される細長いガイド部材と、該ガイド部材を貫通させる第1チャネルおよび前記挿入部を貫通させる第2チャネルを備える内部シースと、該内部シースを嵌合させる外部シースとを備え、前記第1チャネルを貫通した前記ガイド部材の先端部と前記第2チャネルを貫通した前記挿入部の先端部とが接続されている内視鏡システムを提供する。
本態様によれば、外部シースによって体組織を貫通してその先端が体内に配置された状態とし、第1チャネルを貫通したガイド部材と第2チャネルを貫通した挿入部とが先端において接続されている状態の内部シースを外部シース内に嵌合させることにより、体内において、内視鏡の先端が、外部に導かれたガイド部材に接続された状態を容易に実現でき、心嚢内のような環境下においても内視鏡の先端を所望の方向に案内することができる。
本発明によれば、心嚢内のような環境下においても内視鏡の先端が外部に導かれるガイド部材に接続された状態を容易に実現でき、内視鏡の先端を所望の方向に案内することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る内視鏡システムを示す縦断面図である。 図1の内視鏡システムの挿入部の先端およびガイド手段の先端の(a)連結前、(b)連結途中、(c)連結後の状態をそれぞれ示す部分的な斜視図である。 図1の内視鏡システムの挿入部の先端およびガイド手段の先端の(a)連結前、(b)連結後の状態をそれぞれ示す部分的な縦断面図である。 図1の内視鏡システムの第1の変形例において、挿入部の先端およびガイド手段の先端の(a)連結前、(b)連結後の状態をそれぞれ示す部分的な縦断面図である。 図1の内視鏡システムの第2の変形例において、挿入部の先端およびガイド手段の先端の(a)連結前、(b)連結後の状態をそれぞれ示す部分的な縦断面図である。 図1の内視鏡システムの第3の変形例において、挿入部の先端およびガイド手段の先端の連結前の状態を示す部分的な縦断面図である。 図1の内視鏡システムの第4の変形例において、挿入部の先端およびガイド手段の先端の連結途中の状態を示す部分的な斜視図である。 図1の内視鏡システムの第5の変形例において、挿入部の先端およびガイド手段の先端の(a)連結前、(b)連結後の状態をそれぞれ示す部分的な縦断面図である。 図1の内視鏡システムのガイド部材の固定手段の一例を示す縦断面図である。 図1の内視鏡システムのガイド部材の固定手段の他の例を示す縦断面図である。 本発明の参考例としての発明の一参考実施形態に係る内視鏡システムを示す縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る内視鏡システム1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム1は、図1に示されるように、体組織Aを貫通して先端が体内に配置される筒状のシース2と、該シース2を介して先端が体内に配置されるガイドワイヤ(ガイド部材)3と、同じシース2を介して先端が体内に配置される挿入部4を備える内視鏡とを備えている。図中、符号5は、ガイドワイヤ3の長手方向の移動を固定するための固定部である。
本実施形態においては、体組織Aおよび心膜Bを貫通して心嚢内(体内)にシース2の先端を配置し、心臓Cに対して処置を行う場合を例に挙げて説明する。
シース2は長手方向に貫通する第1チャネル2aおよび第2チャネル2bを備えている。第1チャネル2aはガイドワイヤ3を長手方向に移動可能に貫通させる口径を有している。また、第2チャネル2bは挿入部4を長手方向に移動可能に貫通させる口径を有している。
シース2の先端には、図1および図3に示されるように、第1チャネル2aと第2チャネル2bとの間の壁面にガイドワイヤ3の外径寸法より若干大きな幅寸法を有する切欠(位置決め部)6が設けられ、図3に示されるようにガイドワイヤ3の先端近傍の途中位置を切欠6内に配置することにより、ガイドワイヤ3の先端部を第2チャネル2bの径方向に突出するように位置決め状態に配置することができる。
ガイドワイヤ3は、主として引張力を加えることができる素材により構成されている。ガイドワイヤ3の先端には留め具7が固定されている。留め具7は、ガイドワイヤ3の外径より大きい外径の円柱状の嵌合部7aと、該嵌合部7aに隣接し該嵌合部7aより大きい外径の鍔状の大径部7bとを備えている。
挿入部4の先端には、図2(a)に示されるように、先端面より前方に突出する周壁4aが設けられ、該周壁4aの周方向の一部に、周壁を半径方向に貫通し、前記留め具7の嵌合部7aを嵌合させることができる嵌合孔4b(連結部)と、周壁4aの端面から嵌合孔4b内に貫通するスリット4cとが設けられている。スリット4cは、ガイドワイヤ3の外径より若干大きな幅寸法を有している。
このように構成された本実施形態に係る内視鏡システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム1を用いて患者の体内の観察および処置を行うには、まず、穿刺針によって体組織Aを貫通して,体内、例えば、心膜Bの内側(心嚢内)までガイドワイヤ(図示略)を導入する。
次いで、先端に尖端部を有し、ガイドワイヤ3に沿って移動可能なダイレータ(図示略)を、シース2の第2チャネル2b内に配置して、ダイレータの尖端によって体組織Aを押し広げながらシース2を体組織Aに押し込んで行く。これにより、シース2の先端が心嚢内に達するので、ダイレータおよびガイドワイヤを抜き出し、その代わりに、第2チャネル2b内に内視鏡の挿入部4を挿入する。
第1チャネル2a内に配置したガイドワイヤ3は、ダイレータを抜き出すことにより、図3(a)に示されるように、空になった第2チャネル2b内に倒れ、その長手方向の途中位置が切欠6内に挿入配置されることによって、第2チャネル2bの周方向に位置決めされた状態で、第2チャネル2b内に半径方向に突出した状態に配置される。
挿入部4の先端に設けられた周壁4aのスリット4cの周方向位置は予めわかっているので、第2チャネル2b内において挿入部4を進行させていくと、図2(a)および図3(a)に示されるように、第2チャネル2b内に突出しているガイドワイヤ3の周方向位置に合わせられたスリット4cが、ガイドワイヤ3に近接させられる。
そして、挿入部4をさらに前進させると、図2(b)に示されるように、周壁4aのスリット4cを経由して嵌合孔4b内にガイドワイヤ3が挿入される。さらに、ガイドワイヤ3を前進しないように固定手段5によって固定したまま、挿入部4を前進させると、図2(c)および図3(b)に示されるように、留め具7の嵌合部7aが嵌合孔4b内に嵌合され、大径部7bが周壁4aの内壁に突き当たって係止される。これにより、ガイドワイヤ3と挿入部4の先端とが連結される。
この場合において、本実施形態に係る内視鏡システム1によれば、同一のシース2に設けられた第1チャネル2aを介して導入されたガイドワイヤ3と、第2チャネル2bを介して導入された挿入部4とを、挿入部4を前進させるだけで、体内において簡易に連結することができるという利点がある。
すなわち、別個のシースから導入したチューブと内視鏡の挿入部とでガイドワイヤを共通化する従来の方法の場合、チューブから導入した把持鉗子によって内視鏡により導入したガイドワイヤを把持する作業は心臓の拍動等によって困難である。特に、X線透視観察下で上記作業を行う場合、把持鉗子とガイドワイヤとが奥行き方向にずれていても、これを認識できないため、作業はさらに困難である。
これに対して、本実施形態によれば、共通のシース2によってガイドワイヤ3と挿入部4とを導入するので、心臓Cの拍動によってもガイドワイヤ3と挿入部4との位置関係を一定に維持し、X線を利用することなく、極めて容易に連結することができる。
また、留め具7は挿入部4の先端の外縁に設けられている周壁4aに固定されるので、固定後は、図3(b)に示されるように、内視鏡の対物光学系の視野Dから外れ、観察の邪魔にならずに済む。
そして、ガイドワイヤ3と挿入部4とが連結された後には、本実施形態においては、体内への挿入部4の導入量の調節と、ガイドワイヤ3の導入量とを調節することにより、図1に鎖線および実線で示される状態のように、挿入部4の先端位置をガイドワイヤ3の引張力によって任意に調節することができる。
すなわち、心嚢内においては、ガイドワイヤ3によって案内されていない内視鏡の挿入部4は、それ自体に観察方向を変更するための湾曲部が設けられていたとしても、心臓Cの拍動によって、安定性の高い方向に落ち着くように移動してしまい、観察したい方向に挿入部4を移動させることが困難であるが、本実施形態によれば、ガイドワイヤ3によって、挿入部4の先端位置をより確実にコントロールすることができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、ガイドワイヤ3の先端に設けられた留め具7の嵌合部7aを、挿入部4の先端に設けた嵌合孔4bに嵌合させることで、ガイドワイヤ3と挿入部4の先端どうしを連結することとしたが、これに代えて、図4に示されるように、ガイドワイヤ3の先端に磁石8を固定しておき、挿入部4の先端に、磁気吸引力によって磁石8に吸着する磁性体9を固定しておいてもよい。
図4(a)に示す例では、磁石8はガイドワイヤ3の先端に、長手軸に直交する軸線8a回りに揺動可能に取り付けられており、磁石8が磁性体9に吸着した状態でも、図4(b)に示されるように、挿入部4の先端に対してガイドワイヤ3を無理のない角度に揺動させて、吸着状態を維持することができる。磁石8を揺動可能に取り付けなくてもよい。また、ガイドワイヤ3に磁石8、挿入部4に磁性体9を配置したが、これに代えて、ガイドワイヤ3に磁性体9、挿入部4に磁石8を配置してもよいし、両者に磁石8を配置してもよい。
また、図5に示されるように、2つの第1チャネル2aを介して導入された2本のガイドワイヤ3の先端に、ゴムのような弾性材料からなるOリング(環状部材)10を取り付けておき、挿入部4の先端部近傍に周溝(連結部)11を設けておいてもよい。
挿入部4の先端には、収縮状態のOリング10の内径より小さい小径から上記内径より大きい大径まで漸次広がるテーパ部12が設けられており、周溝11は、テーパ部12より基端側に配置され、テーパ部12の大径より小さい溝底の外径寸法を有している。
Oリング10は、図5(a)に示されるように、切欠6によって、シース2の第2チャネル2bの先端位置に位置決め状態に配置されている。これにより、挿入部4が前進させられると、テーパ部12の小径がOリング10内に入り、さらに前進させると、テーパ部12がOリング10を押し広げるように弾性変形させる。そして、Oリング10がテーパ部12の大径位置を乗り越えて周溝11に達すると、図5(b)に示されるように、弾性復元力によって収縮して周溝11に嵌まり、挿入部4の先端に固定される。これにより、挿入部4とガイドワイヤ3とが連結される。
また、図6に示されるように、径寸法の異なるOリング10a,10b,10cを複数設け、挿入部4の外周面に設けたテーパ面13に、各Oリング10a,10b,10cを係合可能な複数の周溝11a,11b,11cを、挿入部4の長手方向に間隔をあけて設けることにしてもよい。このようにすることで、複数のガイドワイヤ3を挿入部4の長手方向の異なる位置に連結することができ、ガイドワイヤ3により挿入部4の方向をさらに容易にコントロールすることができる。
また、挿入部4の先端に、図7に示されるフック14を配置し、シース2には、第2チャネル2bを直径方向に横切るようにガイドワイヤ3を掛け渡しておいてもよい。この場合、挿入部4を前進させてフック14の開口側にガイドワイヤ3を配置した時点で、挿入部4を長手軸回りにフック14の開口部を前方として回転させる。これにより、フック14の内側にガイドワイヤ3が配置されるので、挿入部4を若干後退させることによりフック14にガイドワイヤ3を引っ掛ける。さらに、この状態で挿入部4を長手軸回りに複数回回転させることにより、ガイドワイヤ3をフック14に複数回巻き付ける。これにより、ガイドワイヤ3と挿入部4とを連結することができる。
また、図8に示す例では、図2の嵌合孔4bとスリット4cの代わりにフック14を使用し、ガイドワイヤ3には、フック14に嵌合される留め具15を固定している。留め具15は、例えばゴムのような弾性体からなり、フック14に挿入可能な小径部と、収縮することによりフック14に挿入可能な大径部とを有するテーパ部15aと、テーパ部15aに隣接する周溝15bとを備えている。
これにより、図8(a)に示されるように、ガイドワイヤ3をフック14内に配置した状態で、ガイドワイヤ3を長手方向に引くことにより、留め具15のテーパ部15aを小径側からフック14内に挿入していき、大径部を収縮させて乗り越えたフック14が周溝15bに嵌まることにより留め具15をフック14に固定することができる。これによっても、ガイドワイヤ3と挿入部4とを簡易に連結することができる。
また、図1に示される固定手段5としては、任意のものでよいが、例えば、図9に示されるように、バネ5aと、バネ5aを収容する凹部5bを有するケース5cと、ケース5cの凹部5b内に移動可能に挿入される可動部材5dとを備え、ケース5cに設けられた孔5eと、可動部材5dに設けられた孔5fとを貫通してガイドワイヤ3を配置したものを例示することができる。
可動部材5dをバネ5aの付勢力に抗して押し込むことで、ケース5cの孔5eと可動部材5dの孔5fとを一致させてガイドワイヤ3の長手方向の移動を許容することができる。その一方で、可動部材5dに加えていた力を解除して、バネ5aの付勢力によりケース5cの凹部5bから突出する方向に可動部材5dを移動させることで、ずれた孔5e,5fによってガイドワイヤ3を挟んで長手方向への移動を係止することができる。
可動部材5dへの押圧力を開放して、ガイドワイヤ3が先端側に引き出されることを禁止することで、連結部によるガイドワイヤ3と挿入部4との連結時に、ガイドワイヤ3を確り固定しておくことができる。また、連結後は、可動部材5dに押圧力を加えてガイドワイヤ3の自由な移動を許容することで、挿入部4の先端位置のコントロールを容易にすることができる。
また、図10に示されるように、固定手段5として、ワンウェイクラッチを採用してもよい。図10のワンウェイクラッチは、ガイドワイヤ3に噛み合うギヤ16aの回転方向をレバー16bによって切り替えるもので、いずれか1方向のみの移動を許容することができる。
また、内視鏡の挿入部4として1以上の湾曲部を有するものや曲げ癖が付けられたものを使用してもよい。湾曲部を湾曲させ、あるいは、第2チャネル2bから突出させられたときに曲げ癖によって自動的に所定の方向に湾曲させることで、所望の方向を、より容易に観察することが可能となる。
また、ガイドワイヤ3に代えて、コイルシースやカテーテル等の高剛性の部材をガイド部材として採用してもよい。ガイドワイヤ3では、主として引張力しか付与できないが、コイルシースやカテーテル等のガイド部材によれば、挿入部4の先端に対して押圧力も付与することができ、より容易に観察方向を変更することができる。また、コイルシースやカテーテルに所定の方向に湾曲する曲げ癖がついていてもよい。湾曲部を有するカテーテルを用いてもよい。
次に、本発明の参考例としての発明の一参考実施形態に係る内視鏡システム20について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した本発明の一実施形態に係る内視鏡システム1と構成を共通とする箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る内視鏡システム20においては、図11に示されるように、シース21が、内孔22aを有する外部シース22と、該外部シース22の内孔22aに嵌合されるシース(内部シース)2とを備えている。
そして、本実施形態に係る内視鏡システム20においては、第1チャネル2aを貫通したガイドワイヤ3の先端と、第2チャネル2bを貫通した挿入部4の先端とが予め接続されている。
このように構成された本実施形態に係る内視鏡システム20によれば、まず、外部シース22の内孔にダイレータを嵌合させて、体組織Aを押し広げながら外部シース22の先端を体内まで進行させ、ダイレータを内孔から抜去する。
次いで、外部シース22の内孔22a内に、先端が接続されたガイドワイヤ3および挿入部4と、これらを貫通させたシース2を嵌合させる。これにより、体内においてガイドワイヤ3と挿入部4の先端が接続された状態を極めて容易に実現することができる。
その後、ガイドワイヤ3を第1チャネル2aから、挿入部4を第2チャネル2bから突出させて体内に進行させ、ガイドワイヤ3の引張力を調節することにより、挿入部4の先端の位置を容易にコントロールすることができる。
この場合においても、ガイドワイヤ3に代えて、コイルシースやカテーテルのような剛性の高いガイド部材を採用してもよい。
D 視野
1,20 内視鏡システム
2 シース(内部シース)
2a 第1チャネル
2b 第2チャネル
3 ガイドワイヤ(ガイド部材)
4 挿入部
4b 嵌合孔(連結部)
4c スリット(連結部)
5 固定手段
6 切欠(位置決め部)
7 留め具
7a 嵌合部
7b 大径部
8 磁石(留め具、吸着部)
10,10a,10b,10c Oリング(リング状部材)
11,11a,11b,11c 周溝
14 フック(連結部)
22 外部シース

Claims (10)

  1. 細長い挿入部を有する内視鏡と、
    該内視鏡の外部に配置される細長いガイド部材と、
    該ガイド部材を貫通させる第1チャネルおよび前記挿入部を貫通させる第2チャネルを備えるシースとを備え、
    該シースの先端に、前記ガイド部材を前記第2チャネルの前方に位置決め状態に配置する位置決め部が設けられ、
    前記挿入部の先端に、該挿入部が前記第2チャネルから押し出されてきたときに、前記位置決め部により位置決めされたガイド部材に連結する連結部が設けられている内視鏡システム。
  2. 前記ガイド部材が留め具を備えるガイドワイヤであり、
    前記留め具が、ガイドワイヤの外径より大きな外径の嵌合部と該嵌合部より外径の大きな大径部とを備え、
    前記連結部が、前記嵌合部を嵌合させ、大径部より小径の嵌合孔と、該嵌合孔の一部を切り欠いたスリットとを備え、
    該スリットが、前記ガイドワイヤの外径より大きく前記嵌合部の外径より小さい幅寸法を有する請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記連結部がフックにより構成されている請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記ガイド部材がガイドワイヤであり、
    前記連結部が、前記ガイドワイヤの外径より大きな開口部を有するフックである請求項1に記載の内視鏡システム。
  5. 前記ガイド部材が、留め具を備えるガイドワイヤであり、
    前記留め具が、磁石または磁性体からなり、
    前記内視鏡の挿入部の先端に、前記留め具に磁気吸引力により吸着する吸着部が設けられている請求項1に記載の内視鏡システム。
  6. 前記ガイド部材に、弾性材料からなるリング状部材が固定され、
    前記連結部が、前記挿入部の外周面に形成され前記リング状部材を嵌合させる周溝である請求項1に記載の内視鏡システム。
  7. 前記ガイド部材が、コイルシースまたはカテーテルである請求項1に記載の内視鏡システム。
  8. 前記ガイド部材に第1チャネルから押し出された状態で所定の方向に湾曲する曲げ癖が付いている請求項7に記載の内視鏡システム。
  9. 前記挿入部の先端に、所定の視野を有する観察光学系が備えられ、
    前記連結部が、前記ガイド部材に連結した状態で、該ガイド部材を前記観察光学系の視野外に配置する位置に設けられている請求項1から請求項8のいずれかに記載の内視鏡システム。
  10. 前記シースに前記ガイド部材を固定する固定手段を備える請求項1から請求項9のいずれかに記載の内視鏡システム。
JP2012279780A 2012-12-21 2012-12-21 内視鏡システム Active JP6099388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279780A JP6099388B2 (ja) 2012-12-21 2012-12-21 内視鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279780A JP6099388B2 (ja) 2012-12-21 2012-12-21 内視鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014121470A JP2014121470A (ja) 2014-07-03
JP6099388B2 true JP6099388B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=51402512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012279780A Active JP6099388B2 (ja) 2012-12-21 2012-12-21 内視鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6099388B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018229982A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 オリンパス株式会社 内視鏡用シースおよび内視鏡システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6047501U (ja) * 1983-09-08 1985-04-03 株式会社 町田製作所 内視鏡
JP2008536552A (ja) * 2005-04-11 2008-09-11 ユーエスジーアイ メディカル インク. 軸外可視化のための方法および装置
JP2007000281A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡装置
JP5718077B2 (ja) * 2011-02-03 2015-05-13 オリンパス株式会社 内視鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014121470A (ja) 2014-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2273932B1 (en) Tissue penetrating surgical device
JP4526521B2 (ja) 生体組織の処置具カートリッジ
JP5164769B2 (ja) 縫合器
EP2967613B1 (en) Medical device handles
JP5248813B2 (ja) 内視鏡用生体壁固定具
EP2123225B1 (en) Endoscope device
JP4823533B2 (ja) 医療用縫合結紮具及び医療用縫合結紮装置
US8721528B2 (en) Endoscope cap
MX2013012439A (es) Pasante para el avance de suturas.
JP2007229472A (ja) 内視鏡の先端部に取り付け可能なキャップ
EP3197371B1 (en) Side loading knot cutter
US9693769B2 (en) Suture device
US20170281176A1 (en) Medical clip device, method for producing medical clip device and method for operating thereof
JP6081665B2 (ja) 縫合器
EP3689254A1 (en) Pull clip for endoscope
EA031811B1 (ru) Устройство для извлечения веществ из полой структуры
US20220110652A1 (en) Endoscopic resection assembly
JP6964766B2 (ja) 処置システムおよび拡張デバイス
JP6099388B2 (ja) 内視鏡システム
CA3028007C (en) Reloadable applicator for hemostatic clips
JP6980895B2 (ja) 内視鏡用処置具および内視鏡システム
EP3520717B1 (en) Clip removal device
JP5100263B2 (ja) 処置具案内具
JP5317680B2 (ja) 内視鏡用縫合器具
CN213787606U (zh) 引导装置及圆管型吻合器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6099388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250