JP6964766B2 - 処置システムおよび拡張デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、処置システムおよび拡張デバイスに関するものである。
可撓性アウタチューブによって導いた内視鏡および処置具の先端近傍において、同じく可撓性アウタチューブによって導いてきたワイヤを湾曲させながら突出させることにより、内視鏡および処置具の周辺に配置されている組織を押し広げて、視野および術野を確保するリトラクタを備えるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2016−526397号公報
しかしながら、特許文献1のシステムは、ワイヤの突出量を調整すれば、組織を押し広げる量を変更することはできるものの、患部の大きさに応じた視野および術野の調整を行うことができないという不都合がある。
すなわち、ワイヤをより大きく突出させれば、処置しようとする患部が存在している組織を内視鏡や処置具から引き離す方向に移動させることはできるものの、患部が大きい場合にはワイヤが患部に重なって、患部全体を観察することが困難になる等の不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、処置しようとする患部の大きさに応じた視野および術野の調整を行うことができる処置システムおよび拡張デバイスを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、オーバーチューブと、該オーバーチューブに備えられた内視鏡チャネル内に前記オーバーチューブの先端面から出没可能に挿入される内視鏡と、前記オーバーチューブに備えられたデバイス用チャネル内に前記オーバーチューブの前記先端面から出没可能に挿入される拡張デバイスとを備え、該拡張デバイスが、前記デバイス用チャネル内に長手方向に移動可能に挿入される筒状のシースと、該シース内に収容され先端が前記シースの先端に取り付けられたワイヤと、該ワイヤの基端に接続され該基端を前記シースに対してその長手方向に移動させる操作部とを備え、前記シースが、該シースの先端近傍において、長手方向に沿う所定範囲にわたって該シースの壁面を径方向に貫通するスリットを備え、該スリットが、前記操作部の操作により湾曲させられる前記ワイヤの湾曲部分を通過させることが可能な幅寸法を有し、前記ワイヤが、前記スリットを介して前記湾曲部分を前記シースの外側に突出させている状態で、前記デバイス用チャネルの長手方向に沿う軸線回りに回転可能に設けられている処置システムである。
本態様によれば、オーバーチューブを体内に挿入し、オーバーチューブに備えられた内視鏡チャネルを介して内視鏡を挿入し、オーバーチューブに備えられたデバイス用チャネルを介して拡張デバイスを挿入し、内視鏡の先端および拡張デバイスの先端をオーバーチューブの先端面から突出させる。
この状態で、拡張デバイスの操作部を操作して、シースに対して操作部を先端側に移動させると、操作部に基端が接続されているワイヤが先端側に押圧される。シースには先端部にスリットが設けられているので、圧縮力を受けたワイヤがスリット方向に湾曲し、その湾曲部分がスリットを介してシースの外部に突出し、内視鏡の先端部の近傍に配置されている組織を押圧して押し広げることができる。
そして、拡張デバイスのワイヤによって押圧された組織は、ワイヤに掛け渡されるようにして引っ張られた状態に保持されるので、その部分に患部を配置することにより、内視鏡による患部の観察および処置をし易くすることができる。
上記態様においては、前記デバイス用チャネルが、前記オーバーチューブに2つ設けられ、前記拡張デバイスが、各前記デバイス用チャネルにそれぞれ設けられていてもよい。
このようにすることで、拡張デバイスの少なくとも一方のワイヤをデバイス用チャネルの長手方向の軸線回りに回転させることにより、2つのワイヤ間の間隔を調整することができる。これにより、患部が大きいときにはワイヤ間の間隔を広げ、患部が小さいときにはワイヤ間の間隔を狭めることができ、処置しようとする患部の大きさに応じた視野および術野の調整を行うことができる。
また、上記態様においては、前記ワイヤが、その長手方向の少なくとも一部に、扁平な横断面形状を有する扁平部を備えていてもよい。
このようにすることで、ワイヤの基端に接続された操作部によりワイヤに加えられた圧縮力によって、扁平部を曲げ剛性の小さい一方向に湾曲させることができる。これにより、ワイヤの曲げ方向をガイドする手段が不要となり、ワイヤを所望の方向に精度よく突出させることができる。
また、上記態様においては、前記ワイヤが、前記シース内において長手軸回りに回転可能に取り付けられていてもよい。
このようにすることで、シースを固定してワイヤのみを長手軸回りに回転させることによっても、ワイヤ間の間隔を調整することができる。
また、上記態様においては、前記ワイヤが、前記扁平部の基端側に該扁平部の最小曲げ剛性より小さい曲げ剛性を有する軟性部を備えていてもよい。
このようにすることで、拡張デバイスの曲げ剛性を低減し、湾曲したオーバーチューブのデバイス用チャネルに倣うようにシースおよびワイヤを変形させることができる。
また、上記態様においては、前記シースの先端部に、長手方向に密着または離間可能に配置された横断面C形状の複数のコマを備える変形部を備え、前記コマが密着させられることにより、前記スリットが形成されていてもよい。
このようにすることので、拡張デバイスをデバイス用チャネル内に挿入する際には、変形部を構成している複数コマを離間させて湾曲容易性を高めることにより挿入作業を容易に行うことができる。一方、ワイヤによって組織を拡張させる際には、変形部を構成している複数のコマを長手方向に密着させる。各コマは横断面C形状に形成されているので、密着させられることにより一列のスリットが構成される。これにより、シース内のワイヤの湾曲部分をスリットから外側に突出させて、組織を拡張させることができる。
また、上記態様においては、前記ワイヤの前記湾曲部分が前記スリットを貫通して前記シースの外部に突出している状態で前記シースの前記デバイス用チャネル内への引き込みを規制する引き込み防止ストッパを備えていてもよい。
このようにすることで、ワイヤの湾曲部分がスリットを貫通してシースの外側に突出している状態で、シースがデバイス用チャネル内に引き込まれることによるワイヤ等の損傷を引き込み防止ストッパによって未然に防止することができる。
また、上記態様においては、前記オーバーチューブが、前記ワイヤの前記湾曲部分が前記スリットを貫通して前記シースの外部に突出している状態で、前記ワイヤの回転角度を制限する回転ストッパを備えていてもよい。
このようにすることで、ワイヤの基端側においてワイヤの回転操作量を監視していなくても、ワイヤを回転ストッパに突き当たるまで回転させることにより、ワイヤの角度を設定することができる。
また、本発明の他の態様は、体内に挿入され、体腔を拡張する拡張デバイスであって、筒状のシースと、該シース内に収容され先端が前記シースの先端に取り付けられたワイヤと、該ワイヤの基端に接続され該基端を前記シースに対してその長手方向に移動させる操作部とを備え、前記シースが、該シースの先端よりも基端側において、長手方向に沿って該シースの壁面を径方向に貫通するスリットを備え、該スリットが、前記操作部の操作により湾曲させられる前記ワイヤの湾曲部分を通過させることが可能な幅寸法を有し、前記ワイヤが、前記スリットを介して前記湾曲部分を前記シースの外側に突出させている状態で、前記シースに対して、その長手方向に沿う軸線回りに回転可能に設けられている拡張デバイスである。
上記態様においては、前記ワイヤが、その長手方向の少なくとも一部に、扁平な横断面形状を有する扁平部を備えていてもよい。
また、上記態様においては、前記ワイヤが、前記扁平部の基端側に該扁平部の最小曲げ剛性より小さい曲げ剛性を有する軟性部を備えていてもよい。
また、上記態様においては、前記シースの先端部に、長手方向に密着または離間可能に配置された横断面C形状の複数のコマを備える変形部を備え、前記コマが密着させられることにより、前記スリットが形成されてもよい。
本発明によれば、処置しようとする患部の大きさに応じた視野および術野の調整を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る処置システムを示す斜視図である。 図1の処置システムの先端部を示す部分的な斜視図である。 図1の処置システムに備えられる拡張デバイスを示す斜視図である。 図3の拡張デバイスのワイヤをスリットから突出させた状態を示す斜視図である。 図1の処置システムの2つの拡張デバイスにより、ワイヤ間の角度を小さくして組織を拡張した状態を示す横断面図である。 図1の処置システムの2つの拡張デバイスにより、ワイヤ間の角度を大きくして組織を拡張した状態を示す横断面図である。 図1の処置システムの変形例に備えられる引き込み防止ストッパを示す部分的な縦断面図である。 図7の引き込み防止ストッパによる係合状態が解除された状態を示す部分的な縦断面図である。 図1の処置システムに備えられる拡張デバイスの変形例を示す部分的な斜視図である。 図9の拡張デバイスのスリット部分の横断面図である。 図9の拡張デバイスのワイヤを回転させた状態を示すスリット部分の横断面図である。 図9の拡張デバイスの基端部を示す部分的な斜視図である。 図9の拡張デバイスの変形例であってシースの先端部を構成する複数のコマが離間した状態を示す斜視図である。 図13のコマが相互に密着させられた状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る処置システム1および拡張デバイス4について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る処置システム1は、図1および図2に示されるように、長尺の軟性のオーバーチューブ2と、該オーバーチューブ2に備えられた内視鏡チャネル5内に挿入される内視鏡3と、オーバーチューブ2に備えられた2つのデバイス用チャネル6内にそれぞれ挿入される2つの拡張デバイス4とを備えている。
内視鏡チャネル5は内視鏡3の横断面の外径寸法より若干大きな内径寸法の円形の横断面形状を有している。また、デバイス用チャネル6も拡張デバイス4を構成しているシース7の外径寸法より若干大きな内径寸法の円形の横断面形状を有している。
拡張デバイス4は、図3および図4に示されるように、円筒チューブ状のシース7と、シース7の内孔7a(図7参照)内に収容されたワイヤ8と、シース7の基端に設けられた操作部9とを備えている。
円形の横断面形状を有するシース7が円形の横断面形状を有するデバイス用チャネル6内に挿入されているので、シース7の基端側において長手軸回りの回転力を加えることにより、デバイス用チャネル6内でシース7を長手軸回りに回転させることができるようになっている。
シース7は、先端が閉塞されているとともに、その先端より基端側の一側面に、長手方向に沿って直線状に開口するスリット10を備えている。スリット10は、シース7を構成する壁面を径方向に貫通して内孔7a内の空間を外部に開放している。スリット10は、長手方向に直交する方向に一定の幅寸法を有している。
ワイヤ8は、その先端がシース7の先端に固定されている。ワイヤ8は、先端近傍に帯板状の平板部(扁平部)11と、該平板部11の基端に接続された軟性部(図示略)とを備えている。平板部11は、スリット10の幅寸法より若干小さい幅寸法を備え、スリット10の長さ寸法より十分に長い長さ寸法を有している。軟性部は、長手方向の圧縮力および引っ張り力を伝達することができる一方、平板部11の曲げ剛性より小さい曲げ剛性を有している。
操作部9は、シース7の基端に設けられた鋸歯状の凹凸部12と、該凹凸部12に解除可能に係合する図示しない係合部を内部に備えるスライダ13とからなるラチェット機構14を備えている。ラチェット機構14は、スライダ13をシース7に対して先端側に移動させる際には、スライダ13を前方に押すだけで移動させることができる一方、係合部と凹凸部12との係合状態を解除しなければ、スライダ13をシース7に対して基端側に移動させることができないように係止されるようになっている。
操作部9のスライダ13にはワイヤ8の基端部が接続されている。これにより、スライダ13をシース7に対して先端側に移動させると、ワイヤ8に圧縮力がかかってワイヤ8が前方に押し出されるとともに、スライダ13の係合部が凹凸部12の各凸部12aを乗り越えた位置で各凹部12bに係合して後退しないように係止されるようになっている。
圧縮力がかかったワイヤ8は、シース7によって全周を取り囲まれている部分においては座屈することなく圧縮力を伝達し、シース7にスリット10が設けられている部分において平板部11が湾曲させられて、その湾曲部分がスリット10から径方向外方に突出させられるようになっている。
すなわち、スライダ13をシース7に対して先端側に移動させるに従って、スリット10を介して内部のワイヤ8の平板部11を湾曲させて径方向外方への突出量を増大させることができ、任意の突出量だけ突出させた状態をラチェット機構14によって係止することができるようになっている。また、ラチェット機構14の係合部と凹凸部12との係合状態を解除することにより、スライダ13をシース7に対して基端側に移動させ、ワイヤ8の突出量を低減させていくことができるようになっている。
オーバーチューブ2には、図5および図6に示されるように、その先端面2aに、スリット10から突出したワイヤ8の湾曲部分を周方向に突き当てる回転ストッパ15が設けられている。回転ストッパ15は、ワイヤ8を突き当てることにより、それ以上の回転を規制することにより、ワイヤ8の回転角度範囲を限定することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る処置システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る処置システム1を用いて体腔Y内の患部Xの観察および処置を行うには、体腔Y内に内視鏡3を挿入していき、体腔Y内の患部Xを画像上で確認し得る位置に内視鏡3を配置する。
この状態で、内視鏡3をガイドとして、内視鏡3の基端側からオーバーチューブ2を体腔Y内に導入していき、オーバーチューブ2の先端面2aから内視鏡3の先端の湾曲部が突出する位置まで導入する。この後に、オーバーチューブ2の基端側からデバイス用チャネル6を介して拡張デバイス4を挿入していき、拡張デバイス4のシース7の先端に設けられたスリット10全体がオーバーチューブ2の先端面2aより前方に突出するまで挿入する。
この状態で、拡張デバイス4の基端に設けられた操作部9を操作して、スライダ13をシース7に対して先端側に移動させる。これにより、スライダ13によってワイヤ8が前方に押され、図4に示されるように、オーバーチューブ2の先端面2aより前方に突出しているスリット10からワイヤ8の平板部11が湾曲した形態で突出させられる。そして、突出した平板部11の湾曲部分がオーバーチューブ2の前方において体腔Yの組織を押し広げることにより、図5に示されるように、内視鏡3の先端面3aが存在している空間が拡張させられる。
例えば、図5に示されるように、2つのデバイス用チャネル6を介して導入した2つの拡張デバイス4のワイヤ8を、体腔Y内の患部Xを周方向に挟む位置においてそれぞれ突出させることにより、2つのワイヤ8の間に位置する患部Xを周方向に引っ張るようにして広げた状態に維持することができる。そして、図5に示されるように、内視鏡3の湾曲部を湾曲させて、内視鏡3の先端面3aを患部Xに対向させることにより、内視鏡3を患部Xに対して適正な位置に維持して、適正な観察および処置を行うことができるという利点がある。
また、体腔Y内の患部Xの大きさが、図5に示される状態のワイヤ8の間隔よりも大きい場合には、2つの拡張デバイス4を基端側において長手軸回りに、それぞれ逆方向に回転させることにより、図6に示されるように、ワイヤ8の角度を変化させて、ワイヤ8の間隔を広げることができる。これにより、大きな患部Xに対しても2本のワイヤ8によって患部Xを引っ張って広げた状態に維持することができ、内視鏡3による適正な観察および処置を行うことができるという利点がある。
また、内視鏡3の先端面3aと患部Xとの距離についても、内視鏡3の突出量を調節する他、ワイヤ8の突出量を調節することにより、適正に調整することができる。
また、拡張デバイス4を回転させる操作は、拡張デバイス4の基端側で行われるが、スリット10から突出した状態のワイヤ8がオーバーチューブ2の先端面2aに設けられている回転ストッパ15に突き当たることでその回転角度が限定されているので、拡張デバイス4の基端側において回転角度を管理していなくてもワイヤ8を回転し過ぎることを防止することができる。
なお、本実施形態においては、図7および図8に示されるように、オーバーチューブ2にオーバーチューブ2の径方向に平行に延びる軸線A回りに揺動可能に支持されたレバー(引き込み防止ストッパ)16を配置しておくとともに、拡張デバイス4のシース7のスリット10よりも基端側に、レバー16に設けられた突起17を係合可能な凹部18を設けることにしてもよい。凹部18は、シース7の長手軸に沿う方向に間隔をあけて複数設けられていることが好ましい。
このようにすることで、スリット10を介してワイヤ8の湾曲部分が突出した状態でシース7が基端側に引き込まれると、図7に示されるように、ワイヤ8の湾曲部分の基端側がレバー16に接触してレバー16が揺動させられ、レバー16の突起17がシース7の凹部18に係合して、それ以上のシース7の引き込みが係止される。
すなわち、ワイヤ8がスリット10から突出したままの状態では拡張デバイス4をデバイス用チャネル6内に引き込むことができないので、これを係止することで、ワイヤ8やデバイス用チャネル6が損傷することを未然に防止することができるという利点がある。
なお、レバー16は、図示しないバネによって、凹部18と突起17との係合を解除する方向に付勢しておくことにより、ワイヤ8がスリット10内に引っ込んだ状態となれば、図8に示されるように、図示しないバネによって係合が解除され、拡張デバイス4をデバイス用チャネル6内に引き込むことができるようにすることができる。
また、本実施形態においては、スリット10の幅寸法を平板部11の幅寸法より若干大きく設定することとしたが、これに代えて、図9に示されるように、スリット10を平板部11の幅寸法より十分に大きく設定することにしてもよい。これにより、図10および図11に示されるように、シース7内においてワイヤ8を回転させて、ワイヤ8の角度を変更することができる。この場合、図12に示されるように、拡張デバイス4の基端に設けたラチェット機構14全体をシース7に対して長手軸回りに回転可能に設けることにより、ラチェット機構14の回転によってワイヤ8を回転させることにすればよい。
また、本実施形態においては、スリット10から突出したワイヤ8を湾曲状態に維持するためにシース7にはある程度の剛性が必要とされる。これに代えて、図13および図14に示されるように、ワイヤ8とは別の図示しないワイヤの操作によって軸方向に相互に密着または離間を切り替えることができる複数のコマ21を備える変形部20によってシース7の先端部を構成してもよい。
各コマ21は、短い円筒部材の周方向の一部を切り欠いた横断面C形状に形成されており、図14に示されるように、相互に密着させられることにより、一連のスリット22を有する高剛性の筒状に構成することができる。一方、図13に示されるように、相互に離間させられることにより、剛性を低減して自由に湾曲することを可能とし、デバイス用チャネル6内に挿入される際に、デバイス用チャネル6の湾曲形状に合わせて容易に湾曲し、挿入時の抵抗を低減して挿入容易性を向上することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、スリット10から突出させられる部分のワイヤ8を、一方向に湾曲し易いように平板状に形成したが、これに変えて、長径と短径とを有する楕円形あるいは長円形の横断面形状を有する扁平部11により構成してもよい。また、スリット10によって湾曲方向をガイドすることができれば、ワイヤ8に扁平部11を設けなくてもよい。
また、本実施形態においては、2つのデバイス用チャネル6および2つの拡張デバイス4を用いたものを例示したが、これに代えて、単一のデバイス用チャネル6および単一の拡張デバイス4を用いるものを採用してもよい。
1 処置システム
2 オーバーチューブ
2a 先端面
3 内視鏡
4 拡張デバイス
5 内視鏡チャネル
6 デバイス用チャネル
7 シース
8 ワイヤ
9 操作部
10,22 スリット
11 平板部(扁平部)
15 回転ストッパ
16 レバー(引き込み防止ストッパ)
20 変形部
21 コマ

Claims (12)

  1. オーバーチューブと、
    該オーバーチューブに備えられた内視鏡チャネル内に前記オーバーチューブの先端面から出没可能に挿入される内視鏡と、
    前記オーバーチューブに備えられたデバイス用チャネル内に前記オーバーチューブの前記先端面から出没可能に挿入される拡張デバイスとを備え、
    該拡張デバイスが、前記デバイス用チャネル内に長手方向に移動可能に挿入される筒状のシースと、該シース内に収容され先端が前記シースの先端に取り付けられたワイヤと、該ワイヤの基端に接続され該基端を前記シースに対してその長手方向に移動させる操作部とを備え、
    前記シースが、該シースの先端近傍において、長手方向に沿う所定範囲にわたって該シースの壁面を径方向に貫通するスリットを備え、
    該スリットが、前記操作部の操作により湾曲させられる前記ワイヤの湾曲部分を通過させることが可能な幅寸法を有し、
    前記ワイヤが、前記スリットを介して前記湾曲部分を前記シースの外側に突出させている状態で、前記デバイス用チャネルの長手方向に沿う軸線回りに回転可能に設けられている処置システム。
  2. 前記デバイス用チャネルが、前記オーバーチューブに2つ設けられ、
    前記拡張デバイスが、各前記デバイス用チャネルにそれぞれ設けられる請求項1に記載の処置システム。
  3. 前記ワイヤが、その長手方向の少なくとも一部に、扁平な横断面形状を有する扁平部を備える請求項1または請求項2に記載の処置システム。
  4. 前記ワイヤが、前記シースに対して長手軸回りに回転可能に取り付けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の処置システム。
  5. 前記ワイヤが、前記扁平部の基端側に該扁平部の最小曲げ剛性より小さい曲げ剛性を有する軟性部を備える請求項3に記載の処置システム。
  6. 前記シースの先端部に、長手方向に密着または離間可能に配置された横断面C形状の複数のコマを備える変形部を備え、前記コマが密着させられることにより、前記スリットが形成される請求項1に記載の処置システム。
  7. 前記ワイヤの前記湾曲部分が前記スリットを貫通して前記シースの外部に突出している状態で前記シースの前記デバイス用チャネル内への引き込みを規制する引き込み防止ストッパを備える請求項1に記載の処置システム。
  8. 前記オーバーチューブが、前記ワイヤの前記湾曲部分が前記スリットを貫通して前記シースの外部に突出している状態で、前記ワイヤの回転角度を制限する回転ストッパを備える請求項1に記載の処置システム。
  9. 体内に挿入され、体腔を拡張する拡張デバイスであって、
    筒状のシースと、
    該シース内に収容され先端が前記シースの先端に取り付けられたワイヤと、
    該ワイヤの基端に接続され該基端を前記シースに対してその長手方向に移動させる操作部とを備え、
    前記シースが、該シースの先端よりも基端側において、長手方向に沿って該シースの壁面を径方向に貫通するスリットを備え、
    該スリットが、前記操作部の操作により湾曲させられる前記ワイヤの湾曲部分を通過させることが可能な幅寸法を有し、
    前記ワイヤが、前記スリットを介して前記湾曲部分を前記シースの外側に突出させている状態で、前記シースに対して、その長手方向に沿う軸線回りに回転可能に設けられている拡張デバイス。
  10. 前記ワイヤが、その長手方向の少なくとも一部に、扁平な横断面形状を有する扁平部を備える請求項9に記載の拡張デバイス。
  11. 前記ワイヤが、前記扁平部の基端側に該扁平部の最小曲げ剛性より小さい曲げ剛性を有する軟性部を備える請求項10に記載の拡張デバイス。
  12. 前記シースの先端部に、長手方向に密着または離間可能に配置された横断面C形状の複数のコマを備える変形部を備え、前記コマが密着させられることにより、前記スリットが形成される請求項9から請求項11のいずれかに記載の拡張デバイス。
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