JP6097465B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6097465B2
JP6097465B2 JP2013219466A JP2013219466A JP6097465B2 JP 6097465 B2 JP6097465 B2 JP 6097465B2 JP 2013219466 A JP2013219466 A JP 2013219466A JP 2013219466 A JP2013219466 A JP 2013219466A JP 6097465 B2 JP6097465 B2 JP 6097465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle valve
operation amount
internal combustion
combustion engine
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013219466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015081548A (ja
Inventor
鈴木 祥介
祥介 鈴木
芳久 山口
芳久 山口
裕二 柏原
裕二 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013219466A priority Critical patent/JP6097465B2/ja
Publication of JP2015081548A publication Critical patent/JP2015081548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6097465B2 publication Critical patent/JP6097465B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、鞍乗型車両に関し、特に鞍乗型車両に搭載された内燃機関の始動制御に関する。
鞍乗型車両に搭載される内燃機関を始動する場合、運転者がスタータスイッチをオン操作することによりスタータモータを駆動して内燃機関を始動させることが一般に行われている。
スクータ型車両等の遠心クラッチを有する無段変速機を搭載した鞍乗型車両においては、スタータスイッチのオン操作の際に、インヒビタとしてブレーキが操作されていることを条件としてスタータモータを駆動するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−2829号公報
特許文献1に開示されたスタータ制御装置は、ブレーキレバーを操作したときにオンするブレーキスイッチを備え、ブレーキスイッチがオンしている状態でスタータスイッチがオンしたときにのみスタータモータに通電して内燃機関を始動するようにしている。
すなわち、ブレーキレバーを操作して駆動輪を制動していることを条件としてスタータモータの駆動を許可するようにしたものである。
しかし、スクータ型車両のような鞍乗型車両においては、通常、駆動輪(後輪)に制動をかけるリヤブレーキレバーは、バーハンドルの左ハンドルバーに設けられ、スタータスイッチは右ハンドルバーに設けられている。
したがって、内燃機関の始動の際には、左手で左ハンドルバーのブレーキレバーを握り、右手で右ハンドルバーのスタータスイッチを操作することになり、両手での操作が要求される。
そのため、仮にヘルメット等の荷物を片方の手で持った状態での内燃機関の始動操作は行い難く、利便性向上の観点で改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、内燃機関の始動操作が極めて簡単に行え、利便性の向上を図ることができる鞍乗型車両を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
内燃機関(21)の出力軸(60)の動力を駆動輪(28)に伝達する動力伝達機構(26)に設けられて機関回転数に応じて動力伝達を断続する発進用の遠心クラッチ(91)を備え、
運転者のスタータスイッチ(45)のオン操作によりスタータモータ(70)を駆動して内燃機関(21)を始動させる鞍乗型車両(1)において、
前記内燃機関(21)の吸気通路に介装されて吸入空気量を調整するスロットル弁(31v)を駆動するスロットル弁駆動モータ(41)と、
運転者の操作するアクセル操作量(α)を検知するアクセル操作量センサ(44)と、
前記アクセル操作量センサ(44)が検知したアクセル操作量(α)に応じて前記スロットル弁(31v)を駆動するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御する制御装置(40)とを備え、
前記制御装置(40)は、イグニッションスイッチ(47)がオン操作されたとき、前記スロットル弁(31v)を所定の始動用開度(θs)になるように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し、次いで前記スタータスイッチ(45)がオン操作されると、少なくとも前記内燃機関(21)が始動するまでは、前記アクセル操作量(α)およびブレーキ操作量に関わりなく、前記スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し
前記始動用開度(θs)は、前記遠心クラッチ(91)が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度(θc)未満に設定され、
前記制御装置(40)は、前記内燃機関(21)が始動したとき、前記アクセル操作量(α)が完全全閉ではない、または所定操作量(αo)以上であるときは、前記スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御することを特徴とする鞍乗型車両。
請求項2記載の発明は、
内燃機関(21)の出力軸(60)の動力を駆動輪(28)に伝達する動力伝達機構(26)に設けられて機関回転数に応じて動力伝達を断続する発進用の遠心クラッチ(91)を備え、
運転者のスタータスイッチ(45)のオン操作によりスタータモータ(70)を駆動して内燃機関(21)を始動させる鞍乗型車両(1)において、
前記内燃機関(21)の吸気通路に介装されて吸入空気量を調整するスロットル弁(31v)を駆動するスロットル弁駆動モータ(41)と、
運転者の操作するアクセル操作量(α)を検知するアクセル操作量センサ(44)と、
前記アクセル操作量センサ(44)が検知したアクセル操作量(α)に応じて前記スロットル弁(31v)を駆動するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御する制御装置(40)とを備え、
前記制御装置(40)は、イグニッションスイッチ(47)がオン操作されたとき、前記スロットル弁(31v)を所定の始動用開度(θs)になるように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し、次いで前記スタータスイッチ(45)がオン操作されると、少なくとも前記内燃機関(21)が始動するまでは、前記アクセル操作量(α)およびブレーキ操作量に関わりなく、前記スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し、
前記始動用開度(θs)は、前記遠心クラッチ(91)が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度(θc)未満に設定され
前記制御装置(40)は、前記内燃機関(21)が始動したとき、前記アクセル操作量(α)が完全全閉、または所定操作量(αo)未満であるときは、前記スロットル弁(31v)の前記始動用開度(θs)の維持を解除して前記アクセル操作量(α)に応じて前記スロットル弁(31v)を駆動するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御することを特徴とする鞍乗型車両。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の鞍乗型車両において、
始動時における機関温度(T)が低温のときほど前記始動用開度(θs)が増加するように設定される所定の温度特性を予め定めておき、
前記始動用開度(θs)は、前記温度特性に従って機関温度(T)に応じた始動用開度(θs)に設定されることを特徴とする。
請求項1記載の鞍乗型車両によれば、内燃機関(21)の出力軸(60)の動力を駆動輪(28)に伝達する動力伝達機構(26)に設けられて機関回転数に応じて動力伝達を断続する遠心クラッチ(91)を備え、制御装置(40)により、イグニッションスイッチ(47)がオン操作されたとき、スロットル弁(31v)を所定の始動用開度(θs)になるようにスロットル弁駆動モータ(41)が制御され、次いでスタータスイッチ(45)がオン操作されると、少なくとも内燃機関(21)が始動するまでは、アクセル操作量(α)およびブレーキ操作量に関わりなく、スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するようにスロットル弁駆動モータ(41)が制御されるので、アクセル操作された状態やブレーキが操作されていない状態で、スタータスイッチ(45)がオン操作された場合であっても、スロットル弁(31v)を所定の始動用開度(θs)に維持して内燃機関(21)の吸入空気量を制限することができ、必要以上の機関回転数の上昇を抑制して、インヒビタの機能を発揮することができる。
したがって、内燃機関(21)の始動操作の条件として、従来のように、スタータスイッチ(45)のオン操作以外に、ブレーキが操作されることを必須の条件とするようなことはなく、利便性の向上を図ることができる。
前記始動用開度(θs)は、遠心クラッチ(91)が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度(θc)未満に設定されるので、スタータスイッチ(45)がオン操作されスタータモータ(70)が駆動したのち、内燃機関(21)が始動するまでは、遠心クラッチ(91)が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度(θc)未満の始動用開度(θs)にスロットル弁(31v)は維持されるため、遠心クラッチ(91)が不用意に接続されることは防止され、効果的にインヒビタとしての機能が発揮される。
内燃機関(21)が始動したとき、アクセル操作量(α)が完全全閉ではない、または所定操作量(αo)以上であるときは、スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するようにスロットル弁駆動モータ(41)を制御するので、内燃機関(21)が始動したとき、アクセル操作量(α)が略0とみなされる程度(α<αo)を超えている場合は、スロットル弁(31v)を始動用開度(θs)に維持することで、内燃機関(21)の始動直後に機関回転数が上昇して遠心クラッチ(91)が不用意に接続されるのを防止することができる。
請求項2記載の鞍乗型車両によれば、内燃機関(21)が始動したとき、アクセル操作量(α)が完全全閉、または所定操作量(αo)未満であるときは、スロットル弁(31v)の前記始動用開度(θs)の維持を解除してアクセル操作量(α)に応じてスロットル弁(31v)を駆動するようにスロットル弁駆動モータ(41)を制御するので、内燃機関(21)の始動直後に、アクセル操作量(α)が所定操作量(αo)以上であるときは、運転者がアクセル操作量(α)を所定操作量(αo)未満に操作することで、スロットル弁(31v)の始動用開度(θs)の維持を解除してアクセル操作量(α)に応じてスロットル弁(31v)を駆動する通常機関運転時の制御にスムーズに移行することができる。
なお、内燃機関(21)の始動直後に、アクセル操作量(α)が所定操作量(αo)未満であるときは、即時にスロットル弁(31v)の始動用開度(θs)の維持を解除してアクセル操作量(α)に応じてスロットル弁(31v)を駆動する通常機関運転時の制御に直接移行することができる。
請求項3記載の鞍乗型車両によれば、始動時における機関温度(T)が低温のときほど始動用開度(θs)が増加するように設定される所定の温度特性を予め定めておき、前記始動用開度(θs)は、温度特性に従って機関温度(T)に応じた始動用開度(θs)に設定されるので、オイル粘度が高い低温時ほど始動用開度(θs)を大きく設定することで、機関温度(T)に影響されずに常に内燃機関(21)の始動を速やかに行うことができ、始動性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係るスクータ型自動二輪車の全体側面図である。 図1中のパワーユニットの左側面図である。 同パワーユニットの断面展開図(図2のIII−III線断面展開図)である。 本スクータ型自動二輪車における内燃機関の本発明に係る始動制御系の概略ブロック図である。 本発明に係る始動制御のフローチャートである。 同内燃機関におけるスロットル弁開度θに対する機関回転数nの特性曲線を示す図である。 機関温度Tに対する始動用開度θsの対応関係を示す図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図7に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る鞍乗型車両であるスクータ型自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1の直進方向を前方とする基準に従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、それぞれ示す。
図1のスクータ型自動二輪車1の側面図は、車体カバーCを2点鎖線で示し、車体カバーC内の構造を実線で示している。
同図1を参照して、本スクータ型自動二輪車1の車体の骨格をなす車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイプ3から後方下向きにメインフレーム4が延出し、そのメインフレーム4の後端で左右二股に分岐して後方上向きに左右一対のシートレール5,5が延びている。
ヘッドパイプ3からはメインフレーム4のほかに左右一対のダウンチューブ6、6が下方へ延出し、屈曲してフロア領域を後方に延び、さらにフロア領域後部で上方に屈曲してシートレール5,5の前端部に接続されている。
ダウンチューブ6、6のフロア領域後部の屈曲部とシートレール5,5の前後方向中央部とを連結したバックステー7,7がシートレール5,5を支持している。
概ね以上のように構成された車体フレーム2の前部において、ヘッドパイプ3にはステアリングステム10が回動自在に貫通され、ステアリングステム10は下端が前輪12を軸支するフロントフォーク11に一体に連結され、ステアリングステム10の上端からは左右ハンドルバー13L,13Rが左右に展開しながら上方に延出している。
ステアリングステム10と一体に回動する左右ハンドルバー13L,13Rの操作により前輪12の操向がなされる。
図1および図2を参照して、ダウンチューブ6、6のフロア領域後部の屈曲部から後方に、かつシートレール5,5の前端部から下方に支持ブラケット8,8が突出しており、支持ブラケット8,8の先端部にリンク部材9を介してスイング式のパワーユニット20が揺動可能に連結される。
パワーユニット20は、その前部が単気筒4ストロークのOHC型の水冷式内燃機関21であり、クランクケース22から前方にシリンダブロック23,シリンダヘッド24,シリンダヘッドカバー25が順次重ねられて突設され、シリンダ軸線が水平近くまで大きく前傾した姿勢をしている。
この内燃機関21のクランクケース22から後方に向けてベルト式無段変速機26が延設され、その後部に設けられた減速ギヤ機構27の出力軸(後車軸)28aに後輪28が設けられる。
内燃機関31のクランクケース22の下部から前方に突出したハンガーブラケット22bが前記リンク部材9とリンク接続し、パワーユニット20の後部に突設されたブラケット16とシートレール5の後部に突設されたブラケット5bとの間にリヤクッション15が介装される。
内燃機関21の水平近くまで大きく前傾したシリンダヘッド24から上方に延出した吸気管30が屈曲して後方に延びスロットルボディ31に接続し、スロットルボディ31は連結管32によりベルト式無段変速機26の上に配設されるエアクリーナ33と連結される。
吸気管30には吸気ポートに向けて燃料噴射弁34が装着されている。
シリンダヘッド24から下方に延出した排気管35は、後方へ屈曲し右側に偏って後方に延びて後輪28の右側のマフラー36に接続される。
パワーユニット20の下部周辺には、左側の支持ブラケット8にサイドスタンド17が基端部を軸支されて起伏自在に設けられるとともに、ベルト式無段変速機26の前後方向中央の下部にはメインスタンド18が基端部を軸支されて起伏自在に設けられている。
なお、メインフレーム4と左右のダウンチューブ6、6との間には燃料タンク37が架設され、シートレール5,5の上方には車体カバーCに支持されてシート38が設けられている。
図2を参照して、スロットルボディ31の吸気通路に介装されるスロットル弁31vは、スロットル弁駆動モータ41によりギヤ機構42を介して駆動される。
スロットルボディ31には、スロットル弁31vの弁開度を検出するスロットル弁開度センサ43が設けられている。
スロットルボディ31の上方にはシートレール5に支持されてECU(エンジンコントロールユニット)40が設けられている。
図1を参照して、車体前部のステアリングステム10から上方に延出する左右ハンドルバー13L,13Rの各端部のハンドルグリップ13Lg,14Rgのうち右ハンドルグリップ14Rgは、スロットルグリップであり、回動操作によりアクセル開度αを調整する。
スロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgの付け根部分にアクセル開度αを検出するアクセル開度センサ44が設けられている。
また、スロットルグリップ14Rgの付け根部分には、押しボタン方式のスタータスイッチ45が設けられている。
ステアリングステム10の上部に設けられたスイッチ小組体46の上端には、イグニッションスイッチ47が設けられている。
左右ハンドルバー13L,13Rには、それぞれハンドルグリップ13Lg,14Rgとの間で揺動操作する左右ブレーキレバー14L,14Rが設けられている。
左ブレーキレバー14Lが後輪28に制動を加えるリヤブレーキレバーであり、右ブレーキレバー14Rが前輪12に制動を加えるフロントブレーキレバーである。
なお、左右ブレーキレバー14L,14Rのそれぞれの付け根部分には、図示せぬテールランプ、すなわちブレーキランプ点灯用のブレーキスイッチ(図示せず)が設けられている。
図3は、パワーユニット20の断面展開図(図2のIII−III線断面展開図)である。
内燃機関21は、シリンダブロック23のシリンダライナ23a内を往復動するピストン61とクランク軸60のクランクピン60aとをコネクティングロッド62が連結している。
シリンダヘッド24には、ピストン61の頂面と相対して燃焼室63が形成され、燃焼室63に臨んで点火プラグ64が嵌挿されている。
シリンダヘッド24の上にOHC型の動弁機構65が設けられている。
クランクケース22は、左右割りの左クランクケース22Lと右クランクケース22Rとを合体して構成されるもので、右クランクケース22Rは、クランクケース部22aの半体をなし、左クランクケース22Lは、前部がクランクケース部22aの半体をなすとともに、後方に膨出して前後に長尺のベルト式無段変速機26を収容する伝動ケース部22bを形成する。
クランク軸60の左右水平方向に延びた外側軸部のうち右外側軸部にはカムチェーン駆動スプロケット67が嵌着されるとともに、右端に始動兼発電装置70が設けられ、左外側軸部にはベルト式無段変速機26の変速用遠心ウエイト81を備えた駆動プーリ76が設けられる。
カムチェーン駆動スプロケット67に巻き掛けられたカムチェーン68は、動弁機構65のカムシャフト66に嵌着されたカムチェーン被動スプロケット69に巻き掛けられて、クランク軸60の回転がカムシャフト66に伝達される。
始動兼発電装置70は、クランク軸60の右端部に椀状のアウタロータ71が固着され、その内周面に周方向に配設される磁石71mの内側に、ステータコイル72cの巻回されたインナステータ72が右クランクケース22Rの側壁から突出したクランク軸60が貫通する中央円筒部に固定されている。
始動兼発電装置70は、発電機として働くとともにスタータモータとしても機能する。
アウタロータ62の右側面にはラジエータファン73fが取り付けられ、その右側のラジエータ73の冷却に用いられ、ラジエータ73はラジエータカバー74により覆われている。
左クランクケース22Lの軸受壁を貫通したクランク軸60の左側部分には、ベルト式無段変速機26の駆動プーリ76が一体となって回転可能に設けられている。
駆動プーリ76は、固定側プーリ半体77と可動側プーリ半体78とからなり、固定側プーリ半体77は、クランク軸60の左端部に固着され、その右側に可動側プーリ半体78がクランク軸60にスプライン嵌合され、同可動側プーリ半体78はクランク軸60とともに回転し、かつ軸方向に摺動して固定側プーリ半体77に接近・離反することができ、両プーリ半体77,78間にVベルト75が挟まれて巻き掛けられる。
可動側プーリ半体78の右側にカムプレート80がクランク軸60に固定され、可動側プーリ半体78のカムプレート80側側面は、カムプレート80側に向けてテーパしており、同テーパ面内側にカムプレート80に挟まれて変速用遠心ウエイト81が収容されている。
したがってクランク軸40の回転速度が増加すると、可動側プーリ半体78とカムプレート80間にあってともに回転する変速用遠心ウエイト81が、遠心力により遠心方向に移動し、可動側プーリ半体78は同変速用遠心ウエイト81に押圧されて左方に移動して固定側プーリ半体77に接近し、両プーリ半体77,78間に挟まれたVベルト75を遠心方向に移動させ巻き掛け径を大きくするように構成されている。
かかる駆動プーリ76に対応する後方の被動プーリ86は、減速ギヤ機構27の減速機入力軸95に対し相対回転自在に支持されるインナスリーブ84に固定側プーリ半体87が嵌着され、同固定側プーリ半体87の左側でインナスリーブ84に相対移動可能に外嵌支持されたアウタスリーブ85に可動側プーリ半体88が嵌着されて、かかる両プーリ半体87,88から被動プーリ86は構成されている。
可動側プーリ半体88は、ばね89により固定側プーリ半体87に近づく方向に付勢されており、可動側プーリ半体88と一体のアウタスリーブ85とインナスリーブ84との間には、トルクカム機構90が組み込まれている。
両プーリ半体87,88に前記Vベルト75が挟持される。
減速機入力軸95とインナスリーブ84の左側部に遠心クラッチ91が設けられている。
遠心クラッチ91は、インナスリーブ84に嵌着されたクラッチインナ92の外周を覆うクラッチアウタ93が減速機入力軸95に嵌着されており、クラッチインナ92にばね92bに抗して遠心方向に揺動するクラッチシュー92sがクラッチアウタ93の内周面に対向して設けられている。
したがって、Vベルト75を介してインナスリーブ84に伝達された動力は、その回転速度が増すと、クラッチシュー92sがばね92bに抗して遠心方向に揺動してクラッチアウタ93の内周面に接して遠心クラッチ91が接合し、減速機入力軸95に伝達される。
減速機入力軸95は、ベルト式無段変速機26とともに、左クランクケース22Lの伝動ケース部22bと伝動ケースカバー29とに挟まれるように覆われる。
減速機入力軸95は、伝動ケース部22bを右方に貫通し、その右端に減速機入力歯95tが形成されている。
減速機入力歯95tの後方に、中間軸98が伝動ケース部22bと減速機ケース27cに回転自在に軸支されており、中間軸98にスプライン嵌合した中間ギヤ97が減速機入力歯95tに噛合している。
中間軸98には小径の中間歯98tが形成されており、中間軸98のさらに後方に後車軸28aが伝動ケース部22bと減速機ケース96に回転自在に軸支されており、後車軸28aの減速機ケース37を貫通して右方に突出した右端部に後輪ホイール28wが嵌着されて後輪28が取り付けられる。
この後車軸28aに嵌着されたファイナルギヤ99が中間軸98の小径の中間歯98tに噛合する。
こうして構成された減速ギヤ機構27は、減速機入力軸95に伝達された動力を、中間軸98を介する減速機入力歯95tと中間ギヤ97との噛合および中間歯98tとファイナルギヤ99との噛合からなる減速ギヤ列により減速して後車軸28aに伝達して後輪28を回転させる。
なお、後輪ホイール28wのハブ部には、後輪28に制動を掛けるドラムブレーキ100が設けられている。
概ね以上のように構成された発進用の遠心クラッチ91を備えたパワーユニット20が搭載された本スクータ型自動二輪車1における内燃機関21の始動制御について、以下説明する。
内燃機関21は、シートレール5に支持されたECU40により制御される。
内燃機関21の始動制御もECU40により制御され、この始動制御系のうち、特に始動兼発電装置(スタータモータ)70とスロットル弁駆動モータ41の始動時の制御に係る制御系の概略ブロック図を図4に示す。
同図4を参照して、ECU40には、スロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgの付け根部分に設けられたアクセル開度センサ44により検出されるスロットルグリップの操作回動角度であるアクセル開度α、スロットルボディ31に設けられたスロットル弁開度センサ43により検出されるスロットル弁31vのスロットル弁開度θおよび機関回転数センサ48により検出される内燃機関21の機関回転数n、水温センサ49により検出される内燃機関21の機関温度tなどの検出情報が入力される。
さらに、ECU40には、ステアリングステム10の上部のスイッチ小組体46に設けられたイグニッションスイッチ47および右ハンドルグリップ14Rgの付け根部分に設けられたスタータスイッチ45などの運転者が操作するスイッチ類の操作情報も入力される。
ECU40は、上記検出情報および操作情報に基づき演算処理して、スタータモータとして機能する始動兼発電装置70およびスロットル弁31vを駆動するスロットル弁駆動モータ41などを駆動制御する。
ECU40による始動制御について、図5のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップ1で運転者の操作によりイグニッションスイッチ47がオンしたか否かを判別し、オンしていれば、ステップ2に進む。
ステップ2に進むと、アクセル開度αを検出し、次のステップ3では、アクセル開度αの如何によらずに、スロットル弁駆動モータ41を制御してスロットル弁開度θを始動用開度θsに維持(θ=θs)して、ステップ4に進み、スタータスイッチ45がオンされたか否かを判別し、スタータスイッチ45がオンされるまでは、ステップ5に進んでスタータモータ70を非通電状態としてステップ2に戻り、ステップ3に進む。
したがって、運転者がイグニッションスイッチ47をオンした後、スタータスイッチ45をオンするまでは、アクセル開度αの如何によらずに、スタータモータ70を非通電状態でスロットル弁開度θを始動用開度θsにして始動の準備をしておく。
そして、この始動準備状態から運転者がスタータスイッチ45をオンすると、ステップ4からステップ6に進み、スタータモータ70に通電して駆動し、クランク軸60を強制回転してクランキングを行い、次のステップ7で内燃機関21が始動したか否かを判定して、始動したと判定するまでは、ステップ2に戻りステップ3に進み、スロットル弁開度θが始動用開度θsに維持される。
すなわち、イグニッションスイッチ47がオンされたときは、少なくとも内燃機関21が始動するまでは、スロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgのアクセル操作(アクセル開度α)および左ブレーキレバー14Lの操作(ブレーキ操作量)に関わりなく、スロットル弁31vを始動用開度θsに維持するようにスロットル弁駆動モータ41が制御されるので、アクセルが操作された状態やブレーキが操作されていない状態で、スタータスイッチ45がオン操作された場合であっても、スロットル弁31vを所定の始動用開度θsに維持して内燃機関の吸入空気量を制限することができ、必要以上の機関回転数の上昇を抑制して、遠心クラッチ91を備えたパワーユニット20のインヒビタの機能を発揮することができる。
したがって、内燃機関の始動操作の条件として、従来のように、スタータスイッチのオン操作以外に、ブレーキ操作を必須の条件とするようなことはなく、利便性の向上を図ることができる。
図6は、本内燃機関21におけるスロットル弁開度θに対する機関回転数nの特性曲線を示しており、スロットル弁開度θが大きくなるにつれて機関回転数nも上昇している。
そして、スロットル弁開度θiでアイドル機関回転数Niを示している。
また、遠心クラッチ91が接続して発進する発進機関回転数Ncは、アイドル機関回転数Niよりは大きく、スロットル弁開度θcでこの発進機関回転数Ncを実現することができる。
図5のフローチャートのステップ3で、スロットル弁開度θが維持される始動用開度θsは、アイドル機関回転数Niに等しいか、幾らか大きい始動機関回転数Nsであって、発進機関回転数Ncよりは小さい始動機関回転数Ns(Ni≦Ns<Nc)を実現するスロットル弁開度θであり(図6参照)、予め適切な始動用開度θsを設定しておく。
したがって、スタータスイッチ45がオン操作されスタータモータ70が駆動したのち、内燃機関21が始動するまでは、遠心クラッチ91が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度θc未満の始動用開度θsにスロットル弁31vは維持されるため、遠心クラッチ91が不用意に接続されることは防止され、効果的にインヒビタとしての機能が発揮される。
なお、スタータスイッチ45がオン操作されスタータモータ70が駆動したのち、内燃機関21が始動するまでに、スタータスイッチ45がオフされたときは、ステップ4からステップ5に飛んでスタータモータ70を非通電状態としてステップ2に戻るので、再度、スタータスイッチ45をオン操作する必要がある。
ここに、ステップ7における内燃機関が始動したか否かの判定は、例えば、始動したとみなすことができる所定の機関回転数に到達し、所定時間以上、同機関回転数を下回ることがなかったときに内燃機関は完爆状態となった(内燃機関は始動した)と判定するものである。
ステップ7で内燃機関21が始動したか否かを判定して、始動したと判定するまでは、ステップ2に戻ってステップ3でスロットル弁開度θが始動用開度θsに維持されるが、始動したと判定したときは、ステップ7からステップ8に進み、スタータモータ70を非通電状態としてスタータモータ70の駆動を停止し、ステップ9に進む。
ステップ9では、アクセル開度αを検出し、次のステップ10に進むと、アクセル開度αが所定のアクセル開度αoより小さく、全閉とみなせる開度にあるか否かを判別する。
すなわち、スロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgは、回動操作を意図せずに握っているだけで、多少回動してアクセル開度αが全閉(0度)でなくなるようなことがあるが、このような意図的でないアクセル開度αを極めて小さい所定のアクセル開度αoと比較して、同アクセル開度αoより小さい場合に、全閉とみなせるアクセル開度α(<αo)であると判別する。
ステップ10で全閉とみなせるアクセル開度α(<αo)であると判別されたときは、ステップ12に進み、スロットル弁開度θを始動用開度θsに維持(θ=θs)するのを解除し、アクセル開度αに応じてスロットル弁31vを駆動する通常機関運転時の制御に入る。
すなわち、運転者によるスロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgの回動操作に基づきスロットル弁31vが駆動されスロットル弁開度θが制御される。
ステップ10で全閉とみなせるアクセル開度αではないと判別されたとき、すなわちアクセル開度αが所定のアクセル開度αo以上あるときは、ステップ11に飛び、スロットル弁開度θを始動用開度θsに維持(θ=θs)して、ステップ9に戻り、ステップ10に進む。
したがって、内燃機関21が始動したときに、アクセル開度αが所定のアクセル開度αo以上あるときは、アクセル開度αに関係なく、スロットル弁開度θが始動用開度θsに維持されることで、内燃機関21の始動直後に機関回転数が上昇して遠心クラッチ91が不用意に接続されるのを防止することができる。
アクセル開度αが所定のアクセル開度αo以上である限り、スロットル弁開度θが始動用開度θsに維持されたままであるので、このような場合は、運転者が意図的にスロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgの回動を、アクセル開度αが全閉とみなせる開度まで戻す操作をすることで、ステップ10からステップ12に進み、スロットル弁開度θを始動用開度θsに維持するのを解除し(θ≠θs)、アクセル開度αに応じてスロットル弁31vを駆動する通常機関運転時の制御にスムーズに入ることができる。
内燃機関21の始動直後に、アクセル操作量αが所定操作量αo未満であるときは、ステップ10から直接ステップ12に進み、スロットル弁31vの始動用開度θsの維持を解除してアクセル操作量αに応じてスロットル弁31vを駆動する通常機関運転時の制御に直接移行することができる。
なお、通常機関運転時の制御では、アクセル開度αに応じてスロットル弁31vを駆動する制御であるが、アクセル開度αが全閉とみなせる開度にあるときは、アイドル機関回転数Niを維持するスロットル弁開度θiにスロットル弁31vが駆動制御される。
ところで、内燃機関21内を循環する潤滑オイルのオイル粘度は、温度によって変化し、機関温度が低温であるほどオイル粘度は高いので、低温時ほど内燃機関の始動が遅れる傾向にある。
そこで、機関温度Tに対するスロットル弁31vの始動用開度θsの対応関係を予め求めておき(図7参照)、この対応関係から始動用開度θsを決定するようにしてもよい。
すなわち、図7に示すように、機関温度Tが低いほど、比例してスロットル弁31vの始動用開度θsは大きくなる適切な対応関係を予め設定しておく。
ただし、始動用開度θsは大きくなったとしても、発進機関回転数Ncを実現するスロットル弁開度θcよりは小さい開度である。
ここで、機関温度Tは、水温センサ49が検出した冷却水の水温である。
なお、機関温度Tは、潤滑油の油温を用いてもよい。
こうして、図7の機関温度Tに対するスロットル弁31vの始動用開度θsの対応関係に基づいて、機関温度Tが低いほどスロットル弁31vの始動用開度θsが大きく設定されることで、機関温度に影響されずに常に内燃機関の始動を速やかに行うことができ、始動性を向上させることができる。
図5のフローチャートのステップ10で、アクセル開度αが全閉とみなせる最大のアクセル開度を所定のアクセル開度αoに設定したが、このアクセル開度αoを、遠心クラッチ91が接続して発進する発進機関回転数Ncを実現するスロットル弁開度θcにするアクセル開度αcとしてもよい。
すなわち、ステップ10で、アクセル開度αがアクセル開度αcより小さければ、全閉とみなせる角度であると判別されて、ステップ12に進み、スロットル弁31vの始動用開度θsの維持を解除してアクセル操作量αに応じてスロットル弁31vを駆動するようにしても、当初は発進機関回転数Ncを実現するスロットル弁開度θcより小さい始動用開度θsであるので、遠心クラッチ91が直ぐに接続するようなことはない。
また、ステップ3およびステップ11において、スロットル弁開度θが始動用開度θsに維持され、維持された状態にあるときは、インジケータを点灯または点滅させて、運転者にスロットル弁開度θが始動用開度θsに維持されていることを知らせるようにしてもよい。
このように、インジケータにより運転者に知らせることで、始動前であればスタータスイッチ45のオン操作を促し、始動後であればスロットルグリップ(右ハンドルグリップ)14Rgをアクセル開度αが全閉とみなせる開度まで戻す操作を促すことができる。
なお、本スクータ型自動二輪車1は、サイドスタンド17を起立させて停車しているときは、駆動輪である後輪28は地面に接しており、メインスタンド18を起立させて駐停車しているときは、通常後輪28が地面から離れているが、本発明の場合は、始動時にスロットル弁31vを所定の始動用開度θsに維持してインヒビタが働くので、メインスタンド18が起立しているときに、後輪28が地面に接していてもよい。
本内燃機関の始動に際しては、始動兼発電装置70をスタータモータとして使用していたが、専用のスタータモータを用いてもよい。
フローチャートのステップ10は、アクセル開度αが完全全閉(0度)であることを条件にして、ステップ12へ移行するように構成してもよい。
1…スクータ型自動二輪車、13L…左ハンドルバー、13R…右ハンドルバー、13Rg…右ハンドルグリップ(スロットルグリップ)、14L…左ブレーキレバー(リヤブレーキレバー)、14R…右ブレーキレバー(フロントブレーキレバー)、
20…パワーユニット、21…内燃機関、26…ベルト式無段変速機、27…減速ギヤ機構、28…後輪、31…スロットルボディ、31v…スロットル弁、34…燃料噴射弁、
40…ECU、41…スロットル弁駆動モータ、43…スロットル弁開度センサ、44…アクセル開度センサ、45…スタータスイッチ、47…イグニッションスイッチ、48…機関回転数センサ、49…水温センサ、60…クランク軸、64…点火プラグ、
70…始動兼発電装置(スタータモータ)、75…Vベルト、76…駆動プーリ、86…被動プーリ、91…遠心クラッチ。

Claims (3)

  1. 内燃機関(21)の出力軸(60)の動力を駆動輪(28)に伝達する動力伝達機構(26)に設けられて機関回転数に応じて動力伝達を断続する発進用の遠心クラッチ(91)を備え、
    運転者のスタータスイッチ(45)のオン操作によりスタータモータ(70)を駆動して内燃機関(21)を始動させる鞍乗型車両(1)において、
    前記内燃機関(21)の吸気通路に介装されて吸入空気量を調整するスロットル弁(31v)を駆動するスロットル弁駆動モータ(41)と、
    運転者の操作するアクセル操作量(α)を検知するアクセル操作量センサ(44)と、
    前記アクセル操作量センサ(44)が検知したアクセル操作量(α)に応じて前記スロットル弁(31v)を駆動するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御する制御装置(40)とを備え、
    前記制御装置(40)は、イグニッションスイッチ(47)がオン操作されたとき、前記スロットル弁(31v)を所定の始動用開度(θs)になるように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し、次いで前記スタータスイッチ(45)がオン操作されると、少なくとも前記内燃機関(21)が始動するまでは、前記アクセル操作量(α)およびブレーキ操作量に関わりなく、前記スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し
    前記始動用開度(θs)は、前記遠心クラッチ(91)が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度(θc)未満に設定され、
    前記制御装置(40)は、前記内燃機関(21)が始動したとき、前記アクセル操作量(α)が完全全閉ではない、または所定操作量(αo)以上であるときは、前記スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御することを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 内燃機関(21)の出力軸(60)の動力を駆動輪(28)に伝達する動力伝達機構(26)に設けられて機関回転数に応じて動力伝達を断続する発進用の遠心クラッチ(91)を備え、
    運転者のスタータスイッチ(45)のオン操作によりスタータモータ(70)を駆動して内燃機関(21)を始動させる鞍乗型車両(1)において、
    前記内燃機関(21)の吸気通路に介装されて吸入空気量を調整するスロットル弁(31v)を駆動するスロットル弁駆動モータ(41)と、
    運転者の操作するアクセル操作量(α)を検知するアクセル操作量センサ(44)と、
    前記アクセル操作量センサ(44)が検知したアクセル操作量(α)に応じて前記スロットル弁(31v)を駆動するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御する制御装置(40)とを備え、
    前記制御装置(40)は、イグニッションスイッチ(47)がオン操作されたとき、前記スロットル弁(31v)を所定の始動用開度(θs)になるように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し、次いで前記スタータスイッチ(45)がオン操作されると、少なくとも前記内燃機関(21)が始動するまでは、前記アクセル操作量(α)およびブレーキ操作量に関わりなく、前記スロットル弁(31v)を前記始動用開度(θs)に維持するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御し
    前記始動用開度(θs)は、前記遠心クラッチ(91)が接続する発進機関回転数(Nc)を実現するスロットル弁開度(θc)未満に設定され、
    前記制御装置(40)は、前記内燃機関(21)が始動したとき、前記アクセル操作量(α)が完全全閉、または所定操作量(αo)未満であるときは、前記スロットル弁(31v)の前記始動用開度(θs)の維持を解除して前記アクセル操作量(α)に応じて前記スロットル弁(31v)を駆動するように前記スロットル弁駆動モータ(41)を制御することを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 始動時における機関温度(T)が低温のときほど前記始動用開度(θs)が増加するように設定される所定の温度特性を予め定めておき、
    前記始動用開度(θs)は、前記温度特性に従って機関温度(T)に応じた始動用開度(θs)に設定されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の鞍乗型車両。
JP2013219466A 2013-10-22 2013-10-22 鞍乗型車両 Active JP6097465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219466A JP6097465B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 鞍乗型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219466A JP6097465B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015081548A JP2015081548A (ja) 2015-04-27
JP6097465B2 true JP6097465B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=53012297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013219466A Active JP6097465B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6097465B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05270295A (ja) * 1992-03-26 1993-10-19 Suzuki Motor Corp 車両用始動制御装置
JP2000104599A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2005002829A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Honda Motor Co Ltd スタータ制御装置
JP2006152965A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Yamaha Motor Co Ltd 車両、ならびに車両のエンジンのための制御装置およびエンジン制御方法
JP5312112B2 (ja) * 2009-03-12 2013-10-09 本田技研工業株式会社 エンジン始動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015081548A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2687705B1 (en) Engine control apparatus, and engine control method
US10837550B2 (en) Straddled vehicle
JP5750020B2 (ja) 自動二輪車
US7870923B2 (en) Motorcycle including brake sensor and engine inhibition control
JP2004340294A (ja) 自動二輪車用無段変速装置の制御装置
WO2019087450A1 (ja) 鞍乗型車両
JP5750019B2 (ja) 自動二輪車
JP2012225443A (ja) 自動二輪車の自動変速制御装置
JP5863610B2 (ja) 車両のアイドルストップ制御システム
US20090242306A1 (en) Motorcycle
TW201439427A (zh) 跨坐型車輛
JP5932530B2 (ja) 自動二輪車
JP6097465B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5720383B2 (ja) 自動二輪車用アイドリングストップ制御装置およびこれを備える自動二輪車
JP6431374B2 (ja) エンジンの自動停止始動制御装置
JP5011246B2 (ja) 車両及び燃料カット制御方法
CN112714825B (zh) 车辆用发动机起动装置
JP7059442B2 (ja) 鞍乗り型車両のクラッチ制御装置およびクラッチ制御方法
JP7125498B2 (ja) 車両用エンジンの点火装置
JP7329475B2 (ja) 鞍乗り型車両用変速制御装置
JP2014190281A (ja) 鞍乗型車両用アイドルストップ制御装置
WO2023053351A1 (ja) 鞍乗型車両
JP2013072414A (ja) 自動二輪車
JP2015169086A (ja) 自動二輪車のアイドルストップ制御システム
EP2256336B1 (en) Motorcycle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6097465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150