JP6096960B2 - 操舵できる外科用スネア及び使用方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2010年8月24日に「操舵できる外科用スネア及び使用方法」という名称で出願されている米国特許出願第12/862,347号に対する優先権及びその恩典を主張するものであり、前記米国特許出願第12/862,347号は2010年7月2日に「操舵できる外科用スネア」という名称で出願されている米国特許出願第12/830,060号の一部継続出願であり、本出願はこれにより上記特許出願のそれぞれをここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。
、遠位端の選択的操作を提供するために、インターフェースが連係されていてもよい。遠位先端に配置されているスネアループは第1の長さを有することができる。遠位先端が選択的に撓まされると、スネアループも複数の位置の間を動くが、遠位先端のスネアループの長さは実質的に不変に保たれる。
撓ませることのできる先端と、撓ませることのできる先端へ連係されているスネアループ部分と、を含んでいてもよい。スネアループは、撓ませることのできる先端が選択的に撓ませられると複数の位置の間を動いてゆき、更に、その同じ形状、長さ、幅、又は他の寸法又は構成をその様な移行の間中維持することができる。撓ませることのできる先端を選択的に撓ませて、少なくとも部分的に、スネアループ部分を第1位置から第2位置へ移行させることによって、物体にスネアループ部分を係合させることができる。第2位置では、スネアループ部分は、その同じ形状、長さ、幅、又は他の寸法又は構成を維持したままに、物体の少なくとも一部分の周りに延びることができる。
た圧縮機構を含んでいる。例えば、外科用スネアは、操舵できる遠位先端を有する操舵できる撓み部分を含んでいてもよい。撓み部分へは、遠位端の選択的操作のために、インターフェースが連係されていてもよい。インターフェースと操舵できる撓み部分の間に、更に、細長い本体が配置されていてもよい。操舵できる撓み部分の遠位先端の近位端にはスネアループが配置されていて、スネアループは、遠位先端が選択的に撓ませられると動くように構成されていてもよい。事前組立されている圧縮機構は、細長い本体へ連結されている内部ルーメンを有していてもよい。細長い本体の内部ルーメンは、スネアループを受け入れ圧縮する大きさとすることができる。細長い本体は、圧縮機構の内部ルーメン内に配置させることができ、スネアループは、圧縮機構の内部ルーメンに隣接に及び/又は当該内部ルーメンの中に動かされて、圧縮されることになる。
べられているが、それら特徴及び利点は、一部には、説明から明らかになりもすれば、本発明を実践することにより知られもしよう。本明細書の実施形態の特徴及び利点は、付随の特許請求の範囲の中で具体的に指摘されている器具及び組合せによって実現、獲得されることであろう。本開示のこれらの又は他の特徴は、以下の説明及び付随の特許請求の範囲からより完全に明らかになりもすれば、以下に述べられている様に本発明を実践することにより知られもしよう。
取り出すことができる。以下に説明されている実施形態の様な幾つかの実施形態では、スネアループ14は、更に、捕縛した物体周りに選択的に窄められる及び/又は絞られてもよい。スネアループ14は、例えばスネアループ14をカテーテルの様な送達管へ向けて引き付けることによって選択的に窄められてもよい。他の実施形態では、ワイヤ又は他のフィラメント又は要素には、少なくとも一部には、スネアループ14の大きさを縮小させるべくスネアループ14の一端を選択的に牽引する第2のアクチュエータとしての役目がある。スネアループ14を窄ませるのに他の機構を使用することもできるであろう。例えば、スネアループ14を形状記憶合金で形成し、熱又は電流が印加されると収縮又は変形するか閉位置へ付勢されるようにしてもよい。
性が生み出される。より具体的には、ユーザーインターフェース20を操作して遠位先端16を作動させ選択的に撓ませる際に、圧着型の細長い管状部材12は、指用部片26を引っ張るのと遠位先端16に撓みが生じる間の時差を小さくすることができる。更に他の実施形態では、コアワイヤ28は、追加の又は他の締結技法を使用することによって取付部材30へ固定されていてもよい。1つの例では、追加の管状部材が、コアワイヤ28の近位端の周りに配置され、所定場所に圧着される。次いで、当該管状部材が取付部材の開口部32の近位端に入れられる。その様な管状部材もコアワイヤ28の周りに圧着すれば、遠位先端16のリアルタイム応答性の向上につながる。コアワイヤ28を取付部材30又は指用部片26へ固定するのに、他の実施形態では、接着剤、機械的締結具、はんだ付け、溶接、又は他の締結具、又は前記のものの組合せ、が使用されていてもよい。
42の中へ螺合させることのできるねじの切られた接続具44を含んでいてもよい。幾つかの実施形態では、ねじの切られた接続具44の遠位端と近位チャネル42の遠位端の間に空隙が作り出されるように、近位チャネル42はねじの切られた接続具44の長さより大きい長さを有している。細長い管状部材12の第1部分40は、幾つかの実施形態では、その様な空隙内に納まるように構成されている半径方向膨隆体46又は他の構造を含んでいてもよい。例えば、半径方向膨隆体46は、親指用部片22とキャップ24が第1部分40を所定位置に保持するように、空隙内に固定的に納まる大きさとすることができる。半径方向膨隆体46は、更に、他の実施形態では省略することもできる。1つの実施形態では、例えば、細長い管状部材12のユーザーインターフェース20への固定が容易になるように、親指用部片22とキャップ24の間の第1部分40の周りにOリングを設置することができる。
を有していてもよいし、何か他の構成を有していてもよい。1つの随意的な実施形態では、第3部分50は、第2部分48に比して、疎らに巻かれたコイル状構成を含んでいる。例えば、第3部分50のコイルの中心同士は、第2部分48のコイルの中心間離隔距離より大きい距離だけ、及び/又は第3部分50を形成しているワイヤの幅より大きい距離分だけ、離隔されていてもよい。1つの実施形態では、例えば、第2部分48の隣り合うコイルは、第2部分48ではコイルの中心間距離が大凡コイルワイヤ幅になるように、ほぼ触れ合っていてもよい。また一方、第3部分50では、コイル同士は離隔されていてもよい。例えば、隣り合うコイルの中心間距離は、コイルワイヤの幅の115%から200%の間であってもよい。とはいえ、密巻コイル及び/又は疎巻コイルの中心間距離も同様に異なっていてもよいことが認識されるであろう。例えば、密巻コイルは、コイルワイヤ幅の100%から150%の中心間距離の間で変化していてもよい。疎巻コイルは、コイルワイヤ幅の105%から300%の中心間距離の間で変化していてもよいが、疎巻コイルについてはいっそう大きなコイル距離でさえ使用することができる。
細長い管状部材12は、約0.5mmから1.5mmの間の直径を有していてもよい。他の実施形態では、細長い管状部材12の直径はその全長さに亘って変化している。例えば、第3部分50の遠位先端16は、遠位先端16での大きさが細長い管状部材12の第2部分48と第3部分50の間の接合部の大きさより小さくなるようにテーパしていてもよい。他の実施形態では、第1部分40と第2部分48と第3部分50のうちの何れか又は全ては、テーパしているか、又はそれ以外のやり方で互いに比して又は各々の長手方向長さに亘って異なる大きさを有している。
う。更に、コアワイヤ28は、ユーザーインターフェースを遠位先端16へ連係する1つのやり方であるが、その他の適した作動機構が使用されていてもよい。
るが、管状部材112内のワイヤは、幾つの数の名称で呼ばれていてもよいし、幾つの数の異なった目的を有していてもよい。他の実施形態では、それより多い及び/又は少ないワイヤが使用されていてもよい。例えば、撓めワイヤ29は取り除かれていてもよい。他の実施形態では、撓めワイヤ29は、被覆部、溶接部、他の構造、又は前記のものの組合せ、と置き換えられていてもよい。
より短くてもよく、コアワイヤ128より前に終端していてもよく、又は他の構造を有していてもよく、又はそれらの何れかの組合せを有していてもよい。この実施形態では、例えば、撓めワイヤ129は、管状部材112の疎巻コイル部分150に沿って部分的に延びている。撓めワイヤ129も管状部材112へ接続されているが、その様な接続はレーザー溶接又は別の適した方法を使用することによって施行されてもよいし、又は他の実施形態では、撓めワイヤ129はコアワイヤ128及び/又はスネアワイヤの端115、117へ連結されていてもよい。
てもよい。管状部材112の内側の大きさが異なれば、コアワイヤ128、撓めワイヤ129、スネアループワイヤの第1端115及び第2端117の大きさも変わってくるであろうが、その様なばらつきは必須というわけではない。追加的又は代替的に、コアワイヤ128、撓めワイヤ129、第1端115及び第2端117は、管状部材112内で、円形、楕円形、不定形、又は他のパターン、又はそれらの組合せ、を形成していてもよい。
用スネア200を使用して回収されることを可能にする大きさ、形状、若しくは構成とすることができる。
質的に不変に保たれる。例えば、撓みはスネアループ214の大きさ又は形状に直接には如何なる変化も生じさせないが、身体管腔214の壁は直接又は間接に何らかの撓みを生じさせるかもしれない。外的影響によって生じるその様な撓みの間、スネアループ214の形状は軽微な変化を被る可能性はあっても、スネアループ214の長さ及び/又は幅は実質的に不変に保たれることであろう。更に、スネアループ214は図3Aに示されている位置と図3Bに示されている位置の間の何れの位置の間を動くこともできるので、スネアループ214は湾曲状の軌跡に沿って効果的に掃引することができ、―無限に小さいというわけではないにしろ―極めて小刻みに変化させることができる。
る管状部材312を有する外科用スネア300の部分断面図を示している。図4の外科用スネア300は、図1A及び図1Bの外科用スネア10に対応していてもよいが、必ずしもそうでなくともよい。例えば、図4の部分断面図は、細長い管状本体12(図1A)の例示としての第2部分48と第3部分50の間の接合部の拡大図を提供している。
びている。また一方、他の実施形態では、コアワイヤ328は、管状部材312の一部だけを通って延びていてもよい。例えば、管状部材312に沿った中間場所にアクチュエータを配置させれば、その結果、コアワイヤ328は管状部材312の一部だけを通って延びることになる。他の実施形態では、複数のワイヤ、フィラメント、又は他の要素が、管状部材を完全に通り抜けて又は一部を通って延ばされていてもよい。例えば、図5は、複数のワイヤ又は他の要素が管状部材412の図示の長さの実質的に全長さを通って延びている外科用スネア400の部分の一例を示している。より具体的には、図5は、管状部材412の密巻コイル448及び疎巻コイル450を通って延びる2本のワイヤ又は他のフィラメント又は要素を示している。2つの要素は、幾つの数の目的に使用されていてもよいし、様々に異なった意図の何れを成就させるべく使用されていてもよい。1つの実施形態によれば、外科用スネア400は、ここに説明されているコアワイヤに似た働きをする第1フィラメント428を含んでいる。例えば、第1フィラメント428は、管状部材412の実質的に全長さを走っていて、外科用スネア400の遠位先端及び/又はスネアループを選択的に撓ませるのに使用されていてもよい。第1フィラメント428は、更に、ユーザーインターフェースと外科用スネア400の遠位先端の間の大凡全長さを走っていてもよい。随意的に、更に第2フィラメント415が存在していてもよい。第2フィラメント415は、幾つかの実施形態では、管状部材412の一部だけを通って延びることができる。例えば、第2フィラメント415は、ここに説明されている撓めワイヤとして、管状部材412の圧縮というよりむしろ撓みを容易にする堅さ又は強度を提供するよう働いていてもよい。
実質的に全長さを、又はユーザーインターフェースと外科用スネア400の遠位先端の間の実質的に全長さを、延びていてもよい。例えば、第2フィラメント415は、1つの実施形態では、スネアループの第1端へ接続されていてもよい。更に、第2フィラメント415は、管状部材412へ直接に固定されていなくてもよい。例えば、第2フィラメント415は、管状部材412内を動くように構成されていてもよい。一例として、施術者は
、直接か又はユーザーインターフェースを使用するかの何れかにより、第2フィラメント415の近位端を引っ張ることができる。第2フィラメント415がスネアループへ接続されている実施形態では、第2フィラメント415へ掛けられる力が、スネアループを管状部材412へ向けて引き、スネアループの形状又は大きさを変化させるか、又はスネアループの全体又は一部分を管状部材412内部に引き込ませる。その様な作用は、例えば、スネアループが回収可能な物体の周りに設置され、施術者がスネアループをその様な物体周りに絞りたいと所望している場合に有用であろう。第2フィラメント415を引くか又はそれ以外のやり方で操作することによって、スネアループを絞るか若しくは物体を固定するよう所望通りに変化させることができる。
てもよい。例えば、1つの実施形態では、第2フィラメント415は、外科用スネア400の遠位先端へ接続していて、遠位先端及び/又はスネアループを撓ませるための第2機構を提供していてもよい。例えば、第1フィラメント428は遠位先端を1つの方向に又は1つのやり方で撓ませるのに使用され、一方、第2フィラメント415は遠位先端を第2の方向に又は第2のやり方で撓ませる。当然ながら、より多くの又はより少ないフィラメントを含むこともできる。例えば、3本、4本、又はそれより多いフィラメントを使用し、外科用装置400の遠位先端を特定の方向に選択的に撓ませるための複数のアクチュエータが提供されるようにしてもよい。
通って配置されている追加の実施形態を示している。この実施形態では、外科用スネア500の管状部材512は、随意的に、疎巻コイル550へ接続されている密巻コイル548を含んでいる。密巻コイル548及び疎巻コイル550の両方を通って、3本のフィラメント528a、528b、515が延びている。ここに論じられている様に、その様なフィラメント528a、528b、515は、幾つの数の構成又は用途を有していてもよい。1つの実施形態では、第1フィラメント528a及び第2フィラメント528bは、それぞれ、ここに説明されているコアワイヤと似た働きをする。例えば、第1フィラメント528a及び第2フィラメント528bは、それぞれ、外科用スネア500の遠位先端を所望のやり方で又は方向に撓ませるために独立且つ選択的に操作されていてもよい。実例として、使用者は、外科用スネア500の近位端のユーザーインターフェースを使用し、第1フィラメント528aに選択的に張力を掛けると、外科用スネア500の遠位先端が特定の方向に又はやり方で屈曲するか又は撓むようになっていてもよい。代わりに、同じ又は異なったユーザーインターフェース又はアクチュエータを使用し、第2フィラメント528bに張力を掛けると、外科用スネア500の遠位先端が異なった方向に又はやり方で屈曲するか又は撓むようになっていてもよい。例えば、第2フィラメント528bは、第1フィラメント528aによって生じた撓みの方向から約180度オフセットされた方向への撓みを生じさせてもよい。
00の管状部材512を少なくとも部分的に通って延びている。第3フィラメント515は、随意的に、第1フィラメント528a及び第2フィラメント528bから独立して働いていてもよい。第3フィラメント515は、例えば、外科用スネア500のスネアループの大きさを調節する、外科用スネア500を更に追加の方向に又はやり方で屈曲させる又は撓ませる、外科用スネア500内に何か他の反応を生じさせる、又は前記のことの何れかの組合せを生じさせる、ために使用することができるであろう。
部分内に配置されているフィラメントの数に関わらず、その様なワイヤ又は他のフィラメントは、幾つもの異なったやり方で管状部材512に固定することができるであろう。1
つの実施形態では、例えば、ワイヤは、外科用スネア500の遠位先端にレーザー溶接されていてもよい。他の実施形態では、取り付けのための方法として、ここに参照されている様な様々な方法を使用することができるであろう。
ネア600であって、1本又はそれ以上のワイヤ又は他のフィラメントを管状部材612へ取り付けるのにキャップ660を採用している外科用スネア600が示されている。より具体的には、図7は、疎巻コイル650に近接して密巻コイル648を含んでいる外科用スネア600の部分断面図を提供している。疎巻コイル650は、管状部材612の遠位端616に又はそれに近接して、且つ外科用スネア600の遠位端616のスネアループ614に隣接して、配置されている。
びていて、管状部材の大凡遠位端616に終端している。その様なコアワイヤ628は、管状部材612の遠位端616の選択的撓みを提供するのに使用することができるが、遠位端616及び/又はスネアループ614を選択的に撓ませるための他の機構を採用することもできるであろう。更にこの実施形態では遠位端616にキャップ660があり、キャップ660は、疎巻コイル650へ、螺合されるか、接着されるか、溶接されるか、結着されるか、又はそれ以外のやり方で連結されていてもよいし、又は前記のものの組合せによってもよい。例えば、キャップ660は、疎巻コイル部分650の1つ又はそれ以上のコイルの外面の周りに嵌められていてもよいが、他の実施形態では、キャップ660は、疎巻コイル部分650の内又は上に配置されていてもよいし、又はそれ以外のやり方で管状部材612へ固定されていてもよい。
しくはコアワイヤ628と結合するように構成することができる。例えば、受座661は、キャップ660の内面側に形成されていてもよく、受座661はコアワイヤ628と結合しコアワイヤ628をキャップ660へ固定する大きさ或いは構成とすることができる。そうしてキャップ660が管状部材616の遠位端616へ固定されると、力がコアワイヤ628へ掛けられた際に、当該力はキャップ660へ移り、そしてキャップ660から疎巻コイル650へ移ってゆく。例えば、施術者がコアワイヤ628を張力又は圧縮下に置いた場合、コアワイヤ628は、少なくとも一部ながら、疎巻コイル650に特定量だけ又は特定方向に屈曲する若しくは撓むよう仕向けることであろう。
い。第2受座662は、例えば、第2ワイヤ又はフィラメントを外科用スネア616の遠位端616へ連結するのに使用されていてもよい。図7では、例えば、第2フィラメントは、コアワイヤ628へ加えられる力に応えて遠位端616が屈曲するのを容易にするのに使用することのできる撓めワイヤ629であってもよい。他の実施形態では、第2フィラメントには、第2のコアワイヤ又は別のワイヤ又は他の要素も含まれよう。
の受座661、662を有するキャップ660が示されているが、これは例示にすぎないものと認識されたい。他の実施形態では、ワイヤ628、629は、特定の構成の受座が無くとも、溶接、結着、接着、はんだ付け、機械的締結、又は他の方法、又はそれらの組合せ、によって直接にキャップ660へ接続することができるであろう。他の実施形態では、キャップ660は、ワイヤ628、629を、それらワイヤ628、629がキャップ660を完全に又は部分的に通って延ばされキャップ60又は管状部材612に対して所定位置に固定されるように、受け入れるための開口部又は溝を有していてもよい。例えば、コアワイヤ628及び/又は撓めワイヤ629は、キャップ660の開口部を通され
、次いでキャップ660の外面側に、結紮されるか、はんだ付けされるか、溶接されるか、又はそれ以外のやり方で固定されるようにしてもよい。また、受座661、662の様な、ワイヤ628、629との接合部は省かれていてもよい。
を管状部材612の遠位端616へ接続するのを容易にすることができる。その結果、コアワイヤ628又は他の機構を使用し、遠位端616を選択的に撓ませてゆく際、キャップ660は、コアワイヤ628を疎巻コイル650へ間接に接続して疎巻コイル650を選択的に操作されたやり方で撓むよう仕向けることができる。疎巻コイル650が所望のやり方で撓んでゆくと、スネアループ614にも対応する撓み又は運動が現れる。その様な対応する撓みを容易にするため、スネアループ614もまた、幾つかの実施形態では、キャップ660へ接続させることができる。スネアループ614は、例えば、コアワイヤ628及び/又は撓めワイヤ629について説明されているやり方と類似のやり方でキャップ660へ連結されている2つの端を有するワイヤから形成されていてもよい。実例として、スネアループ614を形成しているワイヤの2つの端は、キャップ660の1つ又はそれ以上の開口部に通され、次いで、結紮、溶接、はんだ付け、結着、又はそれ以外のやり方での固定、又はそれらの組合せが行われて、スネアループ614がキャップ660の内面へ固定される。他の実施形態では、受座、又は他の取付機構を使用し、スネアループ614をキャップ660の外面へ固定するようにしてもよい。
ることのできる如何なる形状を有していてもよい。例えば、スネアループは、円形、楕円形、六角形であってもよいし、他の形状又は構成を有していてもよい。図8A及び図8Bは、例として、本開示の実施形態と共に使用できる2通りのスネアループ構成を示している。図8Aは、例として、略楕円形の雁首構成を有するスネアループ714を示している。図示の実施形態では、楕円形スネアループ714は、実質的に閉じたループを画定している。特に、スネアループ714は、第1の近位端715から略楕円形のループを周って延び第2の近位端717に終端している。第1近位端715と第2近位端717は、図8Aに示されている様に離隔していてもよいが、それでもなお実質的に閉じたループを画定している。また一方、他の実施形態では、第1近位端715と第2近位端717は触れ合ってスネアループ714を完全に閉じている。更に他の実施形態では、第1近位端715と第2近位端717は、スネアループ714を閉じるべく交差するか又は一体に接続されていてもよい。例えば、図8Bは、第1近位端815と第2近位端817が公差してスネアループ814を完全に閉じている六角形スネアループ814の代わりの実施形態を示している。
て様々な構成を有することができる。より具体的には、本開示と関連付けて使用できるスネアループは、楕円形、雁首形、六角形、円形、矩形、三角形、菱形、螺旋、複合(例えば複数輪)、その他、を含む様々な形状を有することができ、また同じく様々な大きさを有することもできる。例えば、スネアループは、長さ大凡5mmから長さ大凡40mmまでを範囲とする大きさのものが利用可能であるとされてはいても、より小さい又はより大きいスネアループを使用することもできるであろう。同様に、スネアループの幅も異なっていてよい。例えば、本開示の1つの実施形態によるスネアループは、幅大凡2mmから幅大凡20mmまでの範囲であるとされてはいても、幅はより小さくてもより大きくてもよい。こうして、本開示によるスネアループは、細長い構成、定形構成、不定形構成、実質的に閉じた構成、完全に閉じた構成、又はその他の構成、又は前記のものの組合せ、であってもよい。
腔内に置かれてしまった医療装置、断片、又は他の物体を捕捉し除去する機会を提供できる。その様な低侵襲性処置は、従来の開放性手術より費用も時間もかからない上に、合併症のリスクも軽減される。その様な低侵襲性処置では、回収装置は、螢光透視法又は何か他の視覚化支援と共に使用されるのが典型である。一例としての回収装置は、例えば、カテーテルを通って延ばし患者の身体管腔の中の異物へ向かわせることのできる固定スネアを含んでいてもよい。遠位のスネアを、異物の端の周りに位置付け、カテーテルに押し当てて引き、スネアを異物周りに絞る。次いで、回収装置を引いて、異物を患者の身体管腔を通して、異物が最終的に患者の身体から撤去されるまで引きずってゆく。
り方で除去するための有効な手段を提供することができる。また一方、場合によっては、異物が、スネアの位置決めを不可能ではないにせよ困難にする様な形状、大きさ、配置であることもあろう。その様な場合には、熟練した外科医をしてさえ、スネアを断片の周りに設置するのが困難である及び/又は時間を食うという思いに至らせる。スネアの向き又は場所を異物に効果的に係合するよう変えるのに何度も挑戦が繰り返されることになるかもしれない。スネアの向きを変えることの難しさが、処置時間及び患者への外傷を増加させないとも限らない。
用いて異物を回収するのに難儀を来すであろう。左右の肺動脈は、心臓の右心室からアクセス可能ではあるが、但し、回収装置を左右の肺動脈に到達させるには、回収装置が大凡90度の鋭い曲がりを作り出さなくてはならない。方向転換をうまくこなすために、回収装置は約90度曲がれるようになる回転半径を有していてもよい。概して、曲げ半径が回収装置を肺動脈の曲がりの外面に沿って延びるよう仕向けることであろう。とはいえ、回収されるべき異物は、肺動脈の曲がりの内面に沿って位置しているかもれない。必然的に、外科医は、異物を捕捉し回収するべく内側の曲がり面に沿って回収装置の向きを定めるのに難儀を来すことであろう。肺動脈は心臓から数インチ(1インチ=2.54cm)しか離れていないので、肺動脈内の物体は、更に、心臓が鼓動するとあちこち移動する可能性があり、それにより、物体を捕縛する難しさが増大することになる。
シャフトから直角に延びる構造になっているものもある。その様な装置は、物体によっては、ループでの捕捉がより簡単にできるようになる。しかしながら、ループが回収装置のシャフトに対して直角に延びていることにより、装置の幅は増加する。幅が増加すれば、その様な回収装置の挿入は難しくなるか、又は患者に外傷を与えることであろう。
されている。図示の実施形態では、患者の肺動脈内の物体を除去するのに肺動脈カテーテル法を使用することができる。図示の実施形態では、カテーテル901の様な送達管が、身体の大血管(例えば、内頚静脈、鎖骨下静脈、又は大腿静脈)経由で導入されることになるが、カテーテル901に心臓903へのアクセスを供与するのに使用することのできる何れの他の血管が使用されてもよい。その様な血管進入部位から、カテーテル901は、患者の身体を通り、心臓903を通って向かわされる。より具体的には、図9A及び図9Bに示されている様に、カテーテル901は、上大静脈905を通って右心房907の中へ向かわされる。右心房907から、カテーテル901は、右心室909の中へ、そして最終的に肺動脈911の中へと向かわされる。
援するのに、視覚化技法が使用されてもよい。例えば、外科医は、カテーテル901の場所のリアルタイム画像を得るために螢光透視法の様なX線造影による視覚化技法を使用す
ることができるであろうが、他の適した視覚化技法を使用することもできる。カテーテル901は、カテーテルを何れかの特定の視覚化技法にとって可視とならせるやり方で形成又は修正されてもよい。螢光透視法では、例えば、カテーテル901は、螢光透視法による放射線がカテーテル901を通過するのを阻害又は制限する放射線不透過性にされていてもよく、そうすればカテーテル901が螢光透視ディスプレイ上に可視となる。カテーテル901は、例えば、放射線不透過性染料又は造影剤が表面に被覆されているか又は中に注入されていてもよい。カテーテル901は、更に、バリウム、ビスマス、タングステンの様な放射線不透過性充填材を用いて形成されていてもよい。カテーテル901は、追加的又は代替的に、放射線不透過性マーカー帯が塗布されていてもよい。例えば、X線造影による視覚化中にカテーテル901を可視化するのに、白金、金、イリジウム、タンタル、又は他の放射線不透過性材料、又は前記のものの組合せ、の帯がカテーテル901の上又は中に設置されていてもよい。
物体925を捕捉するよう患者体内に位置決めされる。図示の実施形態では、外科用スネア900は、カテーテル901を通して設置され、カテーテル901の遠位端から外へ、そして更に肺動脈911の中へ延ばされる。図9Aに示されている様に、肺動脈911は、90度に近い鋭い曲がりを有しているものである。カテーテル901及び外科用スネア900が可撓性といえども、カテーテル901及び/又は外科用スネア900は物体925に正対当接する位置を取るのが難しいかもしれない。例えば、図示の実施形態では、物体925は、肺動脈911内の湾曲部の内側に位置している。カテーテル901が肺動脈911を通って延ばされてゆく際、カテーテル901は、湾曲部の外側輪郭を周って延びる傾向がある。カテーテル901がその様な位置を取ることで、ひいては外科用スネア900にとってはカテーテル901の遠位開口部を出てはみても物体925に直接係合するのは難しくなる。
、アクセスし難い場所にある物体925にさえ有効に係合することができ、随意的には回収することができ、しかも外科用スネア900にカテーテルを通過させるのに殆ど又は全く苦労なく、且つ患者への無用な外傷を生じさせないやり方で行える。幾つかの実施形態では、外科用スネア900は、物体925に係合するよう選択的に操舵することができ、及び/又は物体925に係合するようそれ以外のやり方で構成されている。図9Aでは、例えば、スネアループ914は、選択的に操舵でき、更にスネア900のシャフト912から或る角度を成して延びている。この特定の例では、スネアループ914は、シャフト912に対して大凡30度の角度を成している。約30度では、スネアループ914は、カテーテル901を通って延びていても変形が最小に抑えられる。しかしながら、スネアループ914がカテーテル901から伸展すると、角度の付けられた姿勢のおかげで、スネア901を選択的に操舵するより前でさえ物体925との係合が可能になる。約30度というスネアループ914の角度例は単に例示であるものと理解されたい。例えば、幾つかの実施形態では、スネアループ914は、シャフト912に対して0度から180度の間の角度に配置されていてもよい。
向きの付けられたスネアループ914を以ってしてもアクセスするのが難しいこともあろう。そのため、外科用スネア900の遠位端916及びスネアループ900は、物体925に到達するよう操舵できるようになっていてもよい。実例として、外科用スネア900の遠位端916は、選択的に操舵できるようになっている。従って、遠位端916は、シャフト912の全体的な可撓性とは独立に、スネアループ914を物体925に係合することのできる位置へと撓むように操舵又は案内されることになる。
ループ914を物体925に係合させられるやり方で選択的に案内されてきた。より具体的には、図9Bのシャフト912の遠位端916は、湾曲部に沿って、約0度から約90度の間で撓まされたところである。スネアループ914も回転し、図9Aに示されているスネアループ914の位置に対して約90度の回転に対応する湾曲状の軌跡に沿って掃引している。図9Bに示されている位置では、スネアループ914は、肺動脈911内の湾曲部の内側に当接している物体925を、シャフト912の向きを変えて湾曲部の内側に当接させなくても、係合し、回収することができる。幾つかの実施形態では、スネアループ914が撓ませられ、次いで外科用スネア900がカテーテル901内を長手方向に動かされてスネアループ914を物体925に当接係合させる。
事実上無限の数の位置の何れにも位置付けることができるので、外科用スネア900には、殆ど苦労無く且つ患者への無用の外傷を引き起こすこと無くカテーテル901を通過させてゆくことができる。例えば、外科用スネアの長手方向軸に対して90度の角度に固定されているスネアループ914は、カテーテルを通過するかもしれないが、カテーテル内に納まるには変形を余儀なくされることであろう。カテーテルの内面は、変形を来し、スネアのカテーテル通過に対する抵抗を増大させる。追加的又は代替的に、スネアのカテーテル通過の難しさが軽減されるようにより大きなサイズのカテーテルを使用することもできるであろうが、但しカテーテルのサイズが大きくなれば患者への外傷が大きくならないとも限らない。しかしながら、図示の実施形態では、外科用スネアループ914は、随意的に、外科用スネア900のシャフト912に対して略長手方向に向かせることができる。その様な向きなら、カテーテル内でのスネアループ914の変形は軽減され、その結果、外科用スネア900は、より簡単にカテーテルを通して延ばせるようになり、又は、カテーテル無しに身体管腔を通して延ばすことさえも、そしてまた小さいサイズのカテーテルを通して延ばすこともできるようになる。更に、スネアループ914には軌跡に沿って事実上無限の数の位置の何れかへ選択的に掃引させることができるので、スネアループ914は、一旦カテーテル901の外に出てから所望の位置へ動かされると、又は撓まされ更に動かされた後、効果的に物体を捕縛することができる。スネアループ914が一旦カテーテル901の外に出てから撓まされる際、スネアループ914の大きさ、長さ、幅、形状、又は他の寸法は、比較的不変に保たれ、物体925の効果的な捕縛を可能にする。
医又は他の施術者は、外科用スネア900を動かして物体925に係合させることができる。そうするために、外科医は、更に視覚化又は他の技法を使用してもよい。外科医は、例えば、カテーテル901を位置付けるのに使用したのと同じ視覚化技法を使用してもよい。従って、単に一例として、外科用スネア900は、更に、外科医が螢光透視法の様なX線造影による視覚化技法を使用している場合には放射線不透過性とすることができる。外科用スネア900に放射線不透過特性を提供するには、外科用スネア900に使用される材料が放射線不透過性であってもよい。例えば、シャフト912及び/又はスネアループ914が、放射線不透過性材料で形成されるか又は被覆されていてもよい。シャフト912及び/スネアループ914は、例えば、ステンレス鋼合金、チタン、ニッケル、ニッケル‐チタン合金、コバルト、クロム、金、白金、又は他の材料、又は前記のものの何れかの組合せ、から形成されているか又はそれらで被覆されていてもよい。
テーテル901は、概して図9A及び図9Bに示されている様に、物体925に近接して配置されてもよい。このやり方では、外科用スネア900は、カテーテル901の遠位端から外へ伸展させれば、物体925に隣接して配置される。また一方、他の実施形態では、外科用スネア900はより長い距離を延ばされることもあり、またカテーテル901は
、例えば大きさの制約や材料選定などのせいで、物体925に近接して配置させることができないこともある。例えば、別の実施形態では、カテーテル901は、上大静脈905、心臓903、又は肺動脈911の中へ途中までしか延びておらず、外科用スネアのシャフト912は物体925に到達する前にカテーテル901から外へ相当な距離を延びることになるかもしれない。例えば、カテーテル901の遠位端は、図9Bの仮想線で示されている遠位端902の場所に概ね対応していることもあろう。スネア900は、遠位端902から遠位方向に肺動脈911の曲がりを周って最終的に物体925に近接する目的地まで延びるのに十分な柱強度を有していてもよい。他の実施形態では、外科用スネア900は、何れの型式の送達管も無しに使用できるだけの柱強度を有していてもよい。
別にして、外科用スネア900は、その後、物体925を保持するように操作され、そのまま外科用スネア900は心臓903を通って患者体外へ退却させられる。1つの実施形態では、ここに論じられている様に、外科用スネア900のスネアループ914は、選択的に引っ込めることができるようになっていてもよい。その様な実施形態では、施術者は、ワイヤ又は他の要素を引くか又はそれ以外のやり方で操作して、スネアループ914の大きさを窄めさせ、物体925の周りにきつく引き付けさせることができる。その後、外科用スネア900は、物体925と共に患者から摘出される。
の大きさ及び/又は形状を選択的に縮小させるのにカテーテル901を使用することができる。例えば、外科用スネア900が近位方向に引き出されてゆくとスネアループ914がカテーテル901の遠位端に進入し始めるように、カテーテル901を物体925に近接して設置することができる。スネアループ914がカテーテル901の中へ引き入れられてゆくと、スネアループ914の近位端はカテーテル901の中に囲い込まれ、スネアループ914をカテーテル901の中へ引き入れ続けることにより、スネアループ914は変形して折り畳まれ、それにより、スネアループ914は物体925周りにきつく引き付けられる。こうして、本開示の実施形態は、カテーテル901を使用することによって、又はカテーテル901とは独立に、スネアループ914を選択的に折り畳むことを企図している。
ネア900を完全に退却させることができる。カテーテル901が使用されている実施形態では、外科用スネア900は、カテーテル901内へ完全に引き入れられ、患者から引き抜かれる。物体925及びスネアループ914をより簡単にカテーテル901の中へ引き入れさせるために、カテーテル901の遠位端には角度が付けられていてもよい。例えば、カテーテル901の遠位端は、約30度から約60度の間の角度に切られているか又は形成されていてもよいが、それより大きい又は小さい角度を使用することもできる。他の実施形態では、カテーテル901は鈍な遠位端を有していてもよい。
ている外科用スネア900を示しているが、本明細書の開示に鑑み、これは単に例示であるものと認識されたい。他の実施形態では、例えば、スネアループ914は、当初よりシャフト912から角度(例えば直角)を成して延びていてもよい。その様な実施形態で、スネアループ914が更にここに記載されている様に選択的に撓ませることができるものであれば、患者の脈管構造又は身体内の事実上何れの場所であっても物体を回収できるようになる。
が説明されているが、本明細書の開示からは、ここに説明されている外科用スネアが数多
くの他のやり方で使用されてもよいことが自明であろう。実際に、開示されている外科用スネアは、物体を患者体内の事実上何れの場所内からでも回収するべく使用することを企図しており、肺又は肺動脈に限定されない。幾つかの実施形態では、例えば、本開示による外科用スネアは、患者の心臓の中の中隔閉鎖栓又は他の物体を回収するのに使用することもできるであろうし、患者の腎臓、肝臓、又は他の器官、脈管、又は患者の身体管腔から、異物又は生体由来物、又は他の物体を回収することもできるであろう。
位端に又はそれに隣接して1つ又はそれ以上のループを含んでいてもよく、当該1つ又はそれ以上のループは、患者の身体管腔の中へ、カテーテルを使用して及び/又は何れかの他の適したやり方で、挿入することができる。図10は、一例としてのスネア装置1000を示しており、当該スネア装置1000を、幾つかの実施形態に従って使用すれば、スネアループ1014が自身が配置される身体管腔及び/又はカテーテルの幅よりも大きい幅を有している場合でさえ、スネアループ1014を簡単に身体管腔の中へ挿入させられるやり方でスネアループ1014を配置することができる。
に挿入装置1070を使用することができる。挿入装置1070は、何れの適したやり方で作動していてもよく、図示の実施形態では、スネアループ1014を、カテーテル及び/又は身体管腔内に納まる大きさ及び/又は形状に折り畳むことによって作動するものである。従って、幾つかの実施形態では、挿入装置1070は、ループ折り畳み機構の役目を果たしている。例えば、図示の実施形態では、スネアループ1014は、機械的に圧縮されるか又は折り畳まれることになる。また一方、他の実施形態では、スネアループ1014は、何れかの他の適したやり方で、調節されるか、折り畳まれるか、若しくは変容させられてもよい。例えば、スネアループ1014は、形状記憶材料で形成されていてもよい。形状記憶材料の場合、スネアループ1014に電流を印加するか又はスネアループ1014を加熱又は冷却すれば、スネアループ1014を身体管腔の中への挿入が容易になる既定形状へ変化させることができる。とはいえ、以上の実施形態は例示にすぎず、スネアループ1014のカテーテル又は身体管腔への挿入を容易にすることのできる如何なる型式の装置又は機構が、ここに説明されているスネア装置と関連付けて使用されてもよい。
070は、スネア装置1000の管状部材1012上に配置することができる。その様な配置は、ここに論じられている様に、スネア装置1000の施術者が選択的に設置することによって、及び/又はスネア装置1000が挿入装置1070を含むように事前組立されることによって、起こる。図示の実施形態では、挿入装置1070は、管状部材1012を通過させる1つ又はそれ以上のチャネル又はルーメンを含むことができる。実例として、図10の挿入装置1070は、管1074とロック1072を含んでおり、それらはそれぞれがスネア装置1000の管状部材1012を受け入れるよう構成された内部ルーメンを有しているが、その様な構造は例示にすぎない。内部ルーメンが使用されようと、他の接続機構が使用されようと、挿入装置1070はスネア装置1000へ連結されることになる。
1012に対して滑動可能に配置させることができる。例えば、挿入装置1070内のチャネル又はルーメンは、少なくとも管状部材1012の外径と同じ程大きくされている。挿入装置1070の内径対管状部材1012の外径の間に十分な寸法差があれば、管状部材1012は挿入装置1070内を滑動することができる。
、スネアループ1014を選択的に圧縮するように管状部材1012に沿って又はそれに対して長手方向に動くことができる。例えば、1つの実施形態では、挿入装置1070は、管状部材1012と同軸に管状部材1012に沿って長手方向に矢印Aで表されている方向に滑動する。図10に示されている様に、挿入装置1070は、挿入装置1070の遠位端に管1074を含んでいる。挿入装置1070を管状部材102に沿って選択的に滑動させるか又はそれ以外のやり方で+動かすことができる場合には、管1074を、長
手方向に概ね遠位方向に向けて、管1074の遠位端がスネアループ1014の近位端に係合するまで滑動させる。
を有するものである。1つの実施形態では、スネアループ1014は、管状部材1012と結合するか又はそれへ連結される全体としてテーパした近位端を有している。幾つかの実施形態では、スネアループ1014のテーパした近位端は、スネアループ1014の挿入装置1070の管1074内への挿入を容易にすることができる。例えば、管1074をスネアループ1014の近位端に係合させる。力を加えて管1074を遠位方向に動かしてゆくと、スネアループ1014のテーパした近位端が管1074の中へ押しやられ、それによりスネアループ1014が更に折り畳まれ、圧縮される。管1074を遠位方向へ動かし続けると、終にはスネアループ1014の全体又は実質的に全体が折り畳まれ管1074内に置かれる。このやり方でスネアループ1014を折り畳むことによって、スネアループ1014の有効全幅は、挿入装置1070の管1074の大凡内径まで縮小される。
選択的に滑動させることができる。幾つかの実施形態では、挿入装置1070は管状部材1012に沿って滑動自在とされ、他の実施形態では滑動運動は制限されている。例えば、図10では、挿入装置1070は、管1074へ連結されている随意的なロック1072を含んでいる。ロック1072は、挿入装置1070が管状部材1012に対して長手方向に動くのを制限又は阻止するよう選択的に調節されることになる。
又はそれ以上の係合部材1080から成るセットと、を含むことができる。この特定の実施形態では、把持部1076の回転運動が係合部材1080の運動へ連係されていてもよい。例えば、把持部1076を一方の方向に(例えば反時計回りに)回転させると、係合部材1080が半径方向に展開し、それにより係合部材1080間のチャネル又はルーメンの大きさが増加するようになっていてもよい。把持部1076を第2の方向に(例えば時計回りに)回転させると、係合部材1080は半径方向に収縮し、それにより係合部材1080間のチャネル又はルーメンの大きさが減少する。チャネル又はルーメンの大きさが減少してゆくと、係合部材1080は管状部材1012との接触に入ってゆき、挿入装置1070を管状部材1012へ少なくとも選択的にロックする摩擦嵌めを作り出す。図示の実施形態では、3つの係合部材1080が管状部材1012の周りに角度を空けて配置されており、管状部材1012を選択的に把持するのに使用されている。また一方、他の実施形態では、3つより多い又は少ない係合部材1080が使用されていてもよい。例えば、管状部材1012を把持するのに単一の圧縮リングが使用されていてもよいし、又は他の実施形態では4つ又はそれ以上の係合部材が管状部材1012を把持していてもよい。
のリンクの何れが使用されていてもよい。例えば、内部螺合機構(図示せず)が使用されていてもよい。その様な実施形態では、把持部1076を選択的に回転させると、螺合機
構が把持部1076の位置を長手方向に前進させる。図10の特定の例では、把持部1076は、その近位端にテーパ1078を含んでいる。係合部材1080も随意的にテーパであってよい。そうすると、把持部1076が長手方向に近位に向かう方向に前進してゆくと、テーパ1078が1つ又はそれ以上の係合部材1080の外面に係合し、それによりそれら係合部材を内向きに圧縮する。把持部1078が遠位方向に退くと、テーパ1078は係合部材1080が半径方向外向きに展開するのを許容する。幾つかの実施形態では、係合部材1080が半径方向外向きの方向に押しやられ易くなるように、付勢機構(図示せず)が係合部材1080を付勢していてもよい。
。例えば、別の実施形態では、ロック1072は、係合部材1080へ直接に連結する内ねじを含んでいてもよい。その様な実施形態では、把持部1076側に外部テーパ1078が無くとも、把持部1076の回転運動により係合部材1080は半径方向内向き又は外向きに動かされる。更に他の実施形態では、管状部材1012を圧縮若しくは把持するのに、或いはそれ以外のやり方でロック1072を管状部材1012へ固定するのに、1つ又はそれ以上のクランプ、止めねじ、又は他の機構を使用することができる。
理由で挿入装置1070と関連付けて使用することができ、幾つもの適したやり方で管1074へ連結することができるであろう。例えば、挿入装置1070がスネアループ1014を折り畳む実施形態では、ロック1072は、ひとたびスネアループ1014が折り畳まれるや選択的に作動させられてもよい。こうすれば、例えば、医師又は他の施術者が簡単にスネアループ1014を折り畳まれた状態に維持できるようになり、その間にスネアループ1014はカテーテル及び/又は患者の中へ挿入される。ひとたびスネアループ1014が所望場所に位置付けられると、ロック1072を選択的に解除すればよい。次いで、管状部材1012を前進させ、挿入装置1070を引っ込ませればよい。
るようにもする。一例として、管状部材1012は、身体管腔の中へ挿入され、所望場所に置かれるとする。スネアループ1014が、所望の物体を捕縛してしまったら、スネアループはカテーテルに当接に又はその内部に引っ込められることになる。スネアへの張力を維持するのにロック1072を作動させることができる。ロック1072は、そのとき、スネアループ1014を身体管腔から引き出すためのインターフェースとして使用されることになる。
動かし方、又は他の操作を容易にすることができる。例えば、スネアループ1014が身体管腔内部に設置されると、例えば挿入装置1070を管状部材1012にロックすることによって、ロック1072を作動させてもよい。次いで、把持部1076を手で扱う。例えば、把持部1076を扱い、挿入装置1070を回転させることによって、管状部材1012及び/又はスネアループ1014が身体管腔内で回転させられるようになっていてもよい。
形態では、ロック1072は、ロック1072と管1074が一体にスネア装置1000の管状部材1012に対して長手方向の向きに動くように、管1074へ固定されていてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ロック1072は、少なくとも部分的には、管1074と一体的に形成されていてもよい。例えば、把持部1076又は内部機構は、管1074と一体的に形成されていてもよい。別の実施形態では、管1074は、ロック1072へ実質的に永久的に固定されていてもよい。例えば、管は、接着剤又はリベットを
使用して、又は溶接、ろう付け、はんだ付けによって、把持部1076へ連結されていてもよい。更に他の実施形態では、管1074は、ロック1072へ選択的に固定されていてもよい。管1074を把持部1076へ連結するのに、例えば、ねじ又は割りピンの様な解放できる機械的締結具が使用されていてもよい。
し、幾つも特徴を提供することができる、ということが認識されるであろう。以上に説明されている挿入装置1070の1つのその様な特徴は、スネアループ1014のカテーテル及び/又は身体管腔への挿入が容易になるようにスネアループ1014を折り畳むこと若しくは変容させることである。挿入装置1070をどの様に使用してその様な特徴を提供させるかという実例が、図11に関連付けて示され、説明されている。
管壁1096を穿通し、身体管腔1098へのアクセスが提供されるようにしている実施形態を示している。幾つかの実施形態では、スネア又は他の装置が導入器シース1090を通して身体管腔1098の中へ直接挿入されている。とはいえ、図11では、更にカテーテル1091が導入器シース1090に通され、次いでスネアループ1014がカテーテル1091を通って身体管腔の中へ送られている。
いが、これは単に例示であるものと認識されたい。他の実施形態では、例えば、ハブ1092は、省かれてもよいし、及び/又はカテーテル1091の一部であってもよい。更に他の例示としての実施形態では、ハブ1092は、その一部が導入器シース1090の一部として形成されていてもよく、またその一部がカテーテル1091から形成されていてもよい。例えば、導入器シース1090は、ハブ1092の第2部分と結合するように構成されたハブ1092の第1部分を有していてもよい。ハブ1092の第2部分はカテーテル1091と一体であってもよいし、又はそうでなければカテーテル1091へ取り付けられていてもよい。
成されている特定のやり方は別にして、その様な要素の何れか又は全ては、ここに説明及び/又は企図されている様々なスネア装置と組み合わせて使用することができる。例えば、図示の実施形態では、図10のスネア装置1000は、ハブ1092を通して挿入されている。ハブ1092を通される場合、スネア装置1000のスネアループ1014及び/又は管状部材1012は、導入器シース1090及び/又はカテーテル1091の中へ進入する。図10では、ハブ1092は、ロック1070を当接係合させる近位ストッパ面を提供している。より具体的には、ハブ1092のルーメンの大きさは、スネア装置の管1074をその中に配置させるのに足る大きさであるが、ロック1072の直径より小さくされている。その結果、ロック1072が長手方向にハブ1092に対応する位置ま
で動かされたとき、ハブ1092はロック1072に係合し、挿入装置1070がそれ以上前進するのを阻止又は制限することができる。挿入装置1070がその様な位置にある状態で、係合部材1080を緩めて管状部材1012を解放することができる。こうすれば、例えば、管状部材1012が挿入装置1070に対して滑動するか若しくは動けるようになる。より具体的には、1つの実施形態によれば、管状部材1012は、遠位の方向に進められ、長手方向に遠位に向けてカテーテル1091及び/又は身体管腔1098を通過してゆくことができる。
から出る。ルーメン1098及び/又はカテーテル1091の大きさが管1074より大きいので、スネアループ1014は管1074を出ると展開することができる。スネアループ1014は、管1074内に圧縮される以前に保有していたのと実質的に同じ大きさ、形状、又は他の構成を持つまでに、又はカテーテル1091又は身体管腔1098によって許される大きさまで、展開することができる。カテーテル1091と関連付けて使用されている場合、スネアループ1014は、管1074を出て、カテーテル1091に対応する大きさまで展開することができ、その後、カテーテル1091を出ると、ループの非応力時の幅と大きさ又は身体管腔の幅のうち小さい方に対応する大きさまで展開することができる。管状部材1012は、次いで、スネアループ1014が捕縛及び/又は回収される物体と整列できるようになる場所まで進められることになる。
装置1070は、幾つもの適した構成を有することができる。図11では、例えば、導入器シース1090は角度の付けられた挿入配置を有しているものとして示されている。従って、幾つかの実施形態では、挿入装置1070の管1074は可撓性であってもよい。可撓性の管1074なら、例えば、角度の付けられた導入器シース1090の長さの全体又は一部分に沿って滑動するのに十分に曲がることができる。管1074は、追加的又は代替的に、半径方向に可撓性であってもよい。その様な実施形態では、半径方向に可撓性の管1074は、それがスネアループ1014を圧縮する際に半径方向に拡がることができる。管1074は、半径方向に拡がりはするが、なお管1074を導入器シース1090、カテーテル1091、及び/又は身体管腔1098内に配置させておける量しか拡がらない。また一方、他の実施形態では、管1074は剛性であってもよい。例えば、導入器は、身体管腔の中へ直進的なアクセスを提供していてもよく、そうすると管1074は可撓性である必要はない。
は幾つものやり方により異なっていてもよいものと認識されたい。例えば、1つの実施形態では、管1074の長さは、スネアループ1014の長さに概ね対応している。他の実施形態では、管1074は、より長いこともあれば、より短いこともある。例えば、より長い管1074なら、管1074を幾つもの異なった大きさのスネアループ1014と共に使用できるであろう。従って、図11の実施形態は、管1075が、導入器シース1090及びカテーテル1091を通って延び、更に身体管腔1098内に位置付けられることになるものとして示しているが、これは例示に過ぎない。他の実施形態では、管1074及び導入器シース1090の長さは、管1074が導入器シース1090に進入するが但し身体管腔1098の中まで進入しない長さとすることができる。
付け可能又は脱着可能であってもよい。実例として、挿入装置1070は、スネアループと管状部材を含んではいるが但し別体のユーザーインターフェース(例えば図1Aのユーザーインターフェース20)は含んでいないスネア装置と関連付けて使用されてもよい。その様な実施形態では、挿入装置1070を、管状部材1012の遠位端に選択的に設置
し、長手方向に遠位に向けて動かして、管状部材1012の遠位端のスネアループ1014を圧縮させてもよい。また一方、別の実施形態では、挿入装置1070は、スネア装置の一部として組み立てられてもいてもよい。例えば、図1の外科用スネア10に関し、挿入装置1070は外科用スネア10の一部として事前組立されていてもよい。外科用スネア10の製造時に挿入装置1070が管状部材1012上に設置されてもよい。挿入装置1070の設置は、何れの所望の時点に起こってもよい。挿入装置1070が外科用スネア上に含められるのは、例えば、スネアループが取り付けられる前でもよいし、ユーザーインターフェースが取り付けられる前でもよいし、スネアループ及び/又はユーザーインターフェースが取り付けられた後でもよい。次いで、外科用スネアは、挿入装置1070が既に設置され外科用スネアと共にいつでも使える状態の一体型ユニットとして、販売、包装、市場提供、など、されることになる。
れるように構成されていてもよいし、又は取り外し可能に付着されるように構成されていてもよい。1つの実施形態によれば、挿入装置1070はいつでも取り外せる。例えば、挿入装置1070は、スネアループ1014を圧縮するため遠位方向に動かされる。遠位方向へ動かし続ければ、挿入装置1070はスネアループ1014の全長さを通り越してゆくことによって外科用スネア装置から取り外せるようになる。代替的又は追加的に、挿入装置1070は、スネアループ1014を圧縮若しくは形状変更させなくても、いつでも取り外せる。更に他の実施形態では、挿入装置1070がスネア装置から取り外されないように拘束する又は防げるために1つ又はそれ以上の保定ロッド又は他の機構が挿入装置1070に係合していてもよい。
70の別の例としての実施形態を示している。とはいえ、挿入装置2070は、単なるもう1つの例示としての実施形態であり、本開示の範囲内として企図されている幾つもの挿入装置の1つにすぎない。
0の管状部材2012から、選択的に取り外し可能であってもよい。管状部材2012は、例えば、ここに説明されている様な密巻コイル、疎巻コイル、可撓性の管、又は何れかの他の適した構造、又はそれらの組合せ、を含むものとすることができる。1つの実施形態では、スネア2000は、図1Aの外科用スネア10に類似し、管状部材2012へ取り付けられているキャップ2024付きユーザーインターフェース2020を含んでいる。また一方、他の実施形態では、ユーザーインターフェース2020、キャップ2024、管状部材2012、又は他の特徴又は構成要素、又はそれらの組合せ、は除かれるか又は修正されていてもよい。
00へ選択的に連結されるように、及び/又はスネア2000から選択的に取り外されるように、構成されている。より具体的には、図示の挿入装置2070は、二枚貝式の管2074を含んでいてもよい。二枚貝式の管2074は、内部ルーメンを有し、更に選択的に開くこと及び/又は閉じることができる。二枚貝式の管2074を開くことによって、二枚貝式の管2074の第1半部2075と第2半部2076は少なくとも中途半端ながら分離される。図12に示されている様に、半部2075、2076が分離すると、二枚貝式の管2074の壁に開いたチャネルが形成される。二枚貝式の管2074がスネア2000の管状部材2012の周りに配置されていても、管状部材2012に二枚貝式の管2074の壁に形成されたチャネルを通り抜けさせれば、その結果、スネア2000と挿入装置2070を分離させることができる。同様に、二枚貝式の管2074がスネアに連結されていないとき、二枚貝式の管2074を開けば、管状部材2012は二枚貝式の管
の壁のチャネルを通って(例えば第1半部2075と第2半部2076の間の開口を通って)、二枚貝式の管2074の内部ルーメンへ入ってゆくことができる。次いで二枚貝式の管2074を閉じれば、挿入装置2070は管状部材2012の周りに固定される。
りすることのできる挿入装置の1つの例としての実施形態の例示にすぎない。この実施形態では、二枚貝式の管2074の半部2075、2076のそれぞれは、接合具2078のセットを含んでいる。接合具2078は、例えば、枢動ピンを受け入れる互い違いになったヒンジブラケットを含んでいてもよい。枢動ピンが互い違いになったヒンジブラケット内に設置され、それにより接合具2078が固定されたら、第1半部2075と第2半部2076は一体に固定される。枢動ピンは、半部2075、2076を互いに対して長手方向に大きく動かないように拘束しながらもなお半部2075と2076が互いに対して少なくとも中途半端ながら回転するのを許容するやり方で、二枚貝式の管2074を一体に接続することができる。
は、接合具2078は、二枚貝式の管2074の長さに沿って部分的にしか延びていない。具体的には、接合具2078は、二枚貝式の管2074の中間部分に又はその付近に配置させることができる。こうすれば、例えば、二枚貝式の管2074の遠位端を導入器シース及び/又はカテーテルの中へ簡単に挿入できるようになる。また一方、他の実施形態では、導入器シース及び/又はカテーテルは、二枚貝式の管2074はもとより接合具2078も併せて受け入れる大きさとすることができる。
インターフェース2020に隣接する二枚貝式の管2074の近位端からオフセットされていてもよい。例えば、この実施形態では、ユーザーインターフェース2020は、環状溝2072が形成されたキャップ2024を含んでいる。環状溝2072は、二枚貝式の管2074が閉構成にあるとき、二枚貝式の管2074を受け入れる大きさである。二枚貝式の管2074を、閉じておいて、溝7072の中へ挿入すると、干渉嵌め又は摩擦嵌めが形成され、挿入装置2070がユーザーインターフェース2020へ固定される。環状溝2072は、随意的に、略円形、楕円形、又はそれ以外に二枚貝式の管2074の形状に対応する形状である。環状溝2072は、更に、接合具2078の全体又は一部分を受け入れる形状若しくは構成であってもよい。環状溝2072は、挿入装置2070をスネア2000へ固定するための機構の一例にすぎないものと認識されたい。他の実施形態では、例えば、キャップ2024及び/又は管状部材2012は、挿入装置2070を固定させる戻り止め又は別の構造を含んでいてもよい。
4をユーザーインターフェース2020へ連結するときに半部2075、2076を一体に固定するよう働く。また一方、幾つかの実施形態では、二枚貝の半部2075、2076は、更に、挿入装置2070が溝2072へ直接に連結されていないときでさえ、選択的又は永久的に、一体にロックされるようになっていてもよい。例えば、半部2075、2076は、さねはぎ構成を含んでいてもよく、そうすれば、閉じられると、さね部分が溝部分に交わって少なくとも一時的に半部2075、2076を閉構成にロックする。他の実施形態では、半部2075、2076を一体にロックするのに止め金が取り付けられていてもよい。例えば、二枚貝式の管2074の一部分の周りに輪具が設置されていてもよいし、又は第1の半部2075側にタブが含まれていて、第2の半部2076側にインターロック式の止め金が形成されていてもよい。幾つかの実施形態では、ロック掛け機構は解放可能であってもよい。例えば、使用者は、干渉嵌め又は摩擦嵌め或いは別のロック掛け機構を選択的に打ち負かす力を加えることができる。他の実施形態では、他の型式の
ロック掛け機構が使用されていてもよい。実際、幾つかの実施形態では、ロック掛け機構はまるごと省略されており、二枚貝式の管2074を閉構成に及び/又は管状部材2012に対して特定の長手方向場所にロックするロック掛け機構は何も無い。
上か又はその周りに設置されている場合、二枚貝式の管2074は、随意的に、管状部材2012に沿って長手方向に滑動するか又はそれ以外のやり方で動くようになっていてもよい。二枚貝式の管2074は、例えば、ここに説明されている様にスネアループに係合するべく遠位方向に動かされてもよい。スネアループは、随意的に、二枚貝式の管2074内に圧縮され、それから二枚貝式の管2074がカテーテル、導入器シース、身体管腔、又は他の構造内に設置されてもよい。その後、二枚貝式の管2074の遠位端から外へスネアループを伸展させることにより、スネアループは圧縮を解かれて1つ又はそれ以上の展開構成に戻る。
な管に関しているが、スネアループの圧縮は、管の特定の形状、大きさ、又は他の構成にも、また更には管にも、限定されないものと認識されたい。例えば、スネアループを圧縮するのに使用される構造は、幾つもの異なった長さ又は断面形状を有することができるであろう。断面形状は、例えば、円形又は楕円形であってもよいが、方形、菱形、三角形、定形、不定形、又は他の断面形状も企図されている。幾つかの実施形態では、断面形状又は大きさは、管の長さに沿って変化していてもよい。例えば、管は、スネアループの圧縮が容易になるようにテーパしているか又はフレア状であってもよい。
がら、ここに企図され付随の特許請求の範囲に述べられている範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が成され得ることが認識されるであろう。例えば、様々なスネア装置及び構成要素は、大きさ、形状、構成、特徴、など、の異なった組合せを有していてもよい。ここに説明されているその様な差異は、主として、スネア装置を本開示の範囲内で使用、作製、及び修正することのできる多数の異なったやり方が存在していることを示すために提供されている。異なった特徴は、幾つかの実施形態では、必要な例示説明を削減するために組み合わされてもいるが、一部の特定の特徴のみが他の特徴と適合性があることを指し示すことを意図したものではない。よって、或る特徴が1つ又はそれ以上の他の特徴とのみ関連付けて使用されると明白に指し示されていない限り、その様な特徴は、ここに開示されている何れの実施形態に関しても置き換え可能に使用でき、又は本開示の範囲に従って修正できる。詳細な説明及び添付図面は、従って、制限を課すものではなく単に例示とみなされるべきであり、全てのその様な修正又は変更が仮にあれば、それらは本開示の範囲内に含まれるものとする。
たが、本開示はこれらの実施形態に限定されることはなく、当業者が以上の詳細な説明に基づいて認識し得る修正、省略、(例えば様々な実施形態に跨る態様の)組合せ、適合、及び/又は変更、を有するありとあらゆる実施形態を含む。特許請求の範囲の限界は、特許請求の範囲の中で用いられている用語遣いに基づき広義に解釈されるべきであり、以上の詳細な説明に記述されている例に限定されるものではなく、それらの例は非排他的であるものと解釈されたい。また、ここに説明され及び/又は特許請求の範囲に記載されている何れの方法又はプロセスの、その中に記載されている何れの工程も、特許請求の範囲に別段の指定のない限り、何れの順序で実行されてもよく、特許請求の範囲に提示されている順序に限定されない。従って、本発明の範囲は、以上に与えられている説明及び解説によるのではなく、唯一、付随の特許請求の範囲及びそれらの法的等価物によって判断されるべきである。
12 本体、細長い管状部材
14 スネアループ
16 細長い管状部材の遠位先端、撓み先端
18 細長い管状部材の近位端
19 開口
20 ユーザーインターフェース
22 親指用部片
24 キャップ
26 指用部片
28 コアワイヤ
30 取付部材
32 開口部
34 中央開口部
36 中央溝
38 固定チャネル
40 細長い管状部材の第1部分
42 第1部分の近位チャネル
44 ねじの切られた接続具
46 半径方向膨隆部
48 細長い管状部材の第2部分
50 細長い管状部材の第3部分
100 外科用スネア
112 管状部材
114 スネアループ
115 スネアループワイヤの第1端
116 管状部材の遠位先端
117 スネアループワイヤの第2端
128 コアワイヤ
129 撓めワイヤ
148 密巻コイル部分
150 疎巻コイル部分
200 外科用スネア
202 外科用スネアの遠位端
214 スネアループ
219 スネア開口
228 コアワイヤ
229 撓めワイヤ、撓め部材
231 内側湾曲
233 外側湾曲
250 疎巻コイル
251 複数のコイル
253 遠位コイル
300 外科用スネア
312 管状部材
328 コアワイヤ
348 密巻コイル部分
350 疎巻コイル部分
400 外科用スネア
412 管状部材
415 第2フィラメント
428 第1フィラメント
448 密巻コイル
450 疎巻コイル
500 外科用スネア
512 管状部材
515 第3フィラメント
528a 第1フィラメント
528b 第2フィラメント
548 密巻コイル
550 疎巻コイル
600 外科用スネア
612 管状部材
614 スネアループ
616 外科用スネアの遠位端
628 コアワイヤ
629 撓めワイヤ
648 密巻コイル
650 疎巻コイル(部分)
660 キャップ
661 第1受座
662 第2受座
714 楕円形スネアループ
715 第1近位端
717 第2近位端
814 六角形スネアループ
815 第1近位端
817 第2近位端
900 外科用スネア
901 カテーテル
902 遠位端
903 心臓
905 上大静脈
907 右心房
909 右心室
911 肺動脈
912 スネアのシャフト
914 スネアループ
916 外科用スネアの遠位端
925 物体
1000 スネア装置
1012 管状部材
1014 スネアループ
1070 挿入装置
1072 ロック
1074 管
1076 把持部
1078 テーパ
1080 係合部材
1090 導入器シース
1091 カテーテル
1092 ハブ
1094 組織
1096 脈管壁
1098 身体管腔
2000 スネア
2012 管状部材
2020 ユーザーインターフェース
2024 キャップ
2070 挿入装置
2072 環状溝
2074 二枚貝式の管
2075 二枚貝の第1半部
2076 二枚貝の第2半部
2078 接合具
A 挿入装置の滑動方向
Claims (15)
- 操舵できる遠位先端、密巻コイル部分、及び前記密巻コイル部分の遠位に配置されている疎巻コイル部分であって前記操舵できる遠位先端の一部分を形成している疎巻コイル部分、を備えている可撓性の細長い本体と、
前記可撓性の細長い本体の近位端へ連結されているインターフェースであって、前記操舵できる遠位先端を、前記可撓性の細長い本体に沿って当該インターフェースから当該操舵できる先端へ延びているコアワイヤを介して、選択的に操作するように構成されているインターフェースと、
前記操舵できる遠位先端へ連結されていて当該操舵できる遠位先端から遠位方向に延びているスネアループであって、前記操舵できる遠位先端が初期位置から当該初期位置に対して少なくとも約90度オフセットしている第2位置へ移行する際に少なくとも約90度の回転に対応する弧に沿って掃引するように構成されているスネアループと、
を備えている外科用スネア。 - 前記疎巻コイル部分へ連結されていて当該疎巻コイル部分の一部分に沿って延びている撓めワイヤであって、前記疎巻コイル部分の圧縮を制限し代わりに当該疎巻コイル部分に前記コアワイヤへ加えられる力に応えて曲がるよう仕向けるように構成されている撓めワイヤ、を更に備えている請求項1に記載の外科用スネア。
- 前記密巻コイル部分及び前記疎巻コイル部分はワイヤから形成されており、前記密巻コイル部分のコイルは前記ワイヤの幅の100%から150%の中心間距離の間で変化しており、前記疎巻コイル部分のコイルは前記ワイヤの幅の105%から300%の中心間距離の間で変化している、請求項1又は請求項2に記載の外科用スネア。
- 前記疎巻コイル部分の遠位端へ連結されているキャップであって、力が前記コアワイヤへ掛けられると当該力が当該キャップへ平行移動されるような具合に前記コアワイヤを受け入れるように構成された第1受座を備えているキャップ、を更に備えている請求項2又は請求項3に記載の外科用スネア。
- 前記キャップは、前記撓めワイヤを受け入れるように構成されている第2受座を更に備えている、請求項4に記載の外科用スネア。
- 前記コアワイヤは直接的に前記操舵できる遠位先端へ連結されている、上記請求項の何れか一項に記載の外科用スネア。
- 前記撓めワイヤは前記疎巻コイル部分内の、前記コアワイヤの位置と概ね反対側になる場所に配置されている、請求項2から請求項6の何れか一項に記載の外科用スネア。
- 前記スネアループは或る長さを有しており、前記スネアループは当該スネアループが前記初期位置から前記第2位置へ動く際に実質的に前記長さを維持するように構成されている、上記請求項の何れか一項に記載の外科用スネア。
- 前記操舵できる先端は、前記力を前記コアワイヤへ加えさせる前記インターフェースの入力に応えて、前記撓めワイヤが前記選択的に撓められる操舵できる遠位先端の外側湾曲に近接するような具合に当該撓めワイヤの周囲に選択的に撓むように構成されている、上記請求項の何れか一項に記載の外科用スネア。
- 前記スネアループは、次の形状、即ち、雁首形、菱形、六角形、又は楕円形、の1つ又はそれ以上を含む形状を有している、上記請求項の何れか一項に記載の外科用スネア。
- 可撓性の細長い本体と、
前記可撓性の細長い本体の遠位端へ連結されていて、密巻コイル部分及び前記密巻コイル部分の遠位に配置されている疎巻コイル部分を備えるコイル状シャフトを備えている遠位撓み性先端であって、非応力時状態と応力時状態の間で撓めることができ、前記非応力時状態では実質的に撓んでおらず、前記応力時状態では撓んでいる、遠位撓み性先端と、
前記可撓性の細長い本体に沿って延びているコアワイヤであって、その遠位端を少なくとも間接的に前記遠位撓み性先端へ連結されている、コアワイヤと、
前記コアワイヤの近位端へ連結されていて第1位置と第2位置の間で選択的に変えることのできるインターフェースであって、前記第1位置では前記遠位撓み性先端は前記非応力時状態にあり、前記第2位置では前記遠位撓み性先端は第2の状態即ち前記非応力時状態に対して少なくとも約90度オフセットしている応力時状態にある、インターフェースと、
少なくとも間接的に前記遠位撓み性先端へ連結されていて当該遠位撓み性先端から遠位方向に延びているスネアループであって、前記遠位撓み性先端が前記非応力時状態から前記応力時状態へ移行する際に少なくとも約90度の回転に対応する弧に沿って掃引するように構成されているスネアループと、
を備えている外科用スネア。 - 前記遠位撓み性先端は、前記疎巻コイル部分へ連結されていて当該疎巻コイル部分の一部分に沿って延びている撓めワイヤを更に備えており、前記撓めワイヤは、前記インターフェースが前記第1位置から前記第2位置へ変わる際に前記コイル状シャフトの前記疎巻コイル部分に縮むのではなく屈曲するよう仕向けるように構成されている、請求項11に記載の外科用スネア。
- 前記コアワイヤは直接的に前記遠位撓み性先端へ連結されている、請求項11又は請求項12に記載の外科用スネア。
- 前記スネアループは前記遠位撓み性先端と一体に動くように構成されており、前記スネアループは或る長さを有しており、前記スネアループは更に当該スネアループが前記遠位撓み性先端の前記非応力時状態と前記応力時状態の間の撓みに合わせて動く際に実質的に前記長さを不変に維持するように構成されている、請求項11から請求項13の何れか一項に記載の外科用スネア。
- 前記スネアループは、直接的に、前記コアワイヤ又は前記可撓性の細長い本体又は前記遠位撓み性先端のうちの1つ又はそれ以上へ固着されている、請求項11から請求項14の何れか一項に記載の外科用スネア。
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