JP6096060B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、ファクシミリ送信ジョブが保留された場合、そのファクシミリ送信ジョブを登録したユーザが保留された事情を知ることができるようにすることを目的とする。
図2において、指定された宛先へコンテンツを送信する通信装置としてのファクシミリ装置1は、PSTN(公衆電話回線網)4を介し、対向ファクシミリ装置2と接続され、またファクシミリ装置1は、LAN(Local Area Network)5を介し、メールサーバ3と接続されている。ここで、コンテンツとは、画像、映像、音楽、文章、またはそれらを組み合わせた情報をいい、本実施例では、コンテンツをファクシミリ装置1で読み取った原稿の画像情報として説明する。
図1において、ファクシミリ装置1は、制御部101と、操作パネル102と、RAM(Random Access Memory)103と、スキャナ104と、NIC(Network Interface Card)105と、ファクシミリインタフェース106と、RTC(Real Time Clock)107とにより構成されている。
操作パネル102は、操作者に対する指示等を表示する表示部および操作者による操作を受付けるタッチパネル等の入力部で構成されたものである。
記憶部としてのRAM103は、制御部101による制御プログラムを実行するときに発生する一時的な作業用のデータを記憶するための記憶装置である。
NIC105は、図2に示すLAN5に接続する装置であり、LAN5を介してメールサーバ3との間の通信を可能にするものである。
ファクシミリインタフェース106は、図2に示すPSTN4に接続する装置であり、PSTN4を介して対向ファクシミリ装置2との間の通信を可能にするものである。
RTC107は、カレンダー機能および時計機能を備えた装置である。
ユーザ管理部202は、利用者としてのユーザを識別する認証部であり、ファクシミリ装置1を使用するユーザに係る情報を所定の構成で管理する制御プログラムである。
電話帳管理部203は、ファクシミリ送信先アドレスを1つのアドレスレコードとして管理するアドレス帳管理部であり、ファクシミリ通信の相手先に係る情報を所定の構成で管理する制御プログラムである。
保留制御部としての差し止め制御部205は、指定されたファクシミリ通信の相手先へのファクシミリ送信を差し止める制御プログラムである。この差し止め制御部205は、図1に示す操作パネル102で利用者の操作を受付けて、指定された宛先へのファクシミリ送信の保留指示情報を後述する電話帳302に記憶し、ファクシミリ送信の実行を保留する。
通知部207は、指定された宛先に対して指定された内容の電子メールを、NIC105を用いてメールサーバ3へ送信する制御プログラムである。なお、電子メールの送信はSMTPを用いて行うものとする。
図3において、RAM103は、ユーザテーブル301と、電話帳302と、ジョブテーブル303と、カレントユーザ304と、通知先リスト305と、通知内容306と、ジョブポインタ307とにより構成されている。
利用者情報記憶部としてのユーザテーブル301は、ファクシミリ装置1を使用するユーザに係る情報であり、図1に示すユーザ管理部202により記憶される。このユーザテーブル301は、ユーザを識別する利用者識別情報としてのユーザ名と、通知先としての電子メールアドレスとを関連付けて予め記憶する。
送信指示情報記憶部としてのジョブテーブル303は、図1に示す操作パネル102で利用者の操作を受付けて、指定された宛先へファクシミリを送信するジョブに係る情報である送信指示情報を記憶するものであり、図1に示すジョブ管理部204により記憶される。
通知先リスト305は、図1に示す通知部207が電子メールを送信する際の宛先アドレスのリストである。
通知内容306は、図1に示す通知部207が送信する電子メールの内容である。この電子メールの内容とは、ユーザの操作によって指定された電話帳のレコードを宛先とするジョブが保留された旨のメッセージであり、例えば図8に示すようなメッセージである。
ジョブポインタ307は、ジョブテーブル303に記憶されたジョブを逐次参照する際に、参照中のジョブを指すポインタである。
図4に示すユーザテーブル301は、図1に示すユーザ管理部202が管理する情報であり、ユーザ名列401と、Eメールアドレス列402とにより構成され、1ユーザに係る情報が1行として記憶されている。
Eメールアドレス列402は、ユーザ名列401の値で識別されるユーザの連絡先(通知先)である電子メールアドレスである。
このように、ユーザテーブル301は、ユーザ識別情報に関連付けて当該ユーザの電子メールアドレスを記憶する。
図5に示す電話帳302は、図1に示す電話帳管理部203が管理するファクシミリ通信の相手先に係る情報であり、レコード名列501と、電話番号列502と、差し止めフラグ列503とにより構成されている。この電話帳302には、1つの相手先に係る情報が1行(以下、「電話帳レコード」という。)として記憶される。
レコード名列501は、相手先を識別するための識別名称である。なお、レコード名列501の値は電話帳レコードを一意に識別可能な情報である。
差し止めフラグ列503は、レコード名列501の値で識別される相手先へのファクシミリ送信を差し止めるべきか否かを表すフラグ情報である。
このように、電話帳302は、相手先識別情報に関連付けて当該相手先の電話番号および相手先へのファクシミリ送信を差し止めるべきか否かの情報を記憶する。
図6に示すジョブテーブル303は、図1に示すジョブ管理部204が管理する操作者によるファクシミリ送信の要求(ジョブ)に係る情報であり、画像アドレス列601と、宛先レコード名列602と、送信予定時刻列603と、登録者ユーザ名列604とにより構成されている。このジョブテーブル303には、1つのジョブに係る情報(送信指示情報)が1行として記憶される。
画像アドレス列601は、当該ジョブとしてファクシミリ送信されるべき、図1に示すスキャナ104で読み取られた画像情報が記憶されたRAM103のアドレスである。
送信予定時刻列603は、当該ジョブがファクシミリ送信すべき時刻として操作者により図1に示す操作パネル102で指定された時刻である。
登録者ユーザ名列604は、当該ジョブを要求(登録)したユーザを識別するための利用者識別情報としてのユーザ名である。
このように、ジョブテーブル303は、ジョブ毎に画像情報が記憶されたアドレス、電話帳302のレコード名、ファクシミリを送信すべき時刻、登録者のユーザ名を記憶する。
図7に示す通知先リスト305は、図1に示す通知部207が送信する通知先に係る情報であり、Eメールアドレス列701により構成されている。この通知先リスト305には、1つの通知先に係る情報が1行として記憶される。
Eメールアドレス列701は、図1に示す通知部207が電子メールを送信する通知先として電子メールアドレスである。
上述した構成の作用について説明する。
まず、本実施例のファクシミリ装置のログインについて図1および図3を参照しながら説明する。
ログインを完了すると、ファクシミリ装置1の操作部201は機能を選択、実行するためのメニュー画面を操作パネル102に表示する。メニュー画面は、例えば図9に示すメニュー画面900であり、ユーザ登録ボタン901と、電話帳登録ボタン902と、電話帳変更ボタン903と、ファクシミリ送信登録(Fax送信)ボタン904と、差し止めボタン905と、差し止め解除ボタン906と、ログアウトボタン907とにより構成されているものである。
ログアウトボタン907は、ログアウトする場合に押下するボタンである。このログアウトボタン907が押下されると、操作部201はカレントユーザ304に記憶されているユーザ名を消去し、ログイン操作を待機する。
S101:図9に示すメニュー画面900の差し止めボタン905が押下されたことを検知した操作部201は、図5に示す電話帳302を一覧として操作パネル102に表示する。
S102:操作部201は、操作パネル102に表示した図5に示す電話帳302の一覧から差し止めの対象とする電話帳レコードの選択操作を受付ける。
S104:差し止め制御部205は、通知先リスト305をクリア(消去)する。
S105:差し止め制御部205は、ジョブ登録者探索処理を行い、通知先リスト305を生成する。
差し止め制御部205は、まず差し止め対象の図5に示す電話帳302のレコード名列501のレコード名をキーとして、図6に示すジョブテーブル303の宛先レコード名列602を検索し、キーと一致するジョブを抽出する。続いて、差し止め制御部205は、抽出したジョブを登録したユーザの連絡先、すなわち抽出したジョブの登録者ユーザ名列604の値をユーザ管理部202に照会して得られる当該ユーザの図4に示すユーザテーブル301のEメールアドレス列402の値、を通知先リスト305に記憶する。このようにして、差し止め制御部205は、ジョブ登録者探索処理を行う。
一方、通知先リスト305が空でないと判定した差し止め制御部205は、ジョブ登録者探索処理において該当するジョブが存在したものとして処理をS107へ移行する。
S108:ジョブ登録者探索処理を終了した差し止め制御部205は、通知内容生成処理を行う。
S201:図9に示すメニュー画面900の差し止め解除ボタン906が押下されたことを検知した操作部201は、図5に示す電話帳302を一覧として操作パネル102に表示する。
S203:差し止め解除制御部206は、操作部201で選択された電話帳レコードに対応する図5に示す電話帳302のレコード名列501を抽出し、対応する差し止めフラグ503の値を「偽」に変更し、本処理を終了する。
S301:まず、ファクシミリ送信部208は、ジョブテーブル303にジョブの有無、すなわちジョブテーブル303にジョブが記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合、所定の時間が経過するまで待機し、所定の時間が経過すると、上記の判定を行うことを繰り返す。一方、ジョブテーブル303にジョブが記憶されていると判定すると、ファクシミリ送信部208は処理をS302へ移行する。
S303:ファクシミリ送信部208は、ジョブテーブル303の対象ジョブの送信予定時刻列603の値と、RTC107から読取った現在時刻とを比較し、送信予定時刻列603の値の送信予定時刻が到来したか否かを判定し、到来していないと判定すると処理をS306へ移行し、到来したと判定すると処理をS304へ移行する。
S307:後続のジョブが存在すると判定したファクシミリ送信部208は、ジョブポインタ307を後続するジョブに更新し、処理をS303へ移行して後続するジョブの処理を行う。
例えば、ファクシミリ装置1のユーザAが電話帳レコードXの電話番号の誤りに気付いた場合、ユーザAは電話帳レコードXが示す電話番号へのファクシミリ送信のジョブを保留すべく、図9に示すメニュー画面900の差し止めボタン905を押下して電話帳レコードXを指定したファクシミリ送信の差し止め操作を行うことが考えられる。
図13に示す電話帳302は、図1に示す電話帳管理部203が管理するファクシミリ通信の相手先に係る情報であり、レコード名列501と、電話番号列502と、差し止めフラグ列503と、登録者ユーザ名列504とにより構成されている。本実施例では、第1の実施例の電話帳302に対して登録者ユーザ名列504を追加した構成としている。
このように、本実施例の電話帳302は、相手先識別情報に関連付けて当該相手先の電話番号、相手先へのファクシミリ送信を差し止めるべきか否かの情報および当該電話帳レコードを登録したユーザ名を記憶する。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例のファクシミリ装置のログインの動作は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
ログインを完了すると、ファクシミリ装置1の操作部201は機能を選択、実行するためのメニュー画面を操作パネル102に表示する。メニュー画面は、例えば図9に示すメニュー画面900であり、ユーザ登録ボタン901と、電話帳登録ボタン902と、電話帳変更ボタン903と、ファクシミリ送信登録ボタン904と、差し止めボタン905と、差し止め解除ボタン906と、ログアウトボタン907とにより構成されているのは第1の実施例と同様である。なお、ユーザ登録ボタン901、電話帳変更ボタン903、ファクシミリ送信登録ボタン904、差し止めボタン905、差し止め解除ボタン906、ログアウトボタン907が押下された場合の動作は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
差し止めボタン905は、所望の電話帳レコードを宛先とするファクシミリ送信を差し止める場合に押下するボタンである。この差し止めボタン905が押下されると、操作部201は差し止め制御部205を動作させる。なお、差し止め制御部205が行う差し止め処理の詳細は後述する。
S401〜S405:図10におけるS101〜S105と同様の処理なのでその説明を省略する。
差し止め制御部205が行うレコード登録者探索処理とは、差し止め対象の電話帳レコードの登録者ユーザの連絡先アドレス、すなわち電話帳302の登録者ユーザ名列504の値で示される登録者ユーザをユーザ管理部202に照会して得られる図4に示すユーザテーブル301の当該ユーザのEメールアドレス列402の値、を通知先リスト305に追加して記憶する処理である。
このように、通知部207は、差し止め制御部205がファクシミリの送信の差し止めフラグ(保留指示情報)を電話帳302に記憶する際、差し止め制御部205の指示により、ファクシミリの送信を差し止めた宛先(電話帳302の電話番号列502の値)を登録した利用者(電話帳302の登録者ユーザ名列504の値)を抽出し、その利用者の通知先(ユーザテーブル301のユーザ名列401に関連付けられたEメールアドレス列402の通知先)に、ファクシミリの送信が保留された旨の情報および保留した利用者のユーザ名を通知する。
例えば、ファクシミリ装置1のユーザBが電話帳レコードXを電話帳に登録し、ユーザAが電話帳レコードXの電話番号の誤りに気付いた場合、ユーザAは電話帳レコードXが示す電話番号へのファクシミリ送信のジョブを保留すべく、図9に示すメニュー画面900の差し止めボタン905を押下して電話帳レコードXを指定したファクシミリ送信の差し止め操作を行うことが考えられる。
第1の実施例および第2の実施例では、通信装置をファクシミリ送信するファクシミリ装置として説明したが、それに限られることなく、コンテンツを指定された宛先に送信するサーバ装置等としても良い。
2 対向ファクシミリ装置
3 メールサーバ
4 PSTN
5 LAN
101 制御部
102 操作パネル
103 RAM
104 スキャナ
105 NIC
106 ファクシミリインタフェース
107 RTC
201 操作部
202 ユーザ管理部
203 電話帳管理部
204 ジョブ管理部
205 差し止め制御部
206 差し止め解除制御部
207 通知部
208 ファクシミリ送信部
301 ユーザテーブル
302 電話帳
303 ジョブテーブル
304 カレントユーザ
305 通知先リスト
306 通知内容
307 ジョブポインタ
Claims (2)
- 指定された宛先へコンテンツを送信するファクシミリ送信部を備えた通信装置において、
利用者の操作を受付けて、指定された宛先へコンテンツを送信する、前記宛先を含む送信指示情報と、前記送信指示情報毎に、前記送信指示情報を登録した前記利用者を識別する利用者識別情報とを記憶する送信指示情報記憶部と、
宛先と、前記宛先毎に、前記送信指示情報によるコンテンツの送信の実行を保留する保留指示情報とを記憶する宛先情報記憶部と、
利用者の操作を受付けて、指定された宛先へのコンテンツの送信の前記保留指示情報を前記宛先情報記憶部に記憶し、前記送信の実行を保留する保留制御部と、
利用者を識別する利用者識別情報と、通知先とを関連付けて予め記憶する利用者情報記憶部と、
前記保留制御部が前記コンテンツの送信の保留指示情報を前記宛先情報記憶部に記憶する際、前記保留制御部の指示により、前記保留制御部で指定された前記宛先に基づいて前記送信指示情報記憶部の前記送信指示情報を検索して、前記送信指示情報を登録した利用者の前記利用者識別情報を抽出し、さらに、前記送信指示情報を登録した利用者の前記利用者識別情報に関連付けられた前記通知先を、前記利用者情報記憶部から取得し、該通知先に、前記コンテンツの送信が保留された旨の情報および前記保留した利用者の前記利用者識別情報を通知する通知部とを備えたことを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置において、
前記宛先情報記憶部は、さらに、前記宛先毎に、前記宛先を登録した利用者を識別する利用者識別情報とを記憶し、
前記通知部は、前記保留制御部が前記コンテンツの送信の保留指示情報を前記宛先情報記憶部に記憶する際、前記保留制御部の指示により、前記宛先情報記憶部から前記宛先を登録した利用者を識別する利用者識別情報を抽出し、前記利用者識別情報に関連付けられた前記通知先を、前記利用者情報記憶部から取得し、該通知先に、前記コンテンツの送信が保留された旨の情報および前記保留した利用者の前記利用者識別情報を通知することを特徴とする通信装置。
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