JP6093158B2 - ソレノイドバルブの気化器本体への取付構造 - Google Patents

ソレノイドバルブの気化器本体への取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、気化器本体における1つの表面に形成された燃料通路に通じる開口部に嵌挿されるソレノイドバルブの気化器本体への取付構造に関する。
従来、図4に示すように、内部に燃料供給路が形成されている気化器本体1はアルミダイカスト成形などにより形成されており、その表面11に形成された前記燃料供給路に通じる開口部12にソレノイドバルブ2が嵌挿されている。
そして、一般にソレノイドバルブ2は内蔵したソレノイドに電源を供給するためのコネクタ21が突出形成された硬質合成樹脂製のカバー体22が被着され,その先端に露出している先端部(嵌入部)23を嵌入されるが、そのままでは抜けてしまうことから、例えば図5に示したように、気化器本体1における開口部11の周囲に設けられたボルト穴(図示せず)により螺締するボルト13により前記カバー体2に形成されたフランジ部24を押圧することによりソレノイドバルブ2が気化器本体1に取付けられていた。
ところが、前記図4に示した従来行われているソレノイドバルブ2の取付構造では、前記ボルト3が偏心位置に配置した状態で取り付けることになり、ソレノイドバルブ2を安定した状態で固定することが困難である。
そこで、例えば特開2005−163816号公報に提示されているように、取付固定具を用いる取付構造が知られている。
このソレノイドバルブの取り付け構造は、例えば図6に示すように、例えば金属により成形された取り付け固定具3を用いて取り付けネジ31により気化器本体1の表面11に固着するものであり、このような取付構造では、取付固定具3を必要とすることから部品点数が増えるとともに固定するのにボルトを用いることは同じである。
そのため、取付作業が煩雑になるとともに、ボルト13の締りも確認する必要があり、製造面で問題がある。また、長年の使用によりボルト13が振動などで緩むということあり、修理や交換のためなどの目的で取り外す際にも面倒であるという問題がある。
特開2005−163816号公報
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであって、ソレノイドバルブを気化器本体に安定した状態で取り付けることができるばかりか、部品点数の増加もなく、取り付け、取り外しがワンタッチで可能なソレノイドバルブの気化器本体への取付構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明は、気化器本体の表面に形成された燃料通路に通じる開口部に嵌挿されるソレノイドバルブの気化器本体への取付構造であって、前記気化器本体の表面における前記開口部付近に設置された前記開口部の開口方向にほぼ直交する方向に延びるとともに前記気化器本体の表面から所定の距離を隔てて棒状支持部が配置されており、前記ソレノイドバルブのバルブ本体部を軸線方向に入部を露出させて被嵌させた筒状のカバー体の外周面に設置した前記棒状支持部が嵌挿支持される軸線にほぼ直交する方向に延びるとともに前記棒状支持部の外径よりも幅狭の溝状の差込部を形成した筒状の掛止部が設けられており、前記ソレノイドバルブの入部を前記開口部に嵌挿したときに前記ソレノイドバルブのカバー体に形成した掛止部が前記差込部を介して前記棒状支持部に支持されことを特徴とする。
また、本発明において、前記掛止部または棒状支持部の少なくとも一方が適宜の弾性を有する硬質材により形成されていることにより弾性掛止することができる。
更に、本発明において、前記掛止部の差込部が前記カバー体の軸線方向とほぼ垂直方向に形成されていること、つまり、ソレノイドバルブの開口部への差込み方向にほぼ直行する方向に形成されているので多大な抜け止め効果が期待される。
加えて、前記気化器本体がアルミダイカスト成形品、樹脂成形品その他の成形品であって、少なくとも前記棒状支持部の両端を表面から所定の距離を隔てて保持する保持部材が一体に成形されている場合には製造が容易で且つ強度的にも優れている。
特に、前記棒状支持部が前記掛止部の長さよりも所定の長さ以上に長く形成されており、前記入部を前記開口部に嵌挿させた状態で軸心を中心にして回転させることにより前記掛止部を前記棒状支持部に対し嵌脱可能とすることにより掛脱作業をワンタッチで容易にすることができる。
本発明によれば、ソレノイドバルブを気化器本体に安定した状態で取り付けることができるばかりか、部品点数の増加もなく、取り付け、取り外しがワンタッチで可能である。
本発明の一実施例であるソレノイドバルブとこのソレノイドバルブを装置する気化器本体の斜視図である。 図1に示した実施の形態であるソレノイドバルブを気化器本体に取り付けた状態を示す斜視部分図である。 図1に示した実施の形態であるソレノイドバルブの気化器本体への脱着手順を示す説明図である。 従来のソレノイドバルブとこのソレノイドバルブを装置する気化器本体の斜視図である。 従来のソレノイドバルブの気化器本体への取り付け状態を示す説明図である。 従来のソレノイドバルブの気化器本体への異なる取り付け状態を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための好ましい実施の形態について説明する。
図1は本発明の好ましい実施の形態を装着する気化器本体を示すものであり、ソレノイドバルブ2は、前記従来のものと同様に、内蔵したソレノイド(図示せず)に電源を供給するためのコネクタ21が突出形成された硬質合成樹脂製のカバ体22が被着され、その先端に露出している先端部(嵌入部)23を有している。
また、本実施の形態が装着される気化器本体1はアルミダイカスト成形などにより形成されており、その表面11には内部に形成された燃料供給路(図示せず)に通じる開口部12が開口されており、この開口部12にソレノイドバルブ2の先端部(嵌入部)23が嵌される。
また、気化器本体1の表面11における前記ソレノイドバルブ2の先端部(嵌入部)23が嵌される開口部12付近に開口部12の開口方向にほぼ直交する方向に延びるとともに気化器本体1の表面11から所定の距離を隔てて棒状支持部4が配置されている。
特に、本実施の形態では、前記棒状支持部4は、その両端において前記気化器本体1の表面11に所定の距離を隔てて対向して突設した突起41,41に気化器本体1の表面11から所定の距離を隔てて支持されている。
一方、ソレノイドバルブ2は、前記筒状のカバー体22が適宜の弾性を有する硬質材により形成されているとともに外周面に前記気化器本体1の表面11に支持された棒状支持部4が嵌挿支持される軸線にほぼ直交する方向に延びるとともに前記棒状支持4の径よりも幅狭の溝状の差込部51を形成した筒状の掛止部5が設けられている。
また、本実施の形態では、前記棒状支持部4の長さはこの棒状支持部4に嵌装される前記掛止部5の長さよりも所定の長さだけ長く形成されている。
このような構成を有するソレノイドバルブ2を気化器本体1に取り付けるには、ソレノイドバルブ2の先端部(嵌入部)23を、気化器本体1の表面11に形成された燃料供給路(図示せず)に通じる開口部12に差し込むとともに、図2に示したようにソレノイドバルブ2の筒状のカバー体22に形成した掛止部5を前記気化器本体1の表面11に支持された棒状支持部4に溝状の差込部51を介して差し込み嵌支持させるものである。
尚、本実施の形態は、前記棒状支持部4の気化器本体1の表面11からの距離がソレノイドバルブ2の先端部(嵌入部)23を開口部12に差し込んだ際の掛止部5における気化器本体1の表面11からの距離が等しくなるように設定されている。そのため、図3に示したように、初めソレノイドバルブ2の先端部(嵌入部)23を、掛止部5と棒状支持部4とが接しない状態で開口部12に差し込み、次いで、ソレノイドバルブ2を開口部12内で回転させて溝状の差込部51を介して掛止部5と棒状支持部4とが軸線を一致させて嵌合することにより取り付けられる。
このように、本実施の形態では、気化器本体1の開口部12にソレノイドバルブ2を差し込むとともに掛止部5と棒状支持部4とを嵌合支持させるだけで簡単且つ確実にソレノイドバルブ2を気化器本体に取り付けることができる。
一方、ソレノイドバルブ2は、前記筒状のカバー体22が適宜の弾性を有する硬質材により形成されているとともに外周面に前記気化器本体1の表面11に支持された棒状支持部4が嵌挿支持される軸線にほぼ直交する方向に延びるとともに前記棒状支持4の口径よりも幅狭の溝状の差込部51を形成した筒状の掛止部5が設けられている構成であり、確実に取り付けることができる。
尚、図3に示したようにソレノイドバルブ2を取付位置から元と反対方向に回転させることにより簡単に取り外すことも可能である。
1 気化器本体、2 ソレノイドバルブ、4 棒状支持、5 掛止部、11 表面、12 開口部、21 コネクタ、22 カバー体、23 先端部(嵌入部)、41 突起、51 差込部

Claims (5)

  1. 気化器本体の表面に形成された燃料通路に通じる開口部に嵌挿されるソレノイドバルブの気化器本体への取付構造であって、前記気化器本体の表面における前記開口部付近に設置された前記開口部の開口方向にほぼ直交する方向に延びるとともに前記気化器本体の表面から所定の距離を隔てて棒状支持部が配置されており、前記ソレノイドバルブのバルブ本体部を軸線方向に入部を露出させて被嵌させた筒状のカバー体の外周面に設置した前記棒状支持部が嵌挿支持される軸線にほぼ直交する方向に延びるとともに前記棒状支持部の外径よりも幅狭の溝状の差込部を形成した筒状の掛止部が設けられており、前記ソレノイドバルブの入部を前記開口部に嵌挿したときに前記ソレノイドバルブのカバー体に形成した掛止部が前記差込部を介して前記棒状支持部に支持されことを特徴とするソレノイドバルブの気化器本体への取付構造。
  2. 前記掛止部または棒状支持部の少なくとも一方が適宜の弾性を有する硬質材により形成されていることを特徴とする請求項1記載のソレノイドバルブの気化器本体への取付構造。
  3. 前記掛止部の差込部が前記カバー体の軸線方向とほぼ垂直方向に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のソレノイドバルブの気化器本体への取付構造。
  4. 前記気化器本体がアルミダイカスト成形品、樹脂成形品その他の成形品であって、少なくとも前記棒状支持部の両端を表面から所定の距離を隔てて保持する保持部材が一体に成形されていることを特徴とする請求項1,2または3記載のソレノイドバルブの気化器本体への取付構造。
  5. 前記棒状支持部が前記掛止部の長さよりも所定の長さ以上に長く形成されており、前記入部を前記開口部に嵌挿させた状態で軸心を中心にして回転させることにより前記掛止部と前記棒状支持部とが互い嵌脱可能とすることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のソレノイドバルブの気化器本体への取付構造。
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