JP6092039B2 - 乳化組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、乳化組成物に関する。
カロテノイドの一種であるアスタキサンチンは、自然界では動植物界に広く分布している。
近年、高い抗酸化作用、抗炎症効果、皮膚老化防止効果、シミ或いはしわの形成予防効果などの高い機能性に着目して、アスタキサンチン、リコピン、カロテン等のカロテノイドを含有する種々の組成物が、様々な用途に提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、水性液体に対して優れた溶解性を示すリコピン複合体を主成分として含むトマト色素が、皮膚表面及び皮膚内での過酸化脂質の生成及び肌の炎症、黒化、シワ、タルミ等の老化現象を防止する効果を有することが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、毛髪用トリートメント剤などの乳化組成物には、増粘用のポリマーとカチオン性界面活性剤とを用いることが行われている(例えば、特許文献3参照。)。
国際公開2013/002278号パンフレット 特開2000−229827号公報 特表2003−535060号公報
しかしながら、アスタキサンチン、リコピンなどのカロテノイドは、不安定な構造で酸化分解を受け易いことから、これを含有する組成物における保存安定性の低下は好ましくない。
特に乳化組成物にカロテノイドを用いる場合には、感触及び塗布性向上のため、カチオン性界面活性剤を含有することが好ましいが、本発明者らの検討によれば、特定構造のカチオン性界面活性剤との共存により、カロテノイドの安定性がより低下し、乳化組成物の粘度、及び色相の変化が著しくなることを見出した。これは、本発明者らが新たに見出した知見である。
本発明は、上記した技術の問題点を解消することを解決すべき課題とした。
即ち、本発明は、カロテノイドの分解、及びそれに起因する色相の変化が抑制された保存安定性に優れる乳化組成物を提供することを解決すべき課題とした。
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、カロテノイドと特定構造を有するカチオン性界面活性剤に対して、高級アルコールを2質量%以上含有させることで、上記課題を解決し得ることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成したものである。
上記に加え、本発明の好ましい態様においては、さらに、リン脂質とセラミドとコレステロールとを含む分散物を含有することにより、上記油性成分とカロテノイドの親和性が向上し、乳化組成物の安定性がさらに向上することを見出した。
本発明は以下の実施形態を含む
[1](A)カロテノイド、(B)下記一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール2質量%以上、を含有し、(A)カロテノイドがアスタキサンチンであり、(B)一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤が、ジココジモニウムクロリドである乳化組成物。
(一般式(I)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族基、炭素数1から30のアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、アルコキシアルキル基で置換されたカルバモイル基を置換基として有するアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシルオキシアルキル基、アシルアミノアルキル基又はアルキルアリール基を表し、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、それぞれ独立に、炭素数6から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族、又は、炭素数6から30のアルコキシ基を表す。R、R、R及びRがアルキル基を含む基である場合、該アルキル基は、アルコキシ基、カルバモイル、アミノ基、アミド基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、及び水酸基から選ばれる少なくとも1つの置換基をさらに有するものであってもよい。Xは、塩形成アニオンを表す。)
[2](C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールが、炭素数22のアルキル基を有する高級アルコールである[1]に記載の乳化組成物。
[3](C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールの含有量が、乳化組成物に対して、2質量%〜15質量%の範囲である[1]又は[2]に記載の乳化組成物。
[4](C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールの含有量が、乳化組成物に対して、7質量%〜15質量%の範囲である[1]〜[3]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
[5]乳化組成物に対するアスタキサンチンの含有量は、0.000001質量%〜0.01質量%である[1]〜[4]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
[6]乳化組成物に対するカチオン性界面活性剤の含有量は、乳化組成物全量に対して0.3質量%〜5質量%である[1]〜[5]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
[7]さらに、リン脂質とセラミドとコレステロールとを含む分散物を含有する[1]〜[6]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
[8]分散物中に含まれるリン脂質の量は、分散物全量に対して、1質量%〜20質量%である[]に記載の乳化組成物。
[9]分散物中に含まれるセラミドの量は、分散物全量に対して、0.1質量%〜5質量%である[7]又は[8]に記載の乳化組成物。
[10]分散物中に含まれるコレステロールの量は、分散物全量に対して、0.1質量%〜5質量%である[7]〜[9]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
[11]乳化組成物に対する分散物の含有量が0.0001質量%〜15質量%である[7]〜[10]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
[12](A)カロテノイド、(B)後述する一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール2質量%以上、を含有し、(A)カロテノイドがアスタキサンチンであり、(B)一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤が、ジココジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウクロリド、炭素数12〜18のアルキル基を有するジアルキルジモニウムクロリド、セルコニウムクロリド、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアラルコニウムクロリド、コカミドプロピルベタインアミドMEAクロリド及びヒドロキシエチルセチルジモニウムリン酸から選択される少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール7質量%〜15質量%、を含有する乳化組成物。
[13]毛髪用である[1]〜[12]のいずれか1項に記載の乳化組成物。
本発明によれば、カロテノイドの分解、及びそれに起因する色相の変化が抑制された保存安定性に優れる乳化組成物を提供される。
本発明の乳化組成物は、(A)カロテノイド、(B)一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール2質量%以上、を含有する乳化組成物である。
アスタキサンチン等のカロテノイドとカチオン性界面活性剤とを含む乳化組成物では、経時でカロテノイドの分解、及びそれに起因する色相の変化が生じることを本発明者らが見出した。ここで、炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールを、乳化組成物に対して2質量%以上含有させることで、驚くべきことに系中のカロテノイドの分解が抑制されることを見出し、本発明を完成したものである。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
さらに、本明細書において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
以下、本発明の実施の形態についてさらに具体的に説明する。
[(A)カロテノイド]
本発明の乳化組成物に使用される(A)カロテノイドは、天然の抗酸化成分であり、例えば、活性酸素を消去することができ、所望されない酸化を抑制し得る。
カロテノイドは、黄色から赤のテルペノイド類の色素であり、植物類、藻類、及びバクテリアに由来するものを、その例として挙げることができる。また、カロテノイドは、天然由来のものに限定されず、常法に従って得られるものであればいずれのものであってもよい。
本発明におけるカロテノイドとして、具体的には、リコピン、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、δ−カロテン、アクチニオエリスロール、ビキシン、カンタキサンチン、カプソルビン、β−8’−アポ−カロテナール(アポカロテナール)、β−12’−アポ−カロテナール、キサントフィル(例えば、アスタキサンチン、フコキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、カプサンチン、β−クリプトキサンチン、ビオラキサンチン等)、及びこれらのヒドロキシ誘導体又はカルボキシ誘導体が挙げられる。
これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なかでも、過酸化脂質の発生抑制の観点から活性酸素除去効果を有するカロテノイドであることが好ましい。このようなカロテノイドとしては、アスタキサンチン、リコピン、β−カロテン等であることが好ましく、アスタキサンチン及びリコピンからなる群より選択される少なくとも1つであることがより好ましく、アスタキサンチンが特に好ましい。
アスタキサンチンは、アスタキサンチン及びアスタキサンチンのエステル等の誘導体の少なくとも一方を包含する。本発明では特に断らない限り、これらを総称して「アスタキサンチン」とする。
アスタキサンチンは、アスタキサンチンを含有する天然物から分離又は抽出したものであるアスタキサンチン含有オイルとして、本発明の乳化組成物に含まれていてもよい。アスタキサンチンは、更に、この天然物からの分離又は抽出したものを、必要に応じて適宜精製したものでもよく、また、合成品であってもよい。
アスタキサンチンを乳化組成物に含有させる場合には、エタノールに溶解して添加する方法と可溶化剤等により油相に可溶化させて添加する方法がある。また、アスタキサンチンが溶解するオイルに溶解させた後、水相と合わせて乳化することで乳化組成物に添加する方法がある。
アスタキサンチンは、植物類、藻類、甲殻類及びバクテリア等の天然物のものの他、常法に従って得られるものであれば、いずれのものも使用することができる。
天然物であるアスタキサンチンとしては、例えば、赤色酵母ファフィア、ヘマトコッカス藻、海洋性細菌、オキアミ等が挙げられる。また、その培養物からの抽出物等を挙げることができ、ヘマトコッカス藻から抽出されるもの(ヘマトコッカス藻抽出物ともいう。)、及び、オキアミ由来の色素が、品質又は生産性の点から特に好ましい。
アスタキサンチンとしては、広く市販されているヘマトコッカス藻抽出物、又は、オキアミ抽出物を用いてもよい。ヘマトコッカス藻抽出物としては、例えば、武田紙器(株)製のASTOTS−S、ASTOTS−ST、ASTOTS−2.5 O、ASTOTS−5 O、ASTOTS−10 O等、富士化学工業(株)製のアスタリールオイル50F、アスタリールオイル5F等、東洋酵素化学(株)製のBioAstin SCE7等として入手できる。オキアミ抽出物としては、イタノ冷凍株式会社製のアスタックスST等が入手できる。
本発明に使用できるヘマトコッカス藻抽出物又はオキアミ抽出物中のアスタキサンチン類の色素純分としての含有量は、組成物製造時の取り扱いの観点から、好ましくは0.001質量%〜50質量%が好ましく、より好ましくは0.01質量%〜25質量%である。
カロテノイドの乳化組成物における含有量としては、カロテノイドの含有に期待される効果を得る観点から、0.000001質量%〜0.01質量%が好ましく、0.00001質量%〜0.0075質量%がより好ましく、0.0001質量%〜0.005質量%が更に好ましい。カロテノイドの含有量が0.000001質量%以上であれば、活性酸素除去効果を充分に得られる傾向があり、使用時の外観の観点で、0.01質量%以下であることが好ましい。
[(B)一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤]
一般式(I)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族基、炭素数1から30のアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、アルコキシアルキル基で置換されたカルバモイル基を置換基として有するアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシルオキシアルキル基、アシルアミノアルキル基又はアルキルアリール基を表し、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、それぞれ独立に、炭素数6から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族、又は、炭素数6から30のアルコキシ基を表す。R、R、R及びRがアルキル基を含む基である場合、該アルキル基は、アルコキシ基、カルバモイル、アミノ基、アミド基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、及び水酸基から選ばれる少なくとも1つの置換基をさらに有するものであってもよい。Xは、塩形成アニオンを表す。)
脂肪族基としては、炭素原子及び水素原子に加え、エーテル結合、アミノ基のような、酸素原子、窒素原子などのヘテロ原子を含んでいてもよい。
また、炭素数が12以上の脂肪族基は、飽和脂肪族基であっても不飽和脂肪族基であってもよい。
、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素原子1〜22のアルキル基であることが好ましく、これらのうち少なくとも1つ、好ましくは、これらのうち2つが、炭素数6から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族、又は、炭素数6から30のアルコキシ基であり、なかでも、炭素数6から30のアルキル基であることが好ましい。
、R、R及びRがアルキル基又はアルキル基を含む基である場合、該アルキル基は、アルコキシ基、カルバモイル、アミノ基、アミド基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、及び水酸基から選ばれる少なくとも1つの置換基をさらに有するものであってもよい。置換基は2以上有していてもよく、また、アルキル基に導入される置換基は、これらの置換基をさらに有していてもよい。
また、アルキル基の炭化水素鎖に酸素原子、窒素原子などのヘテロ原子を含んでいてもよく、例えば、−(CH−COR−、或いは、−CHCONHCHCHOH等の部分構造を含むことができる。ここで、Rはアルキル基、アルキレン基などを表す。
一般式(I)としては、R、R、R及びRのうち2つが、炭素数6〜30の長鎖アルキル基、又は、炭素数6〜30のアルケニル基であり、残りの2つが炭素数1〜3の短鎖のアルキル基であることが、効果、及び、入手容易性の観点から好ましい。
で表される塩形成アニオンとしては、ハロゲン原子、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、スルフェート、アルキルスルフェート及びアルキルスルホネートからなる群より選択される塩形成アニオンが好ましく、なかでも、塩素原子、臭素原子、ニトレート、ホスフェート、カーボネート等が好適なものとして例示できる。
特定カチオン性界面活性剤の好ましい態様としては、ジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩が挙げられ、ここで長鎖アルキル基としては、炭素数8〜22のアルキル基が好ましく、炭素数12〜18のアルキル基がより好ましい。
以下に本発明に使用することができる特定カチオン性界面活性剤の好ましい具体例を挙げるが、本発明は以下の化合物に限定されない。なお、( )内に化粧品表示名を併記することがある。
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジデシルジメチルアンモニウムブロミド、
ジラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ジラウリルジメチルアンモニウムブロミド、
ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド、ジオレイルジメチルアンモニウムブロミド、
ジベヘニルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジメチルアンモニウムブロミド、
ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド(ジステアリルジモニウムクロリド)、ジステアリルジメチルアンモニウムブロミド、
ジココイルジメチルアンモニウムクロリド(ジココジモニウムクロリド)、ジココイルジメチルアンモニウムブロミド、
ジセチルジメチルアンモニウムクロリド(ジセチルジモニウムクロリド)、ジセチルジメチルアンモニウムブロミド、
ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、
ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、
ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、
ステアルトリモニウムクロリド、
コカミドプロピルベタインアミドMEAクロリド(MEA:モノエタノールアミド)、
ドロキシエチルセチルジモニウムリン酸、等。
なかでも、入手容易性及び安定性の観点から、ステアルトリモニウムクロリド、ジココニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウクロリド、炭素数12〜18のアルキル基を有するジアルキルジモニウムクロリド、セルコニウムクロリド、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアラルコニウムクロリド、コカミドプロピルベタインアミドMEAクロリド及びヒドロキシエチルセチルジモニウムリン酸などが好ましく、ジココイルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドなどがより好ましい。
本発明の乳化組成物には、特定カチオン性界面活性剤を1種のみ含んでもよく、2種以上を併用してもよい。
また、乳化組成物に対するカチオン性界面活性剤の含有量は、乳化組成物全量に対して0.3質量%〜5質量%に範囲であることが好ましく、0.1質量%〜2.5質量%の範囲であることがより好ましい。カチオン性界面活性剤を上記含有量の範囲に設定することで、良好な使用感と乳化組成物の安定性が達成され、皮膚への刺激性を低減することができる。
[(C)高級アルコール]
本発明の乳化組成物には、高級アルコールを2質量%以上含有する。
本発明において「高級アルコール」とは、炭素数14〜24のアルキル鎖長を有するアルコールを指す。ここでアルキル基は、分岐を有するものであってもよいが、直鎖状であることが乳化組成物の保存安定性の観点から好ましい。
本発明に使用される高級アルコールの例を挙げる。慣用名があるものは併記する。
具体的には、例えば、ミリスチルアルコール(炭素数14)、ヘキサデカノール(炭素数16:慣用名:セチルアルコール)、ヘプタデカノール(炭素数17)、オクタデカノール(炭素数18:ステアリルアルコール)、ノナデカノール(炭素数19)、イコサノール(炭素数20:アラキルアルコール)、ヘンイコサノール(炭素数21)、ドコサノール(炭素数22:ベヘニルアルコール)などが挙げられる。
高級アルコールとしては、炭素数16〜22のアルキル鎖長を有するアルコールが好ましく、なかでも、効果の観点からは、炭素数22の高級アルコールであるベヘニルアルコールを含有することがより好ましい。
本発明の乳化組成物には、高級アルコールは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の乳化組成物における高級アルコールの含有量は、2質量%以上であることを要する。含有量が2質量%未満であると、カロテノイドの安定化効果が充分に得られないため、好ましくない。
高級アルコールの好ましい含有量は、2質量%〜15質量%の範囲であり、2質量%〜10質量%の範囲であることがより好ましい。
本発明の乳化組成物は、上記(A)〜(C)の必須成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲において、種々の化合物を併用してもよい。
例えば、本発明の乳化組成物を毛髪化粧料に使用する場合には、毛髪のハリコシを向上させる目的で、カチオン性ポリマーを含有することができる。
カチオン性ポリマーとしては、公知の化合物を適宜使用することができる。なかでも、水溶性のカチオン性ポリマーが好ましく、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系ポリマー、或いは、水溶性のアクリル酸系ポリマーなどをカチオン変性した化合物、グアーガムなどの多糖類をカチオン変性した化合物などが挙げられる。
本発明に使用することができるカチオン性ポリマーとしては、より具体的には、例えば、ポリクオタニウム−10等のカチオン化セルロース;ポリクオタニウム−7等のジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体;ポリクオタニウム−22等のアクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロリド共重合体;ポリクオタニウム−39等のアクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体、アクリル酸/カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/カチオン化メタアクリル酸アミド共重合体;ポリクオタニウム−47等のアクリル酸/アクリル酸メチル/塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体;塩化メタクリル酸コリンエステル重合体;カチオン化オリゴ糖、カチオン化デキストラン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等のカチオン化多糖類;ポリエチレンイミン;ポリクオタニウム−51等の2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体及びメタクリル酸ブチル共重合体等との共重合体などが挙げられる。
本発明の乳化組成物にカチオン性ポリマーを使用する場合の含有量としては、0.01質量%〜3質量%であることが好ましい。カチオン性ポリマーの含有量を上記範囲に設定することで、添加による使用感向上効果を得ることができ、ポリマーに起因する毛髪のごわつきが生じる懸念がなくなる。
本発明の乳化組成物を毛髪化粧料に使用する場合には、トリートメント剤を含むことができる。トリートメント剤としては特に限定することはないが、加水分解タンパク質、及び(C)高級アルコールとは異なる油分から選択される1種以上のものを使用することができる。
油分としては、一般に化粧品に用いられているものの中から安定性を損なわない範囲で選択することができる。望ましい油分としては、例えば、炭化水素油、エステル油などの極性油、シリコーン油、及び、常温で液状の液体油等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン等が使用できる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーンなどが挙げられる。
また、シリコーン油には包含されないが、3次元網目構造を形成しているシリコ−ン樹脂、シリコーンゴムなど、比較的高分子量のシリコーン化合物をシリコーン油に溶解或いは分散させてトリートメント剤として使用してもよい。
エステル油などの極性油としては、例えば、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、エチルヘキサン酸セチル、ホホバ油、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、トリイソステアリン、ジイソステアリン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、パルミチン酸イソプロピル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール等が使用できる。
液体油としては、例えば、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、ゴマ油、大豆油、落花生油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
本発明の乳化組成物に上記トリートメント剤としての油分を用いる場合には、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
また、油分の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されるものではないが、乳化組成物全量に対し5質量%〜30質量%程度含有するのが好ましい。5質量%以上であることで、トリートメント剤添加の効果が充分に得られ、30質量%以下であることで、添加による不安定化の懸念がなく、使用感も良好となる。
また、本発明の乳化組成物には、必要に応じて、一般に乳化組成物に常用されている各種有効成分、例えば、真珠光沢材料、防腐剤、酸化防止剤、色素剤、増粘剤、又はpH調整剤から選択される1種以上のものを使用することができる。また、染毛剤、芳香剤、抗菌剤、柔軟剤、保湿剤、紫外線吸収剤、活性酸素除去剤、抗酸化剤、抗微生物剤、育毛剤、ミネラル、アミノ酸類を加えることができる。
本発明で用いることができる真珠光沢材料として具体例を列挙するが、本発明においてはこれらの化合物に限定されるものではない。例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、グアニン及び二酸化チタンを被覆した雲母、オキシ塩化ビスマス、及びステアリン酸モノエタノールアミドなどが挙げられる。
本発明で用いることができる防腐剤として具体例を列挙するが、本発明においてはこれらの化合物に限定されるものではない。
防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、過酸化水素、ギ酸、ギ酸エチル、ジ亜塩素酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ペクチン分解物、ポリリジン、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、フェノキシエタノール、レゾルシン、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、チモール、チラム、ティートリー油、ヒノキチオール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,2ペンタンジオール、2−メチル−2,4ペンタンジオール、などが挙げられる。
本発明で用いることができる酸化防止剤として具体例を列挙するが、本発明においてはこれらの化合物に限定されるものではない。
本発明で用いることができる色素剤として具体例を列挙するが、本発明においてはこれらの化合物に限定されるものではない。例えば、オレンジ色素、カカオ色素、カオリン、カルミン類、グンジョウ、コチニール色素、酸化クロム、酸化鉄、二酸化チタン、タール色素、クロロフィルなどが挙げられる。
本発明で用いることができる増粘剤として具体例を列挙するが、本発明においてはこれらの化合物に限定されるものではない。例えば、クインスシード、カラギーナン、アラビアガム、カラヤガム、キサンタンガム、ジェランガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、ペクチン、デンプン、シクロデキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられる。
本発明で用いることができるpH調整剤としては、例えば、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の有機酸又はその塩、塩酸、過塩素酸、炭酸、リン酸等の無機酸とその塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを挙げることができる。これらの化合物に限定されるものではなく、目的に応じて公知のpH調整剤を適宜選択して使用すればよい。
染毛剤としては、例えば、橙205号、黒401号、紫401号、赤102号、赤227号、赤106号、赤504号、黄203号、黄403(1)、緑204号、カーボンブラック、黒酸化チタン、ヘナ、酸化鉄、タール色素、クロロフィル、顔料などが挙げられる。
芳香剤としては、例えば、ジャコウ、アカシア油、アニス油、イランイラン油、シナモン油、ジャスミン油、スウィートオレンジ油、スペアミント油、ゼラニウム油、タイム油、ネロリ油、ハッカ油、ヒノキ油、フェンネル油、ペパーミント油、ベルガモット油、ライム油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ローズ油、ローズウッド油、アニスアルデヒド、ゲラニオール、シトラール、シベトン、ムスコン、リモネン、バニリンなどが挙げられる。
抗菌剤としては、例えば、ピロクトンオラミン、イソプロピルメチルエーテル、ヒノキチオール、ジンクピリチオン、クリンバゾール、塩化ベンザルコニウム、感光色素101号、クロルヘキシジン、サリチル酸、フェノール、ケトコナゾール及びミコナゾール、イオウ、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、クロルヘキシジン塩酸塩、クロルヘキシジングルコン酸塩、ハロカルバン、クロロフェネシン、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、感光素201号、チモール、ヘキサクロロフェン、ベルベリン、チオキソロン、ユキノシタエキス、オウバクエキス、オウゴンエキスとそれらの誘導体及び塩などを挙げることができる。
柔軟剤としては、例えば、グリセリン、ミネラルオイル、ベンジルアルコール、エモリエント成分(例えば、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸ポリグリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸オクチル、オレイン酸、オレイン酸グリセリル、カカオ脂、コレステロール、混合脂肪酸トリグリセリド、コハク酸ジオクチル、酢酸ステアリン酸スクロース、シクロペンタシロキサン、ジステアリン酸スクロース、パルミチン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ベヘン酸アラキル、ポリベヘン酸スクロース、ポリメチルシルセスキオキサン、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシルなど)などを挙げることができる。
保湿剤としては、例えば、カンテン、ジグリセリン、ジステアリルジモニウムヘクトライト、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、へキシレングリコール、ヨクイニンエキス、ワセリン、尿素、ヒアルロン酸、セラミド、リピジュア、イソフラボン、アミノ酸、コラーゲン、ムコ多糖、フコダイン、ラクトフェリン、ソルビトール、キチン、キトサン、リンゴ酸、グルクロン酸、プラセンタエキス、海藻エキス、ボタンピエキス、アマチャエキス、オトギリソウエキス、コレウスエキス、マサキ抽出物、コウカエキス、マイカイ花エキス、チョレイエキス、サンザシエキス、ローズマリーエキス、デュークエキス、カミツレエキス、オドリコソウエキス、レイシエキス、セイヨウノコギリソウエキス、アロエエキス、マロニエエキス、アスナロエキズ、ヒバマタエキス、オスモインエキス、オーツ麦エキス、チューベロースポリサッカライド、冬虫夏草エキス、大麦エキス、オレンジ抽出物、ジオウエキス、サンショウエキス、ヨクイニンエキスなどを挙げることができる。また、カゼインナノ粒子の場合は、カゼイン自体が保湿性を有する。
紫外線防止剤としては、例えば、サリチル酸ホモメンチル、4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、酸化チタン及び酸化亜鉛等が挙げられる。
活性酸素除去剤としては、例えば、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、マンニトール、ルテイン及びその誘導体、ビリルビン、コレステロール、トリプトファン、ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキン、カテキン誘導体、没食子酸、没食子酸誘導体、オウゴン抽出物、イチョウ抽出物、ユキノシタ抽出物、メリッサ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ボタンピ抽出物、パセリ抽出物、トルメンチラ抽出物、羅漢果抽出物、海藻抽出物、ヤシャジツ抽出物、ジコッピ抽出物等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、ビタミンA、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチニルアセテート、レチニルパルミテート、レチノイン酸トコフェリル、ビタミンC及びその誘導体、カイネチン、レチノイン、トコフェロール等のビタミンE及びその誘導体、セサミン、α−リポ酸、コエンザイムQ10、フラボノイド類、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、BHT(ジ−n−ブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、トレチノイン、ポリフェノール、SOD、フィチン酸、コウキエキス、大豆エキス、紅茶エキス、茶エキス、エイジツエキスなどを挙げることができる。
抗微生物剤としては、例えば、トリアジン系化合物、イソチアゾロン系化合物、第4級アンモニウム化合物などを挙げることができる。
育毛剤としては、例えば、グリチルレチン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸又はその誘導体、ヒノキチオール、ミノキシジル又はその類縁体、アデノシン、ビタミンE又はその誘導体、ビタミンC誘導体、6−ベンジルアミノプリン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸β−ブトキシエステル、イソプロピルメチルフェノール、ペンタデカン酸又はその誘導体、セファラチン、フィナステリド、t−フラバノン、パントテン酸、パンテノール、カンゾウ抽出物、キンセイソウ抽出物、クジン抽出物、センブリ抽出物、トウガラシ抽出物、トウチャ抽出物、ニンジン抽出物、ホウコウエイ抽出物、ボタン抽出物、ミカン抽出物などを挙げることができる。
ミネラルとしては、例えば、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、マンガン、鉄、銅、セレンなど生体の維持、調節のために必須の金属類であり、その形態は、塩、酸化物、タンパク複合体又はその分解物の複合体、多糖類複合体、もしくはその分解物の複合体、その他加工デンプン複合体、シクロデキストリン複合体、又は、スーパーオキシドジスムターゼ、グルタチオンパーオキシターゼ、酸性フォスファターゼなどのミネラルを有する金属酵素、ホスホグルコムターゼなどの金属活性化酵素、活性中心以外に金属を含む酵素、及び補酵素などを挙げることができる。
アミノ酸類としては、例えば、グルタミン酸、L−アスパラギン酸、L−アラニン、L−システイン、グリシン、L−イソロイシン、L−ロイシン、リジン、など、及びそれらの塩類などが挙げられる。
上述した各種有効成分は、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の乳化組成物には、さらに、リン脂質とセラミドとコレステロールとを含む分散物を含有することが好ましい。
本発明の乳化組成物に含まれる分散物は、ベシクル分散物であることがより好ましい。
通常、ベシクル分散物とは、リン脂質がリポソーム様の安定な粒子構造を形成して水相中に存在することを指すが、本発明におけるベシクル分散物は、セラミドとコレステロールとリン脂質とが混合して均一な油相を形成し、この油相が二層構造を形成して外側と内側とが親水性である集合体についても概念として含み、特に限定されない。
ベシクル分散物には、リン脂質とセラミドとコレステロールとを含むが、リン脂質が重要な役割を果たすと考えられる。
本発明の乳化組成物に用いる分散物に使用することができるリン脂質としては、グリセリン骨格と脂肪酸残基及びリン酸残基を必須構成成分とし、これに、塩基或いは多価アルコール等が結合した物質等を挙げることができる。
リン脂質の具体例としては、例えば、大豆、トウモロコシ、落花生、ナタネ、麦等の植物、卵黄、牛等の動物及び大腸菌等の微生物などに由来する各種レシチン;水素添加レシチン、酵素分解レシチン、酵素分解水素添加レシチン及びヒドロキシレシチン;ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルメチルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ビスホスファチジン酸、ジホスファチジルグリセリン(カルジオリピン)、スフィンゴミエリンなどが挙げられる。
なかでも好ましくは、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリンなどが挙げられる。
リン脂質は、1種のみを用いても、2種以上を併用してもよい。
分散物中に含まれるリン脂質の量は、分散物全量に対して、1質量%〜20質量%であることが好ましく、2質量%〜10質量%であることがより好ましい。
本発明に用いる分散物に使用可能なセラミドとしては、例えば、天然型セラミド、ヒドロキシセラミド、擬似セラミド、合成セラミド、合成擬似セラミド、スフィンゴ糖脂質等が挙げられ、天然型セラミドが好ましい。
本発明において、天然型セラミドとは、ヒトの皮膚の角質層に存在するものと同じ構造を有するセラミドのことを意味する。また、天然型セラミドのより好ましい態様は、スフィンゴ糖脂質を包含せず、且つその分子構造中に水酸基を3個以上有する態様である。
これら天然型と称される一般的な構造を有するセラミドは、天然物(抽出物)、微生物発酵法で得られたものであってもよく、合成物、又は動物由来のものであってもよい。
これらのセラミドは天然型(D(−)体)の光学活性体を用いるが、さらに必要に応じて非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。セラミドの相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでもよく、また、これらの混合物によるものでもよい。
本発明に好適に用いることができる天然型セラミドとしては、セラミド1、セラミド9、セラミド4、セラミド2、セラミド3、セラミド5、セラミド6、セラミド7、セラミド8、セラミド3B等を挙げることができる。なかでも、毛髪中セラミドの主成分であることが知られているセラミド2を含むことが好ましい。
このような天然型セラミドは、市販品としても入手可能であり、例えば、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、EVONIK社製)、Ceramide TIC-001(高砂香料社製)、CERAMIDE II(Quest International社製)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社製)、CERAMIDE2(セダーマ社製)等が挙げられる。
セラミドは、1種のみを用いても、2種以上を併用してもよい。
分散物中に含まれるセラミドの量は、分散物全量に対して、0.1質量%〜5質量%であることが好ましく、0.5質量%〜3質量%であることがより好ましい。
本発明に用いる分散物にはコレステロールを含有する。
分散物中に含まれるコレステロールの量は、分散物全量に対して、0.1質量%〜5質量%であることが好ましく、0.5質量%〜3質量%であることが好ましい。
本発明の乳化組成物に分散物を用いる場合の含有量としては、乳化組成物全量に対して、0.0001質量%〜15質量%の範囲であることが好ましく、0.01質量%〜5質量%であることがより好ましい。
ベシクル分散物等の分散物は、水相にリン脂質などを含む油相が分散された剤形であるため、乳化組成物に直接添加してもよく、予め水相の成分に添加してもよい。
ベシクル分散物等の分散物に用いられる溶剤(分散媒)としては、1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。
本発明の乳化組成物の剤形は特に限定されないが、毛髪用途の剤形であることが好ましく、例えば、リンス、ヘアコンディショナー、ヘアパック、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアスプレー、パーマネントウエーブ用組成物、染毛剤などを挙げることができる。
本発明の乳化組成物を毛髪に適用する際の付与方法は特に限定されないが、毛髪に付与した後、リンスオフするコンディショナーなどとしてもよく、毛髪に付与して洗い流さない剤形、例えば、整髪料、或いは、洗い流さないトリートメント剤としての、ジェル、ムース、クリーム、ローション、又はエア注入式フォームなどのいずれであってもよい。
本発明の乳化組成物は、上述した各成分を常法に従って配合することにより得ることができる。例えば、(A)カロテノイド、(C)高級アルコール及び任意成分である油性成分を加熱撹拌混合して均一な溶液を得る。また、(B)カチオン性界面活性剤、任意成分であって水溶性のもの、及び水を加熱撹拌混合して均一な溶液を得ることができるが、これに限定されない。
予め調製された2種の溶液を合わせ、必要に応じて加温下で、撹拌混合して油相と水相とを含む乳化組成物とし、その後、適温まで冷却することにより得ることができる。なお、さらに所望により添加されるベシクル分散物は、水相に予め混合しても、乳化組成物の調製後に添加してもよい。
[標準乳化組成物の調製]
表1に記載の各成分を、表1に記載の含有量(質量%)となるように組み合わせて、下記のように乳化組成物を製造した。
(a)成分2〜4、6を80℃に加熱して、30分間撹拌混合し、各成分を溶解させる。
(b)成分1、5、7を80℃に加熱して、30分間撹拌混合し、各成分を溶解させる。
(c)(a)で調製した溶液及び成分8を直前に混合した。その後、(b)で調製した溶液を加え、80℃にて、10分間撹拌混合する。
(d)さらに攪拌しながら成分9〜17を添加混合させる。
下記表1において用いた各成分の詳細は以下の通りである。
・ステアリルトリモニウムブロミド(竹本油脂(株)製、パイオニンB−811−N)
・ジココジモニウムクロリド(竹本油脂(株)製、パイオニンB−2211)
・ポリクオタニウム−10(ナルコジャパン(株)製、Merquat10)
・アスタキサンチン液(武田紙器(株)製、アスタッツ−ST)
なお、下記表1において用いた分散物Aは、以下のように調製した。
(分散物Aの調製)
(a)油相の調製:セラミドIIIB(エボニック(株)製)0.45g、セラミドIV(エボニック(株)製)0.55g及びコレステロール(日本精化(株)製)1.00gを、1,3−ブチレングリコール10.0gに120℃で溶解させた。
(b)水相の調製:高純度レシチン(SLPホワイト;辻製油(株)製)5.00gを、精製水30.0g及びグリセリン3.0gの混合液中に70℃において均一に分散させた。
(c)(a)にて調製した油相を、(b)にて調製した水相中に添加し、ホモミキサーで混合した後、超降圧分散機(スターバースト;(株)スギノマシン製)を用いて、200MPaの圧力で2回通過させ、体積平均粒径が25nmのベシクル分散物Aを得た。
なお、分散物中の分散粒子の体積平均粒径は、動的光散乱粒子サイズ測定器(ナノトラックUPA;日機装(株)製)を用いて測定した。
下記表1において、本発明の必須成分には、それぞれカロテノイド(A)、特定カチオン性界面活性剤(B)及び高級アルコール(C)の符号を付与した。
また、任意成分についても、便宜上、カチオン性ポリマー(D)、油性成分(E)、及び水性成分(F)の符号をそれぞれ付与した。
[実施例1〜9、比較例1]
下記表2の処方に従い、標準乳化組成物と同様の手順にて実施例1〜9、比較例1の乳化組成物を調製した。なお、表2に記載の乳化組成物のうち、実施例1は参考例である。
[性能評価]
得られた各実施例、比較例の乳化組成物について、以下の条件にて性能評価を行った。結果を下記表2に併記した。
(1.乳化物の経時安定性)
上記で得た各実施例及び比較例について、23℃にて製造1日後に硬度を測定し、その後、23℃にて2ヶ月保存した後の硬度を測定し、両者の差異より硬度変化を測定し、以下基準にて評価した。
ここでの硬度は、(株)レオテック製のFUDOHレオメーターを用いて、1mm/secの速度で、φ20mmのアダプターを、深さ20mm程度挿入し、実施例及び比較例で得た試料に対して200gの力が加わった際のピークを硬度として測定した。
なお、作製初期(製造1日後)と比べ、+15以上の硬度変化が生じると、明らかに硬度が変化したとわかるレベルであり、A〜Bは実用上問題のないレベルである。
(硬度安定性)
+0(硬度変化なし)〜+10未満の硬度上昇:A
+10以上15未満の硬度上昇:B
+15以上20未満の硬度上昇:C
+20以上の硬度上昇:D
(2.アスタキサンチンの安定性)
実施例及び比較例で得た乳化組成物を用いて、60℃で14日間保存後に、テトラヒドロフラン(THF)/メタノール/クロロホルム=1:1:1(体積比)混合溶媒でアスタキサンチンを抽出し、UVを吸光度478nmの条件下、島津製作所社製の分光光度計を用いて測定し、アスタキサンチンの吸収における保存前後の変化率(%)より、アスタキサンチンが分解せず残存している残存率(%)を測定した。
残存率が70%以上であれば、実用上問題のないレベルであると判断する。
高級アルコールを含まない比較例1においてはアスタキサンチンの分解が促進され、残存率は実用上問題のあるレベルであった。
これに対して、本発明の乳化組成物は、保存安定性が良好であり、アスタキサンチンの分解が抑制され、経時後においても有効成分であるアスタキサンチンの残存量が実用上良好なレベルであることがわかる。
[実施例10〜17、比較例2〜4]
下記表3の処方に従い、標準乳化組成物と同様の手順にて実施例10〜17、比較例2〜4の乳化組成物を調製した。得られた乳化組成物を実施例1と同様にして評価した。結果を表3に記載した。なお、下記表3における乳化組成物のうち実施例10〜17は、参考例である。
高級アルコールを添加していない比較例2、及び高級アルコールの含有量が少ない比較例3、4に対して、実施例10〜17の乳化組成物は保存安定性が良好であり、アスタキサンチンの分解が抑制されていることが分かる。
特に、アルキル鎖長が22である高級アルコールを含む実施例12、実施例15〜17において、アスタキサンチンの分解抑制効果が顕著であった。また、実施例15〜17の対比において、高級アルコールの総量が7質量%一定以上になると、乳化状態が安定化しており、含有量を増加させても乳化安定性、アスタキサンチン分解抑制効果には含有量の増加に見合う効果の良化はみられなかった。
[実施例18〜21]
下記表4の処方に従い、標準乳化組成物と同様の手順にて実施例18〜21の乳化組成物を調製した。得られた乳化組成物を実施例1と同様にして評価した。結果を表4に記載した。
さらに、実施例18〜21については、上記評価に加え、以下の基準に従い、使用時の感触を評価した。結果を表4に記載した。
(3.毛髪の柔軟性に係る官能評価)
長さ20cm、幅1cm、重さ1.5gの人毛の毛束に対し、それぞれ実施例18〜21の乳化組成物5gを塗布して、5分間静置した後、40℃の温水で1分間すすぎ、よく乾かした。
未処理の毛束を基準毛として、毛束の柔軟性を、下記基準に従って5段階で官能評価した。評価は5人で行い、その評価の平均値を表4に示す。0より大きい得点は、その特性において基準毛より改善されていることを示す。
(柔軟性の評価基準)
+2:柔軟性がある
+1:少し柔軟性がある
0:どちらともいえない
−1:あまり柔軟性がない
−2:柔軟性がない
表4の結果より、本発明の乳化組成物は、保存安定性、アスタキサンチンの分解抑制効果に優れていることが分かる。
また実施例18と実施例19〜21との対比より、リン脂質とセラミドとコレステロールを含む分散物Aをさらに含有することにより、アスタキサンチンと分散物の親和性が向上され、安定性がより向上し、アスタキサンチン分解抑制効果がより良化することが分かる。また、分散物Aを添加することにより、本発明の効果に加え、さらに毛髪の柔軟性がより向上することがわかる。

Claims (13)

  1. (A)カロテノイド、(B)下記一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール2質量%以上、を含有し、
    (A)カロテノイドがアスタキサンチンであり、
    (B)一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤が、ジココジモニウムクロリドである乳化組成物。

    (一般式(I)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族基、炭素数1から30のアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、アルコキシアルキル基で置換されたカルバモイル基を置換基として有するアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシルオキシアルキル基、アシルアミノアルキル基又はアルキルアリール基を表し、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、それぞれ独立に、炭素数6から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族、又は、炭素数6から30のアルコキシ基を表す。R、R、R及びRがアルキル基を含む基である場合、該アルキル基は、アルコキシ基、カルバモイル、アミノ基、アミド基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、及び水酸基から選ばれる少なくとも1つの置換基をさらに有するものであってもよい。Xは、塩形成アニオンを表す。)
  2. (C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールが、炭素数22のアルキル基を有する高級アルコールである請求項1に記載の乳化組成物。
  3. (C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールの含有量が、乳化組成物に対して、2質量%〜15質量%の範囲である請求項1又は請求項2に記載の乳化組成物。
  4. (C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコールの含有量が、乳化組成物に対して、7質量%〜15質量%の範囲である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  5. 乳化組成物に対するアスタキサンチンの含有量は、0.000001質量%〜0.01質量%である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  6. 乳化組成物に対するカチオン性界面活性剤の含有量は、乳化組成物全量に対して0.3質量%〜5質量%である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  7. さらに、リン脂質とセラミドとコレステロールとを含む分散物を含有する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  8. 分散物中に含まれるリン脂質の量は、分散物全量に対して、1質量%〜20質量%である請求項7に記載の乳化組成物。
  9. 分散物中に含まれるセラミドの量は、分散物全量に対して、0.1質量%〜5質量%である請求項7または請求項8に記載の乳化組成物。
  10. 分散物中に含まれるコレステロールの量は、分散物全量に対して、0.1質量%〜5質量%である請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  11. 乳化組成物に対する分散物の含有量が0.0001質量%〜15質量%である請求項7〜請求項10のいずれか1項に記載の乳化組成物。
  12. (A)カロテノイド、(B)下記一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール2質量%以上、を含有し、
    (A)カロテノイドがアスタキサンチンであり、
    (B)一般式(I)で表されるカチオン性界面活性剤が、ジココジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウクロリド、炭素数12〜18のアルキル基を有するジアルキルジモニウムクロリド、セルコニウムクロリド、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアラルコニウムクロリド、コカミドプロピルベタインアミドMEAクロリド及びヒドロキシエチルセチルジモニウムリン酸から選択される少なくとも1種のカチオン性界面活性剤、及び、(C)炭素数14〜24のアルキル基を有する高級アルコール7質量%〜15質量%、を含有する乳化組成物。

    (一般式(I)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族基、炭素数1から30のアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、アルコキシアルキル基で置換されたカルバモイル基を置換基として有するアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシルオキシアルキル基、アシルアミノアルキル基又はアルキルアリール基を表し、R、R、R及びRのうち少なくとも1つは、それぞれ独立に、炭素数6から30の脂肪族基、炭素数6から22の芳香族、又は、炭素数6から30のアルコキシ基を表す。R、R、R及びRがアルキル基を含む基である場合、該アルキル基は、アルコキシ基、カルバモイル、アミノ基、アミド基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、及び水酸基から選ばれる少なくとも1つの置換基をさらに有するものであってもよい。Xは、塩形成アニオンを表す。)
  13. 毛髪用である請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の乳化組成物。
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