JP6091967B2 - プリテンショナ機構 - Google Patents

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本発明は、移動部材が移動されることで回転部材が回転されてウェビングによる乗員の拘束力が増加されるプリテンショナ機構に関する。
下記特許文献1に記載のプリテンショナ装置では、力伝達要素が移動されることで、力伝達要素に駆動輪のタービン翼又は歯が食込むことにより、力伝達要素が駆動輪を回転させて、ベルトスプールに安全ベルトが巻取られる。
ここで、このプリテンショナ装置では、力伝達要素が駆動輪を回転させる際に、力伝達要素がタービン翼又は歯の回転方向とは反対側の面に対し駆動輪の回転径方向外側に滑ることで、力伝達要素の移動力を駆動輪に伝達する効率が低下する可能性がある。
独国特許出願公開第102006031359号明細書
本発明は、上記事実を考慮し、移動部材の移動力を回転部材に効率良く伝達できるプリテンショナ機構を得ることが目的である。
請求項1に記載のプリテンショナ機構は、車両の乗員を拘束可能にされたウェビングと、食込部が設けられ、回転されることで前記ウェビングによる乗員の拘束力が増加される回転部材と、移動されることで前記食込部の食込みにより前記回転部材を回転させる移動部材と、前記食込部の回転方向とは反対側に設けられ、前記食込部の回転方向側の面に比し摩擦係数を大きくされると共に、前記移動部材の移動力が作用されて前記回転部材が回転される摩擦面と、を備えている。
請求項2に記載のプリテンショナ機構は、車両の乗員を拘束可能にされたウェビングと、食込部が設けられ、回転されることで前記ウェビングによる乗員の拘束力が増加される回転部材と、移動されることで前記食込部の食込みにより前記回転部材を回転させる移動部材と、前記食込部の回転方向とは反対側に設けられ、前記移動部材が前記回転部材の回転径方向外側に変位する際の摩擦係数前記移動部材が前記回転部材の回転径方向内側に変位する際の摩擦係数比し大きくされると共に、前記移動部材の移動力が作用されて前記回転部材が回転される摩擦面と、を備えている。
請求項3に記載のプリテンショナ機構は、請求項1又は請求項2に記載のプリテンショナ機構において、前記摩擦面に設けられ、前記回転部材の回転軸方向に延伸された延伸部を備えている。
請求項4に記載のプリテンショナ機構は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のプリテンショナ機構において、前記摩擦面の基面に対して傾斜されて設けられ、前記回転部材の回転径方向外側に向けられる外向面と、前記摩擦面の基面に対して傾斜されて設けられ、前記回転部材の回転径方向内側に向けられると共に、前記外向面に比し前記摩擦面の基面に対する傾斜角度を大きくされた内向面と、を備えている。
請求項1に記載のプリテンショナ機構では、移動部材が移動されることで、回転部材の食込部の移動部材への食込みにより、移動部材が回転部材を回転させて、ウェビングによる乗員の拘束力が増加される。
ここで、食込部の回転方向とは反対側に摩擦面が設けられており、摩擦面は、食込部の回転方向側の面に比し、摩擦係数を大きくされている。このため、移動部材が回転部材を回転させる際に、移動部材が摩擦面に対し回転部材の回転径方向外側に滑ることを抑制でき、移動部材の移動力を回転部材に効率良く伝達できる。
請求項2に記載のプリテンショナ機構では、移動部材が移動されることで、回転部材の食込部の移動部材への食込みにより、移動部材が回転部材を回転させて、ウェビングによる乗員の拘束力が増加される。
ここで、食込部の回転方向とは反対側に摩擦面が設けられており、移動部材が摩擦面に対し回転部材の回転径方向外側に変位する際が、移動部材が摩擦面に対し回転部材の回転径方向内側に変位する際に比し、摩擦面の摩擦係数を大きくされている。このため、移動部材が回転部材を回転させる際に、移動部材が摩擦面に対し回転部材の回転径方向外側に滑ることを抑制でき、移動部材の移動力を回転部材に効率良く伝達できる。
請求項3に記載のプリテンショナ機構では、摩擦面に延伸部が設けられており、延伸部は、回転部材の回転軸方向に延伸されている。このため、移動部材が回転部材を回転させる際に、移動部材が延伸部に対し回転部材の回転径方向外側に滑ることを効果的に抑制でき、移動部材の移動力を回転部材に一層効率良く伝達できる。
請求項4に記載のプリテンショナ機構では、摩擦面の基面に対して傾斜されて外向面及び内向面が設けられており、外向面は回転部材の回転径方向外側に向けられると共に、内向面は回転部材の回転径方向内側に向けられている。
ここで、内向面が外向面に比し摩擦面の基面に対する傾斜角度を大きくされている。このため、移動部材が回転部材を回転させる際に、移動部材が摩擦面に対し回転部材の回転径方向外側に滑ることを効果的に抑制でき、移動部材の移動力を回転部材に一層効率良く伝達できる。
本発明の第1実施形態におけるウェビング巻取装置を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構を示す一側方から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構の主要部を示す一側方から見た側面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構におけるピニオンの摩擦面の第1変形例及び第2変形例をそれぞれ示す斜視図である。 (A)は、本発明の第2実施形態に係るプリテンショナ機構のピニオンを示す一側方から見た側面図であり、(B)は、本発明の第3実施形態に係るプリテンショナ機構のピニオンを示す一側方から見た側面図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構20が適用されたウェビング巻取装置10が正面図にて示されている。なお、図面では、車幅方向外側を矢印OUTで示し、車両前後方向一側を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示す。
図1に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置10には、支持部材としての金属製で断面U字形板状のフレーム12が設けられており、フレーム12には、背面側の背板12Aと、一側方の脚板12Bと、他側方の脚板12Cと、が設けられている。ウェビング巻取装置10は、フレーム12の背板12Aにおいて、車両の骨格部材としての矩形筒状のピラー(図示省略)内に固定されており、これにより、ウェビング巻取装置10が車両に設置されて、ウェビング巻取装置10の正面側、一側方及び上方が、それぞれ車幅方向外側、車両前後方向一側(車両前側又は車両後側)及び車両上方へ向けられている。
フレーム12の脚板12Bと脚板12Cとの間には、略円柱状の巻取軸14が回転可能に支持されている。巻取軸14には、長尺帯状のウェビング16(ベルト)が基端側から巻取られており、ウェビング16は、フレーム12から上側へ延出されて、車両のシート(図示省略)に着座した乗員に装着可能にされている。また、巻取軸14が巻取方向(図2の矢印Aの方向)へ回転されることで、ウェビング16が巻取軸14に巻取られると共に、ウェビング16が巻取軸14から引出されることで、巻取軸14が引出方向(図2の矢印Bの方向)へ回転される。
フレーム12の脚板12C外側には、規制手段(ロック手段)としてのロック機構18が設置されており、ウェビング16の巻取軸14からの急激な引出し時や車両の急減速時には、ロック機構18が作動されることで、ロック機構18が巻取軸14の引出方向への回転を規制(ロック)する(巻取軸14の巻取方向への回転は許容される)。
フレーム12の脚板12C外側には、付勢手段としてのぜんまいばね(図示省略)が設置されており、ぜんまいばねは、巻取軸14に連結されて、巻取軸14に巻取方向への付勢力を作用させている。
図1〜図3に示す如く、フレーム12の脚板12B外側には、プリテンショナ機構20が設置されている。
プリテンショナ機構20には、金属製で略直方体形箱状のカバー22が設けられており、カバー22は、フレーム12の脚板12B外側に固定されている。
カバー22内には、回転部材としての金属製のピニオン24が設けられており、ピニオン24は、巻取軸14に同軸上に連結されて、巻取軸14と一体回転可能にされている。ピニオン24の外周全体には、食込部としてのピニオン歯24Aが突出形成されており、ピニオン歯24Aは、三角形柱状にされて、先端が尖った形状にされている。
ピニオン歯24Aの引出方向側の面は、全体において、摩擦面38にされており、摩擦面38は、例えばショットブラストにより多数の細かい凸部38A及び凹部38Bが一様に形成された粗面にされている。ピニオン歯24Aの巻取方向側の面は、全体において、滑面40にされており、滑面40は、凹凸が形成されていない滑らかな面にされている。このため、摩擦面38は、滑面40に比し摩擦係数が大きくされている。
カバー22内には、筒部材としての金属製で略円筒状のシリンダ26が固定されており、シリンダ26は、長手方向(軸方向)が逆J字状に湾曲されて、基端側部分(下部)がカバー22から下側に延出されている。シリンダ26の先端部26Aは、ピニオン24の背板12A側に配置されており、シリンダ26の先端部26Aの長手方向は、上下方向に延伸されて、ピニオン24の軸方向(回転軸方向)に垂直に配置されている。シリンダ26の先端部26Aには、ピニオン24側において、開口28が形成されており、開口28は、シリンダ26の先端部26A内をピニオン24側に開放させている。
シリンダ26の基端(下端)内には、移動手段としての略円柱状のガスジェネレータ30が挿入かつ固定されており、ガスジェネレータ30は、シリンダ26の基端を閉塞している。ガスジェネレータ30は、車両の制御装置32に電気的に接続されており、車両の衝突時(車両の衝突が検出された際、車両の緊急時である所定の機会)には、制御装置32の制御によって、プリテンショナ機構20が作動されることで、ガスジェネレータ30が高圧のガスを瞬時に発生してシリンダ26の基端内に供給する。
シリンダ26内には、移動部材としての円柱状のラック34が設けられている。ラック34の材料は、ナイロン(PA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はエラストマ等の軟質樹脂にされており、ラック34は、ピニオン24のピニオン歯24Aが食込み可能(特に突刺さり可能)にされると共に、径方向へ湾曲変形可能にされている。ラック34は、シリンダ26内に嵌合された状態で、基端をガスジェネレータ30の近傍に配置されると共に、先端をシリンダ26の開口28近傍に配置されており、ラック34の長手方向(軸方向)は、シリンダ26の長手方向に沿って逆J字状に湾曲されている。
シリンダ26の内面及びラック34の外面には、潤滑剤としてのグリス(図示省略)が塗布されており、グリスは、シリンダ26に対するラック34の移動抵抗を低下させている。
カバー22内には、ピニオン24の下側において、排出部としての直方体形箱状の排出箱36が形成されており、排出箱36の上面は、全体が開口されると共に、シリンダ26の先端面が配置されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、巻取軸14からウェビング16が引出されて、車両のシートに着座した乗員にウェビング16が装着された際に、ぜんまいばねが巻取軸14に巻取方向への付勢力を作用させることで、ウェビング16に巻取軸14への巻取力が作用されて、ウェビング16の緩みが除去される。
車両の衝突時には、ウェビング16が巻取軸14から急激に引出され又は車両が急減速されて、ロック機構18が作動されることで、巻取軸14の引出方向への回転が規制される。これにより、ウェビング16の巻取軸14からの引出しが規制されて、ウェビング16が乗員を拘束する。
さらに、車両の衝突時には、制御装置32の制御によって、プリテンショナ機構20が作動されることで、ガスジェネレータ30が高圧のガスを瞬時に発生してシリンダ26の基端内に供給する。このため、ラック34が当該ガスの圧力(移動力)を基端側(シリンダ26の基端側)から受けることで、ラック34が長手方向一側(基端側から先端側へ向かう方向)に移動(スライド)される。これにより、ラック34がシリンダ26先端部26Aの開口28からピニオン24側に露出されると共に、ラック34のピニオン24とは反対側への移動がシリンダ26先端部26Aのピニオン24とは反対側の周壁によって規制されて、ラック34にピニオン24のピニオン歯24Aが食込む(特に突刺さる)ことで、ラック34の長手方向一側(下側)への移動によってピニオン24が巻取方向へ回転されて、巻取軸14が巻取方向へ回転される。このため、巻取軸14にウェビング16が巻取られて、ウェビング16による乗員の拘束力が増加される。
また、ラック34のピニオン24を巻取方向へ回転させた後の部分は、下側の排出箱36内に排出(収容)される。
ところで、プリテンショナ機構20が作動されて、ラック34にピニオン24のピニオン歯24Aが食込んだ際には、ラック34の長手方向一側への移動力が、主にピニオン歯24Aの引出方向側の摩擦面38に作用されて、ピニオン歯24Aの巻取方向側の滑面40には殆ど作用されない。
ここで、ピニオン歯24Aの引出方向側の摩擦面38がピニオン歯24Aの巻取方向側の滑面40に比し摩擦係数を高くされており、ラック34が摩擦面38に対し変位する際(特にラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向(回転径方向)外側に変位する際)が、ラック34が滑面40に対し変位する際に比し、ラック34に作用する摩擦力を大きくされている。このため、ラック34にピニオン歯24Aが食込んだ状態でラック34の長手方向一側への移動によってピニオン24が巻取方向へ回転される際に、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側(摩擦面38側からピニオン歯24Aの先端側)に滑ることを抑制できて、ラック34がピニオン歯24Aの先端に対し長手方向一側に移動することを抑制できる。これにより、ラック34の長手方向一側への移動力をピニオン24に効率良く伝達できて、巻取軸14によるウェビング16の巻取力を大きくできる。
特に、ラック34にピニオン歯24Aが食込んだ際には、摩擦面38の凸部38Aがラック34に食込む(侵入する)と共に、摩擦面38の凹部38Bにラック34が食込む(侵入する)。このため、ラック34にピニオン歯24Aが食込んだ状態でラック34の長手方向一側への移動によってピニオン24が巻取方向へ回転される際に、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側に滑ることを効果的に抑制できる。
また、ピニオン歯24Aの巻取方向側の滑面40がピニオン歯24Aの引出方向側の摩擦面38に比し摩擦係数を低くされている。このため、ピニオン歯24Aの巻取方向側の面及び引出方向側の面が共に摩擦係数を高くされる場合と異なり、ラック34にピニオン歯24Aが容易に食込むことができる。
なお、本実施形態において、摩擦面38の凸部38A(凹部38Bでもよい)を例えば多角形錐状(例えば図4(A)の四角錐状)、円錐状、半球状(図4(B)参照)、多角形錐台状又は円錐台状にしてもよい。
[第2実施形態]
図5(A)には、本発明の第2実施形態におけるウェビング巻取装置50のプリテンショナ機構20のピニオンが一側方から見た側面図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置50は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5(A)に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置50のプリテンショナ機構20では、ピニオン24のピニオン歯24Aの引出方向側の摩擦面38において、凸部38A及び凹部38Bが、延伸部とされて、三角柱状にされており、凸部38A及び凹部38Bは、ピニオン24の径方向に交互に連続して配置されると共に、長手方向(軸方向)がピニオン24の軸方向に延伸されている。
凸部38A及び凹部38Bには、平面状の内向面38Cが設けられており、内向面38Cは、ピニオン24の径方向内側に向けられている。凸部38A及び凹部38Bには、平面状の外向面38Dが設けられており、外向面38Dは、ピニオン24の径方向外側に向けられている。凸部38A及び凹部38Bの内向面38Cと外向面38Dとは、摩擦面38の基面38E(凸部38Aの底面又は凹部38Bの開放面)に対する傾斜角度が同一にされている。
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、ピニオン歯24Aの摩擦面38では、凸部38A及び凹部38Bの長手方向がピニオン24の軸方向に延伸されている。このため、ラック34にピニオン歯24Aが食込んだ状態でラック34の長手方向一側への移動によってピニオン24が巻取方向へ回転される際に、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側(摩擦面38側からピニオン歯24Aの先端側)に滑ることを効果的に抑制できて、ラック34がピニオン歯24Aの先端に対し長手方向一側に移動することを効果的に抑制できる。これにより、ラック34の長手方向一側への移動力をピニオン24に一層効率良く伝達できて、巻取軸14によるウェビング16の巻取力を効果的に大きくできる。
[第3実施形態]
図5(B)には、本発明の第3実施形態におけるウェビング巻取装置60のプリテンショナ機構20のピニオンが一側方から見た側面図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置60は、上記第2実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5(B)に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置60のプリテンショナ機構20では、ピニオン24のピニオン歯24Aの引出方向側の摩擦面38において、凸部38A及び凹部38Bが直角三角柱状にされており、凸部38A及び凹部38Bの内向面38Cは、摩擦面38の基面38E(凸部38Aの底面又は凹部38Bの開放面)に対する傾斜角度が、略90°にされて、凸部38A及び凹部38Bの外向面38Dに比し大きくされている。
ここで、本実施形態でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、ピニオン歯24Aの摩擦面38では、凸部38A及び凹部38Bの内向面38Cが、凸部38A及び凹部38Bの外向面38Dに比し、摩擦面38の基面38Eに対する傾斜角度を大きくされており、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側に変位する際が、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向内側に変位する際に比し、摩擦面38の摩擦係数を大きくされている。このため、ラック34にピニオン歯24Aが食込んだ状態でラック34の長手方向一側への移動によってピニオン24が巻取方向へ回転される際に、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側(摩擦面38側からピニオン歯24Aの先端側)に滑ることを効果的に抑制できて、ラック34がピニオン歯24Aの先端に対し長手方向一側に移動することを効果的に抑制できる。これにより、ラック34の長手方向一側への移動力をピニオン24に一層効率良く伝達できて、巻取軸14によるウェビング16の巻取力を効果的に大きくできる。
また、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向内側に変位する際が、ラック34が摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側に変位する際に比し、摩擦面38の摩擦係数を小さくされている。このため、ラック34にピニオン歯24Aが容易に食込むことができる。
なお、本実施形態において、ピニオン歯24Aの巻取方向側の面をピニオン歯24Aの引出方向側の面と同様の摩擦面38にしてもよい。この場合でも、ラック34がピニオン歯24Aの引出方向側の摩擦面38に対しピニオン24の径方向外側に変位する際が、ラック34がピニオン歯24Aの巻取方向側の摩擦面38に対しピニオン24の径方向内側に変位する際に比し、摩擦面38の摩擦係数を大きくされる。
また、上記第2実施形態及び第3実施形態では、凸部38A及び凹部38Bを三角柱状にした。しかしながら、凸部38A及び凹部38Bを三角柱状以外の多角形柱状、円柱状又は楕円柱状にしてもよい。
さらに、上記第2実施形態及び第3実施形態では、内向面38C及び外向面38Dを平面状にした。しかしながら、内向面38C及び外向面38Dの少なくとも一方を凸面又は凹面にしてもよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、ピニオン歯24Aの引出方向側の面の全体を摩擦面38にした。しかしながら、ピニオン歯24Aの引出方向側の面の一部を摩擦面38にしてもよい。
さらに、上記第1実施形態〜第3実施形態では、ラック34を円柱状にした。しかしながら、ラック34は柱状(例えば矩形柱状)であればよい。
また、上記第1実施形態〜第3実施形態では、ラック34を1部品により構成した。しかしながら、ラック34を長手方向において複数の柱状(例えば円柱状)の分割体に分割して構成してもよい。この場合には、プリテンショナ機構20が作動された際に、仮にラック34の分割体間にピニオン24のピニオン歯24Aが食込んでも、ラック34の長手方向一側への移動によってピニオン24を巻取方向へ回転させることができる。
さらに、本発明は、シートベルト装置におけるセレクタブルフォースリミッタの切替機構や、ラッププリテンショナ機構や、バックルプリテンショナ機構のような移動部材の移動により作動する作動機構に適用してもよい。
16 ウェビング
20 プリテンショナ機構
24 ピニオン(回転部材)
24A ピニオン歯(食込部)
34 ラック(移動部材)
38 摩擦面
38A 凸部(延伸部)
38B 凹部(延伸部)
38C 内向面
38D 外向面
38E 基面

Claims (4)

  1. 車両の乗員を拘束可能にされたウェビングと、
    食込部が設けられ、回転されることで前記ウェビングによる乗員の拘束力が増加される回転部材と、
    移動されることで前記食込部の食込みにより前記回転部材を回転させる移動部材と、
    前記食込部の回転方向とは反対側に設けられ、前記食込部の回転方向側の面に比し摩擦係数を大きくされると共に、前記移動部材の移動力が作用されて前記回転部材が回転される摩擦面と、
    を備えたプリテンショナ機構。
  2. 車両の乗員を拘束可能にされたウェビングと、
    食込部が設けられ、回転されることで前記ウェビングによる乗員の拘束力が増加される回転部材と、
    移動されることで前記食込部の食込みにより前記回転部材を回転させる移動部材と、
    前記食込部の回転方向とは反対側に設けられ、前記移動部材が前記回転部材の回転径方向外側に変位する際の摩擦係数前記移動部材が前記回転部材の回転径方向内側に変位する際の摩擦係数比し大きくされると共に、前記移動部材の移動力が作用されて前記回転部材が回転される摩擦面と、
    を備えたプリテンショナ機構。
  3. 前記摩擦面に設けられ、前記回転部材の回転軸方向に延伸された延伸部を備えた請求項1又は請求項2記載のプリテンショナ機構。
  4. 前記摩擦面の基面に対して傾斜されて設けられ、前記回転部材の回転径方向外側に向けられる外向面と、
    前記摩擦面の基面に対して傾斜されて設けられ、前記回転部材の回転径方向内側に向けられると共に、前記外向面に比し前記摩擦面の基面に対する傾斜角度を大きくされた内向面と、
    を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のプリテンショナ機構。
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