JP5975845B2 - プリテンショナ機構 - Google Patents

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本発明は、移動部材が移動されることで回転部材が回転されてウェビングによる乗員の拘束力が増加されるプリテンショナ機構に関する。
下記特許文献1に記載のプリテンショナ装置では、力伝達要素が長手方向一側からガス圧を作用されて移動されることで、力伝達要素に駆動輪のタービン翼又は歯が食込むことにより、力伝達要素が駆動輪を回転させて、ベルトスプールに安全ベルトが巻取られる。
ここで、このプリテンショナ装置では、力伝達要素が変形可能な材料により製造されている。このため、力伝達要素が長手方向一側からガス圧を作用され、力伝達要素が変形を抑制されて駆動輪を効果的に回転させるためには、力伝達要素にある程度の太さが必要になる。
独国特許出願公開第102006031359号明細書
本発明は、上記事実を考慮し、移動部材が細くされても回転部材を効果的に回転させることができるプリテンショナ機構を得ることが目的である。
請求項1に記載のプリテンショナ機構は、車両の乗員を拘束可能にされたウェビングと、食込部が設けられ、回転されることで前記ウェビングによる乗員の拘束力が増加される回転部材と、一側から移動力を作用されて移動されることで前記食込部の食込みにより前記回転部材を回転させると共に、本体部と前記本体部に比し剛性を高くされると共に移動方向に延伸されかつ前記本体部が延伸方向全体を被覆する剛性部とが設けられた移動部材と、を備えている。
請求項2に記載のプリテンショナ機構は、請求項1に記載のプリテンショナ機構において、前記移動部材の剛性部を複数設けている。
請求項3に記載のプリテンショナ機構は、請求項1又は請求項2に記載のプリテンショナ機構において、前記移動部材の移動垂直方向に前記剛性部を配置している。
請求項4に記載のプリテンショナ機構は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のプリテンショナ機構において、前記食込部に設けられ、前記移動部材に前記食込部が食込んだ際に前記食込部が前記剛性部に干渉することを抑制する抑制部を備えている。
請求項5に記載のプリテンショナ機構は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のプリテンショナ機構において、前記本体部と前記剛性部とを係合させて前記本体部と前記剛性部との前記移動部材移動方向への相対移動を制限する係合部を備えている。
請求項1に記載のプリテンショナ機構では、移動部材が一側から移動力を作用されて移動されることで、回転部材の食込部の移動部材への食込みにより、移動部材が回転部材を回転させて、ウェビングによる乗員の拘束力が増加される。
ここで、移動部材に本体部と剛性部とが設けられており、剛性部が、本体部に比し剛性を高くされると共に、移動部材の移動方向に延伸されている。このため、移動部材が一側から移動力を作用された際に、移動部材の変形が剛性部によって抑制されることで、移動部材が回転部材を効果的に回転させることができる。
請求項2に記載のプリテンショナ機構では、移動部材の剛性部が複数設けられている。このため、移動部材の剛性部が複数設けられない場合に比し、移動部材の移動垂直方向への曲げ変形を容易にできる。
請求項3に記載のプリテンショナ機構では、移動部材の移動垂直方向に剛性部を配置している。このため、移動部材の剛性部配置垂直方向への曲げ変形を容易にできる。
請求項4に記載のプリテンショナ機構では、食込部に抑制部が設けられており、移動部材に食込部が食込んだ際に、食込部が剛性部に干渉することを抑制部が抑制する。このため、移動部材への食込部の食込みが剛性部によって制限されることを抑制できる。
請求項5に記載のプリテンショナ機構では、係合部が、本体部と剛性部とを係合させて、本体部と剛性部との移動部材移動方向への相対移動を制限する。このため、移動部材が一側から移動力を作用された際に、移動部材の変形が剛性部によって効果的に抑制されることで、移動部材が回転部材を一層効果的に回転させることができる。
本発明の第1実施形態におけるウェビング巻取装置を示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるウェビング巻取装置を示す一側方から見た側面図である。 本発明の第1実施形態におけるウェビング巻取装置を示す一側方から見た断面図(図1の3−3線断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構の作動時を示す断面図(図1の3−3線位置断面図)である。 本発明の第1実施形態におけるウェビング巻取装置を示す下方から見た断面図(図2の5−5線断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構の回転体及びシリンダを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構のラックを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるウェビング巻取装置を示す一側方から見た側面図である。 本発明の第3実施形態に係るプリテンショナ機構の主要部を示す上側から見た断面図である。 (A)は、本発明の第4実施形態に係るプリテンショナ機構のラックを示す端面図であり、(B)は、本発明の第5実施形態に係るプリテンショナ機構のラックを示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るプリテンショナ機構のラックを示す断面図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るプリテンショナ機構32が適用されたウェビング巻取装置10が正面図にて示されており、図2には、ウェビング巻取装置10が一側方から見た側面図にて示されている。さらに、図5には、ウェビング巻取装置10が下方から見た断面図(図2の5−5線断面図)にて示されている。なお、図面では、車幅方向外側を矢印OUTで示し、車両前後方向一側を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示す。
図1、図2及び図5に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置10には、支持部材としての金属製で断面U字形板状のフレーム12が設けられており、フレーム12には、背面側の背板12Aと、一側方の脚板12Bと、他側方の脚板12Cと、が設けられている。ウェビング巻取装置10は、フレーム12の背板12Aにおいて、車両の骨格部材としての矩形筒状のピラー(図示省略)内に固定されており、これにより、ウェビング巻取装置10が車両に設置されて、ウェビング巻取装置10の正面側、一側方及び上方が、それぞれ車幅方向外側、車両前後方向一側(車両前側又は車両後側)及び車両上方へ向けられている。
フレーム12の脚板12Bと脚板12Cとの間には、巻取軸14が回転可能に支持されている。
巻取軸14には、巻取部材としての略円筒状のスプール16が設けられており、スプール16の脚板12C側の他端は、脚板12Cを回転自在に貫通している。スプール16には、長尺帯状のウェビング18(ベルト)が基端側から巻取られており、ウェビング18は、フレーム12から上側へ延出されて、車両のシート(図示省略)に着座した乗員に装着可能にされている。また、スプール16が巻取方向(図2の矢印Aの方向)へ回転されることで、ウェビング18がスプール16に巻取られると共に、ウェビング18がスプール16から引出されることで、スプール16が引出方向(図2の矢印Bの方向)へ回転される。
巻取軸14には、回転部材としての金属製の回転体20(図6参照)が設けられている。
回転体20には、フォースリミッタ機構を構成するエネルギー吸収部としてのトーションシャフト22が設けられており、トーションシャフト22は、スプール16内に同軸上に挿入されている。トーションシャフト22の脚板12B側の一端22Aは、スプール16の脚板12B側の一端内に相対回転可能に配置されると共に、トーションシャフト22の脚板12C側の他端22Bは、スプール16の脚板12C側の他端内に相対回転不能に嵌合されており、回転体20は、スプール16と一体に回転可能にされている。
回転体20には、トーションシャフト22の脚板12B側において、規制部(ロック部)としての略円板状のロックギヤ24が設けられており、ロックギヤ24は、脚板12Bを回転自在に貫通している。ロックギヤ24は、トーションシャフト22の一端22Aに連結されており、ロックギヤ24は、トーションシャフト22に対し同軸上に配置されると共に一体回転可能にされている。また、ロックギヤ24の外周全体には、ラチェット歯24A(外歯)が形成されている。
回転体20には、ロックギヤ24のトーションシャフト22とは反対側において、回転部としてのピニオン26が設けられており、ピニオン26は、ロックギヤ24と一体に形成されて、ロックギヤ24に対し同軸上に配置されると共に一体回転可能にされている。ピニオン26の外周全体には、食込部としての矩形板状のピニオン歯26Aが突出形成されており、ピニオン歯26Aの先端部は、断面三角形状の尖った形状にされている。
回転体20には、ピニオン26のロックギヤ24とは反対側において、軸部としての支持軸28が設けられており、支持軸28は、ピニオン26と一体に形成されて、ピニオン26に対し同軸上に配置されると共に一体回転可能にされている。
フレーム12の脚板12C外側には、付勢手段としてのぜんまいばね(図示省略)が設置されており、ぜんまいばねは、回転体20(トーションシャフト22)に連結されて、スプール16に巻取方向への付勢力を作用させている。
回転体20のロックギヤ24には、規制手段(ロック手段)としてのロック機構30(図5参照)が連絡可能にされており、ロック機構30には、規制部材(ロック部材)としてのロックプレート(図示省略)が設けられている。ロックプレートは、フレーム12の脚板12Bに回動可能に支持されると共に、ロック歯が形成されており、ウェビング18のスプール16からの急激な引出し時や車両の急減速時には、ロック機構が作動されることで、ロックプレートが回動されて、ロック歯がロックギヤ24のラチェット歯24Aに噛合(係合)される。これにより、ロックギヤ24の引出方向への回転が規制(ロック)されて、スプール16の引出方向への回転が規制される(スプール16の巻取方向への回転は許容される)。
フレーム12の脚板12B外側には、プリテンショナ機構32が設けられており、回転体20のピニオン26は、プリテンショナ機構32を構成している。
フレーム12の脚板12B外側には、金属製で枠状のボデー34が固定されており、ボデー34内には、回転体20のピニオン26が配置されている。ボデー34の脚板12Bとは反対側には、金属製で平板状のカバープレート36が固定されており、カバープレート36は、ボデー34内の脚板12Bとは反対側を閉鎖している。
カバープレート36には、回転体20の支持軸28が貫通されており、カバープレート36は、回転体20の支持軸28を回転自在に支持している。支持軸28には、カバープレート36より脚板12Bとは反対側において、固定部材としての正面視略C字状のKリング38が嵌合固定されており、Kリング38がカバープレート36に係止されることで、回転体20のカバープレート36からの離脱が規制されている。
ボデー34の上部には、筒部材としての金属製で略円筒状のシリンダ40(図6参照)が固定されており、シリンダ40は、ボデー34から上側に延出されている。シリンダ40の下部(先端部)は、ボデー34内におけるピニオン26の背板12A側に配置されており、シリンダ40の下部は、ピニオン26側において開口42が形成されて、内部がピニオン26側に開放されている。
図3に示す如く、シリンダ40内の上端(基端)には、移動手段としての略円柱状のガスジェネレータ44が挿入かつ固定されており、ガスジェネレータ44は、シリンダ40の上端を閉塞している。ガスジェネレータ44は、車両の制御装置46に電気的に接続されており、車両の衝突時(車両の衝突が検出された際、車両の緊急時である所定の機会)には、制御装置46の制御によって、プリテンショナ機構32が作動されることで、ガスジェネレータ44が高圧のガスを瞬時に発生してシリンダ40内の上端に供給する。
シリンダ40内には、移動部材としての円柱状のラック50(図7参照)が設けられており、ラック50は、ガスジェネレータ44の下側からシリンダ40の開口42上端の位置まで配置されると共に、シリンダ40内に嵌合されている。
ラック50は、円筒状の本体部52内に円柱状の剛性部54(芯材)が同軸上に配置された構成にされており、本体部52に剛性部54が固定されて本体部52と剛性部54との相対移動が規制されると共に、剛性部54がラック50の長手方向(軸方向)全体に延伸されている。本体部52の材料は、ナイロン(PA)、ポリ塩化ビニル(PVC)又はエラストマ等の軟質樹脂にされると共に、剛性部54の材料は、アルミニウム、錫又は銅等の軟質金属にされており、剛性部54は、本体部52に比し、剛性が高くされている。さらに、ラック50は、軸直角方向へ湾曲変形可能にされると共に、本体部52にピニオン26のピニオン歯26Aが容易に食込み可能(特に突刺さり可能)にされている。
なお、ラック50は、本体部52及び剛性部54を押出成形によって安価に製造可能であり、また、剛性部54に本体部52をアウトサート成形して製造してもよい。
フレーム12の脚板12B外側には、ボデー34の下側において、収容部材としての金属製で箱状のケース56が固定されており、ケース56内が上側に開放されると共に、ボデー34内が下側に開放されることで、ケース56内がボデー34内に連通されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、スプール16からウェビング18が引出されて、車両のシートに着座した乗員にウェビング18が装着された際に、ぜんまいばねがスプール16に巻取方向への付勢力を作用させることで、ウェビング18の緩みが除去される。
車両の衝突時には、ウェビング18がスプール16から急激に引出され又は車両が急減速されて、ロック機構が作動されることで、ロックプレートのロック歯がロックギヤ24のラチェット歯24Aに噛合される。これにより、ロックギヤ24の引出方向への回転が規制されて、スプール16の引出方向への回転が規制されることで、ウェビング18のスプール16からの引出しが規制されて、ウェビング18が乗員を拘束する。
さらに、図4に示す如く、車両の衝突時には、制御装置46の制御によって、プリテンショナ機構32が作動されることで、ガスジェネレータ44が高圧のガスを瞬時に発生してシリンダ40内の上端に供給する。このため、ラック50が当該ガスの圧力(移動力)を上側(長手方向一側)から受けることで、ラック50が下側(ラック50の長手方向他側)へ移動される。これにより、ラック50がシリンダ40下部の開口42からピニオン26側に露出されると共に、ラック50のピニオン26とは反対側への移動がシリンダ40下部のピニオン26とは反対側の周壁によって規制されて、ラック50の本体部52(剛性部54を含んでもよい)にピニオン26のピニオン歯26Aが食込む(特に突刺さる)ことで、ラック50の下側への移動によってピニオン26が巻取方向へ回転されて、スプール16が巻取方向へ回転される。このため、スプール16にウェビング18が巻取られて、ウェビング18による乗員の拘束力が増加される。
また、ピニオン26を通過して下側へ移動されるラック50は、ケース56内に収容される。
ここで、ラック50では、剛性部54が、本体部52に比し剛性を高くされると共に、ラック50の長手方向(移動方向)に延伸されており、ラック50が剛性部54によって長手方向において補強されている。
このため、ラック50がガスジェネレータ44からのガスの圧力を作用された際に、ラック50が長手方向において圧縮変形されることが剛性部54によって抑制されることで、ラック50が圧縮変形を原因とする拡径変形によるシリンダ40内周面への圧接により下側への移動を制限されることを効果的に抑制できると共に、ラック50が当該ガスの圧力を剛性部54によって上側(長手方向一側)から下側(長手方向他側)へ効果的に伝達できて、ラック50がピニオン26を効果的に巻取方向へ回転させることができる。これにより、スプール16を効果的に巻取方向へ回転させることができ、ウェビング18による乗員の拘束力を効果的に増加させることができる。
[第2実施形態]
図8には、本発明の第2実施形態におけるウェビング巻取装置60が一側方から見た側面図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置60は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図8に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置60のプリテンショナ機構32では、シリンダ40が側面視逆J字状に湾曲されており、シリンダ40の基端側部分(ガスジェネレータ44側の部分)は、シリンダ40の先端側部分(開口42側の部分)に対し背板12Aとは反対側に配置されている。シリンダ40の基端側部分は、下側に延伸されており、シリンダ40の基端は、ボデー34上端の上側に配置されている。なお、シリンダ40の基端側部分は、ボデー34上端の下側まで延伸されてもよい。
シリンダ40内のラック50は、上記第1実施形態に比し長くされており、ラック50は、シリンダ40の基端におけるガスジェネレータ44の上側からシリンダ40の開口42上端の位置まで配置されて、側面視逆J字状に湾曲されている。
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、シリンダ40が湾曲されて長くされることに伴い、ラック50が湾曲されて長くされている。このため、シリンダ40が直線状に(湾曲されずに)長くされてラック50が直線状に(湾曲されずに)長くされる場合と異なり、シリンダ40の上下方向寸法ひいてはウェビング巻取装置60の上下方向寸法を大きくしなくても、ラック50を長くできて、プリテンショナ機構32の作動によるスプール16へのウェビング18の巻取量を大きくできる。これにより、ウェビング巻取装置60の大型化を抑制できると共に、プリテンショナ機構32の作動によってウェビング18による乗員の拘束力を大きく増加させることができる。
また、ラック50では、剛性部54が同軸上に配置されているため、ラック50が軸直角方向の全方向へ容易に湾曲変形可能にされている。このため、シリンダ40の湾曲に伴いラック50を容易に湾曲させることができる。
なお、本実施形態では、シリンダ40をフレーム12の脚板12Bに平行な方向へ湾曲させて、シリンダ40を二次元的に湾曲させた。しかしながら、これに代えて、又は、これと共に、シリンダ40をフレーム12の脚板12Bに交差する方向へ湾曲させて、シリンダ40を二次元的又は三次元的に湾曲させてもよい。また、シリンダ40が三次元的に湾曲されても、上述の如くラック50が軸直角方向の全方向へ容易に湾曲変形可能にされているため、シリンダ40の三次元的な湾曲に伴いラック50を三次元的に容易に湾曲させることができる。
[第3実施形態]
図9には、本発明の第3実施形態におけるウェビング巻取装置70の主要部が上側から見た断面図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置70は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図9に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置70のプリテンショナ機構32では、回転体20のピニオン26において、ピニオン歯26Aの先端部に抑制部としての半円状の貫通孔72が貫通形成されており、貫通孔72は、ピニオン歯26Aの先端外側へ開放されている。
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、プリテンショナ機構32が作動されて、ラック50にピニオン26のピニオン歯26Aが食込む際には、ラック50へのピニオン歯26Aの食込量が大きくされても、ラック50の剛性部54がピニオン歯26Aの貫通孔72内に挿入されることで、剛性部54にピニオン歯26Aが干渉することが防止又は抑制されて、ラック50へのピニオン歯26Aの食込みが剛性部54によって制限されることが防止又は抑制される。このため、ラック50へのピニオン歯26Aの食込量を大きくでき、ラック50の下側への移動によってピニオン26を一層効果的に巻取方向へ回転させることができて、ウェビング18による乗員の拘束力を一層効果的に増加させることができる。
なお、本実施形態では、上記第1実施形態において、ピニオン歯26Aに貫通孔72を形成した。しかしながら、上記第2実施形態において、ピニオン歯26Aに貫通孔72を形成してもよい。
[第4実施形態]
図10(A)には、本発明の第4実施形態におけるウェビング巻取装置80のラック50が端面図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置80は、上記第2実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図10(A)に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置80のプリテンショナ機構32では、ラック50の長手方向に垂直な断面において、剛性部54が複数個(本実施形態では3個)に分割されており、複数の剛性部54は、互いに別体にされている。複数の剛性部54は、それぞれ円柱状にされており、ラック50の長手方向に垂直な断面における剛性部54の占有面積は、上記第2実施形態に比し小さくされている。複数の剛性部54は、ラック50の周方向に等間隔に配置されており、複数の剛性部54の重心軸線は、ラック50の中心軸線と一致されている。
ここで、本実施形態でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、ラック50では、剛性部54が複数設けられることで、ラック50の長手方向に垂直な断面における剛性部54の占有面積が上記第2実施形態に比し小さくされている。このため、上記第2実施形態の如くラック50の剛性部54が複数設けられない場合に比し、ラック50が軸直角方向へ一層容易に湾曲変形できる。これにより、シリンダ40の湾曲に伴いラック50を一層容易に湾曲させることができる。
しかも、複数の剛性部54がラック50の周方向に等間隔に配置されているため、ラック50が軸直角方向の全方向へ一層容易に湾曲変形できる。このため、シリンダ40が三次元的に湾曲された場合でも、シリンダ40の三次元的な湾曲に伴いラック50を三次元的に一層容易に湾曲させることができる。
[第5実施形態]
図10(B)には、本発明の第5実施形態におけるウェビング巻取装置90のラック50が斜視図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置90は、上記第2実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図10(B)に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置90のプリテンショナ機構32では、ラック50の長手方向に垂直な断面において、剛性部54が複数個(本実施形態では3個)に分割されており、複数の剛性部54は、互いに別体にされている。複数の剛性部54は、それぞれ円柱状にされており、ラック50の長手方向に垂直な断面における剛性部54の占有面積は、上記第2実施形態に比し小さくされている。複数の剛性部54は、ラック50の径方向に等間隔に配置されており、複数の剛性部54の重心軸線は、ラック50の中心軸線と一致されている。
ここで、本実施形態でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、ラック50では、剛性部54が複数設けられることで、ラック50の長手方向に垂直な断面における剛性部54の占有面積が上記第2実施形態に比し小さくされている。このため、上記第2実施形態の如くラック50の剛性部54が複数設けられない場合に比し、ラック50が軸直角方向へ一層容易に湾曲変形できる。これにより、シリンダ40の湾曲に伴いラック50を一層容易に湾曲させることができる。
しかも、複数の剛性部54がラック50の径方向に配置されているため、ラック50が複数の剛性部54の配置直角方向(図10(B)の矢印Cの方向)へ一層容易に湾曲変形できる。このため、シリンダ40が二次元的に湾曲された場合でも、シリンダ40の二次元的な湾曲方向にラック50における複数の剛性部54の配置直角方向を一致させることで、シリンダ40の二次元的な湾曲に伴いラック50を二次元的に一層容易に湾曲させることができる。
なお、上記第4実施形態及び第5実施形態では、複数の剛性部54を別体にした。しかしながら、複数の剛性部54を一体化してもよい。
さらに、上記第4実施形態及び第5実施形態では、上記第2実施形態において、剛性部54を複数設けた。しかしながら、上記第1実施形態又は第3実施形態において、剛性部54を複数設けてもよい。
[第6実施形態]
図11には、本発明の第6実施形態におけるウェビング巻取装置100のラック50が断面図にて示されている。
本実施形態におけるウェビング巻取装置100は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図11に示す如く、本実施形態におけるウェビング巻取装置100のプリテンショナ機構32では、ラック50において、剛性部54の外周面に係合部としての断面三角形状の凸部54Aが複数形成されており、複数の凸部54Aは、それぞれ剛性部54の外周面全周に配置されると共に、剛性部54の長手方向に並べられている。さらに、本体部52の内周面には、係合部としての断面三角形状の凹部52Aが複数形成されており、複数の凹部52Aは、それぞれ本体部52の内周面全周に配置されると共に、本体部52の長手方向に並べられている。剛性部54の凸部54Aは、本体部52の凹部52Aに係合(嵌合)されており、これにより、本体部52に対する剛性部54のラック50長手方向における相対移動が係止(制限)されている。
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、ラック50では、剛性部54の凸部54Aが本体部52の凹部52Aに係合されて、本体部52に対する剛性部54のラック50長手方向における相対移動が係止されている。このため、プリテンショナ機構32が作動されて、ラック50がガスジェネレータ44からのガスの圧力を作用された際に、ラック50が長手方向において圧縮変形されることが剛性部54によって効果的に抑制されることで、ラック50が圧縮変形を原因とする拡径変形によるシリンダ40内周面への圧接により下側への移動を制限されることを一層効果的に抑制できると共に、ラック50が当該ガスの圧力を剛性部54によって上側(長手方向一側)から下側(長手方向他側)へ一層効果的に伝達できて、ラック50がピニオン26を一層効果的に巻取方向へ回転させることができる。これにより、スプール16を一層効果的に巻取方向へ回転させることができ、ウェビング18による乗員の拘束力を一層効果的に増加させることができる。
なお、本実施形態では、上記第1実施形態において、剛性部54の凸部54Aを本体部52の凹部52Aに係合させた。しかしながら、上記第2実施形態〜第5実施形態において、剛性部54の凸部54Aを本体部52の凹部52Aに係合させてもよい。
また、本発明は、シートベルト装置におけるセレクタブルフォースリミッタの切替機構や、ラッププリテンショナ機構や、バックルプリテンショナ機構のような移動部材の移動により作動する作動機構に適用してもよい。
18 ウェビング
20 回転体(回転部材)
26A ピニオン歯(食込部)
32 プリテンショナ機構
50 ラック(移動部材)
52 本体部
52A 凹部(係合部)
54 剛性部
54A 凸部(係合部)
72 貫通孔(抑制部)

Claims (5)

  1. 車両の乗員を拘束可能にされたウェビングと、
    食込部が設けられ、回転されることで前記ウェビングによる乗員の拘束力が増加される回転部材と、
    一側から移動力を作用されて移動されることで前記食込部の食込みにより前記回転部材を回転させると共に、本体部と前記本体部に比し剛性を高くされると共に移動方向に延伸されかつ前記本体部が延伸方向全体を被覆する剛性部とが設けられた移動部材と、
    を備えたプリテンショナ機構。
  2. 前記移動部材の剛性部を複数設けている請求項1記載のプリテンショナ機構。
  3. 前記移動部材の移動垂直方向に前記剛性部を配置した請求項1又は請求項2記載のプリテンショナ機構。
  4. 前記食込部に設けられ、前記移動部材に前記食込部が食込んだ際に前記食込部が前記剛性部に干渉することを抑制する抑制部を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のプリテンショナ機構。
  5. 前記本体部と前記剛性部とを係合させて前記本体部と前記剛性部との前記移動部材移動方向への相対移動を制限する係合部を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のプリテンショナ機構。
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