JP6091458B2 - 光電変換装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換装置およびその製造方法に係り、特に結晶系シリコン太陽電池に関する。
太陽光発電装置において、太陽光をより効率よく吸収させるためには、受光面から照射される光をできる限りロスなく基板内部で吸収することが不可欠である。結晶系シリコン基板を用いた結晶系シリコン太陽電池は、光電変換効率が高く、従来から、太陽光発電システムとして、広く一般に実用化されている。
これらの結晶系シリコン基板を用いた光起電力装置においては、結晶系シリコン基板の受光面側に、光閉じ込め構造により反射損失を低減するため、テクスチャー構造のピラミッド状の凹凸が形成されている。結晶系シリコン基板表面にテクスチャー構造の凹凸を形成する方法としては、アルカリ性溶液を用いて、結晶系シリコン基板の表面を異方性エッチングする方法が知られている。
たとえば、特許文献1に記載されているように、(100)面を表面に持つ結晶シリコン基板を異方性エッチングにより、光入射面および側面、裏面周辺部をテクスチャー構造とするものがある。
結晶系シリコン基板の表面にテクスチャー構造を形成する方法としては、アルカリ性溶液による、結晶系シリコンの(100)面と(111)面のエッチング速度の違いを利用した異方性エッチングによる方法が知られている。(100)面を表面に持つ単結晶シリコン基板をアルカリ性溶液にてエッチングすると、エッチング速度の極めて遅い(111)面からなる四角錐状のテクスチャーが基板表面に形成される。
上記の手法により更に光吸収効率を向上させるためには、基板表面((100)面)と四角錐状のテクスチャー面((111)面)との成す角θを更に大きくすればよい。しかしながら、異方性エッチングを用いてマスクレスでテクスチャーを形成する場合、この角度(θ:54.75度)は(100)面と(111)面の結晶方位により決まってしまっており、容易に変えることは困難である。
また、特許文献2では基板を(100)面からずれた方向に切り出し、基板表面とテクスチャー面((111)面)との成す角を大きくすることを試みている。しかしながら、この方法では、ある面は54.75度よりも大きくすることが可能であるが、反対側の面は54.75度よりも角度が小さくなってしまい、光吸収効率向上には結びつかない。また、四角錐の底面形状が正方形ではなくなり、基板表面に(100)面の表れる部分が多くなり結果的に光反射が多くなってしまうといった問題点があった。
特開2006−286820号公報 特開2011−181620号公報
結晶系シリコン太陽電池において、アルカリ性溶液によるテクスチャー形成では、(100)結晶面と(111)結晶面との成す角(54.75度)で形成される四角錐の形状が決まってしまう。さらに光吸収効率を上げるためには、四角錐のすべての面の角度を54.75度よりも大きくする必要がある。
しかしながら、特許文献2のような手法では、ある特定の1面においては54.755度よりも大きくすることが可能であるが、その面と反対側の面においては54.75度よりも小さくなってしまい光反射がかえって増えてしまう。
また、左右の面の成す角は54.75度と変わらないため、光反射率低減には寄与しない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光吸収率の高い光電変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1および第2主面を有する第1導電型の結晶系シリコン基板と、結晶系シリコン基板の第1主面に形成された第2導電型のシリコン系薄膜と、電極とを有し、第1または第2主面に、少なくとも一組の相対向する側面と、第1または第2主面とのなす角が54.75度よりも大きい、四角錐状のテクスチャーを有する。
本発明によれば、結晶系シリコンをアルカリ性溶液による異方性エッチングを行ったとき、結晶方位のゆがみから、基板表面に対し、形成されたテクスチャーの四角錐の少なくとも1組の相対向する側面が基板表面に対し、基板表面のたわみ分だけエッチング角度が大きくなる、したがって、54.75度よりも大きい角度をもつことにより、表面反射率が低減でき結晶系シリコン基板への光吸収率が大きくなる。そのため、セル特性における短絡電流値が増大し、セル変換効率の向上に寄与することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1の太陽電池を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA―A断面図である。 図2(a)〜(c)は、実施の形態1の太陽電池の基板表面のテクスチャー構造を示す説明図であり、(a)はテクスチャー1個の拡大図、(b)はテクスチャーの配列状態を示す図、(c)は基板の斜視図である。 図3(a)〜(e)は、実施の形態1のテクスチャー形成方法およびヘテロ接合太陽電池の製造方法について示す工程断面図である。 図4は、実施の形態1の太陽電池の製造方法におけるテクスチャー形成方法を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態1の太陽電池の評価結果を示す表である。 図6は、実施の形態2の太陽電池の形成に用いられるテクスチャーを有する基板を示す図である。 図7(a)〜(e)は、実施の形態2の太陽電池用基板のテクスチャー形成工程を示す工程断面図である。 図8は、実施の形態2の太陽電池の製造方法におけるテクスチャー形成工程を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態3のテクスチャー形成方法を示す説明図である。 図10は、実施の形態4の太陽電池を示す断面図である。 図11(a)〜(e)は、実施の形態4の太陽電池の製造方法におけるテクスチャー形成方法を示す工程断面図である。 図12は、実施の形態4の太陽電池の製造方法におけるテクスチャー形成方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる光電変換装置およびその製造方法の実施の形態の太陽電池およびその製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため各層あるいは各部材の縮尺が現実と異なる場合があり、各図面間においても同様である。また、平面図であっても、図面を見易くするためにハッチングを付す場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる太陽電池の実施の形態1を模式的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図2(a)から(c)は同テクスチャー構造を示す説明図であり、(a)はテクスチャー1個の拡大図、(b)はテクスチャーの配列状態を示す図、(c)は基板の斜視図を示す図である。図3(a)〜(e)は同太陽電池の製造方法を示す工程断面図、図4はフローチャートである。本実施の形態1の太陽電池は、巨視的にみると、通例の太陽電池であるが、ここで用いられる結晶系シリコン基板としてのn型単結晶シリコン基板1の表面1A0との成す角θが54.75度以上の側面Sを持つ四角錐からなるテクスチャー1Tを有していることを特徴とする。ここでは応力をかけた状態で異方性エッチングを行うことでテクスチャー1Tの傾斜面(側面S)と基板表面1A0とのなす角θが54.75度以上となるように構成している。
まず、図3(a)に示すように、結晶系シリコン基板の一例として、n型単結晶シリコン基板を用いる。結晶系シリコン基板に関しては、単結晶シリコン基板ならびに多結晶シリコン基板を含むが、特に、(100)面を表面とする単結晶シリコン基板が好ましい。本実施の形態では、n型シリコン基板を用いた場合を説明するが、p型の導電性を有するシリコン基板を用いてもよい。このn型単結晶シリコン基板1は第1主面としての受光面1Aとこれに対向する第2主面としての裏面1Bとを有している。
また、n型単結晶シリコン基板1は、例えば、シリコンインゴットをスライスすることにより生じたスライスダメージを除去したものなどを用いることが好ましい。ここで、スライスダメージの除去(ステップS101)では、例えば、フッ化水素水溶液(HF)と硝酸(HNO3)との混酸またはNaOHなどのアルカリ水溶液でエッチングすることなどにより行うことができる。
n型単結晶シリコン基板1の形状および大きさは特に限定はされないが、厚さは60μm〜400μm、表面形状は例えば1辺の長さが90mm〜160mmの四角形状が好ましい。
次に、n型単結晶シリコン基板1面との成す角θが54.75度以上の側面を持つ四角錐テクスチャー形状を形成する工程について説明する。
まずは、n型シリコン基板1の裏面側に、圧縮応力を持ちアルカリ耐性の高い膜を保護膜2として形成する(図3(b):(ステップS102))。ここでは保護膜2として酸化シリコン膜2aと窒化シリコン膜2bの積層膜を用いた。アルカリ耐性の高い膜としては、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の積層膜の他、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、などを適用可能である。一方で、酸化インジウムを主成分とする導電性酸化物を保護膜として利用してもよい。受光面1Aと反対側の面である裏面1Bに圧縮応力を持つ膜を形成することにより、シリコン基板は受光面1Aを凹とするような球面状に撓んだ形となり、応力を受けることになる。
保護膜2は、たとえば、熱酸化法、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタリング法などの方法によって形成することができる。また、CVD条件およびスパッタリング条件を調整することにより、圧縮応力を持つ膜を形成することができる。なお、成膜する厚さは、ウェットエッチング処理によって上記膜中に薬液が浸透してシリコン界面がエッチングされることを抑制することができる80nm〜800nmが好ましい。
次に、n型単結晶シリコン基板1の表面にテクスチャー構造を形成する工程を行う(ステップS103)。n型単結晶シリコン基板1をエッチング槽の中に浸漬させることでウェットエッチング処理を行う。ウェットエッチング処理後に、n型単結晶シリコン基板1の表面上に底辺長1〜30μmサイズのマイクロピラミッドで形成されるテクスチャーがランダムに形成される。アルカリ性溶液による異方性エッチングを行うとき、図3(b)に示したように、結晶シリコン基板の裏面1Bになる側を凸形状になるように基板を撓ませて溶液中に載置し基板に応力がかかった状態でエッチングを行う。
上記ウェットエッチング処理で利用するエッチング液は、NaOH、KOH、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)といった強アルカリ試薬を溶解したものにIPAなどのアルコール系添加剤、界面活性剤もしくはオルソケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩化合物を添加している。エッチング温度は40℃〜100℃が好ましく、エッチング時間は、10min〜60minが好ましい。これにより、図3(c)のように基板面に対し、四角錐の側面の角度が基板表面に対し、54.75度以上の角度を持つ面が形成される。
このようにして形成されたテクスチャー1Tを有する基板表面の要部拡大図および斜視図を図2(a)から(c)に示す。(a)はテクスチャー1個の拡大図、(b)はテクスチャーの配列状態、(c)は基板の斜視図を示すが、いずれも、特徴を顕在化した模式図である。保護膜2による応力により受光面1A側が凹状となるように形成されているため、異方性エッチングによって残留する100面も傾斜する。従って得られる四角錐の側面Sの角度が基板表面1A0に対し、54.75度以上の角度を持つ面が形成される。
次に、保護膜2をエッチングする工程を実施する(図3(d):ステップS104)。保護膜をエッチングするために、受光面側にテクスチャーを形成したn型単結晶シリコン基板1をHFもしくはフッ化アンモニウム(NH4F)を含むエッチング槽に浸漬する。なお、HFの濃度が高いほど、保護膜のエッチングが進む。たとえば、保護膜の酸耐性にもよるが、HF濃度2%以上が好ましい。
次に、保護膜をエッチングした裏面のシリコン界面を洗浄するために、以下の第1工程と第2工程を行う。第1工程では、濃硫酸と過酸化水素水を含む洗浄液に浸漬させてn型単結晶シリコン基板1の受光面1A側の表面上に酸化膜を形成した後、フッ酸溶液中でn型単結晶シリコン基板1上の酸化膜を除去する。第2工程では、塩酸と過酸化水素水を含む洗浄液に浸漬させてn型単結晶シリコン基板1表面上に酸化膜を形成した後、フッ酸溶液中でn型単結晶シリコン基板1上の酸化膜を除去する。第1工程と第2工程は、n型単結晶シリコン基板1表面上の有機汚染、金属汚染、パーティクルによる汚染が十分に低減されるまで繰り返し行う。また、オゾン水による洗浄、炭酸水による洗浄などの機能水による洗浄でも良い(図3(d))。なお、このように保護膜を除去した状態では、基板表面の応力はほとんど消失し、撓みがなく平坦であったときの表面状態に戻る。図では、撓んだ状態を示しているが、保護膜を除去し、一定時間を経ると元の状態に戻り、表面のテクスチャーだけが側面の傾斜角θが大きくなだらかな四角錐となる。
以上の工程を、テクスチャー形成工程として利用する。この処理により、図3(d)に示すように、四角錐のすべての側面の基板表面との成す角が、54.75度よりも大きくなるようなテクスチャー形状を形成することができる。
次に、n型単結晶シリコン基板1の受光面側に真性のシリコン系薄膜を成膜する(ステップS105)。該薄膜の形成には、プラズマCVD法により、シリコンと水素によって形成された真性な非晶質シリコン層(a−Si:H(i))3iを成膜している。上記のシリコン薄膜の形成には、SiH4ガスとH2ガスを利用しているが、CH4、CO2、NH3、GeH4等のガスを混合することで合金化によるバンドギャップを変更して成膜しても良い。また、導電率、バンドギャップ、結晶化率などの物性値の異なるシリコン薄膜を単層もしくは積層させても良い。
次に、ドーピングガスとしてB26等を用いて、プラズマCVD法によりp型シリコン系薄膜を受光面1A側に成膜する(ステップS106)。特に、p型シリコン系薄膜には、p型非晶質シリコン層(a−Si(p))4を用いている。膜厚は10〜40nmである。
次に、n型単結晶シリコン基板1の裏面側に真性のシリコン系薄膜を成膜する(ステップS107)。該薄膜の形成には、プラズマCVD法により、シリコンと水素によって形成された真性な非晶質シリコン層(a−Si:H(i))6iを成膜している。上記のシリコン薄膜の形成には、SiH4ガスとH2ガスを利用しているが、CH4、CO2、NH3、GeH4等のガスを混合することで合金化によるバンドギャップを変更して成膜しても良い。また、導電率、バンドギャップ、結晶化率などの物性値の異なるシリコン薄膜を単層もしくは積層させても良い。膜厚は1〜10nmである。
次に、ドーピングガスとしてPH3等を用いて、プラズマCVD法によりn型シリコン系薄膜を裏面1B側に成膜する(ステップS108)。特に、n型シリコン系薄膜には、n型非晶質シリコン層(a−Si(n))7を用いている。裏面1B側においては、高ドーピング層を成膜することで、裏面電界効果(Back Surface Field)を得ることができ、電界効果によって、キャリアの表面再結合を抑制できる。なお、p型シリコン基板では、p層を受光面側に成膜する。
次に、テクスチャーを形成した受光面側に、反射防止膜を構成する透光性導電膜5を成膜する(図2(e):ステップS109)。反射防止膜には、たとえば、酸化インジウム膜が透光性導電膜として用いられる。酸化インジウム以外の透光性導電膜の材料としては、錫を5%〜10%ドープした酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛、酸化錫などを用いることができる。形成方法は、主にスパッタリング成膜やイオンプレーティング蒸着法、電子ビーム蒸着法などが挙げられる。これらの成膜時に用いるプロセスガスには、Arガスを主体として、O2、H2、水蒸気、N2などが適宜添加される。シリコンにおける光吸収がある波長域全体において、できるだけ光吸収の少ない材料を用いることが好ましい。
一方で、反射防止膜として、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜を用いてもよい。シリコン酸化膜ならびにシリコン窒化膜はHFならびにアルカリ耐性が高い緻密な膜であることが好ましい。シリコン窒化膜はスパッタリング法もしくはプラズマCVD法により形成できる。ただし、すでに形成されているn型シリコン系薄膜ならびにp型シリコン系薄膜からの水素抜けなどの影響による特性低下を引き起こさない200〜300℃以下の温度で成膜する必要がある。膜厚は、80〜150nmであることが好ましい。さらに、700nmでの屈折率が1.6〜2.2であることが好ましい。なお、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜などのようにパッシベーション効果と反射防止効果を持ち合わせた膜であれば、受光面側に形成されている真性な非晶質シリコン薄膜とn型シリコン系薄膜の積層膜が無くても構わない。
次に、受光面1Aおよび裏面1Bに電流収集用の金属電極9,8を印刷焼成あるいはめっき等の手法で形成し(ステップS110)、太陽電池セルとする。
次に、作製したヘテロ接合型太陽電池を実際に作動させ、発電特性を測定して評価した。実施の形態1で作製したヘテロ接合型太陽電池を実施例1とする。比較として、比較例1のヘテロ接合型太陽電池を作製した。反射率、変換効率、開放電圧、短絡電流、曲線因子の関係を図5に表で示す。比較例1に示す構造のヘテロ接合型太陽電池は、テクスチャー形成時のアルカリエッチングにおいて、シリコン基板の撓みが発生しないよう支持したうえで、作成した。上記以外の工程は実施例1と同様の工程で作製されている。
図5に示した表から分かるように、テクスチャー形成時にシリコン基板を撓ませ異方性エッチングを行うことによって、表面にできる四角錐形状の側面が基板表面となす角を大きくすることができ、それにより表面反射率を低減でき、その結果、短絡電流を増大でき、変換効率が向上することが判った。
本実施の形態のヘテロ接合太陽電池は、テクスチャー構造を形成したシリコン基板にシリコン薄膜を堆積することでpn接合を形成したが、テクスチャー構造を形成したシリコン基板に熱拡散法によってpn接合を形成してもよい。例えば結晶系シリコン基板上に基板と逆導電型の不純物を熱拡散法によってドープするエミッタ型の太陽電池としてもよい。また、基板をp型として不純物を添加した層をn型としてもよい。
実施の形態2.
次に、テクスチャー1Tの形成方法の他の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態の太陽電池用基板としてのn型単結晶シリコン基板1を示す図である。本実施の形態においても実施の形態1で説明したn型単結晶シリコン基板1と同様、テクスチャー形成時にシリコン基板を撓ませ異方性エッチングを行うことによって、表面にできる四角錐形状の側面が基板表面となす角θを大きくする点については、同様であるが、本実施の形態では、テクスチャー1T形成後、さらに表面酸化を行い、この酸化膜を除去することにより、良好な表面状態を持つテクスチャー基板を得るものである。他の工程については実施の形態1の太陽電池の製造方法と同様である。図7(a)〜(e)にこの太陽電池の製造工程のうちテクスチャー形成工程を示し、図8にこの太陽電池の製造工程のフローチャートを示す。
テクスチャーエッチング工程(ステップS230)までは、前記実施の形態1と同様であり、ダメージ除去(図7(a):ステップS201)、保護膜2の形成(図7(b):ステップS202)によりn型単結晶シリコン基板1表面に応力を印加し受光面1A側が凹部を構成するようにする。
この状態で、n型単結晶シリコン基板1の表面にテクスチャー構造を形成する工程(ステップS230)を行う。n型単結晶シリコン基板1をエッチング槽の中に浸漬させることでウェットエッチング処理を行う。ウェットエッチング処理後に、n型単結晶シリコン基板1の表面上に底辺長1〜30μmサイズのマイクロピラミッドで形成されるテクスチャーがランダムに形成される。アルカリ性溶液による異方性エッチングを行うとき、図7(b)に示したように、結晶シリコン基板の受光面になる側を凹形状になるように基板を撓ませて溶液中に載置し基板に応力がかかった状態でエッチングを行う。
上記ウェットエッチング処理で利用するエッチング液は、実施の形態1で用いたエッチング液と同様、NaOH、KOH、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)といった強アルカリ試薬を溶解したものにIPAなどのアルコール系添加剤、界面活性剤もしくはオルソケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩化合物を添加している。エッチング温度は40℃〜100℃が好ましく、エッチング時間は、10min〜60minが好ましい。上記異方性エッチング後のシリコン表面は微細なエッチピット1Pあるいは格子欠陥が生じている可能性がある(図7(c))。
これらのエッチピット1pあるいは格子欠陥は応力を加えた状態でエッチングを行うと、正常なシリコンの格子結合状態からずれが発生しており、このずれが原因で、エッチング異常であるエッチピットや格子欠陥が発生しやすくなる。これらを除去するために、以下の工程を行う。第1工程では、濃硫酸と過酸化水素水を含む洗浄液に浸漬させて四角錐表面上に酸化膜11を形成(図7(d):ステップS231)した後、フッ酸溶液中で四角錐上の酸化膜を除去する(ステップS232)。特に、表面からの酸化は等方的に進行するため、エッチピットや格子欠陥により、鋭角的な部分ができるとその部分の酸化速度が速くなる。そのため、最終的な表面形状は直線的になり、平滑な表面を得ることができる。これにより、表面欠陥がなく四角錐の側面角度も54.75度以上の角度を持つテクスチャー形状を得ることができる(図7(e))。ここで、酸化膜の形成方法として、濃硫酸と過酸化水素水を用いたが、塩酸と過酸化水素水あるいは熱酸化等の方法により酸化膜を形成してもよい。また、酸化膜を形成することなく、硝酸とフッ酸の混合液により、シリコン基板表面を軽くエッチングする方法を用いても構わない。
このようにして、表面状態の良好なテクスチャー1Tを有するn型単結晶シリコン基板1を得たのち、保護膜をエッチングする工程(ステップS204)を実施する。あとは前記実施の形態1と同様である。
次に、保護膜をエッチングした裏面のシリコン界面を洗浄する。以下、実施の形態1の方法と同様、受光面側非晶質シリコンi層形成(ステップS205)、受光面側非晶質シリコンp層形成(ステップS206)、裏面側非晶質シリコンi層形成(ステップS207)、裏面側非晶質シリコンn層形成(ステップS208)、受光面側透光性導電膜形成(ステップS209)、金属電極形成(ステップS210)を経て、ヘテロ接合型太陽電池を構成する。
この方法によれば、応力をかけた状態で、異方性エッチングを行うことにより、(111)面にエッチピットあるいは細かい段差が多く発生する。この後、熱酸化+酸化膜除去、あるいはフッ硝酸による等方性エッチングにより、基板面に対し54.75度よりも大きい角度をもった面を形成することができる。これにより、四角錐の側面の成す角が大きくなり、表面反射率が低下する。そのため、光電流が増大し、変換効率を向上することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、テクスチャー表面のエッチピットおよび、格子欠陥が低減されるとともに、テクスチャー側面と基板表面とのなす角が大きくなり、反射性に優れた表面を得ることができる。従って太陽電池の光電変換効率の向上をはかることができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3のヘテロ接合型太陽電池の製造方法について説明する。本実施の形態では、n型単結晶シリコン基板1の表面にテクスチャー構造を形成するにおいて、基板に撓みを与える方法が異なるのみで、他の工程は前記実施の形態1,2と同様である。本実施の形態では、アルカリ性溶液による異方性エッチングを行うとき、図9に示すように、基板ホルダー20と基板中央に載置した基板に撓みを与えるための円柱状の治具21により矢印22で示すように単結晶シリコン基板1の受光面1Aに相当する側を凹形状になるように基板を撓ませて溶液中に載置し基板に応力がかかった状態でエッチングを行う。他は前記実施の形態1,2と同様である。
この処理により、図3(c)に示したものと同様、四角錐の側面の基板表面との成す角が、54.75度よりも大きくなるようなテクスチャー形状を形成することができる。この方法によれば、保護膜を成膜したり剥離したりする工程が不要であるため、作業性がよく、またウェットエッチングによる表面の汚れや荒れも回避することができる。ただし、この実施の形態3の方法では実施の形態1,2の例と異なり、n型シリコン結晶基板1にかかる応力の方向が左右方向であるため、形成される四角錐の4面すべてではなく2面において基板表面との成す角が54.75度よりも大きいものとなり、他の2面は54.75度の角度を保ったままになってしまう。しかしながら、4面中2面が54.75度よりも大きい角度を持つことによって、反射率を低減する効果は発揮できる。
以下、実施の形態1の方法と同様の方法でヘテロ接合型太陽電池を構成する。
本実施の形態の裏面接合型太陽電池においても、テクスチャー構造を形成したn型単結晶シリコン基板にシリコン薄膜を堆積することでpn接合を形成したが、テクスチャー構造を形成したシリコン基板に熱拡散法によってpn接合を形成してもよい。例えば結晶系シリコン基板上に基板と逆導電型の不純物を熱拡散法によってドープするエミッタ型の太陽電池としてもよい。基板をp型として不純物を添加した層をn型としてもよい。
実施の形態4.
次に、実施の形態4のヘテロ接合型太陽電池の製造方法について説明する。実施の形態1,3で説明した方法では、基板に撓みを形成するに際し、保護膜を形成し、テクスチャーエッチング終了後、この保護膜を除去したのに対し、本実施の形態では、この保護膜を除去せずそのまま残して、パッシベーション膜として用いる例について説明する。図10は、本発明にかかる太陽電池の実施の形態1を模式的に示す断面図である。図11(a)〜(e)は同太陽電池の製造方法を示す工程断面図、図12はフローチャートである。本実施の形態4の太陽電池は、受光面の反対側である裏面側にテクスチャー1Tを有しており、このテクスチャー1Tは、裏面の金属電極18とともに、光電変換層への拡散、反射に寄与する。ここで用いられる結晶系シリコン基板としてのn型単結晶シリコン基板1の裏面1B側に表面との成す角θが54.75度以上の側面を持つ四角錐からなるテクスチャー1Tを有していることを特徴とする。ここでは受光面1A側で反射防止膜あるいはパッシベーション膜として作用する窒化シリコン膜からなる保護膜12により応力をかけた状態で裏面側1Bが凹面となるように撓んだ状態で異方性エッチングを行うことでテクスチャー1T傾斜面(側面)と基板表面とのなす角θが54.75度以上となるように構成している。
また、n型単結晶シリコン基板1の受光面1A側にはテクスチャーが形成されていないだけで、順次真性非晶質シリコン層3i、p型非晶質シリコン層4、透光性導電膜5が形成され、この上層に膜厚10〜20nmの窒化シリコン膜からなる保護膜12が形成されている。一方裏面1B側には裏面側金属電極18を構成するアルミニウム層と銀層の2層膜が形成され、このアルミニウム層からの拡散によるBSF層17が形成されている。表面側には印刷パターンによる受光面側の金属電極9が形成されている。
n型単結晶シリコン基板1の表面にテクスチャー構造を形成するにおいて、基板に撓みを与える面と、成膜順序が異なるのみで、本質的には前記実施の形態1と同様である。
まず、図11(a)に示すように、結晶系シリコン基板の一例として、n型単結晶シリコン基板1を用いる。結晶系シリコン基板に関しては、単結晶シリコン基板ならびに多結晶シリコン基板を含むが、特に、(100)面を表面とする単結晶シリコン基板が好ましい。本実施の形態では、n型シリコン基板を用いた場合を説明するが、p型の導電性を有するシリコン基板を用いてもよい。
また、n型単結晶シリコン基板1は、例えば、シリコンインゴットをスライスすることにより生じたスライスダメージを除去したものなどを用いることが好ましい。ここで、スライスダメージの除去(ステップS301)では、例えば、フッ化水素水溶液(HF)と硝酸(HNO3)との混酸またはNaOHなどのアルカリ水溶液でエッチングすることなどにより行うことができる。
次に、n型単結晶シリコン基板1の受光面側に真性のシリコン系薄膜を成膜する(ステップS305)。該薄膜の形成には、プラズマCVD法により、シリコンと水素によって形成された真性な非晶質シリコン層(a−Si:H(i))3iを成膜している。上記のシリコン薄膜の形成には、SiH4ガスとH2ガスを利用しているが、CH4、CO2、NH3、GeH4等のガスを混合することで合金化によるバンドギャップを変更して成膜しても良い。また、導電率、バンドギャップ、結晶化率などの物性値の異なるシリコン薄膜を単層もしくは積層させても良い。
次に、ドーピングガスとしてB26等を用いて、プラズマCVD法によりp型シリコン系薄膜を受光面1A側に成膜する(ステップS306)。特に、p型シリコン系薄膜には、p型非晶質シリコン層(a−Si(p))4を用いている。膜厚は10〜40nmである。そしてこののち透光性導電膜5を形成する(図11(b):ステップS309)。
次に、n型単結晶シリコン基板1面との成す角θが54.75度以上の側面を持つ四角錐テクスチャー形状を形成する工程について説明する。
まずは、真性非晶質シリコン層3i、p型非晶質シリコン層4、透光性導電膜5の形成されたn型シリコン基板1の受光面1A側に、圧縮応力を持ちアルカリ耐性の高い膜を保護膜12として窒化シリコン膜を形成する(図11(c):(ステップS302S))。ここでは保護膜12として窒化シリコン膜を用いた。アルカリ耐性の高い膜としては、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の積層膜、酸化シリコン膜、などを適用可能である。一方で、酸化インジウムを主成分とする導電性酸化物を保護膜として利用してもよい。受光面1Aに圧縮応力を持つ膜を形成することにより、シリコン基板は受光面1Aと反対側の面である裏面1Bを凹とするような球面状に撓んだ形となり、応力を受けることになる。
保護膜2は、実施の形態1と同様たとえば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法、熱酸化法、またはスパッタリング法などの方法によって形成することができる。また、CVD条件およびスパッタリング条件を調整することにより、圧縮応力を持つ膜を形成することができる。なお、成膜する厚さは、ウェットエッチング処理によって上記膜中に薬液が浸透してシリコン界面がエッチングされることを抑制することができる80nm〜800nmが好ましい。
次に、n型単結晶シリコン基板1の裏面1Bにテクスチャー構造を形成する工程を行う(ステップS303S)。n型単結晶シリコン基板1をエッチング槽の中に浸漬させることでウェットエッチング処理を行う。ウェットエッチング処理後に、n型単結晶シリコン基板1の裏面1B上に底辺長1〜30μmサイズのマイクロピラミッドで形成されるテクスチャーがランダムに形成される。アルカリ性溶液による異方性エッチングを行うとき、図11(d)に示したように、結晶シリコン基板の受光面1Aになる側を凸形状になるように基板を撓ませて溶液中に載置し基板に応力がかかった状態でエッチングを行う。
上記ウェットエッチング処理で利用するエッチング液は、NaOH、KOH、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)といった強アルカリ試薬を溶解したものにIPAなどのアルコール系添加剤、界面活性剤もしくはオルソケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩化合物を添加している。エッチング温度は40℃〜100℃が好ましく、エッチング時間は、10min〜60minが好ましい。これにより、図11(d)のように基板面に対し、四角錐の側面の角度が基板表面に対し、54.75度以上の角度を持つ面が形成される。
次に、n型単結晶シリコン基板1の裏面側にアルミニウム層及び銀層からなる金属電極18を印刷する(図11(e):ステップS307S)。
次に、受光面1Aに電流収集用の金属電極9を印刷し(ステップ310S)、焼成(ステップ311)を行い、太陽電池セルとする。
この焼成処理により、n型単結晶シリコン基板1の裏面1B側ではBSF層17が形成され、図10に示した太陽電池が形成される。
本実施の形態の太陽電池によれば、四角錐の側面の角度が54.75度以上であり、散乱性に優れた裏面形状を持つことで、光電変換効率が向上する。
また本実施の形態の太陽電池の製造方法によれば、基板表面に撓みを形成するための保護膜12を除去することなく残してそのままパッシベーション膜として使用するため、工数の低減を図ることが可能となる。
なお、前記実施の形態では、受光面側はテクスチャーなしで形成したが、ダメージ除去後、実施の形態1と同様にしてテクスチャーを形成しておき、裏面側のテクスチャーの形成に際してのみ本実施の形態の方法を用いるようにしてもよい。これにより両面にテクスチャーを有する太陽電池を得ることが可能となる。
また、裏面側に保護膜を形成して受光面側に撓みを形成し、テクスチャーを形成し、保護膜を除去して、さらに受光面側に保護膜を形成して、裏面側に撓みを形成してテクスチャーを形成することで、両面に四角錐の側面の角度が54.75度以上のテクスチャーを形成することができる。
なお、前記実施の形態1,2,3,4のいずれにおいても、結晶系シリコン基板としては、単結晶シリコン基板、多結晶シリコン基板などの結晶系シリコン基板に適用可能である。
また、前記実施の形態では、太陽電池について説明したが、太陽電池に限定されることなく、イメージセンサなどの受光素子をはじめとする種々の光電変換デバイスに適用可能である。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 n型単結晶シリコン基板、1A 受光面、1B 裏面、1T テクスチャー、2 保護膜、2a 酸化シリコン膜、2b 窒化シリコン膜、3i 真性非晶質シリコン層、4 p型非晶質シリコン層、5 反射防止膜、6i 真性非晶質シリコン層、7 n型非晶質シリコン層、8 金属電極、9 金属電極、12 保護膜、17 BSF層、18 金属電極。

Claims (8)

  1. 第1および第2主面を有する第1導電型の結晶系シリコン基板と、
    前記結晶系シリコン基板の第1主面に形成された第2導電型のシリコン系薄膜と、電極とを有し、
    前記第1または第2主面に、少なくとも一組の相対向する側面と、前記第1または第2主面とのなす角が54.75度よりも大きい、四角錐状のテクスチャーを有する光電変換装置。
  2. 4つの前記側面の全てにおいて、前記第1または第2主面とのなす角が54.75度よりも大きく、前記側面が(111)面である請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記結晶系シリコン基板は単結晶シリコン基板である請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 第1および第2主面を有する第1導電型の結晶系シリコン基板に対し、
    前記第1主面が凹状に撓むように応力を印加した状態で、前記第1主面に対し異方性エッチングを行い、
    前記第1主面に、表面とのなす角が54.75度よりも大きい側面をもつ四角錐状のテクスチャーを有する工程と、
    前記第1または第2主面に光電変換層を形成する工程とを含む光電変換装置の製造方法。
  5. 前記テクスチャーを形成する工程は、
    前記第2主面に保護膜を形成し、前記第1主面が凹状に撓むようにした状態で異方性エッチングを行う工程を含む請求項4に記載の光電変換装置の製造方法。
  6. 前記光電変換層を形成する工程は、前記保護膜を除去した後に実施される請求項5に記載の光電変換装置の製造方法。
  7. 前記光電変換層を形成する工程は、前記保護膜を形成する工程に先立ち実施され、前記保護膜は、前記光電変換装置の保護膜として残留せしめられる請求項5に記載の光電変換装置の製造方法。
  8. 前記テクスチャーを形成する工程は、
    前記第1主面に棒状の治具を装着し、前記第1主面が凹状に撓むようにした状態で異方性エッチングを行う工程を含む請求項4に記載の光電変換装置の製造方法。
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