(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した教育用システムに関し、以下の問題が生じることを見出した。
特許文献1及び2に開示された教育用システムでは、先生がコンテンツのページ送りを実行しようとする際には、先生が先生用情報端末を操作することにより、先生用情報端末から複数の生徒用情報端末の各々に対してページ送り指示が一斉に送信される。これにより、複数の生徒用情報端末の各々の表示部に表示されているコンテンツのページ送りが一斉に実行される。しかしながら、授業の内容を十分に理解できていない生徒がいる場合には、この生徒は、コンテンツのページが強制的に送られてしまうことにより、授業の内容をさらに理解できなくなるおそれがある。
なお、特許文献3には、インターネットを利用した教育用システム(いわゆる、eラーニングシステム)が開示されている。このeラーニングシステムでは、ユーザは、パーソナルコンピュータ等を用いて所定のウェブページにアクセスすることにより、当該所定のウェブページに表示されるコンテンツに基づいて学習することができる。このeラーニングシステムは、複数のユーザの各々が自分の都合の良い時間帯に自主的に学習するためのシステムであり、上述した特許文献1及び2に開示された教育システムのように、複数のユーザの各々が同時に授業を受けるための教育用システムとは相違する。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る教育用システムは、複数の生徒用情報端末と、前記複数の生徒用情報端末の各々と無線通信を行う先生用情報端末との間で、同じ内容のコンテンツに基づいて授業を行うための教育用システムであって、前記先生用情報端末は、前記コンテンツを第1の表示部に表示するための第1の表示制御部と、前記第1の表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行する毎に、前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を、前記複数の生徒用情報端末の各々に対して一斉に送信する送信部と、を備え、前記複数の生徒用情報端末の各々は、前記第1の表示部に表示されている前記コンテンツのページと同じ内容を第2の表示部に表示するための第2の表示制御部と、前記先生用情報端末からの前記ページ送り指示を受信する受信部と、前記受信部が前記ページ送り指示を受信した際に、前記ページ送り指示に従うか否かについて当該生徒用情報端末のユーザに問い合わせを行う問い合わせ部と、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、当該生徒用情報端末の前記第2の表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行し、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、当該生徒用情報端末の前記第2の表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行しないページ送り処理部と、を備える。
本態様によれば、生徒用情報端末のユーザは、授業の内容を十分に理解できていない場合には、第2の表示部に表示されているコンテンツのページ送りを保留することができる。これにより、生徒用情報端末のユーザは、自分のペースで授業に追い付くことができ、効果的に授業を行うことができる。
また、本発明の一態様に係る教育用システムにおいて、前記複数の生徒用情報端末の各々は、さらに、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合に、前記問い合わせの結果を前記先生用情報端末に送信するための問い合わせ処理部を備え、前記第1の表示制御部は、前記複数の生徒用情報端末のうち特定の生徒用情報端末からの前記問い合わせの結果が前記先生用情報端末により受信された際に、前記問い合わせの結果を前記特定の生徒用情報端末と紐付けて、前記コンテンツとともに前記第1の表示部に表示させるように構成してもよい。
本態様によれば、先生用情報端末のユーザは、第1の表示部に表示された問い合わせの結果を見ることにより、授業を進めながら、生徒用情報端末のユーザが授業の内容をどの程度理解できていないかを把握することができる。
また、本発明の一態様に係る教育用システムにおいて、前記第2の表示制御部は、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、前記ページ送り指示に従わないことを示すアイコンを、前記コンテンツとともに前記第2の表示部に表示させるように構成してもよい。
本態様によれば、生徒用情報端末のユーザは、第2の表示部に表示されたアイコンを見ることにより、自分が授業の内容をどの程度理解できていないかを把握することができる。
また、本発明の一態様に係る教育用システムにおいて、前記複数の生徒用情報端末の各々は、さらに、前記ユーザの操作を受け付ける入力部を備え、前記ページ送り処理部は、前記コンテンツのページ送りが前記ページ送り指示に基づいて実行されなかった場合において、前記入力部により前記ユーザの操作が受け付けられた際に、前記第2の表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行するように構成してもよい。
本態様によれば、コンテンツのページ送りがページ送り指示に基づいて実行されなかった場合において、生徒用情報端末のユーザは、授業に追い付くために、第2の表示部に表示されているコンテンツのページ送りを実行することができる。
また、本発明の一態様に係る教育用システムにおいて、前記問い合わせ部は、前記受信部が前記ページ送り指示を受信した際に、前記第2の表示部に表示されている前記コンテンツのページが前記第1の表示部に表示されている前記コンテンツのページに追い付いていない場合には、前記ページ送り指示に従うか否かについて前記ユーザに前記問い合わせを行わず、前記第2の表示部に表示されている前記コンテンツの前記ページが前記第1の表示部に表示されている前記コンテンツの前記ページに追い付いている際には、前記ページ送り指示に従うか否かについて前記ユーザに前記問い合わせを行うように構成してもよい。
本態様によれば、生徒用情報端末のユーザが授業に追い付いていない場合に、ページ送り指示に従うか否かについてユーザに問い合わせを行わないことにより、ユーザは、授業に追い付くための学習に集中することができる。
また、本発明の一態様に係る先生用情報端末は、複数の生徒用情報端末の各々と無線通信を行う先生用情報端末であって、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されているコンテンツと同じ内容を表示部に表示させるための表示制御部と、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行する毎に、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を、前記複数の生徒用情報端末の各々に対して一斉に送信する送信部と、を備え、前記送信部が前記複数の生徒用情報端末の各々に対して前記ページ送り指示を一斉に送信した際に、当該生徒用情報端末において前記ページ送り指示に従うか否かについて当該生徒用情報端末のユーザに問い合わせが行われ、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、当該生徒用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行され、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、当該生徒用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行されない。
また、本発明の一態様に係る生徒用情報端末は、先生用情報端末と無線通信を行う生徒用情報端末であって、前記先生用情報端末に表示されているコンテンツのページと同じ内容を表示部に表示させるための表示制御部と、前記先生用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行される毎に、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を前記先生用情報端末から受信する受信部と、前記受信部が前記ページ送り指示を受信した際に、前記ページ送り指示に従うか否かについて前記生徒用情報端末のユーザに問い合わせを行う問い合わせ部と、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行し、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行しないページ送り処理部と、を備える。
また、本発明の一態様に係る集積回路は、複数の生徒用情報端末の各々と無線通信を行う先生用情報端末を構成する集積回路であって、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されているコンテンツと同じ内容を表示部に表示させるための表示制御部と、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行する毎に、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を、前記複数の生徒用情報端末の各々に対して一斉に送信する送信部と、を備え、前記送信部が前記複数の生徒用情報端末の各々に対して前記ページ送り指示を一斉に送信した際に、当該生徒用情報端末において前記ページ送り指示に従うか否かについて当該生徒用情報端末のユーザに問い合わせが行われ、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、当該生徒用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行され、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、当該生徒用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行されない。
また、本発明の一態様に係る集積回路は、先生用情報端末と無線通信を行う生徒用情報端末を構成する集積回路であって、前記先生用情報端末に表示されているコンテンツのページと同じ内容を表示部に表示させるための表示制御部と、前記先生用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行される毎に、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を前記先生用情報端末から受信する受信部と、前記受信部が前記ページ送り指示を受信した際に、前記ページ送り指示に従うか否かについて前記生徒用情報端末のユーザに問い合わせを行う問い合わせ部と、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行し、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行しないページ送り処理部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るコンテンツ表示方法は、複数の生徒用情報端末と、前記複数の生徒用情報端末の各々と無線通信を行う先生用情報端末との間で、同じ内容のコンテンツに基づいて授業を行うためのコンテンツ表示方法であって、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されているコンテンツと同じ内容を表示部に表示させるステップと、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行する毎に、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を、前記複数の生徒用情報端末の各々に対して一斉に送信するステップと、を含み、前記送信するステップにおいて前記複数の生徒用情報端末の各々に対して前記ページ送り指示を一斉に送信した際に、当該生徒用情報端末において前記ページ送り指示に従うか否かについて当該生徒用情報端末のユーザに問い合わせを行い、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、当該生徒用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行し、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、当該生徒用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行しない。
また、本発明の一態様に係るコンテンツ表示方法は、複数の生徒用情報端末と、前記複数の生徒用情報端末の各々と無線通信を行う先生用情報端末との間で、同じ内容のコンテンツに基づいて授業を行うためのコンテンツ表示方法であって、前記先生用情報端末に表示されているコンテンツのページと同じ内容を表示部に表示させるステップと、前記先生用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行される毎に、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を前記先生用情報端末から受信するステップと、前記ページ送り指示を受信した際に、前記ページ送り指示に従うか否かについて、当該生徒用情報端末のユーザに問い合わせを行うステップと、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行し、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行しないステップと、を含む。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態に係る教育用システム、先生用情報端末、生徒用情報端末、集積回路及びコンテンツ表示方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[システムの全体構成]
図1は、実施の形態1に係る教育用システム10の概念を示す図である。なお、図1に示す教育用システム10は、例えば、学校等において先生と複数の生徒との間で行われる授業に適用される。
図1に示す教育用システム10では、先生用情報端末100及び複数の生徒用情報端末200が用いられ、先生用情報端末100と複数の生徒用情報端末200の各々との間で無線通信が行われる。先生用情報端末100及び生徒用情報端末200はそれぞれ、例えば、タブレット端末及びスマートフォン等である。先生用情報端末100は、授業を進める先生であるユーザ20により操作される。複数の生徒用情報端末200の各々は、授業を受ける生徒であるユーザ30により操作される。
[先生用情報端末の構成]
図2は、実施の形態1に係る先生用情報端末100の外観を示す図である。図3は、実施の形態1に係る先生用情報端末100の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、先生用情報端末100は、記憶部101、表示部102(第1の表示部を構成する)、入力部103及び制御部104を有している。
記憶部101は、データを記憶可能なメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)及び不揮発性メモリ等である。記憶部101には、授業で使用されるコンテンツに関するコンテンツデータ等が記憶されている。なお、コンテンツとは、例えば、複数の画像ページで構成される電子テキスト及び電子副教材等である。
表示部102は、例えば、液晶ディスプレイ等である。図2に示すように、例えば、表示部102の上側の領域102aには、記憶部101に記憶されているコンテンツが表示され、表示部102の下側の領域102bには、進捗状況画面が表示される。この進捗状況画面には、複数のユーザ30(例えば、生徒A、生徒B及び生徒C等)の各々について、コンテンツのページ送り指示(後述する)に従わなかったこと(すなわち、コンテンツの1ページ分の内容を十分に理解できなかったこと)を示すアイコン121が表示される。ユーザ20は、このアイコン121の数を見ることにより、どのユーザ30が授業の内容をどの程度理解できていないかを把握することができる。
入力部103は、ユーザ20の操作を受け付けるユーザインターフェースであり、例えば、タッチパネル等である。例えば、ユーザ20が表示部102に表示されたアイコン等を指でタップ(タッチ)することにより、ユーザ20の操作が入力部103により受け付けられる。図2に示すように、例えば、ユーザ20がアイコン103aを指でタップすることにより、表示部102に表示されているコンテンツのページ送りが実行されるとともに、生成部111(後述する)においてページ送り指示が生成される。
制御部104は、生成部111、通信部112(送信部を構成する)及び表示制御部113(第1の表示制御部を構成する)を含んでいる。
生成部111は、入力部103により受け付けられたユーザ20の操作に基づいて、ページ送り指示を生成する。なお、ページ送り指示とは、複数の生徒用情報端末200の各々に対して、コンテンツのページ送りを指示するための信号である。例えば、ユーザ20がアイコン103aを指でタップすることにより、生成部111はページ送り指示を生成する。
通信部112は、複数の生徒用情報端末200の各々との間で、信号及びデータ等を送受信する。通信部112は、例えば、生成されたページ送り指示を複数の生徒用情報端末200の各々に対して一斉に送信する。また、通信部112は、例えば、生徒用情報端末200からの問い合わせの結果(後述する)を受信する。
表示制御部113は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサで構成されている。表示制御部113は、表示部102における画像の表示を制御する。具体的には、表示制御部113は、記憶部101に記憶されているコンテンツデータに基づいて、コンテンツの複数の画像ページを1ページずつ表示部102の領域102aに表示させる。例えば、ユーザ20がアイコン103aを指でタップすることにより、表示制御部113は、表示部102に表示されているコンテンツのページ送りを実行する。
さらに、表示制御部113は、複数の生徒用情報端末200のうち特定の生徒用情報端末200からの問い合わせの結果(すなわち、ページ送り指示に従わないという結果)が通信部112により受信された際に、当該問い合わせの結果を特定の生徒用情報端末200と紐付けて、進捗状況画面に表示させる。例えば、ユーザ30である生徒Bの生徒用情報端末200からの問い合わせの結果が通信部112により受信される毎に、表示制御部113は、問い合わせの結果を示すアイコン121を1個ずつ生徒Bに対応する欄に表示させる。ユーザ20は、アイコン121の数を見ることにより、生徒Bがページ送り指示に従わなかった回数(すなわち、生徒Bが十分に理解できなかったコンテンツのページ数)を把握することができる。
[生徒用情報端末の構成]
図4A及び図4Bはそれぞれ、実施の形態1に係る生徒用情報端末200の外観を示す図である。図5は、実施の形態1に係る生徒用情報端末200の機能的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、生徒用情報端末200は、記憶部201、表示部202(第2の表示部を構成する)、入力部203及び制御部204を有している。
記憶部201は、データを記憶可能なメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)及び不揮発性メモリ等である。記憶部201には、授業で使用されるコンテンツに関するコンテンツデータ等が記憶されている。なお、記憶部201に記憶されているコンテンツデータは、先生用情報端末100の記憶部101に記憶されているコンテンツデータと同じである。
表示部202は、例えば、液晶ディスプレイ等である。図4A及び図4Bに示すように、例えば、表示部202の上側の領域202aには、記憶部201に記憶されているコンテンツが表示され、表示部202の下側の領域202bには、進捗状況画面が表示される。この進捗状況画面には、ユーザ30がコンテンツのページ送り指示に従わなかったこと(すなわち、コンテンツの1ページ分の内容を十分に理解できなかったこと)を示すアイコン221が表示される。ユーザ30は、このアイコン221の数を見ることにより、自分が授業の内容をどの程度理解できていないかを把握することができる。
入力部203は、ユーザ30の操作を受け付けるユーザインターフェースであり、例えばタッチパネル等である。例えば、ユーザ30が表示部202に表示されたアイコン等を指でタップすることにより、ユーザ30の操作が入力部203により受け付けられる。例えば、図4Aに示すように、ユーザ30がアイコン203a(すなわち、ユーザ30に対してページ送り指示に従うかという問い合わせを行うためのアイコン)を指でタップすることにより、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りが実行される。また、図4Aに示すように、ユーザ30がアイコン203b(すなわち、ユーザ30に対してページ送り指示に従わないかという問い合わせを行うためのアイコン)を指でタップすることにより、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りが実行されないとともに、問い合わせの結果(すなわち、ページ送り指示に従わないという結果)が先生用情報端末100に対して送信される。
さらに、図4Bに示すように、コンテンツのページ送りがページ送り指示に基づいて実行されなかった場合には、表示部202にはアイコン203cが表示される。ユーザ30がアイコン203cを指でタップすることにより、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りが実行される。
制御部204は、問い合わせ処理部211、通信部212(受信部を構成する)、問い合わせ部213、表示制御部214(第2の表示制御部を構成する)及びページ送り処理部215を含んでいる。
問い合わせ処理部211は、問い合わせの結果がページ送り指示に従わないという結果である場合に、入力部203により受け付けられた問い合わせの結果を先生用情報端末100に送信するように、通信部212に対して指示を行う。
通信部212は、先生用情報端末100との間で、信号及びデータ等を送受信する。通信部212は、例えば、問い合わせ処理部211からの指示に基づいて問い合わせの結果を先生用情報端末100に対して送信する。また、通信部212は、例えば、先生用情報端末100からのページ送り指示を受信する。
問い合わせ部213は、通信部212がページ送り指示を受信した際に、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行う。具体的には、問い合わせ部213は、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行うためのアイコン203a,203bを表示部202に表示させるように、表示制御部214に対して指示を行う。
なお、通信部212がページ送り指示を受信した際に、表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付いていない場合には、問い合わせ部213は、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行わない。この場合には、問い合わせ処理部211は、問い合わせの結果(すなわち、ページ送り指示に従わないという結果)を先生用情報端末100に対して自動的に送信するように、通信部212に対して指示を行う。一方、通信部212がページ送り指示を受信した際に、表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付いている場合には、問い合わせ部213は、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行う。
ページ送り処理部215は、入力部203により受け付けられた問い合わせの結果に基づいて、コンテンツのページ送りを実行するか否かを決定する。具体的には、通信部212がページ送り指示を受信した場合において、ユーザ30がアイコン203aを指でタップする(すなわち、問い合わせの結果がページ送り指示に従うという結果である)ことにより、ページ送り処理部215は、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを実行する。一方、通信部212がページ送り指示を受信した場合において、ユーザ30がアイコン203bを指でタップする(すなわち、問い合わせの結果がページ送り指示に従わないという結果である)ことにより、ページ送り処理部215は、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを実行しない。さらに、コンテンツのページ送りがページ送り指示に基づいて実行されなかった場合において、ユーザ30がアイコン203cを指でタップすることにより、ページ送り処理部215は、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを実行する。
表示制御部214は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサで構成されている。表示制御部214は、表示部202における画像の表示を制御する。具体的には、表示制御部214は、記憶部201に記憶されているコンテンツデータに基づいて、コンテンツの複数の画像ページを1ページずつ表示部202の領域202aに表示させる。
また、表示制御部214は、ページ送り処理部215からの指示に基づいて、表示部202におけるコンテンツの表示を制御する。例えば、ユーザ30がアイコン203a(又はアイコン203c)を指でタップすることにより、表示制御部214は、コンテンツのページ送りを実行するように、表示部202におけるコンテンツの表示を制御する。また、ユーザ30がアイコン203bを指でタップすることにより、表示制御部214は、コンテンツのページ送りを実行しないように、表示部202におけるコンテンツの表示を制御する。
また、ユーザ30がアイコン203bを指でタップした際に、表示制御部214は、ページ送り指示に従わないことを示すアイコン221を、表示部202の進捗状況画面に表示させる。なお、表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付いていない場合において、通信部212がページ送り指示を受信する毎に、表示制御部214は、問い合わせ部213からの指示に基づいて、アイコン221を1個ずつ進捗状況画面に表示させる。ユーザ30は、アイコン221の数を見ることにより、自分が授業の内容をどの程度理解できていないかを把握することができる。
なお、ユーザ30がアイコン203cを指でタップすることにより、コンテンツのページ送りが実行される毎に、表示制御部214は、アイコン221を1個ずつ削除する。表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付いた際には、全てのアイコン221が進捗状況画面から削除される。
[コンテンツ表示方法]
次に、図6及び図7を参照しながら、上述した教育用システム10におけるコンテンツ表示方法について説明する。図6は、実施の形態1に係る先生用情報端末100におけるコンテンツ表示方法の流れを示すフローチャートである。図7は、実施の形態1に係る生徒用情報端末200におけるコンテンツ表示方法の流れを示すフローチャートである。
授業の開始時には、先生用情報端末100の表示部102及び複数の生徒用情報端末200の各々の表示部202にはそれぞれ、同じコンテンツにおける同じページ(例えば、電子テキストの第1ページ)が表示されている(S101,S201)。ユーザ20は、表示部102に表示されたコンテンツのページを参照しながら授業を進める。複数のユーザ30の各々は、表示部202に表示されたコンテンツのページを参照しながら授業を受ける。
授業が進むに従ってユーザ20がコンテンツのページ送りを実行しようとする際には、ユーザ20は、先生用情報端末100の表示部102に表示されたアイコン103a(図2参照)を指でタップする(S102でYES)。これにより、生成部111はページ送り指示を生成し(S103)、通信部112は、生成されたページ送り指示を複数の生徒用情報端末200の各々に対して一斉に送信する(S104)。これと同時に、表示制御部113は、表示部102に表示されているコンテンツのページ送りを実行する(S104)。これにより、表示部102には、コンテンツの次のページ(例えば、電子テキストの第2ページ)が表示される(S105)。
生徒用情報端末200の通信部212がページ送り指示を受信した際には(S202でYES)、問い合わせ部213は、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行う(S203)。これにより、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行うためのアイコン203a,203b(図4A参照)が表示部202に表示される。
ユーザ30が授業の内容を十分に理解できている場合には、ユーザ30は、ページ送り指示に従うという問い合わせの結果を入力するためのアイコン203aを指でタップする(S204でYES)。この問い合わせの結果を受けて、ページ送り処理部215は、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを実行する(S205)。これにより、コンテンツの次のページ(例えば、電子テキストの第2ページ)が表示部202に表示される(S206)。その後、生徒用情報端末200において、上述したステップS202が再び実行される。
一方、ユーザ30が授業の内容を十分に理解できていない場合には、ユーザ30は、ページ送り指示に従わないという問い合わせの結果を入力するためのアイコン203bを指でタップする(S204でNO)。この問い合わせの結果を受けて、ページ送り処理部215は、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを実行しない。これにより、コンテンツの元のページ(例えば、電子テキストの第1ページ)が表示部202に継続して表示される。この場合には、通信部212は、ページ送り指示に従わないという問い合わせの結果を先生用情報端末100に対して送信する(S207)。また、表示制御部214は、問い合わせ部213からの指示に基づいて、進捗状況画面にアイコン221(図4B参照)を1個ずつ表示させる(S208)。
先生用情報端末100の通信部112が問い合わせの結果を受信した際には(S106でYES)、表示制御部113は、当該問い合わせの結果を生徒用情報端末200と紐付けることにより、進捗状況画面にアイコン121(図2参照)を1個ずつ表示させる(S107)。その後、先生用情報端末100において、上述したステップS102が再び実行される。
生徒用情報端末200においてコンテンツのページ送りがページ送り指示に基づいて実行されなかった場合には、ユーザ30は、授業の進行に遅れながら、表示部202に表示されているコンテンツのページ(例えば、電子テキストの第1ページ)の内容を理解するために学習を行う。その結果、ユーザ30がコンテンツのページの内容を十分に理解できた際には、ユーザ30は、表示部202に表示されているアイコン203cを指でタップする(S209でYES)。これにより、ページ送り処理部215が表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを実行し(S210)、コンテンツの次のページ(例えば、電子テキストの第2ページ)が表示部202に表示される(S211)。また、コンテンツのページ送りが実行された際に、表示制御部214は、進捗状況画面におけるアイコン221を1個ずつ削除する(S212)。
このようにコンテンツのページ送りが実行されることにより、表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付いた場合には(S213でYES)、上述したステップS202が再び実行される。
一方、表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付いていない場合には(S213でNO)、次のような処理が実行される。すなわち、通信部212がページ送り指示を受信した際には(S214でYES)、問い合わせ部213は、ページ送り指示に従うか否かについてユーザ30に問い合わせを行わず、通信部212は、問い合わせの結果(すなわち、ページ送り指示に従わないという結果)を先生用情報端末100に対して自動的に送信する(S215)。表示制御部214は、問い合わせ部213からの指示に基づいて、進捗状況画面にアイコン221を1個ずつ表示させる(S216)。その後、表示部202に表示されているコンテンツのページが先生用情報端末100の表示部102に表示されているコンテンツのページに追い付くまでの間、上述したステップS209〜ステップS216が繰り返し実行される。
[効果]
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザ30は、授業の内容を十分に理解できていない場合には、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りを保留することができる。これにより、ユーザ30は、自分のペースで授業に追い付くことができ、効果的に授業を行うことができる。
[変形例等]
本実施の形態では、複数の画像データで構成されるコンテンツが表示部102,202にそれぞれ表示されるように構成したが、複数の動画データで構成されるコンテンツが表示部102,202にそれぞれ表示されるように構成することもできる。この場合には、ページ送りとは、例えば、動画のチャプターを送ることを意味する。
本実施の形態では、先生用情報端末100及び生徒用情報端末200はそれぞれ表示部102及び表示部202を有するように構成したが、これら表示部102及び表示部202を、先生用情報端末100及び生徒用情報端末200にそれぞれ外付けされるデバイスとして構成することもできる。
本実施の形態では、ユーザ20は、学校等における先生であるが、セミナー等における講師でもよい。また、本実施の形態では、ユーザ30は、学校等における生徒であるが、セミナー等における受講生でもよい。
本実施の形態では、コンテンツを記憶部101,201にそれぞれ記憶するように構成したが、コンテンツを外部のサーバ(図示せず)に記憶するように構成することもできる。この場合には、サーバからネットワークを介して読み出されたコンテンツが表示部102,202にそれぞれ表示される。
本実施の形態では、生徒用情報端末200においてページ送り指示が受信された際に、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りが実行される前に、ユーザ30に対してページ送りに従うか否かについて問い合わせを行った。このような構成に代えて、表示部202に表示されているコンテンツのページ送りが実行された後に、ユーザ30に対してページ送りに従うか否かについて問い合わせを行うこともできる。この場合には、例えば、コンテンツのページ戻りを実行するためのアイコン等(図示せず)が表示部202に表示される。ユーザ30が授業の内容を十分に理解できていない場合には、このアイコン等を指でタップすることにより、表示部202に表示されているコンテンツのページ戻りが実行される(すなわち、実質的にコンテンツのページ送りが実行されない)。
なお、ユーザ20により授業が行われている様子をビデオカメラ等で録画しておき、ユーザ30が授業に追い付くために学習する際に、録画した映像を間引いて表示部202に表示するように構成することもできる。この場合、記憶部201には、録画した映像が映像データとして記憶される。制御部204は、記憶部201に記憶された映像データを間引く(例えば、高速で再生する)ための間引き処理部(図示せず)を有する。また、アイコン221は、タップすることにより、コンテンツのページと紐付けられた映像データの間引き再生を開始するキャッシュボタンとしての機能を有する。
ユーザ30がアイコン203bを指でタップした場合において(S204でNO)、ユーザ30がアイコン221を指でタップした際には、表示制御部214は、間引かれた映像データを表示部202に表示させる。ユーザ30は、この間引かれた映像データを見ることにより、理解が不十分であった授業の内容を再確認することができる。
なお、録画した映像に代えて、授業で使用されるコンテンツ(例えば、電子副教材等)のページを間引いて表示部202に表示することもできる。この場合、表示部202の領域202aに、電子テキストのコンテンツと、間引かれた電子副教材等のコンテンツとを2画面で同時に表示することもできる。
(実施の形態2)
以下で示される教育用システム1sは、複数の生徒用情報端末(第1の情報端末)1と、複数の生徒用情報端末1の各々と無線通信2cを行う先生用情報端末(第2の情報端末)2と、を含んでいる(図8、図9及び図10等参照)。
先生用情報端末2は、複数の生徒用情報端末1の各々に対して、無線通信2cにより第1の情報2tを送信する。
複数の生徒用情報端末1の各々は、第1の表示制御部1F1を備えている。この第1の表示制御部1F1は、第1の情報2tが送信された後の期間(図11における期間7Tb及び図16における第2列の期間)において、第n+1ページの画像3n1の次のページの画像である第n+2ページの画像3n2を当該生徒用情報端末1に表示する。これにより、第1の表示制御部1F1は、当該生徒用情報端末1において表示される画像3(図9参照)を、元のページの画像3n1から次のページの画像3n2に切り替える(すなわち、ページ送りを実行する)。なお、第n+1ページの画像3n1は、第1の情報2tが送信される前の期間(図11における期間7Ta及び図16における第1列の期間)において、当該生徒用情報端末1において表示されていた画像である。
複数の生徒用情報端末1の各々は、さらに、第2の表示制御部1F2及びユーザ情報取得部1F3を備えている。第2の表示制御部1F2は、第1の情報2tが送信された後の上記期間(図11における期間7Tb及び図16における第2列の期間)において、当該生徒用情報端末1において表示される画像3を、元のページの画像3n1に維持する(すなわち、ページ送りを実行しない)。ユーザ情報取得部1F3は、第2の情報1Hi(図10及び図11参照)を取得し、取得した第2の情報1Hiに基づいて、第1の表示制御部1F1及び第2の表示制御部1F2をそれぞれ制御する。具体的には、ユーザ情報取得部1F3は、当該生徒用情報端末1が第1の端末(図11及び図12における第3の情報端末1m)と判定される場合には、第1の表示制御部1F1に対して上述した表示の切り替えを実行させ、当該生徒用情報端末1が第2の端末(図11及び図12における第4の情報端末1n)と判定される場合には、第2の表示制御部1F2に対して元のページの画像3n1の表示の維持を実行させる。
これにより、第2の端末と判定された第1の情報端末1(第4の情報端末1n)において、表示の切り替え(図13のSb4)が実行されてしまうことが回避され、元のページの画像3n1の表示が維持される。
従って、本実施の形態では、より適切な動作を行うシステム1sを提供することができる。
なお、上述した構成により、それぞれの生徒用情報端末1において、第2の情報1Hiを取得することにより、第2の情報1Hiに基づいた処理が実行される。これにより、生徒用情報端末1及び先生用情報端末2において、複雑な処理がされてしまうことを回避することができる。
なお、システム1sには、さらに、情報取得部6g及び記憶部5を設けることもできる(図8及び図10参照)。情報取得部6gは、第1の端末(第3の情報端末1m)としての生徒用情報端末1mにおいて、元のページの画像(例えば、第n+1ページの画像3n1)よりも後のページの画像(例えば、第n+2ページの画像3n2)が表示される期間(図16における時刻7T〜時刻8T2の期間)に生徒用情報端末1mの第1のユーザ1muにより知覚される、当該画像以外の他の情報6(例えば、授業の映像、音声及び副教材の画像等の情報)を取得する。記憶部5は、情報取得部6gにより取得された情報6を、第2の端末(第4の情報端末1n)としての生徒用情報端末1nにおいて後のページの画像(例えば、第n+2ページの画像3n2)が表示される期間(図16における時刻7T1〜時刻7T2の期間)まで記憶する。なお、生徒用情報端末1nにおける上記期間(図16における時刻7T1〜時刻7T2の期間)の開始時刻(時刻7T1)は、生徒用情報端末1mにおける上記期間(図16における時刻7T〜時刻8T2の期間)の開始時刻(時刻7T)よりも後である。生徒用情報端末1nにおける第2の表示制御部1F2は、上記期間(図16における時刻7T1〜時刻7T2の期間)において、後のページの画像(例えば、第n+2ページの画像3n2)を表示するとともに、記憶部5に記憶された情報6(図16における情報6n2)を再生する。
また、第2の表示制御部1F2は、記憶部5に記憶された情報6(情報6n2)を、情報6xから情報6yに変換する間引き処理部1Faを含む。図20に示すように、変換前の情報6xを再生するのに要する時間6xTは、変換後の情報6yを再生するのに要する時間6yTよりも長い。なお、記憶部5に記憶された情報6(情報6n2)を再生する際には、変換前の情報6xではなく、変換後の情報6yを再生してもよい。
先生用情報端末2は、さらに、指示送信部2F1及び表示制御部2F2を備えていてもよい(図10参照)。指示送信部2F1は、無線通信2cにより第1の情報2tを送信する。表示制御部2F2は、第1の情報2tを送信した際(時刻7T)に、複数の生徒用情報端末1の各々から、次のページの画像(例えば、第n+2ページの画像3n2)への切り替え3nCa(図11参照)が実行されたか否かを示す第3の情報1i(図11及び図12参照)を取得する。表示制御部2F2は、取得した第3の情報1iに基づいて、生徒用情報端末1において切り替え3nCaが実行されたか否かを示す表示物2j(図26参照)を表示する。
なお、表示物2jは、切り替え3nCaが実行された生徒用情報端末1mに対応する表示物2jmと、切り替え3nCaが実行されていない生徒用情報端末1nに対応する表示物2jnと、を含んでいる。表示物2jmに含まれる数字(図26では、記号「X」により模式的に図示される)は、切り替え3nCaが実行された生徒用情報端末1mにおいて、表示される画像のページ番号等の比較的大きい数字であり、これにより切り替え3nCaが実行されたことが示される。一方、表示物2jnに含まれる数字(図26では、記号「n」で模式的に図示される)は、比較的小さい数字であり、これにより切り替え3nCaが実行されていないことが示される。
以下、システム1sについて詳しく説明する。
[システム1sの構成]
図8は、実施の形態2に係るシステム1sの構成を示す図である。
システム1sは、複数の第1の情報端末1と、第2の情報端末2と、を含んでいる。
第1の情報端末1及び第2の情報端末2は、例えば、タブレット端末及びスマートフォン等である。第1の情報端末1及び第2の情報端末2はそれぞれ、第1のユーザ1u及び第2のユーザ2uにより携帯され、第1のユーザ1u及び第2のユーザ2uに対して情報を提示するとともに、他の装置等との間で無線通信2cを行う。
このシステム1sでは、第1の情報端末1の第1のユーザ1uと、第2の情報端末2の第2のユーザ2uとを含む3人以上のユーザがいる。
第1の情報端末1は、画像3を表示することにより、この画像3を第1のユーザ1uに対して提示する。
図9は、第1の情報端末1に表示される複数の画像3を示す図である。
これらの複数の画像3は、電子教科書等を構成する複数のページの画像である。
第1の情報端末1は、これら複数の画像3のうち、第1のページの画像31を第1番目に表示し、第2のページの画像32を第2番目に表示することにより、複数の画像3の各々を順番に表示する(図9におけるページの切り替え3nCを参照)。
図10は、第1の情報端末1及び第2の情報端末2の各々の構成を示すブロック図である。
第1の情報端末1は、第1の表示制御部1F1を備えている。
なお、第1の情報端末1が備える各機能ブロックは、例えば、第1の情報端末1に設けられたコンピュータによりプログラムが実行されることによって実現される。
なお、第2の情報端末2が備える各機能ブロックについても同様である。
図11は、第1の情報端末1の動作を説明するための図である。
第1の表示制御部1F1は、時刻7T以降の期間7Tbにおいて、第n+1ページの画像3n1の次のページの画像である第n+2ページの画像3n2を表示させる。
ここで、時刻7Tは、第1の情報端末1において第n+1ページの画像3n1が表示される期間7Taの終わりの時刻である。
なお、nは、0以上の整数を示す。
第1の表示制御部1F1は、時刻7Tにおいて、表示される画像3を、第n+1ページの画像3n1から第n+2ページの画像3n2へと切り替える。
この切り替えが実行されることにより、表示される画像3のページ送りが実行される。
この時刻7Tは、例えば、第2の情報端末2が無線通信2cで情報2tを送信した時刻である(図11参照)。
なお、このような情報2tの送信は、例えば、第2のユーザ2uが第2の情報端末2に対して操作2H(図9〜図11参照)を行った際に実行される。
なお、第2の情報端末2において、ボタン等のGUI(Graphic User Interface)である表示2G(図11参照)が表示されるように構成してもよい。
上述した操作2Hは、例えば、この表示2Gに対するタッチ操作等の操作である。
なお、第1の情報端末1の第1のユーザ1uは、例えば、学校及び塾等における教室1R(図8参照)にいる生徒(例えば、学生等)である。
第2の情報端末2の第2のユーザ2uは、例えば、教室1Rにいる先生(例えば、教師及び講師等)である。
以上説明したように、第2の情報端末2において比較的簡単な操作2Hが行われることにより、複数の第1の情報端末1においてページ送りが実行される。
本発明の発明者は、次の点を見出した。
生徒である第1のユーザ1uの人数が、例えば、30〜40人程度の比較的多い人数であるケースも考えられる。
すなわち、複数の第1のユーザ1uの中には、様々なユーザがいることが考えられる。
複数の第1のユーザ1uの中には、次のような第3のユーザ1mu及び第4のユーザ1nu(図8、図11及び図12参照)が含まれる。
第3のユーザ1muは、情報2tが送信された際に、第1の情報端末1においてページ送りが実行されるのが適切である第1のユーザ1uである。
第4のユーザ1nuは、情報2tが送信された際に、第1の情報端末1においてページ送りが実行されるのが適切でない第1のユーザ1uである。
なお、第3のユーザ1muは、例えば、情報2tが送信された際に、期間7Taに表示される第n+1ページの画像3n1に基づく学習を既に終了済みであるユーザである。
他方、第4のユーザ1nuは、例えば、情報2tが送信された際に、期間7Taに表示される第n+1ページの画像3n1に基づく学習をまだ終了していないユーザである。
なお、このような第4のユーザ1nuの状態1nuQとしては、情報2tが送信された際に、例えば、図12に示すように、「まだ学習中なんだけどな」という思いを持つ状態等が想定される。
複数の第1の情報端末1の中には、次のような第3の情報端末1m及び第4の情報端末1n(図8及び図11等)が含まれる。
第3の情報端末1mのユーザは、上述した第3のユーザ1muである。この第3の情報端末1mは、情報2tが送信された際に、ページ送りが実行されるのが適切である第1の情報端末1である。
第4の情報端末1nのユーザは、上述した第4のユーザ1nuである。この第4の情報端末1nは、情報2tが送信された際に、ページ送りが実行されるのが適切でない第1の情報端末1である。
そこで、第1の情報端末1は、上述した第1の表示制御部1F1に加えて、さらに、第2の表示制御部1F2及びユーザ情報取得部1F3を備える(図10参照)。
第2の表示制御部1F2は、上記時刻7T以降の期間7Tbにおいて、時刻7Tまでの期間7Taにおいて表示された第n+1ページの画像3n1と同じ画像である、第n+1ページの画像3n1を表示させる(図11及び図12参照)。
これにより、第2の表示制御部1F2は、第1の情報端末1において表示される画像3を、時刻7Tよりも後においても、時刻7Tよりも前において表示された第n+1ページの画像3n1と同じ画像である、第n+1ページの画像3n1に維持する。
このようなページの維持が実行された場合には、第1の情報端末1において表示される画像3のページ送りは実行されない。
ユーザ情報取得部1F3は、情報1Hi(図10参照)を取得する。
情報1Hiは、第1の情報端末1が上述した第3の情報端末1m及び第4の情報端末のいずれであるかを示す情報である。
ユーザ情報取得部1F3は、情報2tが送信される際(時刻7T)に、GUI等である表示1G(図11及び図12等)を表示させる。
なお、ユーザ情報取得部1F3は、例えば、情報2tが送信されたことを検出して、情報2tの送信を検出した際に、この表示1Gを表示させてもよい。
なお、ユーザ情報取得部1F3は、情報2tを受信することにより、情報2tが送信されたことを検出することができる。
このような情報2tの検出は、図10に示すように、ユーザ情報取得部1F3と第2の情報端末2との間における2つの二点鎖線のうち左側の二点鎖線により示される。
なお、情報1Hiの具体例としては、様々な情報が考えられる。
一例として、この情報1Hiは、次の通りでもよい。
情報1Hiは、例えば、第1の情報端末1の第1のユーザ1uによる表示1Gに対するタッチ操作等の操作1H(図11参照)である。すなわち、情報1Hiは、第1のユーザ1uが第1の情報端末1へ入力した情報等でもよい。
この表示1Gの少なくとも一部は、ボタン等のGUIである表示1Ga(図11参照)でもよい。
この表示1Gaは、第1の情報端末1が、ページ送りが実行されるのが適切である第3の情報端末1mであることを示す表示である。この表示1Gaに対しては、操作1H1(図11)が上述した操作1Hとして行われる。
なお、図11に示すように、このような表示1Gaの一例として、「Yes」の文字が付された表示でもよい。
また、表示1Gの少なくとも一部は、ボタン等のGUIである表示1Gbでもよい。
この表示1Gbは、第1の情報端末1が、ページ送りが実行されるのが適切ではない第4の情報端末1nであることを示す表示である。この表示1Gaに対しては、操作1H2が上述した操作1Hとして行われる。
なお、図11に示すように、このような表示1Gbの一例として、「No」の文字が付された表示でもよい。
なお、上述した2つの操作1H1,1H2のうちの一方のみが行われてもよい。
操作1H1が行われた場合には、取得される情報1Hiにより、この第1の情報端末1が、ページ送りが実行されるのが適切な第3の情報端末1mであると示される。操作1H2が行われた場合には、取得される情報1Hiにより、この第1の情報端末1が、ページ送りが実行されるのが適切ではない第4の情報端末1nであると示される。
ユーザ情報取得部1F3は、取得された情報1Hiにより、この第1の情報端末1が、ページ送りが実行されるのが適切である第3の情報端末1mであると示される場合には、第1の表示制御部1F1に第n+2ページの画像3n2への切り替えを実行させる。
ユーザ情報取得部1F3は、取得された情報1Hiにより、この第1の情報端末1が、ページ送りが実行されるのが適切ではない第4の情報端末1nであると示される場合には、第2の表示制御部1F2に画像3のページの表示を維持させる。
図12は、システム1sの動作を説明するための図である。
図13は、システム1sの動作の流れを示すフローチャートである。
図13に示すように、ステップSa1では、第2のユーザ2uにより表示2Gに対する操作2Hが行われた際に、第2の情報端末2により情報2tが送信される。
ステップSb1〜Sb5の各処理は、第1のユーザ1uの第1の情報端末1において実行される処理である。
ステップSb2では、第1の情報端末1のユーザ情報取得部1F3は、上記ステップSa1で情報2tが送信された際に、情報1Hi(図10参照)を取得する。
なお、上述したように、第1の情報端末1は、情報2tの送信を検出してもよい。例えば、送信された情報2tがユーザ情報取得部1F3の一部等である受信部により受信されることにより、情報2tの送信が検出されるようにしてもよい(Sb1)。情報2tが受信された際に、情報1Hiの取得が行われる(Sb2)。
なお、第1の情報端末1の外部等にある受信装置により、情報2が受信されてもよい。この場合には、第1の情報端末1は、この受信装置での受信を検出することにより、情報2tが送信されたことを検出する。
なお、上述したように、このような情報1Hiの取得は、例えば、表示1G(図12参照)が表示されることにより行われる。
ステップSb4では、上記ステップSb2で取得された情報1Hiにより、第1の情報端末1がページ送りが実行されるのが適切である第3の情報端末1muであると示される場合に(Sb3でYES)、ユーザ情報取得部1F3は、第1の表示制御部1F1に次の処理を実行させる。
すなわち、第1の表示制御部1F1は、第1の情報端末1において表示される画像3を、第n+1ページの画像3n1から第n+2のページの画像3n2に切り替える。
一方、ステップSb5では、上記ステップSb2で取得された情報1Hiにより、第1の情報端末1がページ送りが実行されるのが適切ではない第4の情報端末1nであると示される場合に(Sb3でNO)、ユーザ情報取得部1F3は、第2の表示制御部1F2に次の処理を実行させる。
すなわち、第2の表示制御部1F2は、第1の情報端末1において表示される画像3を、第n+1ページの画像1n1に維持させる。
より具体的には、ステップSb3において、ユーザ情報取得部1F3は、第1の情報端末1が第3の情報端末1m及び第4の情報端末1nのいずれであるかを判定する。
この判定には、上記ステップSb2で取得された情報1Hiを用いることもできる。すなわち、ユーザ情報取得部1F3は、取得された情報1Hiに基づいて、第1の情報端末1が第3の情報端末1m及び第4の情報端末1nのいずれであるかを判定してもよい。
第1の情報端末1が第3の情報端末1mであると判定された場合には(Sb3でYES)、ページ送りが実行され(Sb4)、第1の情報端末1が第4の情報端末1nであると判定された場合には(Sb3でNO)、ページ送りが実行されずに元のページの表示が維持される(Sb5)。
図14は、第1の情報端末1及び第2の情報端末2の各々の構成を示すブロック図である。
第1の情報端末1は、例えば、図14で示される構成を備えることにより、上述したような動作を行うことができる。
なお、図14に示す電子教科書・教材制御部11cは、第1の部分、第2の部分及び第3の部分をそれぞれ含んでいてもよい。
例えば、図10に示す第1の表示制御部1F1の全部(又は一部)が第1の部分であり、第2の表示制御部1F2の全部(又は一部)が第2の部分であり、ユーザ情報取得部1F3の全部(又は一部)が第3の部分である。
なお、図10に示すのユーザ情報取得部1F3は、アクションボタン制御部11fの全部(又は一部)を含んでいてもよい(図11における表示1G等を参照)。
このようなシステム1sによれば、例えば教室1Rにおいて、第2の情報端末2により上述した情報2tが送信されることにより、次のような動作が行われる。
第1の情報端末1では、上述した第3の情報端末1m及び第4の情報端末1nのいずれかとして、適切な動作が行われる。
すなわち、第1の情報端末1が第3の情報端末1mであると判定された場合には、情報2tが送信された際に、表示される画像3が、次のページの画像である第n+2ページの画像3n2に切り替えられる。第1の情報端末1が第4の情報端末1nであると判定された場合には、情報2tが送信された際に、表示される画像3が、第n+1ページの画像3n1に維持される。
これにより、第1の情報端末1が第3の情報端末1m及び第4の情報端末1nのいずれであっても、表示される画像3を適切な画像に設定することができる。
なお、図9に示す画像3(例えば、第n+1ページの画像3n1及び第n+2ページの画像3n2等)は、第1の情報端末1に記憶されていてもよい。この場合、第1の情報端末1が備える取得部(図示せず)により画像3が取得されることにより、取得された画像3が第1の情報端末1において表示される。或いは、この取得部は、第2の情報端末2及び記憶部5(図8参照)等の第1の情報端末1の外部の装置等から画像3を取得する。
なお、このようなシステム1sにおける細部については、様々な態様であってよい。
細部の態様は、例えば、公知の技術であってもよい。
これにより、システム1sの構成を比較的簡単にすることができる。
また、細部の態様は、更なる改良が施された態様であってもよい。
また、細部の態様は、以下の説明で述べられる態様であってもよい。
[記憶情報の再生]
図15は、第4の情報端末1nである第1の情報端末1の画面1Lを示す図である。
図16は、第1の情報端末1の動作を説明するための図である。
図16における表の第1行には、情報2tが送信される時刻7Tにおいてページ送りが実行される第3の情報端末1mの動作が示される。
図16における表の第2行には、情報2tが送信される時刻7tにおいてページ送りが実行されない第4の情報端末1nの動作が示される。
なお、図16における表の第1行及び第1行において、より右側の箇所で示される動作ほど、より後の時刻における動作である。
第4の情報端末1nの第2の表示制御部1F2は、例えば、時刻7Tの後に(図16における表の第2行における、時刻7T〜時刻7T1の期間)、時刻7T1よりも前の期間に表示されていた第n+1ページの画像3n1と同じ画像である、第n+1ページの画像3n1を表示させる。
さらに、第2の表示制御部1F2は、時刻7T1よりも後において、第n+1ページよりも後の第Pページ(P=n+2,n+3,・・・,n+X)の画像3P(図15及び図16参照)を表示させる。
例えば、時刻7T1〜時刻7T2の期間において、第Pページの画像3Pとして、時刻7Tよりも前の期間に表示されていた第n+1ページの画像3n1の次のページの画像である、第n+2ページの画像3n2が表示される。
第4の情報端末1nにおいて第Pページの画像3P(例えば、第n+2ページ画像3n2)の表示が開始される時刻(時刻7T1)は、第3の情報端末1mにおいて画像3P(例えば、画像3n2)の表示が開始される時刻(時刻7T)よりも後である。
第3の情報端末1mにおいて、時刻7T〜時刻8T2の期間に画像3P(例えば、画像3n2)が表示される際には、画像3Pとともに情報6(図1参照)が表示される。
この情報6は、例えば、第2のユーザ2uが話す声等の音声でもよいし、第2のユーザ2uの姿等の映像のデータでもよい。或いは、情報6は、第2のユーザ2uが電子黒板に描いた文字、図形及び絵等の画像等でもよいし、電子教科書とともに用いられる副教材の画像及び音声等でもよい。
システム1sは、この情報6を取得する情報取得部6g(図8及び図10参照)を備えている。
なお、この情報取得部6gは、例えば、ビデオカメラである。
この場合には、情報6は、例えば、このビデオカメラにより録画された第2のユーザ2uの映像である。
なお、このビデオカメラ等は、教室1Rの天井等に設けられる。
また、情報取得部6gは、例えば、マイクでもよい。
この場合には、情報6は、例えば、このマイクにより録音された第2のユーザ2uが話す音声である。なお、このマイクは、第2の情報端末2に設けられていてもよい。
なお、図8では、図示の便宜上、情報取得部6gが第2の情報端末2の外部に設けられているケースでの図示がされている。
さらに、システム1sは、情報6を記憶する記憶部5(図8、図10及び図14参照)を備えている。
なお、情報取得部6gは、この記憶部5に設けられていてもよく、教室1Rに設けられたビデオカメラから映像を取得してもよい。
第2の表示制御部1F2は、上述したように、第Pページの画像3P(例えば、先述された、第n+2ページの画像3n2)を表示する際に、情報6(図16における情報6n2)の再生を行う。
図15に示されるように、第4の情報端末1nには、画像3Pとともに情報6が表示される。これにより、第4のユーザ1nuは、画像3Pを見ることができるとともに、情報6を視聴することができる。なお、この点については、例えば、図16の表の第2行における、時刻7T1〜時刻7T2の部分に図示される画像3n2及び情報6n2により表わされる。
これにより、第4の情報端末1nにおいて、時刻7Tにページ送りが実行されず、第3の情報端末1mで画像3Pの表示が開始される時刻7Tよりも後の時刻7T1に、画像3Pの表示が開始されるとともに情報6の再生が開始される。
第4の情報端末1nの第3のユーザ1muは、画像3Pを見ることができるとともに、情報6を視聴することができる。
なお、図15に示すように、例えば、第4の情報端末1nの画面1Lの左半分の領域である第1の領域1Raにおいて、第Pページの画像3Pの表示がされるとともに、画面1Lの右半分の領域である第2の領域1Rbにおいて、情報6の再生が行われる(図16の表の第2行における、時刻7T1〜時刻7Tsの箇所を参照)。
なお、図16に示すように、時刻7T1までの期間において、第n+1ページの画像3n1が表示されるとともに、ボタン等のGUI等である表示2B1(図11及び図12参照)が表示されてもよい。
時刻7T1は、例えば、この表示2B1に対してタッチ操作等の操作1J(図11及び図12参照)が行われた時刻でもよい。
すなわち、この操作1Jが行われた際に、第n+2ページの画像3n2の表示が開始されるともに、情報6(情報6n2)の再生が開始される。
この表示2B1は、第n+2ページの画像3n2に対応する情報6n2の再生を開始するための表示である。
同様に、第n+3ページの画像3n3に対応する情報6n3の再生を開始するための表示2Bn2(図15参照)が表示される。このように、各ページに対応する情報6n2,6n3,・・・,6nXの再生をそれぞれ開始するための表示2Bn1,2Bn2,・・・,2BnXが表示される。
なお、例えば、表示1Gbに対する操作が行われることにより、その操作が行われる前から表示されていた表示2Bn1とともに、その表示2Bn1に対応するページの次のページに対応する表示2Bn2が表示される。このように、表示1Gbに対する操作が行われる毎に、再生を開始するための表示2Bn1,2Bn2,・・・,2BnXの個数が1つずつ増加する。
なお、情報6の再生を早送りするためのボタン6B1及び情報6の再生をスキップするためのボタン6B2等を表示してもよい。これにより、ユーザは、情報6の再生が不要であると判断した場合に、これらのボタン6B1及びボタン6B2を操作することができる。
図17は、システム1sの動作の流れを示すフローチャートである。
ステップSd2では、第2の表示制御部1F2は、表示1Gbに対する操作が行われた際に、情報6の再生を開始するための表示2Bn1,2Bn2,・・・,2BnXを表示させる。
ステップSd3では、その表示2Bn1,2Bn2,・・・,2BnXに対する、タッチ操作等の操作1Jが行われる。
ステップSd4Aでは、第2の表示制御部1F2が、上記ステップSd3で操作1Jが行われた場合に、情報6の再生が開始される。
なお、第1の情報端末1が情報1Hiに基づいて第4の情報端末1nであると判定される場合に、第1の情報端末1から第2の情報端末2へ情報1iが送信される(Sd1)。
第1の情報端末1が情報1iを送信する場合には、情報6は記憶部5に記憶され、第1の情報端末1が情報1iを送信しない場合には、情報6は記憶部5に記憶されない。
なお、この制御を行う制御部(図示せず)は、例えば、第2の端末2に設けられてもよく、記憶部5に設けられてもよい。或いは、この制御部は、本システム1sの外部に設けられてもよい。
ステップSc2Aでの処理は、記憶部5により実行される処理である。
なお、記憶部5は、第1部分51及び第2部分52(図14参照)を備えてもよい。例えば、第2部分52に情報6が記憶される。この第2部分52は、例えば、第2の情報端末2に設けられてもよい。
ステップSc2A(図9)の処理は、第2の情報端末2における記憶部5の第2部分52により実行される処理でもよい。
ステップSc2では、情報取得部6gにより取得された情報6が記憶部5の第2部分52に記憶される。
ステップSc3では、上記ステップSd1で情報1iを送信した第4の情報端末1nに情報6が送信され、当該第4の情報端末1nにおいて情報6が再生される。
なお、例えば、ステップSc2の処理が実行される期間(図16における時刻7T〜時刻8T2の期間)の一部が、ステップSc3の処理が実行される期間(図16における時刻7T1〜時刻7T2の期間)の一部と重複してもよい。この重複期間には、これらステップSc2,Sc3の各処理が、例えば、互いに異なる2つのスレッドで実行されるなどして、並行して実行されてもよい。
[記録情報の間引き]
図18は、間引き処理部1Faに関する構成を示すブロック図である。
図19は、フィルタ5xFに関する構成を示すブロック図である。
図20は、間引き処理部1Faの動作を説明するための図である。
図18及び図20に示すように、システム1sには、間引き処理部1Faが設けられている。
間引き処理部1Faは、記録された情報6を、情報6xから情報6yへと変換する。
図20に示すように、変換後の情報6yを再生するのに要する時間6yTは、変換前の情報6xを再生するのに要する時間6xTよりも短い。
変換前の情報6xは、削除されるのが好ましくない第1の情報と、削除されてもよい第2の情報と、を含んでいる。
変換後の情報6yは、上記第1の情報のみを含み、上記第2の情報を含まない。そのため、情報6yを再生するのに要する時間6yTは、比較的短い。
すなわち、上述した変換が行われることにより、例えば、上記第2の情報が削除される。このように、間引き処理部1Faは、比較的短い時間6yTで再生される情報6yを生成する処理である、間引き処理を行う。
第2の表示制御部1F2は、情報6を再生する際に(図9のSd4A)、情報6として、変換前の情報6xではなく、変換後の情報6yを再生してもよい。
なお、説明の便宜上、このような間引きの処理は、適宜、「フィルタ」の処理と呼ばれる。間引き処理部1Faの一部又は全部は、このような「フィルタ」の処理を行うフィルタ5xFでもよい(図18参照)。
なお、第1の情報端末1の数と同数の間引き処理部1Faを設けてもよい。
複数の第1の情報端末1の各々の第2の表示制御部1F2が、間引き処理部1Faを含んでいてもよい。
なお、変換後の情報6yを再生する際には、早送りで再生してもよい。
また、変換後の情報6yを再生する際には、変換前の情報6xを再生する際に表示されるアニメーションに代えて、そのアニメーションに対応する静止画等を表示してもよい。
また、変換後の情報6yを再生する際には、変換前の情報6xを再生する際に表示されるテキストに代えて、そのテキストの要約を表示してもよい。
また、変換後の情報6yを再生する際には、変換前の情報6xを再生する際に再生される情報6xの一部分をスキップしてもよい。
なお、そのスキップする一部分は、例えば、演習問題に関する情報でもよい。
また、そのスキップする一部分は、例えば、本授業よりも前に行われた過去の授業の内容でもよい。
また、そのスキップする一部分は、例えば、第1のユーザ1uが、本授業よりも前における塾の授業での学習及び家庭での予習等により既に学習済みの内容でもよい。
[授業終了時刻に応じた処理]
図21は、本システム1sにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図21に示す処理は、図17におけるステップSd4Aにおいて、第4の情報端末1nである第1の情報端末1により実行される処理である。
ステップSe1で、第1の情報端末1の第2の表示制御部1F2は、第2のユーザ2uにより行われる授業が終了する時刻を特定する。
ステップSe1で、第2の表示制御部1F2は、特定した時刻までに、第4の情報端末1nにおいて全てのページの画像3の表示が終了するか否かを判定する。
第2の表示制御部1F2により表示が終了しないと判定された場合には(Se1でNO)、ステップSe6の処理を実行する。
ステップSe6では、第2の表示制御部1F2は、第3の情報端末1mで表示されるページの画像3と同じページの画像3の表示が行われる(図16の表の第2行を参照)。
すなわち、第2の表示制御部1F2により表示が終了しないと判定された場合には、その判定以降、第4の情報端末1nにおいて、第3の情報端末1mにおける表示と同じ表示が行われてもよい。
なお、このような処理が実行される際のケースとしては、例えば、変換後の情報6yを再生するのに要する時間6yTが0(ゼロ)であるケースである。
そこで、説明の便宜上、この処理については、ステップSe6で示されるように、適宜、「強制間引き処理」と呼ぶ。
一方、ステップSe4では、第2の表示制御部1F2は、特定した授業の終了時刻までに、全てのページの画像3の表示が終了すると判定した場合に、記憶部5に記憶された情報6(例えば、情報6n2)と、その情報6のページに対応する画像3(例えば、画像3n2)とを表示する。
より具体的には、ステップSe2,Se3の処理も実行される。
ステップSe2では、第2の表示制御部1F2は、間引き処理が可能か否かを判定する。
第2の表示制御部1F2は、間引き処理が可能と判定した場合に(Se2でYES)、間引き処理を行う(Se3)。この場合、第2の表示制御部1F2は、情報6として、間引き処理がされた情報6xを再生する。
[情報端末の持ち出し]
図22は、第4の情報端末1nにおける処理の流れを示すフローチャートである。
第4の情報端末1nは、上述したステップSe6の処理が実行される際などに、教室1Rの外部の場所、例えば、第4のユーザ1nuの家1Hへ持ち出されてもよい。
このような第4の情報端末1nの持ち出しは、例えば、授業が終了した後に行われる。
なお、図8では、このような第4の情報端末1nの持ち出しが、第4の情報端末1nの移動1Hmとして模式的に図示される。
第2の表示制御部1F2においては、授業が終了した後に、第4のユーザ1nuの家1Hで、記憶部5に記憶された情報6の再生が行われる(Sf4)。
なお、図22に示されるように、例えば、ステップSf1〜Sf3の処理が実行される。
ステップSf1では、第1の情報端末1の第2の表示制御部1F2は、要求を記憶部5へ送信する。
第1の情報端末1が第4の情報端末1nとなって(図13のSb3でNO)、上述したステップSe6の処理が実行される場合がある。
ステップSf2では、第2の表示制御部1F2は、要求を受信した記憶部5から、ステップSe6の処理が実行された授業の数が、1つ以上であるか又は0であるかを示す通知を取得する。
ステップSf3では、第2の表示制御部1F2は、この通知に基づいて、授業の数が1つ以上であるか(Sf2でYES)、0であるか(Sf2でNO)を判定する。
ステップSf3では、第2の表示制御部1F2は、1つ以上の授業の各々を特定するデータ(図22に示す未受講授業の一覧)を記憶部5から取得する。
ステップSf4では、このようにして取得されたデータにより特定される1つ以上の授業に含まれる授業の映像6が再生される。
ステップSf4では、第1の情報端末1においてユーザが指定するUI(User Interface)において映像6が表示される。
なお、再生される映像6に記録された授業は、このUIで指定された授業でもよい。
なお、記憶部5は、例えば、インターネット等のネットワーク5N(図8参照)に接続されたクラウドサーバ等でもよい。
例えば、第4の情報端末1nが家1Hに持ち出された場合には、第2の表示制御部1F2は、ネットワーク5Nを介して記憶部5から取得された情報6を再生してもよい。
[その他]
図23及び図24の各々は、第2のユーザ2uによって行われる授業の構成を示す図である。
例えば、図23における情報2Vb及び図24における情報2Vaに示されるような授業の構成は、第2のユーザ2uにより計画される。
第2のユーザ2uにより行われる、電子教科書の内容についての発話及び電子黒板への板書等の行為は、例えば、このような授業の構成に沿ったものである。
図25は、記憶部5に記憶される情報を示す図である。
図25で示されるように、記憶部5には、例えば、教材属性情報等の情報が記憶されている。
図26は、第2の情報端末2を示す図である。
第2の情報端末2は、図10に示すように、無線通信2cにより情報2t(第1の情報)を送信する指示送信部2F1を備えている。
第2の情報端末2は、さらに、複数の第1の情報端末1の各々から情報1iを取得する表示制御部2F2を備えている。
取得される情報1iは、その情報1iを送信した第1の情報端末1において、情報2t(図2など)が送信された際に(時刻7Tを参照)、次のページ(第n+2ページ)の画像3n2への切り替え(Sb4を参照)がされたか否かを示す。
表示制御部2F2は、図26に示される表示物2j(表示物2jm,2jn)を表示する。
表示物2jは、取得された情報1iにより示される、ページ送りが実行されたか否かを表す表示物2jm,2jnを含む。
具体的には、表示物2jは、複数の第1の情報端末1の各々に対応する表示物2jm,2jnを含む。
例えば、第1の情報端末1においてページ送りが実行された場合には、表示物2jmは、図26に示されるように、ページ送り後のページ番号を示す数字を含む。この数字により、ページ送りが実行されたことが示される。
一方、第1の情報端末1においてページ送りが実行されなかった場合には、表示物2jnは、第2の情報端末2において表示されている画像3のページ番号(例えば、第n+1ページのページ番号)を示す数字を含む。この数字により、ページ送りが実行されなかったことが示される。なお、図26では、説明の便宜上、この数字として「n」が図示される。
なお、このようなシステム1sにおける更なる細部については、様々な態様であってよい。
例えば、記憶部5は、図23及び図24で示される授業の構成の全部又は一部に関する情報5xa(図8参照)を記憶する記憶部5xを含んでいてもよい。
なお、第1の情報端末1と第2の情報端末2との間で行われる無線通信2cは、例えば、アドホックによる通信等でもよい。
なお、本システム1sは、授業支援システム(授業支援装置)の1つでもよいし、通信システムの1つ等でもよい。
なお、第2の情報端末2においても、情報2tが送信された後には(時刻7T以降)、送信前に第2の情報端末2において表示されていたページの画像(例えば、画像3n1)の次のページの画像(例えば、画像3n2)が表示されてもよい。
すなわち、第2の情報端末2においても、情報2tが送信される際に、ページ送りが実行されてもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の先生用情報端末及び生徒用情報端末等を実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されているコンテンツと同じ内容を表示部に表示させるステップと、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行する毎に、前記複数の生徒用情報端末の各々に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を、前記複数の生徒用情報端末の各々に対して一斉に送信するステップと、を実行させる。
或いは、このプログラムは、コンピュータに、前記先生用情報端末に表示されているコンテンツのページと同じ内容を表示部に表示させるステップと、前記先生用情報端末に表示されている前記コンテンツのページ送りが実行される毎に、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを指示するためのページ送り指示を前記先生用情報端末から受信するステップと、前記ページ送り指示を受信した際に、前記ページ送り指示に従うか否かについて、当該生徒用情報端末のユーザに問い合わせを行うステップと、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従うという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行し、前記問い合わせの結果が前記ページ送り指示に従わないという結果である場合には、前記表示部に表示されている前記コンテンツのページ送りを実行しないステップと、を実行させる。
なお、ブロック図(例えば、図3及び図5等)の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。或いは、各機能ブロックのうち、データを格納する記憶部以外の機能ブロックが1チップ化されていてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
以上、一つ又は複数の態様に係る教育用システム、先生用情報端末、生徒用情報端末、集積回路及びコンテンツ表示方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。