JP6088922B2 - ゲルベアルコールの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ゲルベアルコールを製造する方法に関する。
ゲルベアルコールは、原料アルコールを二量化するGuerbet反応によって合成するβ−分岐アルコールであり、界面活性剤、繊維油剤、柔軟剤、化粧品、医薬品、潤滑油等の分野において、直接又は中間原料として用いられる有用な物質である。近年、化粧品、潤滑油等の用途においては、製品のにおいや性能の観点から、不純物の少ないゲルベアルコールが求められるようになってきた。
特許文献1には脂肪族アルコールをアルカリ金属水酸化物に代表される強塩基および/又は金属触媒および/又は鉱物酸化物の存在下、195℃以上、減圧下で自己縮合させる方法が開示されている。
特許文献2には、水酸化カリウム等のアルカリ性物質とパラジウム担持カーボンを脱水素触媒とするゲルベアルコールの製造方法が開示されている。
特開平9−227424号公報 国際公開公報WO2007/088625号
ゲルベアルコールのカルボニル価は蒸留、水素添加等の方法により低減させることができるが、一般に炭素数の大きいゲルベアルコールの蒸留には、高真空、高温が必要であり、水添反応でも触媒や水素等の新たな原料を必要とするため経済的ではない。これらの方法によらない低カルボニル価のゲルベアルコールを安価に簡便に製造する方法が求められる。しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2記載の金属触媒を使用する調製法では反応終了後のゲルベアルコールのカルボニル価が高く品質の面で好ましくない。
そこで、本発明は、カルボニル価の低いゲルベアルコールが得られる、ゲルベアルコールの製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、下記工程(I)及び(II)を有するゲルベアルコールの製造方法を提供する。
工程(I):第1級脂肪族アルコールを、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.12mol/kg以上1.0mol/kg以下の塩基触媒の存在下、金属触媒が原料の第1級脂肪族アルコールに対して5mg/kg未満の条件で、190℃以上290℃以下で二量化させる工程
工程(II):工程(I)の後、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.04mol/kg以上0.12mol/kg以下の塩基触媒の存在下、80℃以上180℃以下で1時間以上6時間以下保持を行う工程
本発明によれば、カルボニル価の低いゲルベアルコールが得られる、ゲルベアルコールの製造方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のゲルベアルコールの製造方法は、下記工程(I)及び(II)を有する。
工程(I):第1級脂肪族アルコールを、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.12mol/kg以上1.0mol/kg以下の塩基触媒の存在下、金属触媒が原料の第1級脂肪族アルコールに対して5mg/kg未満の条件で、190℃以上290℃以下で二量化させる工程
工程(II):工程(I)の後、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.14mol/kg以上0.12mol/kg以下の塩基触媒の存在下、80℃以上180℃以下で1時間以上6時間以下保持を行う工程
本発明は、反応後に塩基触媒が残存する系で高温保持することで、カルボニル価を低減し得る手法を提供し、より低カルボニル価であるゲルベアルコールを簡便に製造する方法を提供することができる。
[工程I]
<原料>
本発明において原料として用いられる第一級脂肪族アルコールは、第一級水酸基を有する炭化水素であり、本発明の効果を顕著に奏する観点から、炭素数4〜22のものが好ましく、炭素数6〜18のものがより好ましく、炭素数8〜14のものが更に好ましい。本発明に用いる第一級脂肪族アルコールの炭素数は反応性の観点から4以上が好ましく、6以上がより好ましく、8以上が更に好ましい。また、本発明に用いる第一級アルコールの炭素数は反応性の観点から22以下が好ましく、18以下がより好ましく、14以下が更に好ましい。
本発明の第一級脂肪族アルコールは、飽和でも不飽和でも、直鎖でも分岐でも、環状構造を有していてもよく、反応性の観点から、直鎖のものが好ましく、飽和のものが好ましい。
第1級脂肪族アルコールの具体例としては、1−オクタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、1−ノナノール、1−デカノール、1−ウンデカノール、1−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノール等が挙げられる。
これらの原料アルコールは、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
<塩基触媒>
本発明において、使用できる塩基としては、無機塩基、有機系塩基等が挙げられる。無機塩基の具体例としては、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH等のアルカリ金属水酸化物、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、Rb2CO3、Cs2CO3等のアルカリ金属炭酸塩、LiHCO3、NaHCO3、KHCO3、RbHCO3、CsHCO3等のアルカリ金属炭酸水素塩、メトキシナトリウム、エトキシナトリウム、t一ブトキシナトリウム、メトキシカリウム、エトキシカリウム、t一ブトキシカリウム等のアルカリ金属アルコキシド化合物等が挙げられる。これらの無機塩基はそのまま用いてもよいが、水溶液として用いることもできる。
これらの塩基の中でも、脱水素反応及びアルドール縮合反応を推し進めることができるような、塩基性が比較的強い塩基が好ましく、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH等のアルカリ金属水酸化物、メトキシナトリウム、エトキシナトリウム、t‐ブトキシナトリウム、メトキシカリウム、エトキシカリウム、t‐ブトキシカリウム等のアルカリ金属アルコキシド化合物がより好ましく、汎用性、経済性の観点から、KOH、メトキシナトリウム、t‐ブトキシカリウムが更に好ましい。
上記の塩基触媒は、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
塩基触媒の使用量は、反応速度及び副反応抑制の観点から、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.12mol/kg以上が好ましく、また、1.0mol/kg以下が好ましく、0.54mol/kg以下がより好ましく、0.27mol/kg以下が更に好ましい。
<ゲルベ反応>
本発明においては、第1級脂肪族アルコ一ルを、塩基触媒存在下に反応させる。この反応は脱水縮合反応(ゲルベ反応)であり、副生水が系内に滞留すると、副反応による脂肪酸生成を促進する。従って、反応速度向上及び副反応抑制のために、反応は、攪拌下、反応系内に窒素を導入し、生成する水を系外に除去しながら行うことが好ましい。
本発明の製造方法によれば、反応温度は、原料アルコールの沸点を考慮して適宜決定されるが、充分な反応速度を確保し、高い反応効率を得る観点から、190℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましく、220℃以上が更に好ましく、また、290℃以下が好ましく、270℃以下がより好ましく、250℃以下が更に好ましい。
反応時間は、反応温度及び原料アルコール等に左右されるが、通常1時間以上であり、また、好ましくは20時間以下、より好ましくは10時間以下である。
反応時の圧力は、減圧、常圧、加圧のいずれの状態でもよく、反応を効率よく進めるためには、100kPa以下であることが好ましく、80kPa以下であることがより好ましく、60kPa以下であることが更に好ましく、また、1kPa以上が好ましい。
反応は不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましく、副生する水を除去する観点から、該不活性ガスをキャリアとして流通させることが好ましい。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、炭酸ガス等が好適に用いられる。
上記不活性ガスの流通は、反応液の上方を流通させる方法、あるいは、反応液中にバブリングさせる方法等により行うことができる。不活性ガスの流量には特に制限はないが、副生する水を効率的に除去でき、かつ、飛沫同伴によるロスが防げる程度に適宜調整することが望ましい。上記観点から、不活性ガスの流量は、好ましくは、反応液1kgあたり、0.02L/h以上が好ましく、0.1L/h以上がより好ましく、0.2L/h以上が更に好ましい。また、経済的観点から、不活性ガスの流通量は、反応液1kgあたり、10L/h以下が好ましく、2L/h以下がより好ましく、1L/h以下がさらに好ましい。
工程(I)終了時のアルコール転化率は、生産性の観点から、好ましくは40mol%以上、より好ましくは60mol%以上、また、過反応による不純物の混入を防ぐことができ、品質の観点から、好ましくは90mol%以下、より好ましくは85mol%以下である。
本発明の工程(I)においては金属触媒を実質的に含有しない。本発明でいう金属触媒とは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属以外の金属を含む触媒であり、例えば、遷移金属触媒であり、中でも脱水素活性を有する遷移金属触媒であり、具体的にはCu,Fe,Ni、Pt,Pd,Ru等の金属が挙げられる。
金属触媒は、本発明の効果を阻害しない範囲で存在していてもよく、原料である第1級アルコールに対して、金属元素として好ましくは5mg/kg未満、より好ましくは2mg/kg以下、更に好ましくは0.5mg/kg以下である。
金属の量は、たとえばICP分析によって求めることができる。
[工程(II)]
<塩基触媒>
工程(II)における塩基触媒は工程(I)の残留物と同じでも別のものでもよい。
塩基触媒はゲルベ反応の中間体アルデヒドの不均化によって生成した酸と反応して石鹸を生成するため、減少する。従って、塩基触媒量は、工程(I)からの残存塩基触媒のみであってもよいし、工程(II)で更に塩基触媒を添加してもよいし、酸を加えて調節してもよい。
工程(II)における塩基触媒量は、原料の第一級脂肪族アルコールに対して、反応の効率の観点から、好ましくは0.04mol/kg以上、より好ましくは0.06mol/kg以上、また、石鹸や炭化水素の副生を防止する観点から、好ましくは0.12mol/kg以下、より好ましくは0.11mol/kg以下である。ここで「原料の第一級脂肪族アルコール」とは、工程(I)で原料として使用した第一級脂肪族アルコールの量を意味する。
<保持温度>
工程(II)における保持温度は、ゲルベアルコールのカルボニル価を低下させる観点から、80℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、また、180℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましい。保持時間は、ゲルベアルコールのカルボニル価を低下させる観点から、1時間以上が好ましく、また、6時間以下が好ましく、5時間以下がより好ましく、3時間以下が更に好ましい。
工程(II)の保持温度は、工程(I)の温度よりも低く、工程(II)の保持温度の工程(I)の温度に対する差は、アルデヒド等の副生物の増加及び石鹸副生による品質低下を防止する観点から、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上であり、また、カルボニル価低減の観点から、好ましくは100℃以下であり、より好ましくは90℃以下である。
反応系を一度80℃以下まで冷却し、再度80℃以上まで昇温、保持するなど、多段階的に行ってもよい。
この工程(II)により、カルボニル価が低下する。
得られるゲルベアルコールのカルボニル価は、好ましくは3.0μmol/g以下、より好ましくは2.5μmol/g以下、更に好ましくは2.0μmol/g以下であり、生産性の観点から、0.01μmol/g以上である。
その理由は必ずしも明らかではないが、中間体アルデヒドの生成速度が遅く、アルデヒドの水素化反応が十分速い条件となっているものと推察される。
本発明の方法により得られたゲルベアルコールは、必要に応じて蒸留操作等によって精製することができるが、高純度なので、そのまま各種用途に用いることができる。ゲルベアルコールは、界面活性剤、繊維油剤、柔軟剤、化粧品、医薬品、潤滑油等の原料又は中間原料等として有用である。これらの用途に用いる観点から、ゲルベアルコールの純度は95質量%以上であることが好ましい。
以下に、実施例及び比較例を示すがこれに限定されるものではない。各種測定方法及び物性の評価方法を以下に示す。
実施例1
(工程I)
攪拌装置付きフラスコに、1−ドデカノール(花王株式会社製、品名:カルコール2098)600.0g(3.22モル)、塩基触媒として48%水酸化カリウム水溶液(キシダ化学株式会社製)11.3g(0.16mol/kg対1−ドデカノール)を仕込み、攪拌下、240℃にて窒素を系内に流通させながら(窒素流通量:2.3mL/min)、真空度50kPa、3.5時間、反応を行った。なお、水酸化カリウムは通常鉄、アルミニウムその他の金属成分を含有するが、含量が100mg/kg以下のものを用いており、反応系中のアルカリ金属又はアルカリ金属以外の金属成分は0.5mg/kgを超えない。
反応終了後の溶液をヘキサンにより希釈した後、ガスクロマトグラフィー〔カラム:Ultra−alloyキャピラリーカラム30.0m×250μm(Frontier Laboratories社製)、検出器:FID、インジェクション温度:300℃、ディテクター温度:300℃、He流量4.6mL/min.〕にて分析し、生成物を定量した。
その結果、アルコール転化率は40%、ゲルベアルコール収率は36%となった。カルボニル価は3.2μmol/gであり、アルカリ濃度は0.10mol/kgであった。
(工程II)
反応後、160℃で4時間にわたり31kPa下で攪拌を行った。得られたゲルベアルコールのカルボニル価は1.9μmol/gとなった。
なお、アルコール転化率とゲルベアルコール収率は、ガスクロマトグラフィーの結果から以下の式より算出した。
アルコール転化率(%)=100−[残存アルコールの量(モル)/原料アルコールの仕込み量(モル)]×100
ゲルベアルコールの収率(%)=[生成ゲルベアルコールの量(モル)×2/原料アルコールの仕込み量(モル)]×100
カルボニル価は日本油化学会制定「基準油脂分析試験法 2.3.4(1996)」に従い測定を行った。
工程(II)におけるアルカリ濃度は、日本油化学会制定「基準油脂分析試験法 2.3.1(1996)」に従い測定した酸価[mgKOH/g]から、以下の式により求めた。
Figure 0006088922
実施例2〜4,比較例1〜3
工程(I)及び工程(II)の条件を下記の表1に示す条件に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2〜4、比較例1〜3を行った。
製造条件及び結果を表に示す。
なお、表中の工程(I)の圧力の「[−4h]50→[−6h]31」とする標記は、4時間までの圧力が50kPaであり、その後6時間までの圧力が31kPaであることを示す(その他の標記もこれに準じる)。
Figure 0006088922
表から、実施例1の製造方法によれば、50kPaで3.5時間反応し、工程(I)でアルコール転化率40%、カルボニル価が3.2μmol/gとなる。その後工程(II)でアルカリ濃度0.10mol/kgにおいて、160℃まで冷却し4時間保持することで、収率36%でカルボニル価1.9μmol/gのゲルベアルコールが得られることが分かる。
実施例2では、6時間反応により、工程(I)でアルコール転化率85%、カルボニル価が6.6μmol/gとなる。その後工程(II)でアルカリ濃度0.05mol/kgにおいて、160℃まで冷却し4時間保持することで、収率81%でカルボニル価2.8μmol/gのゲルベアルコールが得られることが分かる。
それに対し、低温保持を行っていない比較例1では、工程(II)においてアルカリ濃度0.05mol/kgであってもカルボニル価は4.3μmol/gである。
また、比較例2では、アルカリ濃度0.01mol/kgで、低温保持を160℃で4時間行うと、ゲルベアルコールのカルボニル価は6.8μmol/gとなる。つまり、反応後、充分なアルカリ濃度がある系で低温保持を行うことでカルボニル価が低減し、より高品質なゲルベアルコールが得られていることが分かる。
実施例3では、工程(II)においてアルカリ濃度が0.09mol/kgで低温保持を160℃で1時間行うと、カルボニル価が2.0μmol/gのゲルベアルコールが得られることが分かる。このことから、充分なアルカリ濃度がある系では1時間の低温保持でも効果が得られることが分かる。
実施例4と比較例3を比較すれば、アルカリ濃度0.08mol/kgの実施例4と0.03mol/kgの比較例3では、同様に100℃で4時間の低温保持を行っても、得られる効果が異なることが分かる。アルカリ濃度がカルボニル低減に大きく関与することが分かる。
比較例4
特許文献1記載の比較例6の製造法に従い、ゲルベアルコールを製造した。
すなわち、ステアリルアルコール(花王株式会社製、品名:カルコール8098)に水酸化カリウム(片山化学工業(株)製)1重量%(0.18mol/kg)と5%Pd担持カーボン(N.E.CHEMCAT製)を100mg/kg加え、200Torr(26.7kPa)下、220℃で10時間反応した。アルコール転化率は95%であり、反応後のアルカリ濃度は0.08mol/kgとなり、カルボニル価8.5μmol/gのゲルベアルコールを得た。その後80℃で170分間保持を行ったところカルボニル価は8.7μmol/gとなった。このことより、金属触媒を用いた系では工程2を実施してもカルボニル低減効果は得られないことが分かる。
以上のとおり、本発明は高品質ゲルベアルコールの製造方法として極めて有利である。

Claims (4)

  1. 下記工程(I)および工程(II)を有するゲルベアルコールの製造方法。
    工程(I):第1級脂肪族アルコールを、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.12mol/kg以上1.0mol/kg以下の塩基触媒の存在下、アルカリ金属又はアルカリ土類金属以外の金属を含む触媒が原料の第1級脂肪族アルコールに対して5mg/kg未満の条件で、190℃以上290℃以下で二量化させる工程
    工程(II):工程(I)の後、原料の第1級脂肪族アルコールに対して0.04mol/kg以上0.12mol/kg以下の塩基触媒の存在下、80℃以上180℃以下で1時間以上6時間以下保持を行う工程
  2. 前記塩基触媒がアルカリ金属の水酸化物である請求項1に記載のゲルベアルコールの製造方法。
  3. 前記第1級脂肪族アルコールが、炭素数8〜14の第1級直鎖脂肪族アルコールである請求項1又は2に記載のゲルベアルコールの製造方法。
  4. 前記工程(I)を、前記第1級脂肪族アルコールの反応転化率が40%以上90%以下になるまで行う請求項1〜3のいずれか1項に記載のゲルベアルコールの製造方法。
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