JP6087304B2 - 車両用ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ホイールに関する。
従来、タイヤ気柱共鳴音を消音するヘルムホルツレゾネータを有するホイールとしては、リム内に環状の中空状空間からなる副気室をホイール幅方向に複数列設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このホイールによれば、リム内で各副気室同士を隔てる隔壁によりリムの機械的強度を向上させることができる。
ところで、ヘルムホルツレゾネータは、タイヤ気柱共鳴音を効率よく消音するために、ホイール周方向に複数配置されていることが望ましい。したがって、環状の副気室を複数列有するホイールにおいても、ホイール周方向に複数の副気室を有するものが望まれる。
従来、ホイール周方向に複数の副気室を有するホイールの製造方法としては、リムの鋳造時にホイール周方向に沿うように複数の中子を鋳込んだ後、リムに穿った小孔から中子を砕いて取り出す方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
したがって、前記の中子を鋳込む製造方法(例えば、特許文献2参照)を適用することにより、ホイール幅方向及びホイール周方向の両方向に複数の副気室が並ぶホイールが構築できるようにも考えられる。
特開2008−126806号公報 特開2005−271766号公報
しかしながら、ホイール幅方向及びホイール周方向の両方向に複数の副気室が並ぶ前記ホイールを、中子を鋳込む方法で製造しようとすると、湯道を考慮したこれら多数の中子の鋳型への配置が困難を極める。また、このホイールでは、鋳込み後におけるこれら多数の中子の取出工程が煩雑になる。また、このホイールでは、これら多数の中子を配置したことによるひけ回避等に困難を極める。
したがって、ホイール幅方向に複数の副気室を有しながらも、ホイール周方向にも複数の副気室を簡単に形成することができる車両用ホイールが望まれている。
そこで、本発明は、ホイール幅方向に複数の副気室を有しながらも、ホイール周方向にも複数の副気室を簡単に形成することができる車両用ホイールを提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明は、リムにタイヤを取付けた際に形成されるタイヤ空気室との間で連通孔を介して連通し、ヘルムホルツレゾネータとして機能する副気室を複数備える車両用ホイールであって、前記リム内でホイール周方向に延在するようにホイール幅方向に複数列形成される環状の中空状空間と、前記中空状空間をホイール周方向に隔てるように仕切るブロック体と、前記リムに穿たれて前記複数列の中空状空間に跨って臨むように形成される、前記ブロック体の取付穴と、を有し、前記副気室は、前記ブロック体が前記取付穴に配置されることで前記中空状空間がホイール周方向に仕切られて形成されていることを特徴とする。
この車両用ホイールでは、リムに穿たれた取付穴にブロック体が配置されることにより中空状空間が仕切られて、ホイール周方向に複数の副気室が形成される。したがって、この車両用ホイールによれば、例えば中子の鋳込み等のような煩雑な工程を実施しなくとも環状の中空状空間を仕切って複数の副気室を簡単に形成することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ブロック体は、前記連通孔を有している構成とすることもできる。
この車両用ホイールによれば、リムに対する連通孔の形成工程を省略することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ブロック体は、前記中空状空間をホイール周方向に隔てるように仕切る仕切り部と、前記連通孔が形成される連通孔形成部と、をホイール幅方向に並ぶように有している構成とすることもできる。
この車両用ホイールによれば、ブロック体は、ホイール幅方向に隣り合う一方の中空状空間を仕切ることで副気室を区画し、他方の中空状空間に仕切られる副気室に連通孔を連通させることができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記ブロック体の前記連通孔形成部は、ホイール周方向に前記中空状空間を繋げる接続通路を有しているとともに、前記連通孔が前記タイヤ空気室と当該接続通路とを連通させている構成とすることもできる。
この車両用ホイールによれば、ブロック体の連通孔形成部は、その接続通路によってホイール周方向に延在する中空状空間を遮ることがなく、連通孔形成部を境に連通し合う中空状空間同士が一体となった副気室を形成する。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記接続通路は、ホイール幅方向に並ぶ複数列の前記中空状空間に跨って臨むように形成されている構成とすることもできる。
この車両用ホイールによれば、ブロック体の連通孔形成部は、その接続通路によってホイール幅方向に並ぶ複数列の中空状空間同士が一体となった副気室を形成することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記中空状空間は、ホイール幅方向に2列設けられ、前記2列のうちの一方の前記中空状空間を、2つの第1の前記ブロック体のそれぞれの前記仕切り部によってホイール周方向の長さが等しい2つの空間に仕切って形成される第1の前記副気室及び第2の前記副気室と、前記2列のうちの他方の前記中空状空間を、2つの第2の前記ブロック体のそれぞれの前記仕切り部によってホイール周方向の長さが等しい2つの空間に仕切って形成される第3の前記副気室及び第4の前記副気室と、を備え、第3の前記副気室及び第4の前記副気室のそれぞれの前記連通孔となる、2つの第1の前記ブロック体のそれぞれにおける前記連通孔同士を結ぶ線と、第1の前記副気室及び第2の前記副気室のそれぞれの前記連通孔となる、2つの第2の前記ブロック体のそれぞれにおける前記連通孔同士を結ぶ線と、がホイール中心軸方向から見て互いに直交するように、第1の前記ブロック体及び第2のブロック体が前記取付穴を介して前記中空状空間内に嵌入されている構成とすることもできる。
ところで、ホイール周方向に90度間隔で4つのヘルムホルツレゾネータが並ぶように副気室を配置する際に、1列目と2列目とのそれぞれに配置するヘルムホルツレゾネータの間隔を同じ位相に設定すると、1列目と2列目との合計で副気室の数は8つとなる。
これに対して連通孔を結ぶ線が前記のように直交する車両用ホイールでは、ホイール幅方向に2列で並ぶ環状の中空状空間のうち、一方の中空状空間に形成される2つの副気室(第1の前記副気室及び第2の前記副気室)と、他方の中空状空間に形成される2つ副気室(第3の前記副気室及び第4の前記副気室)とは、ホイール中心軸周りに位相が90度ずれている。
これにより、この車両用ホイールでは、1列目の2つの副気室(第1の前記副気室及び第2の前記副気室)と、2列目の2つ副気室(第3の前記副気室及び第4の前記副気室)と、が協働することで、ホイール周方向に4つのヘルムホルツレゾネータを形成することができる。つまり、ホイール中心軸周りに副気室の位相が90度ずれている前記の車両用ホイールによれば、2列の中空状空間で合計4つの副気室で済むため、その副気室及び連通孔の数を半減させることができる。
また、この車両用ホイールによれば、中空状空間がホイール幅方向に2列になっているので、3列以上の中空状空間を有するものと比較して、ブロック体自体の構成を簡素化することができる。
本発明の車両用ホイールによれば、ホイール幅方向に複数の副気室を有しながらも、ホイール周方向にも複数の副気室を簡単に形成することができる車両用ホイールを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールの斜視図であり、リムをホイール幅方向に部分的に切欠いた切欠き断面を含む図である。 図1のII−II断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールの側面図であり、ホイール径方向外側から車両用ホイールを見た図である。 (a)は、図3のIVa−IVa断面図、(b)は、IVb−IVb断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールにおけるブロック体の斜視図、(b)は、図3に示す車両用ホイールにおけるブロック体付近の部分拡大図であり、リムに形成された取付穴を介して中空状空間に嵌入されたブロック体の様子を示す図、(c)は(b)のV−V断面図である。 (a)から(c)は、本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールの製造工程説明図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールの製造工程説明図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ホイールの側面図であり、ホイール径方向外側から車両用ホイールを見た図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る車両用ホイールにおけるブロック体の斜視図、(b)は、取付穴を介して中空状空間に嵌入された(a)のブロック体の断面図であり、図5(c)に対応する断面図である。 (a)は、図8のXa−Xa断面図、(b)は、図8のXb−Xb断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用ホイールの側面図であり、ホイール径方向外側から車両用ホイールを見た図である。 (a)は、本発明の第3実施形態に係る車両用ホイールにおけるブロック体の斜視図、(b)は、取付穴を介して中空状空間に嵌入された(a)のブロック体の断面図であり、図5(c)に対応する断面図である。 (a)は、図11のXIIIa−XIIIa断面図、(b)は、図11のXIIIb−XIIIb断面図である。 図12(a)に示すブロック体が取り付けられた車両用ホイールの変形例を示す図であり、図14(a)は、取付穴を介して中空状空間に嵌入されたブロック体の様子を示す図であり、図5(b)に対応する部分拡大図、図14(b)は、取付穴を介して中空状空間に嵌入されたブロック体の断面図であり、図5(c)に対応する断面図である。
本発明の車両用ホイールは、ヘルムホルツレゾネータを構成する副気室がリムの内部に複数形成されている。これらの副気室のそれぞれは、ホイール幅方向に複数列形成された環状の中空状空間がブロック体によってホイール周方向に仕切られることで形成されている。本発明の車両用ホイールは、複数列の中空状空間に臨むように形成される、ブロック体の取付穴に当該ブロック体が配置されることを主な特徴とする。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態に係る車両用ホイールについて説明する。
まず車両用ホイールの全体構成について説明した後に、副気室及びブロック体について説明する。なお、本実施形態に係る車両用ホイールは、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属製のものを想定している。
<車両用ホイール>
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ホイール10の斜視図であり、リム11をホイール幅方向Yに部分的に切欠いた切欠き断面を含む図である。図2は、図1のII−II断面図である。なお、図2には、リム11に組み付けられるタイヤTを仮想線(2点鎖線)で描いている。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、タイヤT(図2参照)を装着するためのリム11と、このリム11を図示しないハブに連結するためのディスク12と、を備えている。
図1中、符号11cは、リム11のウェル部であり、符号17は、リム11の中空状空間16を仕切って副気室13を形成するためのブロック体であり、符号14は、ブロック体17に形成された連通孔であり、符号19は、ブロック体17を取り付けるためのリム11に形成された取付穴である。ちなみにブロック体17は、後記するように、この取付穴19に配置されることで中空状空間16をホイール周方向Xに仕切ることとなる。符号Yは、ホイール幅方向を示す矢印である。
図2に示すように、車両用ホイール10のリム11は、ホイール幅方向Yの両端部に形成されるビードシート部11a,11aと、このビードシート部11a,11aから外側に向けてL字状に屈曲したリムフランジ部11b,11bと、ビードシート部11a,11a間においてホイール径方向Zの内側(図2の紙面下側)に凹んだウェル部11cと、を有する。
ビードシート部11aには、タイヤTのビード部Bが装着される。これにより、リム11とタイヤTの内周面の間に環状の密閉空間からなるタイヤ空気室20が形成される。
ウェル部11cは、タイヤTをリム11に組み付けるリム組時に、タイヤTのビード部B,Bを落とし込むために設けられている。
ウェル部11cの底面を規定するリム11の外周面11dは、ホイール幅方向Yに同径の円筒状に形成されている。
ちなみに、後記するブロック体17の取付穴19(図1参照)は、外周面11dを穿って形成される。
<副気室>
車両用ホイール10は、図2に示すように、リム11の内部に副気室13を有している。本実施形態での副気室13は、ウェル部11cのホイール径方向Zの内側でリム11内に形成されている。つまり、副気室13は、リム11の外周面11dよりもホイール径方向Zの内側に形成されている。
この副気室13は、本来、リム11の中実部である部分に、ホイール周方向X(図1参照)に沿って環状の中空状空間16を設け、この中空状空間16をホイール周方向Xに仕切って形成されたものである。
本実施形態での副気室13は、ホイール幅方向Yに隔壁Wを介して2列に並ぶように形成されている。これらの副気室13は、後に詳しく説明する連通孔14とともに、ヘルムホルツレゾネータを構成する。
次に参照する図3は、本実施形態に係る車両用ホイール10の側面図であり、ホイール径方向Z(図2参照)の外側から車両用ホイール10を見た図である。図4(a)は、図3のIVa−IVa断面図であり、図4(b)は、図3のIVb−IVb断面図である。
副気室13は、図3及び図4に示すように、リム11の内部に形成された環状の中空状空間16をホイール周方向X(図4参照)にブロック体17で仕切ることにより形成されている。
本実施形態での中空状空間16は、後記する押出し成形法によるリム11の製造時に、リム11と一体に形成されたものであり、リム11のホイール周方向Xの全周にわたって環状に形成されている。
本実施形態での副気室13は、図4(a)及び(b)に示すように、この環状の中空状空間16が複数のブロック体17(本実施形態では4つ)で等間隔に仕切られて、ホイール周方向Xに複数(本実施形態では4つ)形成されている。
なお、ブロック体17の数は、本実施形態での4つに限定されるものではなく、設ける副気室13の数に応じて2つ以上とすることができる。
また、図3に示すホイール幅方向Yに並ぶ2つの中空状空間16同士は、図4(a)及び(b)にそれぞれ示すように、ホイール中心軸Axに対して同じ位相でブロック体17によって仕切られている。これにより、副気室13は、前記のとおり、ホイール幅方向Yに隔壁W(図2参照)を介して2列に並ぶように形成される。ちなみに、本実施形態でのブロック体17が配置される位相間隔は、90度となっている。
図3中、符号11dは、ウェル部11cの底面を規定する外周面である。図3及び図4中、符号14は、ブロック体17に形成された連通孔である。
<ブロック体>
ブロック体17は、図3に示すように、ウェル部11cの底面を規定する外周面11dに穿たれた取付穴19に配置されている。ちなみに、この取付穴19においては、隔壁Wは、取り除かれている。
このような取付穴19に配置されたブロック体17は、環状の中空状空間16をホイール周方向Xに仕切ることとなる(図4参照)。そして、前記のように、環状の中空状空間16が複数のブロック体17で等間隔に仕切られることで、ホイール周方向Xに複数の副気室13が形成される(図4参照)。
図5(a)は、第1実施形態に係る車両用ホイールにおけるブロック体の斜視図、図5(b)は、図3に示すブロック体17付近の部分拡大図であり、リム11に形成された取付穴19に配置されたブロック体17の様子を示す図、図5(c)は、図5(b)のブロック体17の長手側の中心線に沿った縦断面図であり、図5(b)のV−V断面図である。なお、図5中の矢印X、Y及びZのそれぞれは、ブロック体17がリム11に取り付けられた際の、前記のホイール周方向、ホイール幅方向、及びホイール径方向に対応している。
図5(a)に示すように、ブロック体17は、ホイール幅方向Yが長径でホイール周方向Xが短径の楕円柱形状を呈している。
本実施形態でのブロック体17には、中空状空間16の列数に対応する数での連通孔14が形成されている。したがって、図3に示すように、中空状空間16が2列の本実施形態でのブロック体17には2つの連通孔14が形成されることとなる。
また、各連通孔14のそれぞれは、図5(b)に示すように、各中空状空間16に対応する位置に形成されている。
連通孔14は、図5(a)に示すように、その一端がホイール周方向Xに向いて開口している。つまり、それぞれの連通孔14の一端は、図4(a)及び(b)に示すように、ブロック体17で中空状空間16が仕切られて形成される副気室13に個別に臨むように、ブロック体17の端面でホイール周方向Xに向いて開口している。
連通孔14の他端は、図5(a)に示すように、ホイール径方向Zの外側(図5(a)の紙面上側)に向いて開口している。つまり、2つの連通孔14の他端は、リム11(図2参照)の外側に形成されることとなるタイヤ空気室20(図2参照)に臨むようにブロック体17の端面に開口している。
そして、連通孔14は、前記端面に形成される開口同士を繋ぐようにブロック体17内でL字状に屈曲している。
ブロック体17は、図5(a)に示すように、本体部18aと、封止部18bとを備えている。
本体部18aは、図5(c)に示すように、ブロック体17が取付穴19に配置された際に、中空状空間16をホイール周方向X(図5(b)参照)に仕切るようになっている。
本体部18aは、図5(c)に示すように、その長手側の中心線に沿った縦断面視で、略等脚台形を呈している。本体部18aは、ホイール径方向Zの外側(図5(c)の紙面上側)に長辺が位置し、ホイール径方向Zの内側(図5(c)の紙面下側)に短辺が位置する略等脚台形を呈している。つまり、本体部18aは、ホイール径方向Z内側からホイール径方向Z外側に向かって徐々に拡径していくテーパを有する楕円柱形状を有している。
ちなみに、図5(b)に示すように、取付穴19の開口部19aの平面形状は、本体部18aにおけるホイール径方向Z内側の平面形状の楕円よりも大きい楕円形状となっている。また、取付穴19の開口部19aの平面形状は、本体部18aにおけるホイール径方向Z外側の平面形状の楕円よりも小さい楕円形状となっている。
ブロック体17の封止部18bは、取付穴19の開口部19aを封止するものである。
封止部18bの平面形状は、図5(a)に示すように、本体部18aの下底側(ホイール径方向Zの外側)における平面形状の楕円よりも小さい楕円形状となっている。つまり、本体部18aから封止部18bに掛けて段差が形成されている。
本実施形態での封止部18bの平面形状は、取付穴19の開口部19aの平面形状と同じ形状の楕円で形成されている。封止部18bの高さは、取付穴19を形成する際に、穿ったリム11の厚さと等しくなるように設定されている。
以上のようなブロック体17としては、中空状空間16内で所定容積の副気室13を気密に仕切る(区画する)ことができれば、その材質に特に制限はない。
ちなみに、ブロック体17は、開口部19a(図5(c)参照)を介して取付穴19(図5(c)参照)に圧入される際に弾性変形可能な材料で形成することができる。本実施形態でのブロック体17の材料としては、樹脂を想定している。
図5(a)及び(b)中、符号18cは、ブロック体17が中空状空間16(図5(c)参照)内に圧入された際に、隔壁Wの端部(図5(b)参照)が嵌り込むように本体部18aに形成された切欠き溝である。
<車両用ホイールの製造方法>
次に、本実施形態に係る車両用ホイール10(図1参照)の製造方法について説明する。図6(a)から(c)、並びに図7(a)及び(b)は、本実施形態に係る車両用ホイール10(図1参照)の製造工程説明図である。なお、図6(a)は、押出し成形法により製造されるリム材料21の斜視図、図6(b)は、図6(a)のリム材料21における端部の部分拡大斜視図、図6(c)は、リム材料21をホイール周方向X(図1参照)のリム11(図1参照)の長さに合わせて切り詰める様子を模式的に示す断面図である。なお、図6(c)中、リム材料21の中程の記載を作図の便宜上省略している。
図7(a)は、ロール加工を施して環状に形成したリム材料21の断面図、図7(b)は、リム11に形成した取付穴19にブロック体17を圧入する様子を示す車両用ホイール10の部分拡大斜視図である。
本実施形態に係る車両用ホイール10(図1参照)は、押出し成形法を使用して製造することができる。
この製造方法では、ホイール母材を構成する前記軽金属のビレットを所定のダイス(金型)から押出して、図6(a)に示すリム材料21を形成する。このリム材料21は、図6(b)に示すように、図2に示すリム11の断面形状と同じ断面形状を有する長尺部材である。図6(b)中、符号16は、中空状空間である。
次に、この製造方法では、図6(c)に示すように、リム材料21は、車両用ホイール10(図1参照)のリム11(図1参照)の全周の長さに応じた長さMに切り詰められる。図5(c)中、符号16は、中空状空間であり、符号Cは、リム材料21の切断箇所である。
次に、リム材料21には、図7(a)に示すように、ロール加工が施されて図1に示す車両用ホイール10と同じ曲率で環状に曲げられる。次いでリム材料21の端部同士の合せ目Nが、例えばTIG溶接法等により溶接される。図7(a)中、符号16は、中空状空間である。
そして、図7(b)に示すように、この環状のリム材料21には、前記の取付穴19が形成された後、この取付穴19にブロック体17が配置される。
この際、取付穴19の平面形状は、前記したように、本体部18aにおけるホイール径方向Z内側の平面形状の楕円よりも大きい楕円形状となっているので、本体部18aにおけるホイール径方向Z内側は、開口部19a内に容易に嵌り込む。
また、本体部18aにおけるホイール径方向Z外側の平面形状は、開口部19aの平面形状よりも大きい楕円になっているので、本体部18aにおけるホイール径方向Z外側は、弾性変形しながら開口部19aを介して取付穴19内に圧入されていく。
本体部18aにおけるホイール径方向Z外側が開口部19aを通過するとその形状が復元するとともに、封止部18bが開口部19aに嵌り込んで開口部19aを封止する(図5(c)参照)。これによりブロック体17は、環状の中空状空間16をホイール周方向X(図5(b)参照)に仕切ることで副気室13を形成する。そして、図3に示すように、ブロック体17に設けられた2つの連通孔14のそれぞれは、ホイール幅方向Yに2列に並ぶ副気室13,13のそれぞれと、タイヤ空気室20(図2参照)とを連通させることとなる。
そして、このリム11にディスク12(図1参照)が取り付けられて、本実施形態に係る車両用ホイール10(図1参照)の一連の製造工程は終了する。
次に、本実施形態に係る車両用ホイール10の奏する作用効果について説明する。
この車両用ホイール10では、リム11に穿たれた取付穴19にブロック体17が配置されることにより中空状空間16が仕切られて、ホイール周方向Xに複数の副気室13が形成される。したがって、この車両用ホイール10によれば、例えば中子の鋳込み等のような煩雑な工程を実施しなくとも環状の中空状空間16を仕切って複数の副気室13を簡単に形成することができる。
また、車両用ホイール10のブロック体17は、連通孔14を有しているので、リム11自体に連通孔14を形成することが避けられる。よって、この車両用ホイール10によれば、リム11に対する連通孔14の穿設工程を省略することができるので、車両用ホイール10の製造工程が簡略化される。
また、車両用ホイール10は、リム11に形成された取付穴19にブロック体17が圧入されて取り付けられるので、リム11に対するブロック体17の取付けが容易になって、車両用ホイール10の製造工程が簡素化される。また、この車両用ホイール10によれば、ブロック体17の修理・交換が可能となる。
また、車両用ホイール10は、ブロック体17が楕円柱形状で形成されているので、例えば直方体形状で形成されるブロック体(図示せず)と比較して、ホイール幅方向Yにおける中空状空間16の壁面に対するブロック体17の接触面積を小さく設定することができる。これによりブロック体17は、開口部19aを介して中空状空間16内に圧入された際に、中空状空間16の壁面に対して高い面圧で接触する。その結果、ブロック体17は、より確実に気密に中空状空間16を仕切って副気室13を形成することができる。
また、車両用ホイール10によれば、前記のように、弾性変形可能な樹脂からなるブロック体17を使用することで、取付穴19に対するブロック体17の取り付けがさらに容易になる。
また、中空状空間16はホイール周方向Xの全長にわたって形成されるので、車両用ホイール10は大きな容積の副気室13を確保することができる。
また、車両用ホイール10は、中空状空間16がウェル部11cのホイール径方向Zの内側に形成されているので、ウェル部11cの窪みを大きく確保することができる。したがって、この車両用ホイール10によれば、タイヤT(図2参照)をリム組みする際に、副気室13がタイヤTのビード部B(図2参照)に干渉することが回避される。つまり、車両用ホイール10によれば、タイヤTの組付け容易性が維持される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用ホイール10について説明する。なお、前記第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る車両用ホイール10の側面図であり、ホイール径方向外側から車両用ホイール10を見た図である。図9(a)は、本発明の第2実施形態に係る車両用ホイール10におけるブロック体17の斜視図、図9(b)は、取付穴19を介して中空状空間16に嵌入された図9(a)のブロック体17の断面図であり、図5(c)に対応する断面図である。図10(a)は、図8のXa−Xa断面図、図10(b)は、図8のXb−Xb断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記第1実施形態に係る車両用ホイール10(図3参照)と同様に、ホイール幅方向Yに複数列形成される環状の中空状空間16と、取付穴19に配置されてこの中空状空間16を仕切るブロック体17と、を備えている。ちなみに、本実施形態での中空状空間16は、2列である。
この車両用ホイール10は、リム11に穿たれた連通孔14aを有している。この連通孔14aについては後に詳しく説明する。
なお、図8中、符号13は、中空状空間16がブロック体17で仕切られて形成された副気室であり、符号18dは、ブロック体17を構成する仕切り部であり、符号18eは、ブロック体17を構成する連通孔形成部であり、符号11dは、ウェル部11cの底面を規定するリム11の外周面であり、符号Wは、ホイール幅方向Yに中空状空間16を区画する隔壁である。
本実施形態でのブロック体17は、前記第1実施形態でのブロック体17(図5参照)における2つの連通孔14のうち、一方の連通孔14を有していないほかは前記第1実施形態でのブロック体17と同様に形成されている。
このブロック体17は、図9(a)に示すように、切欠き溝18cを境に、ブロック体17のホイール幅方向Yの一方の半体側に仕切り部18dを有し、他方の半体側に連通孔形成部18eを有している。つまり、ブロック体17は、図8に示すように、中空状空間16をホイール周方向Xに隔てるように仕切る仕切り部18dと、連通孔14が形成される連通孔形成部18eと、をホイール幅方向Yに並ぶように有している。
そして、仕切り部18dは、中空状空間16を仕切って副気室13を区画するためにのみ機能し、連通孔形成部18eは、中空状空間16を仕切って副気室13を区画するとともに、区画した副気室13に連通孔14を連通させるための機能も有する。
このような車両用ホイール10においては、図8のXa−Xa断面に対応する図10(a)に示すように、2列の中空状空間16のうちの一方の中空状空間16は、位相間隔90度で配置されたブロック体17の仕切り部18dで仕切られて4つの副気室13を形成する。そして、リム11には、タイヤ空気室20(図2参照)と各副気室13とが連通するように貫通孔が穿たれることで連通孔14aが形成されている。
ちなみに、この連通孔14aは、仕切り部18dで仕切られた副気室13のホイール幅方向Y(図8参照)の中央であって、副気室13のホイール周方向X(図10(a)参照)の中央に設けられている。
また、このような車両用ホイール10においては、図8のXb−Xb断面に対応する図10(b)に示すように、2列の中空状空間16のうちの他方の中空状空間16は、前記ブロック体17の連通孔形成部18eで仕切られて4つの副気室13を形成する。
そして、ブロック体17の連通孔形成部18eには、タイヤ空気室20(図20参照)と各副気室13とが連通するように連通孔14が形成されている。
このような車両用ホイール10によれば、前記第1実施形態の奏する作用効果に加えて次のような作用効果を奏することができる。
本実施形態に係る車両用ホイール10によれば、2列の中空状空間16のうち、一方の列に形成される連通孔14aは、リム11に貫通孔が穿たれて形成される。よって、この連通孔14aを設ける位置は、ブロック体17に設けられる連通孔14と異なって、ブロック体17の位置に関係なく、リム11の外周面11dの適所に設けることができる。よって、この車両用ホイール10によれば、連通孔14aを設ける位置を調節することができるので設計の自由度が向上する。
また、2列の中空状空間16のうち、他方の列の中空状空間16は、連通孔形成部18eで仕切られる。よって、この他方の列の中空状空間16が仕切られて形成された副気室13には、連通孔形成部18eにおける連通孔14が連通する。よって、この車両用ホイール10によれば、他方の列におけるリム11に対する連通孔14aの穿設工程を省略することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る車両用ホイール10について説明する。なお、前記第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る車両用ホイール10の側面図であり、ホイール径方向外側から車両用ホイール10を見た図である。図12(a)は、本発明の第3実施形態に係る車両用ホイール10におけるブロック体17の斜視図、(b)は、取付穴19を介して中空状空間16に嵌入された図12(a)のブロック体17の断面図であり、図5(c)に対応する断面図である。図13(a)は、図11のXIIIa−XIIIa断面図、図13(b)は、図11のXIIIb−XIIIb断面図である。
図11に示すように、本実施形態に係る車両用ホイール10は、前記第1実施形態に係る車両用ホイール10と同様に、ホイール幅方向Yに複数列形成される環状の中空状空間16と、取付穴19に配置されてこの中空状空間16を仕切るブロック体17と、を備えている。ちなみに、本実施形態での中空状空間16は、2列である。
なお、図11中、符号13は、中空状空間16がブロック体17で仕切られて形成された副気室であり、符号18dは、ブロック体17を構成する仕切り部であり、符号18eは、ブロック体17を構成する連通孔形成部であり、符号11dは、ウェル部11cの底面を規定するリム11の外周面であり、符号Wは、ホイール幅方向Yに中空状空間16を区画する隔壁である。
本実施形態でのブロック体17は、図12(a)及び(b)に示すように、前記第2実施形態と同様の仕切り部18dをホイール幅方向Yの一方の半体側に有している。
また、本実施形態でのブロック体17は、ホイール幅方向Yの他方の半体側に連通孔形成部18fを有している。つまり、ブロック体17は、図11に示すように、中空状空間16をホイール周方向Xに隔てるように仕切る仕切り部18dと、連通孔14が形成される連通孔形成部18fと、をホイール幅方向Yに並ぶように有している。
連通孔形成部18fは、このブロック体17が取付穴19(図11参照)に配置された際に、ホイール周方向X(図11参照)に中空状空間16(図11参照)を繋げる接続通路18gを有している。この接続通路18gは、ブロック体17をホイール周方向Xに貫通する空孔で形成されている。
本実施形態での接続通路18gは、図12(b)に示すように、断面視で略矩形を呈している。
また、連通孔形成部18fは、図12(a)に示すように、連通孔14を有している。
この連通孔14は、接続通路18gとタイヤ空気室20(図2参照)とを連通させている。つまり、接続通路18gに一端が接続される連通孔14の他端は、タイヤ空気室20(図2参照)と連通させるように、連通孔形成部18fのホイール径方向Zの外側(図12(a)の紙面上側)の端面に開口している。
なお、図12(a)及び(b)中、符号18aは、ブロック体17の本体部であり、符号18bは、ブロック体17の封止部である。図12(a)中、符号18cは、切欠き溝である。図12(b)中、符号11は、リムであり、符号16は、中空状空間であり、符号19は、ブロック体17の取付穴であり、符号19aは、取付穴19の開口部である。
このような車両用ホイール10においては、図13(a)及び(b)に示すように、ホイール周方向Xに沿ってブロック体17が位相間隔90度で配置される際に、ホイール幅方向Y(図12(a)参照)のブロック体17の向きは、交互に入れ替えられる。
つまり、、図13(a)及び(b)に示すように、ホイール周方向Xに等間隔で4つ並ぶブロック体17のうち、ホイール中心軸Axを挟んで対向するブロック体17同士は、ホイール幅方向Yに同じ向きとなる。
したがって、図11のXIIIa−XIIIa断面に対応する図13(a)に示すように、ホイール中心軸Axを挟んで対向し合う一方の組のブロック体17は、一の列の中空状空間16内に仕切り部18dが配置され、他方の組のブロック体17は、一の列の中空状空間16に連通孔形成部18fが配置される。
また、図11のXIIIb−XIIIb断面に対応する図13(b)に示すように、ホイール中心軸Axを挟んで対向し合う一方の組のブロック体17は、他の列の中空状空間16内に連通孔形成部18fが配置され、他方の組のブロック体17は、他の列の中空状空間16に仕切り部18dが配置される。
つまり、図13(a)に示す一の列の中空状空間16が2つの第1のブロック体17aのそれぞれの仕切り部18dによって仕切られる。そして、2つの第2のブロック体17bの接続通路18gは中空状空間16を繋げる。よって、一の列の中空状空間16は、ホイール周方向Xの長さが等しい2つの空間に仕切られて第1の副気室13aと、第2の副気室13bとを形成する。
また、図13(b)に示す他の列の中空状空間16が2つの第2のブロック体17bのそれぞれの仕切り部18dによって仕切られる。そして、2つの第1のブロック体17aの接続通路18gは中空状空間16を繋げる。よって、他の列の中空状空間16は、ホイール周方向Xの長さが等しい2つの空間に仕切られて第3の副気室13cと、第4の副気室13dとを形成する。
そして、第1の副気室13a及び第2の副気室13bのそれぞれにおいて、ホイール周方向Xの中央部に第2のブロック体17bのそれぞれの連通孔14が位置して前記の一の列に2つのヘルムホルツレゾネータを構成している。
また、第3の副気室13c及び第4の副気室13dのそれぞれにおいて、ホイール周方向Xの中央部に第1のブロック体17aのそれぞれの連通孔14が位置して前記の他の列に2つのヘルムホルツレゾネータを構成している。
言い換えれば、一の列で対向し合う第2のブロック体17b,17bのそれぞれにおける連通孔14,14同士を結ぶ線L1(図13(a)参照)と、他の列で対向し合う第2のブロック体17b,17bのそれぞれにおける連通孔14,14同士を結ぶ線L2(図13(b)参照)とは、ホイール中心軸Ax方向から見て互いに直交することとなる。
このような車両用ホイール10によれば、前記第1実施形態の奏する作用効果に加えて次のような作用効果を奏することができる。
本実施形態に係る車両用ホイール10では、ホイール幅方向Yに2列で並ぶ環状の中空状空間16のうち、一方の中空状空間16に形成される第1の副気室13a及び第2の副気室13bと、他方の中空状空間16に形成される第3の副気室13c及び第4の副気室13dとは、ホイール中心軸Ax周りに位相が90度ずれている。
これにより、この車両用ホイール10では、一の列の第1の副気室13a及び第2の副気室13bと、他の列の第3の副気室13c及び第4の副気室13dと、が協働することで、ホイール周方向Xに4つのヘルムホルツレゾネータを形成することができる。つまり、この車両用ホイール10によれば、ホイール周方向Xに4つのヘルムホルツレゾネータを形成するために、第1から第4の合計4つの副気室13a,13b,13c,13dを形成するだけで済む。
これに対して、例えば、前記第1実施形態に係る車両用ホイール10(図4(a)及び(b)参照)のように、一の列の副気室13と他の列の副気室13とが同じ位相で並ぶものは、合計で8つの副気室13が形成されることとなる。
つまり、本発明の第3実施形態に係る車両用ホイール10によれば、一の列の第1の副気室13a及び第2の副気室13bと、他の列の第3の副気室13c及び第4の副気室13dとがホイール中心軸Ax周りに位相が90度ずれているので、同じ位相となる車両用ホイール10(図4(a)及び(b)参照)と比較して、副気室13及び連通孔14の数を半減させることができる。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、中空状空間16は、ウェル部11cの底よりもホイール径方向Zの内側に膨らむように形成されているが(図2等参照)、ウェル部11cの底よりもホイール径方向Zの外側(例えば図2の紙面上側)に膨らむ構成とすることもできる。
また、中空状空間は、ウェル部11cの底を基準にホイール径方向Zの内側と外側の両方に膨らむように構成することもできる。
また、前記実施形態では、押出し成形法にてリム11を製造する方法について説明したが、車両用ホイール10は、鋳造法にて製造することもできる。
また、前記実施形態では、中空状空間16が2列である車両用ホイールについて説明したが、本発明は中空状空間16が3列以上であるものをホイール周方向Xにブロック体17で仕切る構成とすることもできる。
また、前記第2実施形態では、ブロック体17の仕切り部18dと、連通孔形成部18eとがホイール幅方向Yに並ぶものについて説明したが、本発明は連通孔形成部18eを設けずに仕切り部18d同士がホイール幅方向Yに並ぶ構成とすることもできる。
この車両用ホイール10においては、隔壁Wを跨いで幅方向両側でリム11に貫通孔が穿たれて連通孔14が形成される。
また、前記第3実施形態では、連通孔形成部18fの接続通路18gが一列の中空状空間16に臨むように配値されるものについて説明したが、本発明はホイール幅方向Yに並ぶ複数列の前記中空状空間16に跨って臨むように接続通路18gが形成されている構成とすることもできる。図14は、図12(a)に示すブロック体17が取り付けられた車両用ホイール10の変形例を示す図であり、図14(a)は、取付穴19を介して中空状空間16に嵌入されたブロック体17の様子を示す図であり、図5(b)に対応する部分拡大図、図14(b)は、取付穴19を介して中空状空間16に嵌入されたブロック体17の断面図であり、図5(c)に対応する断面図である。
図14(a)及び(b)に示すように、この車両用ホイールでは、リム11内に4列の環状の中空状空間16a〜16dが隔壁Wを介して形成されている。
そして、ブロック体17における連通孔形成部18fの接続通路18gは、2列の中空状空間16a,16bに跨って臨むように配置されている。
この車両用ホイール10によれば、ブロック体17の連通孔形成部18fは、その接続通路18gによって、ホイール幅方向Yに並ぶ2列の中空状空間16a,16b同士が一体となった副気室13aを形成することができる。
図14(a)及び(b)中、符号14は、副気室13aに連通する連通孔である。符号18dは、ブロック体17の仕切り部であり、符号13bから13dは、仕切り部18dによって中空状空間16c,16dが仕切られて形成された副気室である。
10 車両用ホイール
11 リム
13 副気室
13a 第1の副気室
13b 第2の副気室
13c 第3の副気室
13d 第4の副気室
14 連通孔
14a 連通孔
16 中空状空間
16a 中空状空間
16b 中空状空間
16c 中空状空間
17 ブロック体
17a 第1のブロック体
17b 第2のブロック体
18a 本体部
18b 封止部
18c 切欠き溝
18d 仕切り部
18e 連通孔形成部
18f 連通孔形成部
18g 接続通路
19 取付穴
19a 開口部
20 タイヤ空気室
Ax ホイール中心軸
T タイヤ
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向

Claims (6)

  1. リムにタイヤを取付けた際に形成されるタイヤ空気室との間で連通孔を介して連通し、ヘルムホルツレゾネータとして機能する副気室を複数備える車両用ホイールであって、
    前記リム内でホイール周方向に延在するようにホイール幅方向に複数列形成される環状の中空状空間と、
    前記中空状空間をホイール周方向に隔てるように仕切るブロック体と、
    前記リムに穿たれて前記複数列の中空状空間に跨って臨むように形成される、前記ブロック体の取付穴と、
    を有し、
    前記副気室は、前記ブロック体が前記取付穴に配置されることで前記中空状空間がホイール周方向に仕切られて形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ブロック体は、前記連通孔を有していることを特徴とする車両用ホイール。
  3. 請求項2に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ブロック体は、前記中空状空間をホイール周方向に隔てるように仕切る仕切り部と、前記連通孔が形成される連通孔形成部と、をホイール幅方向に並ぶように有していることを特徴とする車両用ホイール。
  4. 請求項3に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記ブロック体の前記連通孔形成部は、ホイール周方向に前記中空状空間を繋げる接続通路を有しているとともに、前記連通孔が前記タイヤ空気室と当該接続通路とを連通させていることを特徴とする車両用ホイール。
  5. 請求項4に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記接続通路は、ホイール幅方向に並ぶ複数列の前記中空状空間に跨って臨むように形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  6. 請求項4に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記中空状空間は、ホイール幅方向に2列設けられ、
    前記2列のうちの一方の前記中空状空間を、2つの第1の前記ブロック体のそれぞれの前記仕切り部によってホイール周方向の長さが等しい2つの空間に仕切って形成される第1の前記副気室及び第2の前記副気室と、
    前記2列のうちの他方の前記中空状空間を、2つの第2の前記ブロック体のそれぞれの前記仕切り部によってホイール周方向の長さが等しい2つの空間に仕切って形成される第3の前記副気室及び第4の前記副気室と、
    を備え、
    第3の前記副気室及び第4の前記副気室のそれぞれの前記連通孔となる、2つの第1の前記ブロック体のそれぞれにおける前記連通孔同士を結ぶ線と、
    第1の前記副気室及び第2の前記副気室のそれぞれの前記連通孔となる、2つの第2の前記ブロック体のそれぞれにおける前記連通孔同士を結ぶ線と、
    がホイール中心軸方向から見て互いに直交するように、第1の前記ブロック体及び第2のブロック体が前記取付穴を介して前記中空状空間内に嵌入されていることを特徴とする車両用ホイール。
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