JP6087074B2 - 水変色性玩具セット - Google Patents
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Description
前記玩具は、水像紙に含水部を接触させることにより変色させることができるとしても、水像紙を設けた片面が変色するのみでは遊戯が単調になりがちで飽きのくることがあった。
また、素材の両面に水像紙を設けたお料理玩具が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
前記お料理玩具は、水を満たしたおもちゃのナベに前記お料理玩具を投入して変色させることが開示されているものの、変色の意外性に乏しいものであった。
更には、前記一対の基材がヒンジ部により結合されてなること、前記水変色性玩具を挟みこむ含浸体の厚みが水変色性玩具の厚みよりも大きい厚みを有すること、前記支持体と多孔質層の間に着色顔料を含む着色層を設けてなること、前記水変色性玩具が立体物であること、立体物の全面に多孔質層を設けてなること、前記水変色性玩具が模擬料理食品の形態であり、前記変色具が調理器の形態であること等を要件とする。
そのうち、水変色性玩具は、支持体表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を、支持体の対面に位置するように設けてなる。
前記支持体の材質は特に限定されるものではなく、合成紙、編物、織物、不織布等の布帛、合成皮革、レザー、プラスチック、金属、ガラス、陶磁器、木材、石材等が挙げられる。
前記支持体の形状は特に限定されるものではなく、平面形状、シート状の他、凹凸を有する形状であってもよいが、好ましくは立体物が用いられる。
前記支持体が平面形状、シート状の場合、支持体の対面、即ち、支持体の表側と裏側に多孔質層を設けてなる。
前記水変色性玩具が立体物の場合、多孔質層を支持体の対面、即ち、一方の多孔質層を設けた側が、支持体の対面に位置するように他方の多孔質層を設けた構成が挙げられる。
なお、前記立体物の全面に多孔質層を設けることにより、多孔質層を支持体の対面に設けた構成となすこともでき、対面のみならず側面にも多孔質層が存在するため、様相変化に富む水変色性玩具を得ることができる。
前記水変色性玩具の形態としては、人形、動物植物、乗物、建物等の形象玩具、人形用アクセサリー(王冠、ティアラ、ネックレス、指輪、ブレスレット、ペンダント、ブローチ、バレット、ピアス、イヤリング)、人形用付属品(帽子、かつら、つけ毛、靴、カバン、眼鏡、衣類、鞄、傘等)、アクセサリー玩具、料理玩具用の模擬食品や食器、ゲーム的要素(ゲーム用カード等)、色変化の特性を利用した教習或いはマジック的要素等を挙げることができる。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及び/又は珪酸塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液体を吸液すると良好な透明性を示すものである。
なお、前記珪酸塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
又、前記低屈折率顔料は二種以上を併用することもできる。
なお、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
前記珪酸は、乾式法により製造される珪酸(以下、乾式法珪酸と称する)であってもよいが、好ましくは湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が用いられる。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるものと、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別される。
乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した構造であるのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した構造部分を有している。
従って、湿式法珪酸は乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を適用した場合、乾式法珪酸を用いた系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、隠蔽性が大きくなるものと推察される。
又、多孔質層は水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大きくなる。
前記低屈折率顔料とバインダー樹脂の混合比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2質量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5質量部である。低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5質量部未満の場合には、形成される多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2質量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が悪くなる。
前記多孔質層は、一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いて耐擦過強度を高めることが好ましい。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用することもできる。又、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分比率で30質量%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
前記多孔質層中には着色剤を含有させることもできる。
また、前記多孔質層中に着色顔料を含有させたり、支持体と多孔質層の間に着色顔料を含む着色層を設けることもできる。
前記基材は、プラスチック、軟質樹脂や硬質樹脂、ゴム、合成皮革、皮革、ガラス、陶磁器、木材、石材等が挙げられる。
前記基材の形状としては、板状体の他、開口部を有する容器形状が挙げられる。また、一方の基材を板状体、他方の基材を容器形状とすることもできる。
前記含浸体としては、熱融着フェルト、羊毛フェルトの樹脂加工体、繊維束の樹脂加工体、合成樹脂の連続気孔体(スポンジ)等が挙げられる。
前記含浸体の含水率は、60〜95%、好ましくは70〜95%、より好ましくは80〜95%である。
含水率が60%未満では、水の含水量が少なすぎて水変色性玩具の連続した変色を満足させ難く、含水率が95%を超えると、水の含水量が多すぎて水変色性玩具を過度に濡らして変色後の遊戯性を損ない易くなる。
前記含浸体に水を含浸させ、水変色性玩具を収容して基材同士を接近又は接触させることにより、前記含浸体が水変色性玩具を挟みこみ、水変色性玩具の対面に位置する多孔質層に含浸体が接触して多孔質層が吸液状態になって変色する。
ここで、前記水変色性玩具の多孔質層は、一方の含浸体が接触して変色し、次いで、他方の含浸体が多孔質層に接触して変色する構成であってもよいし、同時に含浸体が多孔質層に接触して変色する構成であってもよい。
前記一対の基材は、別体であってもよいが、ヒンジ部により基材同士が結合されて一体化したものが操作性を満足させることができ、利便性に富む。
前記含浸体は、基材に対してそれぞれ別の含浸体を設けてもよいが、単一の含浸体に一対の基材を設け、含浸体を折り曲げることにより基材同士を接近又は接触させることもできる。
前記含浸体は、水変色性玩具を挟みこんだ際の厚みが水変色性玩具の厚みよりも大きく構成することにより、水変色性玩具全体を含浸体で包み込むことができるため、多孔質層に含浸体が接触し易く、変色性を向上させることができる。
前記変色具の形態としては、人形や、動物、植物、乗物等の形象玩具を収容して清掃、発育、装飾する装置の形態、人形用アクセサリー、人形用衣料、人形用付属品等を収容して清掃、装飾する装置の形態、模擬食品を収容して調理する装置の形態が挙げられる。
実施例に用いられる含浸体の吸水率は以下の方法にて測定した。
吸水率の測定方法
室温で十分に乾燥させた含浸体の見かけ体積V(cm3)を測定した。
水〔比重1.0(g/cm3)として計算〕を一定の水量〔Waq(cm3)〕を入れた容器に含浸体を入れ、十分に含浸体中の含有空気を押し出し、水を含浸させた。
ピンセットを使って含水させた含浸体を変形しないよう取り出し、残った容器中の水量〔Waq′(cm3)〕を測定した。
含浸体の体積あたりの含水率X(%)を以下の計算式で計算した。
X=(Waq−Waq′)/V×100
水変色性玩具の作製
支持体3として青色のポリエステル製タフタ生地表面に、湿式法微粉末シリカ〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水47.5部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてデニム調の幾何学模様を印刷し、130℃で5分間乾燥、硬化させて多孔質層4を形成して水変色性布帛を得た。
なお、前記多孔質層を形成した部分と、多孔質層を形成していない部分の面積比率は1cm2あたり65:35であった。
次いで、前記水変色性布帛を断裁、縫製して水変色性玩具2(人形用ズボン)を得た。
前記水変色性玩具は、乾燥状態では青色デニム調の幾何学模様が視認されるが、水が付着すると多孔質層が透明化して支持体の青色が視認されるため、全面が青色になる。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
基材6として一対のプラスチック製板状体の各面に、それぞれ含浸体7として吸水率70%のスポンジを固着し、基材同士をヒンジにより結合してズボンプレッサー形態の変色具5を得た。
前記水変色性玩具2と、変色具5を組み合わせて水変色性玩具セット1を得た。
前記変色具の含浸体に水を含浸させ、青色デニム調の水変色性玩具を収容して基材同士を接近させると含浸体が水変色性玩具を挟み込む。
前記変色具の含浸体は水変色性玩具の表裏両面に接触し、多孔質層が吸液によって変色する。
変色具から水変色性玩具を取り出すと、青色デニム調から全面が青色に変色しており、 水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
前記の様相変化は、変色具を適用することにより繰り返し行なうことができた。
水変色性玩具の作製
支持体3として軟質ポリ塩化ビニル樹脂からなるハンバーグの外観を模したこげ茶色のプラスチック成形品表面に、湿式法微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE−1011、日本シリカ工業(株)製〕15部、水性ウレタン樹脂〔商品名:パーマリンUA−150、ポリエーテル系ウレタン樹脂、固形分30%、三洋化成工業(株)製〕50部、水19.5部、イソプロピルアルコール10部、シリコーン系消泡剤0.5部、レベリング剤3部、及びイソシアネート系架橋剤2部を均一に混合攪拌してなる白色水性スプレーインキを用いてスプレー塗装し、70℃で30分間加熱、硬化させることにより多孔質層4を設けて水変色性玩具2を得た。
前記水変色性玩具は、乾燥状態では冷凍状態の調理前のハンバーグの形態であり、吸水状態では多孔質層が透明化してこげ茶色の調理されたハンバーグの形態を視認することができる。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
基材6として一対のプラスチック製容器形体の内面に、含浸体7として吸水率90%のスポンジを固着し、前記含浸体により基材同士を結合した状態のグリル形態の変色具5を得た。
前記水変色性玩具2と、変色具5を組み合わせて水変色性玩具セット1を得た。
前記変色具の含浸体に水を含浸させ、冷凍状態の水変色性玩具を収容して基材同士を接近させると含浸体が水変色性玩具を挟み込む。
前記変色具の含浸体は水変色性玩具の表裏両面に接触し、多孔質層が吸液によって変色する。
なお、前記水変色性玩具を挟みこむ含浸体の厚みは、水変色性玩具の厚みよりも大きい厚みを有してなり、変色具の含浸体は水変色性玩具の全体に接触し、表裏両面のみならず側面の多孔質層も吸液により変色する。
変色具から水変色性玩具を取り出すと、冷凍状態からこげ茶色の調理された状態に変色しており、水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
前記の様相変化は、変色具を適用することにより繰り返し行なうことができた。
水変色性玩具の作製
支持体としてワッフルの外観を模した全体が黄色に着色されたポリ塩化ビニール樹脂製成形品表面に非変色の黒色のスプレーインキを用いて焦げ目をスプレーにて塗装して着色層を設けた。
次いで、湿式法微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE−200A、日本シリカ工業(株)製〕15部、非変色の黄色顔料0.5部、水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP−10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30%、大日本インキ化学工業(株)製〕50部、水19部、イソプロピルアルコール10部、シリコーン系消泡剤0.5部、レベリング剤3部、及びイソシアネート系架橋剤2部を均一に混合攪拌してなる黄色のスプレーインキを用いて、全面にスプレー塗装し、70℃で約60分間加熱、硬化させることにより水変色性玩具を得た。
前記水変色性玩具は、乾燥状態では全体が淡黄色の調理前のワッフルの形態であり、吸液状態では多孔質層が黄色透明化して黒色と黄色が混色となったこげ茶色に調理されたワッフルの形態を視認することができる。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
基材として一対のプラスチック製容器形体の内面に、それぞれ含浸体として吸水率80%のスポンジを固着し、基材同士をヒンジにより結合してワッフル焼き機形態の変色具を得た。
前記水変色性玩具と、変色具を組み合わせて水変色性玩具セットを得た。
前記変色具の含浸体に水を含浸させ、調理前の状態の水変色性玩具を収容して基材同士を接近させると含浸体が水変色性玩具を挟み込む。
なお、前記水変色性玩具を挟みこむ含浸体の厚みは、水変色性玩具の厚みよりも大きい厚みを有してなり、変色具の含浸体は水変色性玩具の全体に接触し、表裏両面のみならず側面の多孔質層も吸液により変色する。
変色具から水変色性玩具を取り出すと、調理前の状態から調理後の状態に変色しており、水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
前記の様相変化は、変色具を適用することにより繰り返し行なうことができた。
水変色性玩具の作製
シート材として、白色の軟質PVCフィルム(厚さ25μm)の裏面に粘着層と剥離紙を設けたラベル表面に、シアン色、イエロー色、マゼンタ色、ブラック色からなるオフセット印刷用インキを用いて、エンジンと炎の絵柄をそれぞれ印刷して着色層を設けた。
次いで、前記着色層上に、湿式法微粒子シリカ〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−20、大日本インキ化学工業(株)製、固形分33%〕45部、水32.5部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、120メッシュのスクリーン版にてスクリーン印刷し、70℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層を設けて水変色性ラベルを得た。
前記水発色性ラベルは、乾燥状態では白色であり、吸液により多孔質層が透明化し、エンジンの絵柄と炎の絵柄が視認される。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
次いで、前記水発色性ラベルをABS製の白色ミニチュアカーのボンネット部分にエンジンの絵柄を印刷したラベルを貼り付け、即面部に炎の絵柄を印刷したラベルを貼り付けて水変色性玩具(水変色性ミニチュアカー)を得た。
水変色性玩具は、乾燥状態では白色であり、吸液状態ではボンネット部にエンジンの絵柄、側面部に炎の絵柄が現出する。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
基材として一対のプラスチック製容器形体の内面に、それぞれ含浸体として吸水率85%のスポンジを固着して洗車機形態の変色具を得た。
前記水変色性玩具と、変色具を組み合わせて水変色性玩具セットを得た。
前記変色具の含浸体に水を含浸させ、白色の水変色性玩具を収容して左右方向から基材同士を接近させると含浸体が水変色性玩具を挟み込む。
なお、前記水変色性玩具を挟みこむ含浸体の厚みは、水変色性玩具の厚みよりも大きい厚みを有してなり、変色具の含浸体は水変色性玩具の全体に接触し、多孔質層が吸液によって変色する。
変色具から水変色性玩具を取り出すと、白色のボディからエンジンの絵柄と炎の絵柄が現出した状態に変色しており、水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の状態に戻った。
前記の様相変化は、変色具を適用することにより繰り返し行なうことができた。
2 水変色性玩具
3 支持体
4 多孔質層
5 変色具
6 基材
7 含浸体
8 ヒンジ部
Claims (7)
- 水変色性玩具と、前記水変色性玩具を収容して変色させる変色具とからなる水変色性玩具セットであって、前記水変色性玩具は、支持体表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を、支持体の対面に位置するように設けた水変色性玩具であり、前記変色具は一対の基材に水を含浸する含水率が60〜95%の含浸体を固着してなり、前記水変色性玩具を収容して基材同士を接近又は接触させた際に前記含浸体が水変色性玩具を挟みこんで対面に位置する多孔質層に接触することを特徴とする水変色性玩具セット。
- 前記一対の基材がヒンジ部により結合されてなる請求項1記載の水変色性玩具セット。
- 前記水変色性玩具を挟みこむ含浸体の厚みが水変色性玩具の厚みよりも大きい厚みを有する請求項1又は2記載の水変色性玩具セット。
- 前記支持体と多孔質層の間に着色顔料を含む着色層を設けてなる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水変色性玩具セット。
- 前記水変色性玩具が立体物である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水変色性玩具セット。
- 立体物の全面に多孔質層を設けてなる請求項5記載の水変色性玩具セット。
- 前記水変色性玩具が模擬料理食品の形態であり、前記変色具が調理器の形態である請求項5又は6記載の水変色性玩具セット。
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